平 成 22 年 度 事業活動計画書 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 ∼ 平 成 23 年 3 月 31 日 ) はじめに 平成22年度(2010年度)は教育事業、文化事業の2つの事業において社会の変化やニーズに 的確に対応し、公益事業としての質的向上を図ってまいります。 また将来にわたっての事業の継続性を確実にするため、収支バランスの健全化を目指し事業構造の 改革を行ってまいります。 教育事業においては、検定5科目を全てエキスパートとベーシックの2等級に集約し更なる内容の 充実を図るとともに、教育機関との協調体制を強化して人材育成を行ってまいります。 出版では、新しい技術に対応した追加や変更が必要な書籍の改定作業を進め、平成22年度中の 発行を予定します。 また、学生CGコンテストを検定試験により得た知識を活かした作品評価の場として今まで以上に 強く位置づけ、学生の意欲の向上とレベルアップに取組んでんまいります。 新しい時代への対応としては、CBT(コンピュータベースドテスティング)やWebを活用した 教育情報や教材の提供の検討を進め、今後5年、10年先を見据えた教育振興の土台造りに取組ん でまいります。 文化事業においては、平成21年度の第13回文化庁メディア芸術祭で54カ国から2592作品の 応募があり、来場者数も6万3千人と最多記録を更新しました。また初めてのヨーロッパ開催と なったウィーン展とリンツ展の成功、海外フェスティバルでの受賞作品紹介件数が前年の4倍を 記録するなど着実な結果を残すことが出来ました。 平成22年度につきましては、日本のメディア芸術の国内はもとより世界への更なる普及活動を進 めるとともに、作品展の質の向上に注力し、日本の新しい文化の振興と世界への発信に寄与してま いります。 〔1〕教育事業部の活動 1-1.画像情報技能に関する検定の実施、技能度の登録、及びその証明書の発行 画像情報技能に関する共通知識の明確化と体系化、及びその技術保持者の育成と知識の共通化を 目的として全国に於いて検定試験を実施する。また、同日に併願受験できるように実施する。 各検定の部門ごとにエキスパートとベーシックの2等級の試験を、7月と11月に同日全国で実施し、 一定水準の知識、技能を有していると認められる者に対して証明書を交付する。 月 検定試験実施内容 地区 CGエンジニア検定「CG部門」「画像処理部門」 7月 エキスパート・ベーシック実施 CGクリエイター検定「ディジタル映像部門」「Webデザイン部門」 11月 全国 エキスパート・ベーシック実施 マルチメディア検定 エキスパート・ベーシック実施 1-2.画像情報技能に関する優秀成績者、及び団体の認定と奨励 画像情報技能に関する検定試験の成績優秀者、及び優秀団体へ文部科学大臣賞奨励賞と CG-ARTS協会賞の授与により、人材育成と技能習得を奨励していく。 1-3.画像情報教育に関する出版物の刊行 ・ 指導者向け「画像・図版教材」の提供 各書籍を教科書として使用する教育機関へ補助教材(CD-ROM)を提供する。 ・ 重要強化学習指導分野に関する教育指導者向け資料の作成と提供 各検定を通じて重要強化学習指導分野の分析を行い、強化ポイントに関する指導者向け資料を作成し、 教育機関へ提供することで人材育成の底上げを図る。 ・ 教育センター、書店、大学生協への業務委託 協会が発行する書籍や補助教材について、学校や書店への発送、納品などの業務を、各地の 教育センター等に委託する。また販売網としては大型書店、大学生協などの店頭、インターネット を利用し、購買者への直接的な販売ルートを整備することにより効率的な業務運用を図る。 1-4.オンデマンド授業による画像情報教育を大学と協働で実践 画像情報教育の普及のために、オンデマンド授業の教材制作と授業運営を大学と協働で行う。 月 内容 4∼8月 早稲田大学における「CGエンジニア入門」オンデマンド 地区 早稲田大学 寄付講座の開講 9∼1月 早稲田大学における「CGクリエイター入門」オンデマンド 早稲田大学 寄付講座の開講 1-5.CG-ARTS協会特別授業の実施 大学や専門学校の学生に対し、現場のクリエイターやエンジニアを講師に招聘した特別授業を開講し 実践的な学習の場を提供する。 月 都度 内容 CG-ARTS協会特別授業の開催による支援活動 地区 各地 1-6.大学・企業現場レポートのWeb掲載 コンピュータグラフィックスや画像処理、インターネットに関する最新動向について、大学の研究室 や企業の開発・制作部門などを取材し、リポートをWebで公開する。 月 都度 内容 「ディジタル最前線」大学・企業現場レポートのWeb掲載 地区 Webサイト 1-7.第16回学生CGコンテストの開催 静止画、動画、インタラクティブの3部門のコンテストとして、学生を対象にデジタル技術を用いた 作品を公募し、審査して優秀作品を表彰・展示する。学習意欲の向上と作品評価の機会を提供する とともに、学生からプロの制作者への登竜門としての位置づけを更に充実させていく。 月 内容 2月 第16回学生CGコンテストの開催 地区 全国 1-8.その他普及活動 画像情報教育の普及のための新たな活動を試みる。 ・ CG、Web業界企業採用説明会の開催 ・ 教育機関におけるCG教育の在り方に関する研究会の実施と報告書の作成 ・ 次世代型CG教育と人材育成、技能習得の在り方の研究と実証 ・ 外部組織、団体との連携によるCG教育者向けのセミナー実施による教育支援 〔2〕文化事業部の活動予定 2-1.第14回文化庁メディア芸術祭の開催 アート、エンタテインメント、アニメーション、マンガの4部門のメディア芸術の総合的な祭典 として国立新美術館で実施する。 月 内容 2月 第14回文化庁メディア芸術祭の開催 地区 東京 2-2.メディア芸術プラザ(MAP)の企画運営 メディア芸術を国内外に向けて広く紹介するためのWebサイトの企画運営をする。文化庁メディア 芸術祭に関する情報発信に加えメディア芸術に関する情報データベースとしての機能も充実させる。 月 通年 内容 文化庁メディア芸術プラザ(MAP)の企画運営 地区 Web上 2-3.文化庁メディア芸術祭 岡山展の開催 第13回文化庁メディア芸術祭の受賞作品展を国民文化祭の開催にあわせて実施する。 月 内容 地区 10月 ∼ 11月 文化庁メディア芸術祭 岡山展の開催 岡山 2-4.海外展の支援 第13回文化庁メディア芸術祭の優秀作品をアメリカ、アジア、ヨーロッパで開催されるメディア芸術 関連の芸術祭等に出品する。(SIGGRAPH、ARS ELECTRONICA、SICAF 他) 月 内容 地区 アメリカ 都度 海外出展支援 アジア ヨーロッパ 2-5.文化庁メディア芸術祭海外展の開催 日本のアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの最先端の作品を海外で紹介する 展覧会を実施する。 月 内容 7月 文化庁メディア芸術祭海外展の開催 地区 トルコ共和国
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