Kendriya Hindi Sansthan, Delhi Center 留学の手引き Ryuta Saito 2010/10/07 Kendriya Hindi Sansthan, Delhi Center 留学の手引き 目次 P3 はじめに P4 学校の概要 P5~P8 入学手続きの手順 P9~P10 住む家を探す P11 携帯電話の購入 P12 生活費 P13 アルバイト・お金の管理・海外保険について P14 デリーの英語学校 P15~P16 ちょっと息抜き P17 ヒンディー語学習の辞書・参考書 P18 おわりに ~2~ はじめに この冊子は、2009年度にケンドリーヤ・ヒンディー・サンスターンのデリー校に私費留学をした 私の体験をもとに作成致しました。インド留学を決意してからの準備中そして留学生活中、私は 得る事のできる情報の少なさと不明瞭さに非常に苦労をしました。学校の入学手続きや、インド 渡航後の各種政府機関での手続きの際、正確なガイドラインがなく、実際に現地に行かなけれ ば、どの書類が必要で、どのような手続きをしなければならないのかが分からず。多くの時間を 浪費してしましました。 語学学校の同期の中には、手続きが遅れて罰金を払わされてしまった人や、こういった学校 や政府機関でのストレスから体調を崩し帰国をしてしまった人もいました。 私自身も友人達や恩師の支えがなければ、入学すら出来なかったのではないかと思います。 現在デリーには、そしてインドには数多くの留学生や駐在員が暮らしています。その数も年々 少しずつ増加していると言われています。しかし残念ながらその受け入れや情報提供の体制は 全く整っていないのが現状です。 逆に言うと、こういった最初にして最大の難関を乗り越えてしまえば、留学生活は半分成功し たようなものです。手続きや家さがしでデリー中を駆け回っているうちに、自然とヒンディー語 の力もついていきます。 留学を情報不足などで諦めてほしくない。そんな思いで、この冊子を作成致しました。 インド留学を目指す方の何かしらの参考になれば幸いです。 ヒンディー語の恩師でありインド留学をはじめるにあたり大変にお世話になった坂田貞二先 生。同じく恩師である鈴木茂伸先生、岡口典雄先生、高村昭雄先生。 拓殖大学の先輩である澤田彰宏先輩。インドで働かれている山田明美先輩。留学準備に戸惑 う私に沢山のアドバイスをくれた大上愛さん。 皆さんのお陰でインドに渡ることが出来ました。この場を借りて心からお礼申し上げます。 2010年5月 齋藤隆太 拓殖大学国際開発学部 第四期卒業生 インドは何かと手続きに時間のかかる国です。日本でなら数十分で済むことが、一日がかかりでも終わらない。 そんなことがしばしばあります。一度インドに留学すると決めたら、何事も早め早めに、自分から行動を起こ して行って下さい。そうすれば必ず留学は現実のものとなるはずです。 ~3~ -学校の概要- 学校名: Kendriya Hindi Sansthan, Delhi Center (中央ヒンディー語学院デリー校 通称:サンスターン) 場所: (現校舎)R-12,Nehru Enclave, Kalkji New Delhi-110019 ↓移転予定(日時詳細は未定。2009 年 11 月現在はまだ移転していない) (新校舎)26-14,kutub instiutional area Katwariya Sarai New Delhi 電話: 011-26237121, 26237122, 26237123 (現校舎) HP : http://www.hindisansthan.org/hi/ (ヒンディー語のみ) インド 政府人材開発省の教育部( Department of Education of Ministry of Human Resource Development)直下の語学学校。 インド全域に分校があるが、外国人留学生の受け入れをしているのはアグラ本校とデリー校の み。アグラ校は全寮制でインド政府奨学金留学生(毎年1、2月頃に募集)の受入れが主。デリー校 は私費留学生を中心に受け入れている。 デリー校の学費は 30500 ルピー(2009 年現在)。 学生のヒンディーのレベルに応じて、100(初級)、200、300とクラス分けがなされている(アグ ラ校ではヒンディー語教育者育成のための400、500レベルのクラスもある)。授業は2学期制で、 前期は 8 月上旬から 12 月下旬まで、冬休みをはさみ、後期は翌年 1 月上旬から 4 月中旬まで。 各学期末には試験がある。 学校行事も多数用意されており、デリー・アグラ両校の生徒や、デリー大学、ジャワーハル・ラー ル・ネルー大学の留学生らと共に参加する2泊3日のリシケーシュ・ハリドワール小旅行や、デリー 大学等で行われるヒンディー語関係の討論会。著名人を学校に招いての講演会、後期に行われ るデリー観光ツアーなどがある。 サンスターンまでのアクセス タクシーor オート・リキシャーで サンスターンのあるカルカジ地区はとても広いエリアだ。Nehru Enclave という地名は有名では ないため、運転手が迷うことが多い。そのためオート等で行く際には、“ネループレイス近くのカ ルカジまで”もしくは“カルカジ A ブロック”と運転手に伝えると行き易い。 ネループレイスの前にあるフライオーバーをくぐってすぐの場所にサンスターンはある。 ちなみにネループレイスとはサンスターンの近くにあるデリー屈指の電化製品街の名前。何本 ものバス路線ルート内に組み込まれているため、バスを利用する際にも便利な場所となる。 (e.g.)パハール・ガンジ(ニューデリー駅前の安宿街)からバスでネループレイスへ来る場合 No,440 や M-13 番のバスを利用。 ~4~ -入学手続きの手順-(2009 年度) サンスターンに入学するために必要となる手続きや書類は多々あるが、入学までに以下の 2 つ の手続きを済ませることが前提となる。 A)入学許可書の取得・・・サンスターンから入学を認めるという意味の書類をもらう。 B)学生ビザの取得・・・インド政府から 1 年間有効の学生ビザを発行してもらう。 2010 年度のサンスターンの入学手順が大きく変わったとの情報があります。特に学費を 支払う時期と日本でのビザ申請の手順が変わりました。8ページ目に詳細を書いてあり ます。必読してください。その為に留学が危ぶまれた人もいます。 手順 ①入学願書を手に入れる 要項と願書のセットで 100 ルピー。サンスターンの事務室で入手できる。 *サンスターンに交渉し郵送してもらうか、インドにいる知人に入手してもらう必要がある。 ②入学願書を記入する 必要となるもの ・パスポートサイズの証明写真 1 枚 ・推薦状(願書に記入スペースがある)・・・教授等に依頼して書いてもらう。英文。 ・健康診断(胸部レントゲン・尿検査・HIV 等。英文で願書に記入してもらう必要がある。費用は 17,000 円程。日比谷クリニック Tel:03-3502-2681) ・英文の大学卒業証明書・成績証明書(願書と共に提出) ・パスポートとビザの番号(Tourist Visa で良い) ・パスポートとビザのコピー 各一枚ずつ 下見と願書提提出を兼ねて一度インドに行く(10日程度) *不測の事態に備えて滞在日数は多めに。サンスターンの事務手続きは非常に時間がかかる ③願書の提出 願書の受け付けは前年度のクラス終了後(4月末)からなので注意。願書と必要書類をサンスタ ーンの事務室に提出する。提出の際に校長室に通され簡単に質問を受ける場合もある。 書類に不備がなければ入学許可書(permission とよばれる)を発行してくれる。入学許可書は自 宅へ郵送されるが、直接受け取ることも可能(数日かかることもある)。 ただし、入学許可書発行の担当者(ヨゲンドラ・シン氏)と校長が不在の場合は発行をしてくれな いので注意が必要。事前に電話等で確認をしてから訪問したほうが良い。 ~5~ 特に5月中旬~7月は交替で職員が休暇を取るようなので注意すること。 尚、学費の支払いは7月後半から 8 月のインド渡航後に行う。 ④ビザの取得 在日インド大使館に 1 年間有効の学生ビザを申請する。学生ビザは発行された日付から約 1 年間 (学校が終了するまで)インドに滞在できるというもの。サンスターンは翌年の 4 月末まであるの で、5 月の初めにとってしまうとサンスターン卒業後の帰国時にバタバタしてしまうので注意。 ビザが 4 月上旬で切れてしまい、卒業試験を受けられなかった留学生も過去にいる。 場所:インドビザ申請センター(India Visa Application Center) 東京都文京区大塚 3-5-4 Tel:03-5978-3910 費用:1950 円 必要となるもの ・パスポートサイズの証明写真数枚 ・サンスターンからの入学許可書 ・銀行の残高証明書(必要でない時もある) ・英文の履歴書 ・大使館あての Letter(英文で学生ビザの発行を依頼する) 留学スタート!!インドに渡る ④サンスターンでの入学手続き 渡航後まず初めにサンスターンで入学手続きを行う。 担当はヨゲンドラ・シン氏(2010 年現) 必要となるもの ・サンスターンからの入学許可証 ・学費(Rs30500) ・パスポート(学生ビザ) 願書提出の際に提出した書類のチェックの後(もし不備があればこの場で指摘される)、学費を 支払う。その際ノートに学費の支払いに使うルピー札の番号をすべて記入させられるので、高 額紙幣(1000 ルピー札や 500 ルピー札)を用意してきた方が良い。*偽札対策の為とのこと。 手続きが終わると外国人登録事務所宛ての Letter を貰える。←必ず発行してもらう事!! ⑥外国人登録 インドに渡航をしたらすぐに外国人登録をしなければならない。 場所は FRRO(外国人登録事務所) インドに 6 か月以上滞在する外国人はインド到着日から 2 週間以内に外国人登録手続きを済ま ~6~ せることが義務づけられている。 登録が遅れると罰金を要求されたり、関係機関に出向き登録の遅れた理由を説明させられたり するため出来る限り早い段階で済ませたほうが良い。 *賃貸契約書(Rent Agreement)の提出が不可欠なので順番としては、インド到着→サンスターンで入学手続き→ 家さがし(P9参照)→FRRO となる。また家さがしが困難な場合は宿泊しているホテルから“このホテルに 1 年間滞 在する”という旨の手紙を書いてもらい賃貸契約書の代わりにする事も可能らしい。 必要となるもの ・サンスターンから FRRO への Letter(原本) ・パスポートとビザのコピー 各 1 部ずつ ・パスポート ・証明写真 4 枚 ・Rent Agreement(賃貸契約書)のコピー 手順 1、Reception に必要な書類を提示する。不備がなければ申請用紙と外国人登録手帳を貰える。 2、それらを記入後、申請用紙のコピーを 2 部取る(コピー屋の場所は図を参考) 3、申請用紙の上に書かれているカウンターに並ぶ(例:3/7なら 3 番カウンターの 7 番目という こと) 4、カウンターでの手続き後、入口から入って右側にある責任者のデスクでサインをもらい手続 きは終了。これですべての手続きは終了!!晴れて留学生活スタート!!! *注意…FRRO は常に申請者で混雑していて順番が回ってこない時も多い。FRRO の開く 1 時間前には現地に到着し て順番待ちをした方が良い。それでも数時間はかかるのを覚悟すること。 *注意2・・・外国人登録手帳はインドから出国する際に必要になります。決して紛失しないで下さい。 デリー外国人登録事務所 (Foreigners Regional Registration Office, Delhi) TEL : 2671-1384 FAX : 2671-1348 E-mail : [email protected] 住所:East Block-8, Level-2, Sector-1, R.K. Puram New Delhi-110066 (ハイアット・リージェンシーホテルの裏) 受付時間:9:30?~15:00 (要事前確認。お昼休憩有) *ここで渡される外国人登録手帳は出国や引っ越し、旅 行の際に必要になる時があるので大切に保管してくだ さい。博物館や観光地でこの手帳を提示すれば、インド 人料金で入場できる場合があります。 ~7~ 追記(2010 年 9 月) サンスターンへの入学手順の変更について 日本大使館でビザの申請を行う際(上記手順④)、サンスターン発行の授業料納付済みの証明 (レシート)が無いため、ビザを発行して貰えなかった方が数名いるようです。 2009 年まではビザ発行の時にレシートの提出を求められることはありませんでした。 しかし今後も同じ事が起こるようであれば、サンスターンへの入学方法が大きく変わります。 新しい手順 ①入学願書の入手 ②願書の記入 ③サンスターンへの願書提出および授業料の振り込み ④サンスターンから入学許可証と授業料振り込み済みの証明(レシート)を発行して貰う ⑤日本で学生ビザの申請 ⑥7 月中旬ごろにインドに渡り、サンスターンで残りの手続き(FRRO へのレター発行など) ⑦FRRO で外国人登録 ・・・よって一度、留学前にインドに行き願書の入手から授業料の支払いを行う(①~④)必要が出 てきます。インドにいる友人などに代理で支払ってもらえるかは不明です。 先日サンスターンの事務局に確認をとったのですが、明確な情報は得られませんでした。 しかし、この為にトラブルに巻き込まれた方は実際にいます。 一方で従来通りにレシートなしでもビザの申請が受理された人もいます。 実際のところ、どちらの方法が正しいのかはだれも把握できていないのが現状です。 2010 年以降サンスターンへの留学を希望される方は初めにまずインド大使館にビザの発行に 必要な書類、特に学費の支払い証明の必要の有無を確認するようにしてください。 追記その2 ツーリストビザを使ってのインド出国後の再入国の制限について 2010 年初め、インド政府が旅行者ビザ(ツーリストビザ)を使いインド入国をした人が、インド出国 後 2 ヶ月の間、再度ツーリストビザを用いての入国を禁止することを発表しました。 他のビザ(ビジネスビザや学生ビザ)での 2 か月以内の出入国。ツーリストビザでインド出入国後 2 カ月以内に他の種類のビザでの入国は問題ありません(その逆も勿論可能)。 もしあなたが留学前の下見や、願書提出の為にインドに行くとしたらツーリストビザを使うこと になります。何かインドに忘れ物や手続きのやりわすれ等をしてしまっても、学生ビザを発行し て貰わない限り 2 か月以内の再入国は出来ないので気をつけてください。 ~8~ -住む家を探す- インドに来て最初の難関が住む家を探すことです。2 週間以内に FRRO での手続きを終わらさな ければならないため、その間の限られた日数で家を見つけなければなりません。 2009年度のサンスターン留学生の家賃はひと月で Rs,4500~Rs,15000以上とまちまちです が、平均すると Rs5~6000程度の家を借りている学生が多いです。首都のデリーであっても停 電や断水はとても多く、また気温が高いため室内温度が 40 度近くまでいくこともあります(逆 に冬は非常に冷え込みます)。 体を壊さないためにも、ある程度の価格帯の家に暮らすことをお勧めします。 インドに暮らしている日本人や友人のインド人からアドバイスをもらうようにしてください。 ちなみにインドにも敷金や礼金のシステムはあります。 インドではイギリス式の階の数え方が主流で、日本でいう一階はグランドフロアーと呼ばれます 2階がファーストフロアー、3階はセカンドフロアーとなります。 家さがしの方法 ①不動産屋・・・希望の間取りや予算を伝えれば色々な部屋を見せてくれます。しかし契約の際 は、仲介手数料として家賃の一カ月分(時にはそれ以上)程度の金額を支払わなければなりま せん。 ②知人からの紹介・・・知り合いの日本人やインド人にたずねてみると、紹介をしてくれる時があ ります。 ③自分で探す・・・町を歩いていると“TO LET”という看板や張り紙をよく見かけます。これは“空 き部屋あります”という意味なので、自分で住みたい街を歩いて直接交渉をします。 ホームステイやペイングゲストハウスという選択 通常の借家形式のほかに、インド人家族の家にホームステイをしたり、ペイングゲストハウス(以 下 PG)と言って、ホテルのドミトリーのように、大きな部屋を数人の他人同士でシェアする方法 があります。PG は基本的に男性用 PG・女性用 PG(または外国人用 PG)と別れています。食事付 きの所や、キッチンがあり自由に料理を作って良い所、または PG 内での飲酒喫煙を禁止すると ころなど様々なものがあり、学生や単身赴任の会社員などの使用者が多いようです。ホームス テイにしろ PG にしろ、インド人の中で生活をすることになります。そのため言語習得や生活費を 安く抑えるにはとても良い環境ですが、生活習慣の違いなどから様々なストレスや問題を抱え てしまう留学生も多いようです 家さがしのポイント ①何階にあるか・・・日差しの強いインドでは下の階ほど値段が高くなります。上の階になるほど 家賃は下がっていきますが生活のしづらさは増してゆきます。 ②換気は良いか・・・換気の悪い部屋だと、空気がこもり夏は非常に生活がしづらいです ~9~ ③治安や立地は良いか・・・デリーには治安の悪い地域が点在しています。またインドの夜は暗く、 人目につきづらい場所に家を借りるのは避けた方が安全でしょう。それに夜は犬も活発で危険 です。グランドフロアーはネズミや害虫が出やすい、不審者や野犬に遭遇しやすい、という問題 があり女性は避けたほうが良いかもしれません。2 階(インドで言う 1st,floor)が生活しやすいと 思います。実際大家さんなどは2階に住んでいることが多いです。 ④水がきちんと出るか・・・夜・朝に給水された水を屋上などにあるタンクにためて使うのが一般 的です。きちんと水が来るか。水の管理を誰がするのかを確認しておいた方が良いでしょう。 また geyser(ギーザ―)と呼ばれる湯沸かし器があるかどうかも確認しておきましょう。冬は必 需品です(無い場合も簡易な電熱コイルなら Rs,150程で購入できます)。 ⑤大家さんや隣人はどんな人か・・・言葉も十分にわからない留学生活で周りの人間関係は非常 にストレスになる場合があります。特に女性の場合、大家さんや隣人から部屋を覗かれたり、セク ハラを受け引っ越しを余儀なくされる留学生がいます。家を借りる前に知人に相談をしたり、事 前に確認をしておいた方が安全です。 Rent Agreement を作ってもらうときの注意 家が決まってまずやることは大家さんに Rent Agreement(賃貸契約書。以下 RA)を作ってもら うことです。数百ルピー程度の経費を請求されると思います。RA は FRRO での手続きや携帯・イ ンターネットの申し込み等で必要となります。常に数部コピーを用意しておくと便利です。 コピーする際、RA の裏にメモやサインが書かれていたら、そこも忘れずにコピーして貰うように してください。 その他の注意点↓ ①名前のつづりが間違えていないか・・・RA に書かれた自分の名やサンスターンのつづりに間違いがないか確認を して下さい。間違えがある場合は FRRO が受け取ってくれません。 ②サインがきちんとされているか・・・大家さんと店子両方のサイン。 写真 左上・・・サンスターンのあるカルカジ地区の街並み 右上・・・学生行きつけのジュース屋さん 左下・・・山積みのメロン。ひとつ数十円 ~ 10 ~ -携帯電話の購入- インドでも携帯電話は必需品です。現地で購入することをお勧めます。 街には PCO(公衆電話)、STD(長距離電話)、ISO(国際電話)といった看板を出した、電話屋があ りますが、携帯からのほうが往々にして安く済みます(国際電話でさえも!!)。 デリーでは会社員から学生、サーバントまでほとんどの人が携帯を所有しています。 インドの携帯電話のシステムは日本とかなり異なり、前払いのプリペイド方式が主流です。 日本と同じ後払い式(ポストペイド方式)もあるようですが外国人には手続きが難しいとのこと。 また携帯端末のメーカーと、携帯電話の通信サービスを提供する会社(以下キャリア)を別々に 選ぶことができます。 携帯端末の主要メーカー Nokia(フィンランド)、Samsung(韓国)、LG(韓国)、Sony Ericsson(イギリス)、Motorola(米国)等。 それに各キャリアが販売している端末もあります。価格もまちまちで Rs,1000程度から購入する ことができます。ちなみに高価な携帯電話はステータスシンボルです。 主要なキャリア Airtell、Reliance、Vodafone、Idea Cellular、Aircel、BSNL 等 デリーでは Airtell や Vodafone、それに Idea が人気あるようです。 また日本のドコモがインド企業との合弁会社タタ・ドコモを設立しサービスをはじめました。 キャリアにより通話料金は異なりますが通話 1 分、メール 1 回で共に1ルピー程度です。 最近は競争が激化してどんどん安く、サービスも良くなっています。 携帯購入に必要となるもの ・パスポート ・Rent Agreement 共にコピーを提出する。 町中にある携帯電話ショップか各キャリアの直営店で購入することができます。また電話料金 のチャージも町中の雑貨屋など、いたる所で行えます。 ~ 11 ~ -生活費- 留学するうえで月々の生活費がどのくらいかかるのかも気になることの一つだと思います。 参考に私のひと月の生活費を載せておきます。 ある月の生活費合計 家賃 :Rs,6000 家賃 Rs,5500 + 電気代 Rs,500)*水道代は家賃に含まれるので無料。 通信費 :Rs,1500 ネット代(定額利用無制限)Rs,1100、携帯電話(数回日本へ国際電話込)Rs,400 食費 朝・晩は自炊、昼は食堂で食事。数回晩ご飯を外食する。日々のチャイ代込。 :Rs,2300 交通費 :Rs,1200 月に5,6回オートリキシャーで遠出。それ以外はバス利用。 雑費 服を購入したり、映画館や美術館に行く。またお酒や煙草等の費用も含む。 :Rs,2000 書籍代 :Rs,800 計:Rs13800 雑誌と参考書、それに小説を購入。インドは書籍の値段が物価に比べ高め。 (約28000円) これは私(男性)が特に出費を気にすることなく暮らした月の生活費の例えです。 女性であればもう少し生活費がかさむかも知れませんし、男性が切り詰めようと思えば Rs10000以下 に抑えることも可能かもしれません。 インドでの生活費は気候に大きく左右されます。酷暑期であればジュースや水を多く飲み、移動にバスや 徒歩よりもオートやタクシーを使う機会が増えるし、冬であれば暖房器具を一日中使うので電気代が夏 の倍以上になることもあります。 デリーの物価*インドの物価は年々急上昇中なのでただの参考までに。値段も品質もピンキリです。 ボトルウォーター1リットル:Rs10~、安食堂での昼食(カレー1品にローティー数枚):Rs25前後、 ビンジュース:Rs10~、クッキー:Rs5~、スナック菓子:Rs10~、フレッシュジュース1杯:Rs10~ 圧力鍋(プレッシャークッカー):Rs200ぐらいから、インスタントコーヒー1 瓶:Rs400以上(高い!!) パスタ1Kg:Rs100~、輸入日本食材:日本の値段をそのままに値を円からRsにした感じ。約 2 倍。 折りたたみ机:Rs350、マットレス(オーダーメイドだがすぐ凹む):RS650(正規品はRs1000以上)、 バケツ:Rs50~、スチールラック:Rs720、マクラ:Rs200~、木製ベット:Rs1000~、 パラング(布紐張りの簡易ベット):Rs600~、ボールペン:Rs5~、マッチ 1 箱:Rs1、バター:Rs25、 新聞購読(月々):Rs100~、米1Kg:Rs30~、キャベツ1Kg:Rs、レモン 1 個:Rs2程、ビール650ml:Rs60、 マンゴー1Kg(シーズン中):Rs20~、ミカン1Kg:Rs20~、パパイヤ:Rs30程度、コーラ2ℓ:Rs70 バス代:Rs5~25、地下鉄:Rs10~25?、食器洗剤:Rs50~、スポンジ:Rs10前後、電池:Rs10 浄水器(Puri It):Rs2000,石鹸:Rs20~、飴玉:Rs0.5~、自転車:Rs2500~、バイク:Rs36000程度~ ・・・このような感じです。本当にただの参考までに。 インドでは商品に MRP(Maximum Retail Price 税込みの最高小売価格)が記載されています。例えば 「MRP : Rs 18,00」と記載されていたら、それを店側は消費者に最高18ルピーで販売して良いということ になります。店によっては15ルピーで売ってくれる所もあれば、18ルピーきっかりで売るお店もあります。 ~ 12 ~ アルバイト 日本人留学生の多くは学業の合間にアルバイトをしています。学校が始まれば自然と人づてに誘いがか かると思います。時給は Rs150~Rs500ぐらいが相場です。私も友人から紹介してもらった、インド人へ 日本語を教えるバイトと、日本人駐在員のお子さんへの家庭教師をしていました。 ~バイトの種類~ 日本人駐在員の子どもの家庭教師、インド人への日本語の家庭教師、日本企業で事務や手伝い、日本語 学校の先生、インド企業で営業手伝い、などなど。 お金の管理 日本人留学生のほとんどは銀行などのカードを使い留学資金の管理をしていました。資金のすべてを、 現金やトラベラーズチェックで保管している人はいなかったと思います。 私の周りの日本人学生のほとんどは海外の ATM で使えるキャッシュカードを日本で作り、それを使ってい ました。JTB グローバルキャッシュ(2010年3月で新規募集終了)やシティバンクのバンキングカード、三井 住友の国際キャッシュカードなどです。どれも海外の CD/ATM で円預金を現地通貨で引き出すことが出 来ます。引き出すのに200円程の手数料がかかりますが、手元に大金を保管しなくていいので便利だし 安全です。 また長期の留学生の中には現地の銀行で自分の口座を開く人もいました。預金の利子が高いそうです。 海外保険について 航空券と同じくらい留学費用の大部分を占めるのが留学中の保険の代金です。 サンスターン留学生の保険加入者と非加入者の数は半々でした。 保険に加入している人も全項目保障の留学保険ではなく、自分で選べるタイプのものを使っている人 や、クレジットカードの保険で代用している人などまちまちでした。なれない異国での生活、交通や生活 環境の劣悪なインド、という事を考えると入って来た方が賢明なのかもしれません。しかし約 9 ヵ月間の 保険代金は非常に高いのも現実です。保険加入者・非加入者の友人たちに意見をもらったので、載せて おきます。どうするかじっくり考えてください。それでも初めての留学ならば加入することを勧めます。 ①保険加入者の意見 ・病気になったときが怖い・荷物を盗まれそうだったから・バイクを購入予定だったためもし人にけがをさ せてしまった時の為に・留学1年目だから念の為・何度か病院に行ったし加入しておいて良かった等 ②非加入者の意見 ・病気になったとしても治療費が(日本に比べて)安い ・留学2年目だし生活に慣れているから等 ~ 13 ~ ‐デリーにある英語の語学学校インドでもし、大学等への進学や就職を考えているのであれば、英語の語学力は必須です。 企業の多くでは当たり前のように英語が話されていますし、高等教育や研究も英語で行われています (地方の大学や、ヒンディー・ウルドゥー専攻などの一部学部を除く)。 ヒンディー語の力だけでは、進学や就職はほぼ不可能と言ってもいいでしょう。 しかし英語だけが話せれば OK なのかと言うと、そうではありません。それでは不十分です。 多くのインドの人々にとって英語は私たち日本人と同じように母国語ではないからです。 英語とヒンディー語(もしくは、あなたが暮らす地域の言語)が合わさったとき、それはあなたにとっての 最高の武器となります。 ここでは、デリーにある英語の語学学校を紹介します。 毎年サンスターン生の幾人かは、並行して英語の学校にも通っています。 学校名: British Council 住所:17, Kasturba Gandhi Marg, Connaught Place, Delhi 電話:+91-11-23711401 ホームページ:http://www.britishcouncil.org/india.htm イギリスの公的な国際文化機関です。その活動の一環として英語教育を行っています。世界中に支部が あります(日本にも)。細かくコースやレベル分けがなされており、ビジネス英語やテスト対策などを重点 的に学ぶことができます。教師陣やカリキュラムにも定評があります。日本人も多く通っています。 場所が中央デリーにあるので、サンスターンからは少々通い辛いのが難点です。 学校名: inlingua 住所: デリー市内と近郊に 6 校あります。サンスターンから最も近い場所は South Extension 校です。 N-12, First Floor, South Extension Part-1 New Delhi-110049 Tel: +91 11 2469 4198 ホームページ:http://www.inlinguanewdelhi.com/ スピーキングに重点を置いた国際的な英語学校です。1 クラスは 10 人程度です。9 段階にレベル分けされ ており、通常 2 時間の授業中ひたすら先生やクラスメイトと会話を続けます。レストランや電話での会話 など、シチュエーションにそった会話練習が中心ですが、時にはディスカッションやテーマを決めてのス ピーチなども行われます。他にも発音の矯正クラスや、インタビュー対策のクラスもあるので会話力を伸 ばしたい人には最適の学校ではないでしょうか。先生はインド人が大半のようです。生徒は国際色豊か でインド人を中心に、韓国や日本、モンゴルに中東、アフリカからも多くの学生が来ています。授業料はテ キスト込で 1 コース(48 時間)8000ルピー程度です。 上記の 2 つ以外にも、インド人を対象とした私塾のようなものから、日本の語学学校と提携を結んでいる 驚くほど授業料が高い(日本で英語学校に通う事を考えれば安いですが)ものまで、デリーには大小沢 山の英語学校があります。授業内容もピンキリです。 ~ 14 ~ ―ちょっと息抜き…― 楽しい留学生活!それでも疲れやストレスは溜るもの。そんな時はおいしい料理を食べたり、好きな事をして ゆっくりすることも大切。毎日全力疾走では疲れてしまいます。ここでは留学仲間たちからの情報をもとに、 ガイドブックには載っていないデリーのお勧めスポットを紹介します! 【おいしい料理が食べたい】 ~わたし肉食ですけど、なにか?~ Alkauser (アルカウサル) 知る人ぞ知るムガル料理の名店です。骨までしゃぶりつきたくなる美味さのアフガニチキン。壷で炊き上げる 本格的ビリヤーニー。数十種のスパイスを利かせたムガル料理の至宝カコリカバブ。I’m a nonvegetarian!! 肉が食べたくなったら迷わずココ!!野外で食べるその味はきっと病みつきになるはず。 住所:Vasant Place Market, Sector-6, R.K.Puram (オート・ワーラーには Malai Mandir の近くのマーケットと言うと伝わりやすい) ~手軽な値段で本場の南インド料理を・・・~ A ndhra Pradesh Bhavan (アーンドラ・プラデーシュ・バーワン) アーンドラプラデーシュ州のデリー事務所内にある食堂です。たった Rs80 で、おかわり自由の本格的南インド 料理がターリー(定食)形式で食べられます。とても人気があり、いつも超満員です。スプーンやフォークもあ りますが、ぜひ他のお客さんに倣って右手を使い、北インド料理とは一線を画すその味を堪能してください。 住所:1 Ashoka Road, New Delhi, Delhi 110001 【ショッピングを楽しみたい】 ~デリー最大規模のショッピングコンプレックス!~ Select City Walk (セレクト・シティ・ウォーク) デリー市内や近郊にはいくつものショッピングモールがあります。そんな中でもデリー最大規模のこのシティ ーウォークは今もっとも熱いおしゃれスポットひとつです。何といってもめちゃくちゃデカイ!!それにキレ イ!!!国内外のブランドショップが多数入り、数個の映画館を併設し、飲食店も豊富で、スーパーマーケット まであります。友人いわく「丸一日つぶせる・・・」そうです。ここに来ている人達はみなオシャレをしているの で、ビーチサンダルや着古した短パン・T シャツで行くと、かなり浮きます(体験談) 住所:南デリーのサーケート地区 ~ブランド服の検品落ちが数百円でかえる♪~ Sarojini Nagar Market (サロージニー・ナガル・マーケット) 南デリーにあるこのマーケットには、インドの工場で検品にはじかれた様々な衣服が集まってきます。ロの字 型のマーケットにある無数の店を探しまわれば破格の値段で服を手に入れることができます。中には掘り出 し物のブランド品が紛れ込んでいることもしばしば。 ~ 15 ~ ~かわいいインド服や家具、雑貨がほしい~ Fab India (ファブ・インディア) インド中に多くの支店を持つファブインディアは、パンジャービードレスやショール、それにオーガニックの石鹸 やジャム、家具など、多彩なものを扱っているお店です。ベッドカバーやカーテンもインド風のデザインでかわ いらしいものが多く、オーダーメイドにも対応してくれます。伝統的な男性服のクルターも色や生地が選べて 楽しいです。ここのシナモン&グァバのジャムにハマりました 住所:コンノートプレイス、GK1の N ブロックマーケット、バサント・クンジ等。デリー市内に数店舗あります。 ~色んな食材を買いこみたい~ INA Market (アイ・エヌ・エー・マーケット) 学校からも比較的近く、輸入食材から野菜、魚、豚肉、生活雑貨まで。一通りのものが揃う便利な市場です。 鶏肉を1羽単位で購入もでき、細かいオーダーにも対応してくれます。お勧めはコリアンライス(Rs40/Kg)。 日本米に近い味で重宝します。 大通りを挟んだ向かい側には、地方工芸品やインド各州の料理店のそろう Dilli Haat があります。買い物帰り に、インド各州の郷土料理に挑戦してみてはいかがですか?店によっては豚肉も食べられます。 【まったりしたい ・ いろんなデリーをのぞいてみたい】 ~素敵なカフェのある書店~ Full Circle /Café turtle (フルサークル&カフェ・タートル) サンスターンからそれほど遠くない GK1(グレートカイラーシュ)の N ブロックマーケットにある書店です。 小さいながら本の品揃えは素晴らしく、それにとても整理されています。2階は絵本や写真集が充実しており、 ギフトコーナーの封筒やノートもすてきなデザインが多いです。3階にはカフェ・タートルというカフェがあり、 のんびりと本を読むにはぴったりの空間です。ドリンク類は Rs90程からと少し値は張りますがおいしいです。 近くに前出の Fab India もあります。*2010年に同じマーケット内で移転をしました。書店は地下一階。 住所:N8, G.K.Part1, New Delhi – 110048 ~イスラム色100%の別世界~ Nizamuddin West (ニザーム・ウッディーン西地区) 有名なスーフィー(神秘思想家)ニザム・ウッディン・アウリアの聖者廟(ダルガー・दरगाह)を中心に広がるイス ラム教徒の多く暮らす地区です。狭い路地には聖人に供えるための布(チャーダル)や花が所狭しと売られ、 願懸けや参拝の為に宗教を問わず沢山の人が訪れます。南デリーの近代的な町並みとはかけ離れた独特な 雰囲気にきっと驚くことでしょう。運がいい時は聖廟の前でカッワーリー(宗教歌謡)の生演奏が聴けます。 またここではとびきり美味しいイスラム料理を格安の値段で食べることが出来ます。聖廟の入り口付近にあ る屋台料理に挑戦してみてください。ジューシーなシーク・カバーブ(ひき肉の串焼)にチキン・ティッカ(炭火 焼チキン)!!もし興味があればマガズ・マサーラー(羊の脳みそカレー)もありますよ・・・。 *女性は廟の中には立ち入り禁止なので注意(その周りまでは行かれます)。それと布で頭を覆うことを忘れずに。神聖な場所 なので訪れる際は礼儀をわきまえてください。でも、きちんと礼儀を守れば暖かく迎え入れてくれるはずです。 ~ 16 ~ ―ヒンディー語学習の辞書・参考書― ①古賀勝郎・高橋明編 『ヒンディー語=日本語辞典』 大修館 8万語を超える語数、豊富な例文、詳しい文法の説明などヒンディー語学習に非常に参考になる辞書です。 英語からの借用語も豊富に記載されており、サンスターンでの授業やヒンディー語の新聞等を読む際にも欠 かせません。値段が1万8千円と高額ですが、本気でヒンディー語の習得を目指すのならば必ず購入するべき 辞書です。サンスターンの日本人留学生も殆どがこの辞書を使用していました。 ②Rupert Snell “teach yourself Hindi dictionary Hindi-English/English-Hindi ” 語学学習書 Teach yourself シリーズから出ている簡易辞書です。語彙数は少ないですが、ヒン→日、日→ヒン の両方での使用が出来、A5サイズなので持ち運びも楽です。授業に持ち込む辞書としてお勧めです。 ③町田和彦 『ニューエクスプレス ヒンディー語』 白水社 基本的な文法の勉強や、ヒンディーの基礎の復習に最適です。 ④町田和彦、テージ・クリシャン・バーティヤー 『こうすれば話せる ヒンディー語』 朝日出版社 CD を聴きながら本文を読んでいるだけで、ナチュラルなヒンディー語のスピードやニュアンスが掴めると思い ます。文法事項もわかりやすいのでお勧めです。例文がとても面白く、インド人との会話に織り交ぜたりする と会話に広がりが生まれます。 ⑤Rupert Snell “beginner's Hindi. teach yourself books” 上記の teach yourself シリーズから出ているヒンディー語入門者用の参考書です。この他にも Hindi complete course という参考書もあります。別売りで CD も売っています。サンスターンでの授業(特に文法)では英語で 説明を受けます。はじめは授業についてくのがなかなか大変です。この本を使って英語とヒンディー語の文 法用語等を事前に勉強しておくのも手かと思います。内容も分りやすいです。 ⑥ヒンディー語映画 映画大国インド。ヒンディー映画はヒンディー語学習者にとって最高の教材の一つです。 もちろん初学者が映画のスピードや内容について行くのは非常に大変です。手加減抜きのヒンディー語が飛 び交い、映画によっては方言や訛りがキツイものもあります。けれどもヒアリングの練習や、ネイティブの話す ヒンディー語に耳を慣らすのに映画は最適です。DVD が100ルピー前後から手に入るので、何か自分の好き な一本を見つけて下さい。そして何度も何度も見て下さい。最初は字幕付きで OK です。内容を理解し、なん となくでも聞き取れるようになってきたら、今度は好きなシーンやフレーズを選んで、台詞を書き出し、役者と 同じように口ずさんでみてください。良い勉強になります。また時間があれば映画館に新作のヒンディー映画 を見に行くのもお勧めです。気分転換にもなりますし、映画館の盛り上がりは日本とは比べ物になりません。 劇中の挿入歌を覚えるのも良いかもしれません。語彙数も増えますし、インドでの一発芸で重宝します(笑) ・映画やインド全般、デリーに関して非常に参考になるホームページ 『これでインディア』 http://www.koredeindia.com/ ~ 17 ~ ―おわりにー (拓殖大学の現役・卒業生のみなさんへ) 現在インドには2000人から3000人弱の日本人が暮らしています。アメリカや中国などに暮らす邦人の数と 比べるとその数は非常に少ないですが、それでもだんだんとその数を増やしています。 またその中には、私が知る限りで 6 名の拓殖大学の卒業生(偶然にも皆、国際開発学部)も含まれています。 会社員として、学生として、それぞれインドにいる理由は異なりますが、1つだけ共通していることがあります。 それは拓大在学中にインドと出会い、夢中になり、ワクワクする自分の気持ちを抑えきれなくて、自分の夢を かなえるためにインドに渡って来たことです。 今はまだ少数ですが、これから先少しずつインドで活躍する拓大生が増えて行ったら良いなと思います。 「もしインドで暮らしたい」や「留学をしたい」という気持ちを持たれていたら、何度も何度も、何をしたいの か、将来どうなりたいのか、インドでの経験を何に結びつけるのか等、情報を集めて、じっくりと考える事をお 勧めします。少しの間インドに滞在してみるのも良いかもしれません。しっかりとした目標や意志が無ければ、 インドで暮らすことは辛く厳しいものです。それでも、「どうしてもインドに行くんだ!!」という決断をしたら、 それからは絶対に諦めないでください。はじめにも書きましたがインドでの交渉事や手続き事は非常に根気 と時間を要しますし、生活もなかなか大変です。でも、絶対に諦めなければ、努力を続けたら、きっと道は開け ます(使い古された言葉ですみません。でもインドでは本当のことです)。 下記にインドで暮らしている拓殖大学 OB・OG の連絡先を載せておきます。インド留学や生活のこと、インドで 働くこと等、何か気になることがあればいつでも連絡をください。たくさんのインドに興味を持つ方々と繋が りを作っていけたらとてもうれしいです。 最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。この冊子が何かのお役に立てたとしたら幸いです。 2010年10月7日 齋藤隆太 Delhi, kotola mubarakpul の自宅にて 齋藤隆太 社会人経験後、2009年 Kendriya Hindi Sansthan へ留学。2011 年度でのインドの大学院進学を目指 し、デリーで勉強中。 E-mail: [email protected] 大上愛 社会人経験後、2008年に Kendriya Hindi Sansthan へ留学。卒業後、在インド日本企業に勤務中。 E-mail: [email protected] 持田健幸 拓大在学中にバナーラスで約 2 年間ヒンディー語を勉強。旅行会社勤務を経て、インド駐在員とし て、パンジャーブ州で日本米の育成に挑戦中。 E-mail: [email protected] ~ 18 ~
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