目次 注意・禁止事項 1. 安全上のご注意 安全確保のための留意事項… ……………………………… 飛散防止のための留意事項… ……………………………… 雨漏れ防止のための留意事項……………………………… 割れ・あばれ防止のための留意事項…………………… 踏み割れ防止のための留意事項… ……………………… 保管・運搬時および取扱い時の留意事項… ………… 汚れ防止のための留意事項… ……………………………… 施工後の割れ・破損防止のための留意事項………… 商品一覧 〈1〉垂木・野地板 〈2〉軒先部 〈3〉けらば部 2 2 2 3 5 6 7 7 8 9 2. 部材仕様 【1】[雅] - 施工に当たり準備していただくもの … … 9 【2】[鉄平] - 施工に当たり準備していただくもの … … 10 設計・施工基準 11 3. 設計・施工基準 【1】設計上の確認事項… …………………………………… 11 〈1〉法規制対応 〈2〉気象環境 〈3〉敷地条件 〈4〉屋根形状 〈5〉屋根上の附帯物 〈6〉太陽光発電(PV)の設置位置について 〈7〉小屋裏換気 〈1〉軒先水切Z型の場合 〈2〉軒先水切L型の場合 【3】下葺材の施工… ………………………………………… 26 〈1〉下葺材の施工要領 【4】のぼり木の取付け… …………………………………… 27 〈1〉ROOGA[雅]の場合 〈2〉ROOGA[鉄平]の場合 【5】屋根材の割付け… ……………………………………… 29 〈1〉桁方向 〈2〉流れ方向 〈3〉具体的な割付け 【6】捨水切、捨樋、谷板の取付け… …………………… 32 〈1〉けらば捨水切、けらば捨樋の取付け 〈2〉壁際捨水切、壁際捨樋の取付け 〈3〉谷板の取付け 【7】棟桟受け金具の取付け………………………………… 34 〈1〉棟桟受け金具H90 -140・H60 -110・H30-50 〈2〉棟桟受け金具HO 【8】広小舞の取付け… ……………………………………… 35 〈1〉ROOGA[雅]の場合 〈2〉ROOGA[鉄平]の場合 施工方法(合板下地以外) 37 6. 木下地での施工方法 【1】ROOGA[雅] … ………………………………………… 37 【2】ROOGA[鉄平] … ……………………………………… 40 【2】勾配と最大流れ長さの基準… ……………………… 13 〈1〉一般地域用基準 〈2〉寒冷地域用基準 【3】適用工法…………………………………………………… 14 〈1〉標準工法 〈2〉留め付け基準 7. 耐風補強工法 【1】ROOGA[鉄平] … ……………………………………… 43 補修・維持管理 44 8. 補修方法 【4】屋根下地基準… ………………………………………… 15 〈1〉木造下地 屋根下地基準 【5】耐風基準…………………………………………………… 16 〈1〉適用基準 【6】積雪基準…………………………………………………… 17 〈1〉適用地域 〈2〉一般地域との相違点 〈3〉勾配と最大流れ長さおよび下葺材の基準 〈4〉下葺材の施工仕様 〈5〉雪止め金具の基準 〈6〉雪止め金具の施工方法 〈7〉積雪地域における注意事項 施工にかかる前に 【2】軒先水切の施工… ……………………………………… 25 【1】専用補修塗料… ………………………………………… 44 〈1〉補修塗料セット化粧面用 〈2〉補修塗料セット切断木口用 【2】屋根材の差し替え方法………………………………… 45 〈1〉ROOGA[雅]の場合 〈2〉ROOGA[鉄平]の場合 22 4. 施工にかかる前に 【1】部材の正しい取扱い方法 … ………………………… 22 施工方法(標準工法:合板下地) 23 5. 施工手順 施工手順… ……………………………………………………… 23 【1】下地の確認………………………………………………… 24 1 1.安全上のご注意 ROOGAは専門施工が必要です。必ず施工は専門工事業者が行ってください。 お施主様ご自身で施工は行わないでください。 ROOGAを安全に正しくお使いいただき、使用者や他の人々に与える恐れのある危害や、物的な損害 を未然に防止するため、必ずお守りいただくことを説明しています。 ■誤った使い方をしたときに生じる危害や損害の程度を区分して、説明しています。 警告 注意 この表示の欄は、取扱いを誤った場合に「死亡 または重傷を負う可能性が想定される」内容 です。 この表示の欄は取扱いを誤った場合に「人が 傷害を負う可能性または物的損害が発生す る可能性が想定される」 内容です。 ■お守りいただく内容を次の図記号で区分し、 説明しています。 「してはいけない」内容です。 「必ず行っていただく」内容です。 気をつけていただきたい「注意喚起」 の内容です。 安全確保のための留意事項 濡れた下葺材上の歩行 禁止 葺材が濡れている状態、靴等に 下 雨水、泥などがついた状態では滑 りやすくなります。 警告 飛散防止のための留意事項 釘打ち本数不足 禁止 釘が所定の本数で施工されない と、耐風性能が低下し、強風時の 飛散の原因となります。 所定の釘を使用し、所定の本 数で固定してください。 警告 禁止 笠木および役物の 留付け本数不足 ビスが所定の間隔で施工されな いと、風で破損し、飛散の原因と なります。 所定のビスを使用し、所定の 間隔で下孔を開けた後に固 定してください。 2 釘打ちなし ビス留めなし 1.安全上のご注意 雨漏れ防止のための留意事項 禁止 基準勾配未満への使用 ROOGAは重ね葺き屋根 材のため、基準勾配以下 の場合は屋根材の裏面に 廻る水が多くなり、雨漏 れの原因となります。 基準勾配未満 最大流れ長さを超える屋根への使用 禁止 最大流 れ長さ オーバ ー 屋根勾配は基準勾配以 上で施工してください。 禁止 隅棟で隅切りを行わない施工 各 勾配ごとの最大流れ 長さの基準を守って施 工してください。 禁止 水切役物の捨板部分への釘打ち 水切の捨板部分に釘を打 つと雨水が廻り込み雨漏 れの原因となります。 切りを行わないと雨水 隅 が隅棟芯に廻り込み、雨 漏れの原因となります。 水切の捨て板部分には 釘を打たないでくださ い。雨漏れの原因とな ります。 隅棟では、必ず隅切り を行ってください。 注意 禁止 不適切な屋根形状への使用 禁止 不適切な下葺材の使用 アスファルトフェルト等 の不適切な下葺材を使用 すると、雨漏れの原因と なりますので、絶対に使 用しないでください。 壁に向かって屋根勾配を とる等、雨仕舞いの悪い 屋根形状にすると、雨漏 れの原因となります。 雨仕舞いを考慮して、 雨水が排水されやすい 屋根形状としてくださ い。 流れ長さが最大流れ長さ の基準を超えた場合、軒 先部での雨水量が増大し て、屋根材の裏面に廻る 水が多くなり、雨漏れの 原因となります。 アスファルトフェルト 施工にあたっては所定 の下葺材をご使用くだ さい。 不適切な屋根上の附帯物の設置 禁止 トップライト・煙突などの 附帯物を、谷・棟などの各 部納まり部周辺に設置す ると、雨仕舞いが悪く、雨 漏れの原因となります。 ドーマー 煙突 外壁に近接 トップライト・煙突な どの 附 帯 物 を 設 置 す る場合は、雨仕舞いを 考慮して各部納まり部 からの距離を確保して ください。 3 1.安全上のご注意 雨漏れ防止のための留意事項 必ず守る 注意 天候の悪い日の下葺材への養生 養生用のシート 下葺材 4 下葺材の施工後、天候の 悪い日 (台風・大雨)には、 下葺材の上にシートをか ける等の養生をお願いし ます。 禁止 屋根材の斜め使い 屋根面の流れ方向に対し て斜めに屋根材を葺くと 水を受けることになり、 雨漏れの原因となりま す。 必ず流れ方向に対し て屋根材の幅方向が 直角になるように葺 いてください。 1.安全上のご注意 割れ・あばれ防止のための留意事項 禁止 屋根材へ直接釘・ビスを打ち込む 不陸・段差が大きい下地への施工 (コンクリート下地の場合) 下地の不陸(段差、突 小幅物の固定等で釘や ビスを直接屋根材へ、下 孔を開けずに打ち込ま ないでください。屋根 材の割れの原因となり ます。 また下孔を開ける時は、 屋根材を通り越して野 地板まで穴を開けない でください。 起物、隙間等)が大き いと、屋根材の踏み割 れや先端の持ち上が りの原因となります。 下地の不陸が大き い場合は、下地の施 工業者に手直しを 要請してください。 禁止 ROOGAの不適切なずらし による施工 ROOGA 雅はずらさず にストレートに葺き上 げ、 ROOGA 鉄平は1/2 ずらしで 葺き上げ ま す。葺き方を間違えて 施工すると、屋根材の あばれや踏み割れ等の 原因となります。 注意 禁止 同質役物固定時のビス締め込みすぎ、 釘の打ち込みすぎ 同質役物を固定する 際、ビスを締め込めす ぎると割れの原因と なります。 同質役物固定の際、 ビスの締め込みす ぎ のないように施 工してください。 曲面形状の屋根への使用 禁止 「起くり」 「反り」や円 形などの曲面形状に 屋根材を葺くと形状 に追随できず、口開き や踏み割れの原因と なります。 起くり 反り 曲面形状への屋根 には 使 用しないで ください。 5 1.安全上のご注意 踏み割れ防止のための留意事項 禁止 不適切な屋根下地への使用 野 地板のたわみ、不陸等 合板 m厚 . 5 5m 野地板の上に断熱材を施工した下地への施工 禁止 剛性のない下地に施工す が大きいと屋根材の踏み ると、屋根材の踏み割れ 割れの原因となります。 の原因となります。 下地設計にあたっては 所定の下地(野地板) と 垂木間隔を守ってくだ さい。 野地板の上に断熱材等 を設ける下地は使用し ないでください。 材 断熱 また、 下地によって屋根材 を固定する釘、ビス等が 異なりますので、所定のも のをお使いください。 禁止 納まり周辺部の歩行 釘の打ち込み不足 釘頭が浮いた状態で施工 釘の浮き 材の上を歩くと、 屋根材の の歩行時における屋根材 踏み割れの原因となりま の踏み割れの原因となり す。 ます。 け らば、谷、隅棟等の納 まり周辺部、特に水切 役物の捨水切付近は踏 まないようにしてくだ さい。 雪止め金具周辺部の歩行 禁止 雪止め金具を設置した上 の屋根材にのると、屋根材 の破損の原因となります。 雪止金具を設置した上 の屋根材にはのらない でください。 雪止め金具等は屋根足 場としては絶対に使用 しないでください。 6 けらば、谷、隅棟等の屋根 された場合、葺き上げ後 釘 の 頭 が 浮 き出な い ように施工してくださ い。 注意 禁止 1.安全上のご注意 保管・運搬時および取扱い時の留意事項 パレットなしでの荷揚げ 屋根材保管時の雨濡れ等 禁止 禁止 クレーンで荷揚げする際、 パレットなしで荷揚げ(スリ ング等で直接持ち上げ)す ると屋根材に割れが入る原 因となります。 雨ざらしで保管すると反 り、汚れや白化現象の原 因となります。 施工現場等では、必ず シートをかけて保管し てください。 注意 クレーンなどで荷揚げす る際は必ずパレットの上 に載せ、屋根材やパレッ トがたわまないようにC 形鋼や鉄パイプ等を使用 して吊り上げてください。 乱暴な荷扱い 禁止 必ず守る ROOGAを取扱いの際 に、放り投げ等、強い衝 撃がかかるような乱暴な 荷扱いをすると割れの原 因となります。 車両などで運搬する時は平積みし、 角に当て木をしてロープがけする 当て木 ROOGAは 割 れ 物 で す の で、 荷 扱 い は 丁 寧に行ってください。 車両などで運搬の際には 荷台からはみ出さないよ う平積みにし、角に当て 木をしてロープをかけて ください。 ベルト荷締機(ガッチ ャ)等でロープを締め る際、締め過ぎると屋 根材の割れる原因とな ります。 汚れ防止のための留意事項 シンナー等の屋根材、役物への使用 汚れた靴での屋根面の歩行 禁止 禁止 本体及び役物に付着した、モルタル・塗装等の汚れは、 葺き直すか、補修塗料で補修してください。 等で靴の裏が汚れたま 泥 ま、屋根面を歩くと、泥 が屋根材に付着してとれ なくなります。 シンナー等は変色の原因となりますので絶対に使用 しないでください。 補修塗料は、局所処置用のものです。汚れが広い 範囲の場合は葺き直してください。 汚れた靴で屋根材の上 を歩かないでください。 注意 必ず守る 壁面の塗装、リシン吹きつけ等の塗装作業に際し ては、屋根面を必ずシートで養生してください やむをえずシートを屋根表 面にテープ固定する場 合 は、粘着力の弱いものを 使用してください。粘着力 の強いテープを使 用する と、化粧面のはく離やテー プののり残りが生じる場合 があります。 シートを掛ける時、本 体 や 役 物に釘 を打 た ないでください。 ROOGAの切断時の粉じん対策 禁止 粉じん飛散防止をしない と、屋根材表面の汚れが 取れるまでの日数が長く かかります。 集じん丸のこ 事例 屋根材の切断時には集 じん 丸 のこ等 を 使 用 し、粉じん対策を行っ てください。また粉じ んが付着した場合には 除去してください。 7 1.安全上のご注意 施工後の割れ・破損防止のための留意事項 雪止め金具周辺部の歩行 納まり周辺部の歩行 禁止 禁止 雪止め金具を設置した上 の屋根材にのると、屋根材 の破損の原因となります。 けらば、谷、隅棟等の屋 根材の上を歩くと、屋根 材の踏み割れの原因とな ります。 雪止金具を設置した上 の屋根材にはのらない でください。 雪止め金具等は屋根足 場としては絶対に使用 しないでください。 け らば、 谷、 隅棟等 の納まり周辺 部、 特 に水切役物の捨水切付 近は踏まないようにし てください。 養生板無しでの足場設置 禁止 足場から屋根面への飛び降り 禁止 屋根面を足場にして作業 する場合は必ず養生板を 敷きこんでください。そ の際、ジャッキベースの 下にはゴムマットまたは コンパネを必ず使用して ください。 作業中、足場から屋根面 へとびおりたり、物を落 したりするとヒビ割れ、 破損を生じ、雨漏り等の 原因となりますので注意 してください。 ゴムマットまたはコンパネ 注意 役物等の踏みつけ、歩行 禁止 当て木無しでのハシゴ設置 禁止 役物等の上にのったり、 歩行すると、役物の変形 や踏み割れの原因となり ます。 役物にのったり、その周 辺部を踏んだりしないよ うにしてください。 屋根面はきれいに掃除してください。 必ず守る 作業中のゴミや切断時の粉じん、クズ等を放置すると屋 根材の隙間に入り、雨漏りや破損の原因にもなりますの で、必ずきれいに掃除してください。 屋根材表面に付着した粉じんを濡れ雑巾やブラシ等でふ き取ると、粉じんを押しつけて、かえってとりにくくな る場合がありますので、ご注意ください。 8 はしごをかける場合に は、当て木を使い、且つ すべらないように固定し てください。また、作業 は必ず2人で行ってくだ さい。 2.部材仕様 1.[雅] ― 施工に当たり準備していただくもの ●表に記載無き部材については、純正品をお使いください。 仕様 部材名 木材 瓦桟木、谷桟木 平のし用 留付け釘・ビス ・瓦桟木 ・谷桟木 ・笠木固定受桟用 広小舞用 のぼり木用 笠木用 ※1 厚さ 正15mm以上×幅30mm以上の防腐処理材 用途 屋根材、谷役物固定用 ステンレス皿頭コーススレッドφ3.8×L45mm以上 ステンレス釘φ2.4×L45mm以上 留付け間隔 500mm以下 ステンレス釘、または、ステンレスコーススレッドビス φ3.0×L65mm以上 留付け間隔 600mm以下 各部材名に同じ ステンレス釘、 または、 ステンレスコーススレッドビスφ3.0× L90mm以上、またはφ3.0×L50mm以上およびL65mm以上 留付け間隔 500mm以下 (留付け方法は28ページ参照) ステンレス釘φ2.7×L50mm以上 留付け間隔 500mm以下 ステンレス線 ステンレス線(SUS304) 径0.9mm(#20)以上 雅用陶器役物 の鬼の固定用 シーリング材 ルーフキーパー(一液性変成シリコン系)または 一液性変成シリコン系、一液性変成ポリウレタン系 屋根材、役物の接着用 工具 ・屋根材の切断時には粉塵対策を行って下さい。 窯業系サイディング用の「集塵丸のこ+集塵機+切断マット」等を推奨します。 ※1 銅を含む防腐処理剤は、板金役物・釘等を腐蝕させる恐れがありますので使用しないでください。 9 2.部材仕様 2.[鉄平] ― 施工に当たり準備していただくもの ●表に記載無き部材については、純正品をお使いください。 部材名 木材 瓦桟木 平のし用 留付け釘・ビス ・瓦桟木 ・笠木固定受桟用 仕様 ※2 用途 ※1 ステンレス皿頭コーススレッドφ3.8×L45mm以上 ステンレス釘φ2.4×L45mm以上 留付け間隔 500mm以下 広小舞用 ステンレス釘、または、ステンレスコーススレッドビス φ3.0×L65mm以上 留付け間隔 600mm以下 のぼり木用 ステンレス釘、または、ステンレスコーススレッドビス φ3.0×L65mm以上 留付け間隔 500mm以下 笠木用 シーリング材 工具 屋根材固定用 厚さ 正15mm以上×幅30~40mm の防腐処理材 各部材名に同じ ステンレス釘φ2.7×L50mm以上 留付け間隔 500mm以下 ルーフキーパー(一液性変成シリコン系)または 一液性変成シリコン系、一液性変成ポリウレタン系 屋根材、役物の接着用 ・屋根材の切断時には粉塵対策を行って下さい。 窯業系サイディング用の「集塵丸のこ+集塵機+切断マット」等を推奨します。 ※1 銅を含む防腐処理剤は、板金役物・釘等を腐蝕させる恐れがありますので使用しないでください。 ※2 屋根材裏面に突起があるため、幅40mmを超える瓦桟を使用すると、屋根材が施工できません。 10 3.設計・施工基準 1.設計上の確認事項 <1>法規制対応 韓国の法規制で要求される性能(防火性能、耐風性能等)をカラーベストの性能が満たしていることを確認してください。 <2>気象環境 ① 強風場所 強風 (風圧力) による屋根材・役物などの破損、 飛散を考慮し、耐風補強工法を検討してください。 強風場所の目安 条 件:傾斜の強い場所 具体例:山頂、崖上、 ひな段型敷地、 見はらしの良い場所 条 件:風道になる場所 具体例:谷あいなど 条 件:風よけのない広い場所 具体例:田園地帯など 条 件:海岸、湖岸から近い場所 具体例:岬、半島、島など 海岸線から200m程度 以内(目安値 ② 積雪地域(17~21ページ参照) すがもれ、氷柱、巻きだれ、落雪、雪害、凍害、小屋裏結露を考慮し、積雪基準に基づいた施工を行なってください。 ③ 火山、温泉地域 火山灰の吹込みによる防水性の低下、腐食性ガスによる金属部品の劣化を考慮してください。 <3>敷地条件 ① 狭小物件 隣地や道路への落雪、小屋裏換気のための軒裏吸気孔、作業に必要な空間などを考慮してください。 <4>屋根形状 ① 雨仕舞を考慮して複雑な形状は避けてください。 ② 下屋と外壁との取合いは特に重要で、壁に向って屋根勾配をとらないようにしてください。 ③ 窓など開口部は野地面から200mm以上離し、下葺き材の立ち上げや屋根材と開口部の間に雨押え金物の立ち上げが確実に入るようにして ください。 改善例 納まりに必要な寸法を確保する 好ましくない例 改善例 450以上 450以上 450以上 壁に向って屋根勾配をとらない 好ましくない例 11 3.設計・施工基準 1.設計上の確認事項 300以上 250以上 付け胴差 付け胴差 屋根面 300以上 開口部 <5>屋根上の附帯物 ① 煙突、ドーマーなど トップライト・煙突・ドーマーなどの、 900以上 ドーマー 谷・棟などの各部納まり部からの 900以上 距離を考慮してください。 900以上※ ※納まりに必要な十分な寸法が ない場合、雨漏れ等につなが る恐れがあります。 煙突 外壁に近接 450以上 900以上 450以上 300以上 300以上 ※雪割りが不要な場合は600以上 <6>太陽光発電(PV)の設置位置について ①屋根面に太陽光発電のパネルを設置する際は、設置時やメンテナンス時の、作業者の安全確保および屋根材の不具合発生防止のため、屋根周 辺部には歩行する十分なスペースを確保してください。 十分なスペースが確保できていない場合、屋根材や役物の踏み割れや雨漏れ等の原因となります。 <7>小屋裏換気 ● 小屋裏での結露発生を防止するため、小屋裏換気を行ってください。 ● 小屋裏結露が発生すると、野地板や構造躯体等の劣化につながり建物の耐久性が低下します。 また、野地板が劣化すると、カラーベスト固定釘の保持力低下、釘まわりの止水性低下につながり、飛散や雨漏れの原因となります。 (防止策) (換気役物) 換気 〈断熱材〉 〈防湿材〉 注)換気役物は外気と通じる開口を設けるため、外部の音が聞こえたり、風鳴り 音がする場合があります。 12 3.設計・施工基準 2.勾配と最大流れ長さの基準 ●標準役物の対応勾配から、切妻:10/10、寄棟:8/10まで対応可能です。 (各役物の対応勾配は部材仕様をご確認ください) <1>一般地域用基準 ●一般地域(おおむね年間平均最深積雪量30cm以下の地域)に適用します。 屋根材 種類 形状 勾配と最大流れ長さ及び下葺材の基準 3/10 3.5/10 4/10 4.5/10 5/10 10m 12m 14m 16m 18m 6m 7m 8.5m 10m 12m ※1 5.5/10 6/10以上 切妻 ROOGA [雅] 20m 寄棟 切妻 ROOGA [ 鉄平 ] 16m 寄棟 タフガード、バーディーガード、ノアガードⅡまたは遮熱ノアガードⅡ・1層敷 下葺材 14m <2>寒冷地域用基準 ●積雪地域(おおむね年間平均最深積雪量30~100cmの地域)に適用します。 ●多雪地域(おおむね年間平均最深積雪量100cmを超える地域)では使用できません。 屋根材 種類 形状 勾配と最大流れ長さ及び下葺材の基準 3/10 3.5/10 4/10 4.5/10 5/10 施工不適 14m 16m 18m 施工不適 8.5m 10m 12m 5.5/10 ※1 6/10以上 切妻 ROOGA [雅] 20m 寄棟 切妻 ROOGA [ 鉄平 ] 14m 16m 寄棟 ●軒先2段: ハイKCシート敷※1 ●軒先部以外: 全面タフガード、バーディーガード、 ノアガードⅡまたは遮熱ノアガードⅡ・ 1層敷 下葺材 ●全面タフガード、バーディーガード、 ノアガードⅡまたは遮熱ノアガードⅡ・ 1層敷 ●軒先部:防水テープ貼り ※1 「すがもれ」の可能性がない場合は、5寸以上と同じ仕様に変更することもできます。 ■積雪地域区分 年間平均最深積雪量 適用可否 多雪地域:おおむね100cmを超える 不可 積雪地域:おおむね30~100cm 可 一般地域:おおむね30cm以下 可 13 3.設計・施工基準 3. 適用工法 <1>標準工法 屋根下地に対応した屋根材の固定方法を下表に示す。 躯体 屋根下地 木造下地 合板、OSB ROOGA 標準施工方法 桟木工法 / ショートポイント釘、 L型連結釘 <2>留め付け基準 段数位置 1 段目 2 段目以降 瓦尻部のショートポイント釘 2 本 目の留付け位置 使用する留付け部材 瓦尻部 ショートポイント釘 L55 2 本 ショートポイント釘 L55 1 本 アンダーラップ部 特殊軒先釘 L50 1 本 L 型連結釘 L70 瓦尻部のショートポイント釘 1 本 目の留付け位置 瓦尻部のショートポイント釘 2 本 目の留付け位置 瓦尻部のショートポイント釘 1 本 目の留付け位置 ☆ ※ アンダーラップ部の 特殊軒先釘、 L 型連結釘の 引掛け位置 ROOGA[ 雅 ] の場合 ☆ ※ アンダーラップ部の 特殊軒先釘、 L 型連結釘の 引掛け位置 ROOGA[ 鉄平 ] の場合 ※留付け方法は次の通り ・特殊軒先釘…釘頭がアンダーラップに引っ掛かるようにして、軒先の広小舞 ( タフモック ) に打ち込む。 ・L 型連結釘 …釘頭がアンダーラップに引っ掛かるようにして、 下段の屋根材の所定の釘孔 ( 図中☆ ) に打ち込む。 14 3.設計・施工基準 4.屋根下地基準 <1>木造下地 屋根下地基準 屋根下地項目 下地基準 間隔 500mm以下 野地板 種類 ●普通合板Ⅰ類、厚さ12mm以上 ●コンクリート用型枠合板、厚さ12mm以上(JAS 適合品) ●構造用合板、厚さ12mm以上 気乾状態での比重0.5以上に限る。全層杉材のものは除く。 ●OSB(JAS構造用パネル3級) 、厚さ12mm以上 ※1 ※2 瓦桟木 寸法 ROOGA[雅] :厚さ 正15~21mm以上×幅30~45mm ROOGA[鉄平]:厚さ 正15~21mm以上×幅30~40mm ※2 垂 木 ※1 OSBの場合、屋根材は全て釘3本留め ※2 幅40mmを超えると裏面の突起に当たり施工できません。 ※上記以外の下地については、弊社は責任を負いかねます。 注意 ●垂木のサイズについては、たわみが大きくならないように木材のサイズを選定してください。 ●屋根下地はできるだけ不陸や段差及びたわみが少ないようにしてください。 不陸や段差が大きいと、屋根材の割れやハネ上がりの原因となります。 (基準:段差は3mm以下、不陸は垂木間隔当たり3mm以下) ●合板の接着の程度はタイプⅠ以上としてください。 (普通合板Ⅱ類は屋根下地として不適なため、不可) ●3プライ合板は野地板のたわみが大きいため、使用しないでください。 ●上記下地基準以外の野地板は使用しないでください。 ●屋根下地に断熱材(スチロール、木毛セメント板など)を使用する場合は、野地板の下に取付けてください。 15 3.設計・施工基準 5.耐風基準 <1>適用基準 ●建物高さは25m以下。 ●ROOGAの設計耐風性能値は下表の通りです。韓国の法規制で要求される耐風性能を満足するか必ず確認してください。 <参考> 日本で使用しているROOGAの設計耐風性能値(全商品共通) 設計耐風性能値(N/m2) 建築物の屋根高さ 標準工法 耐風補強工法 10m以下 2,800 3,700 10mを超え13m以下 2,400 3,200 13mを超え25m以下 1,950 2,600 ①耐風補強工法/桟木工法/ショートポイント釘・クリップ ※けらば部や隅棟部で特殊軒先釘L 50・クリップが使用できない場合は、アンダーラップ部にルーフキーパー(接着剤)を 併用して固定してください。 ①-1.ROOGA[雅]の場合 ①-2.ROOGA[鉄平]の場合 1段目の葺き方 1段目の葺き方 ショートポイント釘L55 ショートポイント釘L55 ショートポイント釘L55 ショートポイント釘L55 特殊軒先釘L50 特殊軒先釘L50 軒先 2段目以降の葺き方 軒先 ショートポイント釘L55 2段目以降の葺き方 ショートポイント釘L55 ショートポイント釘L55 ショートポイント釘L55 ショートポイント釘L55 ショートポイント釘L55 L型連結釘L85 クリップ雅用 ショートポイント釘L55 クリップ鉄平用 16 ショートポイント釘L55 L型連結釘L70 3.設計・施工基準 6.積雪基準 <1>適用地域 ●積雪地域(おおむね年間平均最深積雪量30~100cmの地域)に適用します。 ●多雪地域(おおむね年間平均最深積雪量100cmを超える地域)では使用できません。 <2>一般地域との相違点 ①勾配と流れ長さの基準 ●積雪の影響を考慮して、対応勾配は一般地域よりきびしくしています。 ●標準役物の対応勾配から、切妻:10/10、寄棟:8/10まで対応可能です。(各役物の対応勾配は部材仕様をご確認ください。 ) ②下葺材の基準 ●すがもれや下地(特に鼻先部分)の腐朽に配慮した仕様にしています。 ③合板下地での屋根材施工基準 ●積雪による屋根材のずれ等の防止のため、桟木工法を必須とします。 <3>勾配と最大流れ長さおよび下葺材の基準 屋根材 種類 ROOGA [雅] ROOGA [鉄平] 下葺材 勾配と最大流れ長さおよび下葺材の基準 形状 3/10 3.5/10 4/10 4.5/10 5/10 施工不適 14m 16m 18m 施工不適 8.5m 10m 12m 5.5/10 6/10以上 切妻 20m 寄棟 切妻 14m 16m 寄棟 ●軒先2段: ハイKCシート敷※1 ●軒先部以外: 全面タフガード、バーディーガード、 ノアガードⅡまたは遮熱ノアガードⅡ・ 1層敷 ●全面タフガード、バーディーガード、 ノアガードⅡまたは遮熱ノアガードⅡ・ 1層敷 ●軒先部:防水テープ貼り ※1 「すがもれ」の可能性がない場合は、5寸以上と同じ仕様に変更することもできます。 17 3.設計・施工基準 6.積雪基準 <4>下葺材の施工仕様 軒先水切と屋根材の間から廻った水等が下地(特に鼻先部分)を腐朽させないように、防水テープまたはハイKCシートを下地 の鼻先まで巻き込んで施工してください。 ●全面タフガード、 バーディーガード、 ノアガードⅡまたは 遮熱ノアガードⅡ・1層敷 タフガード、バーディーガード、 ノアガードⅡまたは遮熱ノアガードⅡ・ 1層敷 ●軒先部: 防水テープ貼り 防水テープ 100×20M 軒先水切Z型 下地の鼻先まで巻き込んで施工 ●軒先2段(約2m): ハイKCシート敷 ●軒先部以外 : 全面タフガード、 バーディーガード、 ノアガードⅡまたは 遮熱ノアガードⅡ・1層敷 タフガード、バーディーガード、 ノアガードⅡまたは遮熱ノアガードⅡ・ 1層敷 ハイKCシート 0 45 0 90 軒先水切Z型 下地の鼻先まで巻き込んで施工 18 3.設計・施工基準 6.積雪基準 <5>雪止め金具の基準 ①適用範囲 ● 一般地域・積雪地域 (13ページ)に適用します。 ②雪止め金具の必要本数 ● 雪止め金具1本あたり耐荷重70kgとして、必要本数を算出ください。 警告 注意 ●雪止め金具を足場や材料置き場として使用しないでください。転落、落下の恐れが あります。 ●雪止め金具を基準通り取付けても、気象条件などによっては、雪が落下すること があります。 ●雪止め金具を取付けた上の屋根材を歩行しないでください。割れ・欠けや破損の 原因となります。 ●雪止め金具は先付け専用です。後付はできません。 19 3.設計・施工基準 6.積雪基準 <6>雪止め金具の施工方法 ①ROOGA[雅]の場合 ●雪止め金具は先付け施工です。ROOGA施工後は雪止め金具の後付け施工はできません。 ●雪止め金具は、屋根材1枚当たりに2個取付けます。 ●軒先部の雪止め金具は、通常軒桁の上に取付けます。 ●2段以上設置する場合は、原則として屋根の流れ長さを均等割りして設置します。 ●雪止め金具の留付けは下記の通りです。 ①桟木工法の場合 :屋根釘L75で屋根材と一緒に瓦桟木に留付けます。 桟木工法 葺き上がりイメージ ※雪止め金具は屋根材と 一緒に瓦桟木に留付け ます 屋根釘L75 屋根材 雪止め金具雅用 ※屋根材1枚の谷部に 雪止め金具2本取付け 屋根材 雪止め金具雅用 ②ROOGA[鉄平]の場合 ●雪止め金具は先付け施工です。ROOGA施工後は雪止め金具の後付け施工はできません。 ●雪止め金具の必要段数で、「1段」とは千鳥に2列取付けることを意味します。 ●雪止め金具は、屋根材1枚当たりに1個取付けます。 ●軒先部の雪止め金具は、通常軒桁の上に取付けます。 ●2段以上設置する場合は、原則として屋根の流れ長さを均等割りして設置します。 ●雪止め金具の留付けは下記の通りです。 ①桟木工法の場合 :屋根釘L75で、屋根材の予備釘位置で屋根材と一緒に 瓦桟木に留付けます。 桟木工法 葺き上がりイメージ ※雪止め金具は屋根材と 一緒に瓦桟木に留付け ます 屋根釘L75 屋根材 予備釘孔 雪止め金具鉄平用 ※屋根材2段にわたって 千鳥に取付け 20 屋根材 雪止め金具鉄平用 3.設計・施工基準 6.積雪基準 <7>積雪地域における注意事項 ●積雪地域においては、冬季、氷雪の落下・すがもれ・結露など、 建物の屋根に色々な障害の発生が予想されます。 快適な住空間を守るため、設計の段階から十分に対策を施す必 ③結露 建物のある部分の温度が露点温度以下になると、空気中の水 蒸気がその表面または内部で水滴となり、シミやカビなどを 発生させ、ひどい場合には室内に落水します。野地裏、天井 要があります。 ※雪害および雪おろしによる傷や割れ欠けは免責となります。 面などを露点温度以上に保つため、換気・断熱材の使用、防 ①氷雪の落下 湿層の設置といった対策が必要となります。 危険な、舗道・駐車場への落雪、2階屋根からの落雪による 1階屋根・煙突などの破損の可能性を考慮の上、設計してくだ さい。また、必要に応じて、雪割・雪止め金具を取付けてく ださい。 結露対策 換 気 断 熱 材 防 湿 層 効果 排湿により水蒸気圧を下げ露点温度を下げる。 天井の温度を室内空気の露点温度以上に保つ。 水蒸気を遮断し低温側の露点温度の上昇を防ぐ(内部結露を防ぐ) 雪おろしを行う時には、スコップやツルハシなどが屋根材に (防止策) 当たらないよう注意してください。 また、滑りやすいので、安全には十分留意してください。 (換気役物) 換気 〈断熱材〉 ②すがもれ 屋根に積もった雪が室内の熱で融解すると、室外に突き出した 〈防湿材〉 ④雪害 軒先部分で氷結して氷のダム(氷堤)ができ、せき止められた 谷とけらばが接近していると、雪氷の圧力でけらばが破損す 融水が屋根材を逆流して漏水することがあります。下葺材の補 る場合があります。谷とけらばの距離をとってください。 強をしてください。また、断熱材の使用や小屋裏の換気などの 工夫により室内の熱が屋根面に伝わらないようにしてください。 融水 雪 熱 雪 氷 (防止策) 断熱材 21 4.施工にかかる前に 1.部材の正しい取扱い方法 (保管上の注意) ●商品は濡らさないでください。施工後、 板反り、収縮、白化が発生する恐れがあ 注意 ります。 ③持ち運び ●車輌などで運搬するときは平積みにしてロープを掛け、角には かならず当て板を用いてください。 ●荷積みをするときは、よく清掃した乾いたシートを敷いてから 積込んでください。 ●トラックなどからはみ出さないように、積み込んでください。 (取扱い上の注意) ●ROOGAは割れ物ですので、荷扱いは丁寧 に行ってください。 注意 ●積降ろしの際に角などを損傷しないよう、十分に注意してくだ さい。 ●吊上げるときは当て板などを用いて、ロープ掛けによる損傷を 防いでください。 ●放り投げや乱暴な荷扱いはしないでください。 ①倉庫内 ●荷くずれ防止のため、倉庫でのパレットの段積みは、同一サイ ●クレーン等で吊り上げる場合は、必ずパレットに積んでくださ い。 ズのもので4段以下にしてください。 パレットの梱包をばらしたものは段積みしないでください。 ●パレットを置く場所は、屋内の堅く水平な場所にしてください。 ●雨水などで濡れたり汚れたりしないよう、養生してください。 ●屋根材の保管は、地面に直接置かないでください。パレットを 使用できないときは、角材などを用いて飼木をしてください。 ②施工現場 ●置場所は、施工場所に近い堅く水平な場所を選んでください。 やむを得ず不陸のあるときは、飼木を用いて調整してください。 ●雨濡れさせないよう防水シートで覆い、風で防水シートが飛ば ないようにしてください。 ●荷くずれ防止のため、施工現場でのパレットの段積みはしない でください。 短期間施工現場で保管する場合の養生 22 注意 ●屋根材の梱包は、両端を持って持ち上げて ください。フィルムを持って持ち上げると フィルムが切れることがあります。 5.施工手順 施 工 手 順 ※ 施工に当っては、安全、養生、保守管理の項目(22ページ)に記載されている取扱い方法を遵守してください。 役物端部のハゼ折り加工は防水上必要なものです。接合部以外で潰したり、切り取ったりしないでください。又指定箇所 以外に釘を打たないでください。 1)屋根下地の確認 ①施工基準(勾配・流れ長さ)や野地板の適正を確認します。 ②屋根材が正しく割付け可能か下地の軒桁・流れ方向の寸法を確認します。 2)軒先水切の取付け ①軒先水切を取付けます。 3)下葺材の施工 ①下葺材はタフガードまたはバーディーガードを使用します。 ②谷部に下葺材(幅1000mm)を捨張りします。 ③軒先と壁との取り合い部に下葺材を捨張りします。 ④下葺材を横張りにし、十分重ねて張ります。 4)のぼり木の取付け ①けらばにのぼり木(タフモック※)を正しく取付けます。 ※ [雅] :18×45と35×45の2段重ね [鉄平] :30×40 5)屋根材の割付け ①屋根材の割付けを行い、働き長さを決めます。 ②壁取合い、棟違い、すがりなど注意して割付けます。 6)墨出し ①屋根材の割付けに従い、全段横墨を打ちます。 ※縦墨も数列毎に打つことをおすすめします。 7) 谷板およびけらば・壁際の捨水切・ 捨樋、棟桟受け金具の取付け ①谷板およびけらばや壁際の捨水切、捨樋を取付けます。 ②棟桟受け金具を取付けます。 8)広小舞の取付け ①軒先に広小舞(タフモック※)を正しく取付けます。 [雅] :35×45 ※ [鉄平] :30×40(桟木なし工法) 、35×45(桟木工法) 9)瓦桟木の取付け 10)屋根材を屋根に上げる 11)屋根材本体の施工 種 類 ・タフモック15×30 ・防腐処理木材15×30(垂木毎に3mm程度の流し桟取付け) 留付け 500mm以下の間隔で垂木に固定(タフモックの場合、水抜き穴をさける) ①安全対策及び保守管理について十分確認します。 ②材料の墜落防止措置を講じます。 ①所定の釘および本数で全数留付けます。 ②釘留めできない箇所では、接着剤を併用します。 ③屋根材を切断した際に付着した切り粉は、都度除去します。 屋根材の切断時には粉塵が出ますので、防塵マスクや保護メガネを 着用し、集塵装置付きの切断工具を使用してください。 ※表面についた粉塵は乾いた布で除去してください。 12)各役物の取付け 13)工事自主点検 ①屋根材本体を完全に葺き上げる前に、隅棟、平棟に棟桟受け金具を取付けます。 ②役物をそれぞれの仕様に従って取付けます。 ③壁との取合い部は、桁方向、流れ方向の雨仕舞を十分に行います。 ①残材、切断粉、役物、釘などの清掃を行います。 ②屋根材、役物に割れ、不揃い、汚れ、傷などの不具合がないか点検を行い、 ある場合は44~46ページの補修方法に従い補修します。 23 5.施工手順 1.下地の確認 <1>垂木・野地板 ●下記の事項を確認します (15ページ) 。 ①垂木間隔が基準通りであること ②基準通りの野地板が使用されていること。 ③野地板の段差、不陸、たわみ、隙間が大きくないこと。 ④下地の釘浮き、金具等の突起物がないこと (基準:不陸 3mm以下) 野地板 ●野地板はできるだけ千鳥張りします。 ●合板は野地板固定用釘で垂木に固定します。 垂木 500以内 500以内 <2>軒先部 ●野地板の先端が、下地材に合わせて施工されていることを確認してください。 ※野地板の出寸法は、化粧鼻隠しの厚みや軒樋との位置関係を考慮して決めてください。 野地板 野地板 軒先水切L型 軒先水切Z型 垂木 鼻隠し (化粧鼻隠し) 「軒先水切Z型」を使用する場合 垂木 40 程度 鼻隠し (化粧鼻隠し) 「軒先水切L型」を使用する場合 <3>けらば部 ●野地板の先端が、下地材に合わせて施工されていることを確認 してください。 野地板 ※野地板の出寸法は、化粧破風板の厚みや軒樋との位置関 係を考慮して決めてください。 垂木 破風板 (化粧破風板) 24 5.施工手順 2.軒先水切の施工 <1>軒先水切Z型の場合 ●軒先水切の段差部を野地板の軒先に合わせて取付けます。 ●軒先水切の重なりは50mm以上とします。 ●けらば部では、軒先水切を立上げ加工します。 立上げ加工 野地板 下 0以 91 部 ト ン イ 上 ョ ジ 50以 役物固定用釘 軒先水切Z型 ●隅棟部では、一方の軒先水切を隅棟芯の反対側まで かぶせます。 ●もう一方の軒先水切も同様に反対側までかぶせます。 隅棟芯 野地板 軒先水切Z型 かませる <2>軒先水切L型の場合 ●軒先水切の折り曲げ部を野地板の軒先に合わせて取付けます。 ●軒先水切の重なりは50mm以上とし、重なり部にシーリング をします。 ●けらば部では、軒先水切を立上げ加工します。 野地板 立上げ加工 下 0以 91 役物固定用釘 部 ト ン イ 以上 ョ ジ 50 軒先水切L型 捨シーリング 25 5.施工手順 3.下葺材の施工 ※ROOGAの防水設計は、屋根材などによる一次防水と下葺材などによる二次防水とで雨水の浸入を防ぐ形としております。 ※下葺材の施工後、天候の悪い日(台風・大雨等)には、下葺材の上にシートをかけるなどの養生をお願いします。 <1>下葺材の施工要領 ①張り方 1) 平 部:流れ方向 (縦方向) に 100mm 以上、 桁方向(横方向)に 200mm 以上重ねます。 2)軒 先 部:軒先水切段差部 (野地板先端) 程度まで重ねます。 3)け ら ば 部:野地板先端にそろえます。 4) 平 棟 部:棟芯をまたいで各々 100mm 以上重ね、 二重にして 200mm 以上重ね合わせます。 5)隅 棟 部:隅棟芯から下葺材の下辺を各々 100mm 以上突出させ二重にします。 6) 壁取合い部:桁方向、 流れ方向ともに雨押え上端より 50mm 以上立上げます。 (目安:300mm 以上) 7) 谷 部:谷芯から下葺材の上辺を各々 100mm 以上突出させ二重にします。 下葺材の張り方手順 一定方向に廻り葺き ⑦ ⑫⑥ ②⑧ ① ②捨張り ⑪ ⑩ 1) 谷 部:谷全長にわたり、 幅 1000mm の下葺材を捨張りします。 2) 軒先と壁との取合い部:壁面に下葺材 (1000×500mm 程度)を捨張りします。 ⑨ ③ ③増張り ⑬ ⑤ ④ 1)壁取合い部:立上り面が間柱などのみで面材がない場合は、幅 500mm の下葺材を増張りします。 (面材があり、 下葺材の損傷の恐れがない場合は出隅 部のみ幅 500mm の下葺材を増張りします) ④留付け ●重ね合わせ部は 300mm 内外の間隔に、 その他は要所をタッカー(ステープル)にて留付けます。 ※ノアガードⅡ・遮熱ノアガードⅡは、 重ね合わせ部に、150mm 内外の間隔で留付けてください。 平棟部 けらば部 棟芯 100以上 谷部 100以上 100 0 上 100以 捨張り 隅棟部 隅棟芯 軒先と壁の取合い部 50 0 100 程度 以上 捨張り 平部 1000程度 200以上 以上 下葺材 100 下葺材の補修方法 壁取合い部 雨押え上端より50以上(目安:300以上) 上 0以 10 増張り 200 200 以上 以上 破れた上段の下葺材に補修用 下葺材を差込む 300程度 ピンホールが 出来ないようにする 増張り 遮熱ノアガードⅡの場合 警告 26 ●アスファルトルーフィング等よりも滑りやすくなります。十分な安全対策を行ってください。 ●特に、下葺材が濡れている状態、靴等に雨水、泥などがついた状態では滑りやすくなります。 ●太陽光線を反射します。反射した太陽光線を直接肉眼で見ないでください。 ●長時間反射した太陽光線を受けると日焼けによる炎症を起こす原因となります。 ●施工の際は必ず保護対策(サングラスの着用、服装対策、日焼け止めの塗布等)を行ってください。 5.施工手順 4.のぼり木の取付け <1>ROOGA[雅]の場合 ●けらば部にのぼり木を取付けます。 ●のぼり木は、タフモック18×45と35×45を2段積みして使用します。 ●のぼり木は破風側を野地板端部とそろえ、軒先側を野地面(軒先水切段差面)から45mm程度出して取付けます。 ※軒先水切L型使用時は、のぼり木の先端は野地板先端にそろえてください。 ●まずはじめにタフモック 18×45 を施工し、 のぼり木固定用釘 (φ2.7×L50mm 以上) で 500mm 以下の間隔で固定します。 ●次にタフモック 35×45 をタフモック 18×45 の上にのせ、 のぼり木固定用釘(φ3.0×L65mm 以上) で 500mm 以下の間隔で固定します。 ※タフモック 18×45 と 35×45 を一緒に取付ける場合は、のぼり木固定用釘 (φ3.4×L90mm 以上) で、500mm 以下の間隔で 固定してください。 タフモック18×45 タフモック18×45 タフモック固定用釘 φ2.7×L50@500 タフモック固定用釘 φ2.7×L50@500 タフモック固定用釘 φ3.0×L65@500 タフモック固定用釘 φ3.0×L65@500 タフモック35×45 下葺材 タフモック35×45 下葺材 野地板 野地板 ※野地板先端にそろえる ※野地板先端より 45mm程度出す 軒先水切Z型 軒先水切L型 ●棟違い部ではのぼり木の先端を野地面にあわせて取付けます。 ※破風板は図のように70mm程度切り欠き加工をしてく ださい。 タフモック35×45 タフモック18×45 破風板 タフモック35×45 下葺材 棟違い部の破風板、 野地板は70mm程度 切り欠く 野地板 野地板 下葺材 棟芯 タフモック18×45 27 5.施工手順 4.のぼり木の取付け <2>ROOGA[鉄平] の場合 ●けらば部にのぼり木を取付けます。 ●のぼり木は、 タフモック 30×40 を使用します。 ●のぼり木は破風側を野地板端部とそろえて、 軒先側を野地面 (軒先水切段差面) から 45mm 程度出して取付けます。 ※軒先水切L型使用時は、のぼり木の先端は野地板先端にそろえてください。 ●のぼり木は受桟固定用釘 (φ3.0×L65mm 以上) で 500mm 以下の間隔で取付けます。 タフモック30×40 タフモック30×40 のぼり木固定用釘 φ3.0×L65@500 のぼり木固定用釘 φ3.0×L65@500 下葺材 下葺材 野地板 野地板 ※野地板先端にそろえる ※野地板先端より 45mm程度出す 軒先水切Z型 軒先水切L型 ●棟違い部ではのぼり木の先端を野地面にあわせて取付けます。 ※破風板は図のように70mm程度切り欠き加工をしてく ださい。 タフモック30×40 破風板 タフモック30×40 下葺材 棟違い部の破風板、 野地板は70mm程度 切り欠く 野地板 野地板 下葺材 棟芯 28 5.施工手順 5.屋根材の割付け ※屋根材の割付けを考慮して下地を作って頂くことが基本です。事前に十分打合せを行い下地を作って頂くようお願いします。 <1>桁方向 ●のぼり木から10mmあけます。 ●流れ壁際から30mmあけます。 ※流れ壁際の隙間30mmは軒先まで確保してください。 ①ROOGA [雅]の場合 5.施工手順 ●残った部分を275mmで屋根材を割付けます。 10 45 (けらば部で出来るだけ山部で納まるように割付けます) @550 550 550 切断 10 45 275 550 @550 切断 ②ROOGA [鉄平]の場合 ※けらば、壁際には水切部材を取付けるため、屋 根材が小幅になると留付けが出来ませんので小 幅品にならないよう割付けてください。 10 45 550 @550 切断 切断 10 45 275 550 @550 29 5.施工手順 5.屋根材の割付け <2>流れ方向 ※瓦桟木の上端位置の割付けとなります。 ●1段目は軒先端部から295mmにします。 B 20 (軒先水切L型使用時は335mm) 長さ ●平棟から20mmあけます。 ●残った部分を250~300mmで屋根材を割付けます。 L @ 【屋根材・各段の間隔の算出方法】(軒先水切Z型使用時) C 長さ 働き 長さ 割付け長さ:C=全長:L-(1段目長さ:A+棟部隙間:B) =L-(295+20) 働き A 段数=C÷300 ※小数点以下は切り上げ 60 屋根材各段の間隔(横墨)=C÷段数 5 29 【屋根材・各段の間隔の算出方法】(軒先水切L型使用時) 割付け長さ:C=全長:L-(1段目長さ:A+棟部隙間:B) L =L-(335+20) 段数=C÷300 ※小数点以下は切り上げ A 軒先水切Z型 屋根材各段の間隔(横墨)=C÷段数 5 33 20 軒先水切L型 40 ※換気棟を設置する場合、野地板に幅30mmの開口をとりますので、設置代として棟芯から左右それぞれ 20mm程度必要となります。次のいずれかの方法で施工してください。 ①上記算出において「平棟部隙間Bの20mmを30mm」に変更して割付ける。(下図参照) ②上記算出の割付けはそのままで、最上段の屋根材のみ更に10mm控えて(計30mm)葺き上げる。 B L さ き長 働 C 30 捨水切 (換気役物用) 長さ き @働 長さ A 60 5 29 軒先水切Z型 30 働き 野地板開口30mm 働き 5.施工手順 5.屋根材の割付け <3>具体的な割付け ( )内は軒先水切L型使用時の寸法です。 棟芯 30 30 数 数 数 5 29 5) 33 ) ( 355 15( +3 5 29 5) 33 倍 倍 10 45 10 【下地の割付け】 45 数 倍 の 数 倍 5の 27 ( 0の 0の 10 45 数 0 数 0 倍 4 倍 2 5の 数+ 75の 数+ 7 2 の倍 2 の倍 5 5 27 27 25 0~ 30 30 5 倍 29 5) の 33 300 0~ ( 25 ~ 0 20 25 10 5 4 5 27 10 -20 10 【すがりの割付け】 棟芯 棟芯 野地板 倍 0の 30 0~ 数 25 20 破風下地 5 29 5) 33 ) 数 ( 5 倍 35 0の 15( 30 +3 ) 5 数 0~ 倍 35 25 0の 5( 30 +31 20 0~ 数 倍 0の 25 30 0~ 25 棟違い部の破風板、 野地板は70mm程度 切り欠く 10 棟芯 数 倍 の 75 2 45 10 【棟違いの割付】 【棟違いの下地加工】 31 5.施工手順 6.捨水切、捨樋、谷板の取付け <1>けらば捨水切、けらば捨樋の取付け ●けらば捨水切は、役物固定用釘を使用して910mm以下の間隔で、 100以上 重ねる のぼり木に上から固定するか、吊子留めします。 ●けらば捨水切の先端はのぼり木先端に合わせ、木口を折曲げ加工 します。 ※のぼり木の野地面先端からの出寸法は下記の通りとし てください。 ・軒先水切Z型の場合:45mm ・軒先水切L型の場合:0mm 切り 落とす タフモック タフモックの上から 役物固定用釘で留付け もしくは、吊子留め ●けらば捨水切のジョイントは100mm以上重ねます。 ●ジョイント部は差込側の捨板を雨水があふれないように加工します。 下葺材 0 91 けらば捨水切 H55(雅) H33(鉄平) 以 注意 下 ●捨板部には絶対に釘を打たないでください。 雨漏れの原因となります。 タフモック先端に 合わせ折曲げ木口加工 野地板 ※野地面先端より 45程度出す 軒先水切L型の場合は 野地面先端に合わせる 軒先水切Z型 ●棟違いがある場合、上側のけらば捨水切には軒先までけらば捨樋 けらば捨水切 H55(雅) H33(鉄平) をつなぎます。 ※棟違い部の破風下地、野地板を70mm程度切り欠き、 のぼり木は野地面に合わせてください。 ●けらば捨樋は910mm以下の間隔で両側に吊子留めします。 ●けらば捨樋の軒先側先端は野地面先端からの出寸法は下記の通 りです。 ・軒先水切Z型の場合:15mm 棟芯 けらば捨水切は 910以下の 間隔で吊子留め ・軒先水切L型の場合:0mm ●けらば捨樋は曲がったり蛇行しないよう、できるだけまっすぐつなぎ ます。 ●けらば捨樋のジョイントは100mm以上重ねます。 ●ジョイント部は差込側の捨板を雨水があふれないように切断加工し ます。 けらば捨樋 ※軒先までのばす 下葺材 けらば捨樋は 910以下の間隔で 両サイドに吊子留め ※野地面先端より 15 程度出す 軒先水切L型の場合は 野地面先端に合わせる <けらば捨水切と捨樋のジョイント> 軒先水切Z型 けらば捨水切 切り落とす 切り落とす 100以上 重ねる けらば捨樋 32 5.施工手順 6.捨水切、捨樋、谷板の取付け <2>壁際捨水切、壁際捨樋の取付け ●壁際捨水切は910mm以下の間隔で吊子留めします。 壁面に合わせ 折曲げ加工 100以上 重ねる ●壁際捨水切のジョイントは100mm以上重ねます。 ●ジョイント部は受け側の捨板を雨水があふれないように切断加工し ます。 ●壁際捨水切は出隅から軒先まで捨樋をつなぎます。 ●壁際捨樋は910mm以下の間隔で両側に吊子留めします。 ●壁際捨樋の軒先側先端は野地面先端からの出寸法は下記の通り 立上りを残し て切り落とす 立上りを 残して 切り落とす です。 100以上 重ねる 壁際捨水切 ・軒先水切Z型の場合:15mm ・軒先水切L型の場合:0mm ●壁際捨樋のジョイントは100mm以上重ねます。 ●ジョイント部は差込側の捨板を雨水があふれないように切断加工 します。 注意 壁際捨水切は 910以下の間隔で 吊子留め ●捨板部には絶対に釘を打たないでください。 雨漏れの原因となります。 下葺材 壁際捨樋は910 以下の間隔で両サイド に吊子留め 壁際捨樋 軒先水切Z型 ※野地面先端より 15程度出す 軒先水切L型の場合は 野地面先端に合わせる <3>谷板の取付け ●谷板は、谷板(段あり)を使用します。 ●タフモック15×30(谷桟木正 15×30 程度)を谷芯から左右 下葺材捨張り(幅1000) 200mmの位置に留付けます。 ●桟木は、 Φ2.4×L45mm以上の釘を用いて、500mm以下の間隔 で留付けます。 ●谷板は役物固定用釘を用いて、455mm以下の間隔で桟木の上 から留付けます。 桟木(15×30程度) は500以下の間隔で φ2.4×L45以上の 釘で留付け ●谷板の先端は屋根材の先端より延ばして、下に折り曲げ軒先水 桟木は谷芯から 200の位置に 側面を合わせて 留付ける 切にかませます。 ●谷板のジョイントは100mm以上重ね、重なり部にはシーリングを2 重にします。 下葺材 ※壁当り部では、谷板を袋加工して100mm以上立上 げてください。 100以上重ね、 重なり部に二重に シーリング 注意 立上り部や谷板部分には絶対に釘を打たない でください。雨漏れの原因となります。 谷板 (段あり) 軒先水切 Z型 455以下の間隔で 両側の桟木に役物固定釘留め 下に折り曲げ、 軒先水切にかませる 33 5.施工手順 7.棟桟受け金具の取付け <1>棟桟受け金具H90-140 ・H60-110・H30-50 ●平棟部、隅棟部で使用します。 ●棟桟受け金具は、ベース部と受け部の2つのパーツで構成して 【受け部】 おり、下記の範囲内で10mm単位で高さ調整できます。 ベース部のツメ を折り曲げる ①棟桟受け金具H90-140:90mm~140mm ②棟桟受け金具H60-110:60mm~110mm ③棟桟受け金具H30-50 :30mm~50mm ●屋根材の納まり、平棟・隅棟・三つ又の取合い状況に合わせ、 高さを調整して受け部の取付け位置を決めます。 ツメ ●ベース部と受け部をセットし一体にしてから野地板に固定しま す。留付けは、金具固定釘L32で両側3本ずつ、またはステンレ スビス(φ3.8×L25以上・現地調達)で両側2本ずつとします。 ※ベース部のみ先に野地板に固定 するとここの幅が狭くなり受け 部が入らなくなることがありま す。受け部を仮にセットして固 定してください。 ※ベース部のみを先に野地板に固定すると、差し込み部分の幅が 狭くなり、受け部が入らなくなることがあります。 ベース部と受け部をセットし、ベース部の幅が狭くならないよ 【ベース部】 うに注意して野地板に固定してください。 ●棟包・隅棟・三つ又の高さを確認した後、ベース部のツメを折 り曲げ、ベース部と受け部を固定します。 ●棟桟受け金具は600mm以下の間隔で取付けます。 棟桟受け金具の高さ(mm)の目安 あくまでも目安ですので、現場で、棟包や三つ又を合わせてレベル調整してください。 (特に、棟違いやフレ棟などで瓦尻を切断した場合は、金具の高さが高くなります。 ) ■ROOGA [雅] の場合 ●平棟部 ●隅棟部 勾配 高さ 高さ 勾配 3寸 110 ~4寸 100 ~5寸 90 ~6寸 80 ~7寸 80 ~8寸 70 ~9寸 70 ~10寸 70 ※高棟仕様は、高棟 (5段) :140mm、高棟棟巴:30mm。 (勾配・棟木 の有無に関わらず) 3寸 ~4寸 ~5寸 ~6寸 ~7寸 ~8寸 90 80 ※高棟仕様は、高棟 (3段) :120mm、高棟隅巴:30mm。 (勾配・棟木 の有無に関わらず) ■ROOGA [鉄平] の場合 ●平棟部 ●隅棟部(隅棟仕様) 勾配 切妻 3寸 ~4寸 ~5寸 ~6寸 ~7寸 ~8寸 ~9寸 ~10寸 80 70 60 50 50 40 40 30 寄棟 差棟仕様 80 70 60 50 ̶ ̶ ̶ ̶ 隅棟仕様 80 80 80 70 50 40 40 30 勾配 高さ 3寸 ~4寸 ~5寸 ~6寸 ~7寸 ~8寸 80 80 80 70 60 60 <2>棟桟受け金具H0 ●ROOGA[鉄平]の隅棟部(差棟仕様)で使用します。 25 24 ●棟桟受け金具H0は一体ものです。 ます。 留付けは、金具固定釘L32で両側3本ずつ、またはステンレスビス (φ3.8×L25以上・現地調達)で両側2本ずつとします。 34 80 ●棟桟受け金具H0は、600mm以下の間隔で、野地板に固定し 46 5.施工手順 8.広小舞の取付け <1>ROOGA[雅]の場合 ●広小舞としてタフモック35×45を使用します。 ●タフモックは図のように野地面の先端に合わせて水抜きの凹 み部を下にして取付けます。 ●タフモックの軒先側(露出面)は凹み部のない面(平らな面) にして取付けます。 ●タフモックは野地側の水抜き凹み部を避け、広小舞固定釘 下葺材 (φ3.0×L65mm以上)を用いて600mm以下の間隔で取付け けらば捨水切H55 ます。 ●タフモックを継ぐ場合、10mm程度の隙間をあけます。 タフモック固定用釘φ3.0×L65 ※水抜き溝を避けて固定する 下 0以 60 タフモック35×45 ※水抜き溝付(@300) タフモックのジョイント部は 10mm程度隙間をあける 軒先水切Z型 ■タフモック設置状況 <良い例> <悪い例> 留付け釘 水抜きの凹み部 ジョイント突付け (伸縮対処できない) ジョイント 10 水抜きの凹み位置に釘固定 (釘穴からの浸水) タフモック 軒先水切Z型 水抜きの凹み部 水抜きの凹み部を 露出面に向ける (外観不良) ■タフモックの取付け 35 タフモック35×45 45 軒先水切Z型 35 5.施工手順 8.広小舞の取付け <2>ROOGA[鉄平] の場合 ●広小舞としてタフモックを使用します。 瓦桟木有りの場合 35×45 ※屋根材の働き長さや瓦桟木の厚みに応じて、タフモッ クを取付ける向き(高さ)を変えてください。 ●タフモックは図のように野地面の先端に合わせて水抜きの凹 下葺材 み部を下にして取付けます。 けらば捨水切H33 ●タフモックの軒先側(露出面)は凹みのない面(平らな面) にして取付けます。 ●タフモックは野地側の水抜き凹み部を避け、広小舞固定釘(φ3.0 ×L65以上)を用いて600mm以下の間隔で取付けます。 ●タフモックを継ぐ場合、10mm程度の隙間をあけます。 タフモック固定用釘φ3.0×L65 ※水抜き溝を避けて固定する 下 0以 60 タフモック35×45 ※水抜き溝付(@300) タフモックのジョイント部は 10mm程度隙間をあける 軒先水切Z型 ■タフモック設置状況 <良い例> <悪い例> 水抜きの凹み部 10 水抜きの凹み位置に釘固定 (釘穴からの浸水) タフモック 〈軒先側〉 水抜きの凹み部 軒先水切Z型 ■タフモックの取付け 45 5) (3 35 5) (4 軒先水切Z型 ※屋根材の働き長さや瓦桟木 の厚みに応じて、タフモッ クを取付ける向き(高さ) を変えてください。 36 ジョイント突付け (伸縮対処できない) ジョイント 留付け釘 ※ タフモック35×45 水抜きの凹み部を 露出面に向ける (外観不良) 6. 木下地での施工方法 1.ROOGA[雅] <1>1段目の施工 けらば捨水切H55 下葺材 ショートポイント釘L55 ショートポイント釘L55 特殊軒先釘L50 屋根材 軒先水切Z型 ※ タフモック15×30 60 タフモック35×45 ※瓦桟木として木材を使用する場合は防腐処理材とし、垂木毎に流し桟(3mm厚程度)を取付けてください。 <2>2段目以降の施工 ショートポイント釘L55 下葺材 ※ タフモック 15×30 けらば捨水切H55 L型連結釘L85 瓦桟木留付け釘 (ステンレス釘 φ2.4×L45以上・現地調達) @500以下(垂木毎) 屋根材 ※瓦桟木として木材を使用する場合は防腐処理材とし、垂木毎に流し桟(3mm厚程度)を取付けて下さい。 37 6. 木下地での施工方法 1.ROOGA[雅] ※瓦桟木として木材を使用する場合は防腐処理材とし、垂木毎に流し桟(3mm厚程度)を取付けてください。 <2>軒先部(軒先水切L型) <1>軒先部(軒先水切Z型) タフモック35×45 特殊軒先釘L50 タフモック35×45 特殊軒先釘L50 雅用軒先面戸W 雅用軒先面戸W 45 45 軒先水切Z型 軒先水切L型 <3>けらば部 <4>平棟部 役物ビスL75 役物ビスL90 けらば 役物ビスL75 防水シーラー30×20 タフモック35×45 棟桟受け金具 H60~110 乾式自在面戸W ショートポイント釘L55 けらば捨水切H55 棟包 ※タフモック 15×30 ※タフモック 15×30 タフモック35×45 タフモック18×45 役物ビスL65 <5>換気役物部 役物ビスL75 タフモック35×45 換気本体 防水シーラー (換気同梱材) 38 <6>隅棟部 換気用棟包 捨水切 ショートポイント釘L55 ※タフモック 15×30 役物ビスL75 タフモック35×45 シーリング 隅棟 棟桟受け金具 H60~110 乾式自在面戸W ※タフモック 15×30 6. 木下地での施工方法 1.ROOGA[雅] ※瓦桟木として木材を使用する場合は防腐処理材とし、垂木毎に流し桟(3mm厚程度)を取付けてください。 <7>壁取合い部・桁方向 <8>壁取合い部・流れ方向 雨押え タフモック18×90 雨押え 乾式自在面戸W (半分幅に切断) シーリング (屋根材上端切断時のみ) 役物固定釘 タフモック18×90 役物固定釘 タフモック 21×45 乾式自在面戸W (半分幅に切断) タフモック 21×45 壁際捨水切 ショートポイント釘L55 ※タフモック15×30 シーリング ※タフモック15×30 <9>谷部 切断木口に補修塗料を塗布(外観上) 谷桟木 タフモック15×30 または 同サイズの防腐処理木材 ( ) 防水シーラー30×25・2段重ね 谷板(段あり) ※タフモック15×30 39 6. 木下地での施工方法 2.ROOGA[鉄平] <1>1段目の施工 けらば捨水切H33 ショートポイント釘L55 ショートポイント釘L55 特殊軒先釘L50 屋根材 ※ タフモック15×30 60 軒先水切Z型 タフモック35×45 ※瓦桟木として木材を使用する場合は防腐処理材とし、垂木毎に流し桟(3mm厚程度)を取付けてください。 <2>2段目以降の施工 ショートポイント釘L55 けらば捨水切 H33 下葺材 ※ タフモック 15×30 L型連結釘L70 屋根材 瓦桟木留付け釘 (ステンレス釘 φ2.4×L45以上・現地調達) @500以下(垂木毎) ※瓦桟木として木材を使用する場合は防腐処理材とし、垂木毎に流し桟(3mm厚程度)を取付けて下さい。 40 6. 木下地での施工方法 2.ROOGA[鉄平] ※瓦桟木として木材を使用する場合は防腐処理材とし、垂木毎に流し桟(3mm厚程度)を取付けてください。 <1>軒先部(軒先水切Z型) <2>軒先部(軒先水切L型) タフモック35×45 タフモック35×45 特殊軒先釘L50 特殊軒先釘L50 軒先水切Z型 軒先水切L型 <3>けらば部 <4>平棟部 役物ビスL90 防水シーラー30×20 役物ビスL65 役物ビスL75 タフモック35×45 金属面戸 ショートポイント釘L55 けらば 防水シーラー 30×20 棟包 棟桟受け金具 H30~50または H60~110 ※タフモック 15×30 ※タフモック 15×30 けらば捨水切H33 タフモック30×40 役物ビスL75 <5>換気役物部 役物ビスL75 タフモック35×45 換気本体 ショートポイント釘L55 防水シーラー 30×20 (換気同梱材) 換気用棟包 棟桟受け金具 H30~50または H60~110 (34ページ参照) 捨水切 ※タフモック 15×30 41 6. 木下地での施工方法 2.ROOGA[鉄平] ※瓦桟木として木材を使用する場合は防腐処理材とし、垂木毎に流し桟(3mm厚程度)を取付けてください。 <6>隅棟部(差棟仕様) <7>隅棟部(隅棟仕様) 役物ビスL90 瓦先(前)側 役物ビスL75 タフモック 35×45 役物ビスL90 瓦尻(後)側 棟桟受け金具H0 差棟(鉄平用) 防水シーラー 30×20 タフモック35×45 棟桟受け金具 H60~110 シーリング 乾式自在面戸W 隅棟 防水テープ ※タフモック15×30 ※タフモック15×30 <8>壁取合い部・桁方向 <9>壁取合い部・流れ方向 雨押え 雨押え タフモック18×90 タフモック18×90 ショートポイント釘L55 タフモック 21×45 防水シーラー30×20 ※タフモック 15×30 防水シーラー 壁際流れ方向用 タフモック 21×45 壁際捨水切 ※タフモック15×30 <10>谷部 防水シーラー30×25 切断木口に補修塗料を塗布(外観上) 谷板(段あり) ※タフモック15×30 谷桟木 タフモック15×30 または 同サイズの防腐処理木材 ( ) 42 7. 耐風補強工法 1.ROOGA[鉄平] <1>1段目の施工 けらば捨水切H33 下葺材 ステンレス コーススレッドビスL45 (現地調達) ステンレス コーススレッドビスL45 (現地調達) ※ タフモック15×30 特殊軒先釘L50 屋根材 60 軒先水切Z型 タフモック35×45 ※ 瓦桟木として木材を使用する場合は防腐処理材とし、垂木毎に流し桟(3mm厚程度)を取付けてください。 <2>2段目以降の施工 けらば捨水切H33 ステンレス コーススレッドビスL45 (現地調達) ステンレス コーススレッドビスL45 (現地調達) クリップ鉄平用 ※ タフモック15×30 屋根材 ※瓦桟木として木材を使用する場合は防腐処理材とし、垂木毎に流し桟(3mm厚程度)を取付けてください。 43 8.補修方法 1.専用補修塗料 ●ROOGA用の専用補修塗料を2種類用意しています。使用用途に応じた補修塗料をご使用ください。 <1>補修塗料セット化粧面用 注意 ● 補修塗料セット化粧両用は、部分的な汚れや小キ ズ等の補修用塗料です。(局部処置用のものです) 広い部分の汚れ等の補修用には使用しないでくだ さい。色ムラや光沢ムラの原因となります。 ①補修塗料の材質と用途 材質 無機系(二液性) 用途 屋根材本体および同質役物の化粧面への仕上げ・補修用 ②使用方法 1)補修部分清掃乾燥 ー イマ プラ 化剤 硬 ・塗装面の汚れ、ホコリ等はきれいに除去してください。 ・塗装面が十分に乾燥していることを確認の上塗装を行ってください。 2)プライマーの塗装 ・プライマー主剤缶にプライマー硬化剤を入れ、よく撹拌しした後、15分熟成 させてからご使用ください。 ・混合してから8時間以内にご使用ください。 プライマー 主剤 ・プライマーは旧塗膜によく含浸しますが、塗膜の残っている所とない所が混在 する場合は、塗布量を加減して塗り上がりが均一になるようにしてください。 硬化剤は、一度開封すると 後日の使用はできません。 ・2時間以上(上を歩いてもくっつかない程度になる迄)乾燥させてください。 3)上塗の塗装 ・主剤を良く撹拌してから、硬化剤Aビンを入れ、撹拌棒で軽く撹拌し、更に硬 化剤Bビンを入れ、均一になるまで十分に撹拌してください。 プライマー 硬化 硬化 剤B 剤A ・混合してから 8時間以内にご使用ください。付属の刷毛を使用し、タレない ように塗装してください。 ・また、すり傷部分の補修塗装のみに使用し、プライマーを塗布していない部分 に広がらないように塗装してください。 主剤 上塗 ・プライマーを塗布していない部分に上塗を直接塗布されますと、密着不良をお こす恐れがありますので、基材に直接塗布しないでください。 ・プライマーを塗布した部分には必ず上塗を塗布してください。 硬化剤 A、B を配合後、約 2 分 撹拌継続して下さい。 ・プライマーだけが露出した状態になると経年で変色の原因になります。 ③使用上の注意事項 ・40℃以下の場所に保管してください。(高温下での保管は危険です。開缶時、フタが飛ぶ恐れがあります) ・雨天時及び外気温5℃以下の場合は補修しないでください。また、凍結・結露などで湿っている箇所への使用も避けてください。 ・塗装後の2時間位の間は、雨や水がかからないようにしてください。 <2>補修塗料セット切断木口用 ①補修塗料の材質と用途 材質 アクリル溶剤系(一液性) 用途 屋根材本体および同質役物の切断木口面への仕上げ・補修用 ※化粧面への補修には使用しないでください。(色調等が異なり仕上りが悪くなります) ②使用方法 ・補修する部分の油やゴミをよくふきとってから使用してください。 ・補修する部分が十分乾燥していることを確認してください。 ・使用前にはよく撹拌してください。 ・原液のまま使用してください。 ③使用上の注意事項 ・40℃以下の場所に保管してください。(高温下での保管は危険です。開缶時、フタが飛ぶ恐れがあります) ・雨天時及び外気温5℃以下の場合は補修しないでください。また、凍結・結露などで湿っている箇所への使用も避けてください。 ・塗装後の2時間位の間は、雨や水がかからないようにしてください。 44 8.補修方法 2.屋根材の差し替え方法 <1>ROOGA[雅]の場合 ①破損した屋根材の除去 ・ハンマーやディスクサンダー等で、破損した屋根材を細かくし、取 屋根釘 り除きます。 ・屋根釘(瓦尻,ウォーターチャンネル位置)を取り除きます。 ・屋根釘の穴や下葺材が破れた箇所は、防水テープ等で補修します。 破損した屋根材 屋根釘 ②差し替え屋根材の差し込み ・差し替え屋根材は釘固定が困難なため、ルーフキーパー(接着剤) で固定します。 ・差し替え屋根材のウォーターチャンネル立上り部を5mm程度残して ルーフキーパー塗布 削り取ります。 ・差し替え屋根材と右側の瓦のウォーターチャンネルに、ルーフキー パーを塗布しておきます。 ・釘ぬき等で、屋根材(木口)を持ち上げながら差し替え瓦を差し込 みます。 削り取る 5mm残す アンダーラップ部 ルーフキーパー塗布 差し替える屋根材 ルーフキーパー(接着剤)塗布 ③差し替え屋根材の接着 ・屋根材(木口)を持ち上げルーフキーパーを塗布し、上下の屋根材 を接着します。 ※差し替え屋根材のウォーターチャンネルおよび谷形状位置 は、排水確保のためルーフキーパーを塗布しないでください。 裏面側に ルーフキーパー塗布 ウォーター チャンネル位置 谷位置 谷位置 ウォーター チャンネル位置 45 8.補修方法 2.屋根材の差し替え方法 <2>ROOGA [鉄平] の場合 ①破損した屋根材の除去 ・ハンマーやディスクサンダー等で、破損した屋根材を細かくし、取 り除きます。 ・屋根釘(瓦尻,ウォーターチャンネル位置)を取り除きます。 屋根釘 ・屋根釘の穴や下葺材が破れた箇所は、防水テープ等で補修します。 破損した屋根材 屋根釘 ②差し替え屋根材の差し込み ・差し替え屋根材は釘固定が困難なため、ルーフキーパー(接着剤) で固定します。 ・差し替え屋根材のウォーターチャンネル立上り部を5mm程度残して ルーフキーパー塗布 削り取ります。 ・差し替え屋根材と右側の瓦のウォーターチャンネルに、ルーフキー パーを塗布しておきます。 ・釘ぬき等で、屋根材(木口)を持ち上げながら差し替え瓦を差し込 みます。 削り取る 5mm残す アンダーラップ部 ルーフキーパー(接着剤)塗布 ルーフキーパー塗布 差し替える屋根材 ③差し替え屋根材の接着 ・屋根材(木口)を持ち上げルーフキーパーを塗布し、上下の屋根材 を接着します。 ※差し替え屋根材のウォーターチャンネル位置は、排水確保 のためルーフキーパーを塗布しないでください。 裏面側に ルーフキーパー塗布 ウォーター チャンネル位置 ウォーターチャンネル位置 46
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