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株式会社トリアス
個人投資家向け会社説明会レポートNo.8
2005年10月22日(土)社団法人日本外国特派員協会において、
株式会社トリアス主催第8回会社説明会を開催いたしました。 今回は、「成熟時代における消費者と企業について考える」を テーマに、基調講演には西武百貨店代表取締役社長、慶應義
塾大学招聘教授、参議院議員などを歴任後、経営コンサルタン
トとして幅広い領域の海外企業の日本導入や大型都市開発プ
ロジェクトを手がけておられる株式会社リプロジェクト・パートナー
ズ代表取締役C.E.O.の水野誠一氏をお招きし、『成熟化時代を
生き残る企業の条件』と題したご講演を頂戴しました。会社説明
では、株式会社クインランド(2732ヘラクレス)にご参加いただき、
短期間に急激な拡大をしている同社事業動向について、各事業
分野の代表者に直接ご説明をいただきました。
『成熟化時代を生き残る企業の条件』と題した今回
の基調講演は、現在21世紀を生きる私たちにとって、
20世紀、社会が成熟化する中で生じた様々な矛盾に
挑戦する「否常識」が必要であるとの提言から始まりま
した。「成熟化」「否常識」の時代には、単なる「知識」
ではなく、過去の経営が生んだ矛盾をビジネスチャン
スに変換する「知恵」が必要であること、また、このよう
な時代を生き残る企業には、テーマと求心力を基礎と
した、市場変化に強いスパイラル的ビジネスモデルが
必要であるとのお話がありました。更に、この時代を生
き残る企業が持つべき視点としては、*「作り手」や
「売り手」ではなく「助け手」であること、 *ヒトとヒトの
間であるコミュニティ、すなわち共感や交感を熟成さ
せる場の重要性を認識すること、 *矛盾するもの、相
反することを両立させる知恵を持つこと、*「競争」か
ら「共創」への進化などが紹介されましたが、いずれも
多様な矛盾を解決する為の緩衝材的存在を肯定する
考え方、すなわち「知恵の歯車」とも言えるソーシャル・
マーケティングの考え方が必須とのことでした。このよ
うな前提を基に、成熟化時代を生き残る21世紀のエク
セレント・カンパニーの条件として、1.経営者の時代
を読む目=計画・PLAN、2.幹部の実現性を読む目=
実行・DO、3.株主の経営者を読む目=評価・CHECK
の3点が紹介されました。
株式投資の世界においても、投資の短期化が進ん
でいます。水野氏による、スパイラル的ビジネスモデ
ルによる中長期的な成長の重要性、だからこそ企業を
中長期に評価する視点の重要性に関するご提言は、
株式投資にとっても有用な示唆であると感じました。
講演の開始を待たれる投資家の皆様
プログラム
プログラム
∼ 成熟時代における消費者と企業について考える ∼
12:15∼
開場 受付開始
13:00∼14:00
基調講演
『成熟化時代を生き残る企業の条件』
株式会社リプロジェクト・パートナーズ 代表取締役社長 C.E.O. 水野 誠一 氏
14:10∼17:00
株式会社クインランド(2732ヘラクレス)
14:10
14:10--14:40 持株会社戦略・
DMES事業部門
事業部門 14:40 持株会社戦略・DMES
株式会社クインランド代表取締役社長 吉村 一哉 氏
14:40
14:40--15:10 交通部門
15:10 交通部門
株式会社TCLA代表取締役社長 毛塚 敏郎 氏
15:10∼15:25
コーヒーブレイク
15:2515:25-15:55 娯楽部門
15:55 娯楽部門
株式会社明響社(7633ジャスダック)
代表取締役社長 小櫻 尚司 氏
15:55
15:55--16:10 住宅部門
16:10 住宅部門
基調講演に引き続き、株式会社クインランドによる
会社説明が始まりました。まずは、クインランド代表で
ある吉村社長より、同社の 2005年6月期決算、ならび
に今後の事業戦略についての説明がなされました。グ
ループ全体の事業展開については、2005年6月期に
加速したM&Aを通じ急拡大している業容について、お
よびその結果である各事業ごとの損益・財務状況につ
いて、詳細な説明がなされました。それを踏まえ、グ
ループ売上が1,000億円規模に達する予定の2006年
6月期の経営方針等についても説明がなされました。
株式会社ザウスコミュニケーションズ
代表取締役社長 傍島 浩一 氏
16:10
16:10--16:30 教育・外食・金融事業部門
16:30 教育・外食・金融事業部門
株式会社クインランド代表取締役社長 吉村 一哉 氏
16:30-17:00 質疑応答
17:00
閉会
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RPT08/2005-10(1/2)
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個人投資家向け会社説明会レポートNo.8
グループの各事業を支える中核事業であるIT部門・DMES事業では、従来の請負型サー
ビスに加え、ポータルメディア事業の立ち上げが進められています。その新戦略である「ポー
タル&プラットフォームメディア戦略」についてのご紹介があり、具体的事業例としてのQlep
(クインランドの提供するライフイベントポータル)についての説明がなされました。
続いて、車事業であるTCLA事業について、株式会社TCLAの毛塚社長より説明がありま
した。同事業は、M&Aを通じ急拡大している分野の一つです。2005年6月期131億円強で
あった売上規模が、2006年6月期には、420億円弱にまで拡大すると予想されています。
拠点・ブランド展開によるマーケティング戦略、海外戦略、情報によるマーケティング戦略
の3方針を基盤に、中古車・サービスに注力する輸入車販売ビジネスモデルの確立につい
ての説明がなされました。
コーヒーブレイクをはさみ、クインランドグループにおいて、もう一つの大きな実業部門と
グループ戦略・DMES事業の
なった娯楽事業につき、クインランド子会社の明響社(7633ジャスダック)小櫻社長より事 説明に立たれるクインランド吉村
業説明がなされました。娯楽部門も、2005年6月期の売上実績132億円弱に対し、2006年 社長 (写真上)
12月期予想の売上規模が420億円弱と、急速に事業規模が拡大している部門です。特に、 TCLA事業: 株式会社
TVゲーム販売専門店業界の上位2社である株式会社明響社と株式会社アクトのM&Aによ TCLA毛塚社長 (写真下)
り、500店を越えるリアルなTVゲーム専門店網を取得、このリアル網を活用したTVゲーム
新販社構想、ならびにバーチャルなインフラとしてのゲームポータルである“Glep”について
の説明がなされました。また、グループ内のシナジー事業としての“Glepカード”(クレジット
カード)についても説明がありました。
娯楽事業に引き続き、住まい事業について、株式会社ザウスコミュニケーションズの傍島
社長より、事業説明がありました。2005年6月期より、従来の住宅プロデュース事業に加え、
土地付住宅事業や住まいに関する多様な事業パートナーを開発する事業、住まいから波
及するインテリア事業、更に他の事業分野同様、バーチャルなポータル事業と、多岐にわ
たる事業展開について、説明がなされました。また、これら機能を統合した「住宅・インテリ
ア・エクステリア」総合プロデュース施設の新設についても、紹介がなされました。
娯楽事業: 株式会社 明響社小櫻社長 (写真左)
住まい事業: 株式会社
ザウスコミュニケーションズ
傍島社長 (写真右)
クインランドご講演者全員参加による質疑 応答の様子
最後に、教育事業、外食事業、ならびに2005年6月期に、M&Aを通じグループのインフラ事業として立ち上げた金
融事業について、再度吉村社長より説明がなされました。教育事業においては、学校運営と教材等コンテンツの開
発・販売が2本柱になっていますが、いずれも社会において チャンス(成功) を提供するチャンススクールがコンセ
プトになっており、インテリア専門学校やアートとデジタルの融合を目指す大学院スクール等のリアルな学校運営が
ある一方、地域振興・中小企業支援を目指した経営課題解決ポータルである「CHAMBER WEB」や資格取得・キャリ
アアップのためのキャリアアップポータル「バリューステップ」(いずれも日本商工会議所公認)といったポータル事業
との融合戦略が説明されました。M&Aにより、新機能として加わったグループの金融インフラである金融事業につい
ては、割賦やリース、ローンと言った既存のファイナンス事業に加え、決済やポータルと言ったファイナンシャルサー
ビスをスタートする事業戦略が紹介されました。TCLA事業とのシナジーである新車・中古車ローンサービス、娯楽事
業とのシナジーであるGlepカード発行を皮切りに事業展開を計画するカード発行サービス等、具体的な事例につい
ても説明がなされました。外食事業については、事業規模が小さいため、一旦クインランドグループから外れている
ものの、事業としては、同グループ外食事業の中核事業であるとの説明がありました。
以上、持株会社戦略、そして持株会社のもと多岐に展開する各実業についての説明が終了した後、ご講演者全員
が参加しての質疑応答が行われ、会場の投資家の皆様から、積極的なご参加をいただきました。M&Aを通じ、急激
に事業拡大をしている現状をにらみ、会社を支える財務戦略やガバナンス体制などについてのご質問等も頂戴いた
しました。積極的にご参加いただきました投資家の皆様、ならびに詳細なご説明・ご回答をいただいたご講演者の皆
様、本当に有難うございました。 本レポートの著作権は、株式会社トリアスに帰属します。 当レポートの文章の全部または一部、画像や図表その他のデータなどを無断で転載、複写してご利用になられ
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