平成 28 年 12 月 26 日 日アセアン経済産業協力委員会事務局 一般財団法人海外産業人材育成協会 平成 27 年度補正予算 AMEICC 拠出金事業における大学寄付講座 企画競争募集要領 <ベトナム・ハノイ工科大学において、日系企業の工場や研究開発拠点のマネジメント人材を 育成するための寄付講座> 日アセアン経済産業協力委員会(AMEICC)事務局/一般財団法人 海外産業人材育成協会 (HIDA)は、ASEAN 域内の日系企業の協力により現地大学等において寄付講座を設置し、講 義、インターンシップ、ジョブフェア等を通じて、現地日系企業で求められる人材育成事業を実施 いたします。当事業のうち、ベトナムのハノイ工科大学(Hanoi University of Science and Technology)を対象として実施する事業について、以下の要領で委託先を募集します。 1.事業の背景及び目的 ベトナムに進出している日系企業にとって、ベトナムは、製造拠点としてだけでなく、国内マー ケット向けの製品開発拠点としての期待も高い。このような事業を展開していくためには、現地の 工場や研究開発拠点のマネジメントができる人材の確保が不可欠であるが、そのような人材は 不足しているのが現状である。 このような状況を踏まえ、本事業は、機械系、電気電子系、自動化系あるいは IT 系のバックグ ラウンドを持ち、日本語・日本企業文化を理解した現地工場や研究開発拠点のマネジメントがで きる人材を育成するとともに、企業へのインターンシップ等を通じて学生の現地日系企業への就 職を促進させることを目的とする。 2.事業内容 事業目的を達成するため、ハノイ工科大学と協力し、(ア)寄付講座、(イ)インターンシップ 及び (ウ)ジョブフェア を組み合わせて実施する。 本事業は、以下の関係者の協力により実施する。 ① コーディネーター:プログラムのとりまとめ、実施者であり、AMEICC 事務局/HIDA と委託 契約を締結し、協力企業(日系企業)、大学、外部有識者等と協力、調整を行い、寄付講 座、インターンシップ、ジョブフェア等を実施するとともに、全体のとりまとめ、経理処理、 報告等を行う。下記協力企業がコーディネーターの役割を担うことも可能とする。 ② 協力企業:ASEAN 域内の日系企業であり、プログラムの実施にあたっての提案、支援、 協力を行う。本案件ニーズを有し、対象大学の学生を採用する意思に基づき寄付講座 への講師派遣やインターン受け入れ等に協力する日系企業等。なお、協力企業として参 加する企業数に制限はない。 ③ 外部有識者、専門家:寄付講座における講師等として、上記の①コーディネーター、②協 力企業以外に、現地もしくは日本の企業、教育機関等から大学へ派遣される者。 1 (ア)寄付講座の実施 ・ コーディネーターはハノイ工科大学において、日系企業の工場や研究開発拠点のマネジ ・ ・ ・ ・ ・ ・ メントができる人材を育成するための講座を開設する。 コーディネーターは、上記講義の講師選定/依頼、シラバス・教材作成等、講座実施に必 要な手続を行う。 寄付講座の実施に際しては、コーディネーターが同大学と協力、調整し、講座の科目設計 を行い、学生の参加が見込める時間帯に寄付講座を開設する。 コーディネーターは、同大学の寄付講座に出席する学生(登録学生)の募集や出欠管理 を依頼する等、大学が講座を開設するに際し、その運営について滞りなく実施されるよう 支援する。 寄付講座の担当講師は当該大学の教職員及び外部有識者や協力企業の従業員等が行 うこととする。また、講師が通訳を使用して講義を実施することも可能とする。 寄付講座は、原則として同大学内で行われる講義・演習とするが、必要に応じて企業等 における実地研修及び見学も含む。 コーディネーターは、開設する寄付講座を契約期間継続実施する。 (イ)インターンシップの実施 ・ 協力企業は現地または日本において、寄付講座の登録学生の一部をインターンとして 受け入れる。インターンの受け入れに際しては、コーディネーターが協力企業と協議の 上、時期や人数を決定する。 (ウ)ジョブフェアの実施 コーディネーターは、学生と現地日系企業との交流を促すと共に学生の日系企業への就 職意欲を高めるため、必要に応じてジョブフェアを実施する。 (エ)成果の取りまとめ コーディネーターは、協力企業、大学と協力し、2.(ア)~(ウ)の成果を事業報告書として AMEICC 事務局/HIDA に報告する。事業報告書には、次の内容を取りまとめて記載すること。 ・ 寄付講座を実施する背景、日本企業ニーズ、必要とされる人材像 ・ ・ ・ ・ ・ 寄付講座の具体的なカリキュラム、シラバス 寄付講座、インターンシップ及びジョブフェアの概要 登録学生名簿 寄付講座に対する登録学生、大学等の反応 登録学生の就職先(プログラム終了後のフォロー) 3.予算額 ・ 上限 12,000,000円 (契約締結日から平成31年3月31日までの合計) 4.応募資格 本事業の対象となる申請者は、次に掲げる要件を満たす法人とします。 (1)日本で法人格を有すること。または、日本の法人から出資を受けている現地日系法人。 (2)本事業を的確に遂行するに足る組織・人員等を有していること。 2 (3)本事業を円滑に遂行するために必要な経営基盤を有し、かつ資金等について十分な管理能 力を有していること。 (4)予算決算及び会計令第70条及び71条の規定に該当しないものであること。 (5)経済産業省所管補助金等交付等の停止及び契約に係る指名停止等措置要領(平成15・0 1・29会課第1号)別表第一及び第二の各号第一欄に掲げる措置要件のいずれにも該当し ないこと。 (6)上記(1)の申請者の「日本の法人」が、会社更生法(昭和 27 年法律第 172 号)に基づき更正 手続き開始の申し立てがなされている者又は民事再生法(平成 11 年法律第 225 号)に基づ き再生手続き開始の申し立てがなされている者ではないこと (手続き開始の決定後、再認 定を受けている者を除く)。 5.契約の要件 (1)契約形態: 委託契約 (2)契約期間: 契約締結日から平成31年3月31日まで (3)予算規模: 3.のとおり ※最終的な契約金額・実施内容等は、AMEICC 事務局/HIDA と調整した上で決定します。 (4)成果物の納入: ①事業報告書(概要(和文及び英文)、本文(和文又は英文))の電子媒体1部 ②教材(翻訳をした場合は、翻訳前の教材及び翻訳後の教材) ③経費実績報告書 ※電子媒体を納入する際、AMEICC 事務局/HIDA が指定するファイル形式に加え、透明テキ スト付PDFファイルに変換した電子媒体も併せて納入してください。 ※事業の進捗等に応じ、適宜、参考資料の提出等の報告を求めることがあります。 ※複数年度に跨る契約の場合は、各年度終了時に提出すること (5)委託金の支払時期: 原則として、事業終了後に精算払を行います。ただし、契約期間が複数年度に跨る場合は、 年度毎に現地調査を行った上で支払額を確定し支払います。 ※年度終了時にコーディネーターより提出された経費実績報告書に基づき、原則として翌年度 の 4 月中をめどにコーディネーターの主たる事務所の所在地にて現地調査を行った上で、 支払額を確定します。 ※支払確定額は、契約金額の範囲内であって実際に支出を要したと認められる費用の合計と なります。このため、全ての支出にはその収支を明らかにした帳簿類及び領収書等の証拠 書類が必要となります。また、支出額及び内容についても厳格に審査し、これを満たさない 経費については支払額の対象外となる可能性もあります。 6.応募手続き (1)募集期間 募 集 開 始 日: 平成28年12月26日(月) 締め切り日時: 平成29年1月10日(火)12:00必着 (2)応募書類 次の書類を一つにまとめて提出してください。封筒の宛名面には、「平成 27 年度補正予算 AMEICC 拠出金事業における大学寄付講座申請書 ハノイ工科大学用」と記載してください 3 ①申請書(提出書類1)<15部>(コンソーシアム形式での応募の場合、幹事法人で作成 し提出してください) ②企画提案書(提出書類2)<15部> ③申請法人概要(提出書類3)及び直近の過去3年分の財務諸表<15部>(コンソーシア ム形式での応募の場合、全ての構成員について提出してください) ④実施スケジュール(提出書類4) ⑤その他参考資料(必要に応じ)<15部> ※上記書類のうち、パンフレットや冊子についても部数を15部としてください。 ※提出された応募書類は本事業の採択に関する審査以外の目的には使用しません。なお、 応募書類は返却しません。 ※応募書類等の作成費は経費に含まれません。また、選定の正否を問わず、企画提案書 の作成費用は支給されません。 ※企画提案書に記載する内容については、今後の契約の基本方針となりますので、予算 額内で実現が確約されることのみ表明してください。なお、採択後であっても、申請者の 都合により記載された内容に大幅な変更があった場合には、不採択となることがありま す。 (3)応募書類の提出先 応募書類は、上記(1)の締め切り日時までに次の宛先に郵送・宅配便等により提出してくだ さい。 <宛先> 〒120-8534 東京都足立区千住東1丁目30番1号 一般財団法人海外産業人材育成協会 AMEICC 事務局支援室 「AMEICC 拠出金事業における大学寄付講座申請書 ハノイ工科大学用」担当宛 ※持参、FAX及び電子メールによる提出は受け付ません。また、締め切り日時を過ぎての 提出は一切受け付けられません。郵送等の場合、配達の都合で締め切り時刻までに届 かない場合もありますので、期限に余裕をもって送付してください。 ※資料に不備がある場合は、審査対象となりませんので、注意して記入してください。 7.審査と採択 (1)審査日時及び会場 平成29年1月17日(火)の午前 東京都中央区銀座周辺(詳細は追ってご連絡いたします) (2)審査方法 有識者で構成される第三者委員会(企画競争審査委員会)で審査を行った上で決定 します。 第三者委員会(企画競争審査委員会)では、原則として提案内容のプレゼンテーショ ンを行って頂きます。この際、追加資料の提出を求める場合があります。 (3)採択結果の決定及び通知 採択された申請者の名称については、HIDA のホームページで公表するとともに、申請者 に通知します。なお、採択・非採択の理由等個別の問い合わせについては一切応じられま せんので、予めご了承ください。 4 8.契約について 採択された申請内容に基づき、AMEICC 事務局/HIDA と申請者との間で委託契約を締 結することになります。なお、採択決定後から委託契約締結までの間に、AMEICC 事務 局/HIDA との協議を経て、事業内容・構成、事業規模、金額などに変更が生じる可能性 があります。 契約条件等の協議が整い次第、委託契約を締結し、その後事業開始となります。また、 契約条件等が合致しない場合には、委託契約の締結ができない場合もありますのでご 了承ください。 なお、契約締結後、受託者に対し事業実施に必要な情報等を提供することがあります が、情報の内容によっては、守秘義務の遵守をお願いすることがあります。 9. 経費の計上 (1)経費の区分 本事業の対象とする経費は、事業の遂行に直接必要な経費及び事業成果の取りまと めに必要な経費であり、具体的には下記のとおりです。 経費項目 Ⅰ.コーディネータ ー関係費 内容 コーディネーターの作業時間に対する人件費、コーディネーターの 旅費(航空賃、宿泊、日当、国内移動費)、海外旅行保険費等、コ ーディネーターの業務に要する経費 Ⅱ.事業費 寄付講座実施費 講師技術料(※1)、講師の旅費(航空賃、宿泊、日当、国内移動 費)、海外旅行保険費、現地での講座設置に係る経費(ジョブフェ ア開催費を含む)、インターン旅費(宿泊、日当等は対象外)、通訳 謝金、資料作成費(利用許諾料)(※2)等 ※1 協力企業社員が講義を行う場合は 1 日5,000円、その他外 部有識者、専門家の場合は 1 日30,000円を上限とする。 ※2 基本的に、プログラムで使用する教材は契約期間終了後も 当該大学において無償で継続使用することを前提とする。資 料作成費(利用許諾料)の単価は、コーディネーターの基準と HIDAの基準で安価な方を採用する。 附帯費 事業実施に必要な事務機器等借料、 補助職員費(アルバイト 等)、運搬費、会議費、事務資料印刷費、海外事務所活動費 等 外注費 事業を行うために必要な経費の中で、事業者が直接実施すること が出来ないもの又は適当でないもの(機械装置又は工具器具部 品等の設計、製造、改造、修繕又は据付け、試料の製造、分析鑑 定等)の外注に要する経費 Ⅲ.一般管理費 事業を行うために必要な経費の中で、エビデンスによる照合が困 難な経費(当該事業とその他の事業との切り分けが困難なもの) について、契約締結時において一定割合支払を認められる間接 経費。 5 具体的には、当該事業を行うために必要な家賃、水道光熱料、コ ンピュータ使用料、回線使用料、文房具などの汎用的な消耗品 等、当該事業に要した経費として抽出・特定が困難な経費。(これ らにあっても事業の特定が可能なものは、事業費に計上してくださ い。) Ⅳ.資機材費 寄付講座を実施する上で、必要不可欠な資機材費用(資機材の 保守及び管理並びに資機材の使用に要する消耗品費等を含む) (AMEICC 事務局が特に必要であると認めた場合のみ。) ※委託契約とは別契約を締結いただきます。 Ⅴ.消費税 消費税及び地方消費税として、小計×8%(小数点以下切捨て) ※消費税及び地方消費税にかかる免税事業者にあっては、課税 売り上げにかかる消費税及び地方消費税については、計上す ることができません。 ※外注費の合計は原則として総額の1/2を超えないようにしてください。 ※一般管理費の算定は「Ⅰ.人件費」と「Ⅱ.(外注費を除く)事業費」の合計に一般管理費率 を乗じて行うことを原則とします。 ※一般管理費率は10%を上限とします。 ※資機材に関しては、金額の上限がある他、コーディネーターには契約期間中は資機材を 所有・管理する義務が生じます。 ※資機材に関しては、契約期間終了後プログラムを実施する大学に供与します。ただし、契 約期間終了後も処分制限期間内はコーディネーターが大学にて機材が活用されているか どうか、AMEICC 事務局/HIDA に報告する必要があります。 ※委託費では、事業年度ごとに費用を精算する際に支払いの事実を証憑で証明できるもの のみを対象とします。 (2)直接経費として計上できない経費 以下の経費は、原則、本事業の遂行に直接必要な経費として計上することはできません。 建物等施設に関する経費 事業内容に照らして当然備えているべき機器・備品等(机、椅子、書棚等の什器類、事 務機器等) 事業実施中に発生した事故・災害の処理のための経費 HIDA からの送金(委託金)を課税対象としてみなされた場合の租税公課等 その他事業に関係のない経費 6 10.問合せ先 お問い合わせは、次の担当者あてに、電子メールでお願いいたします。なお、通信記録の 保持の観点から、電話によるお問い合わせは受け付けておりませんのでご了承ください。 〒120-8534 東京都足立区千住東1丁目30番1号 一般財団法人海外産業人材育成協会 AMEICC 事務局支援室 担当:吉岡、野上 E-mail:[email protected] ※お問い合わせの際は、件名(題名)を必ず「★重要★平成 27 年度補正予算 AMEICC 拠 出金事業における大学寄付講座(対象:ハノイ工科大学)」としてください。他の件名(題 名)ではお問い合わせに回答できない場合があります。 7
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