◎ C V D 三 層 コーティング ( 化学蒸着法 : C h e m i c a l V a p o r D e p o s k i o n ) この コー ティングはセラミックス ・金属 ・半導体 ・有機高分子など合成できる物質が多様 であり、薄膜 ・微粒子 ・バ ル ク ・コンポジ ッ トなど多様な形状の材料を得 ることができる。このよ うな点か らCVD法 は超 LSIに 代表されるサ ブミク ロンの微細加工か らメー トル規模の配管材料の コー テ ィングに至るまで幅広い分野で応用されている。 ① 弓1抜用ダイス、プラグにはこの コー テ ィングが広 く利用され実績も数多い。 超硬合金の母材の上 にTiC、 TiCN、 TiNの 三 層を計 5∼ 6 μ rln積 層 することによ り、初期焼付 を防止 し、金型 寿命を延ばすことが見込める。 断面 図 (写真)伊 」 各層の色 各層の硬度 (Hヤ) 各層の膜厚 (μ) TiN 金色 2400 2 TiCN 紫/灰 色 3000 1∼ 2 TiC 灰色 3200 2 金属色 1800 WC― Co RaO.05に 仕上 げた超硬母材を洗浄後、約 1000℃ にて (TiCi4、H2C日 4)の 混合ガス中で超硬 に対 し密着性の よいTiCを コー テ ィング します。 さ らに洗浄 とN2ガ スを追加 して下iCNを 最後 に (TiCi4、H2、 N2)ガ スによ り黄金色のTiNを コー トし、軽 く仕 上 げラ ップを します。 これ によ り耐摩耗、耐焼付性が格段 に向上 します。 その他の代表的な コーティング ◎ TiCコーテイング CVD法 によ リガス化 したチタンが高温で金属表面のカー ボンと反応 してできた、硬 く強国 に密着 したチタンカー バイ ド (炭化チタ ン)膜 の一 層 コー テ ィングです。硬 さと滑 り性の良さが相 まつて、耐摩末 争1生 や耐剥離性が極めて 高 く、複雑形状や小孔内部 へ のつきまわ りも良好。 ◎ T D プ ロセス ( T o y o t a D i f f u s i o n C o a t i n g P r o c e s s ) (株)豊 田中央研究所で開発された技術。高温 に保持された溶融塩浴中に、鉄鋼や超硬合金などの材料を浸漬保持 することによ り炭化物 を形成 させる方法。 この処理 は形状 にかかわ らすに均 一被膜でき、処理前後の面粗 さ│よ ほとん ど変化な く、マスキ ングによる局部的 被膜が可能で全面承」 離 しな くても再処理可能な為、金型寿命の向上のみな らす耐摩耗性の改善が見込 める。主 と し て鋼材の処理 と して広 く利用されている。 ◎ D L C コ ーティング ( D i a m o n d L i k e C a r b o n ) 高真空中での プラズマ プ ロセスであるイオ ンプ レー テ ィング法 によ り成膜 され、ダイヤモ ン ドに類似 した高硬 度 。電気絶縁性 ・赤外線透過性などを持 つカー ボン薄膜の総称 。構造 │ よ 非晶質 ( アモル フアス) 構 造でダイヤモ ン ド結合やグラ フアイ ト結合などを持 つ ものと言われています。 この コー テ ィングはアルミナや超硬合金などバインダ ー を用いた粉末成形 において金型表面の鏡面性を維持 し肌 荒れを防 ぐため成形品の品質が向上 ししかも金型寿命が見込めます。 ◎ T i A I N コーティング 高硬度で耐熱性 に優れてお り、超硬合金 へ の コー テ ィングに最適。特 にエン ドミルなど切削加工 に適 している。
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