835−0001 シントー さわやかな 環 境 の 提 案 さび安定化防錆処理剤(水性) 塗替え時期にある鋼構造物の多くは、少なからず発錆部があるため除錆処理には多くの工 数と費用を要します。また、さびの発生度合、構造上の問題から十分な処理(除錆)ができ ないことが多く、せっかく塗装しても発錆部の処理が悪いため比較的短時間で再びその部 位から発錆するといったケースがしばしば見られます。 さび安定化防錆処理剤「シントー 」はこのような発錆面に対し、ルーズな浮き さびを除去する程度の下地処理で塗装できます。塗装された塗料はさび層へ奥深く浸透す ると同時にさびと化学的に反応結合し、さびを不活性化(安定化)させる、さび面用として 開発した新規な塗料です。 特 長 1. 塗料中の特殊なキレート樹脂成分が“さび”と反応結合し、さびを不活性化(安定化)し、強固な塗膜 を形成する。 2. バリヤー性の非常に高い塩化ビニリデン樹脂を、主ビヒクルとして使用しているため、H2O、O2 等 の腐食劣化因子の侵入を遮断する。 3. 塗料中の特殊な酸成分が鉄(さび)をイオン化させ、その鉄イオンとキレート樹脂が直ちに反応結合 するため、エッジカバー性に優れる。(さびの凸部と優先的に結合する。) 4. 水溶性塗料であるため、人体および火気に対して安全である。 5. 下地処理(ケレン)が軽減できる。 6. 速乾性であり、塗装後約 15 分でハンドリングが可能である。 7. 塗装後、保護膜の形成とともに塗膜が黒変するので、効果が確認できる。 用 途 鉄(鋼)製製品・車輌・化学プラント・船舶・橋梁等大形のものから、屋外看板・門・各種配管等の防錆。 シントー 推 奨 膜 厚 15∼20μm 乾燥時間(指触) 理論塗付量 0.06kg/m2 塗装インターバル 1 15 分 4 時間 ※ 24 時間 ※塗料用シンナー希釈タイプ以外 “さび”安定化機構 1. 塩化ビニリデンのエマルション樹脂塗料が鉄(さび)と接触する。 2. 塗料中の酸性成分により、鉄イオン(Fe2+)が塗料と鉄(さび)の界面に溶出し、エマルションを破 壊する。 3. エマルションの析出・融着・造膜が始まる。 4. 同時に、塗料中のキレート樹脂が、活性化された鉄面(さび)と反応してキレート結合を形成し、鉄 (さび)を不活性化(安定化)する。 5. 脱水により塗膜が硬化(乾燥)する。 塗 装 析 出 造 膜 エマルション粒子 脱 水 Fe 2+ Fe Fe Fe COOH COOH さび安定化 OH OH OH (鉄キレート結合) キレート反応 O O Fe Fe O Fe 一般性状 外 観 (塗料状態) 密 度 g/mL 乳白色液体 1.15∼1.25 (20℃) 表 面 張 力 dyn/cm (20℃) 35∼45 粘 (20℃) 10∼20 (20℃) 1∼3 度 Pa・s pH 固 形 分 % 50 ± 2 塩化ビニリデン樹脂の特性 (高いバリヤー性) 特 性 塩化ビニリデン 塩化ビニル ポリエチレン ポリエステル エポキシ 密 度 (g/mL) 1.6 1.3 0.9 1.3 1.2 透 湿 性 (g/m2/day) 2.0 80.0 20.0 1100.0 100.0 O2 透過性 (cc/m2/h) 0.9 310.0 420.0 2.5 125.0 2 防 食 性 <発錆鋼板 SST 処理剤 下塗 480hrs> 中塗 上塗 塗膜外観 2 次密着性 さび フクレ セロテープ 部位 (mm) (mm) (mm) ゴバン目 TP 総合 評価 A-100 ネオゴーセー NY ポリン K NY ポリン K ×部 0.5 ナシ マイルド下塗 マイルド上塗 マイルド上塗 平部 ナシ 微細フクレ 0 100/100 ◎ な し ナシ ネオゴーセー NY ポリン K NY ポリン K ×部 1 マイルド下塗 マイルド上塗 マイルド上塗 平部 ナシ 微細フクレ 0 100/100 ○ A-100 ×部 0.5> フクレ 速乾 SP SP シアナミド K-25 マリンペイント中塗 マリンペイント A 平部 ナシ 微細フクレ 3 100/100 △ な し 速乾 SP SP ×部 0.5 フクレ大 シアナミド K-25 マリンペイント中塗 マリンペイント A 平部 ナシ 微細フクレ 8 95/100 × 塗 膜 外 観:さ び フクレ 片巾ハガレ mm 数 目視判定 2次付着性:×部 平部 セロテー プ付着性 片巾ハガレ mm 数 ゴバン目セロテープ付着 性 標準塗装仕様例 1. 鉄部(塗替え)弱溶剤タイプ施工例 行 程 素地調整 膜厚 標準使用量 希 釈 剤 (希釈率%) (μm) (g/m2) 塗 料 名 塗装 方法 塗装 間隔 3 種ケレン(ISO-St2)以上 油脂・塩分の除去 さび安定化処理 シントー A-100 下 塗 ネオゴーセーマイルド下塗 中 塗 NY ポリン K マイルド上塗 上 塗 NY ポリン K マイルド上塗 無 希 釈 20 塗料用シンナー 50 (5∼10) 塗料用シンナー 25 (5∼15) 塗料用シンナー 25 (5∼15) 100 180 120 120 は け 4 時間 以上 は け 1日 ∼7 日 は け 1日 ∼7 日 はけ − 2. 鉄部(塗替え)溶剤タイプ施工例 行 程 素地調整 膜厚 標準使用量 希 釈 剤 (希釈率%) (μm) (g/m2) 塗 料 名 塗装 方法 塗装 間隔 3 種ケレン(ISO-St2)以上 油脂・塩分の除去 さび安定化処理 シントー A-100 下 塗 さびコート 中 塗 NY ポリン K 上塗 上 塗 NY ポリン K 上塗 無 希 釈 20 二液形ネオゴーセーシンナー 60 (5∼10) NY ポリン K 上塗用シンナー 25 (5∼15) NY ポリン K 上塗用シンナー 25 (5∼15) 100 190 120 120 は け 16時間 以上 は け 1日 ∼14日 は け 1日 ∼7 日 はけ − 注1:下地の表面状態によって、塗付量が異なることがあります。 注2:さび安定化処理は、さび部・鉄素地部のみのタッチアップとし、活膜の上にはできるだけはみ出さないように施工し てください。 3 塗装方法 1. 塗装基材表面のごみ・汚れ・油脂類等の付着は極力取り除いてください。 特に油類は、はじきの原因になりますので、十分除去してください。 2. 既に発錆した基材面にも塗装できます。塗装面は、ごみ・油類の除去をすると同時に活膜以外の赤さび・ フクレさび等はワイヤブラシ等でできるだけ除去してください。 3. 無希釈で、はけ・ローラー等で塗装できます。 塗装面への浸透を十分にさせるため、液の粘度は低くしてあります。そのため、若干タレが発生しや すくなっています。 4. 1回塗りで約20μm、2回塗りで約40μmの膜厚になります。さび発生部を中心に、できるだけ活膜 部に付着しないよう塗装してください。 1層目を塗装後、約2時間以上経過後に、2層目を塗ってください。 注意事項 1. 容器から塗装用の小容器に移すときは、プラスチック製の容器をお使いください。移し替えに際し、 中身をかき混ぜる等の煩わしい作業は必要ありません。添加してあります成分はすべて均一に分散し ており、沈降は全くありません。 2. 比較的乾燥が早い性質がありますので、手際よく塗ってください。 3. 塗装に長時間かかるようでしたら、はけを途中で水に浸してください。塗料が乾燥しやすいため、 はけの元が固化しやすい傾向にあります。 4. 小分けした液はできるだけ使い切ってください。使用後の残液には鉄成分等の混入がありますので、 原液には混ぜないでください。 5. 使用後の容器・はけ等は、十分水洗いしてください。 上塗塗装適性 1. 処理剤塗装後 4 時間以上おいてから、上塗りをしてください。上塗りはその塗料に適した方法で行って ください。 ただし、塗料用シンナー希釈タイプ以外の上塗りの場合は、24 時間以上おいてください。 2. 上塗り塗料には、ウレタン系・エポキシ系・塩化ゴム系等がご使用いただけます。 貯蔵・保存方法 お願い 1.原則として外気温が10℃以上の ところでご使用ください。 2.使用後に用具類等は乾燥・固化し ないうちに水洗いしてください。 1.未使用の残液は密閉し、冷暗所に 保管してください。 保証期間:6ヵ月 荷姿 : 4kg N0912AT 4
© Copyright 2024 Paperzz