せいじのリハ広域支援センター新聞

熊本地域リハビリテーション広域支援センター広報誌-第5号-
せいじのリハ広域支援センター新聞
《第5号》
《目次》
◆平成23
平成23年度第
23年度第1
年度第1回広域支援センター
回広域支援センター研修会開催報告
センター研修会開催報告
◆平成23
平成23年度第
23年度第1
年度第1回広域支援センター
回広域支援センター連絡会議開催報告
センター連絡会議開催報告
◆施設紹介施設紹介-「熊本市西3
熊本市西3地域包括支援センター
地域包括支援センター花稜
センター花稜」
花稜」様
◆地域リハビリテーション
地域リハビリテーション広域支援
リハビリテーション広域支援センター
広域支援センター活動内容
センター活動内容、
活動内容、編集後記
■平成23
平成23年度第
23年度第1
年度第1回広域支援センター
回広域支援センター研修会開催報告
センター研修会開催報告
「介護予防
「介護予防における
介護予防における運動器
における運動器の
運動器の評価」
評価」
日時
日時:
日時:平成23
平成23年
23年6月29日
29日(水)17時
17時30分
30分~18時
18時20分
20分
「介護予防における運動器の評価~運動器向上プログラムの質向上を目指して~」というテーマで
研修会を開催しました。市の高齢介護福祉課からもお声かけをいただき、西部地区にとどまらず大勢
の皆様にお集まりいただきました。
今回は、本年4月「熊本県地域リハビリテーション支援センター研修会」において熊大附属病院の
大串幹先生からご報告いただいた資料をもとに研修を進めました。
平成22年度運動器評価方法の統一とデータ分析結果の報告を行い、マニュアルに沿って運動器の測
定方法を実技とともに確認しました。
共通した方法で測定を行いデータを収集していくことで、地域における介護予防事業全体の効果を
検証できるようになり、地域の高齢者や障がい者の標準的な体力の把握と事業の効果測定につながり
ます。そして、地域別、施設別などさまざまな角度からデータを分析し、今後のよりよい運動器向上
プログラムの展開に役立てることが出来ます。
事業への参加・協力を通して、地域の高齢者や障がいのある人々が、より安全でいきいきとした生
活を送っていただくための一助となり、介護予防やリハビリテーションに携わる私たちの存在意義も
データを通して表現していくことができるのではないかと思います。
皆様の運動器評価事業へのご理解・協力をお願いします。
●今回の確認事項●
質問①:TUG評価の際に、歩行補助具の使用は可能か?
⇒杖、歩行器などの使用、装具装着可能。
記録用紙に使用補助具を記載する。
質問②開眼片足立ちは2分間も測るのか。(複数意見)
⇒今回は最長2分となっているので統一する。
質問③痛みの評価「VAS」の評価はいつするのか?
⇒痛みが運動の阻害因子となっているかを評価する
ので、測定前と測定中に実施する。
質問④評価の時期は?
⇒二次予防事業対象者は事業の開始・終了時に実施。
一般高齢者や要支援者は、本事業期間から
7月から11月までの期間中で、7~8月に開始時、
10~11月頃に終了時評価を考えている。
質問⑤認知機能評価(SWEET16)の採点方法について。
⇒No.14~16の3つの言葉の遅延再生の項目で、ヒン
トを出して回答できた場合は〝0点〟とする。
平成23年8月発行
熊本地域リハビリテーション広域支援センター広報誌-第5号-
■平成23
平成23年度第
23年度第1
年度第1回広域支援センター
回広域支援センター連絡会議開催報告
センター連絡会議開催報告
日時
日時:
日時:平成23
平成23年
23年6月29日
29日(水)16時
16時~17時
17時
「広域支援センター連絡会議」は、地域のリハビリテーションや介
護予防の関係者との協働のあり方を共に考えていく場として、年2回
開催するもので、活動報告や意見交換を行っています。
今回は、西4地域包括支援センターの主任ケアマネージャー、藤井
美千代氏より「高齢者の在宅生活を支えるために包括支援センターと
してできること」というテーマで活動報告をしていただきました。地
域の特性に合わせて、すでに地域の中で行われている活動を支える形
で介護予防を実践されており、昨年からは健康教室や転倒予防教室な
どに力を注がれています。
引き続き、広域支援センターの22年度活動報告と、熊本市通所型
介護予防事業報告を行いました。熊本市通所型介護予防事業について
は、平成19年度から4年間の運動器機能向上事業、および口腔機能
向上事業利用者のデータをもとに事業効果を検証して報告しました。
●運動器機能向上事業●
初回および3ヵ月後の評価を実施した65名(平均年齢77歳
±6.4歳)に、2時間程度の運動プログラムを週2回、3ヶ月間
実施し、①握力、②開眼片足立ち、③TUG、④通常歩行、
⑤最大歩行、⑥長座体前屈の6種目を評価しました。
全種目に体力の維持向上と動作改善を認めました。
●口腔機能向上事業●
事業参加者42名のうち、2回以上事業に参加された26名
(平均年齢74歳±8.6歳)に、口腔機能アセスメントと反復唾
液嚥下テストを行い、初回と最終評価の変化を比較しました。
両項目とも65%に維持・向上を認めました。
事業の頻度が月1回であり、ホームプログラムを継続した方に
改善傾向を認めました。
今年度から「わくわくシニアクラブ」と名称も新たに対象者「健活
シニア」への新しいプログラムがスタートしています。3ヵ月後の
フォローアップ教室も始まっています。地域でいつまでも元気に生活
できるように、関係者で事業の広報を行い地域の介護予防活動を推進
していきましょう。
●ご存知ですか
存知ですか?「
ですか?「大腿骨頚部骨折転倒予防手帳
?「大腿骨頚部骨折転倒予防手帳」
大腿骨頚部骨折転倒予防手帳」●
大腿骨頚部骨折、大腿骨転子部骨折を起こした方は、反対側の骨折
を起こす危険性が高い現状があり、骨折後の継続的な治療や運動を継
続する必要性があります。
この手帳は、治療を受けて退院された方が、再び反対側の骨折を起
こすことを予防するために「熊本大腿骨頚部骨折シームレスケア研究
会」が作成したものです。
手帳には、対象者の基本情報、骨密度、骨粗しょう症治療薬処方状
況、退院時訓練指導内容、転倒回数などが記入できるようになってい
ます。
研究会に加入している病院に大腿骨頚部骨折の治療で入院し、退院す
る方にお渡ししているものです。今年6月に完成し、運用が始まってい
ます。
平成23年8月発行
みなさん、
みなさん、こんにちは!
こんにちは!
熊本市西3
熊本市西3地域包括支援センター
地域包括支援センター 花陵です
花陵です!
です!
〒860-
860-0054
八島2
八島2丁目4
丁目4番18号
18号 ℡:200-
200-2206
【まちのご
まちのご紹介】
紹介】
古町・
古町・春日・
春日・白坪校区は
白坪校区は、歴史の
歴史の古い校区で
校区で
熊本の
の台所田崎市場や
熊本
台所田崎市場や多くの商業施設
くの商業施設、
商業施設、団地等
が点在し
点在し、古い町並みが
町並みが残
みが残っています。
っています。今春
九州新幹線鹿児島ルート
九州新幹線鹿児島ルート全線開業
ルート全線開業に
全線開業に伴い、熊本駅
周辺は
周辺は大きく様変
きく様変わりしています
様変わりしています。
わりしています。また、
また、熊本の
熊本の
なかでも高齢化率
なかでも高齢化率が
高齢化率が高く、独居の
独居の高齢者が
高齢者が多いの
が特徴です
特徴です。
です。
【体操クラブ
体操クラブ】
クラブ】
花陵では
花陵では、
では、地域の
地域の高齢者の
高齢者の方の介護予防を
介護予防を目的
に、校区の
校区の集会場や
集会場や公民館で
公民館で月に1~2回体操ク
回体操ク
ラブを
ラブを開催しています
開催しています。
しています。そのうち、
そのうち、古町老人憩い
古町老人憩い
の家と八島団地集会場では
八島団地集会場では地域
では地域リハビリテーシ
地域リハビリテーシ
ョン広域支援
ョン広域支援センター
広域支援センターにご
センターにご協力頂
にご協力頂き
協力頂き、それぞれ月
それぞれ月
に1回より専門的
より専門的な
専門的な立場からご
立場からご指導頂
からご指導頂き
指導頂き、参加者
の方にとても好評
にとても好評です
好評です。
です。
新幹線さくら!かっこ良か~!
【家族介護者教室】
家族介護者教室】
年6回、各校区で
各校区で高齢者の
高齢者の方を対象に
対象に、
「 介護予防のための
介護予防 のための元気
のための 元気になる
元気 になる講座
になる 講座」
講座 」 を 開催
しています。
しています。
いちにのさんし~♪
☆参加者88
参加者88名
88名の方に、アンケート調査
アンケート調査を
調査を実施しま
実施しま
した。
した。そのなかで、
そのなかで、クラブに
クラブに一定期間参加しての
一定期間参加しての変
しての変
化について下記
について下記の
下記の回答を
回答を頂きました。
きました。定期的に
定期的に仲間
と集い、生活の
生活の中に運動を
運動を取り入れることは、
れることは、高齢
者の方の体調や
体調や心に〝明るい変化
るい変化〟
変化〟をもたらしてい
るようです。
るようです。
クラブに
クラブに 参加しての
参加しての変化
しての変化
今年6
今年6月白坪コミュニティセンター
月白坪コミュニティセンターで
コミュニティセンターで、
“美空 すずめ”
すずめ”こと村橋
こと村橋 和子先生による
和子先生による
音楽療法を
音楽療法を地域の
地域の皆様に
皆様に楽しんで頂
しんで頂きました。
きました。
あまり変化を感じな
い
1%
ら頑張っていきます
頑張っていきます!!!
っていきます!!!
気持ちが明るくなっ
た
24%
体調が良くなった
17%
最後に
最後に…。
センス(?!)
センス(?!)にますます
(?!)にますます磨
にますます磨きをかけなが
気持ちが明るくなった
体調が良くなった
体力がついた
13%
以前より笑うように
なった
14%
これからも花陵
これからも花陵スタッフ
花陵スタッフ一同
スタッフ一同、
一同、笑いの
その他
0%
人との会話が増えた
21%
腰や膝の痛みが軽く
なった
10%
腰や膝の痛みが軽く
なった
人との会話が増えた
以前より笑うように
なった
体力がついた
あまり変化を感じな
い
その他
熊本地域リハビリテーション広域支援センター広報誌-第5号-
●地域リハ
地域リハ広域支援
リハ広域支援センター
広域支援センター活動
センター活動について
活動について●
について●
地域リハビリテーション広域支援センターでは、市町村、医療機関、介護老人保健施設、地域包括
支援センター等に対して、高齢者・障がい者の様々な状況に応じた適切なリハビリテーションを実施
するための支援を行っています。
1.市町村などが
市町村などが行
介護予防事業等への支援
などが行う介護予防事業等への
への支援
具体的活動
●スタッフ派遣:ふれあいいきいきサロンなどへの職員派遣
●介護予防普及啓発事業などの実施
2.介護予防事業等の
介護予防事業等の従事者への
従事者への支援
への支援
●リハビリテーションに関する相談・支援
●年3回、地域リハビリテーションに関する研修会の開催
●年2回、広報紙「せいじのリハ広域支援センター新聞」発行
3.リハビリテーション関係機関
リハビリテーション関係機関、
関係機関、団体との
団体との連携
との連携
●年2回、連絡会議の開催
●相談・
相談・お問い合わせのご案内
わせのご案内●
案内●
熊本市西圏域の
熊本市西圏域の医療・
医療・介護・
介護・福祉従事者の
福祉従事者の皆様の
皆様のリハビリテーションに
リハビリテーションに関する
ご相談をお
相談をお受
をお受けいたします。
けいたします。
①住宅改修(
住宅改修(手すりの取
すりの取り付け、段差解消、
段差解消、便器取替え
便器取替え、その他
その他)
②福祉用具の
福祉用具の選定(
選定(車椅子、
車椅子、歩行補助具、
歩行補助具、手すり、
すり、入浴補助用具、
入浴補助用具、その他
その他)
③介護技術(
介護技術(移乗動作、
移乗動作、体位交換、
体位交換、起居・
起居・起立、
起立、歩行、
歩行、その他
その他)
④障害(
障害(言語障害、
言語障害、嚥下障害、
嚥下障害、脳卒中後遺症、
脳卒中後遺症、骨折後遺症、
骨折後遺症、その他
その他)
⑤日常生活活動(
日常生活活動(指導方法、
指導方法、自助具の
自助具の活用、
活用、その他
その他)
⑥在宅リハ
在宅リハ(
リハ(練習方法、
練習方法、口腔ケア
口腔ケア、
ケア、リスク管理
リスク管理、
管理、その他
その他)
⑦その他
その他(転倒予防、
転倒予防、腰痛予防、
腰痛予防、その他
その他)
受付時間:
受付時間:月~金曜(
金曜(祝日除く
祝日除く)、8
)、8時30分
30分~17時
17時まで
電話番号:
電話番号:096-
096-354-
354-1731
●編集後記●
編集後記●
この夏は、ワールドカップ女子サッカー日本女子代表のなでしこジャパンが起こした
「青い奇跡」で湧き上がりました。ふと気がつくと、蜻蛉が群れて飛ぶ季節となってお
り、確実に時が移ろいゆくのを感じています。
お蔭様で、広域支援センターの活動も3年目に入りました。
包括支援センターや事業所のみなさまとご一緒する機会をいただき感謝申し上げます。
発行元)熊本地域リハビリテーション広域支援センター青磁野リハビリテーション病院
熊本市島崎2丁目22番15号 TEL:096(354)1731
http://www.seijino.or.jp/welfare/kouiki.htm
平成23年8月発行