応用生命科学部 動物科学科 システム経営学教室

応用生命科学部 動物科学科
システム経営学教室
所属教員 准教授 西谷次郎、准教授 小澤壮行
1.教育の現状
学部
動物産業経営学(必修 2 単位) 担当者:西谷次郎(准教授)
動物産業を牛、豚、鶏など狭義の家畜、実験動物、ペット飼養に関わる産業と定義し、この産業が成長・
発展する論理を経営学視点から解説する。
農業経営経済原論(必修 2 単位) 担当者:西谷次郎(准教授)
動物産業経営体は技術と経済の相互の交渉の場所である。経営体において採用される技術は経済的な思考
方法をともなうことであることを、生産経済学の視点から解説する。
国際畜産経営論(選択必修 2 単位) 担当者:小澤壮行(准教授)
舎飼を中心としたアメリカ・ヨ-ロッパ型の畜産経営と放牧飼養を中心としたニュ-ジ-ランドのそれと
の比較をとおして、畜産経営(動物産業)に関する多面的な理解を得る能力を養うことを目的とする。
企業管理学(選択必修 2 単位) 担当者:西谷次郎(准教授)
経営を担う事業体を企業と定義し、それが運営される方法を経営資源の管理、具体的には人事、生産、販
売(マ-ケティング)
、財務などの管理の方法について概説する。
アグリビジネス論(選択 2 単位) 担当者:小澤壮行(准教授)
経済の発展にともない食糧供給に関わる産業、分野が著しく拡大し、またこれらの関係も深まってきた。
そこでアグリビジネスの全貌について概説する。
農業情報論(選択 2 単位) 担当者:小澤壮行(准教授)
(2010 年3月まで)
社会を取り巻く諸々の情報媒体から、情報の本質を見極め、動物産業における情報化の現状について、経
営事例を交えながら、各種情報の分析・活用方法を習得する。
農業政策論(選択2単位) 担当者:小澤壮行(准教授)
(2010 年4月より)
社会科学理論の現実社会への適用方法を具体化したものが政策である。動物産業を包含する農業部門への
農業経営・経済理論の適用のあり方を講義、開設する。
会計情報演習(選択必修 2 単位) 担当者:西谷次郎(准教授)
(2010 年3月まで)
経済が発展し、産業を担う経営体が複雑化するにつれて、企業の正確な業績の把握が重要となってくる。
そこで損益計算書・貸借対照表の論理と作成手法に関しての実務的内容を深め、正確な損益を把握するため
の決算手続きの修得と、論理を獲得することを目的とする。
財務・会計演習(選択必修 2 単位) 担当者:西谷次郎(准教授)(2010 年4月より)
上記会計情報演習の履修内容の変更にともない、当該科目名にした。変更点は財務諸表による経営分析の
比重を高めたことによる。
経営経済ゼミナ-ル(選択 2 単位) 担当者:西谷次郎(准教授)
、小澤壮行(准教授)
動物産業および関連産業の一般的動向の把握および問題点の摘出を、学生個々人の立場から主体的に行う
ことにある。
農業史(選択 2 単位) 担当者:小澤壮行(准教授)
明治期以降における我が国農業の展開過程を、農業の近代化と農業技術の関連を俯瞰する。同時に動物産
業における各種技術の開発とその歩みの整理を行い、2年次以降の専門科目への連結を図ることを目的とし
ている。
専門英語コ-ス(選択 2 単位) 担当者:小澤壮行(准教授)
国際化が進展する今日、動物産業に関わる英語論文を読破できる能力を身につけるため動物飼養に関する
専門書を読破している。
農村調査実習(必修 2 単位) 担当者:西谷次郎(准教授)
、小澤壮行(准教授)
動物生産を担っている事業体調査を行うことから、社会調査の中の一つの方法である面接調査の実際を学
ぶことを目的としている。
卒業論文(必修 6 単位) 担当者:西谷次郎(准教授)
、小澤壮行(准教授)
ヤギ乳の嗜好性、国産銘柄鶏の消費動向と嗜好性、ヤギ乳の石けんへの利用可能性の検討、ペット価格形
成の要因分析などを研究テ-マとして調査・デ-タ整理を指導し、結果を論文としてまとめ発表する。
大学院
動物システム経営学特論(専門分野必修、他分野選択 2 単位) 担当者:西谷次郎(准教授)
、小澤壮行(准
教授)
動物産業を構成する事業体の経営問題、業種間の調整問題を教授する。動物産業が対象とする動物は広義
の家畜であり、それを大別すると狭義の家畜(牛、豚、鶏等)
、実験動物、ペットである。
動物システム経営学特別演習(専門分野必修、他分野選択 4 単位) 担当者:西谷次郎(准教授)
、小澤壮
行(准教授)
演習は理論編と実態調査編にわけ、前者ではテキストを使用し、現状を解析するための理論的納涼区を高
める。後者では実態調査の結果を討論することによって、現実を直視または判断能力を養う。
動物システム経営学特別研究(専門分野必修、他分野選択 8 単位) 担当者:西谷次郎(准教授)
、小澤壮
行(准教授)
狭義の動物業界分野、実験動物業界分野、ペット業界分野、新動物資源業界分野の業界調節方法に関わる
調査・研究を行い、その結果を学術雑誌に発表し、動物産業界が健全に運営されるための論理形成、および
それを獲得するための方法を習得させる。
特別講義(必修 4 単位)
生命共生社会システム領域のトピックを西谷次郎と小澤壮行が持ち回りで担当する。
2.研究の現状
1.国産銘柄鶏を中心とした鶏肉の消費動向と嗜好性に関する研究
鶏肉というと増体成績の良い、ブロイラ-肉が一般的だが、我が国の地方では昔から地鶏が飼養されて
いる。名古屋コ-チン、比内鶏、東京シャモなどはその典型である。本研究では我が国鶏肉消費量の 20%
程度を占めているこれら地鶏肉の将来の展開方向を探るため、アンケ-ト調査と官能試験を行った。その
結果広告宣伝を行うこと、ブロイラ-肉の安定した消費の傾向が理解された。
2.小型犬種の価格形成に及ぼす要因分析
ストレス社会の中、犬とりわけプ-ドルなどの小型犬種が広くペットとして飼われている。飼養されて
いる犬は様々なル-トを経由して消費者の手に渡る。ペットショップでの販売も多く、犬種により販売価
格は多様である。そこで小型犬種を事例として販売価格に影響する要因を分析した結果、販売日齢、色の
違いが価格に影響することがわかった。
3.我が国における山羊飼養定着の可能性について
耕作放棄地の増加が大きな農業問題になってきている。その荒れた状態を解決する一手段として山羊飼
養の有効性が認められている。当教室ではそれ以前から我が国における山羊飼養の可能性に注目し、山羊
使用の実態、山羊肉・山羊乳の官能試験、山羊肉のメニュー開発、消費に関するアンケ-ト調査を行った。
さらには学校教育における山羊飼養の意義を検討した。
4.我が国におけるヤギ関連製品の開発
上記ヤギ飼養が定着するための条件の一つに、ヤギ乳・肉が有する特徴を発揮される意味から、山羊乳
石けん、ヤギミルクジャムなどの製品を開発し、その効能、市場性を検討している。
3.過去5年間(2005年~2010年)の業績数
原著(国際誌) 8 編 (国内誌)
総説
9編
著書
翻訳
0編
特許
国際学会発表
2件
国内学会発表
2編
2編
0件
7件
食料自然共生経済学教室
所属教員 教授 松木洋一(2008 年 3 月まで)
、准教授 永松美希
1.教育の現状
学部
人間動物関係論(必修 2 単位) 担当者:永松美希(准教授)
人間と動物の多様な関係を歴史的にみるとともに、自然科学と人文科学の視点から総合的にとらえ、ある
べき人間と動物の共生社会をとりあげる我が国最初(1997 年開始)のユニークな科目である。学科を超え
て各領域の専門の教員が持ち回りで講義を行い、松木、永松が全体のコーディネートを行う。
農業経営経済原論(必修 2 単位) 担当者:永松美希(准教授)
主要な経済用語の意味内容を実生活の中から考察し、その経済用語を出発点として、経済学原論の基本と
学説史を学び、経済学の進歩と実際の経済の発展し関連を検討することで、現実の農業・食料・環境問題を
考える広い視点を持てるようにする。
農業資源経済学(必修 2 単位) 担当者:永松美希(准教授)
国内農業の再生産構造と政策制度を中心に取り上げる。具体的には1.日本農業生産の部門別動向(米、
畜産、野菜、果実など)2.農業の担い手、土地利用などの基本構造の変化、3.品目別農産物の市場流通制
度と現状、4.農業政策とそれに関連する行政、団体などの機構・制度である。この講義では各学生が居住
する自治体の農業担当者あるいは農業委員会に聞き取り調査を実施しレポートを提出することで地域農業
の概況について理解することも目的としている。
国際農業経済論(選択必修 2 単位) 担当者:松木洋一(教授)
(2008 年 3 月まで)
日本の農業の国際化の内容を、世界の農産物貿易の中でとらえ、また、外国農業の構造と農業政策を比較
することによって検討する。具体的な内容は、1.世界の農産物需給の動向 2.GATT の貿易構造と農業政
策 3.主要国も農業構造と農業政策 4.FAO と国際農業協力
有機農業論(選択必修 2 単位) 担当者:永松美希(准教授)
世界的に環境問題への関心が高まり、その解決方法として有機農業やリサイクルの重要性が認識されてい
る。どちらもいわゆる NGO や NPO の市民レベルでの草の根運動からスタートし歴史的蓄積がある。現在では
法的整備や政策支援が世界各国、地域によって異なるものの着実に普及しつつある。そこでこの有機農業と
有機農業に関連する地域循環やリサイクルについて経済学的に多面的に考察する。
食品流通論(選択必修 2 単位) 担当者:永松美希(准教授)
BSE,口蹄疫、鳥インフルエンザの発生などにより、消費者の食の安全が脅かされている。従来の食品流通
システムだけではもはや、消費者の安全を確保することは極めて困難である。そこでいかにして「農場から
食卓まで」安全な一貫したアグリフードチェーン確保するかについて考える。
農村調査実習(選択必修 2 単位) 担当者:松木洋一(教授)
(2008 年 3 月まで)永松美希(准教授)
東京の農業の実態分析を農村農業者調査実習の方法を知ると同時に、都市農業の持つ本質的意義について
考える。システム経営学教室と分担で行っている。
ベンチャービジネスス実習(選択 1 単位)担当者:松木洋一(教授)
(2008 年 3 月まで)永松美希(准教授)
社会貢献をテーマにベンチャービジネスの発想、起業、展開のノウハウを実際にベンチャービジネスの現
場で学びながらビジネスモデルを構築する。
経営経済学ゼミナール(選択 2 単位) 担当者:永松美希(准教授)
(2008 年 3 月まで)
農業および関連産業の問題点や課題を、学生自らが主体的に見出し、文献資料の収集分析・発表を行う。
専門英語コース(選択 4 単位)担当者:松木洋一(教授)
(2008 年 3 月まで)永松美希(准教授)
専門分野の英語論文を学習する。
卒業論文(必修 6 単位) 担当者:松木洋一(教授)
(2008 年 3 月まで)永松美希(准教授)
食料、農業、農村に関連する分野で与えられてテーマではなく、各人が自ら関心を寄せるテーマを選択し、
文献資料の収集分析、ヒアリングを行い、4 年間の集大成としてまとめていくことを指導する。
大学院
食料自然動物共生学特別演習(専門分野必修、他分野選択 2 単位) 担当者:松木洋一(教授)
(2008 年 3
月まで)永松美希(准教授)
AgriFood System 論、Nature Management Farming(自然共生農業)論、Animal Health and Welfare(動
物福祉)論などを欧米の文献をテキストに国際的な研究動向を把握して理論的能力を高めるとともに、各院
生が行うフィールドスタディの研究成果を演習で報告論議する。
食料自然動物共生学特論(専門分野必修、他分野選択 2 単位) 担当者:松木洋一(教授)
(2008 年 3 月ま
で)永松美希(准教授)
本特論は人間社会と自然生態系、動物との多様な共生関係を人文社会科学的・経済学的視点から取り扱う。
構成は3つの柱からなっている。
第一に人間の生存にとって不可欠な農畜産食品の生産から消費までの全過程を新しい研究分野であるア
グリフードシステム論から論じる。
第二に人間の生産と生活の場である農村・都市空間における自然生態系と共生するためのマネージメント
論を論じる。
第三に市民生活の成熟にともなう人間と動物との多様な共生関係(畜産動物、野生動物、ペット、介助動
物など)を実現する社会的システム開発論を論じる。
また、研究成果を NPO や私企業などによって実現するベンチャービジネスを開発するために大学外部とのパ
ートナーシップ(協働)研究を行う。
食料自然動物共生学特別研究
3つの分野で各人が設定した研究テーマについての修士論文の指導を行う。
(1)日本と欧米のアグリフードシステム論の研究分野
①アグリフードシステム論の理論的研究
②アグリフードチェーンと食品安全システム(トレイサビリティ)の開発研究
③有機農畜産業アグリフードチェーンの開発研究
④消費者(生協・NPO)主導型チェーンの開発研究
(2)日本と欧米の自然共生農業論の研究分野
①ネイチャーマネージメント農業論の理論的研究
②都市・農村計画と自然共生農業の開発研究
③自然共生農業経営の開発研究
④自然共生農業と市民サポートシステムの開発研究
(3)日本と欧米の新動物産業開発論の研究分野
①畜産動物の健康・福祉論
②野生動物と農林業共生システムの開発研究
③介助動物サービス産業の開発研究
④ペット産業近代化の研究
特別講義(必修 4 単位) 担当者:担当者:松木洋一(教授)
(2008 年 3 月まで)永松美希(准教授)
動物科学、食品科学の幅広い知識を修得させることを目的として、各領域のトピックを教員が持ち回りで
講義を行う中で、松木(2008 年まで)と永松が各一回ずつ講義を担当する。
2.研究の現状
1.アグリフードシステム論の研究
国内及び国際的な食料問題を従来の生産場面重視の視点とともに、消費者、食品産業と農業者との関連
を重視するアグリ・フードシステム論を教育と研究の第一の柱としている。とくに生産者・消費者双方の
健康と地球環境保全のための有機農産物の生産・流通・消費問題を重視している。
2.自然環境管理・野生動物保護システム論の研究
食料農業問題は自然環境・資源の管理利用の問題であり、生物多様性(動植物の多様な種)の保全、森
林、河川、湖、池沼、湿地など農地と連結する自然土地の管理、農山村の景観保全機能、野生動物との共
生などの多面的機能の保全をいかに計画的にシステム化・政策化するかである。
3.人と動物の多様な関係論
市民社会の成熟によってニ-ズが増大している。そこで、動物ベンチャービジネスの開発研究が必要で
ある。具体的には、犬猫などの伴侶動物、盲導犬、聴導犬、障害者乗馬などの介助動物、乗馬などのレク
レーション動物、実験動物のあり方を考えていかねばならない。そのため動物の福祉と人間との共生シス
テムが必要となり、経済学的政策的研究およびアニマルウェルフェア論の研究が必要となる。
3.過去5年間(2005 年~2010 年)の業績数
原著(国際誌) 0 編
(国内誌)
総説
0編
著書
翻訳
0編
特許
国際学会発表
0件
国内学会発表
15 編
4編
0件
8件
動物栄養学教室
所属教員 教授 木村信熙、准教授 時田昇臣、准教授 撫年浩
1.教育の現状 [授業科目、区分・単位数、担当者名、概要]
学部
動物栄養学(必修 2 単位)担当者:木村信熙(教授)
生命現象の基本に関する生物学的・生化学的情報から家畜の栄養を整理し、家畜や実験動物の飼養上必要
な栄養素の役割を理解する。
飼養学(必修 2 単位)担当者:木村信熙(教授)
本科目では、前期の栄養学に引き続いて、各種家畜の消化器官の仕組み、それに対応した栄養の給与と消
化吸収生理、食料生産動物の生産体系と生産性および生産物の質について学ぶ。
乳肉用家畜論(選択 2 単位)担当者:木村信熙(教授)
(2007 まで)
、撫年浩(准教授)
(2007 より)
食肉及び牛乳の生産から消費までを広く習得するため、乳肉用家畜の品種、飼養管理、生産様式、我が国
の生産現場における問題点と解決策などを学習する。
比較動物栄養学(選択 2 単位)分担:木村信熙(教授)
・板橋久雄(客員教授)
各種動物に必要な栄養素について、その給源、消化吸収・代謝の機構を比較動物学的に学ぶ。
飼料利用学(選択 2 単位)担当者:木村信熙(教授)
飼料に関して、栄養性、環境との関係、安全性を配慮し、飼料の選択、管理、加工、貯蔵、配合、給与法
及び関連法令などを具体的に学ぶ。
入門動物倫理(選択 2 単位)担当者:木村信熙(教授)
(2010 より)
動物倫理について具体的事例などを交えて、毎回本学内外の講師による論述や事例紹介と、担当者による
双方向授業により、動物分野の技術者としての倫理の基本を学ぶ。
草地学(動物科学科:選択必修 2 単位)
(獣医学科:選択 1単位) 担当者:時田昇臣(准教授)
家畜飼育に必要な飼料基盤のうち、草地を利用した家畜生産の特徴について学習する。
野生動物学(選択 2 単位)担当者:時田昇臣(講師)
野生動物のニッチを視点として生態的特徴や地理的分布の相違を学ぶ。
フレッシュ・ゼミ(必修 2 単位)分担担当者:木村信熙(教授)
、撫年浩(准教授)
本教室の、とくに卒業論文のテーマなどを事例として紹介し、新入学 1 年生の専門分野学習への導入を図
る。
動物資源科学概論(必修 2 単位)分担担当者: 木村信熙(教授)
、時田昇臣(准教授)
新入生に対する専門分野への導入を図るもので、木村信熙(教授)
、時田昇臣(准教授)が1回ずつ分担
する。
人間動物関係論(選択 2 単位)分担担当者:木村信熙(教授)
多人数によるリレー授業で、動物の家畜化に関して社会文化的な見地で1回論述する。
畜産資源論(食品科学科:選択 2 単位)分担:木村信熙(教授)
(2009 まで)
、撫年浩(准教授)
(2010 より)
畜産食品素材としての牛肉、牛乳、豚肉、鶏卵、鶏肉に関して、内外の生産方式の現状と問題点、将来展
望について論述する。撫年浩(准教授)は8回(牛肉、牛乳、豚肉)を分担する。
産業動物医療Ⅱ(獣医学科:必修 1 単位)分担:木村信熙(教授)
産業動物の中でとくに大動物(牛)について、疾患の発生実態、原因と発生防止について3人が分担して
論述する。木村信熙(教授)は5回を担当し、牛の疾病およびその予防について栄養との関係で論述する。
飼養学実習(選択必修 1 単位)担当者:木村信熙(教授)
、浅田忠利(講師)
(2006 まで)時田昇臣(講師)
(2007 まで)
、撫年浩(准教授)
(2006 より)
飼料の成分組成は摂取する動物にとって重要であり、飼養者は成分組成をもとに飼料の給与方法を決定す
る。本実習では飼料の成分分析方法を学習するとともに、それぞれの飼料の特徴を学ぶ。
人間動物関係論実習(選択必修 1 単位)分担:時田昇臣(准教授)
動物園等の展示施設を見学し、施設の事業活動や展示方法について実地に学ぶ。
野生動物管理計画実習(選択 1 単位)担当者:学科主任(教授)
、分担:時田昇臣(准教授)
山村地域における自然景観の素晴らしさを理解すると同時に、農業被害を低減させるための野生動物管理
法について学ぶ。
卒業論文(必修 6 単位)担当者:木村信熙(教授)
、時田昇臣(講師)
、撫年浩(講師)
新飼料資源、生産物の質の改善、安全性、栄養生理、エネルギー代謝の特性などについて肉牛、乳牛、子
牛、採卵鶏、ブロイラー、犬その他の動物を用いて研究する。実験、試験の実施手法とデータ処理、解析を
習得し論文を完成し、発表する。
大学院
動物栄養科学特論(専門分野必修、他分野選択 2 単位)担当者:木村信熙(教授)
食料生産動物と多様な各種動物に関して、飼養学、比較栄養生理学の基本的な原理と技術を学ぶ。さらに
栄養学と生産環境との関係についても学び、その重要性について理解し、今後の動物生産や人類との共存方
法についての考究を深める。
動物栄養科学特別演習(専門分野必修、他分野選択 4 単位)担当者:木村信熙(教授)
、撫年浩(准教授)
飼養学、比較栄養生理学、肉牛産肉生理学、環境保全栄養学に関する学術論文を読解し、その内容をセミ
ナーにおいて発表、討論を行うことにより、科学論文の読解力と研究手法を修得させる。
特別講義(必修 4 単位)担当者:木村信熙(教授)
、時田昇臣(准教授)
、撫年浩(准教授)
応用生命科学の幅広い知識を修得させることを目的として、各領域のトピックを持ち回りで講義を行う。
上記担当者が各 1 回を受け持つ。
動物栄養科学特別研究(専門分野必修 8 単位)担当者:木村信熙(教授)
多様な動物の生産性、産肉生産性、比較栄養生理を主体として、それにかかわる環境、人との共存に関す
る研究を行い、その結果を学術雑誌に発表し、動物の栄養生理機構を明らかにするための研究手法および研
究の進め方、論理的な思考、および科学論文としてのまとめ方を修得させる。
2.研究の現状
1.新規飼料資源の開発に関する研究
燃料用エタノール副産物である「とうもろこしアルコール蒸留かす」
(DDGS)の成分バラツキと消化性、
保存性を調べ、乳牛、産卵鶏、ブロイラー、肉牛に対する利用性と生産物の質に関して、国の助成も得て、
基礎研究から普及までを行っている。他に海藻の肉牛乳牛に対する給与と健康向上、卵殻強化と関連した
各種カルシウム源の産卵鶏に対する一連の給与、乾燥さつまいも、膨化処理ふすま、精製大豆たんぱくな
どの新飼料資源に関する研究なども行っている。多くは中央畜産会などの組織から研究支援を得ている。
これら新規資源に関しては学会論文、学会発表、調査報告書、普及啓蒙記事など合計 100 編以上、講演会、
現地指導約 30 回など、多くの実務的成果を上げている。
2.肉牛の肥育体系と肉質に関する研究
肉牛の肥育過程における飼養方法が、肉質成分の違い、経済性などを研究している。また異常肉質(し
こり)の発生機序に関する生化学、組織学、疫学的研究も行っている。これらの研究は国の機関、民間機
関、大学、海外(韓国)などとの共同研究としている。本学ハイテクリサーチ研究として、代謝産物や遺
伝子の研究も大学院修士、博士課程の研究テーマである。
3.ペットの栄養生理研究
猫の肥満、犬の肥満、猫の尿結石に関する栄養生理学的研究を学内プロジェクトと組んで行っている。
いずれも大学院修士課程も含めた研究である。
3.過去5年間(2005 年~2010 年)の業績数
原著論文(英文)25 編
(和文)
18 編
総説
9編
著書
8編
翻訳
1編
特許
0件
国際学会発表
11 件
国内学会発表 77 件
動物生理制御学教室
所属教員 教授 田中 実、講師 對馬宣道、助教 中尾暢宏(2009 年度より)
1. 教育の現状
学部
動物科学科
基礎生理学(必修 2 単位) 担当者:田中 実(教授)
(2006 年度まで)
、對馬宣道(講師)
(2007 年度より)
動物は体を構成しているさまざまな細胞や器官系を働かせ、また、それらを精巧に連携、調節、統合させ
ながら複雑な生命活動を営んでいる。その生命現象の基本となるさまざまな器官や組織の構造と機能につい
ての基礎的事項を学習する。
入門神経内分泌学(選択 2 単位) 担当者:田中 実(教授)
(2007 年度より)
動物が生きていくためには外部環境にあわせてさまざまな生理機能の調節をしなければならない。こうし
た動物の生理機能を司る神経系、内分泌系の基本的な仕組みとその調節機構を学習する。
動物資源科学概論(必修 2 単位) 担当者:田中 実(教授)
(13 回のうち 1 回を担当)
、對馬宣道(講師)
(13 回のうち 1 回を担当)
本授業はこれから動物科学を学んでいこうとする1年次の学生に、よりいっそうの学習意欲を喚起するた
め、食料資源、社会資源としての動物について各教員が興味あるテーマを設定し、平易に解説する。
人間動物関係論(必修 2 単位) 担当者:田中 実(教授)
(13 回のうち 1 回を担当)
動物は衣食料品などの資源として人間の生活を豊かにするとともに、伴侶動物としても人間を精神的に支
えている。この授業では各教員がそれぞれの専門分野の視点から種々の動物と人間との関係について紹介す
る。
環境生理学(必修 2 単位) 担当者:對馬宣道(講師)
恒温動物は体温の恒常性を維持するために、さまざまな生理機能を身につけている。これら体温調節等の
生理機能は、気温や湿度、光周期や地磁気など地球環境から大きな影響を受けている。この授業では、体温
維持を中心に動物の種々の生理機能を環境要因との関係から学習する。
分子生物学(選択 2 単位) 担当者:田中 実(教授)
分子生物学は生命現象を遺伝子および蛋白質を初めとする分子の構造と機能をもとに理解することを目
標としており、その内容は日々発展している。この授業ではこれまで明らかになっている遺伝子と蛋白質の
構造と機能からみた生命の仕組みを学習する。
動物遺伝子工学(選択必修 2 単位) 担当者:田中 実(教授)
遺伝子工学の発展は種々の生物の遺伝子操作を可能にしている。この授業では動物を対象とした遺伝子工
学の技術とはどのようなものであり、その技術により明らかにされてきた生命現象の仕組みと医療、産業分
野への応用について学習する。
動物行動学(選択必修 2 単位) 担当者:對馬宣道(講師)
家畜を含む動物のさまざまな行動発現の背景には、統率された指令が大脳などの中枢神経系から発せられ
ている。この授業では動物の行動を現象論としてのみ説明するだけでなく、その行動が誘起される脳の働き
に着目して解説する。
専門英語コース(選択 4 単位) 担当者:田中 実(教授)
、對馬宣道(講師)
、中尾暢宏(2009 年度より)
英語科学論文の読解力を身につけるため、輪読ゼミ形式で専門分野の英語科学論文を和訳し、その内容
を理解する。
基礎生理学実習(選択 1 単位) 担当者:田中 実(教授)
、對馬宣道(講師)
、中尾暢宏(2009 年度より)
動物の内部環境すなわち生理状態を知ることは動物の持つさまざまな機能や行動を知る上で重要である。
本実習では生理学、生化学、分子生物学の実験手法を用いて、血液、脳、卵管等の組織中の生体成分の分析
を行い、実験手法の習得とともに分析結果から動物の生理状態を考察する。
卒業論文(必修 6 単位) 担当者:田中 実(教授)
、對馬宣道(講師)
ラット、マウスを用いた母性行動、ストレス耐性等の脳機能におけるプロラクチンの調節機構、ニワトリ
を用いたグレリンの作用機構およびヘム代謝および胆汁酸や胆汁色素の鳥類に特異的な代謝機構を研究テ
ーマとして実験指導を行い、実験結果を論文としてまとめて発表する。
獣医保健看護学科
動物飼育学(必修 2 単位) 担当者:對馬宣道(講師)
(13 回のうち 2 回を担当)
当該科目の家禽の飼育を分担している。獣医保健看護学科の必修科目であるので、家禽の定義、卵用鶏と
肉用鶏の違い、ブロイラーや産卵鶏の具体的な飼育の方法、鶏舎環境と衛生対策、家畜の福祉のあり方につ
いて解説する。
食品科学科
畜産資源論(選択 2 単位) 担当者:對馬宣道(講師)
(13 回のうち 3 回を担当)
当該科目の鶏卵を分担している。食品科学科の選択科目であるので、日本における鶏卵生産の現状、食品
としての鶏卵の生産から流通現場における衛生・安全対策について解説する。鶏卵の賞味期限では、食の安
全やトレーサビリティについても言及する。
大学院
分子生理機能学特論(専門分野必修、他分野選択 2 単位) 担当者:田中 実(教授)
動物の成長、繁殖、環境適応にかかわる摂食行動、母性行動、ストレス応答の生理機能の内分泌系、神経
系および免疫系による制御機構を講義により教授する。
分子生理機能学特別演習(専門分野必修、他分野選択 4 単位) 担当者:田中 実(教授)
動物の種々の生理機能の内分泌系、神経系および免疫系による制御機構に関する学術論文を読解し、その
内容をセミナーにおいて発表、討論を行うことにより、科学論文の読解力と研究手法を修得させる。
分子生理機能学特別研究(専門分野必修 8 単位) 担当者:田中 実(教授)
動物の摂食行動、母性行動およびストレス応答の内分泌系、神経系による調節の分子機構の解明を目的と
した研究を行い、その結果を学術雑誌に発表し、動物の生理機能制御の分子機構を明らかにするための研究
手法および研究の進め方、科学論文としてのまとめ方を修得させる。
特別講義(必修 4 単位) 担当者:田中 実(教授)
(20 回のうち 1 回を担当)
、對馬宣道(講師)
(20 回
のうち 1 回を担当)
動物科学、食品科学の幅広い知識を修得させることを目的として、各領域のトピックを教員が持ち回りで
講義を行う。
2.研究の現状
1.プロラクチンの脳機能制御の分子機構に関する研究
プロラクチンは乳汁分泌の促進の他、脳にも作用し母性行動やストレス耐性の誘導に働くことが知られ
ている。本研究では、プロラクチンの脳への作用の分子機構を明らかにする目的で、ラットおよびマウス
の脳におけるプロラクチン受容体遺伝子の発現部位および発現誘導の分子機構を分子生物学的手法によ
り解析した。その結果、プロラクチン受容体遺伝子は脳に特異的な転写制御により、発育過程および授乳
期において発現量の増大することが明らかになった。現在、脳神経系による脳下垂体でのプロラクチン産
生の制御機構およびプロラクチン受容体を介した脳機能制御機構の分子レベルでの研究を進めている。
2.鳥類における脳・消化管ペプチドホルモンの作用機構の研究
グレリン、モチリン、ニューロテンシン、ニューロメディン U は脳・消化管ペプチドホルモンであり、
脳および消化管に作用して、食欲調節、消化管運動の調節に働く。このうちモチリンはヒトを初めとする
多くの哺乳類およびニワトリでは存在するが、ラット、マウス等のげっ歯類には存在しない。そこでこれ
らのホルモンの作用機構を明らかにする目的で、ニワトリにおけるこれら4種類のホルモンの受容体の
cDNA をクローニングし、7回膜型受容体であることを明らかにした、また各受容体の消化管部位における
発現様式を明らかにするとともに、ニワトリ発育過程における各消化管での発現動態を明らかにした。現
在、これらの脳・消化管ペプチドホルモンによる消化管機能およびエネルギー代謝調節機構の研究を進め
ている。
3.ニワトリにおける胆汁色素の代謝特性と生理機能
哺乳類の胆汁色素の主成分はビリルビンであるが、鳥類の主要な胆汁色素はビリルベルジンである。ビ
リルビンが強い抗酸化作用を有することから、ニワトリ胆汁中のビリルベルジンの抗酸化作用を調べたと
ころ、強い抗酸化能が認められた。次いで、ビリルベルジンをビリルビンに変換するビリルベルジン還元
酵素活性をニワトリとラットの肝臓および腎臓で比較したところ、ニワトリでは活性が低かった。また、
cDNA クローニングによりニワトリにおいてもビリルベルジン還元酵素遺伝子は発現していることを明ら
かにした。したがって、ニワトリにおいてもビリルベルジン還元酵素遺伝子は存在するものの酵素活性が
低いためビリベルジンが蓄積し、それが消化に際して抗酸化物質として働いていると考えられる。現在、
ビリベルジンの抗酸化作用を初めとする生理作用について研究を進めている。
3.過去5年間(2005 年~2009 年)の業績数(田中)
原著(国際誌) 28 編
(国内誌)
総説
8編
著書
翻訳
0編
特許
国際学会発表
10 件
国内学会発表
1編
1編
0件
25 件
動物遺伝育種学教室
所属教員: 講師 吉田 達行, 講師 古田 洋樹
1.教育の現状
学部
動物育種学(必修 2 単位) 担当者:吉田 達行(講師)
家畜を経済的価値と重要な関わりを持つ形質である生産能力を目的に向かって遺伝的に高めるため、また
実験動物では繁殖性、発育性、強健性などを遺伝的に均一性をもたせるための家畜あるいは動物の選抜の基
本原理を学習する。
生物統計学(選択必修 2 単位) 担当者:吉田 達行(講師)
生物に関する実験を計画実行し、信頼性の高い結論を得るためには、統計的方法が重要である。本学習で
は、統計的方法が身近で有用なものとして理解するために毎回、課題を演習し、種々の統計的分析法を修得
させる。
動物遺伝学(選択必修 2 単位) 担当者:古田 洋樹(講師)
遺伝は動植物の形態的特徴や生理学的特徴を形質といい、その形質が親から子あるいはそれ以降の子孫
(世代)に伝わる現象である。この形質の発現要因は遺伝子である、遺伝子の発現機構と遺伝現象の基礎を
学習する。
動物育種学実習(選択必修 1 単位) 担当者:吉田 達行(講師), 古田 洋樹(講師)
遺伝的な形質の相違を理解した上で、形質ならびに遺伝子の解析技術を習得し、分析結果から形質と遺伝
子の関連を考察する。
卒業論文(必修 6 単位) 担当者:吉田 達行(講師), 古田 洋樹(講師)
乳牛の乳房炎に対する感受性、抵抗性の遺伝的関連性ならびにニワトリの始原生殖細胞の研究から生殖腺
系列キメラ鶏の生殖腺の発達機構および鳥類の希少動物の遺伝資源の保存法の開発、また家畜の飼料効率改
善のための味覚遺伝子と味覚感受機能をテーマとして研究し、実験結果を論文としてまとめて発表する。
2.研究の現状
1.BoLA-DRB3 対立遺伝子のウシ乳房炎に対する感受性、抵抗性との関連
ウシの主要組織適合抗原複合体(MHC)である BoLA の DRB3 領域は多型性に富み、乳房炎との関連が研
究され、これまでの結果から、乳房炎原因菌に対して抵抗性に関連する遺伝子と感受性に関連する遺伝子
の存在が示唆された。現在、さらに BoLA-DRB3 対立遺伝子と他の免疫に関わる遺伝子との関連性から、ウ
シ乳房炎に対する抵抗性、感受性について検討を始めている。
2.生殖腺系列キメラ鶏に関する研究
哺乳類においては畜産技術を利用した人工授精、体外受精、胚操作技術を利用したクローン動物作出に
よる個体復元が試みられている。しかし、鳥類においては受精卵の単細胞時期の回収が困難であり、卵黄
が非常に多いことから胚操作技術は哺乳類に比べ遅れている。鳥類で胚操作技術に代わる細胞操作として、
後代に遺伝子を伝達する始原生殖細胞(Primordial Germ Cells: PGCs)を利用した生殖腺系列キメラ鶏の
作出を行っている。その結果、ドナー胚とレシピエント胚の性が異なる場合は卵精巣様な異常組織の発達
がみられ、ホルモン分泌にも関係することを明らかにした。
3.味覚感受に関する研究
家畜における味覚に焦点をあてた生産性向上のための研究や技術開発は非常に遅れている。ニワトリ、
ウシの甘味感受試験や感受レセプター遺伝子の解析を行い、人工甘味料の感受を明らかにした。
3.過去5年間(2005 年~2010 年)の業績数
原著(国際誌) 13 編
(国内誌)
総説
0編
著書
翻訳
0編
特許
国際学会発表
5件
国内学会発表
5編
0編
0件
23 件
動物生殖学教室
所属教員 教授 友金 弘(2009 年まで)
、教授 牛島 仁、講師 吉田 達行(2006 年まで。動物遺伝育
種学教室に異動)、講師 大星 茂樹(2006 まで 退職)、講師 古田 洋樹(2006 年まで。動物
遺伝育種学教室に異動)、講師 岡田 幸之助(助教 2009 年まで)
1.教育の現状
学部
動物繁殖学(必修 2 単位) 担当者:牛島 仁(教授)
動物繁殖学は動物の生殖活動に関する機構を解明する基礎学理を中心に解説する。生殖活動の基礎となる
生殖細胞の分化と機能および生殖細胞の機能を調節する生殖内分泌を主点に紹介する。
動物生殖機能学(選択必修 2 単位) 担当者:牛島 仁(教授)
、
動物生殖機能学は生殖活動の基礎原理を概説し、その基礎原理を活用して人為的に生殖活動を操作する方
法論を紹介する。特に実験動物、ウシ、ブタからの事例を紹介題材とする。
動物発生工学(選択 2 単位) 担当者:岡田 幸之助(講師)
動物発生工学は生殖生物学、発生生物学、細胞生物学、分子生物学そして遺伝子工学と多くの分野の知識
と技術を融合した学問である。本科目では、主に実験動物、ウシ、ブタを対象に種々の発生工学的手法の原
理と実践的方法を解説する。
動物繁殖学実習(選択必修 1 単位)
担当者:岡田 幸之助(講師)
、牛島 仁(教授)
動物繁殖学実習では実験動物を用いて動物の取り扱い、個体の生殖現象の観察(発情周期、妊娠期および
必乳期)ならびに生殖細胞を材料に精子・精液検査、卵母細胞の発育過程を組織学的に観察する。体外での
受精卵の発育過程を観察する。これらの項目によって動物繁殖学の講義内容を実習確認する。
卒業論文(必修 6 単位) 担当者:牛島 仁(教授)
、岡田 幸之助(講師)
卒業論文の研究内容は、実験動物、ハタネズミそして産業動物を実験対象動物として卵母細胞の成熟過程、
体外受精の効率化および初期胚の体外発育調節機序、そして移植胚の発育維持と胎盤の関係を研究テーマと
して実験指導を行い、実験結果を論文としてまとめて発表する。
大学院
動物生殖学特論(専門分野必修、他分野選択 2 単位) 担当者:牛島 仁(教授)
動物生殖学特論では動物の増殖に関する学理を紹介する。特に生殖細胞の雌雄分化、卵巣と精巣を構成す
る細胞の特性と役割、生殖現象を統御する神経系の仕組み、そして動物増殖への生殖学の応用について講義
により教授する。
動物生殖学特別演習(専門分野必修、他分野選択 4 単位)担当者:牛島 仁(教授)
、岡田 幸之助(講師)
動物生殖生理の基礎と応用に関する学術論文を読解し、その内容をセミナーにおいて発表、討論を行うこ
とにより、科学論文の読解力と研究手法を修得させる。
動物生殖学特別研究(専門分野必修 8 単位) 担当者:牛島 仁(教授)
生殖細胞を材料に(精子の変態過程における中片部構築タンパク質遺伝子、卵胞発育調整因子の遺伝子解
析)
、受精過程を焦点に(卵母細胞の成熟機序と染色体動向、精子の受精能力の獲得経緯)そして移植胚の
順調な発育に視点をおいて胎盤構成細胞・組織の役割を研究題目としている。動物としてはハタネズミ、マ
ウスならびに産業動物生殖細胞を用いて実験を進め、研究手法および研究の進め方、科学論文としてのまと
め方を修得させる。
2. 研究の現状
1.ハタネズミの繁殖活動と特性に関する基礎生物学的研究
ハタネズミは一属を形成し、64 種と種分化の著しい属として知られている。それぞれの種は継続して子
孫を保っているが、生殖活動は不明な点が多く残されている。卵巣の卵胞発育のスピード、FSH 受容体遺
伝子解析、妊娠時胎盤生産物質(ラクトジェニック II、プロフェリン様タンパク)の塩基配列の解析、精
子中片部形成タンパク(ミトコンドリア鞘タンパク)の塩基配列の解析と雄性ホルモンの遺伝子発現への
効果を明らかとなった。行動特性に関わる遺伝子候補としてのドーパミン受容体 D4 遺伝子の解析、歯形
成に関与するアメロゲニン遺伝子の構造解析を行なった。
2.体外におけるブタ胚盤胞の効率的作出法に関する研究
ブタは解剖生理学的にヒトに近いことから,ヒトへの一時的な臓器提供の対象動物になると考えられて
いる。この目的のためにはブタ胚性幹細胞の樹立が重要であり,樹立には多くの良質な胚盤胞を必要とす
る。しかし,現時点での初期胚の体外作出効率は満足のいくものではない。そこで,まず胚の体外培養系
に関する研究を進めたところ,培地交換および血清成分添加のタイミングを考慮することにより,胚の発
生率と品質が向上した。次に,生殖補助技術の一つとして広く利用されている顕微授精法について検討し
た。マウスやヒトと比較した場合,ブタでは顕微授精による受精効率が低い。このため,塩化ストロンチ
ウム処理した精子を顕微授精したところ,顕微注入後の精子核の脱凝縮および前核形成が改善された。
3.ハタネズミ生殖細胞の保存法の開発
ハタネズミはいくつかの都道府県で準絶滅危惧種に指定されており,実験動物としても利用されている。
また,げっ歯類ではある が,ハタネズミの生殖細胞は形態的にマウスのものとは異なる。し かしながら,
その遺伝資源としての保存法についてはほとんど研究 されていない。まず,ハタネズミ精子の凍結保存
法について検討した。マウスで利用されている凍結保存法を試してみたところ,凍結-融解後のハタネズ
ミ精子の生存性は約 50%であり,凍結保存法としては許容できるものであった。次に,凍結-融 解したハ
タネズミ精子の受精能を調べるために,ハタネズミ精子をマウス卵母細胞に顕微注入した。この結果,ハ
タネズミの精子核はマウス卵母細胞内で正常に脱凝縮し,前核を形成した。これらの結果は,マウスで利
用されている精子凍結保存法がハタネズミにも適用できることを示している。今後は,より最適な手法を
発掘,開発していく予定である。
4.ウシ受精卵移植技術の生産性向上に関する研究
ウシの受精卵移植技術の進展に伴い、既に産業レベルで多くの産子が生産されるので、技術は普及段階
に入りつつある。しかし、受精卵移植で生産される産仔数は、全国で生産される総産仔数の僅か1%に過
ぎない。また、ここ数年は受精卵移植技術による生産頭数も伸び悩み傾向にあるため、技術の利用性の拡
大がさらに求められている。特に、生産現場では産仔の遺伝能力を事前に予知する体制が強く求めている。
そこで、生産現場の生産性を向上と技術の安定化を図るため、性判別・体外受精・ガラス化保存の技術開
発を行うとともに、これらの技術を付属農場で実証展示する。
3.過去5年間(2005 年~2010 年)の業績数
原著(国際誌) 7 編
(国内誌)
総説
1 編
著書
翻訳
0 編
特許
国際学会発表
0 件
国内学会発表
5
2
0
9
編
編
件
件
動物生産化学教室
所属教員 教授 菅原盛幸、准教授 太田能之
1.教育の現状
学部
動物生化学(選択必修 2 単位) 担当者:菅原盛幸 教授
生体内の糖・脂質・タンパク質の特性と化学反応を触媒する酵素および ATP とその役割について解説する。
さらにミトコンドリア内で行われるエネルギー生成反応を理解する。
細胞情報学(選択 2 単位) 担当者:菅原盛幸 教授
遺伝子(DNA)から RNA、タンパク質への情報の伝達。ホルモンなどによる細胞どうしの情報伝達と細胞
内情報伝達。さらに生体を感染性微生物から守る細胞性免疫と多様な抗体を生じさせる液性免疫について学
ぶ。
畜産資源論 (選択 2 単位) 担当者:菅原盛幸 教授、太田能之 准教授
畜産学の概論を畜種別に講義。乳牛(菅原)および家禽(太田)を担当。
畜産施設論(選択 2 単位) 担当者:太田能之 准教授
動物を飼育するということは環境を限定してしまうことでもある。また、畜産業においては生産も同時に
行わなければならない。こうした動物とヒトの面から飼育と生産に関わる概念と施設について学習する。
卵用家禽論(選択 2 単位) 担当者:太田能之 准教授
卵用家禽の定義と生理、品種にとどまらず、鳥類独自に見られる特徴について学習する。
動物生化学実習(選択必修1単位)
研究の立案から実験、結果の処理を行う過程において、動物の代謝の根幹である酵素の活性測定法を中心
に、動物からの採材からタンパク質に関する実験法を実習し、結果からレポートを作成するまでを学習する。
卒業論文(必修 6 単位)
鳥類の胚や初期栄養を中心とした栄養生化学的研究、家禽などで得られた知見の他種鳥類への応用に関す
る研究、ハタネズミの実験動物化を前提とした栄養生理学的研究、ならびに乳牛における乳房炎の早期発見
早期治療に関する研究等の各研究テーマにそって実験を行い、結果を論文としてまとめる。
大学院
動物生産化学特論
「分子生物学イラストレイテッド」を章ごとに分担発表・討論することにより、より深く理解する。
動物生産化学特別演習
放射線医学総合研究所の開放日に訪れ、テーマごとに研究発表・討論することにより、放射線被爆・放射
線の医学への利用などを理解する。
動物生産化学特別研究
鳥類の胚や初期栄養を中心とした栄養生化学的研究、ならびに乳牛における乳房炎の早期発見早期治療に
関する研究等の各研究テーマについて試験の立案から実行、報告までを指導し、結果を科学論文としてまと
める。
2.研究の現状
1.鳥類の胚や初期栄養を中心とした栄養生化学的研究
ニワトリ胚発生中の栄養が孵化時のヒナの体重に影響することが知られている。発生中の胚を生かした
まま栄養素を投与する方法を開発しながら、特にアミノ酸の機能に関して個体レベルからタンパク質レベ
ルまで解析をすすめ、現在遺伝子レベルでの解析を目指している。最近ではアミノ酸が胚の成長に重要で
あること、アミノ酸から合成される胚の孵化時のエネルギー源として重要とされてきたグルコースが実は
直接エネルギー源としては利用されていない可能性を明らかにした。また、孵卵環境と栄養代謝の関係に
ついても解析を進めている。
孵化直後のヒナについても同様に様々な栄養素投与法を開発し、初期栄養のアミノ酸が免疫能の発達と
関連があることを明らかにし、さらに投与部位によりその効果が異なることも明らかにした。
カンタキサンチンの孵化を向上させる影響の機序を明らかにする研究も行っている。
2.ハタネズミの実験動物化を前提とした栄養生理学的研究
草食性のハタネズミは3つの胃とそこでの微生物による発酵能をもち、反芻家畜のモデルとして期待さ
れている。同時に下部消化管における粘膜免疫の発達から経口によるプリオンへの感染が確認された反芻
家畜以外の動物であり、その面でも注目されている。しかしながら、試験用として供給する際の栄養生理
状態については十分な知見が存在しない。このことからハタネズミがエネルギー源として利用しやすい栄
養素が脂肪で、グルコースはマウスに比べて代謝能が低いことを酵素代謝的に明らかにした。
ハタネズミの長期飼養実験と短期飼養実験の組み合わせにより、エネルギー要求量を大まかに推定する
ことができたので、現在はタンパク質もしくはアミノ酸の要求量について実験を組み立てている。
3.乳牛における乳房炎の早期発見早期治療に関する研究
酪農家にとって大きな問題である乳房炎は、発見が遅れるとウシの淘汰につながり、早期発見では治療
ができるが抗生物質の投与が一般的で牛乳の出荷ができなくなる疾病である。そこでより自由な治療が可
能なさらなる乳房炎の早期発見法を開発した。
早期発見後、治療を行うことになるが、治療の目安になるリンパ球サブセットの乳期による変動を明ら
かにした。これを利用しながら、抗生物質に拠らない治療を目指して、種々の物質を検討するとともに、
乳房内の粘膜免疫の関与についても検討中である。
3.過去5年間(2005 年~2010 年)の業績集
原著(国際誌) 32 編 (国内誌)
総説
1編
著書
翻訳
0編
特許
国際学会発表
2件
国内学会発表
2編
0編
2件
25 件
実験動物学教室
所属教員 教授 天尾弘実(2005 年~)
、講師 川角 浩(2005 年~)
1.教育の現状
学部
動物防疫学 (必修 2 単位)
担当者:天尾弘実(教授)
、川角 浩(講師)
細菌、ウイルス、真菌、寄生虫など各種病原微生物の基本的特性並びにそれら病原体に対する生体の防御
機構、さらには人畜共通感染症を中心に感染症の防疫対策を感染源、感染経路、感受性動物の視点から講義
し、感染症診断の為の検査の基本原理と結果の解釈について講義する。
フレッシュゼミ(必修 1 単位) 担当者:天尾弘実(教授)
、川角 浩(講師)
実験動物学教室の紹介、見学ならびに簡単な実習を行う。
動物資源科学概論(選択 2 単位)
担当者:天尾弘実(教授)
動物科学入門時の興味の対象として、各領域のトピックをオムニバス形式で講義する中で、一回分を担当
する。
実験動物学Ⅰ(選択 2 単位) 担当者:天尾弘実(教授)
「実験動物の技術と応用・入門編」を教科書として、マウスとラットを主に実験動物各論を詳細に講義す
る。
実験動物学Ⅱ(選択 2 単位) 担当者:天尾弘実(教授)
「実験動物の技術と応用・実践編」を教科書として、実験動物学各論および総論を講義する。
実験動物学概論(選択 2 単位) 担当者:天尾弘実(教授)
実験動物学各論および総論を広く講義する。
動物防疫学実習(選択 1 単位) 担当者:天尾弘実(教授)
、川角 浩(講師)
動物の防疫に必要な細菌学の基礎実習ならびにラットを用いての微生物モニタリングの実習。
基礎分析化学実習(選択 1 単位) 担当者:天尾弘実(教授)
、川角 浩(講師)
オムニバス形式の実習の中で、滅菌法、DNA の抽出法および電気泳動法について実習する。
卒業論文(必修 6 単位) 担当者:天尾弘実(教授)
、川角 浩(講師)
主として抗酸化酵素 SOD の発現と生理機能、乳房炎および動物の腸内細菌を研究テーマとして実験指導を
行い、実験結果を論文としてまとめて発表する。
大学院
実験動物学特論(専門分野必修、他分野選択 1 単位) 担当者:担当者:天尾弘実(教授)
疾患モデル動物について、特にトランスジェニック動物およびノックアウト動物などの遺伝子改変動物の
作製法ならびに飼育管理の基本と問題点について講義する。
実験動物学特別演習(専門分野必修、他分野選択 4 単位) 担当者:担当者:天尾弘実(教授)
hSOD-1 トランスジェニック(Tg)マウスおよびこの無菌マウスの飼育管理を行う。その他、hSOD-1Tg マウ
スの鑑別、マウス各組織中の抗酸化酵素 SOD 活性の測定を行う。
実験動物学特別研究(専門分野必修 8 単位) 担当者:担当者:天尾弘実(教授)
hSOD-1 トランスジェニックマウスを用い、各種病態に関わる抗酸化酵素 SOD の新たな働き及びフリーラ
ジカル(スーパーオキシドおよび一酸化窒素)の新たな役割の解明を目的として、これらの研究を行うための
手法と進め方、科学論文としてのまとめ方を修得させ、その結果を学術雑誌に発表する。
特別講義(必修 4 単位) 担当者:担当者:天尾弘実(教授)
動物科学、食品科学の幅広い知識を修得させることを目的に、各領域のトピックを教員が持ち回りで講義
を行う中で、一回分を担当する。
2.研究の現状
1.抗酸化酵素 SOD の発現に対する腸内細菌の影響性
2 系統の無菌マウスと Conventional マウスの各臓器中の SOD 活性を比較した結果、盲腸での SOD 活性
は無菌マウスで有意に高く、この結果は 5 週齢幼若マウスならびに 12 週齢成熟マウスともに同様であっ
た。これらは、盲腸の SOD 活性に腸内細菌が関与することを示唆する初めての結果である。さらに、
Cu/Zn-SOD(SOD-1)を過剰に発現するトランスジェニックマウス(hSOD-1Tg マウス)の無菌化に成功し、無
菌化した場合、その SOD 活性の傾向に独自性があることを見出している。
2.抗癌剤の腎障害に関する研究
抗癌剤サイクロフォスファミドをマウスに投与することで腎臓障害が誘起されることが判明し、さらに
SOD 過剰発現トランスジェニックマウスでは本障害が軽減することから、この障害は活性酸素の一つで
あるスーパーオキシドが原因である可能性が示唆された。
3.アロキサンⅠ型糖尿モデルの研究
膵臓 B 細胞を特異的に破壊するアロキサンの作用機序として活性酸素が関与し、抗酸化酵素 SOD を過
剰に発現しているマウスでは、アロキサン抵抗性であることが報告されている。しかし、膵臓において
約 4 倍高い SOD 活性を示す我々が用いた hSOD-1Tg マウスでは、アロキサンに対する抵抗性は見られなか
った。アロキサン作用機序に活性酸素スーパーオキシドの関与が薄いことが示唆された。また、ある系
統マウスにおいて、アロキサン投与前の刺激によりアロキサンの作用が抑制されることが認められた。
4.マウスのネズミコリネ菌病の研究
開発したネズミコリネ菌の選択培地である FNC 寒天培地により不顕性感染マウスの糞便中のネズミコ
リネ菌を検索した結果、少なくとも感染 5 ヶ月後まで糞便中に排菌すること、放置 5 日目の糞便からもネ
ズミコリネ菌生菌が分離されること等を認め、不顕性感染動物の摘発には糞便サンプル検査が有用である
ことが明らかとなった。
5.ウシ乳房炎の早期診断と早期治療に関する研究
乳汁化学学発光法によるウシ乳房炎の早期診断法は特に黄色ブドウ球菌が起因する場合に診断の意義
が高いことが認められている。現在大腸菌、および酵母由来の乳房炎に対する本法の診断的意義を検討し、
またインターフェロン、ウコン、デフェンシン、乳酸菌代謝産物等がウシ乳房炎治療に有効であるか検証
している。
6.乳酸菌製剤投与によるイヌの下痢症改善に関する研究
乳酸菌 Lactobacillus animalis およびセロオリゴ糖を含む整腸製剤投与によるイヌの下痢症の改善効
果を検討した。
その結果、
乳糖不耐性により下痢を発症したイヌにおいて Lactobacillus,Bifidobacterium
の糞便内細菌数の減少抑制効果および臨床症状の改善傾向が認められ、本製剤のイヌにおける乳糖不耐性
下痢症の改善効果が期待された。
7.チンチラ(Chinchilla laniger)の糞便内細菌に関する研究
チンチラは南米山岳地帯原産のヤマアラシ亜目チンチラ科ゲッ歯類に属する実験動物であるが、最近ペ
ットとしても人気の高い。そこで、未だ報告の少ない、チンチラの糞便内細菌について細菌培養法により
検討した結果、どの年齢層においても Bacteroides, Peptococcus は優勢菌群として検出され、
Lactobacillus は加齢に伴い減少傾向が認められた。さらに分子生物学的手法により数種の新種の
Bacteroides が確認された。
8.チンチラにおける自然発症した角膜炎および脱毛の原因菌の検索とその治療に関する研究
本研究室飼育のチンチラ 17 匹中 3 匹に角膜炎、眼瞼周囲の脱毛、および四肢の脱毛の自然発症例を認
め、細菌感染を疑い検索をしたところ、αもしくはγ溶血毒産生性の黄色ブドウ球菌が分離された。ニュ
ーキノロン系抗生物質を用いた治療をしたところ、3 症例ともに完治した。
9.乳汁由来乳酸菌のプロバイオティクス効果に関する研究
ウシ乳汁の嫌気的細菌培養検査により、ウシ乳汁中には Lactobacillus, Bifidobacterium などのグラ
ム陽性菌から陰性菌にまで幅広く抗菌スペクトルを有する乳酸菌の存在を認めた。現在イヌおよびヒトの
母乳について比較検討をおこない、将来的には各種哺乳動物別のプロバイオティクス製剤の開発を目指す。
10.遠赤外線の効能に関する研究
遠赤外線を利用した乾燥法により、黄色ブドウ球菌に対して高い抗菌活性が期待されるウコン粉末を作
成し、投与実験により、泌乳牛の嗜好性の違いが認められた。
過去5年間(2005 年~2010 年)の業績数
原著(国際誌) 1 編
(国内誌)
総説
1編
著書
翻訳
0編
特許
国際学会発表
0件
国内学会発表
5編
11 編
0件
15 件
英語学教室
所属教員 教授 藤吉憲生
1.教育の現状
学部
動物科学科
EnglishReading I (選択 2 単位) 担当者: 藤吉憲生
EnglishReading II (選択 2 単位) 担当者: 藤吉憲生
Basic English (選択 2 単位) 担当者: 藤吉憲生
食品科学科
English Reading (選択2単位) 担当者:藤吉憲生
獣医学科
English Reading (選択1単位) 担当者:藤吉憲生
獣医看護学科
English Reading (選択 2 単位)
担当者: 藤吉憲生
最近痛感することは今の混乱した日本の現状の原因を求めて歴史を遡ると 250 年にわたる江戸時代の鎖
国政策にたどり着く。この時代に西洋と「まともな」付き合いをやっておれば明治維新のように慌てて国づ
くりをしないですんだのだと思う。語学を含め教育制度もおかしな制度にいたらなかったのでは。いったん
定着すると制度というのは変化に頑固に抵抗するものだ。ネジの規格や米国の華氏による温度表示など。語
学は「技術」の修得だという主張も明治以来の文教政策が世の中に蔓延しているためにかき消されてしまう。
分かっているけど変えられないのである。先の大戦で一から出直してもである。戦後の日本も普通だったら
時間をかけてやるべきところを慌てて復興したからいろんな歪が今出来してきているというのはいいすぎ
か。語学の修練は自己の能力を高める個人技であり、自分に都合の良いようにやらないと身につかないがそ
れは時間のかかる仕事だという覚悟が大切である。
2.研究の現状
言語は閉じた仕組みだという持論のもと英語と日本語の文法記述を引き続き行ってきた。研究が進むにつ
れ英語を含め近親関係のあるヨーロッパの言語と母言語である日本語の違いが鮮明になる。これは現代の言
語理論の成果であるが言語は閉じた脳の知識だという確信は揺るがない。
3.過去 5 年間(2005 年~20010 年)の業績数
原著(国際誌) 0 編
(国内誌)
総説
0 編
特許
翻訳
0 編
著書
国際学会発表 0 件
国内学会発表
0編
0件
0 編
0件
運動科学教室
所属教員 准教授 濵部浩一
1.教育の現状
学部
スポーツ野外活動・スポーツ実技(選択 1 単位) 担当者:濵部浩一(准教授)
、他 非常勤講師
スポーツの技術を習得する共に、心身の健全な育成、フェアープレイの精神、協調性、リーダーシップな
どを学ぶ。スポーツの実践を通じて、運動することの楽しさを知り、生涯スポーツへの動機づけを行う。
健康科学(獣医学科:選択 1 単位)
(動物科学科:選択必修 2 単位)
(食品科学科:選択必修 2 単位)
担当者:濵部浩一(准教授)他 非常勤講師
現代社会において健康でいることは難しい。慢性的な運動不足と飽食による肥満や数々のストレスによる
健康被害などは深刻な問題である。生活習慣病の原因などを理解し、その対策法を学ぶ。
人間動物関係論実習(選択 1 単位) 担当者:濵部浩一(准教授)
野外レクリエーション実習の一つとしてマレットゴルフを行う。自然の杉林と傾斜地を利用して造成され
たマレットゴルフ場を利用し、地域農村住民が社交の場として気軽に適度な運動とストレス発散できる方法
を体験する。
卒業論文(必修 6 単位) 担当者:濵部浩一(准教授)
「動物」
、
「運動」
、
「健康」をキーワードに実態調査、データー分析、動作を撮影して画像解析を行う。特
に対象動物は限定せず、学生の自由な発想で研究テーマを決め実験結果を論文としてまとめて発表する。
動物資源科学概論(必修 2 単位) 担当者:濵部浩一(准教授)
動物科学の幅広い知識を修得させることを目的として、各領域のトピックを教員が持ち回りで講義を行う
中で、競走馬のトレーニングと事故の防止について濵部が一回講義を担当する。
フレッシュゼミ(必修1単位) 担当者:濵部浩一(准教授)他、各教室
運動科学教室での研究環境の紹介、研究の実績、過去の卒業論文の紹介、今後の研究方針などを説明する。
専門英語コース (選択1単位) 担当者:濵部浩一(准教授)
健康、スポーツ、運動、動物をキーワードとして関連先行研究等を中心に欧文論文を読む。海外の最新情
報や関連トピックスなども学び、討論する。
2.研究の現状
1.ゴルフスイング及び関連ストロークの指導法に関する研究
数年前から動画解析を 2D と 3D にて行っている。当初の対象動画はビデオカメラで撮影されたものであ
った。近年では高速度ビデオカメラを用いた動画解析を積極的に行っている。現在、最新ゴルフクラブの
機能分析、最新ゴルフスイングの解析、ゴルフスイング及び関連ストロークの指導法の確立を目指して、
実験を重ねている。また、数年前にパッティングストロークの軌跡を毎回同様に再現することが出来るガ
イドレールの試作品を完成させた。これを使用することにより、ゴルフの理想的なパッティングストロー
クを短期間で効率よく体得でき、矯正も期待できるものである。この原理は道具を使用する他の全てのス
ポーツにおいて応用することができる。
過去5年間(2005 年~2010 年)の業績数
原著(国際誌)
総説
翻訳
国際学会発表
0編
0編
0編
0件
(国内誌)
著書
特許
国内学会発表
1編
2編
0件
2件
付属牧場(富士アニマルファーム)
所属教員 牧場長(教授)
:麻生慶一(2010 年から)
、菅原盛幸(2010 年まで)
、木村信熙(2009 年まで)
副牧場長(准教授)
:吉村格
活動の現状
本学附属牧場である富士アニマルファームの使命と役割は次の4点に収斂される。1に教育である。本学
の全学科の学部初等学生に対する必修科目として、生産の現場における家畜とのふれあい体験の充実と本学
での講義を補完するための基礎的な知識の導入を計り、獣医畜産学の動機付けを行っている。さらに学年が
進むと、獣医学科では産業動物を対象としたそれぞれの専門分野の臨床実習が組まれ、動物科学科において
は繁殖実習などが行われている。このところ学生達が自主的に行っている勉強会や実習も多い。そのために
富士アニマルファームでは、乳用種を5品種、肉用和種4種の飼養を中心に、馬、綿羊、山羊、豚、鶏、犬
などの家畜も繋留し、実習や実験にいつでも提供できるようにしている。富士アニマルファームにおける実
習は全て場内のセミナーハウスで宿泊して実施されており、実習に参加した学生は同じ釜の飯を食った仲間
として卒業するまで互いを励まし合い高め合う関係となっている。2には研究である。ハイテクリサーチ研
究施設の建設を契機として、以前にも増して学部学生の卒業論文のための研究がなされるようになった。平
成 18 年4月より乳牛検定制度に参加し、個体別乳質の検査を受け、そのデータを品種別、乳期別、飼料別
にそれぞれ検証、解析することが可能となり、乳牛を対象としたより高度な研究が進められるようになって
いる。乳牛の他にも、肉牛、犬などで教員、学生に関わらず年間 10 件を超す研究が進められ報告書として
まとめられている。3には生産である。牧場は生産活動を通じた実習、研究の場でもある。そのため家畜の
管理や畜産物供給に関わる諸機能の実証的な役割を果たさなければならないが、まだ道半ばであることは認
めなければならない。それでも搾乳牛 32 頭で、1日1頭あたりの搾乳量は 28-30kg 程度となり、学生の実
習や研究に取り組みながらも農家レベルの水準に達したことは場員の努力と自己犠牲の証として自慢して
もよい。我々の夢は近い将来「日獣大ブランド牛乳」として自分たちで生産した生乳を販売することを掲げ
ているが、そのためにも乳質の管理には万全を期すようにして日々の搾乳作業に取り組んでいる。4には社
会貢献である。本学がある武蔵野市の子供達を年に二度迎えて行われる土曜学校富士アニマルファーム探検
のお世話をはじめ、牧場の位置する富士河口湖町の富士ヶ嶺草原フェスタへの協力、幼稚園の遠足、小学校
や中学校の生徒達の見学受入れ、あるいは日本草地畜産種子協会で開催される牧場案内人養成のための研修
会の協力、地元自治体や国が行う事業に積極的に参加協力し大学の存在をアピールしている。また、最近で
は、生産した希少な家畜の払い下げなども行い効率的な運営により大学附属牧場として社会的な機能を全う
している。
1. 教育の現状
本学の全学科が実習で利用できる付属施設に成長した。
2.研究の現状
1.西富士開拓地域における都府県型放牧酪農の可能性に関する研究
濃厚飼料の原料穀類がエタノール生産に利用される時代を迎え、我が国の過度に濃厚飼料へ依存する酪
農形態を見直して、牧草などの粗飼料を貴重な食料である牛乳に転化する酪農の特質を再評価するために、
自給調整飼料だけでなく、都府県に適応する放牧技術の確立や経営形態を提示したいと考えている。
2.消費者を畜産の生産現場に迎え入れるための現状と課題に関する研究
国民が食べ物の大切さを改めて実感するためには、農林漁業の体験が非常に重要な事だと位置づけられ
ているが、これを推進するための組織間の連携を図ること、そして取り組みを行うための場の確保や施設
の整備などの様々な課題が挙げられている。我が国で 700 万人を超える消費者としての障害者の人達に焦
点を当て問題を提議したいと考えている。
3.過去5年間(2005 年~2010 年)の業績数
原著(国際誌) 5 編 (国内誌)
総説
0編
著書
翻訳
0編
特許
国際学会発表
0件
国内学会発表
5編
0編
0件
0件