田中功起 共にいることの可能性、その試み

2016年1月8日
Press Release #2
田中功起 共にいることの可能性、その試み
「一時的なスタディ:ワークショップ#4 共にいることの可能性、その配置」2015-2016 制作風景
6 日間の共同生活、ワークショップ、記録映像
【展覧会概要】
展覧会名:田中功起 共にいることの可能性、その試み
会 期:2016 年 2 月 20 日(土)∼ 5 月 15 日(日)
開館時間:9:30∼18:00(入場時間は 17:30 まで)
会 場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
休 館 日:月曜日 ※ただし3月 21 日(月・祝)は開館、翌 3 月 22 日(火)は休館
入 場 料:一般800 円、 前売・団体( 20名以上 ) 6 00 円
中学生以下、65歳 以上 ・ 障害者手帳をお持ちの方と付き添い の方1名は 無料
※ 一年間有効フリーパス
「ハイティーンパス H.T.P.」1,000 円/対象 15 歳以上 20 歳未満
「おとなのパス」 2,500 円/対象20 歳 以上
主 催:公益財団法人水戸市芸術振興財団
助 成:公益財団法人花王芸術・科学財団、公益財団法人朝日新聞文化財団
協 賛:Vitamin Creative Space
協 力:青山|目黒、アサヒビール株式会社、ARTISTS' GUILD、国際交流基金
企 画:竹久侑(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
本展は、田中功起による国内初の大規模な個展です。田中は、映像記録、インスタレーション、
執筆、パフォーマンスおよびイベント企画といったさまざまな方法を通して、現在の社会状
況や既成の枠組みに対し、別の視点やあり方を模索する活動で近年、注目されています。
2013 年の第 55 回ヴェネツィア・ビエンナーレでは、5 名の陶芸家がひとつの陶器をともに
つくる様子をとらえた映像作品などで、複数の人びとがひとつのことにともに携わるときの、
その行為の美しさと難しさを表し、国際的に評価されました。
本展では、協働による営みに関心を抱くようになった 2010 年以降の田中の活動に焦点を
あて、新作を中心に、近年の取り組みとあわせて紹介します。
本展のために制作された新作は、一般参加者とファシリテーター、撮影チームらと一つ屋
根の下をともにした 6 日間の滞在とそのなかでのワークショップがもとになります。朗読、
料理、陶芸、社会運動にまつわるワークショップ、ディスカッション、インタビューなどで
構成された 6 日間を通して、移動や共同体についてそれぞれが考え、また対話し、実践する
機会が設けられました。本展では、これらのワークショップの記録映像をもとにつくられた
複数の映像に、作家が制作中に書いたノートなどが添えられ展示されます。
※ 新作映像は全編でおおよそ 230 分になる見込みです。
【2015年1 1 月8日のメモ(ステイト メ ン ト と し て ) 】
あなたはどのような場面でまったく初対面のだれかに心を開くだろうか。
あなたは隣にいるだれかとどのようなとき、共に助け合おうとするだろうか。
あなたは何を根拠にだれかを信頼し、あなたの傷つきやすさを預けようとするだろうか。
山の中での非日常的な共同生活とワークショップ。そこには撮影隊も共に寝泊まりをしてい
て、その光景を記録している。ぼくも、あなたもそこにいて、私たちは、まだそれが何を意
味するのかを知らない。私たちは、料理をし、朗読をし、発声し、動き回り、会話をし、社
会について考え、陶芸を行い、話し合う。そして私たちは、その小さな社会の中で、自分の
位置を確認し、自分の役割を問い直し、ときに自分を見失う。そのようにして他者に出会い、
その相手を気遣う。ほとんど見ず知らずのだれかと、もしかすると理解しがたい他者と、共
にいることを試みる。それはあるひとからすれば当然の、あたり前の状態であり、別のひと
からすれば受け入れがたき状況だろう。この状況は、仮の、作られた、一時のものでしかな
いかもしれない。だけれども、一時的にでも可能であるならば、それはいつ、どこで、どん
ななにものかとであっても、可能ではないだろうか。(田中功起)
【本 展のポイント】
① 2010 年以降の田中功起にフォーカス
パリをはじめとした海外生活から、「人と人の関係性」に興味を抱く。その後の田中の活動に着目。
② 宿泊型ワークショップという初の試 み を 通 し て 制 作 さ れ る 新 作
参加者、アーティスト、スタッフら総勢 18 名による「共同生活」の場を設定。6 日間の滞在を通して仮の
「共同体」の実現をめぐって制作された新作を発表。
③ 映像とテキスト
本展の主要素である映像には、田中功起のノート(テキスト)がそれぞれ付随する。作品のコンセプトや
背景・経緯、また制作過程を通して作家が思いめぐらせたことが赤裸裸に綴られる。映像とならんで注目。
④ 1 枚 の入場券で 3 回入場可
ゆっくり映像作品をご覧いただけるよう、本展に限り、一枚の入場券で当日だけでなく会期を通して 3 回まで
入場できるサービスを設置。
【 田中功起 略歴】
たなか こおき。1975 年生まれ。アーティストとして活動し、ARTISTS' GUILD と基礎芸術に参加/協働する。
近年は出来事の組織化や集団による営み、その記録に興味を持ち、それにまつわる制作活動を行っている。
2013 年、第 55 回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展の日本館における展示で特別表彰を受賞、2015
年にはドイツ銀行のアーティスト・オブ・ザ・イヤーに選出される。プロジェクトの記録や過去のテキスト
を再録した書籍に、
『Precarious Practice』
(Hatje Cantz、2015 年)、
『必然的にばらばらなものが生まれてくる』
(武蔵野美術大学出版局、2014 年)、『質問するその 1(2009 - 2013)』(ART iT、2013 年)、『Abstract
Speaking - Sharing uncertainty and collective acts』
(NERO Magazine、国際交流基金、2013 年)などがある。
ツイッター : @kktnk ウェブサイト : http://kktnk.com/
【 関連企画】
アーティスト・トーク
田中功起が本展で発表する新作を中心に語ります。
日時:2016年2月20日(土)14:00∼15:00
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー ワークショップ室
定員:80名(先着順・予約不要)
料金:展覧会入場料に含まれます。
アーティスト・イン・ギャラリー
田中功起が下記の時間ギャラリーに滞在します。作品などについてお気軽にお話しかけください。
日時:2016年2月20日(土)15:00∼15:45
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
定員:なし(予約不要)
料金:展覧会入場料に含まれます。
【展覧会関連 教育プログラム】
* 料 金はすべて展覧会入場料に含まれます。
ウィークエ ンド・ギャラリートーク
市民ボランティア CAC ギャラリートーカーとともに展覧会を鑑賞します。
期間:3 月 5 日(土)∼ 5 月 15 日(日) 期間中の毎週土・日曜日 各日 14:30 ∼(約 40 分)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
※都合により中止になる場合がございます。
高校生ウィーク2016
高校生を対象にした毎年恒例の展覧会無料招待企画です。期間中にギャ
ラリーの途中に出現するカフェでは読書や裁縫、ワークショップなど
さまざまなプログラムが毎日楽しめ、高校生に限らずどなたでもご利
用いただけます。詳細はチラシやホームページをご覧ください。(2 月
中旬∼)
期 間:3 月 6 日(日)∼ 4 月 3 日(日)
招待対象:高校生または 15 歳∼ 18 歳の方
(学籍または年齢が証明できるものをお持ちください。)
カフェ開場時間:火∼金 15:00 ∼ 18:00 土・日・祝 13:00 ∼ 18:00
カフェ会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー内ワークショップ室
高校生ウィーク2015 会場風景
赤ちゃんと一緒に美術館散歩
係員が付き添い、解説付きでお子さんと一緒の鑑賞をサポートします。
日 時:3月17日(木)、18日(金)各日9:30∼10:30/11:00∼12:00
定 員:各回5組(先着順・要電話申込)
対 象:未就学児とその保護者
協力:NPO法人 子育て応援・ペンギンくらぶ
【同時開催】
□ クリテリオム92 土屋紳一
フィルム写真全盛期よりデジタル技術を用いた写真作品の制作に取り組んで
きた土屋紳一。本展では、カセットテープレコーダーを題材に、個々人の記
憶を歴史へと接続する作品を紹介します。
会 期:2016年2月20日(土)∼ 5月15日(日) 会 場:水戸芸術館現代美術ギャラリー第9室
主 催:公益財団法人水戸市芸術振興財団
企 画:井関悠(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
※クリテリオムは、ラテン語で「基準」を意味し、水戸市民のサポートのもと、若
手作家の新作を中心に紹介する企画展です。
料金は展覧会入場料に含まれます。
《recorder》 2013
【図 版】
展覧会広報用にデータを貸出いたしますので、ご要望の方は金沢までお問合せください。
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1∼6すべて
「一時的なスタディ:ワークショップ#4 共にいることの可能性、その配置」2015-2016 制作風景
6 日間の共同生活、ワークショップ、記録映像
【お問合せ】
水戸芸術館現代美術センター
〒310-0063 茨城県水戸市五軒町1-6-8 Tel.029-227-8120 / Fax.029-227-8130 http://arttowermito.or.jp/
* 展覧会について:竹久侑(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
* 教育プログラムについて:森山純子、田中麻衣子(水戸芸術館現代美術センター教育プログラムコーディネーター)
* 広報・写真貸出について:金沢みなみ(広報) e-mail:[email protected]
* 詳細は公式ツイッター http://twitter.com/MITOGEI_Gallery でも配信いたします。
【記事掲載についてのお願い】
1)掲載にあたっては、正式展覧会名称と会期の表記をおこなってください。
2)写真を掲載する場合は、写真に添付してあるキャプション・クレジット等を正確に表記してください。
3)誌面掲載する電話番号は、水戸芸術館 代表番号 029-227-8111 でお願いいたします。
4)掲載記事とVTRは、資料として保管いたしますので水戸芸術館現代美術センター金沢(広報)までご送付ください。
5)取材及び収録等の取材は、必ず事前にお問い合わせください。都合により取材に応じることのできない場合がございます。
【交通のご案内】
[JR] 上野駅(品川、東京発もあり)から常磐特急で約 65 分∼ 85 分、水戸駅下車。北口バスターミナル4∼7番のりばから
「泉町1丁目」下車、駅北口バスターミナル 4 ∼ 7 番のりばから「泉町一丁目」下車。降車後バスの進行方向に進み、
すぐの交差点で大通り(国道 50 号)を渡り、横断歩道と平行する脇道をそのままお進みください。徒歩 2 分。
◎料金:特急 片道 3,820 円 /普通各停 片道 2,270 円(2015 年 8 月現在)
※ご予約・時刻表など詳しくはこちらをご参照ください。JR 東日本旅客鉄道 TEL 029-221-2836
http://www.jreast.co.jp/
[高速バス]東京駅八重洲南口バスターミナルのりばから常磐高速バス(赤塚又は茨大ルート)水戸駅行きで約 100 分、「泉町一丁目」
下車、徒歩 2 分。切符は東京駅八重洲南口バス券売機、水戸駅北口バスチケット売場でお求めください。
◎ 料金 : 東京駅−水戸駅 片道切符 2,080 円/往復割引切符(ツインチケット)3,900 円(2015 年 8 月現在)
※ 詳しくはこちらをご参照ください。 茨城交通 TEL 029-251-2331 http://www.ibako.co.jp/ [お車] 常磐自動車道水戸 IC から国道 50 号に下りて市街地方面にお進みください。約 20 分、349 号との交差点です。水戸芸術館
地下の市営五軒町駐車場をご利用ください。駐車場入口は芸術館北側東端です。
◎ 駐車場料金:30 分まで無料、1時間まで 200 円、以下 30 分毎 100 円/営業時間:7時∼ 23 時
※高速料金・ルートなど詳しくはこちらをご参照ください。
東日本高速道路「ドラぷら」 TEL 0570-024-024 http://www.driveplaza.com/