防犯対策 特集号№28-6

防犯対策 特集号№28-6
平成28年10月18日
(公社)滋賀県防犯協会
本年9月末現在、県内で100件のニセ電話詐欺が発生しており、昨年同期比では29件もの増加とな
っています。
特に増加しているのが、「架空請求詐欺」で100件中60件とニセ電話詐欺の中で最も多く発生しいま
す。インターネットの出会い系やアダルトサイトの「利用料延滞料金」「退会手数料」等名目をかたって料
金を請求するケースが目立っており、欺し言葉は、「以前に貴方が見た(利用した)サイトの利用料金が延
滞となっている」「退会するためには手数料を支払ってもらう必要がある」等です。
また、最近では、コンビニに設置され手軽にチケット購入などができるマルチメディア端末を使って金
を騙し取る手口が増加しています。
この事例は「詐欺」です
【事例1】 アダルトサイトを見ようとした。無料だと思って再生ボタンを押したところ、突然「登録完
了」と書かれた料金請求画面が表示されたので、あわてて「登録情報の削除
依頼」のボタンを押したところ、「入金がない場合には、自宅・勤務先に回収
に出向く」とあったので、記載された電話番号に連絡した。アダルトサイト
運営会社の社員を名乗る男が電話に出て「このままでは裁判になる。お金は
コンビニで払ってほしい。」と告げられた。コンビニに行き、男から指示され
た十数桁の番号をマルチメディア端
末に入力し、機械から出てきた紙に
記載された金額をレジで支払った。
【事例2】 動画を見ようと無料動画
サイトを開いたつもりだったが、突
然、アダルト画像が表示され、画面
から消えなくなってしまった。困ったので、削除してほしいと
問い合わせたところ、削除料を請求され、仕方なく支払った。
【事例3】 携帯電話にショートメールが届き、
「 有料サイトの閲覧履歴があり、
連絡がなければ身辺調査を行うとともに法的措置に移る」と書かれていたの
で記載された連絡先に電話すると、「未払いのサイト利用料金38万円を払
わなければ法的手段を取る。今なら5万円に減額する」等と言われ、指示通
りにコンビニで5万円分の電子マネー(ギフトカード)を購入し、購入した
カードのID番号を写真に撮影しメールで送ったところ電子マネーが欺し取
られた。
【事例4】 スマホで無料アダルトサイトにアクセスし、年齢確認画面を
クリックしたところ、あなたの「個体識別番号」「メールアドレス」な
どの文字と料金を請求する画面が表示された。表示された画面の
「メールアドレス」をクリックしたところ自分のメールアドレスが表
示され、「個体識別番号」をクリックすると住所や名前が分かる等と書
かれていたので、心配になって料金を振り込んだ。
表示された「個体識別番号」や「メールアドレス」をクリックする
と実際の個体識別番号やメールアドレスが相手に伝わっているかのよ
うに表示されることがありますが、スマホに備わっている「メールア
ドレスを表示する機能」等を利用して表示しているだけであり、相手
にメールアドレス等は伝わっていません。