16th ICA Kuala Lumpur Congress July 24, 10:00-12:00 Room 302 国立公文書館 Session 2 電子政府化の進展と電子記録管理 Development of e-Government and Digital Records Management ◆プログラム◆ モデレーター : サイモン・チュー 10:00-10:05 EASTICA 事務局長 EASTICA 議長挨拶 Opening Remarks 菊池 光興 国立公文書館館長 10:05-10:25 中国における電子記録管理 ―現在と将来― Electronic Records Management in China: Present and Prospective WANG Liangcheng 中国国家档案局技術部長 10:25-10:45 公文書のシームレスなフロー ―韓国における電子記録管理の展開― Seamless Flow of the Public Records: Spread of the Electronic Records Management System of Korea KWAG Jeong 韓国国立公文書館アーカイバル・インフォメー ション部門アシスタント・ディレクター 10:45-11:05 日本における電子政府化の進展と電子記録長期保存へ向けた取 り組み Progress of e-Government and Efforts for the Long-term Preservation of Electronic Records in Japan 中島 康比古 11:05-11:35 国立公文書館業務課利用係長 ネットワーク情報化社会におけるアーカイブ -ディジタル情 報環境の中で生き続けるアーカイブに向けての課題まとめ― Archives in a Networked Information Society: The Problem of Sustainability in the Digital Information Environment 杉本 重雄 11:35-12:00 筑波大学大学院教授 質疑応答・意見交換 Discussion and Q&A EASTICA 議長ご挨拶 菊池 光興(きくち みつおき) 国立公文書館館長 【略歴】 学歴 1967 年 3 月 職歴 1967 年 4 月 1996 年 7 月 1997 年 7 月 1999 年 7 月 2001 年 1 月 2001 年 4 月 2005 年 4 月 ICA 関連 2003 年 11 月 2005 年 4 月 2007 年 10 月 東京大学法学部卒 総理府に入府 総務庁人事局長 同 長官官房長 総務事務次官 退官 独立行政法人国立公文書館館長 同(再任) 国際公文書館協議会東アジア支部(EASTICA)副会長 国際公文書館協議会(ICA)副会長 同 円卓会議(CITRA)議長 国際公文書館協議会東アジア支部(EASTICA)議長 -1- 中国における電子記録管理 ―現在と将来― Electronic Records Management in China: Present and Prospective WANG Liangcheng(ワン リアンチェン) 中国国家档案局技術部長 【略歴】 学歴 1978~1982 年 1989~1990 年 1990~1993 年 武漢大学 マンチェスター大学(UMIST)修士課程修了 ランカシャー大学博士課程修了 職歴 中国国家档案局 1999 年~現在 技術部長 1993~1999 年 技術部副部長 1988~1989 年 技術部門 1982~1988 年 アーカイブス学研究所 主な実績 Impact and Countermeasures of Natural Disasters on Archives: A Case Study in China (2005) Guidance to the Information Construction in Archives (2003) Electronic Records Management in China: Practice & Strategy (2001) On Archives Information Construction (2001) Chinese Conservation and Mounting Techniques (2000) このほか、科学技術関連の賞を7つ受賞している。 -2- 公文書のシームレスなフロー ―韓国における電子記録管理の展開― Seamless Flow of the Public records: Spread of the Electronic Records Management System of Korea KWAG Jeong(カク ジェオン) 韓国国立公文書館 アーカイバル・インフォメーション部門 アシスタント・ディレクター 【概要】 本報告のねらいは、韓国国立公文書館が発展と普及に努めてきた電子記録管理システム (ERMS)の特徴を紹介することにある。また、この流れのなかで浮き彫りにされた問題を 他の ICA メンバー諸国と共有したいと考える。韓国の ERMS の方向性を理解するため、2005 年の「レコードマネジメント刷新のための情報戦略計画」に関するスライドを取り上げる。 そして、システムのコネクション強化とオンラインでの受入実施の観点から、このシステ ムの特徴を述べる。ERMS の主要な役割である分類、保存期間の管理、オンラインを通じて の記録保存、保存フォーマットへの変換、証明の確認についても述べる。さらに、システ ム構築中に現れた電子記録管理の主要な問題点についてもコメントする。2007 年、ERMS は 中央行政機関全体に広がり、そのため行政機関の電子記録は今年 2008 年から ERMS に大々 的に移管されるようになる。韓国国立公文書館は、ERMS の推進によって、作成から保存ま でのレコードマネジメントのライフサイクル全体を通じたシームレスなフローという基盤 を築いた。 【略歴】 学歴 2006 年 韓国外国語大学情報・記録管理学科博士課程修了 職歴 現在、韓国国立公文書館アーカイバル・インフォメーション部門 アシスタント・ディレクター 主な実績 2005 年 レコードマネジメント刷新のための情報戦略計画プロジェクトに参加 2006 年 電子記録管理システム(ERMS)発展プロジェクトに参加 2007 年 2008 年 電子記録管理システム(ERMS)普及プロジェクトに参加 電子記録管理システム(ERMS)の改善及び支援活動に従事 -3- 日本における電子政府化の進展と電子記録長期保存へ向けた取り組み Progress of E-government and Efforts for the Long-term Preservation of Electronic Records in Japan 中島 康比古(なかじま やすひこ) 国立公文書館業務課利用係長 【概要】 まず、日本における電子政府化の状況について概観する。 次に、電子記録の長期保存に関して、基本的考え方及び施策の方向性について提言した 内閣府懇談会第 2 次報告書について紹介する。その上で、内閣府及び国立公文書館におい て現在進めている実証的実験による調査研究を初めとする、電子記録長期保存の取組みの 動向を報告する。 【略歴】 学歴 1996 年 職歴 早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得退学 1996~2002 年 2002~2004 年 2004 年~現在 横浜市立大学商学部非常勤講師 独立行政法人国立公文書館公文書専門官 独立行政法人国立公文書館業務課利用係長 -4- ネットワーク情報化社会におけるアーカイブ -ディジタル情報環境の中で生き続けるアーカイブに向けての課題― Archives in a Networked Information Society: The Problem of Sustainability in the Digital Information Environment 杉本 重雄(すぎもと しげお) 筑波大学大学院教授 【概要】 インターネットの利用の普及、電子政府の進展とともに電子文書のアーカイブに関心が 集まっている。一方、電子文書の保存の難しさは広く知られた問題である。本発表では、 2007 年 10 月、東京で開催された EASTICA 国際会議における議論を基礎にして、アーカ イブのための基本モデル、文書のライフサイクル、文書の保存のための技術、電子情報資 源の長期保存のためのメタデータといった視点から、ディジタル情報環境の中で長期に渡 って生き続けることのできるアーカイブの実現のために求められる要件について議論する。 【略歴】 1953 年生まれ 学歴 京都大学・工学部・情報工学科、同大学院情報工学専攻 1985 年京都大学工学博士 職歴 京都大学工学部、図書館情報大学図書館情報学部を経て、現在、筑波大学図書館情 報メディア研究科教授。 2006 年 4 月より筑波大学知的コミュニティ基盤研究センター・センター長。 国立国会図書館納本制度審議会専門委員(ネットワーク系電子出版物の収集に関す る制度のあり方について、2002 年~2005 年) -5- 司会 Simon Chu(サイモン チュー) EASTICA 事務局長 【略歴】 学歴 2006 年 2005 年 1987 年 マンチェスター市立大学(英国)法律学士取得 マンチェスター市立大学(英国)大学院ディプロマ(法学) ウェスタン・オンタリオ大学(カナダ、ロンドン)図書館情報学修士課 程修了 1975 年 1972 年 カルガリー大学歴史学修士課程修了 カルガリー大学(カナダ アルベルタ)歴史学科卒業 職歴 2007 年~現在 香港中国大学歴史学部准教授 1990~2007 年 香港特別行政区政府档案処部長及び処長 国際組織における活動等 2003 年~現在 香港大学既卒者向けアーカイブズ学資格プログラム EASTICA コース責任者 1997 年~現在 1998 年~現在 2001~2005 年 EASTICA 事務局長 ユネスコ・メモリーオブザワールド・プログラム(MOWCAP) アジア太平洋地域委員会事務局長 ユネスコ・メモリーオブザワールド・プログラム 国際諮問委員 会副委員長 1999~2005 年 国際公文書館円卓会議(CITRA)事務局アドバイザー 専門分野 香港におけるアーカイブズ法制の促進 東アジアにおける専門職としてのアーキビストの発展の促進 -6-
© Copyright 2024 Paperzz