日本バイオロギング研究会会報 - 生物圏情報学講座

日本バイオロギング研究会会報
日本バイオロギング研究会会報 No. 96
発行日 2014 年 7 月 28 日 発行所 日本バイオロギング研究会(会長 荒井修亮)
発行人 三谷曜子 北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター
〒040-0051 北海道函館市弁天町 20 番 5 号
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター水圏ステーション 函館臨海実験所(生態系変動解析分野)
(函館市国際水産・海洋総合研究センター内 219 号室)
tel: 0138-85-6558 fax: 0138-85-6625 E-mail [email protected]
会費納入先:みずほ銀行出町支店 日本バイオロギング研究会 普通口座 2464557
もくじ
新しい発見
流れ藻に集まる魚類のモニタリング調査
高月 直樹(長崎大学大学院水産環境科学総合研究科)
2
野外調査報告
メイ島調査報告
伊藤元裕(国立極地研究所)
2
田中智一朗(株式会社田中三次郎商店)
4
賛助会員コーナー
株式会社 田中三次郎商店
「ご縁」を紡ぐ
お知らせ
第 10 回日本バイオロギング研究会シンポジウムのご案内
チャレンジ!27 年 BLS カレンダー写真
『海とドリトル』① 磯谷友紀 講談社 KC Kiss
Facebook に日本バイオロギング研究会のページを作成しました
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6
7
7
『中層でアカクラゲを捕食するアカウミガメ』 (データ取得者:楢崎 友子)
岩手県大槌湾にて。
(この内容については、Narazaki et al. (2013) “Loggerhead Turtles (Caretta caretta) Use Vision to Forage on
Gelatinous Prey in Mid-Water.” PLos One をご覧ください。)
-1-
新しい発見
流れ藻に集まる魚類のモニタリング調査
高月直樹(長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科)
バイオロギングというは少し違うかもしれませんが、私たちの研
究とその調査を紹介します。
私たちは、塩ビ管とフロートで自作した筏にビデオカメラと流
れ藻を取り付け、海に放流・回収することで、流れ藻に集まる
魚類のモニタリングをしています(図.1)。その動画から、流れ
藻に集まる種、その個体数・行動を明らかにしてやろうという
研究です。なので、バイオロギングというよりは生態系のロギン
グという感じでしょうか。
その調査内容は、調査機材を海に投入し、しばらく漂流させ
た後、送られてくる GPS 座標を元に、回収に向かうという単純
なもの。回収さえすればビデオカメラに写っている動画が簡単
に手に入る。はずでした。しかし実際は予想外のことが多く起こ
ります。あるときは放流直後から天候が悪化し、大時化になり
ました。その時は、機材が転覆して青空と休憩にきたカツオドリ
が毛づくろいを行っている映像が撮れていました(図.2)。この
転覆問題は機材の改善で解決しました。しかし、次に問題に
なったのは人との関係です。機材を海に漂流させていれば、
漁業者等の方達とも遭遇します。機材を見つけて連絡をくれ
る親切な方もいれば、ひどい時にはフロートだけ盗まれて、筏
が沈みかけていたこともありました。
こうした犠牲も払いつつ、回収されたカメラにはモジャコ(ブリ
の稚魚)を始め、ウスメバル、ソウシハギ、シイラ、時にはマンボ
ウやウミガメといった様々な生き物が写っていました。現在はブ
リの行動について焦点を当て、解析を行っています。この結果
は学会で発表することもありますので、興味のある方は是非聞
きに来て下さい!
図.1 調査機材の模式図(上)と撮影された動画の一部(下)
図.2 ひっくり返った調査機材の上で休憩するカツオドリ。2時間以上
も休憩していった
野外調査報告
メイ島調査報告
伊藤元裕(国立極地研究所)
昨年に引き続き、スコットランドのメイ島にヨーロッパヒメウ調
査に行ってきた。イギリス北部スコットランドの北海に面したメイ
島は、世界有数の高度な海鳥研究が行われているフィールド
である。
今回も私が対象としたのは、メイ島で繁殖する主要な海鳥
の 1 種であるヨーロッパヒメウ(写真 1)。GPS、ビデオロガー、加
速度+深度ロガーを目的に合せて組み合わせ、彼らの行動記
録を収集してきた。
昨年の記事を読まれていない方のために簡単にメイ島の紹
介をしておきたい。メイ島は、イギリスの国立公園に指定され
た島で、大きさこそ、縦に 1.4km 横に 0.6km ほどと、大きくはな
いが、繁殖する 9 種類の海鳥の他、沢山の鳥類、海生哺乳
類が生息する、生き物の楽園である。島は、基本的には無人
島であるが、研究者チーム、国立公園のレンジャーが常駐し
ており、たまに灯台守も保守にやってくる。また、自然ツアーが
-2-
夏 の 時 期 に は ほ ぼ 毎 日 行わ れ て お り 、 専 用の ボ ー ト で 約
50-100 人ほどの観光客が 3 時間程島に滞在する。イギリス
の自然好き、海鳥好きの中ではかなり有名かつ人気のスポッ
トらしく、日本の離島では考えられない程の多くの滞在者が毎
日いることにとても驚いた。彼らの一番の目当ては、ニシツノメ
ドリというカラフルな嘴をもつウミスズメ科の海鳥で、このコミカ
ルな見た目の海鳥が口いっぱいに魚をくわえて帰ってくる様を
写真にとらえようと、繁殖崖には毎日黒山の人だかりができて
いた。観光客に私が日本人であることを明かしたところ、「アホ
ウドリの繁殖はどうなっているの?」と聞かれたり、「昔、日本に
行ったことがあるが、その時、セグロセキレイとアオゲラを見る
ことができてすごく興奮した」と教えてくれた。日本人にこそ馴
染みの深い野鳥だがセグロセキレイとアオゲラの生息は、日本
に限られている。イギリス人の自然好きのマニア度に驚いた。
付資料の映像が、youtube に公開されているそうなので、興味
のある方は探してみていただけたらと思う。
写真 1.巣を守るヨーロッパヒメウのオス
写真3.ヨーロッパヒメウの捕獲
このメイ島は、海鳥研究界では非常に有名であり、論文で非
常に良くお目にかかる名だたる研究者を多く輩出している。常
駐者は 10 人前後で、研究者の他にも国立公園のレンジャー
やボランティアの人たちも一緒の宿舎で寝泊まりしている。食
事は当番制で、当番の日には夕飯とデザートを作る決まりにな
っていて、1 日の楽しみの時間の一つになっている(写真 2)。
私は、今年はグリーンカレーとサラダ、デザートに寒天ゼリーを
作った。ベジタリアンが必ずいるので寒天を持っていったのだ
が、結構評判が良く、海藻から作るのだというとみんな驚いて
いた。
では、私の調査の話を。前回は、東大海洋研の小暮君と 2
人での調査であったが、今回は、私一人で現地に赴いた。12
日間の日程で計 31 個体のヨーロッパヒメウに GPS や D3GT、
ビデオロガーを装着し、内 30 個体の回収に成功した。この装
着数・回収率は、本当に驚異的である。以前からこのニュース
レターでも、カワウの捕獲がいかに大変かが報告されているし、
私もウミウ調査で本当に苦労した経験がある。コロニーに一歩
踏み入れればたちまち雛をおいて飛び去ってしまう。日本のウ
はとにかくナーバスだ。しかし、メイ島のヨーロッパヒメウは、巣
に近づけば逆に攻撃を仕掛けてくるほどのアグレッシブぶりで、
捕獲には竹竿に針金製の鉤の付いた簡単な道具を使う(写
真3)だけ、場合によっては素手でもいけてしまう。しかも、放鳥
後 2、3 分でほとんどの個体が巣にもどってくる。このお蔭で、
初日 24 時間ので 25 羽の捕獲、調査最終日の 12 時間で 23
羽の捕獲などという荒技が使えてしまう、ロガー装着にはもっ
てこいの対象生物となっている。
写真 2.みんなで楽しく夕食
今回の滞在中に、手伝いでヨーロッパヒメウのに胃カメラを飲
ませて、寄生虫の寄生率を調べる調査の手伝いをさせてもら
ったが、それととにかく興味深かった。2008 年に Science に掲
載された Parasite Treatment Affects Maternal Investment in
Sons. (Reed et al. 2008)は、まさにこのメイ島でヨーロッパヒメ
ウに寄生する寄生虫(アニサキスの一種) が、ヒメウの繁殖成
績に影響することを操作実験で明らかにしたものだ。これを読
んだ当時、面白かったが、本当に寄生虫程度でそれほど影響
があるものだろうか?と少し疑問に思っていた。しかし、今回、
実際に胃内映像を見てその疑問はすっかり晴れることになっ
た。胃の内壁にびっしりうごめく数十匹の紐状の寄生虫の群れ
には本当に驚いた。この寄生虫は、ヒメウを最終宿主としてい
るため、体液を吸うなどして宿主を傷つけることは無いが、胃
内の餌をどんどん食べてしまうため、栄養不足を引き起こすそ
うだ。はっきり言って気持ちが悪い映像だ。最近出た論文の添
-3-
写真4.AXY-DEPTH(3 軸加速度+水温+深度)
今回の調査では、秘密兵器を投入した。TechnoSmart 社の
AXY-DPTH である(写真4)。このロガーは、新しく発売された
3 軸加速度+深度+温度記録ロガーだ。特筆すべき特徴が
3 点ある。まず、1)小さくて、軽い。大きさが、32mm×11mm
×10mm で重さがわずか 5.5g 程度しかない。ペンギンやアザ
ラシやクマに装着するならば大きさはあまり問題にあらないが、
小型の海鳥などに付けるならば、これが大きな武器となる。2)
記録時間が長い。これは、このロガーの最大の特徴だろう。少
なくとも実験室での静置状態でのテストでは、三軸加速度:
50Hz、温度・深度:1Hz で 11 日持ったし、スペック上は加速
度が 100Hz でも 1 週間持つと聞く。今回、実際のフィールドで
も加速度が 50Hz で最大 8 日間記録出来た。3)安い。1 個約
7 万円で充電式。これも、数を揃えた研究が必要な場合に大
変助けになるだろう。
しかし、やはり美味しい話には落とし穴があるもので、このロガ
ーに今回は大きな落胆を味あわされてしまった。今回は大盤
振る舞いでこのロガーを 8 つ購入し、調査に持ち込み 4 ペア 8
個体に装着し全てを無事回収した。ところが、1 週間後にダウ
ンロードをしてみるとコネクトができない、記録が途中で止まっ
ているということの連続で結局フルに記録ができていたのは 1
個のみという結果に終わってしまった(ただし、今、 4 つを
TechnoSmart 社に送ってデータを吸い出してもらっているので
そちらには少し期待したい)。やはり、まだ発売したてで、野外
調査の実績のないものの信頼性には問題があったようだ。
AXY-DPTH の弁護をするとすれば、フルに記録出来たロガ
ーから得られたデータが非常に質の高いものであったというこ
とだ。加速度、温度、深度共に非常に良いデータを連続してと
ることが出来た。今回の不具合を含めて、初期ロットのマイナ
ス情報は蓄積されて改良されれば、このロガーが非常に強力
な武器となることは間違いないと思う。
もう一つ、今回持ちこんだロガーを紹介したい。Mr. Lee 社の
Cat Track だ(写真5:製品版はプラスチック外装があるのでそ
れを取り払っている)。これは、GPS ロガーで、元々は、飼い猫
につけてその町での移動経路を知って楽しむための製品らし
い。実は、これと同じ商品は、Mobile Action Techinology 社の
I got U の名前でも売られている。こちらは、日本でも簡単に
入手可能で某大手通販サイトでも購入できる。これも安い!
一個 4000 円-5000 円程度しかしない。そして、セッティング
や操作が非常に簡単で、信頼性も非常に高いという良さがあ
る。この GPS 自体には耐水・耐圧性は無いので熱収縮チュー
ブに入れて簡易防水加工した後に生物に装着する。私の経
験上だけでも少なくとも 120m 程度の潜水にも十分耐えること
ができている。今回の調査でも 2 分間隔で 1 週間のデータを
安定して収集することができた(図 1)。欠点があるとすれば、
潜水を非常に長く行うような動物(開放水面域でのペンギンや
アザラシなど)では、GPS の受信に困難が生じ、データが欠損
してしまうこともあるらしいことだろう。
今回は、大部分がロガーの営業のような記事になってしまった
が、何人かの方から、是非紹介記事を書いてほしいとの要望
をいただいたこともあり、このような内容にさせていただいた。こ
れからも、目覚ましく発展する機器類を最大限活用しながら、
アイディアと凝った解析で面白い研究をすることを目指してい
きたい。
写真5.キャットトラック(GPS)
図1.10 個体から得た GPS データ。各個体 1 週間で約 20 トリップず
つ記録されている。赤がトリップの軌跡で青が潜水した場所を示す。
賛助会員コーナー
「ご縁」を紡ぐ
株式会社田中三次郎商店
田中智一朗(株式会社田中三次郎商店)
「この網は煮干しにも使えるんじゃなかと?」
これが当社を存続の危機から救い、その後の魚との長く深い
関係を築く一言となりました。 昭和 30 年代、篩絹(メリケン粉
をふるう絹の織物)商であった当社は、安価で寿命の長いナイ
ロンメッシュの登場により存続の危機に瀕していました。 全国
-4-
に 30 社以上あった同業者のほとんどがすでに姿を消してしま
した。 そんな時、長崎でいわし漁を営む叔父から投げかけら
れたこの一言によって、当社は事業を大きく転換。 ふるいを
プランクトンネットに転用し、「魚を育てる」という全く新しい分野
へ事業を拡げることで会社を存続させました。
栽培漁業の拡大という好機にも恵まれ、ネット以外にもポリカ
ーボネートタンク等の開発商品がヒットし、海外の展示会にも
多く出展するようになりました。しかし平成に入り、当社の水産
事業にも次第に陰りが見えるようになりました。 そんな時、お
客様から「米国で稚魚に埋め込んで個体識別をする
CWT(Coded Wire Tag)と呼ばれる標識が開発されたので取り
寄せて欲しい」というご依頼を頂きました。
CWT(Coded Wire Tag)
プランクトンネット
全く面識のない海外のメーカーに相手にしてもらえるのかと不
安を感じながら、思い切ってファックスを送りました。 しかし送
られてきた返事は大変意外なものでした。 ファックスの送り主
はその数ヶ月前にスペインで偶然知り合いとなったアメリカ人
の友人だったのです。 あまりの偶然にお互い驚き、喜び、すぐ
に取引を開始しました。 この出会いをきっかけに当社は個体
識別用の標識、そしてさらにバイオロギング装置の取り扱いを
開始し、「魚を育てる」から「魚を守る」分野へと事業を拡げて
いきました。
これまで幾たびもの危機に見舞われながら、今日まで存続出
来たのは、まさに「ご縁」、書き尽くせないほどのありがたいご縁
に恵まれ、そのご縁から新たな価値を生み出すきっかけをい
ただいたからです。
私達が魚と関わってきたこの 50 年で魚を取り巻く環境は大き
く変わりました。 水産資源の枯渇等の多くの問題が生まれ、
魚は穫るものから成魚まで育てるものに、海や川は漁場から
保全すべき環境へと変わりつつあります。
アーカイバルタグ
当社ではご縁を通して与えられた「魚を育てる」「魚を守る」と
いう二つの分野において、さらに新たな価値を生み出すことで、
現在世界が直面する問題の解決に貢献したいと考えています。
「魚を育てる」分野においては、養殖の効率を画期的に向上さ
せるシンプルな養殖システムの開発を、また「魚を守る」分野
においては、機器の提案や提供にとどまらずフィールドワーク
からデータの解析まで私達の役割を拡げることを目指していま
す。 現在の取り組みをさらに推進するため、新たな仲間も募
集しています。 「ご縁」を感じた方、是非ご一報ください。
お知らせ
第 10 回日本バイオロギング研究会シンポジウムのご案内
今年度の BLS シンポジウムについて お知らせいたします.決
定の日にちが遅くなって申し訳ありません.
函館までの飛行機は,あまり便数がありませんので, 参加さ
れる方は早めにご予約ください.
第 10 回バイオロギング研究会シンポジウム
日程:10/10(金),11(土)
場所:函館市国際水産・海洋総合研究センター
http://center.marine-hakodate.jp/
テーマ:「魚群を追う」
参加費:会員無料
非会員一般 3,000 円,非会員学生 1,000 円
-5-
プログラム(仮題)
10/10(金)
9:30 開場
10:00 バイオロギングで魚群を追う
北海道大学 宮下 和士
10:30 魚群について(魚群研究に関する基調講演)
近畿大学(当日は北大予定) 高木 力
11:30 昼(幹事会)
12:30 センター見学(希望者のみ)
13:00 魚群行動の定量化(魚群行動モデル)
日東製綱 鈴木 勝也
13:40 バイオロギングによる魚群研究の可能性①
京都大学 三田村 啓理
14:20 休み
14:30 バイオロギングによる魚群研究の可能性②
京都大学 野田 琢嗣
15:10 高度回遊性魚類の資源動態解明に必要な魚群研究
国際水研 清藤 秀理
16:00-18:00 ポスター発表
(ポスター賞があります。 審査対象は発表者かつ責任著者が
学生・ポストドクに限ります。)
18:30-20:30 懇親会
(函館ビヤホール http://www.hkumaiyo.com/ )
一般 6,000 円,学生 4,000 円
10/11(土)
9:00-12:00 WS(ワークショップ(募集します)研究発表会、
研究打ち合わせ、勉強会、何でも結構です。公開です.)
13:30 市民セミナー 極地研 渡辺 佑基(参加費無料)
申し込み〆切
・8/31 ワークショップ申し込み〆切
代表者氏名所属、集会名、参加予定者数をお知らせください。
なお部屋数に限りがあるため、3~4 件を予定しています。調
整いただくことがあります。趣旨は 9 月 12 日までに参加申し込
みとともにお送りください。
の申し込み、ワークショップ趣旨送付〆切
要旨と趣旨は参加申し込みと同時にメールでお送りください。
参加費、懇親会費、昼食代は当日受け付けます。
参加費は、会員:無料 非会員(社会人)3000 円 非会員
(学生)1000 円。
懇親会費は学生・ポストドク(4000 円)、社会人(6000 円)。
会議に参加せず、懇親会だけ参加の方(あるいは参加者のご
家族)はその旨をお書きください。
昼食は弁当(500 円)を予定しています。ちなみに,センターの
周りにはレストラン,コンビニがありません.
宛先:[email protected]
件名:バイオロギング
(メール本文で以下の情報をお送りください)
==============キリトリ===============
参加申し込み
氏名
所属
メールアドレス
会員状況 会員、非会員(社会人)、非会員(学生)
懇親会 参加する(社会人・学生)・しない・(同行者申込み:
名)
昼食 (10 日・11 日)(いらない日は消して下さい)
ポスター発表(責任発表者のみ申し込みください)する・しない
発表者名
題名
==============キリトリ===============
・9/12 参加(昼食・懇親会も)・ポスター発表(要旨も同時に)
チャレンジ!27 年 BLS カレンダー写真
H27 年版 BLS カレンダーの写真募集がスタートしました 本
年は 11 月上旬の完成をめざしています。 「これは」という写真
をお持ちの方は多いはずです。今年はぜひご応募ください。
データのないものでも構いません.
珍しい動物への新しい取り組みや新しい解析法など話題性
のあるものは特に歓迎します
採用作にはカレンダ 10 部を進呈します
決定迄は時間があり締め切り後でも 良い写真があればご
連絡ください
自薦 他薦を問いません
【申込先】 アートハウス 木村 宛 [email protected]
【ご注意】
デジタルデータでは写真データ量が少ないと使用できません。
写真撮影者とデータ提供者は異なってもかまいません。
写真のみでもオーケーです。
会員外協力者の写真もオーケーです。
2. サブ写真 なくても可
メインをフォローするカットやロガー装着写真 標本的写真 デ
ータ動物写真など
【初回募集締め切り】 平成 26 年 8 月 18 日 (最終選考決定
9 月初旬)
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【掲載内容】
1. メイン写真
特に魚類などでは撮影が難しい魚の生態写真でなく 水中
や海の風景など地域の環境写真とデータの組み合わせなど
自由な発想で見応えのある内容を構成してください 数点の
候補写真を JPG でお送りください 応募時にはデータ量を落
としたものでも結構です 正式にはオリジナルデータを請求い
たします
3. BLS データ なくても可
写真の動物そのものでなく近類のものや 異なる場所や撮影
者自身のデータでなくても可
『海とドリトル』①
磯谷友紀
この漫画の舞台は海洋研究所!なんだか聞いたことのある
エピソードが満載です.それもそのはず,東京大学大気海洋
研究所 佐藤克文研究室に取材をし、大槌での調査や佐藤
先生の著書を元にしています.「普段海洋動物に馴染みのな
い女性読者にも海洋研究、調査を身近に感じてもらえる作品」
とのことなので,会員の方にはさらに楽しめるのではないでしょ
うか.
講談社
KC Kiss
ジラ、アオウミガメの調査など、フィクションという枠の中ではあ
りますが、実際の研究生活が垣間見られます。
下記,作品紹介です.
魅惑の海洋動物と恋の世界へようこそ――。
大学に入ってからずっと付き合っていた彼氏にフラれた七海
は、失恋の痛手を癒すために登った富士山で、クジラを捜す
怪しげな男2人組と遭遇する。彼らは海洋動物の生態をデー
タロガーを用いて観測する研究者だった。行きがかり上彼らと
海に出ることになった七海は、そこでマッコウクジラを間近に目
にし、その迫力と研究者たちの志に触れ、感化されたのだっ
た。
そして半年後、彼女は編入生として、研究室の門叩く。
30 代にして准教授の烏丸、マッコウクジラを研究対象とする博
士 1 年の陸男、オオミズナギドリを研究対象にするポスドクの
戌飼、アオウミガメを研究対象とするメイ子など少し変わった
仲間に囲まれ、戸惑いながらもバイオロギングという未知の世
界と新たな人間関係に揉まれ、成長していく青春物語!
実際に 8 月の大槌での調査に同行させてもらい、大学生の生
の調査の様子や暮らしぶりを取材。三貫島でのオオミズナギド
リの調査、企業への研究計画プレゼン、小笠原でのマッコウク
Facebook に日本バイオロギング研究会ページを作成しました
-7-
https://www.facebook.com/JapanSocBioLoggingSci
上記のページは Facebook のアカウントを取得していなくてもご
覧になれます.シンポジウムのお知らせなども載せております
ので、ぜひ見てみてください。
また,Facebook のアカウントをお持ちの方は,グループページ
も作成しましたので、ご覧いただけます。このページは、バイオ
ロギング研究会会員のための情報交換ページです。「グルー
プに参加」ボタンを押していただき、承認されれば投稿が可能
になります。そちらに調査風景の写真や,お知らせ,新しい発
見などを投稿していただければと思います.
https://www.facebook.com/groups/470272366433030/
従来通り,Wiki でも受け付けておりますので,何かありましたら,
投稿いただければ幸いです.Wiki を編集するためのパスワー
ドは,会費を納入して下さった会員の方々にお知らせしていま
す.
http://bre.soc.i.kyoto-u.ac.jp/bls/
よろしくお願いいたします.
編集後記
事務局の引っ越とともに研究拠点が函館国際水産・海洋
総合研究センターへ引っ越しとなったため、最近は毎日函館
湾や函館山を眺めながらの通勤をしています。北大のキャン
パスに通っていた時よりも函館らしい景色に囲まれ、これから
四季折々の姿を見るのが楽しみです。
そんな研究センターの周りには、朝から夜までもっぱら釣り人
の姿が絶えません。函館といえば冬~春のヤリイカをイメージさ
れる人も多いかと思いますが、今はまさに夏のマイカのシーズ
ンが来ており、他にもアブラコ(本州ではアイナメ)やもう少し季
節が過ぎるとホッケも釣れ始めるため、釣り人にとってはサケ
やサクラマスのシーズンに並ぶ絶好の釣りシーズンなのです。
かくいう筆者も夜ごはんのおかずに困ると仲間とよく釣りに行き
ます。中には研究の合間に一匹、、、なんて強者もいたり!
まだまだ新拠点ということで何かとばたばたしていますが、その
うち釣りだけでなく調査研究もこの函館湾でたくさんできればと
思うこの頃です。【MT】
夏ですね。函館も昼間に日が照ってると暑いですが、朝晩
は涼しいです。さて、小学校 1 年生になった長女ですが、夏休
みが今日(7/25)から始まりました。北海道の学校の夏休みは
短く、お盆明けの 8/19 には学校が始まってしまいます。夏休み
が 1 カ月未満だなんて、本州に住んでいた私からすると信じら
れません。大学は本州の大学と変わらないので、子供が小学
校に上がるまで、こんなに短いとは知らなかったです。短い夏
休みですが、楽しみたいと思います。久しぶりに朝のラジオ体
操に参加しました。朝から体を動かすと気持ちがよいです。ビ
ールもおいしい季節ですね。7 月ももう終わりですが、海月(ク
ラゲ)は 7 月の季語だそうです。というわけで、今号の表紙写
真は「アカクラゲを食べるアカウミガメ(撮影者:アカウミガメ)」
です。世界各地で行われているバイオロギング研究。これから
も、皆様のすばらしい 原稿や写真をお待ちしてお ります!
【YM】
-8-
S・K
会費納入のお願い(お早目の納入を!)
■会費の納入状況は、お届けした封筒に印刷されて
います。振込先は、本会報の表紙をご覧ください。正会
員5000円、学生会員(ポスドク含む)1000円です。
■住所・所属変更される会員の方はお早めに事務局
メール:[email protected] までお知らせく
ださい。