保守料について(初年度無料) ユーザー保守料の負担を苦痛とされる心理はよく理解できます。誰しも、得られる利得より、失う 費用の方が常に大きいと感じるものです。その場合、「保守料は必ずしも絶対要件ではありません」と とりあえず申し上げます。 本当は、これは単なる気休めの言葉です。「保守料はユーザーにとって大きな利得の保障」だと言 いたいのです。しかし、ユーザーにはその投資が少なからぬものであり、まだその上に保守料という失費 があることに大きな抵抗感をお持ちです。それには我々も共感できます。 現在ご使用中の CAD/CAM を始めとする殆どのソフトが、年々支払う保守料に相当する改良、 改善の効果をもたらしているかどうかに大きな疑問をお持ちのはずです。既存のダイカストの解析ソフ トで、新たな開発が進んでいない限り、保守料の費用効果は薄くなっているかも知れません。 Cast-Designer は全く違います。 Cast-Designer は年々改良、改善の効果を上げています。仮に解析速度が10%上がっただけ、 精度が10%上がっただけで、不良率はもっと大きく下がります。納期短縮で労務費も、工程全体を 計算すると大きな金額が節減されます。本当に毎年、10%の効率アップがあるのかと問われれば、連 続する期間では、そのような改善があると言ってよいと思います。Cast-Designer の毎年の改良はユー ザーさんにとって利益の源泉です。 一見安価に見える解析ソフトは、当然のことながら、機能に限界があります。シンプルな形状のフ ローには問題無くても、複雑、大型、薄肉の形状では解析結果が信頼できないかもしれません。最 も重要な冷却効果の確認や、何時か必要に迫られるメカニカル解析には、それ以外に遥かに高価 な別のソフトが必要です。一番問題なのは、計算時間が Cast-Designer の数倍から数十倍もかかる ことです。これでは、改良方案を計算、再計算を繰り返して、最終結論が出る前に、製品の納期が 来てしまいます。「時間」は全てに優先するのです。 保守料が安いソフトを選択すれば、その差分の利益があると考えるのは、算術の間違いです。利 得を比較するには、効果の差を比較するのが正しい計算です。 解析シミュレーション・ソフトのメリットは、ユーザーさんが競争に打ち勝って成長を目指しておられる かどうかで大きく変わります。ゲームに勝つには、ライバルより強い武器が必要です。同業者と同じツー ルを選択すれば、その時点ですでに敗北です。Cast-Designer は使用開始の段階からすでに他社に は無い速度が大きな利益をもたらします。そして、ユーザーの成長とともに、他社製品には無い機能 がモノを言い始めます。それを補強するのが毎年の保守料です。 ソフトのメンテナンスは我々のユーザー・サポートの前提でもあります。保守料はサポートの絶対条 件ではありませんが、ソフトをメンテナンス(更新)されていないソフトはサポートが困難です。そのため 互いにサポートの毎回のコストが嵩みます。長年メンテナンスされていないと、サポートが事実上不能 となる場合があります。また、メンテナンスの復活は可能ですが、空白期間の課金がありますから、継 続している場合のメリットの差を考えれば、相当の不経済です。 ユーザーが定型的、永続的な仕事に恵まれておられ、新規複雑な仕事はしなくても良い環境に おられるなら、もともと解析ソフトの導入は考慮されないはずです。成長への意欲があり、あるいは衰 退の不安が僅かでもあるから、将来に向けて投資をされるのだと思います。そうだとすれば、解析ソフ トの毎年の改善、能力アップに無関心なはずはありません。 保守料には経済的合理性があります。計算で推測することもできなくもありません。当方の単純な 計算では、投資の減価償却費、保守料、サポート料とオペレータの人件費の合計は、高々月数 10 万円位だと推測します。もしそうなら、不良率の低下、やり直し、手直しの労務、納期短縮の効果 はその数十倍に及ぶと考えるのは間違いでしょうか? 欧米ではポピュラーなリース契約(1 年間の定期利用)なら、保守料は一銭もかかりません(サポー ト料は別)。何時も最新の状態のソフトを使用することができます。仕事量の変動にも対応しやすく、 オペレータの増減も容易です。多数の本数をご使用の場合は推奨できます。しかし、6 年を経過する と、累計支払額が通常契約と同じになりますから、その後の費用は保守料の 2 倍に相当します。 以上 鹿取事務所 150217 投資額、保守料、サポート料の経済性につて 投資額: Cast-Designer HPDC 向けの場合、ゲート・システム設計のモジュール(Cast-Designer Basic)と 解析シミュレーションのモジュール(Cast-Designer CPI)のパッケージを推奨しています。この 2 つの相 乗効果が非常に大きいからです。他社の CAE と価格を比較されるなら、Cast-Designer の CAE モ ジュール(Cast-Designer CPI)は、実質的に他社より安価です。パッケージの場合、Geo-Designer は当面の間無償提供します。 Geo-Designer だけを有償でご購入されることもお奨めします。解析ソフトの必要を痛切の感じて いるが、資金と技術員と時間の問題が解決し難い場合、Geo-Designer が役立ちます。詳細はこの 小冊子でもご紹介しています。 Cast-Designer への当初投資額には、トレーニング費用を加算して頂く必要があります。十分なト レーニング抜きで解析ソフトを完全に利用できるとは考えられません。まず、初級段階に 3 日間、その 後 1 か月ほどの習熟期間を置いて、アドバンス段階の 2 日間が標準です。料金は 1 名当たり(最大 2 名)、1 日 6 時間以内。出張の場合は旅費をご負担願います。 投資総額のもたらす経済効果については、後段で保守料を含めた推測を意見として申し上げま す。 保守料: 保守料年額はソフトウエア金額の 15%です。初年度は無料です。保守料は絶対的条件ではあり ません。しかし、復活の際は、空白期間への課金があります。 高速、高精度のシミュレーションの結果、不良率の低下、その結果生じる労務費の減少、短納 期化による売り上げの増加が毎月数十万円をどれくらい上回るかが、問題です。これらは、ユーザー ごとに著しく異なるはずですから、他社の例とかは参考にできません。標準的なモデルも存在しません。 しかし、通常はその利益が数百万円に達する可能性が高いと思われます。 サポート料: メールを原則とする簡単な質疑応答は無料です。1 回に 3 時間を越えるサポートは、サポート後に 料金を請求させて頂きます。データの作成などを伴う場合は原則全て有料です。料金はそれぞれ時 間当たりで取り決めさせて頂きます。出張を伴う場合は、旅費をご負担願います。 メンテナンス計算期間を単位期間とする一定額のサポート料年間料金をお支払頂いた場合は都 度のサポートのうち 1 回 2 時間以内のサポートは無料です。 サポート料の経済効果について、ユーザーの技術、知見によって左右されます。しかし、一般に問 題の短時間解決に及ぼす効果は計り知れぬ大きな利益に結びつていると考えられます。積極的な ご利用をお奨めします。 解析の受託: 受託解析も致しますが、当方技術者に時間的制限がある場合、他社のサービスを推薦させて頂 きます。他社サービスに不都合があった場合、残念ながら当方は責任を負いかねます。あしからず、 ご了承ください。 受託の場合の料金は都度協議の上取り決めさせて頂きます。 以上 鹿取事務所 150217
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