2014年4月 - 在ジンバブエ日本国大使館

ジンバブエ共和国月報(2014年4月)
主な出来事
【内政】
●10日、野党 MDC-T 中央評議会は、マンゴマ前エネルギー・電力開発大臣他三名の除名を決
定する投票を行い、賛成多数で四名の除名が決定した。
●26日、野党 MDC-T 中央評議会は、チャンギライ党首他七名の資格停止を決定する投票を行
い、賛成多数で七名の役職の資格停止が決定した。モンゾラ報道官は、26日に発表された資格
停止処分を取り消し、ビティ幹事長の除名処分を検討している旨発言した。
【外政】
●18日、当国の独立34年を祝して独立記念式典が国立競技場で開催された。同式典にはムガ
ベ大統領他閣僚、政府高官、外交団等が出席した。
【経済】
●14日付ヘラルド紙によると、歳入庁は、第1四半期の目標値8億 1,790万ドルに対し、8億3,
460万ドルの税収を確保した。
●14日付ニューズデイ紙によると、政府は、現地人割り当て経済部門で操業する企業が提出し
た900の現地化法適用申請書のうち、746の申請を承認した。
【内政】
●ムガベ大統領夫人の査証拒否を巡る混乱
客月31日、ムガベ大統領夫人の査証拒否等を理由に EU アフリカ・サミットへの出席を拒否したこ
とに関し、チャンガ外務副大統領は、ムンベンゲグウィ外務大臣及びビマ外務次官がムガベ大統
領と親しいために個人的な領域の如く外務省を支配しているとして批判した(4月2日付デイリー
ニュース紙)。
●マンゴマ MDC-T 会計次長他三名の除名
10日、野党 MDC-T 中央評議会は、マンゴマ前エネルギー・電力開発大臣、ラスト・マエンガハマ、
ジャコブ・マフメ、プロミス・ムカナンジの四名の除名を決定する投票を行い、賛成多数で四名の除
名が決定した(4月11日付デイリーニュース紙)。
●英 BBC ムガベ大統領ドキュメンタリー番組
21日付ヘラルド紙によると、ムガベ大統領は、英 BBC が放映したドキュメンタリー番組「ロバート・
ムガベ@90」の中で国民が同大統領の後継者を決めなければならないと述べた。同番組で同大
統領は「私には自分としては後継者になってほしい人物がおり、彼らを注視している。誰が真に後
継者になるべきかに関する結論には至っていない。私は人々の選択に委ねる。おそらく選挙が近
づいてきた時に誰かを考えるだろう。」と発言した(4月21日付ヘラルド紙)。
●チャンギライ MDC-T 党首他の資格停止
26日、野党 MDC-T 中央評議会は、チャンギライ党首、クーペ副党首、ラブモア・モヨ全国議長、チ
ャミサ調整官、コミチ全国副議長、ベビ副調整官、モンゾラ報道官の七名が党内の反対意見を抑
えるために暴力を行使している疑いがあるとして資格停止を決定する投票を行い、賛成多数で七
名の資格停止が決定した。ンコモ前水資源開発大臣は11日に決定されたマンゴマ前大臣他三名
の除名及び資格停止を撤回すると発言した(4月27日付サンデーメール紙)。
●チャンギライ MDC-T 党首他の資格停止を巡る混乱
27日、チャンギライ党首他の役職の資格停止処分に抗議する数千人規模のデモ行進が MDC-T
本部前で行われた。モンゾラ報道官は、26日に発表された資格停止処分を取り消し、ビティ幹事
長の除名処分を検討している旨発言した(4月28日付デイリーニュース紙)。
【外政】
●政府の EU 批判
11日付けヘラルド紙によると、2-3日にベルギーブリュッセルで開催された EU アフリカ・サミット
に関する EU のムガベ大統領家族の扱い(同大統領夫人の査証拒否)に対し、政府は EU を批判し
た(4月11日付ヘラルド紙)。
●独立記念式典
18日、当国の独立34年を祝して独立記念式典が国立競技場で開催された。同式典にはムガベ
大統領他閣僚、政府高官、外交団等が出席した。同式典にはプーチン露大統領、オバマ米大統
領、エリザベス英女王二世他世界各国の首脳らの祝辞が届けられた(4月19日付デイリーニュー
ス紙)。
●ムガベ大統領のバチカン市国訪問
27日、ムガベ大統領はヨハネ・パウロ2世及びヨハネ23世の列聖式に出席するため、バチカン市
国を訪問し、フランシスコ法王及び前法王ベネディクト16世と面会した(4月30日付ヘラルド紙)。
●中国のジンバブエ国軍への寄付
28日、中国人民解放軍はジンバブエ国軍に420万ドルを寄付した。寄付は軍の様々なプロジェ
クトに使用される。寄付に関する署名は戚建国・中国人民解放軍副参謀総長とチウェンガ国軍司
令官との間で取り交わされた(29日付ヘラルド紙)。
【経済】
●第1四半期投資プロジェクトの承認
9日付ニューズデイ紙によると、投資庁は本年第1四半期において9,340万ドルの外国投資プロ
ジェクトを承認したと発表した。本年第1四半期の投資額は客年同時期と比較し、5,650万ドル
増加した(4月9日付ニューズデイ紙)。
●公務員給与の賃上げ
9日付ヘラルド紙によると、政府は本年1月1日時点まで遡って給与の賃上げを実施し、公務員に
は4月に少なくとも500ドルの給与が支払われる。また、教師、看護師、軍人及び警察官には手
当等を含め、660ドルが支払われる予定。5月以降は公務員の最低賃金は375ドル、教師や看
護師の最低賃金は500ドル前後となる見通し(4月9日付ヘラルド紙)。
●第1四半期税収結果
14日付ヘラルド紙によると、歳入庁は、第1四半期の目標値8億 1,790万ドルに対し、8億3,4
60万ドルの税収を確保した。本年第1四半期の税収は客年同時期と比較し、4,310万ドル増加
した(4月14日付ヘラルド紙)。
●現地人割り当て部門企業への現地化法適用証明書発行
14日付ニューズデイ紙によると、政府は、現地人割り当て経済部門で操業する企業が提出した9
00の現地化法適用申請書のうち、746の申請を承認した(4月14日付ニューズデイ紙)。
●ジンバブエ国際貿易フェアの開催
22-26日、ブラワヨ市でジンバブエ国際貿易フェアが開催された。同フェアには国外19カ国から
の参加を含め300以上の企業、大使館、地方自治体、政府関係機関、大学、NGO 等の団体が展
示を行った。25日に開催された開幕式典にはムガベ大統領及びビマ産業・通商大臣等が出席し
た(4月25日付インディペンデント紙)。