府中市商工業景況調査報告書 平成18年10月実施 むさし府中商工会議所 中 小 企 業 相 談 所 1.府中市商工業の景況調査結果の概要 前年の景況との比較(DI) 前年の景況予測との比較(DI) (単位:ポイント) 前回景況 今回景況 項目 (H17.4∼ (H18.4∼ 前年比 項目 (単位:ポイント) 前回景況 今回景況 (H17.10∼3)(H18.10∼3) 前年比 H17.9) H18.9) 売上状況 -1.7 -1.1 0.6 売上状況 -1.7 -0.5 1.2 採算水準 -10.9 -12.3 -1.4 採算水準 -2.3 -11.3 -9.0 4.6 -1.1 -5.7 資金繰り状況 -4.1 -5.0 -0.9 17.4 14.1 -3.3 借入容易度 2.3 -1.2 -3.5 設備投資 -39.8 -36.4 3.4 設備投資 -43.4 -41.5 1.9 従業員の過不足 -24.8 -29.2 -4.4 従業員の過不足 -22.0 -29.3 -7.3 -8.6 -9.1 -0.5 業況 1.7 3.3 1.6 資金繰り状況 借入容易度 業況 【景況予測】 【景況】 平成 18 年 4 月∼平成 18 年 9 月の市内商工業 の景況を DI(景況判断指数)でみると、前年同 期と比較して、 「売上状況」、 「設備投資」の2項 目でプラスの値が増加した。その他の項目はマ イナスの値が増加した。 「従業員の過不足」では 引き続き、人手不足の状況がうかがえる。 平成 18 年 10 月∼平成 19 年 3 月間の景況予測を DI(景況判断指数)でみると、前年同期と比較し て、 「売上状況」、 「設備投資」、 「業況」の 3 項目で プラスの値が増加したが、その他の項目はマイナ スの値が増加した。とくに「借入容易度」では、 プラスの値からマイナスの値に転じた。 【グラフの見方】 ※景況は、平成 18 年 4 月∼9 月間の経営状況をまとめています。 ※予測は、平成 18 年 10 月∼平成 19 年 3 月間の経営の見通しについてまとめています。 ※各項目 DI(景況判断指数)の推移は、当該期間のデータにより作成しております。 2.調査対象企業の概要 調査対象企業 300 社のうち、回答は 178 社(59.3%) 1 売上状況及び業況(各年10月調査) DI 20 10 0 -3.5 -10 -19.9 -22.0 -19.9 -30 -32.7 -35.4 -8.6 -9.1 H16 H17 H18 3.1 1.7 -9.8 -32.7 -27.8 -44.0 -40 -1.1 -8.0 -18.6 -22.5 -20 -1.7 -34.7 -50 -43.7 -42.0 -43.0 -44.9 -50.3 -60 -51.6 -51.0 H13 H14 -70 -69.5 -80 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H15 調査年 売上状況 業況 売上予測及び業況予測(各年10月調査) DI 20 10 3.8 0 -10 -3.8 -14.6 -20 -4.0 -9.7 -14.0 -20.3 -21.3 -24.5 -25.6 -30 -9.0 -7.3 -9.6 -1.7 3.3 -0.5 -6.7 -17.2 -34.6 -33.3 -34.0 -43.3 -40 -47.0 -50 -55.4 -60 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 調査年 売上予測 2 業況予測 H14 H15 H16 H17 H18 3.集計結果 (1) 売上について 売上の状況 (H18.4∼H18.9) 増加した ほとんど同じ 30.9% 総合 37.1% 34.1% 製造業 36.2% 27.6% 非製造業 23.9% 10人以下 29.7% 11∼20人 た」割合より 1.1 ポイント高い。 29.7% 業種別では、「増加した」割合は製造 34.5% 43.7% 32.4% 35.2% 総合では、「減少した」割合が「増加し 32.0% 37.9% 38.6% 21人以上 ▶ ここがポイント! 減少した 業が非製造業に比べ 6.5 ポイント高 い。 規模別では、「増加した」割合は「21 人以上」で 38.6%と最も高く、「減少し 35.1% 31.4% た」割合は「11∼20 人」」で 35.1%と最 30.0% も高い。 ▶ ここがポイント! 売上の予測 (H18.10∼H19.3) 増加する ほとんど同じ 総合 29.8% 製造業 31.9% 非製造業 10人以下 減少する 36.0% 35.1% 27.6% 36.8% 22.5% 32.4% 11∼20人 35.1% 21人以上 34.3% 無回答 30.3% 3.9% 28.6% 4.4% 32.2% 3.4% 5.6% 39.5% 35.2% 27.0% 39.9% 22.9% 2.7% 2.9% 総合では、「減少する」割合が「増加す る」割合より若干高い。 業種別では、製造業で「増加する」割 合が「減少する」割合より 3.3 ポイント 高く、非製造業では逆に「減少する」 割合が「増加する」割合より 4.6 ポイン ト高い。 規模別では、「増加する」割合は「11 ∼20 人」で 35.1%と最も高く、「減少 する」割合は「10 人以下」で 39.5%と 最も高い。 売上状況・予測の推移 (DI) ▶ ここがポイント! ・売上状況・予測DIの推移 20 売上状況の値は、今回も若干 10 -6.7 -1.7 -0.5 H16.10 H17.10 H18.10 -1.7 -1.1 0 H15.10 -10 -20 -30 -18.6 -9.8 -9.0 売上状況の推移 売上予測の推移 -40 -50 3 であるが上昇した。 売上予測の値も、売上状況と同 様の動きを示している。 (2) 採算水準について ▶ ここがポイント! 採算水準の状況 (H18.4∼H18.9) 総合では、「悪くなった」割合が「良く 良くなった 変わらない 悪くなった 総合 16.9% 製造業 16.5% 非製造業 17.2% 53.3% 57.1% 12.7% 50.7% 11∼20人 8.1% 59.5% 21人以上 25.7% 製造業 非製造業 10人以下 11∼20人 21人以上 17.4% 13.2% 32.4% 21.4% 0.0% 無回答 27.5% 4.4% 29.9% 32.4% る」割合より 11.3 ポイント高い。 業種別では、非製造業で「良くな る」、「悪くなる」割合が製造業に比 べ共に高い。 8.5% 規模別では、「良くなる」割合が「21 2.7% 22.9% 2.9% なる」割合が「10 人以下」、「11∼20 人」で 32.4%の同値で高い。 ▶ ここがポイント! ・採算水準の状況・予測DIの推移 20 採算水準状況の値は上昇傾 10 -2.3 向にあったが、今回減少して平 0 H15.10 -10 -21.0 H16.10 H17.10 H18.10 -7.3 -11.3 -12.3 -10.9 -12.3 成 16 年同期の水準となった。 採算水準予測の値はマイナ ス値が増加し、大きく減少した。 -30 -40 総合では、「悪くなる」割合が「良くな 5.7% 採算水準・予測の推移(DI) -20 合に比べ3∼4倍高い。 人以上」で 20.0%と最も高く、「悪く 32.4% 54.2% 「悪くなった」割合が「良くなった」割 ▶ ここがポイント! 54.9% 20.0% 規模別では、「良くなった」割合が 「10 人以下」、「11∼20 人」規模で 5.1% 51.4% 13.5% 製造業に比べ高い。 0.0% 28.7% 42.2% た」、「悪くなった」割合がそれぞれ 「21 人以上」で 25.7%と最も高い。 48.8% 42.6% 業種別では、非製造業で「良くなっ 1.4% (H18.10∼H19.3) 変わらない 悪くなる 21.8% 16.9% 1.1% 35.2% 採算水準の予測 総合 0.0% 32.2% 52.9% 良くなる 0.6% 26.4% 49.5% 10人以下 なった」割合より 12.3 ポイント高い。 29.2% -31.1 採算水準状況の推移 採算水準の予測の推移 -50 4 (3) 資金繰りについて ▶ ここがポイント! 資金繰り状況 (H18.4∼H18.9) 楽であった 総合 あまり変わらない 苦しかった 無回答 17.4% 1.1% 65.2% 16.3% 総合では、「苦しかった」割合が「楽 であった」割合より 1.1 ポイント高 い。 業種別では、製造業で「楽であった」 製造業 20.9% 非製造業 11.5% 10人以下 8.5% 11∼20人 21人以上 14.3% 1.1% 63.7% 66.7% 20.7% 63.3% 非製造業では逆に「苦しかった」割 合が「楽であった」割合より高い。 規模別では、「楽であった」割合が 16.2% 0.0% 「21 人以上」で 25.7%と最も高い。 10.0% 0.0% 「10 人以下」で「苦しかった」割合が 64.3% 25.7% 2.8% 25.4% 70.3% 13.5% 1.1% 割合が「苦しかった」割合より高く、 25.4%と最も高い。 ▶ ここがポイント! 資金繰りの予測 (H18.10∼H19.3) 楽になる あまり変わらない 悪くなる 無回答 総合では、「悪くなる」割 合が「楽に なる」割合より 5.0 ポイント高い。「あ 10.7% 68.5% 15.7% 5.1 % 9.9% 71.4% 13.2% 5.5% 半を占めている。 非製造業 11.5% 65.5% 4.6% 業種別では、非製 造業が製造業に 10人以下 9.9% 11∼20人 10.8% 73.0% 13.5% 21人以上 11.4% 72.8% 12.9% 2.9% 総合 製造業 18.4% 19.7% 61.9% 8.5% 2.7% まり変わらない」割合は 68.5%と大 比べ「楽になる」割合が 1.6 ポイン ト、「悪くなる」割合が 5.2 ポイントと それぞれ高い。 規模別では、「悪 くなる」割合が「10 人以下」で 19.7%と最も高い。 資金繰り状況・予測の推移 (DI) ▶ ここがポイント! ・資金繰り状況・予測DIの推移 20 資金繰り状況の値は前回プ ラ 4.6 10 -1.1 0 H15.10 -10 -40 -15.3 -18.6 -20 -30 H16.10 H17.10 H18.10 -4.1 -5.0 -15.4 -25.1 ス値になったものの、今回は再び マイナス値となった。 資金繰り予測の値は 、マイナス 値の範囲内で、若干下降した。 資金繰り状況の推移 資金繰り予測の推移 -50 5 (4) 借入容易度について ▶ ここがポイント! 借入の状況 総合では、「容易であった」割合が (H18.4∼H18.9 ) 容易であった あまり変わらない 難しかった 借入なし 無回答 総合 19.7% 製造業 20.9% 非製造業 10人以下 11∼20人 38.8% 5.6% 43.9% 18.4% 29.7% 4.4% 33.3% 6.9% 12.7% 32.4% 16.2% 40.3% 8.5% 40.6% 28.6% 21人以上 34.8% 45.0% 37.8% 5.4% 44.2% 22.9% 2.9% 1.1% 1.1% 「難しかった」割合より 14.1 ポイン ト高い。 業種別では「借入なし」の割合は、 非製造業が製造業に比べ 10.6 ポ 1.1% イント高い。 1.4% 規模別では、 「容易であった」割合 0.0% 1.4% が「21 人以上」で 28.6%と最も高 い。「借入なし」の割合は「10 人以 下」で 45.0%と最も高い。 ▶ ここがポイント! 借入の予測 総合では、「難しくなる」 割合が「容 (H18.10∼H19.3) 容易になる あまり変わらない 難しくなる 借入しない 無回答 総合 製造業 非製造業 10人以下 11∼20人 21人以上 47.2% 8.4% 7.7% 52.7% 41.4% 9.2% 5.6% 8.1% 38.1% 7.7% 11.5% 57.2% 29.2% 5.6% 25.3% 6.6% 33.3% 14.1% 46.0% 11.4% 9.6% 35.2% 8.1% 32.4% 5.7% い。 業種別では、非 製造業が製造業に 比べ「容易になる」割合が 1.5 ポイ 4.6% ント、「難しくなる」割合が 3.8 ポイン 7.0% トそれぞれ高い。 5.4% 21.4% 易になる」割合より 1.2 ポイント高 4.3% 規模別では、「容易 になる」割合は 「21 人以上」で 11.4%と最も高く、 「難しくなる」割合は「10 人以下」で 14.1%と最も高い。 ▶ ここがポイント! 借入容易度の状況・予測の推移 (DI) 30 17.4 20 10 14.1 9.2 1.8 2.3 -1.2 0 H15.10 -10 -20 -30 H16.10 H17.10 H18.10 -4.3 -10.2 借入容易度の推移 借入容易度予測の推移 -40 6 ・借入容易度状況・予測DIの推 移 借入容易度の状況・予測の値 は、共に上昇していたが、今回 はマイナス値が共に増加し、下 降に転じた。とくに予測の値は 再びマイナス値となった。 (5) 設備投資について ▶ ここがポイント! 設備投資の状況 (H18.4∼H18.9) 総合では、「行った」割合は3割 超となったが、「行わな かった」 行った 行わなかった 無回答 総合 製造業 非製造業 31.5% 67.9% 0.6% 34.1% 64.8% 1.1% 28.7% 71.3% 割合も依然として 67.9%と高 い。 業種別では「行った」割合は、製 0.0% 造業が非製造業に比べ 5.4 ポイ 10人以下 22.5% 77.5% 0.0% ント高い。 11∼20人 24.3% 73.0% 2.7% 規模別では、「行った」割合が「21 44.3% 21人以上 55.7% 0.0% 人以上」で 44.3%と最も高い。 ▶ ここがポイント! 設備投資予測 総合では、「行わない」割合が (H18.10∼H19.3) 「行う」割合より 41.5 ポイント高 い。業種別では、製造業で「行 行う 行わない 無回答 総合 27.0% 68.5% 4.5% う」割合が非製造業に比べ 1.1 製造業 27.5% 67.0% 5.5% ポイント、非製造業で「行わな 非製造業 26.4% 70.2% 3.4% い」割合が製造業に比べ 3.2 ポ 10人以下 11∼20人 73.0% 21.6% 5.4% 54.2% 42.9% 21人以上 5.6% 80.3% 14.1% 2.9% イントそれぞれ高い。規模別で は、「行う」割合が「21 人以上」で 42.9%と最も高く、「行わない」 割合は「10 人以下」で 80.3%と 最も高い。 設備投資の状況・予測の推移 (DI) ▶ ここがポイント! 20 設備投資状況の推移 10 設備投資予測の推移 0 -10 H15.10 H16.10 H17.10 H18.10 -20 -30 -40 -41.9 -50 -60 -70 -46.7 -48.5 -36.4 -39.8 ・設備投資状況・予測DIの推移 設備投資状況・予測の値は、 共にマイナス値の範囲内で推移 しているが、今回もマイナス値 は減少 し、 改善傾 向が みられ る。 -41.5 -43.4 -57.5 7 (6) 従業員の過不足について 従業員の過不足状況 不足気味 27.5% 製造業 11∼20人 63.0% 3.9% 71.4% 1.1% 39.1% 非製造業 10人以下 過不足なし 過剰気味 33.1% 総合 54.0% 21.1% 6.9% 71.9% 24.3% 73.0% 50.0% 21人以上 ▶ ここがポイント! (H18.4∼H18.9) 48.6% 従業員の過不足予測 61.8% 製造業 28.6% 65.9% 10人以下 25.4% 11∼20人 27.0% 64.8% 4.6% 2.8% 規模別では、「不足気味」の割 3.4% 高い。 -30 -40 規模別では、「不足する」割合が「21 人以上」で 40.0%と最も高い。 2.9% ▶ ここがポイント! ・従業員の過不足状況・予測DIの 推移 1.2 従業員の過不足の値は、プラ -6.1 0 -20 になる」割合より 29.3 ポイント高い。 製造業が製造業に比べ 5.9 ポイント 2.7% 1.4% 総合では、「不足する」割合が「過剰 5.5% 20 -10 も高い。 業種別では「不足す る」割合は、非 従業員の過不足状況・予測の推移(DI) 10 合が「21 人以上」で 50.0%と最 4.5% 7.0% 2.7% 55.7% 40.0% 21人以上 は、非製造業が製造業に比べ ▶ ここがポイント! 2.2% 67.6% 業種別では「不足気味」の割合 2.7% 1.4% 0.0% 57.5% 34.5% 非製造業 ポイント高い。 11.6 ポイント高い。 (H18.10∼H19.3) 31.5% が「過剰気味」の割合より 29.2 7.0% 不足する 過不足なし 過剰になる 無回答 総合 総合では、「不足気味」の割合 H15.10 H16.10 -8.4 -8.0 H17.10 H18.10 スが人手の過剰を示し、マイナ スが人手の不足を示す。 -22.0 過不足状況は平成 16 年から人 -24.8 -29.2 従業員の過不足状況の推移 -29.3 従業員の過不足予測の推移 手不足に転じ、今回もマイナス 値が増加し、人手不足傾向は 変わらない。予測も状況と同様 の傾向を示している。 8 (7) 業況について 業 況 良い 非製造業 23.0% 33.8% 39.4% 29.7% 40.6% 業況の予測 高い。 規模別では、「良い」割合 が「21 人 以上」で 34.3%と最も高く、「悪い」 割合は「11∼20 人」で 40.6%と最も 38.6% 27.1% 34.3% 21人以上 業が非製造業に比べ 14.3 ポイント 43.7% 33.3% 29.7% 11∼20人 業種別では「良い」の割合は、製造 35.2% 27.5% 26.8% 10人以下 より 9.1 ポイント高い。 39.4% 30.3% 37.3% 製造業 総合では、「悪い」割合が「良い」割 良くも悪くもない 悪い 30.3% 総合 ▶ ここがポイント! (H18.4∼H18.9) 高い。 ▶ ここがポイント! (H18.10∼H19.3) 良くなる 良くも悪くもならない 悪くなる 無回答 34.8% 総合 29.8% 38.4% 製造業 31.5% 29.7% 3.9% 27.5% い。 29.9% 35.7% 3.4% 10人以下 31.0% 29.6% 33.8% 5.6% 21人以上 37.1% 24.3% 35.1% 32.9% 2.7% 27.1% 業種別では「良くなる」割合は、製造 業が非製造業に比べ 7.4 ポイント高 31.0% 37.9% る」割合より 3.3 ポイント高い。 4.4% 非製造業 11∼20人 総合では、「良くなる」割合が「悪くな 規模別では、「11∼20 人」で「良くな る」割合が 37.9%、「悪くなる」割合 が 35.1%と最も高い。 2.9% ▶ ここがポイント! 業況・業況予測の推移 (DI) ・業況・予測DIの推移 10 5 0 -5 -10 -15 -20 -25 -30 -35 -40 3.1 H15.10 -9.6 H16.10 -8.0 業況は、平成 16 年に大きく上 1.7 H17.10 3.3 H18.10 -9.1 -8.6 昇したが、その後は下降傾向と なっている。 一方予測の値は平成 16 年以 降、プラス値の範囲内で多少増 減し、ほぼ横這いの動きを示し -34.7 業況の推移 業況予測の推移 9 ている。 (8) 原油高の影響 総合 21.3% ※今回、 「原油高の影響」について調査を実施。 51.7% 25.3% 1.7% 大いにあった 多少あった 製造業 22.0% 53.8% 22.0% 2.2% なかった 無回答 非製造業 10人以下 20.7% 23.9% 11∼20人 18.9% 21人以上 20.0% 49.5% 46.5% 51.4% 57.2% 28.7% 1.1% 28.2% 1.4% 27.0% 2.7% 21.4% ▶ ここがポイント! 業種別・従業者別にまとめた ところ、原油高の影響が「大い にあった」、「多少あった」の割 合を足すと、いずれにおいても7 1.4% 10 割を超える結果となった。 (9) 経営上の問題点について ▶ ここがポイント! ・ 経営上の問題点 経営上の問 題点を総合でみると、1位が「利 益の減少」、2位が「売上・受注の不振」で、前回 と同様の順位になった。その他「人手不足」の値 が高い。 業種別では、製造業で「利益の減少」、非製造 業で「売上・受注の不振」が1位となり、前回と変 わらない結果となった。 規模別では 10 人以下で「売上・受注の不振」、 11∼20 人、21 人以上で「利益の減少」が1位と なった。また、21 人以上で「人手不足」の値が大 きく突出している。 11 4.府中市商工業の景況調査自由意見 【製造業】 ・ 受注のためには単価の安い仕事も受けなければならない。消費税が上がった場合、中 小企業は払っていけるのか。今日、パソコンが思う様に使えなければ仕事ができなく なってきている。 ・ 仕事量が減少する中、親会社からはコストダウンを要求され、経営状態は益々厳しく なっている。 ・ 全体的に景気上昇の見方が強いが、二極化が益々鮮明になりそうな製造業、特に小企 業で強まっている様子。M&Aが進む中、小さな企業はなかなかその気にならない実 情にある。 ・ 原油高で材料価格が高くなった。 ・ 新規開拓の手段について困っている。 ・ 上半期は受注の不振で業況が悪かったが、後半は仕事が増え忙しくなりそうです。 ・ ここ10年来もっとも明るく、利益率も向上した。 【建設業】 ・ 公共工事は積算単価が低くなってきている上に競争が激化し、価格を下げて入札をし てもなかなか仕事はとれない。満額でとっても赤字になる工事が多くなってきている。 ・ 公共工事の入札最低限度額の設定が低いため、利益を得るのが困難な状況にある。府 中市は予定価格の30%引き、東京都は20%引きにそれぞれ入札最低限度額が設定 されている。 ・ 落札金額が著しく低い。 ・ 官公庁発注工事が少ない(指名の機会が少ない)。 ・ タイル業を営んでいるが、材料の重量が重く運賃が高くなった。 ・ 売上高は少し増加したが、ガソリン代の高騰で利益は昨年より下がると思われる。 ・ ここ最近とくに人手不足に悩んでいる。労務だけでなく管理技術者も不足しており、 役所からの縛りも強く、仕事を受けたくても受けられない状況。 12 【小売・卸売り・飲食業】 ・ 流通・小売業の経営状態は経費上昇に伴って難しくなっている。 ・ 世の中好景気のニュースがあるが、弊社では全く感じられない。むしろ財布のひもは しめられているように見える。 ・ ランチタイムのお客様が減少、ディナータイムは少し増加。目新しいメニューになか なか注文が来ない(自分の勉強不足か)。 ・ 全体的に景気の上向きを感じられ、業績にもいくらか反映されている実感がある。消 費動向はゆるやかな上昇といえるのではないか。 ・ 春から夏にかけての石油製品の値上が影響し販売不振となり、過当競争がより激化、 採算無視の状況にある。流通の再々々編成か。 ・ アルバイトの求人に対する応募が減少。中途採用者の定着が悪い。 【サービス業】 ・ 利益を度外視した入札もあり、落札金額が著しく低い。工事に比べ、物品・委託業務 では、一般価格や希望小売価格の60%引きを超える落札金額もある。 ・ 警備会社ですが、同業他社も人手が集まらない。 ・ 仕事の依頼は今までになく増加しているが、逆に従業員が退社してしまうため、仕事 を断らざるを得ない状態になっている。 ・ 多摩地区の倒産件数が前年比20%増とのニュースや、地方は今後さらに倒産増が見 込まれることなど、これからの経営に慎重に対応することが求められている。 【運輸業】 ・ 運賃が上がらない、燃料が下がらないで非常に厳しい経営状態。 ・ 燃料高騰により運送原価があがり実質赤字状態にあり、このままでは大変厳しい経営 となる。 13
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