研究室ニュース No. 25 (2010.Jun.) - 化合物バンク NPDepo

抗生物質研究室ニュース
A biottics L
Antib
Labo
orattory
Antibiotics Laboratory News
No. 25: June 2010
http://www.antibiotics.riken.go.jp
〒351-0198 埼玉県和光市広沢2-1 TEL: 048-467-9542
EDITORS: 久保田*、植木、内田、石井、大澤、林(敏)
Contents
トピ クス
トピックス
・ 関根さん、学長賞受賞
・ 2009年度送別会
・ 新しいメンバーのご紹介
・ 加藤さん、ドイツ・ドルトムントへ
・ 理化学研究所一般公開「分子模型を作ろう」
・ おめでたいニュース
・ ぶどうの丘バスツアー
・ 野田さん、放送大学から取材
学会見聞録
・
日本農芸化学会2010年度大会に参加して
長谷川 慎哉
研究成果
・
・
誌上発表
学会発表等
トピックス
関根さん、学長賞受賞
今年3月で東京電機大学大学院工学研究科修士過程を修
了した関根さんが学長賞を受賞しました。人物・学業ともに
優秀で、他の本学学生の模範となると認められた方が対象
となる賞であり、関根さんは学会発表や論文の共著者になる
など、長田研で積極的に研究に励んできたことが評価されま
した。
受賞おめでとうございます。
受賞おめでとうございます
2009年度送別会
今年3月~5月の間に、旅立って行く方がたくさんいらっしゃいました。今後も更なる御活躍をお祈りしてお
ります。
(後列左から)清水さん、礒野さん、南谷くん、川崎さん、斉藤崇さん、Leppさん
(前列左から)春原さん、小川くん、関根さん、長田先生、Ericくん、高木聡くん
齊藤安貴子さん
Tajulさん
中井さん
Eugeneさん
新しいメンバーのご紹介
今年も、学部4年生から研究員まで、多くの新メンバーが加わりました。よろしくお願いいたします!
秋元さん
(後列左から)小西くん、宮澤くん、熊野さん、田中彰くん、田中健一さん、河村さん
(前列左から)和田さん 大塚さん 堀口さん 虻川くん 田中美帆さん 富田くん
(前列左から)和田さん、大塚さん、堀口さん、虻川くん、田中美帆さん、富田くん
加藤さん、ドイツ・ドルトムントへ
加藤さんが、マックスプランク連携研究チームの兼任となり、5月よりドイツのドルト
ムントにあるマックスプランク分子生理学研究所へ旅立ちました。Dr. Slava Ziegler
のチームで
のチ
ムで、細胞形態変化を指標とした化合物のスクリ
細胞形態変化を指標とした化合物のスクリーニングとその作用解析に
ニングとその作用解析に
取り組みます。慣れない土地での生活が始まりましたが、ドイツからの元気なお便り
をお待ちしております。
理化学研究所一般公開 「分子模型をつくろう」
理化学研究所和光研究所の 般公開が4月17日(土)に
理化学研究所和光研究所の一般公開が4月17日(土)に
開催されました。前日の夜から明け方にかけて、季節はずれ
の雪が降っておりましたが、午後からは天候に恵まれ、多数
の来場者を迎えることができました。当研究室では、化合物
を身近に感じてもらうため、発泡スチロールと竹ひごを使用し、
タミフルの分子模型を作製するイベントを開きました。1時間
製
ほどかけて出来上がった模型に、参加した子供たちも満足
そうでした。
野田さん、放送大学の取材を受ける
昨年3月に放送大学大学院を修了した野田さんが、修了生の生活・活躍
ぶりを紹介する大学の番組の取材を受けました。「That‘s 放送大学大学院
案内2011」 7月1日(木)、3日(土)、5日(月)、7日(水)の午後12時45分~、
午後7時45分~ 1日2回の放送予定です。
撮影風景
おめでたいニュース
荻田さん、結婚しました!
2月13日に荻田さんが結婚式を挙げられ、披露宴が催されました。
お二人の輝く素敵なウェディング姿がとても眩しかったです 末永
お二人の輝く素敵なウェディング姿がとても眩しかったです。末永
く、お幸せに。素敵な家庭を築いて下さいね。
加藤さんに長女誕生!
4月10日に加藤家に元気な女の子が誕生しました。
優しいお顔がパパそっくりですね。おめでとうございます。でも、パパはドイツに・・・・
バスツアー「そうだ、ぶどうの丘にいこう!」
小城 尚文
5月中旬、研究室の有志を募り、山梨県甲府盆地にあ
る信玄餅で有名な「桔梗屋」の工場見学と美味しいワイ
ンを堪能できるワインカーヴ「ぶどうの丘」に行ってきまし
た。
桔梗屋は創業明治22年で120年の伝統があり、信玄餅
は昭和43年から作られているそうです 今回 私たちは
は昭和43年から作られているそうです。今回、私たちは
本社工場の中を通り、桔梗屋の伝統あるお菓子の製造
工程を見学しました。あらゆることが機械化されている昨
今ですが、人の手で行われている作業が意外に多いこ
とに驚きました。良い物ができるには人の目と手が欠か
せない事を知り、自分の普段の実験も、機械任せになっ
てはいないか、観察力をもってやっているかを考えさせ
られる貴重な体験でした。
甲府盆地はぶどうの実が成熟していく夏に降雨量が少
なく、水はけが良く、昼と夜の温度差も大きいという条件
が整っていることから、ぶどう栽培の適地とされています。
ぶどうの丘では180種類以上のワインカーブ(貯蔵庫)が
あり、試飲用タートヴァンでワインの試飲をしました。お
昼には、見晴らしの良いレストランにてランチをすること
ができました。楽しい時間を多くのメンバーと過ごせて良
かったです。機会があれば、是非また行きたいと思いま
した。
信玄餅の詰め放題に挑戦!みんな真剣です。
お気に入りの一品は見つけられたでしょうか?
植木さん、日本放線菌学会浜田賞受賞決定
植木さんが、9月2、3日にタワーホール船堀(東京都江戸川区)で行われる日本放線菌学会2010年度大
会において、「放線菌由来二次代謝産物生合成酵素の機能解析と基質改変に関する研究」で浜田賞を受
賞することが決まりました。詳細は、次号に掲載します。
学会見聞録
日本農芸化学会2010年度大会に参加して
長谷川 慎哉
日本農芸化学会の年次大会が3月27日から30日に渡り、東京大学本郷・駒場キャンパスにて開催されまし
た。今回の一般講演は口頭発表の形式だったということもあり、前年度比-15%の約2300件でした。私は28、
29日の天然物や生合成関連の講演を聴いてきました。農芸化学会の入会金+年次大会の参加費を納めた
私の懐具合を反映した空模様で、両日とも大変肌寒かったことが、食堂の豚汁の温もりと共にしみじみと思
い出されます
い出されます。
一般講演で考えさせられたのは、本研究室と同様に化合物ライブラリを利用して新規化合物を探索してい
るチームの発表でした。化合物ベースのスクリーニングに加え、菌株のスクリーニングに生産性・再現性や
分類学的な指標を導入していました。ライブラリ+α の独
自の工夫を取り入れて探索研究を行うことが重要なのだ
と実感しました。しかし、行動しなければ意味がないので、
日々の実験の中から新しいアイディアを模索し 実行して
日々の実験の中から新しいアイディアを模索し、実行して
いきたいと考えています。また、学生の発表も多く見受け
られ、質疑応答も活発で非常に良い刺激になりました。
最後になりますが、壇上で堂々と発表していた諸先輩方
に続けるよう、自分も研究に励んでいきたいと思います。
「日本農芸化学会2010東京年度大会HP」
より 画像引用(http://www.jsbba.or.jp/2010/)
成果発表
論文 (Original Articles)
1. Luo, Y., Li, W., Ju, J., Yuan, Q., Peters, N.R., Hoffmann, F.M., Huang, S.X., Bugni, T.S.,
Rajski, S., Osada, H., Shen, B. (2010) “Functional characterization of TtnD and TtnF,
unveiling new insights into tautomycetin biosynthesis.” J. Am. Chem. Soc., 132, 6663-6671.
2. Nishida, H., Motoyama, T., Suzuki, Y., Yamamoto, S., Aburatani, H., Osada, H. (2010)
“Genome-wide maps of mononucleosomes and dinucleosomes containing hyperacetylated
histones of Aspergillus fumigatus.” PLoS One, 26,
3. Takahashi, S., Takagi, H., Toyoda, A., Uramoto, M., Nogawa, T., Ueki, M., Sakaki, Y., Osada,
H. (2010) “Biochemical characterization of a novel indole prenyltransferase from
Streptomyces sp. SN-593.” J. Bacteriol., 192, 2839-2851.
4. Hagiwara, K., Kondoh, Y., Ueda, A., Yamada, K., Goto, H., Watanabe, T., Nakata, T., Osada,
H., Aida, Y. (2010) “Discovery
Discovery of novel antiviral agents directed against the influenza A virus
nucleoprotein using photo-cross-linked chemical arrays.” Biochem. Biophys. Res. Commun.,
394, 721-727.
5. Yashiroda, Y., Okamoto, R., Hatsugai, K., Takemoto, Y., Goshima, N., Saito, T., Hamamoto,
M., Sugimoto, Y., Osada, H., Seimiya, H., Yoshida, M. (2010) “A novel yeast cell-based
screen identifies flavone as a tankyrase inhibitor.” Biochem. Biophys. Res. Commun., 394,
569-573.
6 Muroi
6.
Muroi, M.,
M Kazami,
Kazami S.,
S Noda
Noda, K
K., Kondo
Kondo, H
H., Takayama,
Takayama H.,
H Kawatani,
Kawatani M.,
M Usui,
Usui T.,
T Osada,
Osada H.
H
(2010) "Application of proteomic profiling based on 2D-DIGE for classification of compounds
according to the mechanism of action." Chem. Biol. 17, 460-470.
学会発表 (Presentations at meeting)
● 日本農芸化学会2010年度大会 3月27日~30日 (東京大学駒場キャンパス)
○ 一般講演
『リンカ の改変による化合物アレイの高感度化』 近藤 恭光
『リンカーの改変による化合物アレイの高感度化』
『細胞空胞化を誘導するNPD1801の作用機構解析』 南谷 武志
『p38MAPキナーゼ阻害剤としてのベンジルクマリン類縁体の構造-活性相関研究』 齊藤 安貴子
『ケミカルバイオロジー研究に向けた微生物代謝産物フラクションライブラリーの構築』 野川 俊彦
『GO-Y086のプロテオミクス解析を用いた作用標的推測』 室井 誠
『プロテオミクスを用いたリン酸化修飾に基づく薬剤作用標的解析システム』 野田 和恵
『生合成酵素を用いた非天然型サイトトリエニンの創製に関する研究』 植木 雅志
『糸状菌Chaunopycnis albaが生産するM期キネシンEg5阻害剤の生合成遺伝子クラスター』 本山 高幸
『分子内peroxide架橋形成を触媒するverruculogen合成酵素FtmFの機能解析』 加藤 直樹
『リベロマイシンAスピロケタール生成に関わる新規デヒドロゲナーゼの機能解析』 高橋 俊二
『リベロマイシン構造多様化に関わる2-アルキルマロニルCoA生合成機構の解析』 高木 海
○ シンポジウム
『放線菌の新規インドールプレニル転移酵素』 高橋 俊二
『糸状菌生合成遺伝子クラスタ 改変によるM期キネシンEg5阻害剤の取得』 本山 高幸
『糸状菌生合成遺伝子クラスター改変によるM期キネシンEg5阻害剤の取得』
● 理研シンポジウム 細胞システムの動態と論理II 4月8日~9日(理化学研究所 大河
内記念ホール)
『p38を通して見る細胞内ストレス情報伝達』 須藤 龍彦
● 日本ケミカルバイオロジー学会第5回年会 5月18日~19日 (慶應義塾大学日吉
キャンパス)
『RIKEN NPDepoから単離した新しいHIV-1Vpr阻害小分子とその構造活性相関解析』 Eugene Ong
●
編集後記
●
本号からニュースの担当は、久保田、植木、内田、石井、大澤、林(敏)が勤めます。任期は一年ですが、これ
からの 年間 長田グル プの研究活動やイベントなどのニ
からの一年間、長田グループの研究活動やイベントなどのニュースを皆様にお届けします。研究室内の活気
スを皆様にお届けします 研究室内の活気
あふれる様子を伝えられるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。今号では、ちょっと場所を頂い
て、編集委員の紹介をいたします。
編集長:久保田あずさ
『記録にも、記憶にも残るニュース作りをし
ていきます』
カメラ:林 敏明
『調和と活気ある研究室が表せたらいいか
なー、と思っています』
原稿依頼:内田素子
『みなさんの記念に残るニュースにしたいと
思っています!』
カメラ:植木雅志
『みなさんの様子が伝わるような写真を撮っ
ていきたいと思います。私とカメラが現れた
ら、笑顔でお願いします』
紙面作製 石井康 、大澤誠也
紙面作製:石井康之、大澤誠也
『僕達がレイアウト担当なので、見にくい点等
がございましたらアドバイスお願いします』