第27回公的扶助研究関西ブロックセミナー 開催要綱 貧困の連鎖を希望の連鎖に ~貧困の拡大と生活保護利用者増のなかで、生活保護改革の動きが強まっ ています。生活保護のあるべき運用と、キーポイントである貧困の連鎖 を断つ取 り組みを考えます~ 《と き》 2012年3月10日(土) 10時 00分 ~17時 00分 (※午前9時半から受付を開始しますのでお早めにご来場ください) 《ところ》 花園大学 《主 第 27 回 公 的 扶 助 研 究 関 西 ブ ロ ッ ク セ ミ ナ ー 実 行 委 員 会 催》 京都市中京区 西ノ京壷ノ内町 8-1 【セミナーの趣旨とねらい】 生 活 保護 利 用者 が過 去 最 多の 205万 人を 超 え 、注 目 を集 めて い ま す。 し か し、問題とするべきは保護利用者数ではなく、貧困自体の拡大ではないでし ょ う か 。 2009年 の 相 対 的 貧 困 率 ( 4 人 暮 ら し で 月 18 万 3 千 円 未 満 で 暮 ら す 人 の 率 )は16% に達し、人口で換算 すると 2000万 人を 超えています。そ の時の生 活保護率 は 1.38%、 保護利用 者は 176万人で した 。生活困 窮者の 1 割弱しか生活保護では救済されてはいませんでした。また、 今後は東日本大 震 災 に よ る失業等への影響はこれから本格化すると 見込まれてい ます。 他方、釧路を始めとする利用者への「寄り添い型」自立支援 や、埼玉や江 戸川、滋賀、京都などでの学習支援の取組みで見られたように、利用者の 「 自 尊 感 情」を回復し、 利用者に思いを寄せる取組が広がっています。 本セミナーでは、午前の全体会では、貧困のなかでも、一刻も揺るがせに できない子どもの貧困に焦点を当て、どうしたら貧困の連鎖を断つことがで き る か 、 みなさんとご一緒に考えたいと思います。 また、午後からの分科会等でも、第1分科会は全体会に引き続き学習支援 など子どもの貧困を考えます。第2分科会では生活保護改革をめぐる動きを 利用者とご一緒に考えます。そして、ケースワーカーになってまだ間がない 方 向 け の 初級講座も用意しています。 ベテランから初心者まで。そして、児童関係の職場で働く人から、福祉事 務所など福祉関係の職場で働く人まで、さらに制度の利用者のかたも、ぜひ ご参加され、一緒に話し合いましょう。多数のご参加をお待ちしております。 1 【 日程】 9:30 10:00 12:00 13:00 17:00 開会あいさつ 受 付 分 昼 全体会「子どもの貧困」 科 会(第1・2分科会) 食 閉 会 初級講座 ◆ 午前の部 (午前 10時~正午)=全体会 *実行委 員会からのごあいさつと趣旨説明 ◎ 全体会「こどもの貧困-貧困の連鎖を希望の連鎖に」 2009年 の子 どもの貧 困 率 は15.7%とさらに悪 化 しました。虐 待 等 で日 夜 子 どもを向 き合 っ ている児 童 相 談 所 の現 場 で子 どもの貧 困 がどのように現 れているか、また貧 困 の連 鎖 を断 ち 切 るため学 習 支 援 を活 発 に行 っている滋 賀 医 大 の学 生 サークルの取 組 みや、来 年 度 から全 国 的 に広 がろうとしている学 習 支 援 の現 状 と課 題 について学 び、貧 困 の連 鎖 をどのようにし たら希 望 の連 鎖 に変 えることができるか、その手 掛 かりを検 討 します。 ・報告 ①「児童相談所から見た子どもの貧困 」 広島市児童相談所 ・報告 ②「大津市の学習支援の取組み」 上貞玲賜さん 滋賀医大 学習支援サークル アトラス 犬飼公一さん ・報告 ③「学習支援事業の全国的状況と来年度の取組み」 県立広島大学 田中聡子さん ◆ 午後の部 (午 後 1時 ~5時 00分 )=分科 会 ・初 級 講 座 * 第1分科会「子どもの貧困問題を通して生活保護支 援を考える」 午 前 中 の「子 どもの貧 困 シンポ」を踏 まえて、各 現 場 では子 どもの貧 困 を解 決 し、貧 困 の 連 鎖 を断 ち切 るためにどのような取 り組 みをしているのか、また、子 どもを産 み・育 てるため に必 要 な“健 康 で文 化 的 な最 低 限 度 の水 準 ”を保 障 するために、どのように仕 事 をしている のか交 流 します。しかし、現 実 は「考 えていても、そこまでは」となっているのかもしれません。 まずは、現 状 を理 解 しましょう。そして、何 をなすべきなのか考 えましょう。 <課 題 提 起 > ・中 学 3年 生 のいる世 帯 に対 するケースワーク事 例 森 下 千 鶴 子 さん(京 都 市 右 京 福 祉 事 務 所 ) 2 ・京 都 市 の福 祉 事 務 所 における中 学 三 年 生 への学 習 支 援 のとりくみ (1)枠 組 み作 りについて …村 石 佑 介 さん(京 都 市 地 域 福 祉 課 ) (2)現 場 の福 祉 事 務 所 でのとりくみ …林 直 久 さん(京 都 市 伏 見 福 祉 事 務 所 ) (3)ボランティア学 生 からの報 告 (4)ユースワーカーからの報 告 …眞 鍋 一 水 さん(京 都 文 教 大 学 ・BBS) …竹 田 明 子 さん(京 都 市 伏 見 青 少 年 活 動 センター) ・神 戸 市 の福 祉 事 務 所 における中 学 三 年 生 への学 習 支 援 のとりくみ …宮 本 昌 樹 さん(神 戸 市 灘 福 祉 事 務 所 ) 第2分科会「生活保護改革をめぐる状況と課題を考える 生 活 保 護 利 用 者 が、過 去 最 多 の205万 人 を超 え、注 目 を集 めています。しかし問 題 は利 用 者 の数 ではなく、失 業 や震 災 を原 因 とする貧 困 そのものの拡 大 ではないでしょうか。単 に 利 用 者 数 を問 題 にするのではなく、雇 用 や社 会 保 障 、生 活 保 護 の運 用 などを多 角 的 に検 討 すること、何 よりも利 用 者 の声 をしっかり受 け止 め、生 活 保 護 の運 用 や実 施 体 制 を考 え ることが求 められています。 ・ 報 告 ① 「 制 度 改 革 の 問 題 …基 準 、 有 期 保 護 、 医 療 扶 助 等 な ど 」 花園大学 ・報告②「東日本大震災と生活保護の課題 ~現在の状況」 神戸公務員ボランティア ・報告③「利用者から考える生活保護 吉永純さん 觜本郁さん ~利用者の声を聞いて下さい」 元利用者 和久井みちるさん ・ 報 告 ④ 「 実 施 体 制 の 問 題 …自 立 支 援 の 委 託 化 、 専 門 職 制 度 、 非 常 勤 CWな ど 」 堺市役所 宮本 茂さん * 初級講座 「自立を支援するケースワーカーを目指す人のための初級講座」 この初級講座は、経験年数3年未満の生活保護ケースワーカーを対象にした企 画です。生活保護の仕事の「喜びと大変さ」、そして「やりがい」を「仲間」と 共有しましょう。講義とグループワークを通して、ケースワーカーとしての自分 自身を振り返り、視野を広げ、明日からの仕事に生かせるヒントを見つけてくだ さい。「元気が出る」初級講座を共に創りましょう。 ・講義1 「自立を支援する実施要領の使い方」 森宣秋さん(京都市下京福祉事務所) ・講義2 「自立を支援するケースワーク」 山崎徳子さん(京都府山城北保健所・福祉室) ・グループワーク 3 【参 加 費 ・申 し込 み等 】 ◆参 加 費 (資 料 代) 一 般 : 1 ,5 00円 会 員 : 10、00円 学 生 : 5 00円 ◆参 加 申し込 み 当日受付で行います。(事前申し込みの必要はありません。) ◆問 い合 わせ先 事務局に、電話&FAXでお問い合わせください。 ( 住 所 ) 〒 650-0046 神戸市中央区港島中町4-7-2 神戸女子大学 健康福祉学部 松崎研究室 (電 話 & F A X ) 078-3 0 3 -4 8 0 6 【会 場への交 通 あんない】 〒 604-8456 京都市中京区西 ノ京壺ノ内町8 −1 京都駅より 花園大学 075-811-5181 JR 嵯峨野線「円町駅」下車 徒歩 8 分 市バス 26・205「太子道」下車 徒歩 5 分 京阪三条駅より 京都バス 61・62・63・64「西ノ京馬代町(花園大学前)」下車 徒歩 2 分 阪急西院駅より 市バス 26・27・91・202・203・205「太子道」下車 徒歩 5 分 四条烏丸・四条大宮より 市バス 26・91・203「太子道」下車 徒歩 5 分 *セミナー 会場として花園 大学構内の「無聖館 」他を使用します。 予告 第45回公的扶助研究全国セミナーは 2012年9月6日(木)~8日(土) 金沢市において開催されます。 4
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