東京国立博物館定期情報 2016年10・11月

定期情報
2016 年
2016 年 10 月吉日
東京国立博物館 広報室
= 読者プレゼント用招待券あり
招待券
特別展情報
10・11 月
= 当館ウェブサイト≫プレスの方へ≫「プレスリリース」よりダウンロード可
リリース
特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」
9 月 13 日(火)~12 月 11 日(日) 本館 特別 5 室
展覧会限定!秘仏の見どころ
リリース 招待券
仏像ファン注目の「平安の秘仏」展の一番の注目作品は、像高 3.12mを誇る本
尊の十一面観音菩薩坐像。櫟野寺(らくやじ)では厨子に安置されているため、通
常では見えない横顔や後ろ姿、台座・光背の全容も、展覧会ではしっかりご覧い
ただけます。
本尊は非常に大きな像のため、搬出や輸送、展示作業に多くの労力を費やしま
した(1089 ブログで輸送の様子を紹介しています)
。そのため、寺外での公開は
二度とないかもしれないという、大変貴重な機会です。本展でしか見られない本
尊の威容こそが、展覧会の最大の見どころです。
※1089 ブログ http://www.tnm.jp/modules/rblog/index.php/1/category/77/
主催:東京国立博物館、櫟野寺、読売新聞社
報道関係お問合せ:
「平安の秘仏」展 広報事務局(ユース・プラニング センター内)
TEL:03-3406-3418
FAX:03-3499-0958
E-mail:[email protected]
重要文化財 十一面観音菩薩坐像
平安時代・10 世紀 滋賀・櫟野寺蔵
臨済禅師 1150 年・白隠禅師 250 年遠諱記念
特別展「禅―心をかたちに―」
リリース 招待券
10 月 18 日(火)~11 月 27 日(日) 平成館 特別展示室
禅の美の決定版!
本展は、鎌倉時代から江戸時代にいたる日本における禅の歴史
を、高僧の肖像や書、仏像、茶の湯、水墨画や障壁画など、禅宗
寺院に花開いた禅の美術で辿る展覧会です。作品数はなんと計
239 件! 国宝 22 件、重要文化財 102 件を含む、禅の名宝が上
野に集まります。なかでも、大分県臼杵市の見星寺(けんせいじ)
で新たに見つかった、白隠筆「慧可断臂図」
(右画像)は、本展で
初公開となっています。禅を体感するイベントも盛りだくさん!
今年の秋はトーハクで禅の美を堪能してください。
*会期中、一部作品、および場面の展示替を行います。
主な展示替期間/前期:10 月 18 日~11 月 6 日
後期:11 月 8 日~11 月 27 日
慧可断臂図
白隠慧鶴筆
江戸時代 18 世紀
大分・見星寺蔵 後期展示
十八羅漢像のうち 羅怙羅尊者
范道生作 江戸時代 寛文 4 年(1664)
京都・萬福寺蔵
主催:東京国立博物館、臨済宗黄檗宗連合各派合議所、日本経済新聞社、BS ジャパン
協賛:損保ジャパン日本興亜、東レ、トヨタ自動車、日本写真印刷、日本ロレックス 協力:大光電機、三菱レイヨン
報道関係お問合せ:特別展「禅─心をかたちに─」広報事務局(共同 PR 内)
TEL:03-3575-9823
FAX: 03-3574-0316
E-mail:[email protected]
≪お問い合わせ≫
東京国立博物館 広報室 〒110-8712 東京都台東区上野公園 13-9
TEL: 03-3822-1302(広報直通) FAX: 03-3822-2081 E-mail: [email protected]
URL: http://www.tnm.jp/
こ ばやし と あん
特集「生誕百年記念 小 林 斗盦
篆刻の軌跡
―印の世界と中国書画コレクションー」
11 月 1 日(火)~12 月 23 日(金・祝)
東洋館 8 室
篆刻(てんこく)とは、木や石などの印材に、姓名や雅
号(がごう)などを彫ることです。古代の中国では、秦漢
の頃から、役職や個人の証明に使われました。北宋の頃か
ら印に対する関心が高まり、元以降になると芸術としての
篆刻が注目されるようになり、書画の制作には欠くことの
できない存在となりました。
本展は、書壇の重鎮であり、篆刻界に偉大な功績を残し
た、小林斗盦(こばやしとあん)の生誕 100 年を記念し
て開催されます。徹底した古典研究に基づく理知的で幅広
い作風の篆刻作品はもちろん、璽印(じいん)や印譜、中
国書画など斗盦が蒐集した貴重なコレクションの一端も
ご紹介します。
*会期中に展示替があります。
(前期:11 月 1 日~11 月 27 日
「柔遠能邇(とおきをやわらげちかきを
よくす)」白文円印
小林斗盦刻 昭和 58 年(1983)
原印:東京・日本芸術院蔵、印影:個人蔵
青銅器などの金属製品に見られる銘文「金
文」をもとに、動的で表情豊かな造形をして
います。
後期:11 月 29 日~12 月 23 日)
*開催期間中、関連イベントを行います。詳細は講演会/イベント情報の 斗盦展関連イベント
ご確認ください。
主催:東京国立博物館、読売新聞社
黒田記念館
小林斗盦の肖像
企画協力:謙慎書道会
特別室開室
10 月 25 日(火)~11 月 6 日(日)
黒田記念館 特別室
黒田記念館は、洋画家黒田清輝(1866-1924)の
遺言をうけ、その遺産によって、1928 年(昭和 3)
に竣工しました。外壁全体に用いられたスクラッチ
タイルや、展示室の天窓など(現在は人工照明)、趣
読書
のある意匠が当時のまま残っています。
黒田清輝筆 明治 24 年(1891)
東京国立博物館蔵
通常は、当館が所蔵する黒田清輝の作品を、黒田
記念室のみで展示していますが、黒田の名作を限定公
(左)重要文化財 湖畔
黒田清輝筆 明治 30(1897)年
開する特別室を年に 3 回開室。今回が今年最後の機会
東京国立博物館蔵
になります。切手にもなった重要文化財「湖畔」や、 (右)黒田記念館外観
重要文化財「智・感・情」を含む 4 件を展示します。
紅葉に彩られた黒田記念館で、日本洋画界の巨匠黒田清輝の傑作をお楽しみください。
秋の庭園開放
10 月 25 日(火)~12 月 4 日(日) 10:00~16:00
料金:入館料のみでご覧いただけます
庭園入口:東洋館レストランゆりの木脇、または平成館と本館の間
本館北側の庭園を期間限定で開放します。期間中は、色鮮やかな銀杏やも
みじとともに、庭園に点在する茶室をご覧いただけます(茶室内部は非公開)。
庭園内には、ベンチもありますので、美しい庭園を眺めながらゆったりとし
た時間をお過ごしいただけます。
※悪天候により中止になる場合があります。庭園開放中止の場合は、正門の掲示
にてお知らせします。
マークのついた項目を
11 月の国宝から
■本館 2 室 国宝室
(部分)
国宝 寛平御時后宮歌合(十巻本歌合)
伝宗尊親王筆 平安時代・11 世紀
11 月 15 日(火)~12 月 11 日(日)
歌合(うたあわせ)は和歌を左右1首ずつ組み合わせてその優劣
を競う行事で、平安時代以降、宮廷を中心に盛んに開催されまし
た。この写本はもと近衛家に伝来した「十巻本歌合」の一部です。
「十巻本歌合」は平安時代中期に関白藤原頼通(992~1074)
が編纂を企画しましたが途中で中止となり、46 の歌合を 10 巻に
まとめた草稿本のままで後世に伝わりました。そのため、書き入
れや訂正の跡が見られます。力のこもった格調の高い書風をご覧く
ださい。
国宝 寛平御時后宮歌合(十巻本歌合)
伝宗尊親王筆 平安時代・11 世紀
東京国立博物館蔵
(右)書き入れや訂正のあとが見られます
(部分)
講演会/イベントなど
講演会
*会場はすべて平成館大講堂 *開場は開始の 30 分前(予定)
●月例講演会「東博における翻訳」
海外からのお客様に日本美術をより深く理解いただけるよう、「主役」である作品の鑑賞をサポートする翻訳
(英訳)の仕事についてお話しします。留学生の日関連イベントです。
日時:10 月 8 日(土) 13:30 ~ 15:00
講師:君波妙子(国際交流室アソシエイトフェロー)
定員:380 名(先着順) 聴講無料(ただし、当日の入館料が必要)
●月例講演会「小林斗盦(こばやしとあん)の篆刻の世界」
斗盦展関連イベント
中国における印学の第一人者・孫慰祖(そんいそ)氏が、早くから交流のあった小林斗盦の人となりと、その
篆刻の魅力について語ります。逐次通訳付きです。
日時:11 月 19 日(土)13:30~15:00
講師:孫慰祖(上海博物館研究員)
定員:380 名(先着順) 聴講無料(ただし、当日の入館料が必要)
※ 以上の詳細は、当館ウェブサイト http://www.tnm.jp/≫催し物≫講演会・講座をご覧ください
ワークショップ
ファミリーワークショップ
●屛風体験!
かつては部屋の中で実際に使われていた屛風。昔の人はどのように使っていたの? 展示室ではなく部屋に置い
た屛風はどう見えるの? 東京国立博物館自慢のお茶室で体験してみましょう! キヤノン株式会社と京都文
化協会が推進する「綴プロジェクト」で作られた高精細複製品を使い、屛風や日本の伝統文化を身近に感じて
いただくワークショップです。
日時:10 月 22 日(土)①10:00~12:00 ②14:00~16:00
会場:本館展示室および九条館
対象:小学生~中学生およびその保護者
定員:各回 10 組(事前申込制、応募者多数の場合は抽選)
参加費:無料( ただし、高校生を除く 18 歳以上 70 歳未満の方は当日の入館料が必要)
申込締切:10 月 11 日(火)必着
ワークショップ
斗盦展関連イベント
●篆刻体験 自分だけの印をつくろう!
書や絵画に、普段使うハンコとは違うデザインの印が押されているのを見たことはありますか? 実はこれは、
作者のサインのひとつなんです。これを作ることを篆刻(てんこく)といいます。あなたの「しるし」になる
特別な印を作ってみましょう。
日時:11 月 26 日(土)①10:30~12:00 ②14:00~15:30
会場:本館地下 みどりのライオン(教育普及スペース)
講師:岩村節廬(読売書法会常任理事、謙慎書道会常任理事)
河西樸堂(読売書法会常任理事、謙慎書道会常任理事)
対象:①小学生とその保護者 ②高校生以上
定員:①10 組 ②20 名(事前申込制、応募者多数の場合は抽選)
参加費:無料( ただし、高校生を除く 18 歳以上 70 歳未満の方は当日の入館料が必要)
協力:謙慎書道会
申込締切:①②いずれも 11 月 10 日(木)必着
アートスタジオ
●勾玉作り
平成館考古展示室にある勾玉を見学した後に、滑石を加工してオリジナルの勾玉を制作します。完成作品はお
持ち帰りいただけます。
日時:12 月 4 日(日)13:30~15:30
会場:本館地下 みどりのライオン(教育普及スペース)
対象:高校生以上 定員:20 名程度(事前申込制、応募者多数の場合は抽選)
参加費:無料( ただし、高校生を除く 18 歳以上 70 歳未満の方は当日の入館料が必要)
申込締切:11 月 7 日(月)
※ 申込方法の詳細は、当館ウェブサイト http://www.tnm.jp/≫催し物≫ワークショップをご覧ください
お知らせ
◆休館・閉室情報
下記の展示館を一時閉室・休館しています。
東洋館 8 室:10 月 24 日(月)~ 10 月 31 日(月)[展示替のため]
表慶館:当面の間(特別展・イベント開催時を除く)[展示環境整備のため]
◆10 月 8 日(土)は留学生の日です
外国人留学生の方々に日本の文化や伝統に触れ、理解を深めていただくため、毎年「留学生の日」を実施してい
ます。留学生、ALT およびその同行者は総合文化展が無料です。ボランティアによる各種ガイドツアー・お茶
会(有料・当日申込制)など、さまざまなイベントを企画しています。
◆12 月 3 日(土)
・4 日(日)は東博ボランティアデー 2016
今年も「東博ボランティアデー」を開催します。当館ボランティアの活動内容や活動場所をご案内する「ボラ
ンティア活動紹介ツアー」や、通常行なっている 15 種類のガイドツアーすべてを、この 2 日間で実施します。
また、12 月から開始する来年度のボランティア募集にあわせて「募集説明会」も行いますので、ボランティア
活動に興味をおもちの方は、ぜひご参加ください。
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