FLJ通信 - FIGU-Landesgruppe JAPAN

F L J 通信
第5号
Internet: http:www.jp.figu.org
発行:2015 年5月19日
E-Mail: [email protected]
編
先日、ようやく私達の課題で
あった Web サイトが再開され
ました。運開後には沢山の読者
の方から、お祝いのお言葉を頂
きまして本当に有り難うござい
ます。この場をお借りして御礼
申し上げます。
私達も、Web サイトの機能や
コンテンツは最低限の構成に留
まっている事は認識しておりま
して、今後の新しい課題として、
機能改善やコンテンツ充実に取
り組んでいきたいと思っており
ますのでご期待下さい。
Web サイトが再開した4月か
集
ら、一時的に書籍配布の申込み
が多くなっています。私達も運
開によって業務が一時的に忙し
くなる事は予測していたのです
が、実際に書籍の配布遅れやミ
スが何件か発生してしまい、一
部の申し込み者の方には、大変
ご迷惑をお掛けしてしまいまし
た。現在、申込数が落ち着いて
きており、私達も間違いの無い
効率的な配布活動に日々、務め
ていきたいと思っております。
2015年度の活動計画が承
認され、私達は元気よく第4期
目の活動を開始しました。昨年
手
記
はKDWの公開に活動を集中さ
せるために、幾つかの作業の優
先順位を調整し、結果的に小冊
子などの印刷まで至りませんで
した。既に何冊かの小冊子につ
いて翻訳が完了しており、校正
作業の手続きを経て順次、印刷・
配布を開始できるように努力し
ております。
私達は目の前に山積するミッ
ション業務を成立させるため
に、内部で忙しく働くメンバー
の努力もさることながら、多く
の友人の方々のお力をお借りし
て、全体のミッションが成立し
ています。本年度も幾つかの新
しい活動を計画しておりますの
で、今後、準備の進み具合に応
じて、読者の皆様にご周知させ
て頂きたいと思います。ご期待
頂ければと存じます。
小林 裕昌
FLJからの諸連絡について
(1)新しい小冊子の配布について
頂きながら公開に向けて淡々と作業を続け (4)Web サイトでのダウンロードについて
ております。新しい公開予定の見込みがつ
大変にお待たせしていました、新しい小
現在、私達の新しいウェブサイトで公開
いた段階で、FLJ通信等、及びWebサ
冊子「ノコデミオンの全7つの祈りの形」
されているダウンロード入手可能な資料と
イトにて御報告させて頂きたいと考えてお
が印刷を終えて 6 月 1 日から配信可能とな
して、FLJ通信を始め様々な資料をご利
ります。
りました。詳しい情報は小冊子の紹介をご
用いただけますが印刷物の配布後に行う公
この遅れに伴いまして「KDW勉強会」
覧下さい。
開用の編集作業に概ね 1 ヶ月程度のお時間
の開催についても順延させて頂きますが、
を頂いております。
参加希望についての申込みは受付しており
このため、一日でも早く、情報の入手を
(2)KDWの進捗について
ますので、お気軽にお声かけください。
ご希望の方は、読者登録をご検討ください。
「Kelch der Wahrheit」の遅れについて御
読者登録は Web サイトの登録ページを始
報告します。4月を目標に部分公開(1 章、
めインフォメールにて受付しておりますが、
(3)地域活動の起ち上げについて
2 章)に向けた最終的な作業を 2015 年 1
その他 FAX や電話、又は葉書などを八王子
引き続き勉強会の設立に向けたサポート
月から始めておりましたが、皆様がより読
ハウスまでお送り頂いても可能です。
を継続させていただいております。読者様
みやすくなるように、校正方針の変更を行
以 上
の生活圏での有志による勉強会活動の積極
いました。このために作業量が増加してし
的なサポートを実施していく予定ですので、
まい最終的に 4 月中の公開が難しくなって
お気軽にお問い合せください。
しまいました、現在も支援者の方の支援を
FIGU特別公報86号からの抜粋
FIGU-Sonder-Bulletin Nr.86,P1-P3
[Eine notwendige Klarstellung in bezug auf Meinungsfreiheit,Pressefreiheit,Isla
mismus und <Islamistmus sowie Islamischer Staat und <Islamistischer Staat>]
「意見の自由と報道の自由、イスラ
信仰価値、たとえば預言者を侮辱
しかしながら洗練された礼儀と
ム教と “ イスラム主義 ”、およびイス
し、中傷し、ダメにする事とはお
敬意、名誉と尊厳を守る形で全て
ラム国家と “ イスラム主義国家 ”」に
よそ関係ない。
が現実と真実に即しているのなら
ついて明確にすることの必要
そのような事が絵やイラストや
言葉で為されてはならず、漫画や
意見の自由と報道の自由は、人
間の名誉と尊厳およびその信仰と
戯画や風刺の観点からも行われて
はならない。
や
ゆ
ば、あらゆる点で揶 揄や冗談も許
されている。
だが、現実性と真実がなおざり
にされ、侮辱や嘘または中傷や屈
2
FLJ通信第5号
とき
とイスラム教を侮辱して、その預
だがここで問われるのは、鬨 の
当化されない攻撃が用いられたら、 言者を台無しにする一方で、変節
声を上げて “ シャルリー・エブド ”
それはもはや率直に意見を述べる
した残忍なイスラム主義者を激怒
に大歓声を送っている国民がどの
こととは無縁である。
させ、暗殺や殺人に駆り立ててい
程度に悟性と理性を備えているか、
る。その結果、遺憾なことにパリ
それとも全く馬鹿になっているの
とは、現実と真実の本当の事実 が
で変節したイスラム主義者の残忍
か、ということである。なぜなら
絶対明確[クリア]に、率直[オープ
な行動が起こり、多くの人命が失
国民は一方では現実と真実を知覚
ン]に、そして完全に中立的に告げ
われたのである。
できず、故に認識も理解もできな
辱など、つまりいかなる場合も正
オープンで自由な意見を述べる
4
4
4
4
4
られ、それによって実際の事実関
今や、憎しみの種を撒けば、再
いからであり、他方、ある事柄を(そ
係だけが明らかにされうることを
び憎しみによって反撃されるとい
れがどのようなもので何であろう
意味する。
うのは事実であり、それはまさし
と)完全に中立的に観察して評価
くパリで、後からベルギーでも証
することが、絶対にできないこと
明された。
は全く明らかだからである。
しかし正に、この事が一般に市
民自身によっても、ジャーナリス
トや新聞、雑誌やマガジンなどに
そして国民がそのような事件を
更に言っておかなくてはならな
よっても行われることはなく、従っ
中立的に見ることができないよう
いが、国民は(少なくとも、その
てこの点においてもいわゆる意見
に、一般にジャーナリストにもで
大多数は)オピニオンリーダーに
と報道の自由が濫用されている。 きないということは事実である。 感化されてあっさりと同調者と成
それというのも「報道」等は、一
というのも常に一方の側だけが歓
り、当の事柄が正当であるのか不
方的に一つの方向だけに偏り、双
声を送られ、他方の側は弾 劾され
当であるのかは、どうでも良いの
方の側が標準的、中立的に扱われ
呪 詛され、双方の真の事情や事実
である。
て評価されないからである。
や 背 景[
実のところ、ひたすら自分の「権
利」と自分の「意見」を主張する
だんがい
じゅそ
]を、絶対に中立的
そのとおりであることは “ シャ
に観察し評価することはないから
ルリー・エブド ” および “ ペギーダ ”
バックグ
ラウンド
[PEGIDA:西洋のイスラ
ム化に反対する欧州愛国者 ]に対する同調が証
である。
ことを目的とし、従って攻撃的で
そうすることによって、単純に
明しており、いずれも誤った意見
あり、自分自身で現実と真実の本
一方的で非中立的な意見が形成さ
の自由と、報道の自由により人種
当の事実を考えようとしない単に
れ、それが全力で主張されて擁護
差別主義とテロを広めることを目
同調者的な集団に、国民が非中立
され、ついにはそれが正しいか正
指しているが、それが新たな人種
的に与 するならば意見と報道の自
しくないかはどうでも良くなる。
差別主義とテロ行為に繫がること
くみ
由は一般に国民によっても濫用さ
こうして一方的な意見が「高揚
は疑いがない。
され」、それによって一方の側は歓
この事を把握も理解もできない
今、正にそれが風刺新聞 “ シャ
呼で迎えられるが、他方の側は徹
人間は、知性の点で本当に貧しく
ルリー・エブド ” の策謀に関して
底的に弾劾される。事実を現実と
自分の悟性と理性の高みにはいな
起きているのである。なぜなら国
真実に従ってあるがままに見て言
い。
民大衆は全員一致でひたすらそち
い表し対処するために、全てが中
さて、イスラム教と「イスラム
ら側に味方し、同様にイスラム教
立的に見られて扱われるというこ
主義」および「イスラム国家」と「イ
とその信者と預言者を中傷してい
とは無いのである。
スラム主義国家」に関して、次の
れる。
これが為されないのは “ シャル
事を明確にする必要がある。イス
彼らはオオカミのような人種差
リー・エブド ” の一例でも証明さ
ラム教は、誠実な信者によって育
別主義者に合わせて遠ぼえしてい
れたとおりであり、この件に対し
まれているイスラムの宗教に実際
るに過ぎないのであり、人種差別
て未熟で見境もなく鬨 の声を上げ
に根ざした信仰傾向であり、預言
主義者は漫画家や戯画家、風刺作
ているが、変節したイスラム主義
者ムハンマドに対する畏敬の念と
者として意見・報道の自由と称す
者が残忍な攻撃に及んだ惨事全体
関連している。
るものにむごい仕打ちを加え、そ
の責任は人種差別主義的なテロ的
れを利用して誠実なイスラム教徒
風刺新聞にある。
るからである。
とき
こ の よ う な 意 味 と 事 実 に 従 い、
イスラム運動は「イスラム教」、対
3
FLJ通信第5号
応する国家は「イスラム国家」と
イ ス ラ ム 主 義 者 は 彼 ら の 生 活、 何が起きたか思い出しさえすれば
行動と行為、そして全ての振る舞
良い。これについて、未熟な国民
しかしながらここでイスラム教
いも予言者ムハンマドの実際の教
は明らかにそこから何も学ばな
に関係していると自称する原理主
えに従って律していない。という
かったと言わねばならない。少な
義的で、狂信的で、残忍で、過激
のも彼らは根本的にその本当の教
くともイスラム教徒やユダヤ人に
な一部を見るならば、このイスラ
えに邪悪にも違反し、従ってそれ
対する扇動のために人間の名誉と
ム教からの敵対的な分裂はもはや
を無視して台無しにするからであ
呼ばれる。
「イスラム教」と呼ぶべきではなく、 る。
「イスラム主義」と呼ぶべきである。
実のところイスラム国家ももはや
尊厳および信仰などを、欺まんと
ちょうしょう
は れ ん ち
嘲 笑、虚偽と破 廉恥、誹謗と中傷
いよいよ「イスラム教」と「イ
によって台無しにしている一部の
スラム主義」および「イスラム国家」 国民はそうである。
存 在 し え ず、 拷 問、 殺 人、 テ ロ、 と「イスラム主義国家」の違いを
ここでは罵倒され、笑い者にさ
強姦、破壊の上に築かれた「イス
明らかにし、人々がはっきりと理
れ、誹謗され、不当に攻撃された
ラム主義国家」があるのみである。
解できるようにすべき時がきた。 これらの人々がなおも生きている
それゆえイスラム教と「イスラ
というのはその必要性は時間が経
か、それとも既に死んでいるかは
ム主義」、従って誠実なイスラム教
つにつれていよいよ急を要するか
重要ではない。それがつい最近の
信者と残忍なテロリストのイスラ
らだ。それは人種と宗教を憎む連
事か、それもとも数百年あるいは
ム主義者は、言葉によっても文字
中、たとえば “ シャルリー・エブド ”
数千年前の事であるかも関係ない。
によっても区別されなければなら
と “ タイタニック ”[
ない。
により、そしてまた “ ペギーダ ” 運
:ド イ ツ の
風刺週刊誌
]など
SSSC、2015年1月17日、
イスラム主義者とは、イスラム
動により、人種的憎悪およびイス
15時33分
の教えに背き原理主義に染まった
ラム教徒憎悪(最近では再びユダ
ビリー
狂信的、過激で残忍な急進主義者
ヤ人憎悪)も助長されており、非
であり、イスラム教と信仰の厚い
常に良くない結末をもたらす恐れ
真のイスラム教徒の評判を悪くし、 があるからである。
それどころかイスラム主義教派に
属さなければ虐殺するのである。
その際、前回の世界大戦でユダ
ヤ人憎悪とユダヤ人絶滅に関して
FIGU特別公報86号からの抜粋(606 回公式コンタクトからの抜粋 )
FIGU-Sonder-Bulletin Nr.86P3-P11 [Auszüge aus dem offiziellen 606.Kontaktgspräch vom 3.Januar 2015]
となっておりました。
※おことわり
606回公式コンタクト記録を掲載する予
私達は原稿の集中的な校正作業に連休の
定でしたが、この記録は上記および下記の
連日を費やし精鋭努力いたしましたが、残
607回公式コンタクト記事と関連する記事
念ながら本号に間に合わすことができませ
んでした。次回以降の刊行物に掲載させて
頂きます。
FIGU特別公報86号からの抜粋(607回公式コンタクトからの抜粋)
FIGU-Sonder-Bulletin Nr.86P11-P14 [Auszüge aus dem offiziellen 607.Kontaktgspräch vom 12.Januar 2015]
2015年1月12日、607回
画や風刺について話したが、それ
公式コンタクトからの抜粋
らは名誉、尊厳、宗教、そして人
それは我々が会見の時に考えて
いたよりも早く起きた。
間をも傷つけ、侮辱し、台無しに
確かに我々はそのような事がす
ビリー:... というのは、1月3日に
しており、それはもっと良くない
ぐにも、つまり極めて近い将来に
我々の606回公式コンタクトで悪
結末をもたらすだろうと言ったこ
起こるだろうと確信していたが、
質なテロリストまがいの漫画や戯
とについて君と語りたいからだ。
それは早くも4日後に起きてし
4
FLJ通信第5号
まった。我々は本当にその事を知
実際に私はこの新聞、もしくは
ビリー:パリにおける攻撃に対して
らなかった。なぜなら我々はこれ
そこで働いている人間が目前に
世界中で起こった反応を、全てを
について計算も予測も行わなかっ
迫っている殺人の、第一の標的に
正しく観察するとそのような出来
たからだ。
なるということは知らなかった。 事がわずか2日間で2回、それどこ
そ れ が 実 現 し た こ と に つ い て、 そうなったのは、彼らがイスラム
ろか3回あった事は注目に値する
教に敵対的な戯画やスローガンで
が、それはやはり非常に遺憾なこ
それに対する欲求や衝動があり、 テロリストの活動を促し挑発した
とだった。というのもパリの追悼
遠からず何か凶悪な事が起こるだ
からである。それというのも、ま
デモに参加した多くの者は、外国
ろうということが、私には明白だっ
さしく彼ら自身が人種差別主義的
人、異邦人、イスラム教、イスラ
たからだ。
なテロ行為をしているからだ。
ム教徒および人種に対する憎悪に
我々が話したのは、ただ私の中に
よりにもよってパリの風刺新聞
ここで言うべきは、「憎しみとテ
関する自分達の野心を、間違いな
“ シ ャ ル リ ー・ エ ブ ド ” が テ ロ 攻
ロの種を撒けば、再び憎しみとテ
く追悼デモで密かに、または公然
撃に見舞われたというのは、いわ
ロが刈り取られる」ということで
と発揮できたからだ。この追悼デ
ば摂 理によって起きたのだ。それ
ある。
モは本来、殺された人々に哀悼の
せつり
がイスラム教に敵対的な戯画やス
私に明確に意識されていたのは、 意を表わすとともに、残酷なテロ
ローガンをまき散らしており、そ
原理主義的、狂信的、過激なイス
行為に対する抗議として企画され
のためまさしくイスラム教とイス
ラム主義者は遅かれ早かれ、おぞ
たものだ。
ラム教徒に対する扇動ビラと化し
ましい戯画や漫画や風刺でイスラ
ているこの新聞だろうということ
ム教徒の信仰と信仰価値を中傷し
公の場に登場して自国の国民や国
を私は知らなかったし、予感さえ
ている連中をこき下ろし殺害する
際社会に好印象を与える目的のた
もしなかった。
だろうということだ。
めだけに追悼デモに参加した。こ
0
0
0
0
0
0
しかしまた別の人間は明らかに、
この新聞もしくは新聞屋兼戯画
そしてこれは他の宗教や信者や
家 の全行動と行為を観察して分析
それらの信仰価値についても、同
他の統治者に言えることであり、
するならば、同紙がやっているの
じスタイルで、宗教と信仰と信仰
彼らは最前列でいかにも悲しそう
はイスラム教とイスラム教徒と預
価値に関して一切が侮辱されて、 な顔つきで一緒に行進することに
言者ムハンマドに対するテロ行為
台無しにされたら当てはまること
よって注目され、ジャーナリスト
以外の何ものでも無いということ
である。
から写真を撮られ、そしてテレビ
0
れは特に特定の国家権力者やその
しかし実のところ私は何が起こ
では「悲しみを共にする」国家権
この責任者達は、このような事
るのか全く知らず、予感したに過
力者等として人目を引くことがで
を法律によって裁かれて罰せられ
ぎない。君もこの事件の予備知識
きた。
がわかる。
ることもなく為すことができる。 を持っていなかったし、予測もし
というのも彼らには反対に警察の
なかったね。
私が新聞やテレビで非常にじっ
くり見たそれらの写真や動画のこ
とを考えると、国家権力者やその
保護が与えられ、未熟な国民から
歓声を贈られているからだ。その
プター:私のほうでも全体に関する
他の統治者の顔と表情に、しかし
国民は、“ シャルリー・エブド ” の
知識は持っていなかった。なぜな
また種々の「普通の」民衆の追悼
行為によってあらゆる秩序とイス
ら私はこれについて実際に予視し
デモ参加者にも誠実な追悼とは似
ラムの秩序が支離滅裂になり、否
なかったからだ。だが、何かが起
ても似つかないものを見ることが
が応でもイスラム主義者やその他
こる事は本当に予想されていたし、 できた。
のテロ分子によって暗殺が引き起
そのようなテロ攻撃が行われて人
私が見て観察した顔はしばしば
こされる事を知らないのだ。
命が失われることも予想されてい
悲しみではなく、むしろ不安と憎
た。
しみが刻まれていた。これと同じ
しかし私がこの風刺新聞の名前
を挙げたのは、ムハンマドに対す
だが、1月3日に我々が話したこ
るタチの悪い風刺の為にちょうど
とがそれほど速く実現されるとい
動の外国人、異邦人、イスラム教、
記憶していたからに過ぎない。
うことは考えてもみなかった。
イスラム教徒、人種および宗教に
表 情 は、 ド イ ツ の “ ペ ギ ー ダ ” 運
5
FLJ通信第5号
“ ペギーダ ” 創始者の背後に別の
対する敵意に関しても見られるが、
でかす」と推測した。
その運動はそうした憎悪者によっ
思想的創始者がいたことは、イン
てスイスでも誕生しようとしてい
ターネットの抜粋からも明らかだ。
る。しかし実のところそれは単に
この土曜日に出た情報誌 “ シュ
外国人、異邦人、イスラム教とイ
ピーゲル ” の最新号は、ドレスデ
メンバーは最初から名称について
スラム教徒、別の人種および他の
ン出身の10人のペギーダ創始者を
一致していなかった。
宗教に対する敵意ではない。全体
何人か取り上げた。その中には挫
の背後には過激主義の、さらには
折 し たCDU[:
テロ行為のファクターが潜んでい
から元ハマム経営者までいる。
ドイツキリス
ト教民主同盟
るのだ。
]市会議員
ことは、“ ペギーダ ” 運動の合唱に
よう要求した。
Facebook 上の議論が示すように、
当初ペギーダは「西欧のイスラ
ム化に反対する平和な欧州人」と
することになっていたと “ シュピー
警備会社の社員ジークフリート・
このファクターが目指している
党はついに市会議員を辞職する
デープリッツも初期のペギーダの
ゲル ” は書いている。
しかしこれは多くのメンバーに
とって締まりが無さ過ぎた。
思想形成に関与した。
同調して吠えている信奉者には知
この39歳の男は Facebook にアド
コメントの一つは「この名称は
覚できないが、イスラム教とイス
ルフ・ヒトラーの引用文を投稿し
あまりに感じが良く、善い人の集
ラム教徒だけでなく、その背後で
てイスラム教徒を罵倒した。
まりのようだ。そんな必要がある
ユダヤ教とユダヤ人も攻撃して迫
害することだ。
彼は「イスラムステート」(IS) のか?そもそも平和的である必要
のテロと戦うクルド人について、 があるのか?欧州人?自分はドイ
これは1930年代に人類に対す 「彼らは回教徒内の他の全ての動向
る犯罪者アドルフ・ヒトラーが実
と同様に文明化されたヨーロッパ
権を握った時に全く同じやり方で
/ドイツにとって大きな危険であ
起こった。彼は正にその方法で国
る」と書いた。
ツ人だ…国家こそ相応しい言葉だ」
と述べられた。
インターネットにはこんなことも
も う 一 人 の ペ ギ ー ダ 活 動 家 は、 載っている。
民を自分のまわりに集めてユダヤ
人にけしかけたが、それは今 “ ペ
マイセンの元CDU市会議員のトー
ギーダ ” 運動がイスラム教徒にし
マス・タラッカーだ。
「西欧のイスラム化に反対する欧
その人物について彼の知人達は
州愛国者」(ペギーダ)も、風刺新
だが、これらの人間はなんと未
“ シュピーケル ” に対してこう言っ
聞 “ シャルリー・エブド ” に対する
熟で、さらには愚かで愚 鈍なこと
た。「世界像がしっかりしておらず
攻撃の故に本日、月曜日ドイツの
か。彼らはこの極端な憎悪運動に
他人の言動に惑わされやすい。だ
複数の都市で喪章を付けた決起集
加担しながら、そこで本当に何が
が、彼はネオナチだ。」
会を呼びかけた。
ているのと同じだ。
ぐどん
ハイコ・マース連邦法務大臣は
進行しているか、今どんな事態に
あるか、そして “ ペギーダ ” 運動の
これを偽善的と見た。「ドレスデン
名称をめぐる争い
では腕に喪章を付けた人間達が、
創始者ルッツ・バッハマンが本当
すでに2013年夏、タラッカー
つい一週間前に “ 嘘つきメディア ”
は Facebook 上で難民申請者に対す
と自分達が罵ったパリの犠牲者を
る反感を煽っていた。
追悼しようとしている。」
に企んでいるものが何であるかに
気付いていないのだ。
ここで問われるのは、“ ペギーダ ”
とき
運動に加担しその目標に鬨 の声を
0
「我々は、90%が無教養であるな
0
0
彼は日曜日に、「犠牲者はそのよ
0
上げている全てのドイツ人は、ユ
らず者に、何をしようというのか。 うな扇動者に濫用されるべきでは
ダヤ人に対する大量殺害もしくは
今やっているのは失業手当(ハル
ない」として主催者にデモの中止
ジェノサイドが行われ、アドルフ・
ツ第Ⅳ法)を与えて我々の福祉国
を求めた。
ヒトラーとその大量虐殺犯達が、 家を疲弊させることだ」とタラッ
「文明化されたヨーロッパ/ドイ
数百万のユダヤ人と全体で六千万
ツにとって大きな危険」
カーはその時、投稿した。
この言葉で簡潔に言うべきこと
以上の人間を殺害した最後の世界
ある傷害事件の後、彼は「発達
大戦から本当に何も学ばなかった
障害があるか、断食のため飢えか
が本来、全て言い尽くされている。
のかということだ。
かったトルコ人は、きっとまたし
だが、さらに考えるならば、一言
6
FLJ通信第5号
付け加えるべきだろう。それは “ ペ
えヨーロッパ内でも国外追放を強
ギーダ ” 運動は、彼らが自称して
化することを要求する。」
るかにかかわらずだ。
さらに “ ペギーダ ” に関して言う
ペギーダが信徒を獲得するため
と、理性的な人間なら誰しも考え
の言葉であり、ハーメルンの笛吹
及ぶことだが、この運動は背後で
そしてそれはまた自由なまこと
き男のようにますます多くの人間
全ドイツ国民を(この頃は可能な
の民主主義を追求することとも無
がペギーダ、もしくはその言葉に
限りスイス国民も)魅了すること
縁である。というのも実のところ
付いていく。
を目指して努力している。
いるような自由な意見の表明とは
無縁だということだ。
“ ペギーダ ” 運動は外国人と異邦人
それ故、全てを正確に観察する
そして、これはあってはならな
およびイスラム教とイスラム教徒
ならば、何よりも重要なのはイス
い事だが、官庁や治安部隊や情報
に敵対的だからであり、そのこと
ラム教とイスラム教徒に対する敵
機関などが適切に対処しないため
は次の短いインターネットの記事
意と憎しみであり、これは「西欧
に、 実 際 に そ れ が 成 功 し た な ら、
からもわかる。
のイスラム化」という言葉からも
ヨーロッパではEU独裁の影響より
明らかだ。
さらに酷い新たな害悪に脅かされ
特にペギーダ(「西欧のイスラム
化に反対する欧州愛国者」)のビ
そのため “ ペギーダ ” によってイ
ジョンで問題となるのは、彼らに
スラム教徒と彼らの信仰およびイ
これについてドイツとスイスの
は気に入らないドイツの難民政策
スラムの宗教が攻撃され、侮辱さ
責任者達は徹底的に熟慮し、破局
である。
れ、憎まれ、その際に偽善的にも
を阻止するために適切に対処すべ
ペギーダはほとんど毎回演説の
イスラム主義者の残忍で、狂信的
きだ。
度に「我々は戦争難民の受け入れ
で、過激な、原理主義的な策謀が
には賛成だが、経済難民の受け入
引き合いに出されている。
れには反対する」と言い、歓声と
拍手を浴びている。
るだろう。
そうしなければ、“ ペギーダ ” の
ちょうこうぜつ
反ユダ主義的の扇動的長 広舌によ
しかしこれらのイスラム主義者
りイスラム教徒迫害、そして非常
は実のところ真の誠実なイスラム
にあり得ることだが再びユダヤ人
「さらに我々はいかなる少数派も、 教徒とは無縁であり、イスラム教
迫害が増大する。
彼らがどこから来ようと、我々の
徒のほうもイスラム主義の殺人者
元で暮らし、働き、食べようとす
や犯罪者と関係を持とうとは思っ
る意志があり、そしてドイツ語を
ていない。それらがIS民兵テロリ
話し、我々の法律と文化に敬意を
スト、アルカイダ殺人者、または
プター:君が言ったこと、そしてま
払うならば拒むことはない。」
その他のテロ殺人者ネットワーク
たインターネットから抜き出した
そ し て 次 の よ う に 組 み 立 て る。 に属しているか、あるいはテロ行
「我々は入国管理を厳しくし、たと
プター、そして君がどう思うか?
私はそれが知りたい。
全てに同意するのみだ。
為に関して単独の急進主義者であ
Fehler sind wie riesige Gebirge, deren Gipfel der Mensch selbst ist mit all seinen eigenen
Fehlhaftigkeiten, die er seinen Mitmenschen völlig schamlos sowie reuelos in die Schuhe schiebt.
SSSC,14. März 2012 00.23 h, Bily
過 ちとは、
「 巨 大 な山 脈 の 頂 上 を 極 めても、
その 人 間 が自分自身 のあらゆる過 ちを
犯 す 事 から免 れ ない 」
という事 のごとし 。
この 事 をその 人 間 は 全く厚 かましくも、
そして
後 悔 の 念もなく、他 人 にその 責 任 をな すりつけるのだ 。
SSSC 2012年3月14日 0時23分 ビリー
☆ 理 解 のポ イント
“巨 大 な山 脈 の 頂 点 を 極 める”という表 現 は 、
スイス 地 方 で は「 人 が 大 きな 成 功 を 納 める」
というこ
とと同 義 だ そうで す 。
…ど のような 成 功 を 納 めても謙 虚に学 ぶ 姿 勢 を 失うこと無く、学 び 続 け なさい…
(FLJ勉 強 会 より)
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FLJ通信第5号
小冊子「ノコデミオンの全7つの祈りの形」についてのご案内
新
しい小冊子の出版をご案内いたします。
新しい小冊子はノコデミオン氏に由来する7つの祈
りの形を全て紹介しています。
Alle sieben Gebetsformen
von Nokodemion
ノコデミオンの全 7 つの
祈りの形
著<ビリー>エドアルド・A・マイヤー氏
この小冊子は、東京SGの皆様に校正協力を頂きました。
ご協力にこの場をお借りしてお礼申し上げます。
以下、本文より一部抜粋・・・
祈りの言葉は地球人の進化に合
これらの祈りは昔から、意識の代わりにまだ〈霊〉とい
わせて、その都度開示されてきま
う概念を使っていた人間の初期の理解力に合わせて使用方
したが本誌にその理由が書かれて
法、もしくは利用方法として与えられていた。
います。
これらの祈りの形は、古代から新時代にまで続いている
また、自身に肯定的な影響力を
が、新時代では人間には意識という概念を理解する力が与
発するドイツ語原文による祈りの
えられている。新時代の最初の時期においては祈りの中で
唱和について、読者の皆様にもド
なお常に〈霊〉という概念が使われていたし、また使われ
とな
サイズ:A5 配布価格300円 重量:50g イツ語で楽しく称えていただける
配布開始:2015年6月1日より
ように、本誌から切り離して利用
付録:A4サイズ額縁用祈りの文言付き
が可能な 7 番目の祈りを、読み仮
ているが、それは古くからの誤った理解に相応したもので、
本来は意識を意味している。だが、いまや時が熟して、正
しい形が称えられる。なぜならば現代の人間はますます、
名付き(裏面に原文あり)で付録
霊ではなく意識が根本的な因子であり、それから思慮深さ
として付けました。本誌とは別にA4用の額縁をご自身で
や豊かな着想などが生まれるという理解に達しているから
ご準備して頂く事によって綺麗に壁などに飾ることができ
である。
るようになっております。
「体面を傷つける敵対的な振る舞い」
※601回公式コンタクト
記録(速報)からの特別記事
前回のFLJ通信特別1号でご紹
介することをビリー氏に報告した
この記事はFIGU特別公報88号
介した米国のFIGU活動家である
ところ、ビリー氏より「こちらの
に掲載されましたが、本号の翻訳
マイケル・ホーン氏の「イスラム
記事もどうだ」との提案を受け、 文は公報記事用の校正を受ける前
国に関する呼びかけ文」の記事に (速報版)のコンタクト記録を翻訳
ついて、 日本の読者の皆さんに紹
の速報版を元にしております。
/校正しましたのでご紹介します。
2014年11月10日の601回
侮辱されてきたということに関連
して独裁EUの権力者たち(特別な
コンタクト(速報版)より抜粋
して、幾らか知識を得たのだよ。“ 冷
役割を果たしているのはその中で
戦 ” もまた、世界中で非共産主義
もドイツの権力者たちだが)の、途
ビリー:…西側がロシアを再び(昔
0
0
国家が「ロシアを見放せ」とがな
0
方もなく腹黒いレトリックによっ
から長らくそうしていたように、 り 立てていた間、そのように形作
て、愚かで馬鹿げた、犯罪的で無
そして現在でも再びそうしている
責任なやり方で、狂気の沙汰だが、
ように)敵と見なしていること、
これをそもそもどう考えるかね?
られていた。
同様に現在もまた、ロシアの明
“ 冷戦 ” を再び現実のものとしよう
白な敵に、扇動のために再び大き
という努力がなされていることは
私 は こ れ に つ い て 調 べ て み て、 な余地が与えられている。これは
明白だ。
非常に学ぶところの多い新聞記事
特に、独裁EU、アメリカの他、ウ
で幾つかのことを読み、他の重要
クライナ国内、グルジア国内、バ
プター:君が言っていることは、現
な情報を集めてみたのだよ。これ
ルト三国内のロシアを憎む勢力に
在、本当に再び起きていることだ。
は、いわゆる普通の市民には恐ら
よって行われていて、彼らは、「ロ
しかし、全体の根は、理解のな
く知られていない情報だ。
シア国民が戦争をしたくてウズウ
い普通の人間の目に全般として見
つ ま り 私 は、 ロ シ ア の 歴 史 と、 ズしているのだ」と言い張ってい
えるよりも、もっと深いところに
ロシアが西側の国々とその権力者
た ち に、 昔 か ら 恐 れ ら れ、 ま た、
る。
不安と小心さの結果として、そ
ある。というのも、君が言う通り、
全ての基礎は、ロシアの敵対者の
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FLJ通信第5号
もとに昔からあったからだ。この
側諸国との間に否応無しに不信感
び終わりを迎えた。モスクワを中
敵対関係は広く、特に西側の人々
も生み出してきた。それに当たっ
心とした権力あるいは帝国が樹立
の間に、21世紀の今日に至るまで
ては、東側と西側で異なる宗教も、 されたときだ。
持ち込まれている。
汚いやり方で首を突っ込み、争い
この権力は確立後、領土を急速
をもたらしてきたと私は考えてい
に広げたため、これが新たな原因
る。
となって、ロシアとロシア人に対
“ 冷戦 ” も、ロシアと西側、並び
に西側と結託している他の国々と
の間にある対立が、著しく悪化し
この点については、西側とロシ
する不安、そしてロシアを敵と見
た結果だった。前世紀、この敵対
アの宗教的・民族的文化の間には、 る見方が、またしても西側の国々
関係はイデオロギー的理由から存
根の深い非常に大きな文化的な違
に生まれることになった。ロシア
続し、新たに構築されてきた。そ
いが存在するという事実も、考慮
とロシア人は、特に16世紀、野蛮
の際、西側陣営においては資本主
に入れなければならない。そして
で残酷であると罵りを受けること
義が。ロシアとその附属国家ある
これは、今日でも同様だ。従って、 になった。
いは歩調を合わせる国家において
この点においても、無理解と民族
東方キリスト教会と西方キリス
は共産主義が、主な理由として前
間の相互憎悪などによって生まれ
ト教会がお互いにいがみあい、ロ
面 に 押 し 出 さ れ た。 だ が そ れ は、 る敵対関係は、昔から日常茶飯事
シアの政策と西側の政策も一致し
無責任な見せかけにすぎなかった。 だったのだ。
なかったため、ロシアは、キリス
それは、実際にその後、東側陣営
たった一人の人間、例えば宗教
ト教世界と西側諸国の政治にとっ
が崩壊した際に明らかになった。 的あるいは政治的権力者が、その
ても、また西側の軍隊にとっても、
そして、かつてソ連邦を構成して
常軌を逸した狂気じみた演説と狂
暴虐な敵として様式化されたのだ。
いた数々の小共和国は、あっとい
気じみた見解で大勢の人間を扇動
ロシアが帝国主義であると非難さ
う 間 に ロ シ ア に 離 反 し、 西 側 に、 し、味方にすることができるとい
れたのは、ロシアが志を同じくす
つまりヨーロッパとアメリカにつ
うことを考えれば、これは不思議
る者をバルカンとアジアの様々な
いたのだ。
なことではなく、現在でもシリア
国で集めた結果であり、これがも
やイラクのイスラム国(IS)で実
ちろん、西側諸国の国益に反する
際に起きていることだ。
ことだったからだ。
しかしこのことで必然的に、西
側についた旧東側諸国はロシアか
らかけられる圧力が増す一方だと
ソ連から解放された国々が西側
さらに西側諸国は、ロシアの国
感じるようになり、一部は武力を
についたこと、そして今でもつい
内問題に介入し、ロシアの国内制
もってロシアによる自国領土への
ていること。それも、その獲得し
度に難癖をつけた。
介入に抵抗する結果となり、旧ソ
た自由と独立を守ったあるいは守
そして、ロシアの拡張主義も非
連邦諸国において、様々な形でロ
る代わりに、アメリカと、特に独
難の対象となったのだが、一方で
シアとの武力衝突が起きるという
裁EUについている、ということに
西側の拡張主義には言及すらな
ことに繋がったのである。
関して君が言ったことが、ロシア
かった。特に、アメリカが以前か
に対する不信感と敵対感を生み出
らずっと実践し続けていた拡張主
ビリー:“ 冷戦 ” とは、私の理解に
す新たな土台であることは、今も
義すらも、おとがめなしであった。
よれば、西側諸国とロシアの間に
昔も変わらない。そしてロシアは、 アメリカという国は、世界中の多
昔からあった敵対関係の結果にほ
当然のことながら、ぞんざいに扱
くの国々に居座り、これらの国々
かならない。私は、これら二つの
われていると感じ、全ての西側世
を自らに依存させるということを
陣営の間の険悪な関係は、昔から
界から切り離されていると感じて
やってきた国で、これは今でも行
常に、敵対者と権力に飢えた者に
いるのだ。これはその昔、タター
われている。
よってコントロールされてきたと
ル人による支配を受けていたとき
ロシアは、昔から恐らくは専制
考えている。根本的には、まさに
も同様であった。タタール人支配
政治に分類される国であった。従っ
ヨーロッパとアメリカによってコ
は、私の知っている限り、私の記
て、名目上の権力、ないしは形式
ントロールされてきたのだ。
憶が正しければ、11世紀に盛んに
上の権力は、一人の支配者のもと
なり、15世紀になってようやく再
にあったのだ。
当然ながらこれは、ロシアと西
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FLJ通信第5号
これは、政治の動きに個々の市
どうあれ、祖国に大国としての地
民が関与・参加することを許そう
位を再び取り戻そうとしていると
という努力をする国々がヨーロッ
いう噂が立つまでの間しかもたな
そしてこれは他の全ての国にも言
パで増え始めた、19世紀末におい
かった。プーチンの初の大統領就
えることだが、何が何でも自国の
ても言えることで、ロシアは旧来
任とともに、早くもロシアには西
利益のみを追求することが重要な
の専制政治体制を引き続き固持し
側、特にアメリカと独裁EUによっ
のであり、それに当たっては暴力、
ていた。そしてこのことは、もち
て、 再 び 敵 の レ ッ テ ル が 貼 ら れ、 非論理性、強制という完全に誤っ
ろん、ロシアを襲っていた意識面・
ロシアは潜在的な敵対者と見なさ
た手段が絶対的に正当な正しいも
社会面・経済面でのダイナミズム
れるようになった。
のと見なされている。
とは相入れないものだったのだ。
私はこれを、軽率で犯罪的な陰
しているのだ。
独裁EUとアメリカにとっては、
この点において間違いを犯して
結局、1917年、この全てが革命
謀だと見なしている。というのも、 いる、責任ある地位にある権力者
に至ることとなり、その結果、必
これによって、ロシアは再び完全
たちが口にする、高尚で聞き心地
然的に、西側が望んだものとは異
に孤立しかねず、また、新たな “ 冷
の良い言葉は、ことごとく嘘偽り
なる政治的な道が開かれることに
戦 ” も生まれかねないからだ。さ
以外の何物でもない。というのも、
なった。
らに実際に、新たな戦争行為が起
まことに彼らにとって重要なのは、
こるという可能性も除外できない
権力を保持することのみだからだ。
そしてロシアと東側諸国はそれ
それも、国民に方針を指示される
までにも増して疎遠な存在となり、 のだ。
ことはない。
その状況は第2次大戦が終わり、東
クリミア半島とウクライナに関
ドイツが占領されるという結果に
するプーチンの政策を、理性的な
しかし、国民を未熟でちっぽけ
なったとき、さらに悪化した。そ
方法で批判することは可能だ。行
な存在として抑え込むこれら全て
して、そこに最終的には “ 冷戦 ” と
動全体が、正当に行われているわ
の嘘とペテンにも関わらず、全て
いう結果も続いたのだ。また私は、 けではないからだ。しかしこのこ
の西側諸国とロシアが、同じ船に
既に知っていたことではあったが、 とは、アメリカと独裁EUによって
乗っていることは事実なのだ。そ
超大国ソ連の崩壊と、イデオロギー
ロシアに対し、愚かな制裁措置が
れは、世界全体にも言えることで
対立の終了とともに、西側諸国間
取られる必要性があることを意味
あり、従って、皆が同じ舵を使い、
の関係に短期間で変化が生じたこ
するわけではない。そのような制
同じ方向へと船を操縦して行かな
とについても理解していた。
裁措置は、ロシア国民と経済に損
ければならないのだ。
つ ま り、 政 治 家、 他 の 権 力 者、
ソ連の終えんにより、ソ連は西
害を与え、また同時にヨーロッパ
側にとって、不安な存在としての
の国民とアメリカ国民、またその
軍隊、科学者、宗教の全てに、そ
本質を失った。なぜなら1990年
経済にも非常に打撃を与えるよう
して全ての民族に、真の平和を押
代以降、ロシアもまたあらゆる点
な報復制裁措置をも招くことにな
し進めることが求められているの
において弱体化し、もはや強力な
る。
だ。 こ の こ と は 同 時 に、 全 て の、
敵とは見なされなくなったからだ。
正しく判断するならば、独裁EU
例外なく全ての現存する対立をあ
それによって、西側には新生ロ
の権力者たちは、この点において
らゆる点において終結させ全世界
シアに対して奇妙な形の共感が生
も、さらに他の点においても、ロ
の状況を、平和を基礎に正常化さ
まれた。ところがこの共感は、ウ
シアに関して軽率にも外交面での
せることを意味する。
ラジーミル・プーチンが権力の座
利益を度外視し、既に再びもろい
これが私の見解だ。
につき、この人物が、真偽の程は
ものになっている世界平和を脅か
発行・販売元:社)フィグ・ランデスグルッペ・ヤーパン
〒 193-0823 東京都八王子市横川町 521 番 4 号
TEL 042-686-1379 FAX 042-686-1378
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