藤田創君IEEE PES Japan Chapter学生論文発表賞受賞 大学院理工学研究科電気工学専攻インテリジェントシステム研究室修士2年の藤田創君(指 導教員:森 啓之教授)がIEEE(米国電気電子学会)のPES(電力エネルギー部門) のJapan Chapter(日本支部)(委員長:東芝 上原京一氏)から学生論文発表賞を受賞しま した。IEEE(米国電気電子学会)は、会員数約40万人を誇る世界でも最も大きい電 気電子工学・コンピュータに関する学会です。世界における電気電子工学・コンピュータ に関する論文などの著作物の約1/3がIEEEで発表あるいは出版されています。 藤田君の受賞対象論文は、2011年7月に米国ミシガン州デトロイトの自動車メーカー GM(General Motors)のルネッサンスセンターで開催されたIEEE PES General Meeting2011 のパネルセッション「スマートグリッドのためのデータマイニング」で口頭発表した “Application of Deterministic Annealing clustering to learning data selection for contract model of weather derivatives”です(英文8頁)。この論文では、エネルギー会 社間で利益平準化のために必要とされる天候デリバティブを設計する手法を提案しました。 初期値に依存しにくい大域的データクラスタリングのDA(Deterministic Annealing)を用い て過去の最高気温データを分類した後、外れ値を除外した平常時のデータを用いて、エネ ル ギ ー 会 社 間 の 夏 季 の 利 益 を 平 準 化 す る よ う に 、 進 化 的 計 算 法 の EPSO(Evolutionary Particle Swarm Optimization)を使用して天候デリバティブにおける最高気温とペイオフ の関係を決定する最適化手法を開発しました。この賞は、毎年、電力および電力系統技術 を研究する学生研究者の海外における論文発表を奨励し、その研究活動を助成する目的で、 学生論文発表賞が設立されました。今回、全国の大学院生から応募されたIEEE PE S関係の国際会議で発表された論文の中で、5編が表彰され、藤田君の論文はその論文の 1編として表彰されました。ちなみに、他の論文4編の内訳は、東京大学から2編、早稲 田大学から2編でした。また、表彰式は、2012年1月17日(火)、千代田区大手町の(財)電力 中央研究所大手町第一会議室で開催されました。本学インテリジェントシステム研究室の 大学院生としては4年連続の受賞となりました。
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