平成 19 年9 月3 日 平成 19 年 8 月 UEDA YAGI MONTHLY DIARY ――― 日付 1日 ~ 4日 5日 ~ 7日 指 標 主要指標と主な出来事 上田八木短資株式会社 経済・金融 ――― 政治・社会 海 外 関 係 ・ 6月の新設住宅着工戸数 ・ 日本郵政公社は1 日、郵便局で取り扱う投 ・ 塩崎官房長官は、赤城徳彦農相が辞表を ・ 国際通貨基金は米経済に関する最新の審査報 前年同月比6.0%増の12 万1149 戸となった。増加は3カ月ぶり。 資信託の販売金額が7 月末で1 兆18 億円 提出し安倍首相が受理したと発表した。 告書を発表した。個人向け住宅融資サブプラ -国土交通省 (1 日) になったと発表した。 2005 年10 月の販売 (1 日) イムローンの焦げつきに懸念を表明し、景気 ・ 7 月の新車販売台数(軽自動車含む) 開始から1 年10 カ月で、1 兆円の大台を ・ 麻生太郎外相は1 日、訪問先のマニラ市 下振れの要因になりかねないと言明した。た 43 万8940 台と前年同月比で10.5%減少した。 突破した。すでに地銀上位行を抜いてお 内で中国の楊潔チ外相と会談し、北朝鮮 だ、当面は政策金利(現行年5.25%)を据え -日本自動車販売協会連合会(自販連) (1 日) り、メガバンクの水準に迫る。(1 日) 問題で日中が連携し、6 カ国協議で合意 置くのが望ましく、利下げに転じるのは時期 ・ 7月の資金供給残高(マネタリーベース、月中平均) ・ 政府税制調査会(首相の諮問機関)は3 日 した「核施設の無能力化」などを北朝鮮 尚早との認識を示した。(1 日) 前年同月比2.3%減の88 兆4708 億円だった。前年を下回るのは17 カ月連 の会合で、地方自治体の税収格差問題につ 側に促していくことを確認した。(1 日) ・ 米ミネソタ州ミネアポリスでミシシッピ川に 続。日銀が2006 年3月に量的緩和策を解除し、日銀当座預金残高の削減を いて議論した。都市部に集中する法人2 税 ・ 安倍晋三首相は3 日、8 月下旬にも実施 かかる高速道路の橋が崩落した事故で4 日午 進めていることが背景にあるが、解除から1年以上が経過し、減少幅は縮小 (住民税・事業税)が税収偏在の原因だと する内閣改造で、自民党各派閥からの推 前、ブッシュ大統領が現地を視察した。(4 している。 -日本銀行 (2 日) する指摘が相次いだ。(3 日) 薦を受けないと明言した。(3 日) 日) ・ 6 月の景気動向指数(速報値) ・ 民主党の菅直人代表代行は 7 日、来年 3 ・ 民主党の小沢一郎代表は党本部で記者会 ・ 景気の現状を示す一致指数が 77.8%となり、景気判断の分かれ目となる 月に任期切れとなる日銀の福井俊彦総裁 見し、11 月1 日に期限切れを迎えるテロ 50%を3 カ月連続で上回った。数カ月先の景気動向を示す先行指数は80% の後任候補の1 人に竹中平蔵慶大教授(前 対策特別措置法の延長に反対する考えを と1 年ぶりに50%を超えた。内閣府は基調判断を「改善を示す水準」と据 総務相)の名前が取りざたされていること 明確にした。イラクへの航空自衛隊派遣 え置いた。景気の勢いや強弱を測る景気合成指数(2000 年=100)は、一 について日本経済新聞に「(竹中氏では) を中止する「イラク復興支援特別措置法 致指数が113.3 と前月比0.3 ポイント上昇し、3 カ月連続で改善した。先行 イエスとは言えない」と述べ、同意できな 廃止法案」を次期臨時国会に再び提出す 指数も3 カ月連続の改善。一致指数は06 年12 月、先行指数は06 年5 月を い考えを明らかにした。同日夜のCSテレ ることを検討する方針も表明。安保政策 それぞれピークに緩やかな低下傾向がみられたものの、 内閣府は 「底を打ち、 ビ番組の録画撮りでも同様の立場を示し で政府・与党との対決色を鮮明にした。 改善の兆しがみられる」としている。 た。(7 日) (7 日) -内閣府 (6日) ・ 7日に首相官邸で開かれた8月の月例経済 ・ 臨時国会が7日召集され、参院は午前の ・ 8 月の月例経済報告を関係閣僚会議に提出した。景気の基調について「生 報告関係閣僚会議の席上、中川秀直自民党 本会議で正副議長選挙を行い、扇千景氏 産の一部に弱さがみられるものの回復している」との判断を維持。 幹事長が福井俊彦日銀総裁にかみつく一 の後任議長に民主党の江田五月氏を選出 -内閣府 (7日) 幕があった。(7 日) した。(7 日) ・ 日付 1日 ~ 4日 米連邦準備理事会(FRB)は7 日の米連邦 公開市場委員会(FOMC)で、短期金利の 指標であるフェデラルファンド(FF)金利 の誘導目標を現行の年5.25%に据え置くこと 5 日 を全会一致で決定した。同目標に 1%上乗せ する公定歩合も年6.25%に据え置いた。政策 金利の据え置きは昨年 8 月のFOMCから 9 ~ 回連続。FOMC終了後に発表した声明では、 信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライ ムローン)の焦げつきによる金融市場の動揺 や信用収縮などを背景に「景気の下振れリス 7 日 クがやや高まった」と指摘した。(7 日) ボンズが756 号・アーロン抜き新記録(7 日) ・ 7月の通貨供給量(マネーサプライ) ・ 塩崎恭久官房長官は8日午前の記者会見 ・ 大田弘子経済財政担当相は 10 日の閣議 ・ 欧州中央銀行(ECB)は9 日、米国の信用 代表的な指標であるM2+CD(現金、要求払い預金、譲渡性預金など)が で、自民党の中川秀直幹事長が先の参院選 後の記者会見で、米国のサブプライムロ 力の低い個人向け住宅融資(サブプライムロ 8日 前年同月比2.0%増の726 兆8000 億円となった。個人の定期預金が増加し での与党惨敗の理由として日本銀行の金 ーン問題の日本経済への影響について ーン)問題を契機とした信用不安の発生・拡 8 日 ていることを背景に、伸び率は2005 年11 月以来の高い水準となった。 融政策を挙げたことについて、「金融政策 「金融資本市場を通じた影響は世界的に 大を防ぐため、欧州金融市場に約948 億ユー -日本銀行 (8 日) は専管事項として日本銀行が政府の大き 広がっているので、どういう状況になる ロ(約15 兆4000 億円)を緊急供給した。高 ・ 7 月の国内企業物価指数(2000 年=100、速報値) な政策を見ながらやっていることだ」と述 か今の時点では予断を許さない」と注視 リスクのファンドの解約申請や金融株の下落 103.5 となり、前年同月に比べ 2.1%上昇した。原油など原料価格の高騰を べた。(8 日) する考えを示した。(10 日) が続く中で、市場不安を緩和するのが狙い。 ~ ~ 受け、製造各社が最終製品に価格転嫁を進めていることが影響し、41 カ月 ・ 日銀は10 日午前、短期金融市場に即日で ・ 27 日の内閣改造に関し、政府・自民党内 ECBによる大規模な緊急資金供給は 2001 連続のプラスとなった。 ―日本銀行 (10 日) 1 兆円を供給するオペを実施した。米国の で「副総理」を設ける構想が浮上してき 年の米同時テロで金融市場が世界的に動揺し ・ 6 月の鉱工業生産指数(2000 年=100、季節調整値)の確報値 サブプライムローン問題を受け、市場金利 た。派閥領袖クラスのベテラン議員を起 て以来初めて。米国とカナダの金融当局も協 前月比1.3%上昇し108.5 となった。速報値より0.1 ポイントの上方修正。 が上昇しやすくなっているためだ。前日に 用し、内閣のお目付け役と位置付ける。 調する姿勢を示している。(9 日) 11 日 11 日 化学工業や電子部品・デバイス工業がけん引した。 稼働率指数は前月比0.8% は欧州中央銀行や米連邦準備理事会(FR 現内閣が「お友達内閣」と揶揄(やゆ) ・ FRBが3回の資金供給、10 日、計380 億ド 上昇し105.8 だった。 B)が相次いで資金供給を実施しており、 される点を意識し、挙党一致の重厚な布 ルに(10 日) -経済産業省 (11 日) これに追随する形となった。(10 日) 陣であることを演出する狙い。(11 日) 1 日本経済新聞 インターネットサイト等から抜粋 平成 19 年9 月3 日 平成 19 年 8 月 UEDA YAGI MONTHLY DIARY ――― 日付 12 日 ~ 17 日 18 日 ~ 26 日 27 日 ~ 31 日 指 主要指標と主な出来事 標 ・ 2007 年上半期(1―6 月)の国際収支速報 海外とのモノやサービスの取引を示す経常収支の黒字は12兆4702億円と、 前年同期に比べ31.3%増えた。比較可能な1985 年以降でみると、半期とし ては過去最高。 -財務省 (13 日) ・ 4-6月期の実質GDP 前期比0.1%(年率換算で0.5%)増加した。成長率は前期の0.8%と比べて 鈍化したものの10 四半期連続のプラス成長で景気回復が継続していること を裏付けた。 -内閣府 (13 日) ・ 6 月の第3 次産業活動指数(速報、2000 年=100、季節調整値) 前月比0.1%上昇し、 110.3となった。 上昇は2カ月ぶり。 サービス業が1.0%、 医療・福祉が2.2%上昇したのが貢献した。 -経済産業省 (14 日) ・ 7 月の貿易統計速報(通関ベース) 輸出額から輸入額を差し引いた貿易黒字は前年同月比21.1%減の6712億円 だった。前年同月を下回るのは9 カ月ぶり。輸出は3 カ月連続で2 ケタの 伸びで好調だったが、輸入が円安や原油価格の高騰なども影響して単月とし ての過去最高額となり差し引きの貿易黒字は減少した。 -財務省 (22 日) ・ 7月の全国スーパー売上高(既存店ベース) 前年同月比2.8%減の1兆1803億円で、 19カ月連続で前年実績を下回った。 低気温や台風、梅雨明けの遅れなどから、季節商材の販売が伸び悩んだ。 -日本チェーンストア協会 (22 日) ・ 7 月の企業向けサービス価格指数(2000 年=100) 94.5 となり、前年同月比で1.6%上昇した。船舶需給の世界的な逼迫(ひっ ぱく)で運輸価格が高騰したことなどを受け、1992 年6 月以来、約15 年 ぶりの高い伸び率となった。 -日本銀行 (24 日) ・ 7 月の完全失業率(季節調整値) 前月比0.1 ポイント低下の3.6%と2 カ月連続で前月から改善した。働き方 の多様化などで、女性や若年層の完全失業率の低下が目立つ。 -総務省 (31 日) ・ 7 月の全国消費者物価指数(CPI、2005 年=100) 変動の激しい生鮮食品を除くベースで100.0 となり、前年同月比で0.1%下 落した。下落は6 カ月連続で、下落率は前月と同じ。物価の先行指標である 8月の東京都区部のCPIは生鮮食品を除くベースで100.1と前年同月比で 横ばい。 -総務省 (31 日) 上田八木短資株式会社 経済・金融 ・ 大田弘子経済財政担当相は13 日、4―6 月 期の国内総生産(GDP)発表後の記者会 見で、景気の現状について「基調に大きな 変化はない。回復は持続している」と語っ た。米国の信用力の低い個人向け住宅融資 (サブプライムローン)の問題については 「実体経済に影響が出るか注意深く見て いきたい」と述べた。(13 日) ・ 世界的な金融収縮不安を受け、日経平均株 価が前日比874円安の1万5273円と大幅 下落。3 日連続で年初来安値を更新。ほぼ 1年ぶりに1万5300円を割り込む (17日) ・ 円相場急上昇。東京市場で一時、1 年2 ヶ 月ぶりに1 ドル=111 円台。(17 日) ・ 日銀は8月の金融経済月報(基本的見解) で、景気の現状について「緩やかに拡大し ている」との判断を据え置いた。2006 年 7月から同じ表現を続けている。先行きに ついても「緩やかな拡大を続けるとみられ る」とし前月の判断を踏襲した。(23 日) ・ 日銀は金融政策決定会合で、政策金利の引 き上げを見送り、現状維持とすることを決 めた。誘導対象である無担保コール翌日物 金利を年 0.5%前後に据え置き、即日実施 した。正副総裁を含む9 人の政策委員は賛 成8 に対し反対1。金融・資本市場が不安 定な状態になっており、実体経済への影響 を見極める必要があると判断した。 (23 日) ・ 日銀の水野温氏審議委員は30 日、甲府市 で記者会見し 「米連邦準備理事会(FRB) が利下げしたから日銀が利上げできない という単純なものではない」と述べ、日米 の政策は直結しないとの見解を示した。水 野氏は 8 月の金融政策決定会合で利上げ を主張した。ただ、米景気が想定以上に悪 化する見通しとなるなど「背景によっては 考え方も変わる」と話し、丹念な背景分析 が必要との姿勢もにじませた。(30 日) 2 ――― 政治・社会 海 外 関 係 日付 ・ 政府は 13 日、小池百合子防衛相が打ち ・ 米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブ 出していた「守屋武昌防衛次官退任、西 プライムローン)問題の不安が続く中、欧米 川徹矢官房長の次官昇格」という人事案 の中央銀行は13 日、 前週末に続く3度目の資 の決定を 27 日の内閣改造後に先送りす 金供給を実施、市場の安定化に全力を挙げる 12 日 ることを決めた。警察庁出身の西川氏を 姿勢を改めて示した。これを受け同日の欧米 次官とする案を根回しなしに決めようと 株式相場は反発。小幅ながら上昇した同日の した手法に塩崎恭久官房長官が強く反 日経平均株価と合わせ、日米欧の連鎖安にひ ~ 発。人事案が白紙に戻りかねない異例の とまず歯止めが掛かった格好だ。(13 日) 事態となった。(13 日) ・ ペルーの沿岸部で大規模地震が発生。死者は ・ 政府は難航していた防衛省の事務次官人 500 人を超す。津波は日本にも到着。(15 日) 事について、在任5 年目の守屋武昌次官 ・ 米連邦準備理事会(FRB)は公定歩合を を退任させ、後任に増田好平人事教育局 0.5%引き下げ、5.75%とすると発表。金融市 17 日 長を起用することを内定(17 日) 場の流動性確保が狙い。(17 日) ・ 民主党の前原誠司前代表は 22 日、日本 ・ 米国の政策当局は、信用力の低い個人向け住 外国特派員協会で講演し、テロ対策特別 宅融資(サブプライムローン)問題を発端と 措置法の延長について「活動の方向性が する金融不安の沈静化に全力を挙げる意向を 合っているのか、十分な検証がないまま 相次ぎ表明した。バーナンキ米連邦準備理事 18 日 進められている。検証すべき時期に来て 会(FRB)議長はあらゆる政策手段を総動 いる」との認識を示した。延長賛成の方 員する考えを示し、ポールソン米財務長官も 針を明言していたが、微修正した形だ。 可能な政策を検討すると述べた。(21 日) ~ (22 日) ・ 欧州中央銀行は、 供給期限を異例の91 日とす ・ 任期満了に伴う埼玉県知事選は 26 日投 る400 億ユーロ(約6 兆2000 億円)規模の 票、即日開票の結果、現職で無所属の上 資金を市場に注入することを発表した。EC 田清司氏(59)が、無所属新人で元参院 Bは声明で、インフレ懸念は残っていること 議員の吉川春子氏(66)=共産推薦=、 も改めて強調。混乱が続く金融市場を注視し 26 日 無所属新人で元高校教諭の武田信弘氏 ながら利上げに踏み切るかどうか最終判断す (53)を破り、再選した。(26 日) る構えを重ねて示した。(22 日) ・ 安倍改造内閣が 27 日夜、発足した。安 ・ 米短期金融市場で、信用収縮の動きがとまら 倍晋三首相は要となる官房長官にベテラ ない。金融機関や企業の有力な資金繰り手段 ンで政策通の与謝野馨氏、年金問題など であるコマーシャルペーパー(CP)の残高 27 日 に取り組む厚生労働相には政権批判を繰 は29 日時点で2 兆ドル(約230 兆円)を割 り返してきた参院自民党政審会長の舛添 り込んだ。直近3 週間で11%、2400 億ドル 要一氏を起用。主要閣僚に自民各派の領 強の急減となった。リスク投資を控える投資 ~ 袖クラスを充て、「挙党態勢」に一定の 家がCPの借り換えに応じないためだ。(29 配慮をした。(27 日) 日) 31 日 ・ 憲法解釈の見直し大勢、後方支援活動で ・ サブプライム対策、住宅ローン保証拡充・米 安保法制懇談会。(30 日) 大統領発表へ。(31 日) 日本経済新聞 インターネットサイト等から抜粋
© Copyright 2024 Paperzz