CONFORMat

CONFORMat
体圧分布測定システム
ユーザーズマニュアル
操作 編
i
はじめに
このたびは、CONFORMat 体圧分布測定システムをお買い上げいただき、誠にありがとうござ
います。本書では、CONFORMat システムの操作方法について解説しています。本システムを
ご使用になる際には、本書およびユーザーズマニュアル インストール・仕様編をよく読み、
内容を十分理解してください。また、お読みになった後も必要なときに参照できるよう大切
に保存してください。
各マニュアルの内容について
本システムには、以下のマニュアルが付属しています。お使いの状況や目的に合わせてご利
用ください。
ユーザーズマニュアル 操作編 (本書)
測定するための準備作業から、実際の作業手順、測定結果の分析方法
など、機能について詳しく説明しています。
ユーザーズマニュアル インストール・仕様編
システムの概要や、ハードウェア、ソフトウェアのインストールの方
法、新機能の説明、仕様等について説明しています。
ユーザーズマニュアル キャリブレーション編
キャリブレーションとイクイリブレーションの方法について説明し
ています。
※これらマニュアルの PDF ファイルを CD-ROM に同梱しております。
CD-ROM の「Manual」フォルダを参照ください。
なお、PDF ファイルをご覧いただくには、
「Adobe Reader」が必要です。
Adobe 社の Web サイトからダウンロードいただけます。
Microsoft, Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。
その他、本書に記載されている会社名および製品名は、各社の登録商標、または商標です。
本書の内容は、仕様改良により予告なく変更する場合があります。
本書の内容を弊社の許可なく複写、複製することをお断りします。
本書の内容についてご不明な点や誤りなど、お気づきの点がございましたら巻末の弊社窓口までご連絡
ください。
ii
目次
はじめに .................................................................... ii
各マニュアルの内容について ......................... ii
目次...........................................................................iii
最初に設定すること ........................................... 1
オブジェクトを使う...................................................................................................19
タイルを使う.......................................................................................................19
ボックスを使う.................................................................................................19
ラインを使う........................................................................................................20
センサの選択....................................................................................................................1
センサ感度の調節......................................................................................................1
圧力スケールの調整.............................................................................................2
ノイズ除去閾値の設定...........................................................................................3
イクイリブレーション...................................................................................................3
キャリブレーション.......................................................................................................3
データを見る.......................................................... 3
圧力データを見る........................................................................................................3
センサシートと画面の関係..................................................................4
オブジェクトの表示内容を変更する..................................21
オブジェクトの設定の保存・読み込みする..............23
オブジェクトのロック.................................................................................23
オブジェクト内のデータを ASCII 保存する................23
グラフ.......................................................................................................................................24
グラフを作成する.......................................................................................24
グラフの見方....................................................................................................24
グラフの表示内容を変更する...................................................25
座標軸を表示する.........................................................................................4
設定情報を確認する ......................................27
データを印刷する .............................................28
データの表示方法を変える...........................................................................4
印刷設定をする.........................................................................................................28
ウインドウの表示方法を変える...................................................................5
印刷プリビューで確認する..........................................................................28
ムービーを記録する........................................... 7
印刷をする.......................................................................................................................28
レコーディングに関する設定........................................................................7
レコーディングの開始............................................................................................7
コピー機能を使う...............................................29
測定データを編集する ...................................30
レコーディングの終了............................................................................................7
リアルタイムウインドウでのデータ編集.......................................30
スナップショットを撮る............................................................................................8
データの編集をする............................................................................................30
つなぎ合わせで記録する................................................................................8
編集設定の保存と読み込み....................................................................32
トリガを使って記録する.........................................................................................8
ムービーウインドウでのデータ編集.................................................32
プレトリガを使う.................................................................................................................9
フレーム編集.................................................................................................................32
グループレコーディングをする.................................................................9
付録........................................................................34
コメントを付ける...........................................................................................................10
ビデオキャプチャーと録画.........................................................................34
ムービーを再生する........................................ 11
各ツールバーの機能............................................................................34
再生ツールバーを使う.....................................................................................11
ビデオの録画と再生............................................................................................35
ムービーの保存と読み込みをする............ 11
遅れの調整をする....................................................................................36
ムービーの保存する...........................................................................................11
ビデオのみで録画する.......................................................................36
表示データをムービーファイルとして保存する..............11
ビデオの読み込みと編集.............................................................................37
ASCII 形式で保存する........................................................................................12
ビデオの読み込みと再生................................................................37
ムービーを読み込む..........................................................................................12
ビデオの編集................................................................................................................37
ムービーにフォトをリンクする...................................................................12
トリガボックスを使う...............................................................................................38
外部同期信号の生成.................................... 15
ユーザー設定を変更する ............................ 16
データを分析する............................................. 17
各部の名称と機能.....................................................................................38
トリガボックスの使用方法.................................................................38
表示オプションを使う..........................................................................................17
iii
最初に設定すること
センサの選択
初めてソフトウェアを起動するとき、メインウインドウとともに[センサの選択]ダイア炉
部ボックスが表示されます。ここで、使用するセンサシート、センサコネクタに合わせて
設定する必要があります。
1枚で使う場合:
1.センサ欄からプルダウンリストで接続したセンサ名を選択
します。
2.コネクタ欄から使用するコネクタをチェックします。
3.[OK]ボタンを押します。
複数枚で使う場合:
複数枚のセンサシートを単一のセンサシート(バーチャルセンサ)として扱います。この
場合次のように設定してください。
1.センサ欄からプルダウンリストで該当するタイプを選択します。
2.コネクタ欄から使用するセンサコネクタを必要な数だけチェックします。
3.[OK]ボタンを押します。
使用するセンサを変える場合:
リアルタイムウインドウを開いた状態で、[設定]-[センサの選択]を選択します。センサ
の選択ダイアログボックスが開きますので、センサとセンサコネクタを変更します。
センサ感度の調節
この機能は、測定対象の圧力の大きさや出力の変動幅に応じて
40 段階の感度調節をするものです。
感度を調節するには:
1.リアルタイムウインドウを開きます。
2.実際の測定と同等の圧力をかけます。リアルタイムウインドウで出力を確認します。
出力は高圧力(赤)から低圧力(青)まで13色の階調で表現されます。赤やオレンジの出
力が多い場合は感度が高すぎます。青に近い出力が多い場合は、感度が低いことを示
します。
3.[ツール]−[感度の調節]を選択します。上のようなダイアログボックスが表示されます。
4.手順1での確認をもとに適当な感度を選択します。[OK]を押すと設定した感度での出
力表示に変わります。表示が適当出ない場合は、この操作を繰り返し、適切な設定に
します。
ヒント
複数のリアルタイムウインドウを開いているときは、[アクティブなウインドウ]か[すべてのウ
インドウ]へ適用するか選択します。
1
自動調節を使うには:
この機能は、任意の荷重をかけた際に、設定した目標出力になるように、自動で感度レベル
を変更する機能です。
1.[ツール]−[感度の調節]コマンドを選択します。[感度の調節]ダイアログボックスが
表示されます。
2.[自動調節]ボタンをクリックします。次のような画面になります。
3.目標とするセル出力の平均値と、実行までの待ち時間を入力します。
4.[開始]ボタンをクリックすると、時間がカウントされ、経過すると実行され、感度レ
ベルが自動で変わります。
感度を微調節するには:
1.[ツール]−[感度の調節]コマンドを選択します。[感度の調節]ダイアログボックスが
表示されます。
2.[微調整]ボタンをクリックし、[ゲインの調整]ダイアログボックスを開きます。
3 . テ ス ト 電 圧 ( Vtest ) と リ フ ァ レ ン ス 電 圧 ( Vref ) を 入 力 し ま す 。 ゲ イ ン は
Gain=Vtest/Vref で算出されます。
4.[OK」ボタンをクリックします。規定のレベルと違う場合、感度レベル名の表記が「カ
スタム」になります。
注意
テスト電圧とリファレンス電圧の入力時、推奨範囲のメッセージが出ることがあります。範
囲外では精度が落ちるため、できる限り、推奨範囲内でお使いください。
圧力スケールの調整
リアルタイム・ムービーウインドウには圧力が青から赤までの13色で表現されます。圧
力スケールはこのそれぞれの色がどの圧力範囲を示しているか確認または変更するものです。
圧力スケールでは、圧力の単位、上限値、各色の範囲、下限値が表示されて
います。単位は[単位の設定]の項を参照ください。上限値、下限値は変更で
き、各色の範囲は、上・下限値から算出された範囲となります。
圧力スケールウインドウを開くには:
[設定]−[スケールの設定] −[圧力]を選択するか、ツールバーの[スケール]ボ
タンを押します。
2
上下限値を変更するには:
上下限値を表示しているボックス横の矢印ボタンをクリックし変更します。
下限値を変更すると、ステータスバーに下限変更を知らせるマーク
注意
が表示されます。
・単位 Raw の場合、上限は 255 となり、この時飽和しているセルは常に赤色で表示します。
・上下限値を変更しても、データ自体が変更されるわけではなく、表示設定が変更されるだけです。
ノイズ除去閾値の設定
電磁波や静電気、長期使用などで無負荷での出
力(ノイズ)が出る場合があります。この機能は
これらノイズの除去をするものです。設定された
閾値未満の値がセンサから出力されてもシステム
ではその値を0とみなします。
[設定]−[レコーディングパラメータ]を選択します。[ノイズ閾値]の欄に 3 から 20 で閾値
を設定し、[OK]ボタンを押します。
注意
・設定によっては、正常な出力まで除去してしまう場合があります。試行を行い、適切なノイズ閾
値でお使いください。
・圧力スケールの下限値を上げることでも、ノイズを消すことができます。だた、この方法は表示
上のみの変更で、データには記録されています。
イクイリブレーション
この機能は、センサセルの出力変動の低減を行い、より正確な測定ができるようにするた
めのものです。詳細は、[ユーザーズマニュアル キャリブレーション編]をご覧ください。
キャリブレーション
この機能は、センサから送られてくる圧の大きさを一般的な単位で表示するためにを行う
ものです。
詳細は、[ユーザーズマニュアル キャリブレーション編]をご覧ください。
データを見る
圧力データを見る
センサシートに圧力をかけ、リアルタイムウインドウに表示さ
せてみます。
リアルタイムウインドウを開くには:
[ファイル]-[リアルタイムウインドウを開く]を選択するか、ツールバーの「リアルタ
イムウインドウを開く」ボタンを押します。
3
センサシートと画面の関係
センサシートとウインドウの表示の関係は下図のようになります。
CONFORMat Dual
CONFORMat
座標軸を表示する
2 次元または 2 次元等圧線で表示している際に、ウインドウに X
軸、Y 軸を表示します。3 次元表示時は、センサの原点軸を縦方
向の黒(または白)線で表示します。
[表示]−[座標表示]を選択してください。
データの表示方法を変える
2 次元
センサ上の圧力分布を平面的にセル単位で表示します。センサセ
ルの圧力は 13 階調の色で表現されます。[表示]−[2 次元]を選択す
るか、ツールバーの[2 次元]ボタンを押します。
2 次元等圧線
同じ圧力分布を持つセンサセルどうしを結び、等圧線のように色分け表示します。
[表示]−[2 次元等圧線]を選択するか、ツールバーの[2 次元等圧線]ボタンを押します。
塗りつぶしなしで表示するには、[グラフ] −[プロパティ]からオプション欄の[等圧線内
を塗りつぶす]のチェックを外します。(ツールバーのプロパティボタンでも可)
4
3 次元(面)
圧力分布を 3 次元の立体で表現します。2 次元と同様の等圧線のよう
に色分けをします。
セル値表示
各セルの数値を2次元表示上で表現します。
[表示]−[セル値表示]を選択するか、ツールバーから
[セル値表示]を押します。(右図は拡大)
ウインドウの表示方法を変える
回転
2 次元・3 次元表示で回転ができます。
2 次元表示を回転するには:
[表示]−[回転]コマンドを選択するか、ツールバーの回転ボタンを押します。表示は 1 ク
リックで 90 度時計回りに回転します。
3 次元表示を回転するには:
[表示]−[回転]コマンドを選択するか、ツールバーの回転ボタンを押します。表示は 1 ク
リックで 90 度反時計回りに回転します。
そのほかに、リアルタイムウインドウ内にポインタを置き、ドラッグしたままウインド
ウ内を動かすことで、希望の表示位置に回転します。
座面・背面の設定 (CONFORMat 使用時のみ)
座面と背面の表示位置の入れ替え、または表示の変更ができます。
ツールバーから[座面・背面の設定]ボタンを押します。
座面
背面
座面
背面
5
拡大・縮小
リアルタイム・ムービーウインドウにおいて拡大縮小表示ができます。3 次元の場合は
高さの比率の変更もできます。
2 次元の拡大・縮小をするには:
[表示]−[拡大縮小]を選択します。スライダーをドラッグするか、[任意の大きさ]に入力
すると倍率を変更できます。また、[ウインドウにあわせる]を選択すると、ウインドウ
の大きさに合わせて、倍率を自動設定します。
3 次元の拡大・縮小をするには:
[表示]−[拡大縮小]を選択します。表示全体を変更するには、2 次元と同様に倍率を設定
します。また、垂直方向の倍率も同様の方法で設定ができます。
背景を白に
圧力のかかっていないセンサセルや背景部分を黒色に変更できます。
[表示]−[背景を白に]をクリックします。
単位を変える
キャリブレーションや座標表示で使用する単位と表示フォーマットの設定をします。
単位を変更するには:
[設定]−[単位の設定]を選択するか、ツールバーの[単位]ボタンをクリックします。長さ、
荷重値、圧力の各プルダウンメニューから使用する単位を設定します。
長さ「Cell」、圧力「raw」、荷重「Raw Sum」は本システム専用の単位で、「Cell」はセ
ンサセル、「raw」と「Raw Sum」はセンサからの生データで表現します。
表示フォーマットを変更するには:
[単位の設定]ダイアログボックスで、圧力、荷重フォーマットの欄から必要な表示桁フ
ォーマットを選択します。
スケールの変化量を設定するには:
圧力スケールの矢印ボタンを 1 クリックしたときの圧力変化量を設定します。
[単位の設定]ダイアログボックスの[スケールの変化量]の欄で選択します。
6
ムービーを記録する
圧力分布の時系列の変化を連続したフレームデータとして記録ができます。これを、ムービ
ーデータと呼びます。また、そのデータは再生、保存、分析などを行うことができます。記
録のことをレコーディングと呼びます。
レコーディングに関する設定
ムービーの記録の条件設定を行います。[設定]−[レコーディングパラメータ]を選択し、以
下の項目について設定します。終了したら、[OK]ボタンを押します。
項目
内容
レコーディング時間
レコーディングをする時間
総フレーム数
記録する総フレーム数
フレーム間隔
フレーム間のインターバル時間。
フレーム数/秒
1 秒間に記録されるフレーム数。
トリガを有効にする
設定条件でのレコーディングの開始・終了の有無
開始の遅延
レコーディング開始までの遅延時間
ノイズ閾値
ノイズが発生する場合、設定値以下のデータを除去するする
ことができます。初期設定は、生データ(0∼255)の 3 です。
外部同期信号を生成する レコーディングに同期した信号を生成します。
「外部同期信号の生成」の項を参照ください。
レコーディングの開始
レコーディングの開始の方法を説明します。
1. リアルタイムウインドウを開きます。
2. いずれかの方法で開始します。
・[ムービー]−[レコーディングの実行]を選択する。
・ツールバーのレコーディングボタンを押す。
・センサコネクタのレコーディングボタンを押す。
・ファンクションキー<F2>を押す。
レコーディング中は、ステータスバーにフレーム数の状態が表示されます。
レコーディングの終了
レコーディングは設定されたフレーム数に達すると自動で終了します。
中断させる場合の停止の方法は以下のようになります。
・[ムービー]−[停止]を選択する。
・ツールバーの[停止]ボタンを押す
・センサコネクタの[レコーディング]ボタンを押す
・ファンクションキー<F4>を押す。
7
レコーディングが終了すると、ウインドウがリアルタイムからムービーに変わります。
スナップショットを撮る
スナップ写真のように、1 フレームのみのレコーディングをします。
次のような方法で実行します。
・[ムービー]−[スナップショット]を選択する。
・ツールバーの[スナップショット]ボタンを押す。
・ファンクションキー<F3>を押す。
つなぎ合わせで記録する
既存のムービーデータに追加してレコーディングを行います。
1. 既存のムービーデータを開きます。
2. [ムービー]−[つなぎ合わせ]を選択します。[センサの選択]ダイアログボックスが開き
ます。
3. コネクタ欄で使用するコネクタを選択し、[OK]を押します。リアルタイムウインド
ウが開きます。必要があれば、レコーディングパラメータで設定を変更します。
4. レコーディングの開始をします。
レコーディングが終了すると、自動的に既存ムービーデータの後ろに追加されます。
トリガを使って記録する
レコーディングのユーザーによる開始・終了のほかに、センサからの出力(荷重、面積な
ど)より開始・終了を制御することができます。これら条件をトリガといいます。
トリガを有効にするには:
1.[設定]−[レコーディングパラメータ]を選択し、
[レコーディングパラメータ]ダイアログボックス
を開きます。
2.[トリガを有効にする]にチェックを入れます。
開始条件を設定するには:
1.[レコーディングパラメータ]ダイアログボックスでトリガを有効にした後、[トリガ]
ボタンを押します。[トリガ]ダイアログボックスが開きます。
2.開始条件の欄で[開始方法]、[荷重値][面積]を入力します。
項目
内容
最初の接触
センサの出力が[荷重値][面積]で設定した条件を満たしたときレコーディング
を開始します。[荷重値][面積]のいずれかを無効にするには、0を設定しま
す。
外部信号
外部入力信号を開始トリガにします。RS-232C の Pin6(DSR)への信号が、
Low⇒High で開始します。
なし
開始トリガは働きません。
8
終了条件を設定するには:
1.[レコーディングパラメータ]ダイアログボックスでトリガを有効にした後、[トリガ]
ボタンを押します。[トリガ]ダイアログボックスが開きます。
2.終了条件の欄で[終了方法]、[荷重][面積][停止するフレーム数]を入力します。
項目
内容
抜重時
センサの出力が[荷重値][面積]で設定した条件を満たしたときレコーディング
を停止します。[荷重値][面積]のいずれかを無効にするには、0を設定しま
す。
フレーム数
フレーム数を満たすと停止します。[停止するフレーム数]の欄にフレーム数を
設定します。
外部信号
外部入力信号を停止トリガにします。RS-232C の Pin6(DSR)への信号が、High
⇒Low で停止します。
なし
終了トリガは働きません。
ヒント
外部入力信号は、RS-232C に規定されている入力信号としてください。
プレトリガを使う
開始トリガが発生する以前のフレームをムービーデータに追加します。
1. プレトリガ欄の[プレトリガを有効にする]にチェックをします。[トリガ前のフレーム
数]が有効になります。
2. [トリガ前のフレーム数]に追加したいフレーム数を入力します。
グループレコーディングをする
開始・終了トリガによって断続的に記録される複数のフレームデータを、一つのムービー
データとして記録します。実行すると、[レコーディングパラメータ]で設定した総フレー
ム数に達するか、ユーザーによる停止が行われるまで、トリガによるレコーディングを実
行します。
有効にするには:
[トリガ]ダイアログボックスの[グループレコーディングを有効にする]をチェックしてく
ださい。
注意
グループレコーディングとプレトリガ機能は、同時に使用することはできません。
9
コメントを付ける
ムービーデータにコメントを付けて保存することができます。
決まった入力項目がある場合は、別の入力欄を追加するフィールドがあります。
フィールド欄
コメント欄
コメントを入力するには:
1.[編集]−[コメント]を選択します。
2.フィールドとコメント欄に入力します。[全文削除]を押すと入力内容が消去されます。
3.[OK]ボタンを押します。内容が記憶されます。
注意
この時点では、一時保存の状態です。ムービーデータのファイル保存を行ってください。
フィールドを編集するには:
フィールドの項目を追加、削除、並べ替えなどができます。
1.[コメント]ダイアログボックスで、[フィールド]ボタンを押します。[コメントフィー
ルドの変更]ダイアログボックスが開きます。
2.フィールドリストの右側の操作ボタンで項目リストを編集します。
・追加:
新規項目を追加します。[フィールド名]ボックスに名前を入力し、このボタン
を押します。最大 10 個までフィールドは追加できます。
項目を削除します。[フィールドリスト]から削除項目を選択し、ボタンを押します。
・削除:
・すべて削除:すべての項目を削除します。
・上に移動: 選択した項目をリストの上方向に1つ移動します。
・下に移動: 選択した項目をリストの下方向に 1 つ移動します。
10
ムービーを再生する
記録されたムービーデータを再生、停止、コマ送りなどの操作ができます。
再生ツールバーを使う
ツールバーのボタンを使って、再生などができます。複数のムービーウインドウが開いて
いる場合は、すべてのウインドウに対してコマンドが実行されます。
ボタン名称
機能
再生
現在のフレームから再生します。
逆再生
現在のフレームから逆再生します。
停止
再生、逆再生を停止します。
次のフレーム
現在から 1 つ次のフレームを表示します。
前のフレーム
現在から 1 つ前のフレームを表示します。
最後のフレーム
最終のフレームを表示します。
最初のフレーム
先頭のフレームを表示します。
再生速度
再生・逆再生時の速度を 5 段階で設定できます。
ウインドウを選んで再生するには:
複数のウインドウを開いているときに再生(逆再生)をするには、<Ctrl>キーを押しな
がら、再生(逆再生)ボタンを押します。
連続して再生するには、<Shift>キーを押しながら、再生(逆再生)ボタンを押すと、繰
り返し再生(逆再生)を行います。
ムービーの保存と読み込みをする
ムービーの保存する
記録したムービーデータをファイルとして保存します。ファイルは、拡張子が FSX で、専
用のフォーマットで保存されます。また、ファイルにはキャリブレーション情報なども含
まれます。
保存するには:
1.[ファイル]−[保存](または[名前をつけて保存]を選択するか、ツールバーの[保存]ボ
タンを押します。
2.[名前をつけて保存]ダイアログボックスが開きます。ここで、ファイル名を入力し、[OK]
ボタンを押します。
表示データをムービーファイルとして保存する
現在のフレームのデータのみをファイルとして保存することができます。
表示データをムービーファイルとして保存するには:
1.ムービーデータの保存したいフレームに移動します。
2.[ファイル]−[表示データをムービーファイルとして保存]を選択します。
3.[名前をつけて保存]ダイアログボックスが開きます。ここで、ファイル名を入力し、[OK]
ボタンを押します。
11
ASCII 形式で保存する
ムービーデータを ASCII 形式のファイルとして保存します。
1.保存したいムービーデータを開きます。
2.[ファイル]−[ASCII データで保存]を選択します。[ASCII データで保存]ダイアログボ
ックスが開きます。
3.種類の欄で保存データの内容を選択します。
フレームデータ
:各センサセルの圧力値がフレームごとに保存されます。
荷重中心
:荷重中心の座標がフレームごとに保存されます。
4.保存範囲の欄で保存するフレーム範囲を選択します。
現在のフレーム
:現在表示しているフレームのみ保存する
全フレーム
:全フレームのデータについて保存する
任意のフレーム
:設定したフレーム範囲で保存する。[はじめのフレーム]と[終わりのフ
レーム]の欄にフレームを入力します。
5.[OK]ボタンを押します。[名前をつけて保存]ダイアログボックスが開きます。ここで、
ファイル名を入力し、[OK]ボタンを押します。
この時、フレームデータの拡張子は ASF、荷重中心は ASC となります。
ムービーを読み込む
ファイルとして保存したデータを開きます。開けるファイルは、拡張子が FSX のものだけです。
開くには:
1.[ファイル]−[開く]を選択するか、ツールバーの[開く]ボタンを押します。
2.[開く]ダイアログボックスで、開きたいファイルを選択します。
3.[開く]を押します。ムービーウインドウが開きます。
ムービーにフォトをリンクする
レコーディングしたムービーに写真などの画像ファイル(フォト)を関連付け(リンク)す
ることができます。
ムービーのフレーム単位で、複数のフォトがリンクでき、データの強調、測定ステップの
確認、コメントとして使うことで、データ解析を支援します。
フォトは、1 フレームに付き一枚のフォトのリンクができ、1 フレームに対して複数のフォ
トをリンクすることはできません。
対応するフォトのフォーマットは、*.bmp, *jpg, *,gif, *.tif, *.pcx, *tga です。
ヒント
この機能は、本システムで開くことができるムービーにのみ有効です。ムービーがない場合は、
アイコンは無効になります。
ムービーフレームにフォトをリンクするには:
1.フォトをリンクしたいムービーファイルを開きます。
2.フォトをリンクしたいフレームを表示させます。特に指定されない場合は、自動的に
第一フレームにリンクします。
3.[ファイル]-[フォト(リンク)を開く]コマンドを選択するか、ツールバーの[フォト(リ
ンク)を開く]ボタンをクリックします。
12
4.[開く]ダイアログボックスで、フォトファイルを選択し、[開く]ボタンを押します。
5.フォトファイルが開き、次のようにムービーウインドウの右側に表示されます。
フォトウインドウのツールバーとステータスバー
ツールバー
ボタン
フォトの選択
フォトの追加
フォトの削除
フォトのコピー
サイズの選択
機能
このムービーにリンクされたフォトのリストを表示し、選択すると、ムービ
ーのリンクしているフレームにジャンプします。
現在のフレームにフォトを追加します。
表示されているフォトのリンクを削除します。
フォトを Windows のクリップボードにコピーします。Windows の Excel
や Word などの画像ファイルを扱える他のアプリケーションプログラム
へ、貼り付けができます。
表示サイズの変更ができます。オリジナルのフォトサイズに対して、
[25%][33%][50%][75%][100%]と[ウインドウに合せる]があります。
ステータスバー
ステータスバーの左側から[リンクしているフレーム番号]、[表示サイズ]、[フォトフ
ァイル名]が表示されます。
フォトをリンクしたムービーの再生する
再生をしている間、あるフレームにリンクされたフォトは、次のリンクのあるフレーム
になるまで表示されます。例えば、フォト 1 が第一フレームに、フォト 2 が第十フレ
ームにリンクされているデータで最初から再生された場合、第一フレームのフォト1は、
ムービーが第十フレームに達するまで表示されています。また、フォト 2 は、その他
のフォトがリンクされているフレームに達するまで表示されます。
スマートドッキングの設定
初期設定で、フォトウインドウは、自動でムービーウインドウの右側に表示されます。
(これをスマートドッキングと呼びます)ムービーウインドウのタイトルバーをドラッ
グして移動させると、フォトウインドウも追随して移動します。
反対に、フォトウインドウは、独立して動かすことができます。これにより、表示させ
るウインドウの位置を変えることができます。
また、フォトウインドウでスマートドッキングを保ったままムービーウインドウの右側
13
から左側、および上下の位置に変えることができます。フォトウインドウのタイトルバ
ーをドラッグし、ムービーウインドウの左辺、上、下辺に移動させてください。
スマートドッキングを解除するには:
ムービーウインドウとフォトウインドウの位置を自由に設定したい場合は、スマートド
ッキングを解除します。解除するには、フォトウインドウ内で右クリックし、表示され
たメニューで[スマートドッキングを無効にする]を選択します。再び、スマートドッキ
ングをするときは、同様の操作で、[スマートドッキングを有効にする]を選択します。
リンクされたフォトのコピーする
ウインドウ内を右クリックで表示されるメニューから[フォトのコピー]で、フォトを
Windows のクリップボードにコピーすることができます。これにより、Windows の
Excel や Word などの画像ファイルを扱える他のアプリケーションプログラムへ、貼り
付けができます。
このコピーでは、特に指定しなければ、オリジナルの画像サイズでコピーされます。も
し、本ソフトウェア上において表示したサイズでコピーしたい場合は、フォトウインド
ウ内で右クリックし、表示されたメニューから[フォトをコピー(現ビューサイズ)]を選択
します。
ヒント
リンクされているフォトファイルが削除された状態で、ムービーを開くとフォトウインドウは次
のような表示になります。
フォトを印刷する
フォトのみを印刷するには、フォトウインドウをアクティブにして、[ファイル]−[印刷]
コマンドを実行してください。印刷結果には、本ソフトウェアのバージョンと、リンク
されたムービーのフレーム番号、ファイル名(保存場所を含む)が印刷されます。
ムービーとフォトを同時に印刷するには、まず印刷したいムービーウインドウをアクテ
ィブにします。[ファイル]−[印刷設定]で開いた印刷設定ダイアログボックスを開き、
[内容]欄の[フォト]をチェックします。[OK]で印刷設定ダイアログボックスを終了した
後、[ファイル]−[印刷]コマンドを実行してください。
14
外部同期信号の生成
本システムには、レコーディング時にフレームに同期したパルスを指定するシリアルポー
トへ出力する機能があります。
この信号は、シリアルポートの 7 番ピン(RTS)から出力され、レコーディング開始で LOW
から HIGH になります。また、RS-232C の電圧レベルを持っておりますが、下記のよう
な回路を用いることで TTL レベルに変換することが可能です。
外部同期信号を生成するには:
1.[設定]-[レコーディングパラメータ]コマンドを選択します。[レコーディングパラメー
タ]ダイアログボックスが表示されます。
2.「外部同期信号を生成する」オプションをオンにします。
3.「外部同期/トリガポート」のドロップダウンリストで、同期信号を出力するポートを
選択します。
15
ユーザー設定を変更する
リアルタイム・ムービーウインドウに関する設定を行います。
1.[設定]−[ユーザー設定]を選択します。
2.以下の項目について設定します。
項目
ウインドウの自動整列
A-B ライン(グラフ)の表示
無負荷フレームの削除
ムービーステータスの設定
タイトルでの表示
内容
ウインドウを開く際に、重ならないよう自動整列します。
グラフに表示する A-B ラインの設定です。
レコーディングしたデータの中で出力がない無負荷フレームを自動
的に削除します。ただし、開始と終了を含むフレーム群のみに適用
され、それ以外の途中に発生する無負荷フレームは含まれません。
[ムービーの最初から]は開始からの無負荷フレームを、[ムービー
の最後から]は最後までの無負荷フレームを削除します。
ムービーステータスバーのフレーム表示に関する設定をします。
フレーム数:現フレームを[フレーム数/総フレーム数]で表示
時間
:現フレームを [経過時間/総時間]で表示
日/時間 :現フレームを日時で表示
タイトルバーで表示する内容を設定します。
コネクタ :識別文字を表示します。センサの選択で確認できます。
センサ/マップ:選択されたセンサを表示します。
感度
:選択されている感度を表示します。
3.[OK]ボタンを押します。
16
データを分析する
表示オプションを使う
平均化2
圧力分布の変化を滑らかに表示します。以下の式で計算されます
注意
無負荷(出力0)は平均化に反映していません。
[表示]−[平均化 2]を選択するか、ツールバーの[平均化 2]ボタンを押します。
補間表示
センサセルをより多くのセルに分割、補間して表示します。この機能は 2 次元表示の
みで利用可能です。
補間 3x3 は各センサセルを 9 つのサブセルに分割します。分割サブセルは中心とその
近傍 8 サブセルの平均値とします。
補間 5x5 は、各センサセルを 25 サブセルに分割し、サブセル値の算出は、補間 3x3 と
同じ方法を使用します
レベル 1 補間なし
レベル 3 補間 3x3
レベル 5 補間 5x5
荷重中心
分布の中での荷重の中心を表示します。計算式は以下のようになります。
[表示]−[荷重中心表示]を選択するか、ツールバーの[荷重中心表示]を押します。
荷重中心の軌跡
各フレームの荷重中心の移動軌跡をラインで表示します。
この機能は、ムービーデータのみで使用できます。
[表示]‐[荷重中心の軌跡]を選択するか、ツールバーの[荷重中心の
軌跡]を押します。
17
ピーク
1 つのムービーデータの中で各センサセルの最大の圧力値を 1 フレームとして表示し
ます。ムービーステータスバーには[ピーク]と表示されます。この機能は、ムービーデ
ータのみで使用できます。
[表示]−[ピーク]を選択するか、ツールバーの[ピーク]を押します。
ムービー平均化
ムービーデータのフレーム間での平均化です。以下の 2 つの方法があります。
・1つのフレームに平均化:
フレーム範囲を指定し、センサセルの平均値を 1 フレー
ムで表示。
・複数のフレームに平均化:
全フレーム中の指定したフレーム数のグループで平均化。
1つのフレームに平均化するには:
1. 平均化するウインドウをアクティブにし、[表示]−
[ムービー平均化]を選択します。[平均化範囲の選択]のダイアログボックスが表示
されます。
2. [最初のフレームを除く][最後のフレームを除く][範囲の設定]のいずれかチェック
し、[範囲の設定]の場合、平均化する第一フレームと最終フレームを入力します。
3. [OK]ボタンを押します。フレームの平均が 1 フレームに表示されます。
複数のフレームに平均化するには:
1. 平均化するウインドウをアクティブにし、[表示]−[ムービー平均化]を選択します。
[平均化範囲の選択]のダイアログボックスが表示されます。
2. [複数のフレームに平均化]にチェックを入れ、平均化するフレームグループのフレ
ーム数を入力します。例えば、100 フレームのデータがあり、20 を設定した場合、
5 つの平均化フレームが表示されます。
3. [OK]を押します。平均化されたデータが表示されます。
接触部平均化
機能的にはムービー平均化と同じですが、接触部平均化では、圧力のかかっていない
セルは計算から除外されます。
手順は[ムービー平均化]の項を参照ください。
最大面積のフレーム
ムービーデータの中で、最も出力面積が広いフレームを表示します。
[表示]−[最大面積のフレーム]を選択します。
18
オブジェクトを使う
タイル、ボックスやラインのオブジェクトをウインドウに挿入して、各オブジェクト領域
のデータを個別に分析します。
タイルを使う
ウインドウを4つに分割して、各領域のデータを個別に表示
します。
タイルを挿入するには:
以下のいずれかの操作を行います。
・[グラフ]−[タイル]を選択する。
・ツールバーの[タイル]ボタンを押す。
・[グラフ]−[オブジェクト]からボックス欄の[追加]を押し、[オブジ
ェクトの追加]から[タイル]を選択する。
グラフの選択で[新しいグラフを作成する]を選択し[OK]を押します。最後に[新しいタイ
ルを追加]で[OK]を押し、[オブジェクト]ダイアログボックスで[OK]を押してください。
タイルの境界を変更するには:
上下左右の境界線を変更するには、ポインタを境界線に置き、任意の方向にドラッグし
ます。境界線の交点にポイントすると、上下左右を同時に変更できます。
また、座標値による変更もできます。境界線にポインタをおき、右クリックします。メ
ニューの[配置]を選択すると次のようなダイアログボックスが表示されます。交点の X、
Y 座標値を入力し[OK]を押します。
タイルを削除するには:
ツールバーの[タイル]ボタンを押します。または、[グラフ]−[オブジェクト]からボック
ス欄のリストから[タイル]を選択し、[削除]を押します。
ヒント
グラフウインドウの表示がある場合、グラフウインドウを閉じると自動的にタイルも削除されます。
ボックスを使う
ボックスを作成し、任意の領域内のデータを確認します。
ボックスを挿入するには:
1.ボックスを挿入するには以下の 3 つがあります。
・[グラフ]−[ボックス]を選択し、ポインタをウインドウ内の挿入したい
位置でクリックする。
・ツールバーの[タイル]ボタンを押し、ポインタをウインドウ内の挿入
したい位置でクリックする。
・[グラフ]−[オブジェクト]からボックス欄の[追加]を押し、[オブジェクトの追加]から[ボック
ス]を選択し[OK]を押す。
19
2.グラフの選択をします。
[グラフの選択]ダイアログボックスが開きます。[新しいグラフを作成する]を選択し
[OK]を押します。[オブジェクト]から追加した場合は[新しいグラフを追加します]
というダイアログボックスが開きます。ここで、ボックスの挿入する位置座標を設
定し[OK]を押します。最後に[オブジェクト]ダイアログボックスで[OK]を押します。
ボックスを移動するには:
1.移動したいボックスの枠をクリックし、選択します。
2.ボックス枠の四隅のサイズ変更ハンドルにポインタを合わせ、ポインタが十字
マークの時にドラッグすると任意の方向へ移動できます。
ボックスのサイズを変更するには:
1.移動したいボックスの枠をクリックし、選択します。
2.ボックス枠の四隅のサイズ変更ハンドルにポインタを合わせ、ポインタが矢印
マークの時にドラッグするとサイズの変更ができます。
ボックスのサイズを座標値で変更するには:
1.変更したいボックス枠にポインタを合わせ、右クリックし、メニューから[配置]
を選択します。[ボックス位置]のダイアログボックスが開きます。
2.上下左右の座標値を入力します。
ヒント
[オブジェクト]ダイアログボックスでボックスを選択し、[変更]を押すことでも変更ができ
ます。
ボックスのサイズ変更を禁止するには:
変更したいボックス枠にポインタを合わせ、右クリックし、メニューから[ボックス
サイズのロック]を選択します。チェックマークがつきます。
ボックスを削除するには:
変更したいボックス枠にポインタを合わせ、右クリックし、メニューから[削除]を選
択します。または、[グラフ]−[オブジェクト]からボックス欄のリストから[ボックス]
を選択し、[削除]を押します。
ラインを使う
ラインを作成し、ラインでのデータの確認をします。
ラインを追加するには:
1.ラインを追加するには以下の3つの方法があります。
・[グラフ]−[ボックス]を選択し、ポインタをウインドウ内の挿入したい
位置でクリックする。
・ツールバーの[ライン]ボタンを押し、ポインタをウインドウ内の挿入
したい位置でクリックする。
・[グラフ]−[オブジェクト]からライン欄の[追加]を押す。
20
2.グラフの選択をします。
[グラフの選択]ダイアログボックスが開きます。[新しいグラフを作成する]を選択し
[OK]を押します。[オブジェクト]から追加した場合は[新しいグラフを追加します]
というダイアログボックスが開きます。ここで、ボックスの挿入する位置座標を設
定し[OK]を押します。最後に[オブジェクト]ダイアログボックスで[OK]を押します。
ラインを移動するには:
1.移動したいラインをクリックし、選択します。
2.ラインにポインタを合わせ、十字マークの時にドラッグすると任意の方向へ移動で
きます。
ラインのサイズを変更するには:
1.移動したいラインの枠をクリックし、選択します。
2.ラインの両隅のサイズ変更ハンドルにポインタを合わせ、ドラッグするとサイズの
変更ができます。
ラインのサイズを座標値で変更するには:
1.変更したいラインにポインタを合わせ、右クリックし、メニューから[配置]を選択
します。[ライン位置]のダイアログボックスが開きます。
2.両端の座標値を入力します。
ヒント
[オブジェクト]ダイアログボックスでラインを選択し、[変更]を選択することでも変更がで
きます。
ラインを削除するには:
変更したいラインにポインタを合わせ、右クリックし、メニューから[削除]を選択しま
す。または、[グラフ]−[オブジェクト]からライン欄のリストからラインを選択し、
[削除]を押します。
オブジェクトの表示内容を変更する
各オブジェクトには、データが表示されます。この部分を情報ボ
ックスと呼びます。ここでは情報ボックスの内容の変更方法を説
明します。
情報ボックス
1.変更したいウインドウをアクティブにします。
2.[グラフ]−[プロパティ]を選択するか、ツールバーの[プロパティ]を押します。[プロ
パティ]ダイアログボックスが表示されます。
3.ボックス欄ではボックスとタイルを、ライン欄ではラインの表示の設定をします。
項目の説明は次のようになります。
21
ボックス欄−左側
項目
荷重値
ボックス面積
接触面積
ボックス圧力
接触圧力
ピーク荷重値
ピークボックス圧力
接触ピーク圧力
なし
ボックス欄−右側
数値表示
パーセント表示
列平均
接触列平均
行平均
接触号平均
ピークエリア
荷重中心
ライン欄
長さ
圧力の差
なし
ヒント
内容
セルの荷重値合計
ボックスの面積
ボックス中で荷重のかかっているセルの合計面積
ボックス内のすべてのセルにかけられている圧力の合計。荷重値の合計をボ
ックスの面積で割った値。
ボックス内の荷重がかかっているセルにかけられている圧力値。荷重値の合
計を荷重のかかっているセルの面積で割った値。
ボックスの中で最も高い値を持つ領域(初期設定で 2x2 セル個の領域)をピ
ークエリアと呼び、このピークエリアの荷重値合計を指す。
ピークエリアの圧力値の合計。ピークエリアの荷重値の合計をピークエリア全体
の面積で割った値。
ピークエリアの荷重のかかっているセルにかけられている圧力値。ピークエリア
の荷重値合計をピークエリアの中で荷重のかかっているセルの面積で割った値。
何も表示しない。
荷重値、面積、圧力値を選択されている単位で表示。
荷重値、面積、圧力値をボックス内の合計値に対する割合(%)で表示
ボックス内の各列が持つ値を長さで割った値
出力のあるセルが存在する列を対象とした列平均
ボックス内の各行が持つ値を長さで割った値
出力のあるセルが存在する行を対象とした行平均
ピークエリアのサイズを設定する。dx は X 軸方向、dy は Y 軸方向のセルの個
数を示す
荷重の中心にマーカを表示する。
[ウインドウ]:ウインドウ内の荷重中心
[ボックス]:ボックス内での荷重中心
ラインの長さ
ライン両端の圧力差
何も表示しない
ラインを除くオブジェクトの情報ボックスでは、その設定された表示オプションを示すラベルが表
示されます。ラベルは以下の要素の組み合わせで表現されます。
荷重 = F
面積 = A
圧力 = P
ボックス = b
ピーク = ^
列平均、接触列平均、行平均、接触行平均 = F/D
22
オブジェクトの設定の保存・読み込みする
オブジェクトの設定をオブジェクトファイルとして保存・読み込みします。これにより
複数の測定で分析が容易になります。
設定を保存するには:
1.保存したいウインドウをアクティブにします。
2.以下のいずれかの操作を行います。
・[グラフ]−[オブジェクト]を選択し、[オブジェクトの保存]を押す
・ツールバーの[オブジェクト]を押し、[オブジェクトの保存]を押す
・[グラフ]−[オブジェクト設定の保存]を選択する
3.[名前をつけて保存]ダイアログボックスが開きます。ファイル名にはリアルタイム
またはムービーファイル名が自動で設定されています。このファイル名は変更がで
きます。拡張子は[.fbx]となります。
4.保存先を指定し、[保存]を押します。
設定を読み込むには:
1.保存したいウインドウをアクティブにします。
2.以下のいずれかの操作を行います。
・[グラフ]−[オブジェクト]を選択し、[オブジェクトを開く]を押す
・ツールバーの[オブジェクト]を押し、[オブジェクトを開く]を押す
・[グラフ]−[オブジェクト設定を開く]を選択する
3.読み込みたいオブジェクトファイルを選択し、[開く]を押します。
オブジェクトのロック
設定されたボックス、ラインオブジェクトの位置関係をロックすることが出来ます。
[グラフ]-[オブジェクトのロック]コマンドを選択するか、ツールバーの[オブジェクト
のロック]ボタンをクリックします。
オブジェクト内のデータを ASCII 保存する
各オブジェクトでのデータを荷重や荷重中心座標などを ASCII 形式で保存します。
1.保存したいオブジェクトがあるウインドウをアクティブにし、以下のいずれかで実
行します。
・[グラフ]−[オブジェクト]から保存するオブジェクトを選択するか、ツールバーの[オブジェク
ト]ボタンを押し、[オブジェクト]ダイアログボックスを開き、[ASCII 保存]を押す。
・オブジェクトの枠を右クリックし、[ASCII 保存]を選択する。
2.[荷重値、圧力、面積値の保存]か[荷重中心(座標値)の保存]を選択します。
[荷重値、圧力、面積値の保存]を選択すると[オブジェクトのプロパティ]が開きます。
プロパティの項目については、[オブジェクトに表示されるデータを変更する]を参
照ください。ここで、保存するデータを設定して、[OK]を押します。
3.[名前をつけて保存]ダイアログボックスが開きます。ファイル名と保存先を指定し、
[OK]を押します。このときの拡張子は、荷重値・・は[.asg]、荷重中心は[.asc]とな
ります。
23
グラフ
オブジェクト内のデータの出力変化をグラフ化して、確認しやすくするものです。X、Y
軸にさまざまな項目を選択できます。
グラフを作成する
新規に作成するには:
1.オブジェクトを追加します。するとグラフの選択画面になります。
2.[新しいグラフを作成]を選択し、[OK]を押します。グラフウインドウが作成され、
グラフが表示されます。
グラフに別のオブジェクトを追加するには:
1つのグラフに別のオブジェクトのデータを表示させることができます。
1.第一のオブジェクトを新規でグラフを作成しておき、第二のオブジェクトを追加し
グラフの選択画面にします。
2.リストに第一オブジェクトのグラフ[グラフ1]という項目があります。これを選択
し、[OK]を押します。この際、各オブジェクトの色でグラフが表示されています。
新しいグラフを作成するには:
最大6つのグラフを作成することができます。
1.ウインドウのオブジェクトに対して、グラフを新規作成します。
2.オブジェクト枠を右クリックから、メニュー[グラフ設定]を選択し、[グラフの選
択]画面にします。
3.リストから[グラフ]と[別の新しいグラフを作成]を選択し、OK を押します。
グラフの見方
グラフウインドウは、左側のグラフ領域と、右側の情報領域に分かれています。
24
グラフ領域:
・オブジェクトと同じ色でグラフ化しています。軸の初期設定は、X 軸:時間、Y 軸:
ピーク圧力です。
・縦実線は、X 軸での位置を表します。このラインをドラッグすることで移動ができま
す。
情報領域:
・オブジェクトのあるデータ名と X、Y 軸の現在値が表示されます。このデータは、各
オブジェクトと同じ色で表現されます。
・また上部には、拡大縮小などの機能ボタンがあります。下図にて説明します。
左から[拡大・縮小][情報領域のサイズ変更][文字サイズの変更]。
ムービーウインドウとの連携:
ムービーウインドウとグラフウインドウ表示は連携しており、再生や、グラフの縦実線
を移動させると、連動し該当するデータとなります。
異なるムービーデータの表示:
異なるムービーデータのオブジェクトが1つのグラフウインドウに表示されている場合、
ムービーの数だけ縦実線が表示され、数字(通し番号)により識別します。
グラフでの A-B ライン:
グラフにおいて現在の時間を示すラインのほかに、A,B で示されるラインにより、A,B
間の増加量とそれぞれの時間値が表示されます。
A-B ラインを追加するには:
[設定]−[ユーザー設定]から[A-B ライン(グラフ)の表示]をチェックし、[OK]ボタンを
押します。
グラフには、点線に A,B ラベルのラインが表示されます。マウスでドラッグすることに
より、移動させることができます。
情報領域に、A-B 間の増加量と A,B それぞれの値が表示されます。
グラフの表示内容を変更する
グラフの X、Y 軸の項目などを変更することができます。
変更するには:
1.変更したいグラフウインドウをアクティブにします。
2.[グラフ]−[プロパティ]を選択するか、ツールバーの[プロパティ]を押します。[プロ
パティ]ダイアログボックスが表示されます。
3.各欄で項目を選択します。項目の説明は次のようになります。
25
Y 軸欄
項目
荷重値
オブジェクト面積
接触面積
オブジェクト圧力
接触圧力
ピーク荷重値
ピークオブジェクト圧力
接触ピーク圧力
内容
オブジェクト内の荷重がかかっているセルの荷重値合計
オブジェクトの面積
オブジェクトの中で荷重がかかっているセルの合計面積
オブジェクト内のすべてのセルにかけられている圧力値の合計。荷重値の合
計をボックスの面積合計で割った値。
ボックス内の荷重がかかっているセルにかけられている圧力値。荷重値合計
を荷重のかかっているセルの面積で割った値。
ピークエリアの荷重値合計
ピークエリアの圧力値の合計。ピークエリアの荷重値の合計をピークエリア全体
の面積で割った値。
ピークエリアの荷重のかかっているセルにかけられている圧力値。ピークエリア
の荷重値の合計をピークエリアの中で荷重のかかっているセルの面積割った値
Y 軸のモード欄
数値
パーセント
列平均
接触列平均
行平均
接触行平均
Y 軸の値を選択されている単位で表示
オブジェクト内の合計値に対する割合(%)で表示
オブジェクト内の各列が持つ値を長さで割った値
出力のあるセルが存在する列を対象とした列平均
ボックス内の各行が持つ値を長さで割った値
出力のあるセルが存在する行を対象とした行平均
Y 軸の目盛欄
自動
固定
最大値
最小値
目盛を自動で設定
目盛を指定する。最大値と最小値が入力が必要。
目盛の最大値の設定。固定時のみ。
目盛の最小値の設定。固定時のみ。
X 軸欄
時間
フレーム
長さ(列)
長さ(行)
経過時間
フレーム番号
列方向(Y)の長さ
行方向(X)の長さ
26
X 軸のモード欄
数値
パーセント
値を設定単位で表示
オブジェクト内の合計値に対する割合(%)で表示
ヒストグラム欄
結束列数
結束行数
棒グラフの1つの棒に結束する列のセル数
棒グラフの1つの棒に結束する行のセル数
グラフの背景色を変更するには:
グラフウインドウをアクティブにして[表示]−[背景を白に]を選択するか、ウイン
ドウ内を右クリックし、メニュー[背景を白に]を選択します。
グラフデータをコピーするには:
グラフウインドウをアクティブにして[編集]−[コピー]を選択するか、ウイン ド ウ
内を右クリックし、メニュー[コピー]を選択します。または、ツールバーの[コピー]を
おします。
現在表示されている内容が、テキストと画像(ビットマップ)で Windows のクリッ
プボードにコピーされます。これにより、他のアプリケーションへの貼り付けができ
ます。
グラフの拡大・縮小の変更
設定した A-B ラインの範囲を拡大/縮小します。
拡大をするには:
1.A-B ラインを表示させます。表示させるには[グ
ラフでの A-B ライン]の項を参照ください。
2.グラフウインドウでマウスを右クリックし、メニュー[グラフ(A-B 間)の拡大]を選
択します。拡大されたグラフが表示されます。
3.さらに拡大したいときは、A-B ラインを再度設定し、2.の操作を行います。
拡大を解除するには:
ラフウインドウでマウスを右クリックし、メニュー[グラフの拡大を解除]を選択する
と、拡大が解除されます。
設定情報を確認する
リアルタイム、ムービーウインドウの設定情報を確認します。
1.設定情報をみたいウインドウをアクティブにします。
2.[設定]−[設定情報]を選択するか、ツールバーの[設 定
情報]を押します。一般、コメント、キャリブレーション、
感度の情報があり、タブを選択することで切り替えます。
27
データを印刷する
測定データを印刷します。また、各印刷で、印刷内容の変更ができます。
印刷設定をする
1.[ファイル]−[印刷設定]を選択します。印刷設定ダイアログボックスが開きます。
2.印刷設定ダイアログボックスで次の設定ができます。
プリンタの選択、用紙方向の選択、用紙の設定、マージン(余白)の設定、内容、
印刷サイズまた、[プロパティ]ボタンを押すとプリンタの詳細設定をします。
内容のエリアの項目と内容は以下のようになります。
項目
内容
ヘッダ
センサセル、ノイズ閾値、単位、感度設定、など。
フィールド
[コメント]のフィールド欄。
コメント
[コメント]の内容。
表示
圧力表示と圧力スケールの画像。
モード
設定モード(荷重中心、ピーク、フレーム表示など)
グラフ
グラフ表示。有効の時、リストボックスからグラフの選択ができる。
ボックスを印刷 ボックスオブジェクトを追加し、アクティブにすると、この領域内のみの印刷が
する
できる。
表示のサイズ
項目[表示]のサイズの設定。比率の設定と用紙にあわせるが選択可。
第 2 ウインドウの 複数のムービーを開き、このプルダウンリストで設定すると2つデータを同時
印刷
に印刷できる。
フォト
ムービーデータにリンクされたフォトを印刷します。
3.設定したら[OK]を押します。
印刷プリビューで確認する
印刷されるイメージを確認します。
印刷するウインドウをアクティブにし、[ファイル]−[印刷プリビュー]を選択するか、ツー
ルバーの[印刷プリビュー]を押します。
印刷をする
印刷するウインドウをアクティブにし、[ファイル]−[印刷]を選択するか、ツールバーの[印
刷]を押します。
28
コピー機能を使う
圧力データやグラフの内容をクリップボードにコピーすることができます。これにより、他
のアプリケーションソフト(ワープロ、表計算など)に貼り付けて使うことができます。
このコピーでは、テキストデータと画像データ(ビットマップ)の両方がコピーされ、貼り
付けるときに選択ができます。
コピーするには:
コピーするウインドウをアクティブにし、以下のいずれかの操作を行います。
・[編集]−[コピー]を選択する。
・ツールバーの[コピー]を押す。
・ウインドウ内で右クリックし、メニューから[コピー]を選択する。
ウインドウの一部をコピーするには:
1.ボックスオブジェクトを追加し、そのボックスを選択します。
2.前出のコピーの操作を行います。ボックス内のみのテキストまたは画像データがコピ
ーされます。
圧力スケールをコピーするには:
圧力スケールウインドウをアクティブにし、右クリックしてメニューから[コピー]を選択
します。この場合は、画像のみでテキストはコピーされません。
29
測定データを編集する
リアルタイムウインドウやムービーウインドウで圧力データを修正したり、ムービーデータ
の不要なフレームを削除する方法を説明します。
リアルタイムウインドウでのデータ編集
センサシートの曲がりによる出力や、折れや損傷などで、一部のセンサセルが出力しなく
なる場合があります。これらのデータを削除・補完することができます。
注意
損傷による出力が出ない不良セルが発生した場合、応急処置的に補完ができます。しかし、
広範囲(行列単位)発生したなどの場合は、データの信頼性が低下するため、センサシート
の交換を行ってください。
データの編集をする
特定のセル、または領域のデータを補完したり、削除したりします。
データ編集するには:
1.リアルタイムウインドウを2次元表示で開きます。
2.荷重を行い、静止状態にします。
3.[編集]−[データの編集・・]を選択します。
4.編集したいセル、または領域と内容を、ダイアログボックスの右側の 5 つのボタンか
らクリックします。
ボタン
セルの追加[内部消去]
セルの追加[~内部平均]
ボックスの追加[内部消去]
ボックスの追加]外部消去[
ボックスの追加[~内部平均]
内容
単独のセルの圧力値を0にします。
単独のセルの圧力値を近傍のセル値の平均値にします。
2セル以上の領域内の圧力値をすべて0にします。
2セル以上の領域外の圧力値をすべて0にします。
2セル以上の領域内の圧力値を領域内、または近傍のセル値の平
均値にします。
ヒント
セル/ボックスの内部平均は次のルールに基づいて算出されます。
・領域の高さ、幅とも3セル以上のとき、境界線に接するセルの平均値が領域内すべてのセルに
適用されます。
・領域の幅が2セル以下のとき、左右の隣接するセルの平均値が領域内の各セルに適用されます。
・領域の高さが2セル以下のとき、上下の隣接するセルの平均値が領域内の各セルに適用されます。
・領域の高さ、幅とも2セル以下のとき、左右の隣接するセルの平均値が領域内の各セルに適用
されます。(単独のセルはこの方法になります)
参考
セル/ボックスの追加は、編集したいウインドウにポイントし、右クリックで表示されるメニューから
も行うことができます。
この状態でポインタを編集したいウインドウ上に移動すると、ポインタがペンシルの形に
変わります。目的の位置でクリックすると、グレーの枠で編集セル/ボックスが表示されま
す。
30
編集セル/ボックスがウインドウに設定された時点で、編集結
ります。
果を適用した表示とな
ウインドウ上に作成された編集セルを選択するとポインタが 十字の形に変わり、ド
ラッグすると移動することができます。編集ボックスを選択すると、サイズ変更ハン
ドルが現れ、サイズを変えたり、場所を移動することができます。
6.表示オプションを使って、データ編集の確認ができます。
[表示に反映させる]をオフにすると、編集前の状態を表示します。
[ボックスを表示する]をオフにすると、編集領域を非表示にします。
編集ボックスを追加した場合
[編集オプションとフレーム範囲を表示する]では、編集セル/ボックスの右上隅に、編
集オプション(内部消去、内部平均、外部消去)と適用するフレーム範囲を表示します。
この表記の書式は次のようになります。
・編集オプション 内部消去: [ ]
外部消去: ] [
内部平均: [~ ]
・フレーム範囲
すべて:
All
n1 からn2: n1-n2 (リアルタイムウインドウの場合は、All となります)
参考
設定した編集オプションを変更する場合は、変更したい編集セル/ボックスの枠にポイントし、右クリッ
クで表示されるメニューから[編集設定の変更]を選択してください。次のようなダイアログボックスが表
示され、編集オプションを変更できます。
7.設定が終了したら、[閉じる]ボタンをクリックしてください。
参考
注意
編集セル/ボックスを削除したい場合は、削除したいセル/ボックスの枠をポイントし、右クリッ
クで表示されるメニューから[削除]を選択してください。
編集設定は、プログラムの終了と同時に消えてしまいます。再度利用したい場合には、編
集データの保存を行ってください。
31
編集設定の保存と読み込み
後日同じシートを使って測定する際に便利です。
編集設定を保存するには:
1.編集設定がされているウインドウをアクティブにし、[編集]−[編集設定の保存]を選択
します。
2.[保存]のダイアログボックスで、ファイル名、保存場所を設定し、[保存]を押します。
このファイルの拡張子は[.fed]となります。
編集設定を読み込むには:
1.保存した時と同じセンサシートで、リアルタイムウインドウを開きます。
2.[編集]−[編集設定を開く]を選択します。
3.開きたいファイルを選択し、[開く]を押します。ウインドウに適用されます。
ムービーウインドウでのデータ編集
リアルタイムウインドウと同様の編集ができ、また適用するフレームも指定できます。
注意
編集したムービーデータを残すには、別名で保存するか、上書き保存が必要となります。上
書き保存しますと編集の取り消しはできません。
データを編集するには:
1.ムービーデータ開きます。
2.データ編集は、リアルタイムウインドウのデータ編集の手順3から7を行います。
3.必要があれば、適用するフレームの設定を行います。初期設定では、全フレームへの
適用になっています。編集ボックス・セルの枠を右クリックします。メニューから[フ
レーム範囲の編集]を選択します。ここで、適用するフレームを設定し、[OK]を押し
ます。
編集オプションとフレーム範囲を変更するには:
1.設定変更したいセル/ボックスの枠にポイントし、右クリックで表示されるメニュー
から[編集設定の変更]を選択します。右のようなダイアログボックスが表示されます。
2.編集オプションからボタンをクリックし、変更します。
3.適用範囲の編集から、編集を適用するはじめとおわりの
フレーム番号を入力します。
4.変更が終了したら、[OK]を押します。
フレーム編集
ムービーデータから不要なフレームを削除できます。
注意
フレーム削除を行い、保存するとフレーム削除の取り消しはできません。
フレーム編集するには:
1.編集したいムービーデータを開きます。
2.[編集]−[フレーム削除]を選択します。フレーム削除のダイアログボックスが開きます。
3.削除方法を設定します。
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削除方法
フレームの削除
保持するフレーム
フィルタ
内容
フレーム範囲の [はじめのフレーム]と[終わりのフレーム]で設定した範囲のフ
レームを削除します。
[フレームをすく]機能は、先に指定したフレーム範囲内で、設定したフレームご
とに削除します。
フレーム範囲の [はじめのフレーム]と[終わりのフレーム]で設定した範囲のフ
レームを保持し、その前後のフレームを削除します。[フレームをすく]機能は、
先に指定したフレーム範囲内で、設定したフレームごとに保持します。
設定する荷重値(すべてのセルの荷重値合計)に満たないフレームだけを削
除します。
4.[OK]ボタンを押すと、該当フレームが削除されます。
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付録
ビデオキャプチャーと録画
このオプションは、ビデオ映像の取りこみと、圧力分布データとの同期録画をする機能です。
本製品では、以下のような機能があります。
DV カメラからの映像のリアルタイム表示と録画
録画した映像データの編集
圧力分布データとビデオ映像の同期した記録と再生
この機能を使うことで、多角的な解析が可能になります。
ハードウェアの条件
IEEE1394(iLink)ポートを備えた 1 つの デジタルビデオ(DV)カメラ。
IEEE1394−PCI ボードを備えたデスクトップ・コンピュータ、あるいは IEEE1394−PC カ
ードを備えたノート・コンピュータ。
IEEE1394 ケーブル(通常付属のケーブル)。
CPU が 600 MhzPentium3 あるいは AMD アスロン 600Mhz。以上のコンピュータ
ATA-33、7200 の RPM 以上のハードディスクドライブ。
必要 OS:
Windows2000/XP/Vista
注意
・このソフトウェアでサポートしているビデオフォーマットは、DV フォーマットのみです。ソニーのフォーマット:
Micro MV はサポートされません。
・多重角度ビデオ(すなわち 1 つを越える DV ビデオカメラ)や、ソニーの Micro MV のような非 DV 標準ビ
デオカメラ、あるいは他の高速カメラを使用する場合は、I-SCAN システムの外部トリガ機能の使用を勧
めます。弊社のトリガボックス(TS−100)のような外部トリガ信号等が発生できる装置を使用する必要が
あります。弊社トリガボックスは、シリアル COM(RS232)ポートが必要です。
・コンピュータにビデオ画像を直接記録するためにカメラを使用する場合、カメラのテープヘッドの保護と
強制終了等の問題を避けるため、カセットテープを必ず取りはずしてください。
・ビデオの再生のためには、Microsoft Media Player (Verion6.4 以上)が必要です。
各ツールバーの機能
ツールバー
ボタン
ビデオを開く
機能
ムービーデータに同期して、ビデオデータを開きます。[再生]が選択
されると、ムービーとビデオは同時に再生されます。
ビデオのみを開く
ビデオデータを開きます。ムービーデータとは同期しません。
ビデオのキャプチャー
ビデオカメラが接続されている場合、リアルタイムでビデオ画像を取り
こみます。
ビデオとムービーの分離 ムービーデータとビデオデータの同期を解除します。また、解除され
た同期を設定します。ボタンが押しこまれた状態が同期解除、押しこ
まれていない状態が同期となります。
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ビデオキャプチャーツールバー
ボタン
機能
ビデオの録画
ビデオの録画を行います。
ビデオ録画の停止
ビデオの録画を停止します
一時保存場所の指定
ビデオデータの一時保存する場所を設定します。初期設定は、C:
C:/Windows/Temp です。
レコーディングとリンク レコーディングにリンクして、ビデオの録画を開始します。それとともに、
ビデオデータは、レコーディングで取られたムービーとリンクされます。
ビデオの録画と再生
ムービーの記録とビデオ録画を同時に行います。
同期録画を行うには:
1.タクタイルソフトウェアを起動します。
2.適切なセンサー・タイプを選択してください。
3.リアルタイムウインドウを開きます。
4.ツールバーの[ビデオのキャプチャー]ボタンをクリックしてください。ビデオカメラ
がオンで、コンピュータに適切に接続されている場合、ビデオウインドウが開き、
ビデオカメラからのリアルタイムの映像を表示します。
5. [レコーディングとリンク]ボタンをクリックしてください。レコーディングボタンが
押され、ムービーの記録が始まると同時に、ビデオ録画が始まります。
6. ムービーとビデオの同時録画を始めるために[ムービー]−[レコーディングの開始]コ
マンドを選択するか、ツールバーのレコーディングボタンをクリックしてください。
トリガが有効になっている場合、開始条件が満たされた時に、ムービーとビデオ録画
を開始します。
7. これらのファイルを保存するために、保存するムービーウインドウをアクティブにし、
[ファイル]−[名前を付けて保存]コマンドをクリックすると保存されます。そして、
ビデオデータは、今、アクティブにしたムービーにリンクして対象者データベースに
保存され、後にこのムービーと共に参照することが出来ます
ヒント ・録画されたビデオデータは、初期設定で、AVI 形式のフォーマットに変換されます。次の
フォーマットで保存することが出来ます。:*.avi、*.mpg、*.mpeg、*.mp2、*.mps、*.mpe。
・ビデオは、ビデオとムービーデータは、内容によってではなく、時間によってリンクされます。
・最初にムービーが開かれた場合でも、ビデオが開かれた場合でも、それぞれリンクされた
ビデオまたは、ムービーデータが開きます。
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再生するには:
ツールバーの再生ボタン、または、ビデオツールバーの再生ボタンを使用します。
参考
・それらがリンクされている場合、ツールバーの再生ボタンおよびビデオウインドウの VCR ビデオボタ
ンのそれぞれで、再生することが出来ます。
・ムービーとビデオの分離が設定されている場合、VCR ビデオボタンはビデオウインドウだけである一
方、ツールバーのボタンはムービーだけを操作します。さらに、再生は、それぞれのデータで設定
された記録レートを使用します。
遅れの調整をする
IEEE1394 システム(ハードウェアおよびソフトウェアの両方を含んで)の性質のために、
たとえ 2 つが同時にスタートしたとしても、録画されたビデオデータは、ムービーデー
タより遅れる場合があります。
しかしながら、同じコンピュータにおいては、その遅れがほぼ一定となります。すなわ
ち、ムービーに対してビデオのフレームの遅れがどのくらいか決まれば、このコンピュ
ータ上で、それ以降記録したムービー/ビデオのペアデータに適用することができます。
遅れが発生した場合は、次のステップにて遅れの調整を行ってください。対象者のデー
タを記録する前に、これを実施されることをお薦めします。ここでは、指を使ったテス
ト測定を行い、遅れを決定します。
まず、センサ上を軽くたたいた動作をムービーとビデオで取りこみ、遅れの調整をしま
す。この作業の以降のデータには常に同じ遅れがデータ再生時に適用されます。
遅れの調整をするためには:
1.リアルタイムおよびリアルタイムのビデオウインドウを開きます。
ヒント
このとき、ビデオカメラはセンサシートを画像に捕らえ、シートへの接触が確認しやすい
位置にセットしてください。
2.[レコーディングの実行]ボタンで開始し、指でセンサシートを 1 回押します。
3.記録が終了したら、ツールバーの[ビデオとムービーの分離]ボタンをクリックして
ください。
4.ムービーの最初の接触が出力されるまで、[次のフレーム]ボタンを押してください。
ビデオデータでも同様に、[1 フレーム進める]ボタンで最初の接触が表示されるま
でフレームを移動します。
5.ムービーとビデオデータの遅れを決定されたところで、ビデオウインドウの[ビデオ
とムービーの同期]ボタンをクリックします。
ビデオのみで録画する
カメラからのビデオ画像をリアルタイムで表示し、ビデオ画像のみを録画することが出
来ます。
1.コンピュータへ IEEE1394 カードをインストールしてください。
2.IEEE1394 カードがインストールされたら、IEEE1394 ケーブルを IEEE1394 カードと
DV カメラを接続してください。
3.DV カメラの電源をオンし、[撮影(カメラ)]のモードにします。
4.タクタイルソフトウェアを起動してください。リアルタイムのビデオ画像を見るた
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めには、ツールバーの[ビデオのキャプチャー]ボタンをクリックしてください。リ
アルタイムのビデオウインドウが開きます。
5.ビデオを録画するために、ビデオキャプチャボタンの[ビデオの録画]を押します。
6.DV カメラの準備ができたら、メッセージボックスの[OK]を押します。録画が開始さ
れ、ステータスエリアのフレームが更新されます。
7.録画をやめるには、[ビデオ録画の停止]ボタンを押します。
8.録画されたビデオデータがビデオウインドウに表示されます。
9.ビデオデータを保存するには、ビデオボタンの[ビデオの保存]または[ビデオの別名
保存]を選択します。保存場所の初期設定は、現在の対象者のフォルダになっていま
す。保存場所は変更することが出来ます。
注意
このビデオデータは、ムービーデータとは、リンクしていません。
ビデオの読み込みと編集
ビデオキャプチャーの機能を使用せずに、取込んだビデオデータを読み込むことができま
す。また、読み込んだビデオデータを編集することができます。
ビデオの読み込みと再生
ビデオデータを読み込み、ムービーデータとリンクさせて再生します。
ビデオカメラで撮影した動画をコンピュータに読み込んでください。対応しているビデ
オデータのフォーマットは次の形式です。*.avi, *mpg, *.mpeg, *.mp2, *.mps, *.mpe
ムービーデータとリンクして開くには:
1.ムービーデータを開きます。
2.[ファイル]−[ビデオを開く]コマンドを選択するか、ビデオツールバーの[ビデオを
開く]ボタンをクリックしてください。
再生するには:
ツールバーの再生ボタン、またはビデオツールバーの再生ボタンを使用します。
開始点・終了点を設定して再生するには:
1.開始したいフレームに移動します。
2.ビデオツールバーの[開始点のマーク]をクリックします。ステータスバーの[開始フ
レーム]に今設定したフレーム数が表示されます。
3.終了したいフレームに移動します。
4.ビデオツールバーの[終了点のマーク]をクリックします。
5.再生ボタンを押します。指定した開始・終了フレーム間で再生が行われます。
ヒント
開始点、終了点の設定を解除するには、データの再読み込みを行ってください。
ビデオの編集
録画したビデオデータの不良なデータを削除できます。
指定したフレームより前方、または後方を削除するには:
1.削除したいフレームに移動します。
2.ビデオツールバーの[前方削除]または[後方削除]をクリックします。
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3.表示された[ビデオ圧縮]ダイアログから、圧縮プログラムを選択します。
ヒント 圧縮の品質は、デジタル変換し、保存されたときに使われた元の圧縮の状態に依存します。
解凍時も同様です。一般に高圧縮にするとファイルサイズは小さくなりますが、画質が悪くなり
ます。低圧縮では、画質がよくなりますが、ファイルサイズは大きくなります。
4.圧縮を選択した場合、[圧縮の品質]がアクティブになります。高い値を設定すると、よ
い画質となり、ファイルサイズは大きくなります。小さい値を選択すると、画質は落
ちますが、ファイルサイズは小さくできます。
ヒント 圧縮を選択すると[設定]ボタンが有効になり、[圧縮の設定]ダイアログを表示できます。
トリガボックスを使う
トリガボックス(TS-100)は、ユーザーが複数のデータを同期できるようにするための外部
信号を供給・中継する装置です。
各部の名称と機能
名称
Trigger Switch
Trigger Indicator
電源スイッチ(On/Off)
Power On
Battery Low
External Power
To Serial Port
External LED
Negative Input
Positive Input
Positive Output
Negative Output
付属品
機能
トリガ信号を発生させるスイッチです。
トリガ信号が発生したときに点灯します。
トリガボックスに電源を投入します。
電源が入っているときに点灯します。
内部実装のバッテリーが少なくなると点灯します。
付属の電源アダプタを接続します。
コンピュータの COM ポートへのケーブルを接続します。
付属のケーブルつき LED ランプを接続します。
グラウンドと接続すると、トリガスイッチの代わりに使えます。
+4V をこのチャンネルに供給することで、トリガスイッチの変わりに使
えます。
トリガが作動するとき、このチャンネルは0V アウトプットで始まり、+4V
アウトプットまで上昇します。
トリガが作動するとき、このチャンネルは+4V アウトプットで始まり、0V
アウトプットまで下降します。
電源アダプタ/ケーブルつき LED ランプ/シリアルケーブル/バッテ
リー(内部実装)
トリガボックスの使用方法
以下のような使用方法があります。
・トリガスイッチを押すことで、レコーディングを開始する
・外部機器と接続して、トリガによるレコーディングを開始する
・ケーブルつき LED ランプを使用して、簡易的なカメラ画像と同期をとる
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トリガボックスを使用するために:
1.[レコーディングパラメータ]ダイアログボックスの[トリガを有効にする]をチェック
し、[トリガ]ボタンを押します。トリガダイアログボックスにおいて、[開始方法]
または[終了方法]を外部信号にします。
参考
トリガを使って記録するの項を参照ください。
2.シリアルケーブルを一方をコンピュータの COM(Serial)ポートに接続します。他方
をトリガボックスの[To Serial Port]の端子に接続します。
3.ケーブルつき LED ランプを[External LED]端子に接続します。
4.電源アダプタをプラグに差し込みます。
ヒント
内臓バッテリーが少なくなると、アダプタでも使用でき、バッテリーの充電もできます。
5.電源スイッチを ON にします。[Power Indicator]が点灯します。
ヒント
[Negative Input]、[Positive Input]はどのような他のポジティブ入力、ネガティブ入力に
も接続できます。他の入力を接続することで、トリガスイッチの代わりにすることができま
す。トリガスイッチが押されるか、入力装置が矩形波を生成するたびに、トリガボックスは
これらのアウトプットに1つのパルスを発生させます。
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2008 年 11 月発行
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40
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奈良 TEL : 0743-56-8848
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