工事共通仕様書 - 名古屋市上下水道局

工事共通仕様書
(機械設備製作編)
平成 24 年 8 月 1 日
名古屋市上下水道局
目
第 1 章
次
共通事項
第 1 節
標準付属品
1
第 2 節
電動機形式
1
第 3 節
制御電源区分
2
第 4 節
機器の構造及び材質
2
第 2 章
第 1 節
機器製作仕様
ゲート・弁設備
1.1 ゲ ー ト
3
1.2 仕 切 弁
4
1.3 ソフトシール仕切弁
4
1.4 バタフライ弁
5
1.5 フランジレスバタフライ弁
6
1.6 ダイヤフラム弁
6
1.7 ボ ー ル 弁
7
1.8 偏芯構造弁
7
1.9 フラップ弁
8
1.10 逆 止 弁
9
1.11 固 定 堰
10
1.12 可 動 堰
10
1.13 処理水引抜調節越流弁
11
1.14 汚泥引抜調節越流弁
12
1.15 手動開閉台
12
1.16 電動開閉台
14
1.17 電動開閉機
14
1.18 小型電動開閉機
15
1.19 油圧開閉機
16
1.20 電動調節機
16
1.21 空気操作器
第 2 節 沈砂池設備
16
2.1
除砂機(クラブ式)
17
2.2
除砂機(バケットコンベヤ式)
18
2.3
除砂機(スクリューコンベヤ式)
19
2.4
除砂機(ジェットポンプ式)
19
2.5
スクリーン(手掻き)
19
19
2.7
除塵機(チェン式)
除塵機(アーム式)
2.8
ベルトコンベヤ(平)
23
2.9
ベルトコンベヤ(横桟、耳桟式)
24
2.10
ベルトコンベヤ(特殊横桟、耳桟式)
25
2.11
フライトコンベヤ
26
2.12
2.13
バケットコンベヤ
スクリューコンベヤ
27
28
2.14
沈砂定量フィーダ(チェン式)
29
2.15
沈砂定量フィーダ(スクリュー式)
29
2.16
ホッパ(カットゲート式)
30
2.17
ホッパ(スライドゲート式)
31
2.6
第 3 節
22
ポンプ設備
3.1
立軸斜流ポンプ(水道用)
32
3.2
34
3.3
立軸斜流ポンプ(下水道用)
立軸斜流ポンプ(全速全水位形)
3.4
横軸両吸込渦巻ポンプ
38
3.5
横軸片吸込渦巻ポンプ(清水用)
39
3.6
槽外形立軸渦巻斜流ポンプ
40
3.7
水中斜流ポンプ
42
3.8
燃料ポンプ
42
3.9
汚泥ポンプ
43
3.10
水中ポンプ(汚水・汚物用)
43
3.11
水中ポンプ(清水用)
44
3.12
立軸インラインポンプ
45
3.13
自動給水装置
45
3.14
注入ポンプ
46
第 4 節
36
送風機設備
4.1
送風機(鋳鉄製多段ターボブロワ)
47
4.2
送風機(鋼板製多段ターボブロワ)
48
4.3
4.4
容積形ブロワ
湿式フィルタ
49
49
4.5
乾式フィルタ
50
4.6
潤滑油冷却器
50
第 5 節
5.1
原動機設備
高圧三相誘導電動機
51
5.2
低圧三相誘導電動機(汚水・雨水ポンプ、送風機用)
51
5.3
ディーゼル機関
52
第 6 節
動力伝達設備
6.1
減 速 機
54
6.2
減速機(油圧クラッチ内蔵)
54
6.3
減速機(流体継手内蔵)
55
第 7 節 荷役設備
7.1 天井走行クレーン
56
7.2
壁付型ジブクレーン
57
7.3
電動ホイスト
57
第 8 節
水処理設備
8.1
汚泥かき寄せ機(チェン式)
58
8.2
汚泥かき寄せ機(中央駆動式)
60
8.3
手動式スカム除去装置
61
8.4
連動式スカム除去装置
61
8.5
機械撹拌式曝気装置(水中駆動型)
62
8.6
機械撹拌式曝気装置(槽外駆動型)
63
8.7
超微細気泡散気装置(メンブレン式散気装置)
64
第 9 節
貯留設備
9.1
重油タンク(屋内タンク)
66
9.2
重油タンク(地下タンク)
66
9.3
重油ヘッドタンク(サービスタンク)
67
9.4
水槽(FRP)
67
9.5
水槽(SUS)
68
9.6
薬品タンク(次亜塩素酸ナトリウム貯留槽)
68
第 10 節
脱臭設備
10.1
脱臭ファン
70
10.2
エリミネーター
71
10.3
生物脱臭装置
71
10.4
活性炭吸着塔
74
第 11 節
その他設備
11.1 クーリングタワー
77
11.2
空気圧縮機
77
11.3
除 湿 機
78
11.4
熱交換器(吐出管クーラー)
78
11.5
自動洗浄ストレーナ
78
11.6
砂 ろ過 器
79
11.7
ろ過スクリーン
79
第 1 章
共 通 事 項
第 1 節
標 準 付 属 品
1. 特記仕様書に表示する標準付属品とは、下記のものをいう。
(1)
機器廻り小配管弁類
(2)
回転部及び高温部等の安全カバー
(3)
据付用基礎ボルト・ナット類
(4)
特殊工具類
(5)
機器付属制御器(盤)の二次側配線(機械設備工事編 付則―9参照)
(6)
上記以外の製作所標準付属品
第 2 節
電 動 機 形 式
1. 電動機の形式は下記を原則とする。
(1)
低圧電動機はかご形誘導電動機とする。
(2)
高圧電動機は巻線形誘導電動機またはかご形誘導電動機とする。高圧三相誘
導電動機は、据付後「電気設備に関する技術基準を定める省令」に基づき耐電
圧試験を行う。
2. 外被形式及び保護形式
(1)
電動機の外被形式及び保護形式は次のとおりとする。
電気学会 電気規格調査会標準規格(JEC-2100)
用
途
区
分
外被構造による保護方法の分類
冷却方式による分類
ポンプ及び送風機用高圧電動機
(水中ポンプを除く)
特記仕様書による
特記仕様書による
ポンプ及び送風機用低圧電動機
(水中ポンプを除く)
特記仕様書による
特記仕様書による
開閉台、開閉機
IP45S 以上
製作所標準
水中ポンプ及び水中電動機
IPX8S 以上
製作所標準
燃料ポンプ
ExeII以上
(安全増防爆形)
製作所標準
上記以外の機器
IP44S 以上
IC411
注「以上」とは、方式・分類上の上位のものをいう。
1
第 3 節
制御電源区分
1. 制御電源は、特記仕様書で指示する場合を除き次のとおりとする。
種
別
電
圧
相区分
周波数
直 流
100V
―
―
交 流
100V
単 相
60Hz
第 4 節
対
象
設
備
主ポンプ(機関) 、受変電設備
自家発電設備、燃料緊急遮断弁
上記以外の設備
機器の構造及び材質
1. 製作 機 器 等の構 造及 び材質は、日 本 工業 規格(JIS)によるが、水道用は日 本水
道協会規格(JWWA)に適合すること。
その他電気規格調査会標準規格(JEC)、日本電気工業会標準規格(JEM)、日本
電線工業会標準規格(JCS)に適合すること。
2. 飲料に供する水道用資機材等および水道用薬品等は、水道施設の技術的基準
を定める省令に基づき、給水装置は給水装置の構造及び材質の基準に関する省令
に定められている浸出性能を有すること。
水道施設の水中部の機器で塗装を要する場合、塗料は水道用エポキシ樹脂粉体
塗装または水道用エポキシ樹脂塗装とする。
2
第 2 章
第 1 節
1.1
ゲ
機器製作仕様
ゲート・弁 設 備
ー
ト
1. 全閉時には通水を完全に遮断する四方水密(全周水密)とし、ゲート本体及びゲ
ート枠には完全止水用として楔形押え金具を設けるものとし、シートを施すものとする。
ただし、下部フラットゲートについては、扉体下部に弾力のあるシール材を取り付け、
枠体の下部は流入異物に対して障害とならないような構造とする。
2. 主要部の材質は、次を原則とする。
扉体、枠体
FC (ねずみ鋳鉄品)
シート(扉体側)、ウェッジ
CAC(青銅鋳物)
シート(枠側、案内板側)、くさび板
SUS(ステンレス鋼)
3. 腐食代は、片面 5mm 以上で両面とも設けること。
4. ゲートの摺 動 面 には、シートを施 すものとし、皿 小 ねじ(シートと同 系 材 質 )で取 り
付け充分な摺合せを行うものとする。また、シート厚は次を原則とする。
呑口の長辺または径の寸法
シ ー ト 厚
700mm 未満
6mm 以上
700mm 以上 1100mm 未満
8mm 以上
1100mm 以上
12mm 以上
5. 水圧による扉体のたわみ度は支持間の 1/1500 以下とする。
6. 設 計 水 深 、操 作 水 深 は、角 型の場 合 呑 口 底 基 準 、丸 型の場 合 呑口 中 心 基 準と
する。
7. 枠体には、ストッパーを上下 2 個所ずつ設けるものとする。
8. 逆圧等により横振れのある場合は、横振れを防止する対策を講じること。
3
1.2
仕
切
弁
1. 弁棒は外ねじ式とし、製作にあたり準拠する基準は次の規格とする。
JWWA B 122 または JIS B 2062
ただし、電動仕切弁で配管フランジ規格が JIS B 2238 の場合は
JIS B 2031 に準拠する。
2. 主要部の材質は、次を原則とする。
弁体、弁箱
特記仕様書による
シート
特記仕様書による
スピンドル
SUS(ステンレス鋼)
スピンドルカバー
SGP(白 )もしくはそれ以 上 の防 錆
処理を施した鋼管
3. 流量制御を行う場合は、片勾配とする。
4. 手動ハンドルを直結する場合で口径 600mm 以上の弁では、減速機構を有するも
のとし、スピンドルカバーと開 度 指 示 計 を設 けること。開 度 指 示 計 は時計 形 とし、開
閉文字は同レベルに記入し、目盛は mm 単位とする。
5. 手動ハンドルを直結する場合で口径 500mm 以下の弁では、スピンドル頂にキャッ
プを設けること。
6. 上記におけるハンドルの形状は丸形とし、回転方向(O←→S)を鋳出しまたは鋳
出し銘板で表示し、右回しにて閉とする。ただし、水道施設用のキャップ式は右回り
開とする。
7. 水道施設用仕切弁の内面塗装は水道用エポキシ樹脂粉体塗装とする。
1.3
ソフトシール仕切弁
1. 弁は、JWWA B 120 に準拠して製作されたもので、弁体は全面ゴムライニングのソ
フトシールとする。
2. 手動ハンドルを直結する場合は、スピンドル頂にキャップを設けること。
3. 上記におけるハンドルの形状は丸形とし、回転方向(O←→S)を鋳出しまたは鋳
出し銘板で表示し、右回しにて閉とする。ただし、水道施設用のキャップ式は右回り
開とする。
4
4. 主要部の材質は、次を原則とする。
1.4
弁 箱
FCD (球状黒鉛鋳鉄品)
弁 体
FCD (球状黒鉛鋳鉄品)
スピンドル
SUS(ステンレス鋼)
バタフライ弁
1. 弁の製作にあたり準拠する基準は次の規格とする。
JWWA B 138 または JWWA B 121
2. 主要部の材質は、次を原則とする。
弁箱、弁体
特記仕様書による
シート
特記仕様書による
リーマボルト
SUS(ステンレス鋼)
弁
SUS(ステンレス鋼)
棒
3. 弁体と弁捧はリーマボルト等により確実に固定すること。
4. ギヤボックスを介す等 で手動ハンドルを弁に直結する場合、形状は丸形とし回 転
方向(O←→S)を鋳出しまたは鋳出し銘板で表示し、右回しにて閉とする。
5.
6.
7.
8.
軸の弁箱貫通部は、シールを行い水密を保ち、軸受はオイルレス構造とする。
埋設配路に用いる場合は操作機破損防止機構を備えること。
水道施設用操作機にはダイヤル式の開度計を設けるものとする。
水道施設用バタフライ弁の内面塗装は水道用エポキシ樹脂粉体塗装とする。
5
1.5
フランジレスバタフライ弁
1. 形式が、ウエハー形ゴムシートバタフライ弁のものは、JIS B 2032 に準拠し製作さ
れたものとする。
2. 弁の面間寸法は、製作所標準とする。
3. 弁体と弁捧はリーマボルト等により確実に固定すること。
4. ギヤボックスを介す等 で手動ハンドルを弁に直結する場合、形状は丸形とし回 転
方向(O←→S)を鋳出しまたは鋳出し銘板で表示し、右回しにて閉とする。
5. 軸の弁箱貫通部は、シールを行い水密を保ち、軸受はオイルレス構造とする。
6. 各部の材質は次を原則とする。
1.6
弁 箱
FC(ねずみ鋳鉄品)または FCD (球状黒鉛鋳鉄品)
弁 体
FCD (球状黒鉛鋳鉄品)または SCS(ステンレス鋳鋼品)
シート
特記仕様書による
リーマボルト
SUS(ステンレス鋼)
弁
SUS(ステンレス鋼)
棒
ダイヤフラム弁
1. 弁の形状、材質等の選定は次のとおりとする。
弁箱底形状
特記仕様書による
弁箱材質
特記仕様書による
ダイヤフラム材質
当局の承諾による
2. ギヤボックスを介す等 で手動ハンドルを弁に直結する場合、形状は丸形とし回 転
方向(O←→S)を鋳出しまたは鋳出し銘板で表示し、右回しにて閉とする。
3. 開度指示計を設ける場合、直線型とする。
6
1.7
ボ ー ル 弁
1. 各部の材質は次を原則とする。
流体
名称
脱水ケーキ
左記以外
弁
箱
SCS(ステンレス鋳鋼品)
FC(ねずみ鋳鉄品)
弁
体
SCS(ステンレス鋳鋼品)
SCS(ステンレス鋳鋼品)
シ ー ト
PTFE(ポリテトラフルオロエ
PTFE(ポリテトラフルオロエ
チレン)
チレン)
2. 弁はフルボア形とし、フランジ面間寸法は製作所標準とする。
3. 脱水ケーキ用として使用する場合のボール弁の弁体は、半球状でV字のエッジを
有する特殊形状のものとする。
4. ギヤボックスを介す等 で手動ハンドルを弁に直結する場合、形状は丸形とし回 転
方向(O←→S)を鋳出しまたは鋳出し銘板で表示し、右回しにて閉とする。
1.8
偏芯構造弁
1. 本弁は、全開時に流路に流体を阻害するものがない構造とし、使用目的に応じた
特性、強度等を有するものとする。
2. 弁箱貫通部は、軸シールを行い水密を保つこと。
3. ギヤボックスを介す等 で手動ハンドルを弁に直結する場合、形状は丸形とし回 転
方向(O←→S)を鋳出しまたは鋳出し銘板で表示し、右回しにて閉とする。
4. 各部の材質は次を原則とする。
弁
箱
FC(ねずみ鋳鉄品)または FCD (球状黒鉛鋳鉄品)
弁
体
FC(ねずみ鋳鉄品)、FCD (球状黒鉛鋳鉄品)、
SCS(ステンレス鋳鋼品)または SUS(ステンレス鋼)
弁
座
合成ゴムまたはメタル
弁
棒
SUS(ステンレス鋼)または FCD (球状黒鉛鋳鉄品)
7
1.9
フ ラ ッ プ 弁
1. フラップ弁は停 電 その他 により、主 ポンプが急 停 止 した場 合 、外 水がポンプ井 内
に逆 流することを防 止 するために、連 絡 井 内 に取り付 けるもので作 動 確 実にして耐
久性のあるものとする。
2. 口径 500~1500mm については扉数を 2 枚以上、口径 1600mm 以上については
扉数を 4 枚とする。なお、扉は原則として全閉状態で傾斜をもたせるものとする。
3. 各部の材質は次を原則とする。
胴
体
FC (ねずみ鋳鉄品)
弁
体
SUS(ステンレス鋼)
ヒ ン ジ
SUS(ステンレス鋼)
4. 弁胴体と弁体の接触部にはネオプレンゴム(CR クロロプレンゴム)等により衝撃音
に対する処置を施すこと。ゴムの取付方法は、ライニングを原則とする。なお、ボルト
等による場合は堅固に固定すること。
5. 弁体の角度が、水平となるところで止まるようにストッパーを設けること。また、弁体
が上下 2 段式の場合は、ストッパーと弁体が干渉しないようにすること。
8
1.10
逆
止
弁
1. 弁はフランジ形、スイング構造とし、フランジは JIS G 5527 もしくは JIS B 2062 に準
ずるものとし、弁箱耐圧・弁座漏れ試験は JIS B 2003 によることを原則とする。
2. 逆止弁の形式、用途、付属装置等を次に示す。
形
式
標 準 型
緩 閉 式
用
途
付属装置等
水もしくは汚水配管中に設ける
バイパス管(仕切弁含む)
ポンプ急停止時の水撃防止用
緩閉装置(水撃防止用)
バイパス管(仕切弁含む)
ポンプ停止・逆止弁閉鎖時の
衝撃の緩和
緩閉装置(衝撃緩和用)
バイパス管(仕切弁含む)
カウンターウエイト(弁体開補助用)
+緩閉装置(ばたつき防止、衝撃緩和)
曝気用送風機の吐出管用
急 閉 式
ポンプ急停止時の水撃防止用
カウンターウエイト(弁体急閉)
バイパス管(仕切弁含む)
3. 各部の材質は次を原則とする。
弁 箱 、弁 体
特記仕様書による
弁
SUS(ステンレス鋼)
軸
弁 箱 シート
特記仕様書による
弁 体 シート
特記仕様書による
4. 水道施設用逆止弁の内面塗装は水道用エポキシ樹脂粉体塗装とする。
9
1.11
固
定
堰
1. 本堰は、堰枠・堰板等からなり、水量の計測を行うものである。
2. 主要部の材質は、次を原則とする。
堰
枠
堰板、シート
FC (ねずみ鋳鉄品)
CAC(青銅鋳物)または SUS(ステンレス鋼)
3. 堰枠・堰板は、所定の水圧に充分耐えるものとする。
4. 堰板は、厚さ 10mm 以上とし、形状は JIS に準拠して製作すること。
5. 目盛板は、白色アクリライト製とし、越流水深が測定できるものであること。なお、温
度変化等によりゆがみなどが起きないよう考慮すること。
1.12
可
動
堰
1. 本堰は、堰枠・堰板等からなり、越流水量の調整を行うものである。
2. 主要部の材質は、次を原則とする。
堰
枠
FC (ねずみ鋳鉄品)
シ ー ト ( 扉 体 側 )、堰板
SUS(ステンレス鋼)
シート(枠 側 )
CAC(青銅鋳物)
3. 腐食代は、片面 5mm 以上で両面とも設けること。
4. 水圧による扉体のたわみ度は支持間の 1/1500 以下とする。
5. 堰体と枠との摺動面のシートは、皿小ねじ(シートと同系材質)で取り付け、充分な
摺合せを行い、各開度において摺動面からの漏水を防止すること。 なお、シート厚
は次を原則とする。
呑口の長辺または径の寸法
シ ー ト 厚
700mm 未満
6mm 以上
700mm 以上 1100mm 未満
8mm 以上
1100mm 以上
12mm 以上
10
6. 堰板の形状は厚さ 10mm 以上とし、JIS B 8302 に準拠して製作すること。
7. 堰保護の目的で、堰枠にストッパーを設けるものとする。
8. 水位計測用の器具取付座を設けるものとする。
1.13
処理水引抜調節越流弁
1. 弁は、ガイド管 と調 節 管からなり、調 節 管を上 下 にスライドすることにより、最 終 沈
殿池からの処理水の越流量を調節するものである。越流量の調節が容易にできるよ
うに越流部の形状を考慮すること。
2. 主要部の材質は、次を原則とする。
ガ イ ド 管
FC (ねずみ鋳鉄品)
調 節 管
SUS(ステンレス鋼)
越 流 口
SUS(ステンレス鋼)
スピンドル
SUS(ステンレス鋼)
ガ
ド
SUS(ステンレス鋼)
ホルダー
SUS(ステンレス鋼)
イ
シート部ブッシュ
CAC(青銅鋳物)
メネジコマ
CAC(青銅鋳物)
3. メネジコマは、バルブキーによる調 節 管のスライド操 作を円 滑に行えるよう固 定す
る。
4. スライド装置の形式は、内ねじ式とし、右回転が上昇、左回転が下降とする。
5. 弁の開度計は、架台に取り付けるもので、目盛板を付し、開度指示用のテープに
設けた色指 針により指 示する。なお、温度 変 化等による目盛 板のゆがみなどが起き
ないよう考慮すること。
6. ガイド管と立上り管との接続部は、メカニカルジョイントを使用するが、管の偏芯等
を生じぬよう必要に応じて特殊押輪を使用すること。
11
1.14
汚泥引抜調節越流弁
1. 弁 は、ガイド管 、調 節 管からなり、調 節 管 を上 下 にスライドすることにより、最 終 沈
殿池からの汚泥 引 抜 量を調節するものである。越流 量の調 節が容 易にできるように
越流部の形状を考慮すること。
2. 主要部の材質は、次を原則とする。
ガ イ ド 管
FC (ねずみ鋳鉄品)
調 節 管
SUS(ステンレス鋼)
越 流 口
SUS(ステンレス鋼)
ガ
ド
SUS(ステンレス鋼)
ホルダー
SUS(ステンレス鋼)
イ
シート部ブッシュ
CAC(青銅鋳物)
3. シート部ブッシュはグランドパッキンを設けシールすること。
4. ガイド管と立上り管との接続は、メカニカルジョイントを使用するが管の偏芯等を生
じぬよう必要に応じて特殊押輪を使用すること。
5. 手動開閉台の直読式指示計は時計形ではなく、開度指示筒とスピンドルカバー
を兼用させるものとし、雨水等の浸入を防止するため透明アクリライト板を取り付け、
スピンドル頂部の色指針にて開度指示を行う。
1.15
手動開閉台
1. 開 閉 台 には、減 速 装 置 、開 度 指 示 装 置 、開 閉 ハンドル、スタンド等 必 要 なものを
設けるものとする。
2. 主要部の材質は、次を原則とする。
12
ス タ ン ド
FC (ねずみ鋳鉄品)
スピンドル
SUS(ステンレス鋼)
スピンドルカバー
SGP(配 管 用 炭 素 鋼 鋼 管 )(白 )もしくはそれ以 上 の
防錆処理を施した鋼管
連結軸
SUS(ステンレス鋼)
軸継手・振れ止め
SUS(ステンレス鋼)または FCD (球状黒鉛鋳鉄品)
3. 軸受はころがり軸受とする。
4. 減速機は、グリス潤滑とする。
5. 手動ハンドルは形状を丸形とし、回転方向(O←→S、可動堰の場合下←→上)を
鋳出しまたは鋳出し銘板で表示する。高さ 1000mm 以上のゲート、口径 1000mm 以
上 の弁 に使 用 するハンドルは、可 搬 式 開 閉 機 アタッチメントを接 続 できる形 状 とす
る。
6. ハンドル中心までの高さは、操作床より 850mm 程度とする。なお、ハンドル右回し
にて閉(可動堰では上)とする。
7. 開度指示計は、時計形とし開閉(上下)文字は同レベルに記入し、目盛は下表に
よる。
弁体が上下するもの
mm 単位
弁体が回転するもの
中央に口径を記入
%・角度 単位
8. ゲートに使用する開度指示計の閉は、零からシート幅分を赤枠表示し、締代を赤
塗すること。ただし、1.1 ゲート 1.の下 部フラットゲートの場 合の閉は、1mm 幅線
(赤)とする。
9. ハンドル操作力は、150N 程度とし、開閉速度ができる限り早くなる減速機構を採
用すること。
10. ゲートに使用する場合、スピンドルは原則としメートル台形ねじ(Tr)とし、スピンド
ルと連結軸について、ハンドルに 150N の力をかけた時に生じる軸方向の力を用いて
オイラーの公式による座屈強度計算を行い、座屈安全率は 3.5 以上とする。
11. 軸の上下するものは、水滴排出構造のスピンドルカバーを設けプラグ止めとする。
13
1.16
電動開閉台
1. 電動開閉台は、電動開閉機(1.17)とスタンドで構成される。
2. 操作ハンドル中心までの高さは、操作床より 850mm 程度とする。
3. 各部の材質は、次を原則とする。
ス タ ン ド
1.17
FC (ねずみ鋳鉄品)
電動開閉機
1. 電動開閉機には、電動機、減速 装置、開度 指示装置、手動ハンドル、リミットスイ
ッチ、トルクスイッチ、インタロックスイッチ等、必要なものを設けておくこと。
2. 各部の材質は、下記を原則とする。
スピンドル
SUS(ステンレス鋼)
スピンドルカバー
SGP(配 管 用 炭 素 鋼 鋼 管 )(白 )もしくはそれ以 上 の
防錆処理を施した鋼管
連結軸
SUS(ステンレス鋼)
軸継手・振れ止め
SUS(ステンレス鋼)または FCD (球状黒鉛鋳鉄品)
3. 軸受はころがり軸受とし、スラストが生じる箇所にはスラスト軸受を用いること。
4. 減速機はグリス潤滑方式とし、運転に際して外部にグリスが散逸しない密閉構造と
する。
5. リミットスイッチ、トルクスイッチ、インタロックスイッチ、スペースヒーター等は、端 子
箱(金属製)内に納めること。
6. 弁が全開、全閉と同時にリミットスイッチを作動させること。
7. 弁に過負荷が生じた時、トルクスイッチにて検出すること。水道施設のトルクスイッ
チはC接点を2個とする。
8. 電動・手動切替式で、手動操作時に電動操作を不能とするインタロックスイッチを
設けること。
9. 手動ハンドルは形状を丸形とし、回転方向(O←→S、可動堰の場合下←→上)を
鋳出しまたは鋳出し銘板で表示し、右回しにて閉(可動堰では上)とする。
10. 開度指示計は、時計形とし開閉(上下)文字は同レベルに記入し、目盛等は下表
による。
14
弁体が上下するもの
mm 単位
弁体が回転するもの
中央に口径を記入
%・角度 単位
11.ゲートに使用する開度指示計の閉 は、零からシート幅分を赤枠表示し、締代を赤
塗 すること。ただし、1.1 ゲート 1.の下 部 フラットゲートの場 合 の閉は、1mm 幅 線
(赤)とする。
12. 軸の上下するものは、水滴排出構造のスピンドルカバーを設けること。
13. ハンドル操作力は 250N 程度とし、開閉速度ができるだけ速くなる減速機構を採用
すること。
14. ゲートに使用する場合、スピンドルは原則としてメートル台形ねじ(Tr)の二条ねじ
とする。スピンドルと連結軸は、電動機定格出力時に生じる軸方向の力を用いてオイ
ラー公式による座屈強度計算を行い、座屈安全率は 3.5 以上とすること。
15. 電動機の定格は 30 分とする。また、弁体の上下するもの、開度調整をするもの等
はブレーキ付とする。
16. 開度発信器は、水道施設においてはポテンショ式とし、下水道施設においては無
接触ポテンショ式(電源別置型)とする。
17. 機付操作スイッチは、開・閉・停(可動堰の場合上下停)の押釦を設けること。さら
に、表示灯(3 個)・操作場所切替スイッチを設ける場合もある。
1.18
小型電動開閉機
1. 電動開閉機には、電動機、減速 装置、開度 指示装置、手動ハンドル、リミットスイ
ッチ、トルクスイッチ等、必要なものを設けておくこと。
2. 小型ハンドルまたは操作用治具による手動操作が可能なものとし、手動操作時は
電動にて動かない機械的構造とすること。また、開閉方向を明示すること。
3. 開度発信器付きの場合はポテンショ式とする。
4. 定格は、10 分以上とする。
15
1.19
油圧開閉機
1. 油圧開閉機は電油操作器、スタンド及びリンク機構により構成される。
2. 電油操作器は電動機、油ポンプ、シリンダ、噴射管コイル部分又は電磁弁、油配
管等を一体に組み込み、圧力異常を検知するためのスイッチを有する構造のものと
する。
3. 電動機の定格は連続とする。
4. 開度発信器は、ポテンショ式とする。
1.20
電 動 調 節 機
1. 電動 調節機には、電動機、減速 装置、マイクロコンピュータを内蔵したポジショナ、
リミットスイッチ、サーマルプロテクタ等必要なものを設けておくこと。
2. 調節計(別途工事)からの連続信号と弁開度とを比較増幅して、その偏差に比例
した位 置まで弁を自 動 制御するもので、弁の流量 特 性をリニアに設定できる機 能を
有すること。
3. ケーシングはアルミ合金鋳物とし、その構造は屋外に準ずる環境下で使用可能で
あること。
1.21
空気操作器
1. 空気操作器には、エアーシリンダ、電空ポジショナ、リミットスイッチ、スピードコント
ローラ等必要なものを設けておくこと。
2. 調 節 計 (別 途 工 事 )からの電 気 信 号 をポジショナにより空 気 圧 信 号 に変 換 し、本
体弁の開度調節を行い、流量制御するものである。
3. 目盛板(ステンレス製)を取り付けて、開度指示ができるものとする。
4. 弁廻りの小配 管・弁類 は保守 管理を考慮の上、体裁 良く配 管するものとし、銅 配
管の必要箇所はビニル被覆付とする。
5. 制御箱等機器付属の電気設備については製作所標準とする。
16
第 2 節
2.1
沈 砂 池 設 備
除 砂 機 (グラブ式 )
1. 製作にあたっては、労働省令「クレーン等安全規則」、労働省告示「クレーン構造
規格」、日本工業規格(JIS)等の規格に準処すること。
2. 走行ガーダーは各機器の稼動最大荷重に対して充分なる強度を有すると共に腐
食代を十分に見込んだものを使用する。
3.
4.
5.
6.
横行フレームは、SS (一般構造用圧延鋼材)による溶接構造とする。
運転室は、運転操作性の良い構造で扉、窓枠等はアルミ製とする。
走行、横行時には、バケットの開閉及び巻上下はできない構造とする。
バケットは SS (一般構造用圧延鋼材)9mm 以上とし各部共過激な作業にも十分適
応する構造のもので、形式は、4 本のロープ式とする。なお、シーブは、ロープがはず
れない構造であること。
7. バケットは巻上下ロープで支えその開閉は開閉ロープをゆるめると開き、開閉ロー
プを巻上げると閉じるものとし、バケットは自重で十分に開くものとし、水切りを考慮し
た穴を設けること。また、刃先は、摩耗、変形に強い材料とする。
8. 巻上下と開閉用駆動装置の各電動機に交流電磁ブレーキを取り付けること。また、
巻上下用及び開閉用電動機は同時に停止し得るよう制動誤差を考慮し調整するこ
と。
9. 軸受には、無給油式ボールベアリングユニットを用いることを原則とし、上記によれ
ない場 合 は、手 動 グリスポンプにて集 中 給 油 する。また、使 用 状 況 に応じて十 分 な
防水性を有すること。
10. リミットスイッチは上下限及び横行、走行制限用を設ける。
11. 走行用集電装置は、キャブタイヤケーブル自動巻取ドラム式とし、ケーブルは3種
とし、動力線、制御線、アース線、電話線の複合を原則とする。
12. 横行用集電装置は、キャブタイヤケーブル(3 種)によるキャリアロール式を原則と
する。
13. ケーブルの保護は電線管等により行うこと。
14. 走 行ガーダー及 び横 行 フレームには、保 守 点 検 用 手 摺(両 側)を設 けるものとす
る。
15. 地 震 時 にクレーンガータ、トロリ等 の脱 輪 、転 倒 対 策 として、クランプまたはラグを
付けた構造とする。
17
2.2
除砂機(バケットコンベヤ式)
1. 除 砂 機 の主 要 部 の材 質 は下 水 に対 して耐 食 性 の優 れたもので充 分 な強 度 を有
するものとする。
2. 主 務 用スプロケットホイールは、FCD(球 状 黒 鉛 鋳 鉄 品)とし歯 面には熱 処 理を施
すこと。
3. 主務チェンはステンレスチェン(平均破断強度 245kN 以上)を使用すること。
4. 電動機付減速機からの駆動はローラチェンを使用すること。
5. 駆 動 軸 は機 械 構 造 用 炭 素 鋼 鋼 材 とし、水 中 軸 を使 用 する場 合 は、機 械 構 造 用
炭素鋼鋼材に SUS (ステンレス鋼)または SCS (ステンレス鋼鋳鋼品)のスリーブを焼き
ばめた構造とする。
6. Vバケットは厚さ 6mm 以上の SS (一般構造用圧延鋼材)で本体を製作し水切りを
考慮した穴を設けること。また、取り替え可能なシュー(ステンレス製)を取り付けた構
造とする。
7. 本機にはバケット洗浄用の洗浄装置を設けると共に、Vバケットが反転排出する際
に飛散することなく集荷コンベヤに落下するようシュートをフレーム内に設けること。
8. 上 部 軸 受 は無 給 油 式 ボールベアリングとし、それらによらない場 合 は、集 中 給 油
装置を設けること。また、使用 状 況に応じて十 分な防 水性を有すること。なお、上 部
軸受部にはテークアップ装置を設けるものとし、耐食、耐摩耗性を考慮した構造とす
る。なお、ねじ突出部に塩ビ製のカバーを設けること。
9. 下部軸のある場合は、軸を片持ち構造とし、下水中の夾雑物の巻き付きを防ぐ構
造とする。なお、適当な位置に主務チェン自動緊張装置を設けること。
10. 上部フレームは形鋼及び鋼板からなり、全面及び裏面等必要箇所には内部点検
用 扉 (扉 の内 側 に安 全 柵 付 )を、また、フレーム内 側 には保 守 用 点 検 蓋 (ボルト締
め)を設けること。なお、鋼板は 6mm 以上の SS (一般構造用圧延鋼材)を使用するも
のとし、扉及び蓋の材質は合成樹脂または合成樹脂複合材とする。
11. 駆動チェンカバーには、SUS (ステンレス鋼)金網 等で製作した安全カバー(脱着
可 能)を取り付 ける。なお、防 臭カバーを付 ける場 合は、密 閉 構 造とし、必 要に応じ
脱臭ダクト接続用ノズルを設けるものとする。
12. 除砂機上部には、充分な高さ及び広さを確保した点検用歩廊、階段を設け、その
周辺には手摺を設けること。
13. 保 護 装 置 は、シャーピン式 (破 断 検 出 装 置 付 )とし、使 用 外 付 属 品 として取 付 箇
所当たり 2 本を納品すること。
14. 駆動チェン 及び主務チェン のオフセットリンクは、標準的に 1条に1個 取り付けるこ
ととし、取り付けない場合は、使用外付属品として納品すること。
18
2.3
除砂機(スクリューコンベヤ式)
1. トラフは、コンクリートで U 字形に成形するものとし、羽根とトラフ間の隙間は沈砂の
運搬、摩耗に対して充分考慮したものとする。
2.
3.
4.
5.
軸受はスラスト軸受とし、中間軸受は設けないものとする。
水中減速機のケース内部に汚れが侵入しない構造とする。
水シール用配管は SUS (ステンレス鋼)製とする。
保 護 装 置 は、シャーピン式 (破 断 検 出 装 置 付 )とし、使 用 外 付 属 品 として取 付 箇
所当たり 2 本を納品すること。
2.4
除砂機(ジェットポンプ式)
1. 本機は、ケーシング,揚砂管,駆動水管,空気管,ジェットノズル,架台等より構成
され、砂だまりの沈砂を閉塞することなしに、揚砂できる構造とする。
2. ケーシング,揚砂管,駆動水管,空気管,ジェットノズルは、SUS (ステンレス鋼)と
し、耐圧,耐摩耗性を考慮した十分な肉厚をもつものとする。
3. ケーシングは、分解組 立を容易にするため軸 方向にフランジ接続部を設けるもの
とする。
4. 架台の材質は SS (一般構造用圧延鋼材)とし、形鋼製枠と縞鋼板製蓋をもつもの
とする。
5. 砂だまり上端にはバースクリーンを設け粗大物等による支障なき様処置すること。
2.5
スクリーン(手 掻 き)
1. スクリーンはSS(一般構造用圧延鋼材)(75×9 以上)の組立構造で、SUS(ステン
レス鋼)のスペーサにて等 間 隔 を保 ち、SUS の長尺ボルトにて締め付ける構 造とす
る。
2. スクリーンは水 圧 及び外 的衝 撃に充分 耐えるものとする。なお、スクリーン桁の強
度計算は、前後水位差 1m で行うものとする。
2.6
除 塵 機 (チェン式 )
1. 本機は、スクリーン前面でレーキにてかき揚げる構造とする。
2. 除塵機の主要部の材質は、下水に対し耐食性の優れたもので、充分な強度を有
19
するものとする。
3. 本機は、種々の夾雑 物を含む下水に使用 するもので、その機能 を充分 発揮する
こと。粗大なゴミ等が流入した場合、レーキが逃げることによって過負荷を発生するこ
となく、除塵能力を発揮する構造とする。
4. スクリーンは水 圧 及び外 的衝 撃に充分 耐えるものとする。なお、スクリーン桁の強
度計算は、前後水位差 1m で行うものとする。
5. スクリーンは SS(一般構造用圧延鋼材)(90×9 以上)の組立構造で、SUS(ステンレ
ス鋼)のスペーサにて等間隔を保ち、SUS の長尺ボルトにて締め付ける構造とする。
6. レーキは、くし歯形で形鋼または鋼板の溶接構造とし確実に除塵を行い、スクリー
ンの目 詰 りが発 生しないよう噛み合うものとし、強 度 的にも充 分 なものとする。なお、
噛み込み深さはスクリーンに対して[90-(スクリーン目幅/2)]以上とする。
また、レーキとエプロンとの隙間は、ローラの磨耗代、スクリーンかすの落下等を考
慮すること。
7. スクレーパは、形鋼及 び鋼板の溶接構造としビームの長手方向にくし歯形レーキ
を皿 ボルトにて固 定 する。なお、駆 動 は2条 のステンレスチェン(平 均 破 断 強 度
245kN 以上)を用いて行い、ローラを設けガイドレール上を円滑に移動するものとす
る。
8. 上 部 軸 受 及 びワイパー軸 受 は無 給 油 式 ベアリングとし、それによらない場 合 は、
集中給 油装置を設けるものとする。また、使 用状況に応じて十分 な防水性を有する
こと。なお、上部軸受部にはテークアップ装置(有効ねじ部 200mm 以上、台形ねじ)
を設けるものとし、耐食、耐摩耗性を考慮した構造とする。また、左右のテークアップ
装置には、テークアップ量を指し示す目盛 板(ステンレス板、エッチング処理)を取り
付けると共に、ねじの突出部には塩ビ製のカバーを設けるものとする。
9. 下 部 軸 のある場 合 は、軸 を片 持 構 造 とし、軸 受 は下 水 中 の夾 雑 物 を防 ぐ構 造 と
する。
10. 軸芯距離 10m 以上の場合は、適当な位置に主務チェン自動緊張装置を設けるも
のとする。
11. 機体内にワイパー装置を装備し、ワイパーは、形鋼または鋼板の溶接構造で先端
に調整可能な樹脂製板を具備したもので、レーキにてかき揚げたスクリーンかす類を
コンベヤ上 にかき落 とすものである。なお、ワイパーはレーキの逆 転 に対しても支障
のない構造とする。
12. 上部フレームは形鋼及び鋼板から成り、前面及び裏面等必要箇所には内部点検
用扉を、またフレーム側面には保守用点検蓋(ボルト締め)を設けるものとする。なお、
扉は、粗大ごみ等によって開放されることのない構造とする。 点検用扉とレーキとの
間隔は十分とり、点検扉内側には、開閉式の保護用格子等を設けるものとする。
13. 主要部の材質等は、次を原則とする。
20
上部フレーム
SS(一般構造用圧延鋼材)
スクリーン
SS(90×9 以上)
スクリーンのスペーサ、長尺ボルト
SUS(ステンレス鋼材)
レーキ
SS 溶接構造
スクレーパ
SS 溶接構造
主務チェン
SUS 製チェン
同上アタッチメント
SUS(ステンレス鋼材)
ローラ
樹脂製
駆動チェン
ローラチェン
主務スプロケットホイール
FCD(球状黒鉛鋳鉄品) 歯面に熱処理
駆動軸
機械構造用炭素鋼鋼材
水中軸
機 械 構 造 用 炭 素 鋼 鋼 材 ( SCS ( ス テ ン レ ス 鋳 鋼
品)または SUS のスリーブを焼ばめ)
点検用扉、点検用蓋
合成樹脂または合成樹脂複合材
※ 以下の部材の厚みについては次のとおりとする。
フレーム 9mm 以上、ガイドレール 9mm 以上、カバー4.5mm 以上、
シュート 6mm 以上、エプロン 9mm 以上とする。
14. 上部フレーム等には、臭気が内部に滞留しないよう、ダクト接続ノズルを取り付ける
ものとする。
15. 除塵機上部には、充分な高さおよび広さを確保した点検用歩廊、階段を設け、そ
の周 囲には手摺を設ける。なお、屋内用除塵機の点検歩廊には適宜グレーチング
にて、明り取りを付けるものとする。
16. 歩廊下部で点検 通路 となる箇所は、ブレスのない構造とする。なお、除塵機 前面
の床面開口部にはグレーチングをはめ込むものとする。
17. 保 護 装 置 は、シャーピン式 (破 断 検 出 装 置 付 )とし、使 用 外 付 属 品 として取 付 箇
所当たり 2 本を納品するものとする。
18. 駆動チェン 及び主務チェン のオフセットリンクは、標準的に 1条に1個 取り付けるこ
ととし、取り付けない場合は、使用外付属品として納品するものとする。
19. 駆動チェンには、SUS (ステンレス鋼)金網等で製作した安全カバー(脱着可能)を
取り付ける。
21
20. 電動機の手動操作用ハンドルの取付部がカバー内に収まる構造とする。
2.7
除塵機(アーム式)
1. 除塵機の主要部の材質は、下水に対し耐食性の優れたもので、充分な強度を有
するものとする。
2. スクリーンは水圧及び外的衝撃に充分耐えるものとする。スクリーン桁の強度計算
は、前後水位差 1m で行うものとする。
3. スクリーンはSS(一般構造用圧延鋼材)(90×9 以上)の組立構造で、SUS(ステン
レス鋼)のスペーサにて等 間 隔 を保 ち、SUS の長尺ボルトにて締め付ける構 造とす
る。
4. レーキの駆動方法は、アームを用いて行うものとする。
5. レーキは、くし歯形とし、確実に除塵を行うものとし、スクリーンの目詰りが発生しな
いよう充 分 な深 さに噛 み合 うものとする。なお、噛 み込 み深 さはスクリーンに対 して
[90-(スクリーン目幅/2)]以上とする。
また、レーキとエプロンとの隙間は、ローラの磨耗 代、スクリーンかすの落下 等を考
慮すること。
6. スクレーパは、ビームの長 手 方 向 にくし歯 形 レーキ歯を取 り付 け、形 鋼 及 び鋼 板
の溶接構造とする。
7. 電動機付減速機からの駆動は平歯車またはローラチェンとする。
8. 機体内にワイパー装置を装備し、レーキにてかき揚げたスクリーンかす類をコンベ
ヤ上にかき落とす構造とする。
9. 上部フレームは形鋼及び鋼板から成り、前面及び裏面等必要箇所には内部点検
用 扉(扉 の内側にパイプ等による安 全 棒 付 (落 下 防 止を考 慮する))を設 けるものと
する。なお、扉は、粗大ごみ等によって開放されることのない構造とする。
10. 除塵機上部には、充分な高さおよび広さを確保した点検用歩廊、階段を設け、そ
の周 囲には手摺を設ける。なお、屋内用除塵機の点検歩廊には適宜グレーチング
にて、明り取りを付けるものとする。
11. 歩廊下部で点検 通路 となる箇所は、ブレスのない構造とする。なお、除塵機 前面
の床面開口部にはグレーチングをはめ込むものとする。
12. 粗大ごみ等による過負荷が発生したときのため、過負荷保護装置を具備するもの
とする。
13. 主要部の材質等は、次を原則とする。
上部フレーム
SS(一般構造用圧延鋼材)
22
スクリーン
SS(90×9 以上)
スクリーンのスペーサ、長尺ボルト
SUS(ステンレス鋼材)
レーキ
SS 溶接構造
スクレーパ
SS 溶接構造
駆動チェン
ローラチェン
駆動軸
機械構造用炭素鋼鋼材
点検用扉、点検用蓋
合成樹脂または合成樹脂複合材
※ 以下の部材の厚みについては次のとおりとする。
フレーム 9mm 以上、ガイドレール 9mm 以上、カバー4.5mm 以上、
シュート 6mm 以上、エプロン 9mm 以上とする。
2.8
ベルトコンベヤ(平 )
1. コンベヤフレームはSS (一 般 構 造 用 圧 延 鋼 材 )の溶 接 及 びボルト組 立 構 造 とす
る。
2. ゴムベルトは、運搬 物 に最適な品 質のものを選定し、ゴムベルトの密着 力、厚さ、
芯体の伸び等は、JIS に基づき製作されたものとする。
3. プーリーは、ベルト幅、プライ数を考慮した径としラギングプーリーとする。
4. キャリアローラは 3 ローラ 20゜トラフ形、リターンローラは平形とし、ローラは鋼管に塩
ビライニングとする。なお、取付間隔はキャリア 1m、リターン 2m 程度とする。
5. 乗り継ぎ部は、ローラピッチを密(0.5m 以内)にする等、サイドスカートから外部へ
運搬物が飛散しないようにする。
6. 軸受はカバー付ボールベアリングユニット(無給油式)とする。また、使用状況に応
じ、十分な防水性を有する。
7. テークアップ装 置 は、耐 食 、耐 摩 耗 性 を考 慮 したねじ式 を原 則 とするが、機 長 が
30m 以上、或いは使用条件等により、ねじ式のテークアップ装置のみでは所定の機
能を果たさない場 合 は、重 錘 式のテークアップ装 置も設 けるものとする。また、左 右
のテークアップ装置には、テークアップ量を指し示す目盛板(ステンレス板、エッチン
グ処理)を取り付けること。
8. 自動調芯キャリアローラは 10m 毎に、自動調芯リターンローラは 20m 毎に取り付け
る。
9. ベルトに付着している運 搬物の戻りを防 止 するために、ベルトクリーナー(ヘッド、
23
テ-ル共)を設ける。
10. 脱落防止のため、コンベヤ乗り継部にはシュートまたは側板を付けるものとする。
11. コンベヤ保守点検に支障がないように必要箇所には、点検歩廊、手摺、階段等を
設けるものとする。
12. コンベヤのカバー類 については、取 り外 し容 易 な様 に考 慮 する。なお、上 部 カバ
ーについては 3m 毎に点検口を設けるものとする。側面カバーについては、リターン
ローラの取替えを考慮して点検口を設けるものとする。
13. 駆動チェンカバー、ヘッド部及びテールプーリーの周りで危険な箇所には、SUS
(ステンレス鋼)金網等で製作した安全カバー(脱着可能)を取り付ける。なお、防 臭
カバーを付ける場合は、密閉構造とし、概ね 10m 毎に1箇所、脱臭ダクト接続用ノズ
ルを具備するものとする。
14. コンベヤ周りのどこからでもコンベヤを非常停止できる手動復帰式の引き綱装置を
設けておく。
15. 水 洗 浄 装 置 は電 動 ボール弁 を使 用 し、ベルトと受 け皿 の洗 浄 を行 える構 造 とす
る。
16. 駆動チェンのオフセットリンクは、標準的に取り付けることとし、取り付けない場合は、
使用外付属品として納品するものとする。
2.9
ベルトコンベヤ(横桟、耳桟式)
1. コンベヤフレームはSS(一 般 構 造 用 圧 延 鋼 材 )の溶 接 及 びボルト組 立 構 造 とす
る。
2. ゴムベルトは、運搬 物 に最適な品 質のものを選定し、ゴムベルトの密着 力、厚さ、
芯体の伸び等は、JIS に基づき製作されたものとする。
3. プーリーは、ベルト幅,プライ数を考慮した径でラギングプーリーとする。
4. キャリアローラ並びにリターンローラは平型ローラ式で、ローラは鋼管に塩ビライニ
ングとする。なお、取付間隔は 1m 程度とする。
5. 乗り継ぎ受け部は、ローラピッチを密(0.5m 以内)にする等、サイドから外部へ運
搬物が飛散しないようにする。
6. 軸受はカバー付ボールベアリングユニット(無給油式)とする。また、使用状況に応
じ、十分な防水性を有することとする。
7. テークアップ装 置 は、耐 食 、耐 摩 耗 性 を考 慮 したねじ式 を原 則 とするが、機 長 が
30m 以上の場合、或いは使用条件等により、ねじ式のテークアップ装置のみでは所
定の機能を果たさない場合は、重錘式のテークアップ装置も設けること。また、左右
のテークアップ装置には、テークアップ量を指し示す目盛板(ステンレス板、エッチン
グ処理)を取り付ける。
24
8. 傾斜コンベヤの場合には、ディスクローラで角度及びベルトの調芯をするものとす
る。なお、搬送側は片持とする。
9. ベルトに付着している運搬物を除去するために、振動等を利用したベルトクリーナ
ーを取り付けること。
10. コンベヤの乗り継部には、脱落防止のためシュートまたは側板を付けること。
11. コンベヤ保守点検に支障がないように必要箇所には、充分な高さおよび広さを確
保した点検歩廊、手摺、階段等を設けるものとする。
12. コンベヤのカバー類 については、取 り外 し容 易 な様 に考 慮 する。なお、上 部 カバ
ーについては 3m 毎に点検口を設けるものとする。側面カバーについては、リターン
ローラの取替えを考慮して点検口を設けるものとする。
13. 駆 動 チェンカバー、ヘッド部 及びテールプーリーの周り並 びに各ローラ等 の危 険
な箇所には、SUS(ステンレス鋼)製金網等で製作した安全カバー(脱着可能)を取り
付けること。なお、防臭カバーを付ける場合は、密閉構造とし、概ね 10m 毎に 1 箇所、
脱臭ダクト接続用ノズルを具備するものとする。
14. コンベヤ周りのどこからでもコンベヤを非常停止できる手動復帰式の引き綱装置を
設けておくこと。
15. 水洗浄装置は、電動 ボール弁を使用し、ベルトと受皿の洗浄を行える構造とする
こと。なお、ホッパ投入シュート部及びリターン側の受け皿への 運搬物 のもどりを考慮
し、清掃が容易かつ下部への洗い流しが十分できるようにスペース、傾斜と構造を検
討のこと。
16. 駆動チェンのオフセットリンクは、標準的に取り付けることとし、取り付けない場合は、
使用外付属品として納品すること。
17. 機器停止中にベルトが逆転しないように、逆転防止装置を施すこと。
2.10
ベルトコンベヤ(特殊横桟、耳桟式)
1. コンベヤフレームは SS(一般構造用圧延鋼材)の溶接及びボルト組立構造とする。
2. ゴムベルトは、運搬 物 に最適な品 質のものを選定し、ゴムベルトの密着 力、厚さ、
芯体の伸び等は、JIS に基づき製作されたものとする。
3. プーリーは、ベルト幅,プライ数を考慮した径でラギングプーリーとする。
4. キャリアローラ並びにリターンローラは平型ローラ式で、ローラは鋼管に塩ビライニ
ングとする。なお、取付間隔は 1m 程度とする。
5. 乗り継ぎ受け部は、ローラピッチを密(0.5m 以内)にする等、サイドから外部へ運
搬物が飛散しないようにすること。
6. 軸受はカバー付ボールベアリングユニット(無給油式)を原則とする。また、使用状
況に応じて、十分な防水性を有すること。
25
7. テークアップ装 置 は、耐 食 、耐 摩 耗 性 を考 慮 したねじ式 を原 則 とするが、機 長 が
30m 以上の場合、或いは使用条件等により、ねじ式のテークアップ装置のみでは所
定の機能を果たさない場合は、重錘式のテークアップ装置も設けること。また、左右
のテークアップ装置には、テークアップ量を指し示す目盛板(ステンレス板、エッチン
グ処理)を取り付ける。
8. 傾斜コンベヤの場合には、ガイドローラ及びガイドレールまたはディスクローラで角
度及びベルトの調芯をするものとする。
9. ベルトに付着している運搬物を除去するために、振動等を利用したベルトクリーナ
ーを取り付けること。
10. コンベヤの乗り継部には、脱落防止のためシュートまたは側板を付けること。
11. コンベヤ保守点検に支障がないように必要箇所には、充分な高さおよび広さを確
保した点検歩廊、手摺、階段等を設けるものとする。
12. コンベヤのカバー類 については、取 り外 し容 易 な様 に考 慮 する。なお、上 部 カバ
ーについては 3m 毎に点検口を設けるものとする。
13. 駆 動 チェンカバー、ヘッド部 及びテールプーリーの周り並 びに各ローラ等 の危 険
な箇所には、SUS(ステンレス鋼)製金網等で製作した安全カバー(脱着可能)を取り
付けること。なお、防臭カバーを付ける場合は、密閉構造とし、概ね 10m 毎に 1 箇所、
脱臭ダクト接続用ノズルを具備するものとする。
14. コンベヤ周りのどこからでもコンベヤを非常停止できる手動復帰式の引き綱装置を
設けておくこと。
15. 水洗浄装置は、電動ボール弁を使用し、ベルトと受皿の洗浄を行うこと。
16. 保 護 装 置 は、シャーピン式 (破 断 検 出 装 置 付 )とし、使 用 外 付 属 品 として取 付 箇
所当たり 2 本を納品すること。
17. 駆動チェンのオフセットリンクは、標準的に取り付けることとし、取り付けない場合は、
使用外付属品として納品すること。
2.11
フライトコンベヤ
1. スクリーンかす用は上 掻 式、沈 砂 用は下 掻 式とし、逆 転に対しても支 障のない構
造とする。
2. 主務チェンは SUS(ステンレス鋼)製チェンとする。
3. 主 務 用スプロケットホイールは、FCD(球 状 黒 鉛 鋳 鉄 品)とし歯 面には熱 処 理を施
すこと。
4. フライトは厚さ 6mm の SS(一般構造用圧延鋼材)とする。
5. 沈砂 用のフライトには、付け代 調整 可能な掻用ゴム板をボルトにて取り付ける。ス
クリーンかす用フライトに掻用ゴム板は付けないが、リターン側(下部)トラフ清掃用ゴ
26
ム板を全フライト中 2 枚程度に取り付けること。
6. 軸は、機械構造用炭素鋼鋼材とする。
7. 軸受は、カバー付無給 油式ボールベアリングユニットを原則とする。また、使用状
況に応じて、十分な防水性を有すること。
8. テール軸受部にはねじ式テークアップを設けるものとし、耐食、耐摩耗性を考慮し
た構造 とする。また、左 右のテークアップ装 置 には、テークアップ量 を指し示す目盛
板(ステンレス板、エッチング処理)を取り付ける。
9. トラフは厚さ 4.5mm 以上の SS(一般構造用圧延鋼材)で、底には耐摩耗性を考慮
した部材を取り付けること。
10. フライトコンベヤで保守点検に支障がないよう必要箇所には、充分な高さおよび広
さを確保した点検歩廊、手摺、階段等を設けるものとする。
11. コンベヤのカバー類 については、取 り外 し容 易 な様 に考 慮 する。なお、上 部 カバ
ーについては 3m 毎に点検口を設けるものとする。
12. 駆動チェンカバー、ヘッド部及びテール部の周りで危険な箇所には、SUS (ステン
レス鋼)製金網等で製作した安全カバー(脱着可能)を取り付けること。なお、防臭カ
バーを付ける場合は、密閉構造とし、概ね 10m 毎に 1 箇所、脱臭ダクト接続用ノズル
を具備するものとする。
13. コンベヤ周りのどこからでもコンベヤを非常停止できる手動復帰式の引き綱装置を
設けておくこと。
14. 水洗浄装置を設ける場合は、電動ボール弁を使用し、フライトとトラフの洗浄を行
うこと。
15. 保 護 装 置 は、シャーピン式 (破 断 検 出 装 置 付 )とし、使 用 外 付 属 品 として取 付 箇
所当たり 2 本を納品すること。
16. 駆動チェンのオフセットリンクは、標準的に取り付けることとし、取り付けない場合は、
使用外付属品として納品すること。
2.12
バケットコンベヤ
1. 主務チェンは、汚水に適する充分な強度を有した SUS(ステンレス鋼)製チェンとす
る。
2. 主 務 用スプロケットホイールは、FCD(球 状 黒 鉛 鋳 鉄 品)とし歯 面には熱 処 理を施
すこと。
3. バケットは厚さ 4.5mm 以上の SS(一般構造用圧延鋼材)で本体を作成し、取替可
能なシューを取り付けた構造にすること。
4. 軸は機械構造用炭素鋼鋼材とする。
5. テール軸受部には、ねじ式テークアップを設けるものとし、耐食、耐摩耗性を考慮
27
した構造とする。また、左右のテークアップ装置には、テークアップ量を指し示す目
盛板(ステンレス板、エッチング処理)を取り付ける。
6. ケーシングは厚さ 4.5mm 以上の SS(一般構造用圧延鋼材)で溶接構造とする。
7. 軸受は、カバー付無給 油式ボールベアリングユニットを原則とする。また、使用状
況に応じて、十分な防水性を有すること。
8. 保守点検に支障がないよう必要箇所には、充分な高さおよび広さを確保した点検
歩廊、手摺、階段等を設けるものとする。
9. コンベヤのカバー類 については、取 り外 し容 易 な様 に考 慮 する。なお、上 部 カバ
ーについては 3m 毎に点検口を設けるものとする。
10. 駆動チェンカバー、ヘッド部及びテール部の周りで危険な箇所には、SUS(ステン
レス鋼)製金網等で製作した安全カバー(脱着可能)を取り付けること。なお、防臭カ
バーを付ける場合は、密閉構造とし、概ね 10m 毎に 1 箇所、脱臭ダクト接続用ノズル
を具備するものとする。
11. コンベヤ周りのどこからでもコンベヤを非常停止できる手動復帰式の引き綱装置を
設けておくこと。
12. 水洗浄装置を設ける場合は、電動ボール弁を使用し、バケットの洗浄を行うもので
ある。
13. 保 護 装 置 は、シャーピン式 (破 断 検 出 装 置 付 )とし、使 用 外 付 属 品 として取 付 箇
所当たり 2 本を納品すること。
14. 駆動チェンのオフセットリンクは、標準的に取り付けることとし、取り付けない場合は、
使用外付属品として納品すること。
2.13
スクリューコンベヤ
1. トラフは、耐摩耗性を考慮した部材で U 字形に曲げたものとし、羽根とトラフ間の
隙間は沈砂の運搬,摩耗に対して充分考慮したものとする。
2. 軸受はスラスト軸受とし、中間軸受は設けないものとする。また、使用状況に応じ、
十分な防水性を有すること。
3. コンベヤのカバー類 については、取 り外 し容 易 な様 に考 慮 する。なお、上 部 カバ
ーについては 3m 毎に点検口を設けるものとする。なお、防臭カバーを付ける場合は、
密閉構造とし、概ね 10m 毎に 1 箇所、脱臭ダクト接続用ノズルを具備するものとす
る。
4. 保 護 装 置 は、シャーピン式 (破 断 検 出 装 置 付 )とし、使 用 外 付 属 品 として取 付 箇
所当たり 2 本を納品すること。
28
2.14
沈砂定量フィーダ(チェン式)
1. 本装置は、ホッパ内の砂を定量的に取り出し洗砂機 等へ供給するもので、耐食・
耐摩耗にすぐれ、その機能を充分に発揮するものとする。
2. チェンは、SUS(ステンレス鋼)製チェンを原則とする。
3. 主 務 用スプロケットホイールは、FCD(球 状 黒 鉛 鋳 鉄 品 )とし歯 面 には焼 入 れを施
すこと。
4. フライトは、ゴム板 付 角 鋼 管 製 で、両 側にはテフロン板を取 り付 けたもので、沈 砂
の搬出を考慮した構造とする。なお、チェン 2 ピッチ毎に取り付けるものとする。
5. 軸受は、カバー付無給 油式ボールベアリングユニットとする。また、使用状況に応
じ、十分な防水性を有すること。
6. テール軸受 部は、ねじ式のテークアップを設け、耐食、耐摩 耗 性を考慮した構造
とする。また、左右のテークアップ装置には、テークアップ量を指し示す目盛板(ステ
ンレス板、エッチング処理)を取り付ける。
7. 本体は、SS(一般構造用圧延鋼材)の鋼板及び形鋼の溶接構造とする。
8. 駆動部 装置は、SS(一 般構造 用圧 延鋼 材)のベースを用い本体に取り付けたもの
とする。
9. 底板は SUS(ステンレス鋼板)とし、主要部の厚さは 12mm 以上とする。
10. 駆 動 チェンカバー、ヘッド部 及 びテール部の周りで危 険 な箇 所には、SUS(ステン
レス鋼)製金網等で製作した安全カバー(脱着可能)を取り付けること。防臭カバーを
つける場 合 には、沈 砂 投 入 部 は密 閉 できる構 造 とし、脱 臭 ダクト接続 用 ノズルを具
備するものとする。
11. 保守点検に支障がないよう必要箇所には、充分な高さおよび広さを確保した点検
歩廊、手摺、階段を設けるものとする。
12. フィーダ周りのどこからでもフィーダを非常停止できる手動復帰式の引き綱装置を
設けておくこと。
13. 保 護 装 置 は、シャーピン式 (破 断 検 出 装 置 付 )とし、使 用 外 付 属 品 として取 付 箇
所当たり 2 本を納品すること。
14. 駆動チェンのオフセットリンクは、標準的に取り付けることとし、取り付けない場合は、
使用外付属品として納品すること。
2.15
沈砂定量フィーダ(スクリュー式)
1. 本装置は、ホッパ内の砂を定量的に取り出し洗砂機 等へ供給するもので、耐食・
耐摩耗にすぐれ、その機能を充分に発揮するものとする。
2. トラフは、耐摩耗性を考慮した部材で U 字形に曲げたものとし、羽根とトラフ間の
29
隙間は沈砂の運搬,摩耗に対して充分考慮したものとする。
3. スクリュー吐出口は、沈砂の流動防止のためホッパ開口部側面より羽根 1 ピッチ
以上離した位置に設けること。
4. 軸受はスラスト軸受とし、中間軸受は設けないものとする。軸受はカバー付無給油
式ボールベアリングユニットとする。また、使用状況に応じ、十分な防水性を有するこ
と。
5. 本体は、SS(一般構造用圧延鋼材)の鋼板及び形鋼の溶接構造とする。
6. 駆動部 装置は、SS(一 般構造 用圧 延鋼 材)のベースを用い本体に取り付けたもの
とする。
7. 保守点検に支障がないよう必要箇所には、充分な高さおよび広さを確保した点検
歩廊、手摺、階段を設けるものとする。
8. ホッパには、水切り及 びドレン抜きを設 け、上部にはスクリーンを取り付け、フィー
ダの保護をすること。
9. 駆動チェンカバーには、SUS (ステンレス鋼)金網 等で製作した安全カバー(脱着
可能)を取り付ける。なお、防臭カバーをつける場合には、沈砂投入部は密閉できる
構造とし、脱臭ダクト接続用ノズルを具備するものとする。
10. 散水装置を設ける場合は、電動ボール弁を使用すること。
11. 保 護 装 置 は、シャーピン式 (破 断 検 出 装 置 付 )とし、使 用 外 付 属 品 として取 付 箇
所当たり 2 本を納品すること。
12. 駆動チェンのオフセットリンクは、標準的に取り付けることとし、取り付けない場合は、
使用外付属品として納品すること。
2.16
ホッパ(カットゲート式 )
1. ホッパは貯留物が適量容易に搬出できる構造とする。
2. 本体は、6mm 以上の SS(一般構造用圧延鋼材)の溶接構造で架台付とする。
3. ホッパの必要箇所には、充分な高さおよび広さを確保した保守点検歩廊、手摺、
階段を設けること。
4. ホッパ上部は有蓋形式とし、点検口(500mm□以上)を 2 ケ所以上及び必要に応
じ脱臭用接続ノズルを設けるものとする。
5. ホッパの排出口は電動シリンダを用いたカットゲート開閉式とする。なお、ゲートの
開閉方向は、車両の進入方向に対して直角とする。
6. 開閉装置は下記の通りとする。
(1) 電動式シリンダはブレーキモータ、減速部、ネジ部より構成され、開閉のリミットス
イッチ付とする。
(2) 潤滑はグリス潤滑を原則とする。
30
(3) ロッドには耐油性伸縮カバーを設けるものとする。
7. ホッパは絞りの無い構造とし、カットゲートの開閉は片側単独操作ができるものとす
る。
8. ホッパ内に水切装置を設ける場合、排水はカットゲート下部の受け(SUS(ステンレ
ス鋼))、樋(SUS)、排水管(配管用ステンレス鋼鋼管)または VP)等により外部へ導く
ものとする。また、水切りは SUS (ステンレス鋼)のスリット状(断面は台形)で、相対す
る2面の全面に設けるものとする。なお、水切装置内面は洗浄出来る構造とする。
9. ホッパの排出口には飛散防止用装置(回転巻上式)を設け、シートは床上 500mm
程度まで下がる構造とする。また、飛散防止装置に連動しホッパ下部の受けが支障
のない位置まで移動する構造とする。
10. 中仕切は、トラックへの積み込みを容易にするため、ホッパ中央に設ける鋼製の仕
切板で、ホッパ下部のホッパ高 1/3 程度までを仕切るものとする。また、中仕切上端
で貯留物が滞留しない構造とする。
2.17
ホッパ(スライドゲート式)
1. ホッパ貯留物が適量容易に搬出できる構造とする。
2. 本体は、6mm 以上の SS(一般構造用圧延鋼材)の溶接構造で架台付とする。
3. ホッパの必要箇所には、充分な高さおよび広さを確保した保守点検歩廊、手摺、
階段を設けること。
4. ホッパ上部は有蓋形式とし、点検口(500mm□以上)を 2 ケ所以上及び必要に応
じ脱臭用接続ノズルを設けるものとする。
5. ホッパの排出口機構は、電動ラックピニオン式とし、ガイドローラは無給油式とする。
また、使用状況に応じ、十分な防水性を有 すること。なお、ピニオンの駆 動は、チェ
ン式とする。また、ゲートの開閉方向は、車両の進入方向に対して直角とする。
6. ホッパ内に水切装置を設ける場合、排水はカットゲート下部の受け(SUS(ステンレ
ス鋼))、樋(SUS)、排水管(配管用ステンレス鋼鋼管)または VP)等により外部へ導く
ものとする。また、水切りは SUS (ステンレス鋼)のスリット状(断面は台形)で、相対す
る 2 面の全面に設けるものとする。なお、水切装置内面は洗浄出来る構造とする。
7. ホッパの排出口には飛散防止用装置(回転巻上式)を設け、シートは床上 500mm
程度まで下げられること。
8. 保 護 装 置 は、シャーピン式 (破 断 検 出 装 置 付 )とし、使 用 外 付 属 品 として取 付 箇
所当たり2本を納品すること。
9. 駆動チェンのオフセットリンクは、標準的に取り付けることとし、取り付けない場合は、
使用外付属品として納品すること。
31
第 3 節
ポ ン プ 設
備
3.1
立軸斜流ポンプ(水道用)
1. 河川水、浄水を送配水するための水道用の立軸斜流ポンプで振動、騒音が少な
く、キャビテーション現象の発生しないことを考慮した構造とする。
2. ソールプレートは、水密構造とする。
3. ソールプレートを躯体に設置したままの状態で、ポンプ本体の吊り上げが出来るよ
うにソールプレートの内径を充分な大きさとする。
4. ソールプレート及び架 台は、ポンプ運 転 時における荷 重 並 びに振動 等を十 分 考
慮すること。
5. クローズ形羽 根 車には同材 質の羽根 車リングをはめ込み、羽 根車ナットは廻り止
めを施すものとする。また、ケーシングには取り替え可能なライナーリングを取り付け
ること。
6. 容易に分解組立がおこなえるよう本体は分割構造とする。分割結合部には、印籠、
ノックピン、軸接手等を用いること。
7. ポンプの特性の流量-揚程特性曲線は、右下りのなめらかな曲線とし、急激な変
化のないこと。
8. 運転吸込および吐出水位の変動、水量の変動に対して振動の誘発その他ポンプ
運転の継続を妨げる不都合を発生させてはならない。また、定格水量の 120%まで支
障なく運転できること。
9. 案内羽根はポンプ胴体と一体構造とする。
10. 短時間の締切運転および不測の事故による逆転現象に対して、電動機等に支障
を生じないこと。
11. 振れ止めは原則として設けないものとする。
12. 羽根車は常時ポンプ井内所要水深以下に位置し、ポンプは直接起動できること。
13. 軸 推 力 は羽 根 車 の形 状 により水 平 バランスを保 つこと。回 転 部 重 量 及 び羽 根 車
に生ずるスラスト荷重を受ける場合、長時間の連続運転に対しても過熱しないように
すること。なお、潤滑油 が過熱する恐れのある場合は、圧力 水によって、冷却を行う
こと。
14. 回転部重量および水力スラストは電動機のスラスト軸受で支持することを原則とす
る。スラスト軸受装 置 は潤滑油を使用し、限 界表示 油面 計および上限温 度 警 報 付
のダイヤル温度計を付属すること。
15. 主軸の軸受部及びグランド部はスリーブをはめ込むこと。水中軸受は、カットレスゴ
ムを使用し主軸保護管内を経由した外部からの圧力水を注水する構造とする。グラ
ンド部はグランドパッキンを原則とし、外部からの圧力水を注水する構造とする。
16. 外 部からの注 水は、ポンプ起 動 後は自 動 的 に自 圧 水に切 り替わる構 造を原 則と
する。
32
17. 起動、停止時における吸排気音に対する処置を施すこと。
18. ポンプ周りの付属小配管は SUS-TP(配管用ステンレス鋼鋼管、Sch20S 以上)とし、
計器への導圧管は厚肉銅管(呼び径 10mm 以上)とする。取出管口径は 20A 以上と
し、元弁を設けること。
19. 騒音は、電動機(減速機含む)とポンプの合成騒音は機側 1m にて A 特性で 85dB
以下を原則とする。
20. ポンプ性能の試験は、JIS B 8301 による。精度は等級 2 とする。ただし、判定基準
の下記事項は JIS に優先する。
(1) 全揚程及び吐出し量は、規定吐出し量における揚程が規定全揚程の 100%~
108%の間にあること。また、このとき自 圧 冷 却 水 管からの水 量は、吐 出し量 に含
めない。
(2) ポンプ軸 動 力 は、締 め切 り運 転 を含 めた全 運 転 範 囲 で規 定 動 力 を越えては
ならない。規定動 力とは、原動機がその定格 出力においてポンプ軸端に入力し
うる動力である。
(3) ポンプ効率は、規定揚水量における効率とし、設計仕様の効率以上とする。
21. ポンプ主要部材質については、次とする。
吐出ボウル
揚 水 管
吐出エルボ
FC (ねずみ鋳鉄品)
吸 込 ベル
ケーシングライナ
SCS(ステンレス鋼鋳鋼品)
羽 根 車
SCS
上 部 軸、下 部 軸
SUS(ステンレス鋼)
ス リ ー ブ
SUS または SCS
保 護 管
SUS
水 中 軸 受
カットレスベアリング
ソールプレート
FC
架
一床式 FC (ねずみ鋳鉄品)または SM(溶接
構造 用圧 延鋼 材)、二 床式 SS(一般 構造用
圧延鋼材)
台
33
3.2
立軸斜流ポンプ(下水道用)
1. 水処理センター、ポンプ所に流入する下水揚排水用の立軸斜流ポンプで、ゴミの
巻き付き防止等を考慮した形状とする。
2. ソールプレートは、水密構造とする。
3. ソールプレートを躯体に設置したままの状態で、ポンプ本体の吊り上げが出来るよ
うにソールプレートの内径を充分な大きさとする。
4. ソールプレート及び架 台は、ポンプ運 転 時における荷 重 並 びに振動 等を十 分 考
慮の上取り付けること。
5. 羽根車は、羽根数を最少限に設計し、羽根車ナットは回り止めを施すものとする。
6. 容易に分解組立がおこなえるよう本体は分割構造とする。分割結合部には、印籠、
ノックピン、軸接手等を用いる。
7. 中間軸受を設ける場合は、夾雑物の絡みつきに対処するよう、軸受サポートの数
及び高さ(400mm 以上)について十分配慮する。
8.
9.
10.
11.
振れ止めは原則として設けないものとする。
起動、停止時における吸排気音に対する処置を施すこと。
水中軸受をゴム軸受とした場合の潤滑は、潤滑水による循環方式とする。
主軸の軸受部には、スリーブを嵌入し精密仕上げを施す。なお、水中軸受をゴム
軸受とした場合は、ポンプ本体内の主軸及 び軸受部分が直接下 水に接触しないよ
う保護管を取り付けること。
12. 水 中 軸 受をゴム軸 受 けとした場 合の軸 封 部 のメカニカルシールには、外 部より圧
力水を注入し、下水の浸入を防止すると同時に潤滑及び冷却作用を行わせること。
セラミックス軸受 とした場 合には、原 則、無 注 水とすること。また、潤 滑 水戻 り配 管に
は、ドレン管及 びドレンバルブを設 け、非 常 時 に潤 滑 水 をポンプ井 に排 出 できる構
造とすること。なお、ドレン管は、ソールプレートに取り付けること。
13. 回転部 重量 及び羽根 車に生ずるスラスト荷 重を受ける場合、長 時 間の連続運 転
に対しても過熱 しないようにすること。なお、スラスト軸 受 を油 潤 滑 とした場 合 、潤 滑
機構部には限界表示付油面計を付けること。
14. ポンプ廻り小配管の必要箇所は、SUS-TP(配管用ステンレス鋼鋼管、Sch20S 以
上)とする。
15. 連成計は隔膜隔測形 とし、指示部は1階床 上に設置すること。また、取出管口 径
は 20A 以上とし、元弁を設けること。
16. 連結軸は、スラスト荷重を原動機側で支持 する場合は固定軸継 手とし、ポンプ側
で支持する場合は自在軸継手とする。
17. 運転水位及びポンプ井許容最高水位の運転に対して、振動の誘発、その他不都
合が発生しないこと。なお、締切運 転(起動 ・停止、試運転等の短 時間運転)を行う
場合も、本体並びに原動機その他に支障をきたさないこと。
34
18. 使用領域内において性能曲線に急激な変化のないこと。
19. 騒 音 は、ポンプを汚 水 (兼 用 )で使 用 し電 動 機 駆 動 の場 合 、電 動 機 (減 速 機 含
む)とポンプの合成騒音は機側 1m にて A 特性で 85dB 以下とする。
20. ポンプ性能の試験は、JIS B 8301 による。精度は等級2とする。ただし、判定基準
の下記事項は JIS に優先する。
(1) 全揚程及び吐出し量は、規定吐出し量における揚程が規定全揚程の 100%~
110%の間にあること。また、このとき排気管からの戻り水量は、吐出し量に含めな
い。
(2) ポンプ軸 動 力 は、締 め切 り運 転 を含 めた全 運 転 範 囲 で規 定 動 力 を越えては
ならない。規定動 力とは、原動機がその定格 出力においてポンプ軸端に入力し
うる動力である。
(3) ポンプ効率は、規定揚水量における効率とし、設計仕様の効率以上とする。
(4) 潤滑水の回収率は、97%以上とする。
21. ポンプ主要部材質については、次とする。
吐出ボウル
揚 水 管
吐出エルボ
FC (ねずみ鋳鉄品)
吸 込 ベル
ケーシングライナ
SCS、SUS または FC+SCS
羽 根 車
SCS
上 部 軸、下 部 軸
SUS(ステンレス鋼)
ス リ ー ブ
超硬合金または SUS、SCS
保 護 管
SUS
水 中 軸 受
特記仕様書による
封 水 部
メカニカルシール
(水中軸受がセラミックスの場合は無注水)
ソールプレート
FC
架
SS(一般構造用圧延鋼材)
台
35
3.3
立軸斜流ポンプ(全速全水位形)
1. 水処理センター、ポンプ所に流入する下水揚排水用の立軸斜流ポンプで、ゴミの
巻き付き等を考慮した形状とする。
2. 全速全水位形とし、連続運転に耐える堅ろうな構造とする。
3. 全速 全 水 位運 転における振 動 及び応 力の過渡 的 変 動、増加を考慮して主 要部
品(羽根車、主軸等)は適切なる強度を有すること。
4. ポンプ運転は、吐出弁全開のままで気中を含 め、吸込水位に関係なく連続運転
が可能であること。
5. ソールプレートは、水密構造とする。
6. ソールプレートを躯体に設置したままの状態で、ポンプ本体の吊り上げが出来るよ
うにソールプレートの内径を充分な大きさとする。
7. ソールプレート及び架 台は、ポンプ運 転 時における荷 重 並 びに振動 等を十 分 考
慮の上取り付けること。
8. 羽根車は、羽根数を最少限に設計し、羽根車ナットは回り止めを施すものとする。
9. 容易に分解組立がおこなえるよう本体は分割構造とする。分割結合部には、印籠、
ノックピン、軸接手等を用いる。
10. 中間軸受を設ける場合は、夾雑物の絡みつきに対処するよう、軸受サポートの数
及び高さ(400mm 以上)について十分配慮する。
11.
12.
13.
14.
振れ止めは原則として設けないものとする。
起動、停止時における吸排気音に対する処置を施すこと。
水中ゴム軸受けの潤滑は、潤滑水による循環方式とする。
主軸の軸受部には、スリーブを嵌入し精密仕上げを施す。なお、ポンプ本体内の
主軸部分が、直接下水に接触しないよう保護管を取り付けること。
15. 軸封部のメカニカルシールには、外部より圧力水を注入し、下水の浸入を防止す
ると同時に潤滑及び冷却作用を行わせること。
16. 回転部 重量 及び羽根 車に生ずるスラスト荷 重を受ける場合、長 時 間の連続運 転
に対しても過熱 しないようにすること。なお、スラスト軸 受 を油 潤 滑 とした場 合 、潤 滑
機構部には限界表示付油面計を付けること。
17. ポンプ廻り小配管の必要箇所は、SUS-TP(配管用ステンレス鋼鋼管、Sch20S 以
上)とする。
18. 連成計は隔膜隔測形 とし、指示部は1階床 上に設置すること。また、取出管口 径
は 20A 以上とし、元弁を設けること。
19. スラスト荷重は、ポンプにて受けるものとする。なお、連結軸は自在軸継手とする。
20. 運転水位及びポンプ井許容最高水位の運転に対して、振動の誘発、その他不都
合が発生しないこと。なお、締切運 転(起動 ・停止、試運転等の短 時間運転)を行う
場合も、本体並びに原動機その他に支障をきたさないこと。
36
21. 使用領域内において性能曲線に急激な変化のないこと。
22. 騒 音 は、ポンプを汚 水 (兼 用 )で使 用 し電 動 機 駆 動 の場 合 、電 動 機 (減 速 機 含
む)とポンプの合成騒音は機側 1m にて A 特性で 85dB 以下とする。
23. ポンプ性能の試験は、JIS B 8301 による。精度は等級 2 とする。ただし、判定基準
の下記事項はJISに優先する。
(1) 全 揚 程 及 び吐 出 し量 は、規 定 吐 出 し量 における揚 程 が規 定 全 揚 程 の 100%~
110%の間にあること。また、このとき排気管からの戻り水量は、吐出し量に含めない。
(2) ポンプ軸動力は、締め切り運転を含めた全運転範囲で規定動 力を越えてはなら
ない。規定動力とは、原動機がその定格出力においてポンプ軸端に入力しうる動力
である。
(3) ポンプ効率は、規定揚水量における効率とし、設計仕様の効率以上とする。
(4) 潤滑水の回収率は、97%以上とする。
24. ポンプ主要部材質については、次とする。
吐出ボウル
揚 水 管
吐出エルボ
FC (ねずみ鋳鉄品)
吸 込 ベル
ケーシングライナ
SCS、SUS または FC+SCS
羽 根 車
SCS
上 部 軸、下 部 軸
SUS(ステンレス鋼)
ス リ ー ブ
SUS または SCS
保 護 管
SUS
水 中 軸 受
ゴム
軸 封 部
メカニカルシール
ソールプレート
FC
架
SS(一般構造用圧延鋼材)
台
37
3.4
横軸両吸込渦巻ポンプ
1. 水道水を送配水するもので、自動運転、遠隔操作による運転を行うため常時監視
を行わないことを考慮のうえ設計製作すること。
2. ポンプは振動が少なく、円滑に運転ができるとともに、通常の使用範囲でキャビテ
ーション現象が発生しない構造とする。
3. ポンプの特性の流量-揚程特性曲線は、右下りのなめらかな曲線とし、急激な変
化のないこと。
4. 脈動低減対策として奇数羽根、位相ずれ羽根、渦巻き巻き始めにスキュー付を原
則とする。
5. 軸動力は、原動機の規定動力を超過していないこと。
6. ポンプ効率は、規定吐出量付近において最高値であること。
7. ポンプは、軸 継 手 を介 して電 動 機 と直 結 し、共 通 床 盤 上 に正 確 に据 え付 けるこ
と。
8. ケーシングは、内 外 面 とも平 滑 な鋳 肌 を有 する良 質 な鋳 鉄 製 で、軸 中 心 で上 下
二つ割構造とし、上部ケーシングを取り外すことにより回転体の取り外し及び点検が
可能な構造とする。また、ケーシング表面は結露水が溜まらない構造とする。
9. ケーシングとの接合部は、リーマボルト、ノックピン等を用い正確、容易に組立てで
きること。
10. 羽根車は一体鋳造品のクローズ形とし、表裏とも精密仕上げをし、回転バランスの
とれた構 造とする。ケーシングリング及び羽 根 車リングは、確実 容 易に取り替えがで
きる構造とする。
11. 主軸は、伝達トルク、ねじり及び振動に対して十分 な強 度を有し、パッキン部 、接
水部には、耐蝕、耐摩耗性を有するスリーブを入れること。
12. 軸受は振動、運転速度・荷重に十分耐え得る構造、材質とし、給油・排油方法に
ついては維持管理性を十分考慮すること。
13. 電動機との継手部隙間からエンドプレー量を制限すること。
14. グランド部には、ランタンリングを経て、自圧水を注入することとし、気密を保つとと
もに、減摩及び冷却作用を行わせること。尚、グランド部は、グランドパッキンとする。
15. ポンプ廻り小配管は SUS-TP(配管用ステンレス鋼鋼管、Sch20S 以上)により行い、
計器への導圧管は厚肉銅管(呼び径 10mm 以上) により体裁よく配管すること。ポ
ンプ吸 込 側 及び吐 出 側には、吐 出 圧 力 発 信 器 用 取 出 配管も指 定する位 置 まで備
えておくこと。尚、圧力計、連成計等は、見やすい位置に支持金具にて堅固に固定
すること。
16. 本特記以外の構造については、「JIS B 8322 両吸込渦巻ポンプ」に、ポンプ試験
は「JIS B 8301 遠心ポンプ、斜流ポンプ及び軸流ポンプの試験及び検査方法」に準
拠するものとする。ただし、吐出し量は、規定全揚程における吐出し量が規定吐出し
38
量の 100%~108%の間にあること。
17. ポンプ主要部材質については、次とする。
ケーシング
FC(ねずみ鋳鉄品)または FCD(球状黒鉛鋳鉄品)
羽 根 車
SCS(ステンレス鋼鋳鋼品)
主
機械構造用炭素鋼鋼材
軸
スリーブ
SUS(ステンレス鋼)
軸
ころがり軸受またはすべり軸受
受
共通床盤
3.5
FC(ねずみ鋳鉄品)
横軸片吸込渦巻ポンプ(清水用)
1. ポンプは振動が少なく、円滑に運転ができるとともに、通常の使用範囲でキャビテ
ーション現象が発生しない構造とする。
2. ポンプの特性の流量-揚程特性曲線は、右下りのなめらかな曲線とし、急激な変
化のないこと。
3. 吐出し量は、規定全 揚程における吐出し量が規定吐出し量、またはそれより大き
い値であること。
4. 軸動力は、原動機の規定動力を超過していないこと
5. ポンプは、軸継 手を介 して、電 動機と直 結し、共通 床 盤上に正 確 に据え付けるこ
と。
6. ケーシングは、内 外 面 とも平 滑 な鋳 肌 を有 する良 質 な鋳 鉄 製 で、分 解 組 立 が正
確、容易にできること。
7. 羽 根 車はクローズ形とし、表 裏とも精 密 仕 上 げをし、回 転バランスのとれた構 造と
する。
8. 主軸は、伝達トルク、ねじり及び振動に対して十分 な強 度を有し、パッキン部 、接
水部には、耐蝕、耐摩耗性を有するスリーブを入れること。
9. 軸受は振動、運転速度・荷重に十分耐え得る構造、材質とし、給油・排油方法に
ついては維持管理性を十分考慮すること。
10. 軸封は、グランドパッキンまたはメカニカルシールとする。
11. 本特記以外の構造については、「JIS B 8313 小形渦巻ポンプ」、ポンプ試験及び
検査方法は、「JIS B 8301 遠心ポンプ、斜流ポンプ及び軸流ポンプの試験及び検査
方法」に準拠するものとする。
39
12. ポンプ主要部材質については、次とする。
ケーシング
FC(ねずみ鋳鉄品)
羽 根 車
CAC(青銅鋳物)または SCS(ステンレス鋼鋳鋼品)
主
機械構造用炭素鋼鋼材または SUS(ステンレス鋼)
軸
スリーブ
SUS(ステンレス鋼)
軸
ころがり軸受
受
共通床盤
3.6
FC(ねずみ鋳鉄品)または SS(一般構造用圧延鋼材)
槽外形立軸渦巻斜流ポンプ
1. 水処 理センター、ポンプ所に流入する下水 揚排 水 用の立 軸渦 巻斜流ポンプで、
ゴミの巻き付き等を考慮した形状とする。
2. ケーシングと羽根車との摺動部に摩耗の際、簡単に取り替えられるライナをケーシ
ング側に取り付けること。
3. 羽根 車の形 式はオープン形とし、羽 根数を最少 限に設 計し、羽根 車ナットは廻り
止めを施すものとする。
4. 回転部重量及び羽根車に生じたスラストは、ポンプ上部に設けたスラスト軸受けに
て支持することを原則とし、長時間の連続運転に対しても過熱しないようにすること。
5. ケーシングは、分解組 立が容易であり、分解する場合には、羽根車が主軸に取り
付けられたまま上部に取り出せる構造とすること。分割結合部には、印籠、ノックピン、
軸継手等を用い、適所に吊り上げ用取手を備えること。
6. 主軸グランド部はメカニカルシールとして、外部より圧力水を注入 し、下水の浸 入
を防止すると同時に減摩及び冷却作用を行わせることを原則とする。
7. 中 間 軸 受 は、中 間 軸 の重 量 を支 持 すると同 時 に中 間 軸 の振 動 を防 ぐ構 造 とす
る。
8. 架台は、ポンプ運転時における荷重並びに振動等を十分考慮の上取り付けること。
また、架台には適宜グレーチングにて明り取りを付けること。
9. 中間軸受けは、中間軸の重量を支持すると同時に中間軸の振動を防ぐ構造とす
る。
40
10. ポンプ主要部材質については、次とする。
渦巻ケーシング
吸込ケーシング
FC(ねずみ鋳鉄品)
吐出ケーシング
ケーシングライナ
SCS(ステンレス鋼鋳鋼品)
羽 根 車
SCS または SUS(ステンレス鋼)
主
SUS
軸
ス リ ー ブ
SUS または SCS
架
SS(一般構造用圧延鋼材)
台
11. 軸 継 手 の構 造 については、本 設 備 に最 も適 したもので振 動 、偏 心 、捻 れに充 分
耐え、かつ軸方 向変 位にも対応し、中間 軸 にあたっては回転速 度 、トルクを充分 考
慮すること。
12. 中間 軸の必要 箇所には安全カバー等を設 けること。カバーは給油に便利な構造
とし、内部の状態を確認でき、取り外しが容易な構造とする。軸の弁箱貫通部は、シ
ールを行い水密を保ち、軸受はオイルレス構造とする。
13. 連結軸は、自在軸継手とする。
14. ポンプ廻り小配管の必要箇所は、SUS-TP(配管用ステンレス鋼鋼管、Sch20S 以
上)とする。
15. 連成計は、1階床上に設置すること。また、取出管口径は 20A 以上とし、元弁を設
けること。
16. 運転水位及びポンプ井許容最高水位の運転に対して、振動の誘発、その他不都
合を生ずることのないものとする。吸込ベル下端とポンプ井底との間隙は、0.8D(D:
ポンプ口径)程度とする。なお、締切試運転(起動、停止の短時運転)を行う場合も、
本体並びに原動機その他に支障をきたさないこと。
17. ポンプ性能の試験は、JIS B 8301 による。精度は等級 2 とする。ただし、判定基準
の下記事項は JIS に優先する。
(1) 全 揚 程 及 び吐 出 し量 は、規 定 吐 出 し量 における揚 程 が規 定 全 揚 程 の 100%~
110%の間にあること。また、このとき排気管からの戻り水量は、吐出し量に含めない。
(2) ポンプ軸動力は、締め切り運転を含めた全運転範囲で規定動 力を越えてはなら
ない。規定動力とは、原動機がその定格出力においてポンプ軸端に入力しうる動力
である。
41
(3) ポンプ効率は、規定揚水量における効率とし、設計仕様の効率以上とする。
3.7
水中斜流ポンプ
1. 種々の夾雑物を含む下水に使用するもので、その機能を充分発揮すること。
2. 軸封装置はメカニカルシールとする。
3. ポンプ主要部材質については、次とする。
ケーシング
FC(ねずみ鋳鉄品)
羽 根 車
SCS(ステンレス鋼鋳鋼品)
主
軸
SUS(ステンレス鋼)
軸
受
ボールベアリングまたはメタル
4. 電動機の冷却が必要な場合は、油または水により冷却を行うものとする。
5. ケーブル引出口は完全な水密構造とする。なお、吊上時及び運転時におけるケ
ーブルの保護を行うこと。
6. キャブタイヤケーブルの種別は製作所標準とする。
7. ポンプ廻り小配管の必要箇所は、SUS-TP(配管用ステンレス鋼鋼管、Sch20S 以
上)とする。
8. 保 護 装 置
1)浸水検知器は、電動機室内に水等の侵入を検知するもので、故障表示が可能な
構造とする。
2)過熱は、電動機の異常温度上昇を検知するもので、出力 11kW 以上は、サーマル
スイッチを有し、故障表示が可能な構造とする。11kW 未満は、オートカットを有する。
3.8
1.
2.
3.
4.
燃 料 ポンプ
油の圧送に用いるもので、これに適応する機能を有するものとする。
カップリングにより電動機と直結され、共通床盤上に固定するものである。
グランド部のシールは、メカニカルシールを原則とする。
ポンプ軸受は、ベアリングを原則とする。
42
3.9
汚 泥 ポンプ
1. 下水汚泥に使用するもので容易に分解組 立が行えるもので、その使用目的に充
分合致したものとする。
2. 羽根車は取扱汚泥に適した形状とし、汚泥中の浮遊物、夾雑物等により絡み・閉
塞する恐れのない構造および十分な通過断面を有すること。
3. サクションカバーは分解、清掃を十分考慮した形状とする。
4. ポンプと電動機はカップリング等で直結され、共通床盤上に固定されること。
5. 電動機は、ポンプの全運転範囲(締切運転を含む)での連続運転が可能であるこ
と。
6. ポンプには内部点検口を設ける。
7. グランドの封水は無注水メカニカルシールを原則とし、グランド水の飛散防止用ア
クリルカバーを設ける。
8. ポンプ主要部材質については、次とする。
ケーシング
FC(ねずみ鋳鉄品)
サクションカバー
特記仕様書による
羽 根 車
特記仕様書による
主
機械構造用炭素鋼鋼材またはSUS(ステンレス鋼)
軸
9. ポンプ廻り小配管の必要個所は、SUS-TP(配管用ステンレス鋼鋼管、Sch20S 以
上)または軟質ポリエチレン管とする。
10. ポンプ本体ドレン抜き口、圧力計取出口、グランド排水用口、サンプリング採取管
の径は 25mm 以上とする。
11. サンプリング採取管には、起動時のガスロック防止の為の電動ガス抜弁及び末端
に口径 200×L300mm の受け皿を設け、また受け皿には口径 50mm 以上のドレン口
を設けておくこと。
3.10
水中ポンプ(汚水・汚物用)
1. 種々の夾雑物を含む汚水・汚物に使用するもので、その機能を充分発揮するもの
とする。
2. 使用最低揚程においても、過負荷等の問題がなく運転できる構造とする。
3. 着脱式の場合は、ガイドパイプ、吊り上げ用の SUS(ステンレス鋼)チェン等を備え
43
ること。
4. 軸封装置はメカニカルシールとする。
5. ポンプ主要部材質については、次とする。
ケーシング
FC(ねずみ鋳鉄品)
主軸、ガイドパイプ、吸込ノズル
SUS(ステンレス鋼)
軸
ボールベアリング
受
予旋回槽
FRP
6. ケーブル引出口は完全な水密構造とする。なお、吊上時及び運転時におけるケ
ーブルの保護を行うこと。
7. キャブタイヤケーブルの種別は製作所標準とする。
8. ポンプ廻り小配管の必要箇所は、SUS-TP(配管用ステンレス鋼鋼管、Sch20S 以
上)とする。
9. 吸込ノズルは、吸込可能水位を低くするために、ポンプ吸込側に取り付けるもので
ある。
10. 予旋 回 槽は、浮 遊物 や沈殿 物を巻 込んで排出 させるためにポンプの吸 引流 れを
利用して渦流を発生させる装置で浮遊物等の堆積を防止するものである。
11. 本体の異常温度上昇を検知する保護装置を有すること。
12. 口径 100mm 以下のポンプ塗装は、製作所標準とする。
3.11
水中ポンプ(清水用)
1. 容易に分解 組立が行 える構造のもので、その使用目的に充 分 合 致したものとす
る。
2. 電動機は水封式、キャンド式または乾式(軸封部流動パラフィン)とする。
3. ポンプ主要部材質については、次とする。
ケーシング
FC(ねずみ鋳鉄品)または SUS(ステンレス鋼)
羽 根 車
CAC(青銅鋳物)、FC または SUS
主
SUS
軸
44
軸
受
ボールベアリングまたはメタル
4. ケーブル引出口は完全な水密構造とする。なお、吊上時及び運転時におけるケ
ーブルの保護を行うこと。
5.
6.
7.
8.
キャブタイヤケーブルの種別は製作所標準とする。
ポンプの振れ止めを考慮すること。
揚水管の適正な位置にポンプ吊上げ用のフック等を設けておくこと。
口径100mm 以下のポンプ塗装は、製作所標準とする。
3.12
立軸インラインポンプ
1. 容易に分解組立が行える構造のものでその使用目的に充分合致したものとする。
2. ポンプ主要部材質については、次とする。
ケーシング
特記仕様書による
羽 根 車
特記仕様書による
主
SUS(ステンレス鋼)
軸
3. 軸封装置はメカニカルシールとする。
3.13
自動給水装置
1. 負荷側使用水量に対応して自動給水するための設備で安定した運転が継続され
ること。
2. 2 台のポンプを備えるものとする。
3. 圧力タンクはポンプからの圧力水を蓄え、安定した圧力の給水を行うためのもので、
円筒形一般構造用圧延鋼材、 または、冷間圧延鋼板及び鋼帯 溶接構造とする。
4. 受水槽を設ける場合は、FRP 製または SUS 製とすること。
5. 制御箱がある場合は制御箱の構造は製作所標準とし、制御箱をつけない場合は、
圧力スイッチ、フロースイッチ等制御に必要な配線は端子箱(金属製)まで結線する
こと。
45
3.14
注 入 ポンプ
1. 流 体 をスムーズに、連 続 、定 量 に供 給 できる精 度 の高 い吐 出 量 制 御 構 造 を有 し
ていること。
2. 吐出量の調整は、運転中に計装装置により無段調整が可能であること。
3. 異常昇圧に対するダイヤフラムの保護装置を設けておくこと。
4. ポンプ主要部材質については、次とする。
用 途
部品名
次亜塩素酸ナトリウム、ポリ塩化アルミニウム
(PAC)、ポリ硫化二鉄、硫酸バンド
ダイヤフラム
PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)
ダイヤフラムヘッド
特記仕様書による
ボールバルブ
セラミック
吸込・吐出バルブシート
PVC(ポリ塩化ビニル)
吸込・吐出管
PVC(ポリ塩化ビニル)
共通床盤
SS(一般構造用圧延鋼材)+耐薬品塗装
46
第 4 節
4.1
送 風 機 設 備
送風機(鋳鉄製多段ターボブロワ)
1. 本機は、反応タンク等への送気に使用するもので、台数及びインレットベーンによ
る風量の調整運転に適合しその機能を充分発揮するものであること。
2. ケーシングは上下分割構造とし、回転部の気密はラビリンスシールによる。
3. インレットベーンは、ブロワ初段羽根車上流側に取り付け、制御入力信号により電
油操作機構を介してベーンの角度を変えることによって、風量を制御するものである。
なお、ベーンの角度が外部より確 認できるとともに、手 動 操作できること。また、ベー
ンの角度を指示するための電気信号を出力するとともに、制御用のリミットスイッチを
設けること。
4. 羽根車及び主軸は、動的釣合試験を行い JIS B 0905、G2.5 級以上にする。
5. 軸受は、上下分 割構 造とし、内1組はスラスト軸受とする。給油は、強制給油であ
る。
6. 継手は、偏芯、伸縮を配慮した撓み継手とする。
7. 共通床 盤の下部には防振ゴムを設けること。また、地震 等の水平 荷重に対し、床
盤の四隅にストッパを設ける等の考慮をすること。
8. 本 体 廻 り 小 配 管 は 、 操 作 、 点 検 を 充 分 考 慮 し た も の で 、 CUT ( 被 覆 銅 管 ) 、
SGP(配管用炭素鋼鋼管)とする。
9. 騒音については、工事共通仕様書(機械設備製作編)第 2 章第 5 節原動機設備
5.1 高圧三相誘導電動機を参照のこと。
10. 送風機主要部材質は、次を原則とする。
ケーシング
FC(ねずみ鋳鉄品)
軸
受
台
FC(ねずみ鋳鉄品)
羽
根
車
炭素鋼板またはアルミニウム合金鋳物
主
軸
SF(炭素鋼鍛鋼品)または機械構造用炭素鋼鋼材
床
盤
SS(一般構造用圧延鋼材)または FC
11. 個別強制潤滑装置
(1) 個別強制潤滑装置は、ブロワ1台に対し1組有する方式で、潤滑油を給油ポンプ、
潤 滑 油 冷 却 器 を経 てブロワ及 び必 要 によって電 動 機 の軸 受 に給 油 し、油 タンクに
戻すものである。
47
(2) 給 油ポンプはブロワ起 動 時に電 動 機 駆 動の補 助 給 油ポンプと、ブロワ運 転 中に
ブロワまたは電 動機 軸 から歯 車または直 結で駆 動される主 給 油ポンプより成 る。主
給 油 ポンプは停 電 時 のブロワ慣 性 運 転 時 も軸 受 等 の焼 損 を防 止 できる容 量 とす
る。
(3) 油 タンクは床 盤 の 一 部 を仕 切 るかまたは個 別 に 設 け、鋼 板 溶 接 製 で鋼 板 厚 さ
6mm 以上とし、油面計、ドレン抜き、ガス抜き、点検口等及び潤滑油一式を含む。
(4) 潤滑油冷却器は、多管式とし、内水、外油により熱交換する。また、必要により本
体の防食対策として犠牲陰極栓を設けるものとする。
(5) 強制潤滑油装置は、上記のほか2連切替形 油ろ過器、油圧調整弁、安全弁(ポ
ンプ内蔵形も含む)潤滑油配管弁類等から構成するものとする。
12. 各計器類は、機付を基本とし、集合計器 箱等(機械手配)を設ける場合は、共通床
盤上または、送風機基礎上に設置し構造・材質等については製作所標準とする。
4.2
送風機(鋼板製多段タ-ボブロワ)
1. 本機は、反応タンク等への送気に使用するもので、台数及びインレットベーンによ
る風量の調整運転に適合しその機能を充分発揮するものであること。
2. ケーシングは上下分割構造または、軸直角分割構造、吸込・吐出ノズル方向は上、
下、横-横とし、回転部の気密はラビリンスシールによる。ケーシング内部の流路壁
は耐食被膜により保護すること。
3. 羽根車及び主軸は、動的釣合試験を行い JIS B 0905、G2.5 級以上にする。
4. ころがり軸受の潤滑は非水冷のオイルバス方式とする。軸受箱は上下2分割構造
とし、油面計を付属させること。
5. 風 圧 に起 因 するスラストを考 慮 し、軸 受 の内 1組 はスラストを受 けられる軸 受 とす
る。
6. 継手は、偏芯、伸縮を配慮した撓み継手とする。
7. 各計器類は、機付を基本とし、集合計器 箱等(機械手配)を設ける場合は、共通床
盤上または、送風機基礎上に設置し構造・材質等については製作所標準とする。
8. 共通床 盤の下部には防振ゴムを設けること。また、地震 等の水平 荷重に対し、床
盤の四隅にストッパを設ける等の考慮をすること。
9. 騒音については、工事共通仕様書(機械設備製作編)第 2 章第 5 節原動機設備
5.1 高圧三相誘導電動機を参照のこと。
10. 送風機主要部材質は、次を原則とする。
48
ケーシング
SS(一般構造用圧延鋼材)
羽
車
アルミニュウム合金鋳物
主
軸
機械構造用炭素鋼鋼材
軸
受
ころがり軸受
根
共 通 床 盤
4.3
SS
容 積 形 ブロワ
1. 主要部の材質は、次を原則とする。
ケーシング
FC(ねずみ鋳鉄品)
軸
ころがり軸受
V
受
プ ー リ
FC
共 通 床 盤
SS(一般構造用圧延鋼材)
2. 共通床盤は防振構造とし、地震等の水平荷重に対する配慮を行う。
3. 冷却方式は空冷または、水冷とする。
4. 軸受の潤滑は油またはグリスによる自己潤滑とする。
4.4
湿 式 フィルタ
1. 本機は、反応タンク送気用空 気中の塵 埃等 を除去のためにブロワの吸込側に設
置するものであり、その機能を充分発揮するものであること。
2. 本機は、集塵パネル部、洗浄油槽部、駆動部、ケーシング、鋼製枠から構成され
るもので、集塵パネル部は集塵性の高い構造の金属性パネルとする。
3. 本機のフィルタ部は電動機により、常時空気通過部分を新鮮に保ち、効率よく連
続して使用し得るものとする。
4. 流速は、2.5m/sec 以下となること。
49
4.5
乾 式 フィルタ
1. 本機は、湿式フィルタの後方に設置するもので、湿式フィルタと組み合せて反応タ
ンク送気用空気中の塵埃に対しその効果を充分発揮するものであること。
2. 本機はフィルタ、フィルタ収納 部、駆動 部、外 枠より構 成されるもので、フィルタは
巻取方式とし、ろ過面で 30 ㎜以上の厚さを有すること。
3. 本機のフィルタ部は電動機により常時空気通過部分を新鮮に保ち、効率よく連続
して使用し得るものとする。
4. 流速 2.5m/sec 以下とすること。
4.6
潤滑油冷却器
1. 本 冷 却 器は送 風 機 等 機 器の軸 受部の潤 滑 及び冷 却を行う潤 滑 油を冷 却するも
ので、必要な伝熱面積を有するものであること。
2. 各部の材質は、次を原則とする。
冷 却 管
胴
体
CAC (伸銅品) 、SUS (ステンレス鋼)、 銅合金
またはニッケル合金
SUS(配管用ステンレス鋼管)または FC (ねずみ
鋳鉄品) または SGP(配管用炭素鋼鋼管)
50
第 5 節
5.1
原
動
機
高圧三相誘導電動機
1. 準拠規格は JIS C 4034-1、5~6、JEC2137、2100、6147 とする。
2. 騒音は単体無負荷で測定し、機側1m にて A 特性で、送風機用、導水・送配水ポ
ンプ、汚水(兼用)ポンプ用は 80dB 以下とする。また各負荷との合成騒音は、機側1
m で 85dB 以下(当面送風機については 1.5m で 85dB 以下)とし、雨水ポンプ用は
製作所標準とする。
3. 振動は JEC2137 の V10 以下とする。
4. 端子箱 内には電動機 本体用 接地 端子を設 けること。また、立軸 形の場合は集合
端子箱としⅠ次電線・Ⅱ次電線・制御電線を仕切板により区分けし離隔すること。
5. 銘板は仕様銘板のほか、回転方向銘板も取り付けること。
6. 被動機の全運転範囲(ポンプ駆動用の場合は締切運転を含む)での連続運転が
可能であること。
7. 始動及び水量制御に VVVF 方式を用いて速度制御を行う場合は、高調波、騒音、
振動等に対する特性を十分考慮したものとする。また、電気発信式の回転速度検出
装置を取り付けること。
8. 巻線形誘導電動機の始動は二次抵抗始動方式とし、始動電流は定格電流の
125%以下とする。但し始動制御器の制御回路は別途電気工事とする。
9. 巻線形誘導電動機はスリップリング、刷子、短絡装置類の保護カバーは防塵構造
とし、透明窓付点検扉を設けること。
5.2
低圧三相誘導電動機(汚水ポンプ、雨水ポンプ、送風機用)
1. 準拠規格は JIS、JEC、JEM とする。
2. 騒音は単体無負荷で測定し、機側1m にて A 特性で、送風機用、汚水(兼用)ポン
プ用は 80dB 以下とする。また各負荷との合成騒音は、機側1m で 85dB 以下(当面
送風機については 1.5m で 85dB 以下)とし、雨水ポンプ用は製作所標準とする。
3. 振動は JEC2137 の V10 以下とする。
4. 端子箱 内には、電動 機本体 用接 地端 子を設けること。また立軸 形の場合は集合
端子箱とし動力配線制御配線を隔離すること。
5. 銘板は仕様銘板のほか、回転方向銘板も取り付けること。
6. 被動機の全運転範囲(ポンプ駆動用の場合は締切運転を含む)での連続運転が
可能であること。
7. 始動及び吐出量制御に VVVF 方式を用いて速度制御を行う場合は、高調波、騒
51
音、振動等に対する特性を十分考慮したものとする。また、電気発信式の回転速度
検出装置を取り付けること。
5.3
ディーゼル機 関
1. 本機はポンプの原動機として使用するもので、その起動及び操作は確実容易にし
て、円滑な運転が行い得ると共に常時の保守、点検に便利な構造とする。
2. 強 制 冷 却 方 式 は機 関 を駆 動 装 置 とする冷 却 水 ポンプによる。また、本 機 が原 動
機 となる主 機 (ポンプ・減 速 機 )に冷 却 水 ・潤 滑 水 が必 要 な場 合 も同 様 とする。尚 、
冷却水ポンプは、機関直結又は歯車を介した構造とし、冷却水入口前にはストレー
ナを設けること。
3.
4.
5.
6.
本機は、過負荷 110%に対して 1 時間耐えるものとすること。
過給器・空気冷却器等を必要に応じ設け軽量・小型化を計ること。
本機には保守や点検等のために、機関ターニング装置を設けること。
本機を運転する場合は、燃料消費量、排気温度、冷却水温度、潤滑油圧力、回
転数(機械式による)、出力(ラックの読み)等の測定を行うためこれに必要な付属装
置を設けること。
7. 床 盤は、本体 及び外 側 軸受を受けるのに充 分な強度を有すると共に、機 関の振
動に対しても充分耐え得る剛性構造のものとする。
8. 点検歩廊・手摺・階段は、各温度計等の点検、及び完全手動起動操作が可能な
構造とし、手摺高さは 1100mm とする。
9. 各部の主要材料は、製作所標準とする。
10. 燃 料 噴 射 ポンプは各 気 筒 毎 に備 え、容 易 に燃 料 の調 節 ができると共 に、吐 出 し
量指示機構を有すると共に抽気機構も有すること。
11. 各シリンダ毎に温 度 計 、検 爆 コック及 びインジケーター取 付 口 付 開 放 弁を設ける
ものとする。
12.
13.
14.
15.
始動時に燃料噴射量を調整する燃料制限装置を設けること。
集合排気管には体裁よく断熱材及び遮へいカバーを施すものとする。
負荷の変動に伴い自動的に燃料油量を調節するための調速機を設けること。
燃 料 流 量 計は機 関の燃 料 消 費 量を積 算 表 示するために使 用 するもので最 小目
盛は1 程度で、積算桁数は千の位以上とする。 燃料計内部ギアの破損等による燃
料閉塞を伴わない構造、または処置を施すものとする。 なお、燃料流量計の流入前
方には、清掃が容易なストレーナ(切替式)を設けておくものとする。
16. 消音器は添付図に示す指定場所上に固定するもので、機関に適応し得る充分な
容積のもので、消音効 果の大なるものとする。なお、排気管には適宜伸縮継手を設
け、排気口には防鳥金物を設けるものとする。
52
17. 潤 滑 油 系 統
(1) 潤 滑 油は、強 制 給 油 式とし、機 関と直 結 又 は歯 車を介した歯 車 式 潤 滑 油ポ
ンプにより、油留槽内の潤滑油を所要部に注油するものとする。また、給油は手
動ポンプにても行い得ること。
(2) 本 系 統 内 には、油 面 計 測 装 置 、冷 却 装 置 、ストレーナ(切 替 式 )、圧 力 調 整
安全弁、圧力計及び温度計等の必要な装置並びに計器類一切を備えるものと
する。
18. 回転検出器(低速度・規定速度・過速度・回転信号)、潤滑油圧スイッチ、潤滑油
温度スイッチ、冷却水温度スイッチ、冷却水流水スイッチ等を装備すること。
19. 始動空気槽は、圧力容器合格品とし、圧力計 1 個と圧力スイッチ 3 個(空気槽圧
力低・空気槽圧力高・空気圧縮機自動運転)付きとする。
20. 付属の空気槽にて、空気圧力 2.9MPa から手動/自動操作で 5 回以上始動でき、
1.5MPa でも始動できること。また、始動用空気圧縮機の自動運転範囲内(最低)圧
力で、1 回以上自動始動できること。
53
第 6 節
6.1
減
動力伝達設備
速
機
1. 本 機は、歯 車 機 構で原 動 機の回 転 数を減 速して被 動 機の定 格 回 転 数に合 致さ
せるものである。
2. 歯車は、強度及び摩耗を考慮した材質で製作したものとする。
3. 油圧クラッチ、歯車及び軸受への潤滑給油は、強制潤滑給油式とする。
4. 強制潤滑給油装置は、直結ポンプ、電動ポンプ、冷却装置、検流器、切替式スト
レーナ、弁等から構成されるもので、給油については手動ポンプによって行うことも出
来る構造とすること。
5. ケーシング主要部は、FC (ねずみ鋳鉄品)または SS (一般構造用圧延鋼材)とし、
限 界 表 示 付 油 面 計 、温 度 計 、通 気 装 置その他の所 要 計 器 類 、保 護 装 置 等を備え
たものとする。なお、機器回りの小配管は、防振対策を施すこと。
6. 銘板は仕様銘板のほかに回転方向銘板も取り付けること。
6.2
減速機(油圧クラッチ内蔵)
1. 本 機は、歯 車 機 構で原 動 機の回 転 数を減 速して被 動 機の定 格 回 転 数に合 致さ
せるもので、内 蔵 する継 手 で原 動 機 の単 体 運 転 ができるクラッチ作用 を有するもの
である。
2. 歯車は、強度及び摩耗を考慮した材質で製作したものとする。
3. 油圧クラッチ、歯車及び軸受への潤滑給油は、強制潤滑給油式とする。
4. 強制潤滑給油装置は、直結ポンプ、電動ポンプ、冷却装置、検流器、切替式スト
レーナ、弁等から構成されるもので、給油は手動ポンプによって行うことも出来る構
造とすること。
5. ケーシング主要部は、FC (ねずみ鋳鉄品)または SS (一般構造用圧延鋼材)とし、
限 界 表 示 付 油 面 計 、温 度 計 、通 気 装 置その他の所 要 計 器 類 、保 護 装 置 等を備え
たものとする。なお、機器回りの小配管は、防振対策を施すこと。
6. 油圧クラッチ用電 磁弁 はシングルソレノイドとし、構造は(常時-入・励磁-切・ス
プリングリターン)のものとする。
7. 銘板は仕様銘板のほかに回転方向銘板も取り付けること。
8. セラミックス軸受を用いたポンプの場合、原動機の単独運転時に起こる羽根車の
つれ回りを防ぐため、ブレーキを取り付けるものとする。尚、クラッチに連動させた油
回路とすること。
54
6.3
減 速 機 (流 体 継 手 内 蔵 )
1. 本 機は、歯 車 機 構で原 動 機の回 転 数を減 速して被 動 機の定 格 回 転 数に合 致さ
せるもので、内 蔵する流体継 手で原 動機の単体運 転ができるクラッチ作用 及びトル
ク変動の吸収、緩衝、軸のねじれ振動を防止するものである。
2. 歯車及び継手は、強度及び摩耗を考慮した材質で製作されたものとする。
3. 流体継手、歯車及び軸受への潤滑給油は、強制潤滑給油式とする。
4. 強制潤滑給油装置は、直結ポンプ、電動ポンプ、冷却装置、検流器、切替式スト
レーナ、弁等から構成されるもので、給油は手動ポンプによって行うことも出来る構
造とすること。
5. 流体継手への充排油は、切替弁で行うものとし、手動でも充排油が可能な構造と
すること。
6. ケーシング主要部は、FC (ねずみ鋳鉄品)または SS (一般構造用圧延鋼材)とし、
限界表示付油面計、温度計通気 装置その他の所要計器類、保 護装置等を備えた
ものとする。なお、機器回りの小配管には、防振対策を施すこと。
7. 銘板は仕様銘板のほかに回転方向銘板も取り付けること。
55
第 7 節
7.1
荷 役 設 備
天 井 走 行 クレーン
1. 製作にあたっては、 厚生 労働省令「クレーン等安全規則」、 厚生 労働省告示「クレ
ーン構造規格」、JIS B 8801 及びその関連規格、引用規格に準拠すること。
2. クレーン構造規格において、次の事項を適用する。
等
級
A
作 業 係 数
1.0
ロープの種類
1 グループ
3. 操作力は次を原則とする。
定 格 荷 重
巻
上
げ
走 行 ・横 行
20t 未満
200N 程度
200N 程度
20t 以上
400N 程度
200N 程度
4. 走行ガータ-の片側に保守・点検用歩廊を設け、手摺は歩廊の両側及びトロリに
設けるものとする。
5. 横 行 用 レールは、溶 接にて固 定し、両 端 部 には車 輪 止めを備 えるものとする。な
お、走行用車輪は、両フランジとする。
6. 巻胴は、半分を右ねじ、他の半分を左ねじにした 2 本掛で、表面はロープ溝形に
機械仕上げされたものとする。巻胴へのロープの巻付けは、一重巻きを原則とし、は
ずれ止めを取り付けること。
7. ブレーキはメカニカルブレーキとし、巻 上 下 げの操 作を停 止 したときは、ただちに
荷重を完全に保持して停止できること。
8. 巻上速度の切替えは原則としてクラッチ無し方式とする。
9. 軸受には、できる限り無給油式ボールベアリングユニットを用いること。
10. トラニオンは溝車の側板にはめ込むものとし、トラニオンとフックの間にボールベア
リングを入れ自由に回転出来るものとする。
11. 操作チェンの材質は SUS (ステンレス鋼)とし、下限は床上 300mm とする。
12. 地 震 時 にクレーンガータ、トロリ等 の脱 輪 、転 倒 対 策 として、クランプまたはラグを
付けた構造とする。
56
7.2
壁 付 型 ジブクレーン
1. 本機は、 Iビームをブラケットを用いて壁に取り付けるものである。
2. I ビームは手動旋回式とし、旋回角度は 0~180 度とする。
7.3
1.
2.
3.
4.
5.
6.
電 動 ホイスト
JIS C 9620 及びその関連規格、引用規格、クレーン構造規格に準拠すること。
構造、材質、塗装仕様等製作所標準とする。
クレーン構造規格における等級は C 以上、JIS における等級は M5 以上とする。
巻上速度、横行速度は JIS による。
キャブタイヤケーブルによる給電方式を原則とする。
巻上電動機、横行電動機とも短時間定格 30 分とする。
57
第 8 節
8.1
水 処 理 設 備
汚泥かき寄せ機(チェン式)
1. 本機は、沈殿池底 部 に堆積した汚泥を処 理効果に支障なくフライトにより汚泥溜
りまでかき寄せる装置である。
2. 本 機 は連 続 運 転 とする。なお、逆 転 操 作 時 に支 障 を生 じないよう考 慮 しておくこ
と。
3. 減速機駆動チェンはローラーチェンとし、減速機駆動スプロケットホイールの歯先
表面には適切な熱処理を施し充分な伝達強度を有すること。ただし、減速機駆動チ
ェンが水中部にかかる場合は、次項(4)のとおりとする。
4. 接水部駆動チェンは、ステンレスブッシュドチェンとする。
5. 本装置に使用する軸類の内、スプロケットホイールと摺動するジャーナル部には、
スリーブを嵌入すること。
6. 本機は、1池毎にても運転できるようにしておくこと。そのための切りはなし機構は、
シャーピンを用いた構造が簡単で作動確実なものとし、スプロケットホイールとの摺動
部には無給油式ブッシュを嵌入すること。
7. 水上部の軸受は、上 下分割式とし、裏金に無給油式ブッシュをはめ込んだものと
する。
8. フライトは使用目的を充分満足したもので、合成木材とする。
9. フライトには、上下のレール摺動部に取替可能なシューを取り付けること。また、浮
力による脱線及び汚泥の掻き寄せに支障をきたす恐れのある場合は、必要によりバ
ランスウエイトを取り付ける。
10. レールは、シューとの適合性を考慮した SUS (ステンレス鋼)を使用すること。
11. 上部レールのブラケットは、腐食を考慮した厚さ 9mm 以上の鋼材を使用すること。
12. 水 中 軸 受 は、筒 形の固 定 軸 受 (水 中 中 間 軸 受 は筒 形で無 くても可)とし、耐 食 、
耐摩耗性を考慮したブッシュを嵌入し、点検時に水中軸が容易に着脱できる構造と
すること。
13. 主務チェン用スプロケットホイールで、駆動 軸以外は内部に耐 食 、耐摩耗性を考
慮したブッシュを嵌入すること。
14. 電 動 機 及 び減 速 機の床 盤は共 通 とし、押しボルトで減 速 機をスライドできること。
なお、作業空間も考慮すること。
15. 主務チェン破断検知装置は、従動軸の動作を水中部または池上に設置した近接
スイッチにて検出できる機構を有し、外部警報接点付とすること。
16. 主務チェン一連に付きフライト 4 本程度にゴム板を取り付け、フライトと床面の隙間
の汚泥を掻寄せ、滞溜しないようにすること。
58
17. 保護 装置は、シャーピン式 とし、使 用 外 付属 品として取付 箇所 当たり2本を納品
すること。
18. 各部の材質等は、次を原則とする。
電
動
機
減
速
機
SS(一般構造用圧延鋼材)
押しボルト:SUS(ステンレス鋼材)
共 通 床 盤
駆動チェン、ホイール等カバー
SUS(ステンレス鋼)
蝶番:SUS(ステンレス鋼材)ボルト
減速機 駆動チェン
ローラーチェン
同上用スプロケットホイール
FCD (球状黒鉛鋳鉄品) 歯先には熱処理
接水部駆動チェン
ステンレスブッシュドチェン
同上用スプロケットホイール
歯先等は特記仕様書による。
シャーピン付スプロケットホイール
FCD (球状黒鉛鋳鉄品)
摺動部:無給油式ブッシュ
チェン緊張装置
SCS(ステンレス鋼鋳鋼品)の一体形
水上部軸受
軸
類
主務チェン
主務チェンスプロケットホイール
FC(ねずみ鋳鉄品)
摺動部:無給油式ブッシュ
機械構造用炭素鋼鋼材
摺動部:スリーブ(SCS(ステンレス鋼鋳鋼品)または SUS(ステ
ンレス鋼))を嵌入
ステンレスチェン(平均破断強度:特記仕様書による)
歯先等は特記仕様書による。
従動スプロケットホイールには、ブッシュを嵌入
中部軸受(駆動軸)
FCD(球状黒鉛鋳鉄品)
摺動部:無給油式ブッシュ
水中部軸受(従動軸)
FCD(球状黒鉛鋳鉄品)
フライト
合成木材
シュー
特記仕様書による
バランスウエイト(必要な場合)
SUS(ステンレス鋼)
レール
SUS(ステンレス鋼)
上部レールブラケット
SS(一般構造用圧延鋼材)
主務チェン破断検出装置
要部 SUS(ステンレス鋼)
駆動チェンたるみ検出装置
要部 SUS(ステンレス鋼)
59
19. 床上 部の駆 動チェン、ホイールには、危 険防 止のためのカバーを取り付け、点 検
口を設けておくものとする。
20. 駆動チェン及び主務チェンのオフセットリンクは、標準的に1条に1個取り付けるこ
ととし、取り付けない場合は、使用外付属品として納品すること。
8.2
汚泥かき寄せ機(中央駆動式)
1. 本機は、池底部に堆積した汚泥を効率よくレーキにより汚泥溜りまでかき寄せる装
置である。
2. 本機は駆動 装置、フィードウェル、鋼製ブリッジ、旋回台、レーキ、必要によりスカ
ムスキマ等から成り、中央を駆動する駆動装置からセンターケージに取り付けられた
レーキアームに回 転 力 を与え、池 底 の汚 泥 をレーキアームに取 り付 けられたレーキ
で連続的に池中央の汚泥ピットへかき寄せるものである。池水面に発生したスカムは
スカムアームに取り付けたブレードによりパイプスキマに集め排出する。なお、駆動部
はコンクリート支柱(別途工事)上に旋回台を設けて設置する。
3. 駆 動 装 置は電 動 機 ,減 速 機 ,歯 車 ,チェン等を使 用し安 全 ,確 実 に動 力を伝達
できるものとし、保守点検が容易な構造とする。露出回転部分で危険個所は安全カ
バーを設けること。
4. ブリッジ上面の点検歩廊は巾 1m 以上、中央駆動部周りは点検,補修等に必要な
スペースを確保し、厚さ 6mm の縞鋼板張りとする。また、要部には点検用蓋を備え、
両側には手摺を設けること。
5. フィードウェルはセンターケージに強固に取り付け、流速をすみやかに減じ、整流
効果の大きいものとする。また、フィードウェル内のスカム排出を考慮し、開口等を設
けること。
6. センターケージは、レーキアームを強固に保持するとともに捩り応力等に対して十
分な強度を有するトラス構造とする。
7. レーキアームは 2 本としトラス構造とする。レーキアームは、ターンバックル等により
槽底部とのすきま調整ができること。
8. レーキはレーキアームに強固に取り付けるとともにかき残しの生じないよう、各レー
キをラップさせること。またレーキは SUS (ステンレス鋼)製とし、先端にはゴム板を取
付け、槽底部とのすきま調整ができること。
9. スカムスキマはレーキアームに強固に取り付け、スキマの先端には可動板を設け、
スカムパイプへのスカム排除が円滑に行えるものとする。また、汚泥濃縮槽に設置す
る場合には、ピケットフェンスを設けること。
10. スカムパイプはスキマよりの受入れ及びスカムピットへの排出に適した形状とし、形
鋼にて支持するものとする。
11. スカムバッフルプレートは SUS (ステンレス鋼)製としスカム流出防止に適した構造と
60
し、サポートにより強固に据付けるものとする。
12. 槽外で汚泥の性状等の調査が行うための検水管を設ける場合には、槽側部に長
さを変えた 4 本の検水管(SUS-TP(配管用ステンレス鋼鋼管))を設けるものとする。ま
た、検水管のバルブ操作箇所に、汚泥の飛散防止のための処置を施すこと。
13. 装置各部は腐食及び摩耗に対して十分な肉厚を有すること。特に接水部は材質
も考慮し、必要に応じて SUS(ステンレス鋼)等を使用すること。
8.3
手動式スカム除去装置
1. スカム除去装置
(1) 本装置は、上 段・下段 沈殿池の水 面に発生 するスカムを上澄水と共にスカムトラ
フまで流出させ除去するものである。
(2) 本 体は、ウォーム(SUS(ステンレス鋼 ))とウォームホイール(CAC(りん青 銅 鋳 物))
にて、スカム除去パイプを回転させる構造とする。
(3) スカム除去 用パイプは、SUS-TP(配 管 用ステンレス鋼 鋼 管 )で、水 中 部の軸 受 部
には SUS(ステンレス鋼)のスリーブを嵌入すること。
(4) 軸 受 部 に給 油 を要 する場 合 は池 上 部 から容 易 にできるものとし、給 油 配 管 を体
裁よく配管すること。
2. 手 動 開 閉 台
(1) 軸 受 部 に給 油 を要 する場 合 は池 上 部 から容 易 にできるものとし、給 油 配 管 を体
裁よく配管すること。
(2) 上記各装置は FC(ねずみ鋳鉄品)のスタンド上に取り付けること。
(3) 減速装置の歯車及び軸類は、耐摩耗性等を考慮した材質のものとする。
(4) 軸受はころがり軸受とし、スラストが生じる場所にはスラスト軸受を用いる。
(5) ギャーボックスは FC(ねずみ鋳鉄品)とし、グリス潤滑とする。
(6) 手動ハンドルは FC(ねずみ鋳鉄品)の丸形で回転方向上流側、下流側を明示し、
ハンドル中心までの距離は、操作面より 850mm 程度とする。
(7) スピンドルは SUS(ステンレス鋼)、スピンドルの継手は FC(ねずみ鋳鉄品)とするこ
と。
(8) ハンドル操作力は 100N 以下とする。
8.4
連動式スカム除去装置
1. 本装置は、沈殿池水面に発生するスカムを、上澄水と共にスカムトラフに流出させ、
除去するものである。
61
2. 本体は、汚泥かき寄せ機に連動して、間欠的 に作動する構造とする。なお、作動
間隔を調整できるものとする。
3. 本体の作動は、汚泥かき寄せ機連動以外にも、手動で操作ができる構造とする。
4. フロ-トは、下水に対して耐食性が優れた材質とする。
また、可動連結部は、耐腐食性、摺動性、耐摩耗性のある材料とすること。
5. 主要部の材質は、次を原則とし、充分な強度を有すること。
本 体 トラフ
ア-ム・ロッド
SUS(ステンレス鋼)
ブ ラ ケ ッ ト
ゴ ム 部
8.5
材
耐油性ゴム
機 械 撹 拌 式 曝 気 装 置(水中駆動型)
1. 本機は、反応タンク内に設置し、タンク内の混合と酸素供給を行うものである。
2. 速度制御有の場合は任意の撹拌力により酸素供給を行うために電動機の回転数
制御を行う構造とすること。
3. 本機の構造は脱着式とし、ガイドパイプ、吊り上げ用のチェン等を備えること。
4. 主要部の材質は、次を原則とする。
吸込,吐出ケ-シング
FC(ねずみ鋳鉄品)
吸込案内筒
SUS(ステンレス鋼)または FC(ねずみ鋳鉄品)
羽
車
SUS(ステンレス鋼)または SCS(ステンレス鋼鋳鋼品)
軸
SUS(ステンレス鋼)または
SCM(ニッケルクロムモリブデン鋼鋼材)(スリーブ付)
主
根
エアレータ用 架 台
SUS(ステンレス鋼)
ガイドパイプ
吊り上げ用チェン
SUS(ステンレス鋼)
5. 駆動 装 置は、乾 式 水 中 電 動 機,減速 機から構成されることを原 則とする。なお、
水圧、汚物等の条件下で連続運転に十分な耐力を有したものとする。
6. 軸封装置は、ダブルメカニカルシ-ルまたはシ-ルセット方式を用い、運転、停止
中を問わず異物が機内に侵入しないものとする。
62
7. 羽根車は軸 流式とし、汚水中の浮 遊物,夾 雑物等のからみ付着 防止を考慮した
形状とすること。
8. 保 護 装 置
(1) 浸水検知器を有し、故障表示が可能な構造とする。
(2) 過熱は、電動機の異 常温度上昇を検知するもので、サーマルスイッチを有し、故
障表示が可能な構造とする。
9. ケ-シング内 への送 気 は、ガイド兼 用 の送 気 管 (SUS-TP(配 管 用 ステンレス鋼 鋼
管))を経由して行い、送気管はフランジにて取り合いとする。
10. 酸素移動動力の効率 は、清水温 度 20℃、101.3kPa(1気圧)、初期溶存酸素 濃
度 0.0mg/l とした時の酸素移動量(速度)を、撹拌機と送風機の合計軸動力で軸動
力当りに換算した値とする。
11. 底部流速とは、反応タンク底面より 100mm 上での流速とする。
8.6
機械撹拌式曝気装置(槽外駆動型)
1. 本機は、反応タンク内に設置し、タンク内の混合と酸素供給を行うものである。
2. 本機は任意の撹拌能力により酸素供給能力を得るために、電動機の回転数制御
を行う構造とする。
3. 主要部の材質は、次を原則とする。
ケ ー シ ン グ
SUS(ステンレス鋼)
イ
ラ
SCS(ステンレス鋼鋳鋼品)
軸
SUS(ステンレス鋼)
管
SUS-TP(配管用ステンレス鋼鋼管)
ン
ペ
主
送
気
エアレータ用架台
4.
5.
6.
7.
SUS(ステンレス鋼)
本機は、分割搬入、搬出が可能な構造であること。
減速機は、主軸及びインペラを吊り下げる構造とし、十分な強度を有すること。
減速機の潤滑はオイルバス方式とする。
撹拌機主軸と減速機軸及び減速機軸と電動機軸との接合は、フランジカップリン
グを原則とする。
8. 撹拌機架台には、水面部が点検できるよう蓋を設けること。
9. 酸素移動動力の効率 は、清水温 度 20℃、101.3kPa(1気圧)、初期溶存酸素 濃
63
度 0.0mg/l とした時の酸素移動量(速度)を、撹拌機と送風機の合計軸動力で軸動
力当りに換算した値とする。
8.7 超微細気泡散気装置(メンブレン式散気装置)
1. 本装置は、送風機から送られる空気中の酸素を効率的に反応槽内の汚泥混合
液に溶解させ、活性汚泥に BOD、SS 等の除去を行なわせると同時に、汚泥混合液
を有効に攪拌混合するものである。
2. 本装置は、径の小さい超微細気泡を発生できる構造とし、非常に高い酸素溶解
効率と均一な発泡性能を有するものとする。また、目詰まりしにくい構造とし、連続
散気はもとより、間欠散気や散気停止等の広い風量制御範囲の運転においても、
長期に渡り安定した性能を保持できるものとする。
3. 本装置は、定置式とし、底部流速を確保して槽内を均一に散気撹拌できるように
均等配置とすること。
4. 本装置は、本体、ライザー管、ライザー管元弁及び自動圧損上昇予防装置等か
ら構成される。なお、本体が最下となるように設置することを原則とするが、反応タ
ンク内の送気管に凝縮水が溜まる配置の場合は、送気管から溜まった凝縮水を容
易に排除できる装置を設けるものとする。
5. 本体は、散気膜、ベース、固定枠、及び架台等から構成される。架台は、反応タ
ンクに固定され設定された散気水深を確保するものとし、その取付は、振動等に対
してダブルナット等の方法によりゆるみ止めの処置をするものとする。
6. 本体の主要部の材質は次を原則とする。
項 目
散気膜
ベース
固定枠
ライザー管等
架 台
材 質
特殊ポリウレタンまたは特殊シリコン
SUS(ステンレス鋼)または合成樹脂
SUS(ステンレス鋼)または合成樹脂
SUS(ステンレス鋼)または合成樹脂
SUS(ステンレス鋼)
7. ライザー管及びその周辺の配管は、ステンレス製(SUS304TPSch20S 以上)を原
則とするが、合成樹脂管(ポリエチレン管等)を用いてもよいものとする。なお、ライ
ザー管と本体との接続には可撓性を持たせた構造とする。
8. ライザー管元弁はバタフライ弁とし、任意の開度に設定し固定できる構造とすると
ともにその材質は耐食性を有するものとする。また、本弁はスラブより容易に操作で
きる位置に設置するものとする。
9. 自動圧損上昇予防装置は、高い酸素溶解効率と均一な発泡性能を維持するた
64
めのもので、耐食性を備えた自動弁等とこれらの弁を制御する制御盤等よりなり、
自動運転または手動運転を選択可能とすること。また、自動圧損上昇予防装置の
動作信号は、外部発信可能となるように接点を設けること。
10. 自動圧損上昇予防装置用制御盤の仕様は次を原則とする。
項 目
形 式
運転及び操作概要
制御範囲
適
用
仕 様
スタンド型または自立型
現 場 自 動 運 転 及 び タ イマ ー 自 動 運 転 / 手
動 運転の切替とする。
他 の池 および系列 と同 時 に自 動 圧 損 上 昇
予防装置の動作をしないようにすること。
自動弁(空気遮断弁及び圧抜き弁等)
工事共通仕様書(電気設備工事編)
ただし、第5編 機器製作者を除く。
11. 二 次 側 配 線 工 事 (制 御 盤 から自 動 圧 損 上 昇 予 防 装 置 までの配 線 工 事 )は本 工
事範囲(機器付属)とする。
65
第 9 節
9.1
貯 留 設 備
重油タンク(屋内タンク)
1. タンクには、フランジによる注油口、送油口、返油口、排油口、通気口、油面計等
の取付座を設けること。
2. タンク等は消防法等関連法令により製作されたものであること。
3. タンクは、10,000L 未満は 6mm 以上、10,000L 以上は 9mm 以上の SS(一般構造
用圧延鋼材)溶接構造とすること。
4. タンク上部には、気密点検口を設けること。
5. 直読油面計はフロート式・DC4~20mA の出力信号を出すものとし、油量と液位の
2重目盛とする。なお、目盛板は白地とし、油量は赤、液位は黒にて目盛ること。
6. 点検上必要な場合は、タンク内部にもタラップを設けること。
7. 注油装置、通気金物等を設けること。
8. 注油口は、JIS B 9912 に準拠して製作されたものとし、結合部の大きさの呼び径
は 65、雄ネジ、鍵付タイプとする。ただし、ねじ山の数は 6 以上とすること。
9.2
重油タンク(地下タンク)
1. タンクには、フランジによる注油口、送油口、返油口、除水口、通気口、油面計等
の取付座を設けること。
2. タンク等は消防法等関連法令により製作されたものであること。
3. タンクは、10,000L 未満は 6mm 以上、10,000L 以上は 9mm 以上の SS(一般構造
用圧延鋼材)溶接構造とすること。
4. タンク上部には、気密点検口を設けること。
5. 直読油面計はフロート式・DC4~20mA の出力信号を出すものとし、油量と液位の
2 重目盛とする。なお、目盛板は白地とし、油量は赤、液位は黒にて目盛ること。又、
地下タンク付近に日射対策した指示計盤および指示計を設けること。
6. 注油装置、計量口、通気金物等を設けること。
7. 注油口は、JIS B 9912 に準拠して製作されたものとし、結合部の大きさの呼び径
は 65、雄ネジ、鍵付タイプとする。ただし、ねじ山の数は 6 以上とすること。
8. 電 気 防 食 装 置は、流 電 陽 極 方 式とし、地 下 タンク室の配 管 貫 通 部 ・通 気 管 立 上
部・計量器立上部は絶縁材にて保護すること。
また、本装置には点検ボックスを設けること。
66
9.3
重油ヘ ッ ド タ ン ク(サービスタンク)
1. タンクには、フランジによる給油口、送油口、返油口、排油口、通気口、油面計等
の取付座を設けること。
2. タンク等は消防法等関連法令により製作されたものであること。
3. タンクは厚さ 4.5mm 以上の SS(一般構造用圧延鋼材)溶接構造とすること。
4. タンク底部には、清掃のための集水ピットを設ける等、完全な油抜きができる構造
とすること。
5. タンク上部には、気密点検口を設けること。
6. 直読油面計はフロート式・DC4~20mA の出力信号を出すものとし、油量と液位の
2 重目盛とする。なお、目盛板は白地とし、油量は赤、液位は黒にて目盛ること。
7. 通気金物等を設けること。
9.4
水 槽 (FRP)
1. 槽は、腐食、水圧を充分考慮したものとすること。
2. パネル組立型 とは、パネルを組立 ボルト・ナット類を用 いて接合して組み立てるも
のをいい、その組立ボルト・ナット類は SUS(ステンレス鋼)製を原則とする。ただし、内
部の気 相 部において腐食が予 想される場 合は、その部分のボルト、ナット類を合成
樹脂等の防護材で覆ったものとすること。
3. 一体型とは、一体成型品もしくは複合板パネルを樹脂等で接着して一体構造とす
るものをいう。
4. 水槽には点検口、槽 内用タラップ(メーカー標準)及び槽 外用タラップを設け、内
部及び上部の点検が出来る構造とすること。
5. 水槽には、フランジによる給水口・揚 水口・オーバーフロー口・排水口・水位 計取
付座等を設けること。
6. 直読水位計には、SUS の保護管を設け、単独にドレン排除できるよう弁を設けるこ
と。また、目盛板は SUS 製で、水量と水位の二重目盛とする。
7. ボールタップ接続口には、原則として波立ち防止板等を設置すること。ただし、呼
び径 20mm 以下の場合については、必要に応じて設置すること。
8. 水槽の底部は、清掃のための集水ピットを設ける等、完全な水抜きができる構造と
すること。
9. 平架台、槽外用タラップには、溶融亜鉛メッキを施すこと。
10. 耐震強度計算書を提出すること。
67
9.5
水 槽 (SUS)
1. 槽は、腐食、水圧を充分考慮したものとすること。
2. パネル組立 型とは、パネルを組 立 ボルト・ナット類を用いて接 合して組み立 てるも
のをいい、その組立ボルト・ナット類は SUS(ステンレス鋼)製を原則とする。ただし、内
部の気 相 部において腐食が予 想される場 合は、その部分のボルト、ナット類を合成
樹脂等の防護材で覆ったものとすること。
3. 一体型とは、パネルを溶接接合して一体構造とするものをいう。
4. パネルの材質は、SUS とする。
5. 水槽には点検口、槽 内用タラップ(メーカー標準)及び槽 外用タラップを設け、内
部及び上部の点検が出来る構造とすること。
6. 水槽には、フランジによる給水口・揚 水口・オーバーフロー口・排水口・水位 計取
付座等を設けること。なお、座は SUS とする。
7. 直読水位計には、SUS の保護管を設け、単独にドレン排除できるよう弁を設けて
おくこと。また、目盛板は SUS 製で、水量と水位の二重目盛とする。
8. ボールタップ接続口には、原則として波立ち防止板等を設置すること。ただし、呼
び径 20mm 以下の場合については、必要に応じて設置すること。
9. 水槽の底部は、清掃のための集水ピットを設ける等、完全な水抜きができる構造と
すること。
10. 平架台、槽外用タラップには、溶融亜鉛メッキを施すこと。
11. 耐震強度計算書を提出すること。
9.6
薬品タンク(次亜塩素酸ナトリウム貯留槽)
1. 本機は、次亜塩素酸ナトリウムに対して、安全性・耐久性にすぐれたものとすること。
また、充分な強度を有し、漏洩のない構造とすること。
2. 貯留槽には点検口、昇降設備(外部タラップ等)を設け、内部及び上部の点検が
出来る構造とすること。
3. 貯 留 槽 には、フランジによる受 入 口 ・流 出 口 ・排 水 口 ・通 気 口 ・液 位 発 信 器 取 付
座等を設けること。なお、排水口は槽底部から取り出すこと。
4. 直読形液位計には、SUS 製の保護管、及び上下部に弁を取り付ける。また、目盛
板の材質は、屋外設置は SUS 製、屋内設置は PVC 製とし、液量と液位の二重目盛
とすること。
5. 紫外線遮光について、材質に適した処置を行うこと。
68
6. 外部タラップには、溶融亜鉛メッキを施すこと。
7. 耐震強度計算書を提出すること。
69
第 10 節
10.1
脱
臭
設
備
脱 臭 ファン
1. 本ファンは、臭気ガスを吸引するためのものであり、その機能を十分発揮するもの
である。
2. 振動、騒音が少なく 24 時間の連続運転に耐えられる構造であること。
3. 風量、静圧ともに十分な余裕あるもので、下記の条件により設計する。
(1) 風
量:20℃、0.1MPa(1atm)、65%RH の設定状態における指定風量。
(2) 静
圧:ダクト損失、脱臭装置損失を十分まかない余裕ある風圧とする。
(3) 電 動 機:高効率電動機を原則とし気温、相対湿度等の変化に対してもオーバー
ロードのない、十分な余裕を有すること。
(4) 騒音、振動:規制基準を満足するものであること。
4. 主要部の材質は、次を原則とする。
羽
根
車
耐食性材質(FRP)
ケーシング
耐食性材質(FRP)
接ガス部スリーブ
耐食性材質(FRP)
軸
機械構造用炭素鋼鋼材
共 通 床 盤
SS(一般構造用圧延鋼材)または FC(ねずみ鋳鉄品)
防 音 ボックス
SS+グラスウール 50t
5. 形式は片吸込ターボファンとし、羽根車は、回転のバランスのとれた騒音、振動の
少ない効率のよい羽根車でなければならない。
6. 羽根車は指定風圧に対し十分余裕のある強度を有する肉厚とすること。
7. ケーシングは、堅牢な構造とする。
8. 軸 がケーシングを貫 通 する部 分 は、臭 気 ガスが漏 れないようシール(シール板 方
式またはラビリンスシール方式)を施すこと。
9. ファンの電動機は、共通床盤上に設置し、V ベルトにより駆動するものとする。
また、V ベルトは省エネタイプを原則とする。
10.
11.
12.
13.
ファンの吸込側、吐出側には、各々防振継手を設けなければならない。
ケーシング下部には水抜き弁を設けること。但し、下吐出の場合は不要とする。
防振機構を設け、振動絶縁効率 80%以上とする。
防音カバーを設けた場合には、測定距離 1m にて A 特性で 80dB 以下とする。
70
10.2
エリミネータ
1. 本機は、臭気ガス中のミストを除去するためのもので、ケーシング、エレメント、ドレ
ンバルブから構成され、機能を十分発揮すること。
2. 主要部の材質は、次を原則とする。
ケーシング
FRP(ガラス繊維強化プラスチック)
または PVC(硬質塩化ビニル)
エ レ メ ン ト
PP(ポリプロピレン)または PVC
3. ケーシングおよびエレメントは、耐食性に優れ十分な強度を有するものとする。
4. エレメントは、捕集効率が高く圧力損失の少ない構造とする。
5. エレメントの取出しが容易に行える構造とする。
10.3
生物脱臭装置
1. 本脱臭装置は、下水処理系悪臭物質除去を目的とし、微生物を担持した充填層
に臭気ガスを通過させて臭気成分を分解、脱臭するものである。機器の構成は、脱
臭塔 本体(微生物 担 体を含む)、塔出入 口 ダンパ、散水 装置、マノメータ、バイパス
ダクト並びに必要に応 じて、散水ポンプ、自動洗浄ストレーナ、排水ポンプ、排水槽、
pH 計、荷役設備等を設置するものである。
2. 脱臭塔内の平均空塔速度 LV、空間速度 SV は製作所標準とし、臭気条件に対し
て適切なものとする。
3. 充填する担体は、交換不要のもので、微生物を担持しやすい材質、構造のものと
し、通気抵抗の小さいものとする。
4. 脱 臭 塔 本 体は、耐 食 性・耐 候 性(屋 外 設 置 の場 合)に優 れたものとし、外 気 温の
変化によって微生物の活性が損なわれ脱臭効率が低下することのないよう対策を施
すこと。また、遮光性に対する考慮をすること。
5. 脱臭装置には、担体への水分補給や、脱臭反応に伴い生成する硫酸イオン等の
洗浄のための散水装置を設けること。
6. 脱臭 装 置の運 転 当初 の種汚 泥の運 搬・微 生物の馴致 等に必要 な作業は、本 工
事に含まれる。
7. 脱臭塔本体は、角形または円筒形とする。塔内部はチャンバー構造とし充填材の
圧密等による臭気ガスの偏流のない構造とする。また、塔中間部に担体を保持する
もので、棚構造等により必要な強度を有したものとする。
71
8. 脱臭塔本体は FRP+補強材として鋼材を使用するもの又は同等以上の強度を有
するFRP製とする。
FRP は 6mm 厚 以 上 、 ガ ラ ス 含 有 率 25% 以 上 で 、 引 張 強 度 58.8N/mm 2
( 600kgf/cm 2 ) 以 上 、 曲 げ 強 度 127.4 N/mm 2 ( 1,300kgf/cm 2 ) 以 上 、 曲 げ 弾 性 率
5880N/mm 2 (60000kgf/cm 2 )以 上 とする。また、担 体 等 の重 量 (湿 潤 状 態 )に対 し十
分な強度を有するものとする。
9. 主要部の材質は、次を原則とする。
塔本体
FRP(ガラス繊維強化プラスチック)+補強材
または FRP
担体(充填材)
製作所標準
スプレーノズル
PVC(硬質塩化ビニル)または
SUS(ステンレス鋼)または耐食性材質
散水配管
VPまたはHIVPまたは塩ビライニング鋼管
(給水弁1次側はSGP(白)でもよい)
10. 脱臭塔本体には臭気ガス出入ダクト取付座、覗き窓(散水スプレー部)、点検口、
担体投入・取り出し口(他と兼用可)、その他必要なノズル等を設ける。ただし、人の
出入りが想定される点検口の大きさはφ600mm 程度以上とする。また、散水部が容
易に確認できる構造であれば覗き窓は設けなくてもよいものとする。
11. 脱臭塔本体には、圧力損失測定用のマノメータまたは圧力計を設けるほか、臭気
ガス試料採取口を臭気ガス出入口に設けること。
12. 脱臭塔本体臭気出入口には、維持管理作業時等に臭気遮断のできる塔出入口
ダンパを設けること。
13. 散水装置は、電動弁、配管、散水ノズル等より構成され、塔内部に設置されるもの
および弁の要部は耐食性材質とする。また、散水ノズルは担体に対し均一に散水で
きる配置・構造とし、詰まりの少ない維持管理性の良いものとする。
14. 覗き窓(設置する場合)は、透明樹脂板(10mm 厚以上)とし、スプレーノズルの噴
射状態の確認の容易な位置に設けるものとする。
15. 脱臭塔本体の排水管等は、臭気の漏洩のないよう水封式構造とする。
16. 脱臭塔本体には、点検用の架台、階段、梯子、手摺等を必要箇所に設けるものと
する。
17. 脱臭塔本体には、入口側の閉塞等により塔内外の圧力差が設計値以上となる場
合に備え、塔本体の保護のため、必要に応じ、水封式吸気口等の保護装置を設け
ること。
18. 散水方式は、一過散水方式とし、散水はタイマ等による間欠式とする。
72
19. 散 水 ポンプは、未 消 毒 の処 理 水 等を生 物 脱 臭 塔 に給 水 するものであり、自 動 給
水装置あるいは水中ポンプとする。
(1)自動給水装置は、圧力タンク内の圧力で給水を行う圧力タンク式とし、下記の構
造とする。
(1) 制御 箱、架 台(自 動給 水 装 置用・制 御 盤用)、圧 力スイッチ、圧力 計、ア
キュムレータを含むものとする。
(2) キャブタイヤケーブルの種別は製作所標準とする。
(3) 塗装は、製作所標準とする。
(4) 制御盤の仕様は、製作所標準とする。
(5) アキュムレータはポンプからの圧力水を蓄え、安定した圧力の給水を行う
ためのもので、円筒形溶接構造とする。
(2) 水中ポンプの仕様は、3.10 水中ポンプ(汚水・汚物用)を基本とする。
20. 排水ポンプは、次の構造とする。
(1) 脱臭 塔にて排 水した水を系外に排 水するもので、耐食 性を考慮したポンプとし、
その機能を十分発揮するものとする。
(2) ケーシングは、堅牢な構造とする。
(3) 吐出管に設ける圧力計又は連成計(ダイヤフラム式)を付属する。
(4) 電動機を脱臭塔からの排水、処理水、ガス、雰囲気から守る構造とすること。
21. 給排水ポンプの口径、揚程、揚水量、電動機の出力は、生物脱臭塔の運転に必
要な容量とする。
22. 自動洗浄ストレーナは、次の構造とする。
(1) 散水ポンプにより給水された二次処理水等に含まれる夾雑物を除去し、用途に適
した水質を確保できるものとする。
(2) ストレーナは円筒形とし、本体内部に円筒ドラムを配し、流体は流入口よりドラム内
側に入り、スクリーンを通過し、ろ過されドラム外側より流出口へ出る構造とする。
(3) 本体内部には逆洗口を設け、ドラム内側に付着した異物を本体外部へ逆洗用電
動弁により排出するものとする。
(4) 内部およびドラムの点検のため、ドラムを容易に引き出し、分解できる構造とする。
(5) スクリーンは SUS とし、流体中の浮遊物等が、からみつきにくい構造のものとする。
(6) 自動洗浄ストレーナの処理水量、電動機の出力は、脱臭装置の運転に必要な容
量とする。
(7) 制御箱を含むものとする。
23. 動力制 御盤は、脱臭 装置の運転に必 要な散水装 置、脱 臭ファン等を運転・制御
するもので、仕様は下記による。
(1)盤の構造は、屋内(外)自立形とする。
(2)各機 器 等の状態 表 示、故障 表 示は任 意に一 括または個別 に外部 出 力する為
の接点を有するものとする。
73
(3)電動ダンパ等の関連補機の制御については設備の構成に応じて、本制御盤に
必要な回路、状態表示等を組み込むものとする。
(4)機器運転時に自動-手動を切り替えた際に機器の運転は継続するものとする。
(5)制御は基本的に補助継電器にて回路を構成するものとする。
(6)設置環境による腐食性ガス、高湿度、直射日光による温度上昇等によって動
作に支障をきたさないものとし、必要な場合は遮へい板等にて対策を施すこと。
(7) その他、盤の製 作 については工事共 通 仕様 書(電 気 設備 工 事編)に準拠する
ものとする。 ただし、機器製作者指定は適用除外とする。
(8) 運転・操作概要
(1)操
作
現 場
手 動
散水ポンプ(運転・停止)(必要時)
弁類(開・閉)
脱臭ファン(運転・停止)
自 動
(停電復電時には運転を再開すること)
(2)自動運転
連動機器
散水ポンプ(必要時)
弁類
脱臭ファン
24. 試験検査
脱臭 性能の確 認については、試運転 時に特 記仕 様書(脱臭 設備機 器設 計条 件
3.脱 臭 条 件 )の原 臭 が発 生 していない場 合 、次 の物 質 の除 去 率 等 により性 能 の確
認を行うものとする。
硫化水素
99.5%以上、ただし処理臭の下限濃度は 0.02ppm
メチルメルカプタン
80.0%以上、ただし処理臭の下限濃度は 0.03ppm
硫化メチル
60.0%以上、ただし処理臭の下限濃度は 0.05ppm
二硫化メチル
50.0%以上、ただし処理臭の下限濃度は 0.05ppm
臭気濃度
特記仕様書で示す値以下
ただし、臭気の流入が連続であり、原臭濃度の変動が 3 倍以内時、かつ、散水用
水に塩素の入っていない場合とする。その他の場合は協議による。
10.4
活 性 炭 吸 着 塔
1. 本 吸 着塔は吸 着 剤の充 填 層に臭 気ガスを通 過させ臭 気 成 分を吸着させ脱 臭す
るためのもので、本体、ダンパ、マノメータ、カートリッジ、カートリッジ搬出入装置、バ
イパスダクト等より構成されるものである。
74
2. 主要部の材質は、次を原則とする。
塔本体
SS(一般構造用圧延鋼材)+内面 FRP ライニング
または FRP(SS 補強材入り)
カートリッジ
SS+FRP ライニングまたは FRP(SS 補強材入り)
3. 塔内の平均流速は約 0.3 m/秒以下とすること。
4. 吸着剤と臭気ガスの接触時間は 1.2 秒以上とすること。
5. 吸着剤の充填厚さは、各吸着剤毎に標準 36cm とし、全体層厚による圧力損失は
約 1.5kPa(約 150mmAq)以下となるよう考慮しなければならない。ただし、臭気成分
濃度により多少の増減を行い寿命の平均化をはかることを妨げない。
6. 塔本体は角形定置式とし、鋼製の場合は 4.5mm 厚の鋼板で内面は FRP ライニン
グ(2プライ以上)とする。FRP 製(SS 補強材入り)の場合は 6mm 厚以上とし、吸着剤
の重量(湿潤状態)に対し十分な強度を有するとともに耐薬液性のものでなければな
らない。
7. 本体には臭気ガス入口ダクト取付座、カートリッジ収納部、扉または、塔上部蓋等
を具備させるものとする。
8. カートリッジは、一辺の長さは 1.5m 以下とすること。なお、吸着剤が完全に吸湿し
た状態においても、搬出入時に破損のないよう十分な強度を有する構造とすること。
9. カートリッジは各々直接に積み重ねる構造とし臭気ガスがショートパスしないよう考
慮しなければならない。
10. カートリッジの搬出入用扉または、塔上部蓋は、格納後ショートパスのないよう特に
シール機構について十分考慮すること。
11.
12.
13.
14.
15.
臭気ガスの入口・出口付近のダクトには試料採取口を設けるものとする。
吸着塔には圧力損失測定用のマノメータを設けるものとする。
臭気ガスの出入ダクトには各塔毎にダンパを設けるものとする。
吸着塔には適正な場所にドレン管を設けるものとする。
吸着剤の選定にあたっては次に留意するものとする。
(1) 活性炭べースの吸着剤の硬度は JIS K 1474 試験法によるものとし、必要硬さのも
のが 90%以上でなければならない。ただし目標値は 98%以上が望ましい。
(2) 再 生可 能吸 着剤は、再 生回 数の増 加による劣 化が少 なく寿 命が長いこと。再生
率は性能 90%以上、質量 80%以上でなければならない。
(3) 品質が一定であること。
(4) 吸着剤の臭気成分の吸着容量は次によるものとする。
① アルカリ性成分吸着剤
粒度、4~8 メッシュ内のものが 95%以上
75
アンモニア濃度 5ppm においても平衝吸着量が 7%g/g 以上であること。
② 酸性成分吸着剤
粒度、4~8 メッシュ内のものが 95%以上
硫化水素濃度 5ppmにおいても平衝吸着量が 18%g/g 以上であること。
③ 中性成分吸着剤
粒度、4~8 メッシュ内のものが 94%以上
硫化メチル濃度 5ppmにおいても平衝吸着量が 4%g/g 以上であること。
④ ヤシガラ活性炭
木質系吸着剤を標準とする粒度 4~8 メッシュ内のものが 94%以上、ベンゼン吸
着剤が 30%以上であること。
(5)吸着剤の充填比重は木質系 350~700g/L、石炭系 450~950g/L の範囲とする。
16. 吸着塔周りには必要により点検用踊場、階段、手摺り等を設置するものとする。
76
第 11 節
11.1
その他 設 備
クーリングタワー
1. 本機は循環水を内蔵充填材に散水し、落下中に自然空気と接触、冷却するもの
である。
2. 本機には、流入口、流出口、オーバーフロー口、ドレン口を設けておくこと。なお、
流出口には、ステンレス金網によるストレーナを設けるものとする。
3. 充 填 材 は接 触 面 積 大 で、目 づまり、発 錆 のない耐 久 性を有 するもので散 水 装 置
は目づまりの少ない構造のものとする。
4. 流入口、流出 口、下 部 水槽は運転に際し十 分なバランスを保つよう、口径、容量
を決定すること。
5. 本体は丸形の場合、FRP を主体とした構造とし、角形の場合は鋼材(溶融亜鉛メ
ッキ)と合成樹脂板あるいは SUS 板を主体とした構造とする。なお、ファンには鳥等の
進入防止に有効な SUS(ステンレス鋼)製ファンガードを設けること。
6. 本機には、点検用のタラップ(巾 500mm 以上)等を付属すること。
7. 角形の場合は、内部に SUS または SS(一般構造用圧延鋼材)+溶融亜鉛メッキで
製作された点検歩廊を必要に応じて設けること。
8.
9.
10.
11.
平架台、点検用タラップは溶融亜鉛メッキを施すこと。
ファンの駆動は、電動機直結またはギヤを介した電動機駆動とする。
本機に使用するボルトナット類は SUS とする。
階段 、手摺 、タラップの形状は、工 事共 通 仕様 書(機械 設 備工事編)によること
を原則とする。
12.耐震強度計算書を提出のこと。
11.2
空 気 圧 縮 機
1. 本 機は、ディーゼル機 関に付属する空気 槽 の充 気用に使 用するもので、使 用 目
的に適した構造とし、Vベルトを介して電動機で駆動され、共通床盤上に固定するも
のとする。ただし、電動機はスライドベース上を摺動し、ベルトの調節が可能なものと
する。
2. ドレンセパレートタンクを付属し、圧縮空 気 中 の油 分 及 び水 分を分離 除去し、自
動排出するものとする。なお、無負荷起動を行うため自動排気弁をつけること。
3. 本 機 の構 造 は保 守 点 検 が容 易 であること。また、見 易 い位 置 に限 界 表 示 線 入 り
油面計を設けること。
77
11.3
除
湿
機
1. 本機の構造は、冷却 装置、圧力 計、温度計 、ドレン装置及び制御 装置等必 要な
装 置 を備 えたもので、保 守 点 検 が容 易 なパッケージ形 とする。なお、圧 力 計 、温 度
計は見易い位置に取り付けること。
2. 本機は、圧縮空気中の油分、水分を分離除去して、清浄な空気を取り出すもので、
水分等は自動排出とする。
3. 運転中において、空気量の変動に対しても安定した乾燥空気が供給できること。
4. 露点は大気圧換算で-35℃以下とする。
5. 本機は、電源断の信号を保持しないこと。電源が復旧した場合に運転を再開する
ものとする。
6. 塗装は製作所標準とする。
11.4
熱交換器(吐出管クーラー)
1. 本熱交換器は、ディーゼル機関等の冷却水を河川へ排水する雨水または河川水
を利用して冷却するもので、十分な冷却効果が得られるために必要な伝熱面積を有
すること。
2. 伝熱管部、ケーシング部は各々水密で冷 却 水 、被冷却水の混 入、吹き出しのな
いもので、伝熱管は容易に取外し、組立ができる構造とする。なお、ケーシングは遊
動フランジ付きとする。
3. 伝熱 管 、ケーシング等 は保守 点 検が容 易なよう分 割できる構 造で、また、熱 交 換
器内部を目視点検できるよう点検口を有すること。
4. 主要部の材質は、次のとおりとする。
11.5
被冷却水管
SUS(ステンレス鋼)
被冷却水管用集合管
SUS
ケーシング
FC(ねずみ鋳鉄)
自 動 洗 浄 ストレーナ
1. 本機は処理水を再利用するためのもので、その用途に適した水質を確保するもの
であること。
78
2. 本機は円筒形とし、本体内部に円筒ドラム等を配し、流体は流入口よりドラムに入
り、スクリーンを通過し、ろ過され流出口へ出る構造とする。
3. 本体内部には逆洗口を設け、ドラム等に付着した異物を本体外部へ逆洗用電動
弁により排出するものとする。
4. 本機はストレーナ内部およびドラム等の点検のため、容易に引き出し、分解できる
構造とする。
5. スクリーンは SUS(ステンレス鋼)とし、処理 水 中の浮遊物等が、からみつきにくい
構造のものとする。
6. 制御箱有りの場合は、その仕様は製作所標準とする。
11.6
砂
ろ 過
器
1. 本機は、原水中の浮遊物質の除去等を図るもので、原水の水質変化にも充分対
応でき安定した処理水を確保できる構造を有すること。
2. タンク部 本 体は、SUS(ステンレス鋼)製の溶 接 構 造 とし、原 水 流 入 口 、処 理 水流
出口、ろ材抜き出し口及び点検口等を設けること。
3. 原水の流入は、タンク本体下 部からろ過砂 層下部に均 一に分散 流入する構造 と
する。
4. ろ過砂は、次によるものとする。
有
効
径
1.0mm
均等係数
1.4 以下
強熱減量
0.7%以下
比
2.55~2.65
重
5. 機器付属の主要配管は、SUS-TP(配管用ステンレス鋼鋼管)とする。
6. 制御箱有りの場合は、その仕様は製作所標準とする。
7. ろ材 移 送 装 置 は、ろ材 を円 滑 に移 送 できるものとし、ろ材 の洗 浄 も図 るものとす
る。
11.7
ろ 過
ス ク リ ー ン
1. 本機は、雨水吐口への流入雨水中のきょう雑物をスクリーンで捕捉し、越 流板よ
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放流すると共に、かき取り装置によりスクリーン面に付着したきょう雑物をかき取り、遮
集管側へ搬送するものである。
2. 本機は、本体、油圧ユニット、制御盤、水位計(選択による)から構成される。
3. 本体は、スクリーンとかき取り装置を一体構造とする。また、本体の各部は、流入
側の水圧に対しても十 分な強度及び剛 性を有し、耐腐食性、耐磨耗性につい
ても十分考慮されたものとする。
4. スクリーンが目詰まり、あるいは故障により運転停止した場合、本体フレーム上部
より放流水をすべて越流する構造とする。
5. フレームは、溶接またはボルトにて強固に組立て、溶接歪、曲がり等のない構造
とする。フレーム前面には越流板を設け、上部にはシリンダ及びオーバーフロー
板を設ける。フレームにはスクリーン・バーを緊張するための、テンションプレート
を設ける。
6. スクリーンは、ステンレス製平鋼 製で等 間隔 に配列し、端部は溶接 またはボルト
にて強固に組み立てる。
7. かき取り装置は、スクリーンに櫛刃状に接するかき取り刃を設け、スクリーン・バー
を等間隔に維持するとともに、かき取り刃を油圧シリンダによりスクリーンに沿って
往 復 運 動 させながら、スクリーン面 に付 着 したきょう雑 物 を除 去 し、汚 水 管 側 に
搬送する構造とする。かき取り装置は、きょう雑物の噛み込み時の荷重にも十分
耐える強度を有すること。
8. 油圧シリンダの往復運 動は、油圧ユニットの圧力スイッチと電磁弁により制御す
る。
9. 油圧ユニットは、油圧ポンプ、油タンク、電磁弁、圧力スイッチ、圧力計、給油口、
オイルフィルタ等より構成される。
10. 油タンク下部にはドレンバルブを設け、プラグ止めとする。なお保護装置として油
タンクに油面スイッチを設ける。
11. 油圧ユニット下部にはドレンパンを設ける。ドレンパンには排油口を設け、プラグ
止めとする。
12. 普通カバーは、降雨、粉塵等から油圧ユニットを保護するためのものである。内
蔵する機器からの発生熱を放熱するために、換気ファン、ガラリ、点検用扉等を
設ける。
13. 防音カバーは、普通カバーに遮音性を持たせたもので、特記事項に記載ある騒
音規制値を守ることが可能な構造とする。
14. 密 閉 型 ボックスは、雨 水 吐 口 内 など冠 水 する恐 れのある場 所 に油 圧 ユニットを
設置する場合に、油圧ユニットを収める水密箱である。換気用の換気扇を設け、
給 排 気 筒 を冠 水 の恐 れの無 い場 所 に設 置 し、密 閉 型 ボックスと給 排 気 管 で接
続する。
15. 制御盤の仕様については、製作所標準とする。
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16. 水 位計は汚 水 用投 込 圧 力式 とし仕 様は当 局 工事 共 通 仕様 書(電 気設 備 工事
編)による。警報接点は 3 点以上とする。
17. 水位計は、ワイヤー又はチェンにて吊り下げて保護管(SUS)に収めること。また、
水位計は地上部へ引き上げ可能にすること。
18. 主要部の材質等は、次を原則とする。
フレーム
SUS(ステンレス鋼材)
スクリーン
SUS(ステンレス鋼材)
シリンダ
SUS(ステンレス鋼材)
かきとり刃
高分子ポリエチレン樹脂、黄銅
制御盤
SS(一般構造用圧延鋼材)
普通カバー、防音カバー
SS(一般構造用圧延鋼材)
密閉型ボックス
SUS(ステンレス鋼材)
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