星の色と星の温度,そして星の一生

発行:大崎生涯学習センター
2 月は一年で一番寒
く,そして春に一番近
い月。冬の星座が最高
の見頃を迎えると同時
に,東の空には春の星
座が昇り始まっていま
す。遠い春の足音を感
じながら,寒さに負け
ず,星空を見上げてみ
ませんか。二十四節季
では4日が立春,18
日が雨水です。
さて,南の空に広が
る冬の星たちを,その
色に注目しながら見て
●木星
みましょう。まずは,
三つの星が仲良く並ぶ
「オリオンの三ツ星」
をはさんで,左上に赤
い色に輝く「ベテルギ
ウス」
,右下に青い「リ
ゲル」。三ツ星の並びを
左下に伸ばして,青白
い「シリウス」
。右上に
はオレンジ色の「アル
デバラン」。ベテルギウ
ス・シリウスと三角を
つくってできるところには,白く輝く「プロキオン」
。リゲルとベテルギウスをひとつ半伸ばすと,黄色いポ
ルックスと青白いカストル,空高く黄色い色の「カペラ」が輝いています。このように,冬の一等星はそれ
ぞれ色に特徴があることがわかります。
星の色と星の温度,そして星の一生
さて,この星の色というのは,星の温度に関係しています。太陽
は,表面温度が約6千度で黄色い色。同じぐらいの温度のカペラも,
黄色に見えます。アルデバランは約4000度,赤いベテルギウス
は約3800度と,低い温度です。逆に,プロキオンは約7000
度,リゲルは1万2000度で,青く見えます。温度が低いと赤く,
高いと青く見えるのは,身近な例ではご家庭のガスコンロやストー
ブと同じですね。さらに詳しく見ると,ベテルギウスなど赤い星の
中には,星の一生を終えようとしている「赤色巨星」
,プレアデス
星団など青い星の中には,生まれたての赤ちゃん星だったりするこ
とがわかっています。ちなみに,太陽は星の一生のうちのちょうど
真ん中あたりで,働き盛りの「中年のおじさん星」
。星の色は,星
の一生を考えていく上での貴重な情報なのです。
プラネタリウム生解説番組「おおさき星空散歩」では,季節の星
座や満天の星空を楽しみながら,お話の中で,星の色や星の一生について,わかりやすくご紹介します。おおぐま座の銀
河M82に現れた,星の一生の最後の輝き「超新星 2014J」などの最新情報もご紹介します。
2月8日(土)大人の天文塾・星をみる会
テーマは「月,木星」
16:00~17:30 大人の天文塾
19:30~20:45 星をみる会
私たちにとって一番身近な天体・月。その月を初めて天体望遠鏡で覗いたとき,一番印象に残るのは
クレーターですね。中でも,半月(上弦)の頃の欠け際やクレーターが美しいといわれています。
大人の天文塾では,当夜に見える月の楽しみ方や,月や木星の素顔に迫り,星をみる会で,実際に屋
上の大きな天体望遠鏡で観測することにしましょう。
<お知らせ>
13:30 の番組「夜明けのほうき星」
は,昨年 11 月末のアイソン彗星
崩壊・消滅により,番組自体が成
り立たなくなったため,2月から
「コズミックジャーニー」に変更
します。ご了承ください。
新番組「コズミックジャーニー」
初めて望遠鏡が発明されてから約 400 年がたち,天体の観測
技術は素晴らしい進歩を遂げました。そして現在,人類は宇宙の
様々な姿を目にすることができます。本作はハッブル宇宙望遠鏡
と土星探査機カッシーニが撮影した,驚くべき画像を元に,観客
を宇宙の旅へとお連れします。旅はスペースシャトルで地球を出
発し,太陽系の惑星の数々を見ることからはじまります。金星の
雲や土星のリング。そして旅は遠く離れた銀河へと続いていきます。想像を超えるような美しい映像の
数々を紹介しながら,その仕組みを解説していきます。さあ,あなたも宇宙の神秘をめぐる旅に出発し
ましょう。
2 月 22 日(土)星空音楽会
アコースティックデュオ~星空コンサート珠玉のポップスの夕べ
出演:JUKEBOX(ボーカル YUKARI,ギターRUTO) 17:30 開演
入場無料・整理券配布中(150 席)
大崎生涯学習センター(パレットおおさき)
〒989-6136 宮城県大崎市古川穂波三丁目4-20 電話0229-91-8611
HP
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