弁償を要する資料の汚損・破損の基準 対 象:図書館資料(付録を含む) 1 印刷資料の弁償の基準 対象 (1) 状態 水濡れ(雨・結露等による) ①返却時に全体的に濡れている場合。 (返却時に部分的に濡れているものは、原則として 利用者に乾かしてもらい状態を確認する) ②波打ち、ページに歪み等、形状が変わった場合。 ③色がついたもの、変色した場合。 ④カビが発生した場合。 ⑤濡れていなくても、湯気等により波うちした場合。 ⑥濡れて乾いた後、ページが接着した場合。 (2) 汚れ、染み、食べかす等 ①お茶・コーヒー等飲食物により染み等の汚れが生 じた場合。 ②血液、食べこぼし、ペットの糞尿等、衛生上問題 がある汚れが生じた場合。 ③汚れ等の付着により、ページが接着した場合。 ④汚れが本文や絵にかかっている場合。 ⑤本文や絵にかかっていなくても、汚れが複数ペー ジ、数箇所に及んでいる場合。 (3) 書き込み(落書き、線引き、 ①マジック・ボールペン・クレヨン・マーカー・墨・ ○印等) 絵の具等消すことが困難な筆記用具による落書き やアンダーライン等の書き込みがある場合。 ②鉛筆や色鉛筆等消すことが可能な筆記用具であっ ても、書き込み跡が残り利用上支障が出る場合。 ③鉛筆や色鉛筆等消すことが可能な筆記用具であっ ても、消すことにより、絵や写真、文字等印刷部 分が退色したり汚れたり、ページが破損した場合。 (4) 資料のページ破れ(破れた 部分が残っている場合) ①絵本の場合、破れたページが絵にかかっている場 合。 ②修理しても読むのに支障が出る場合。 ③破れが複数ページ、数箇所に及ぶ場合。 (5) 資料のページ一部欠落(破 れた り欠落した部 分が無 い場合) ①部分的な破れであっても、本文、挿絵、図等が欠 落した場合。 (6) ページ全体欠落 ①1 ページ丸ごと切り取り、破れてページが無い場 合。目次奥付けページ欠落の場合を含む。 (7) 折り癖 ① 直しても膨らんでしまうほど、資料の形状が変わ る場合。 (8) 噛み跡 ① ペット、人が噛んだため、噛み跡や傷が生じた場 合。 ② ペット、人が噛んだため、資料が破損した場合。 (9) 異物の挟み込み等 ① 毛髪等衛生上問題のあるものが挟み込まれてい た場合。 ② 挟み込まれている異物を取り除いても、染み、汚 れ等が残っている場合。 (10) におい、べたつき ① 悪臭、香水等の臭いが取れない場合。 ② 付箋紙等のべたつきが取れなかったり、又は接着 剤等の付着によりページの開閉に支障がある場 合。 (11) 表紙 の破損(ブッ カーの 傷、焦げ跡、穴開き等) ① ブッカーの下(表紙、本体)まで損傷している場 合。 ② たばこ、鍋、アイロン等の焦げ跡がついた場合。 (12) 型紙 ・地図等資料 の付録 (貼付済み付録を含む) ① 紛失又は一部欠落により、付録として支障がある 場合。*版も含めて同じ資料であれば、付録のみ 弁償できる。 (1)~(9)に準じ、弁償が必要と判断された場合。 (13) CD、電子付録 ① 破損等により、ひびが入ったり、割れたり、形状 が元の状態でない場合。 ② 再生機器で再生できない状態になった場合。 再生の際に機器の故障が生じる恐れがある場合。 14) 相互貸借、協力貸出の借用 ① 借用したときの状態と異なる場合は、原則弁償。 資料の汚損、破損 ② 判断に迷う場合は、借用館に確認して、弁償する。 ③ 汚損、破損の状態によっては、その利用者の相互 貸借、協力貸出の借用資料は、当分の間、受け付 けないものとする。 (15) (1)~(14)にあてはまらな ① 軽度な損傷でも、繰り返した場合。 くても弁償になる場合 ② 利用者の故意または、過失により、利用に供する ことが困難と判断する場合。 2 視聴覚資料の弁償の基準 (1) 破損等により、ひびが入ったり、割れたり、形状が元の状態でない場合。 (2) 再生機器で再生できない状態になった場合。 (3) 再生の際に機器の故障が生じる恐れがある場合。 (4) 歌詞カード、解説書等付録の汚損・破損については、1に準じる。 (5) ICタグ、視聴覚資料のケースだけの破損については、厳重注意とする。 3 その他 (1) 上記1,2の基準のうち一箇所以上該当する場合は、弁償の対象とする。 ただし、次の場合は、弁償の対象としないことができる。 ① 長期間の利用による経年劣化が原因と考えられる場合。 ② 修復可能で利用に問題がない場合。 ③ 弁償にあたらないと館長が判断する場合。 (2) 弁償の判断 ① 弁償に該当するか否かの判断は、複数の職員の協議によるものとする。
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