人間環境大学 学生後援会会報〈松韻〉 No.8 平成16年4月1日発行 [1] No. 8 SYOIN T H E U N I V E R S I T Y O F H U M A N E N V I R O N M E N T S 人間環境大学第一期生卒業 人間環境大学の第一期生が卒業いたしました。 平成12年(2000年)4月に岡崎学園国際短期大学を改組転換し、知識の総合性と専門性の両立を図ることを新世紀の大学とし て発足した人間環境大学に入学し、4年間にわたって、他の大学では見られない主専攻・副専攻制度による幅広い知識と深い専 門性を修得した学生288名が平成16年3月15日、竹市明弘学長から人間環境学の学位を授与され、卒業いたしました。また、人 間環境専攻 工藤博之さん(福島県出身)、深澤 子さん(新潟県出身)、精神環境専攻 小野寺美紀さん(宮城県出身)、横 田千晴さん(神奈川県出身)、歴史・文化環境専攻 山田寅晴さん(愛知県出身)に学長賞が授与されました。最後に卒業生を 代表して工藤博之さんから謝辞が述べられました。 また、同日午後、豊橋のホテルアソシアで卒業パーティーが開かれ、卒業生、教員、卒業生の父母が多数参加し、4年間の思 い出話に花が咲きました。 ごあいさつ 人間環境大学学生後援会会長 鈴木 雄次 人間環境大学第一期卒業生を送るに 路先で本学で培った豊かな教養、知性や感性、実践力を発揮 あたりまして、会員の皆様にご挨拶申 して目標実現に向けて歩まれることを希望しております。 し上げます。 また、自らの豊かな人生と、社会人として十二分な活躍を 日頃は学生後援会活動にご理解、ご 心から期待しております。 協力を賜りまして誠に有り難うござい 在学中の皆さんには先輩たちが築いてきたものを踏まえ、様々 ます。 な場面で自己研鑚しながら、自らの進路実現を目指して充実 皆様方のご協力により、一期生の入学と同時に後援会が発 した学生生活を送っていただきたいと思います。 足し、学生たちの勉学、課外活動への援助、福利厚生への充 結びに、人間環境大学のさらなる発展と、皆様のご健勝を 実等、条件整傭に努めてまいることができました。 心よりお祈り申し上げます。 長い不況が続く中、理想に合った人生を築いていくことは なお、引き続きまして会員の皆様のご支援とご協力をよろ 大変な時勢と思いますが、一期生の皆さんにはそれぞれの進 しくお願い申し上げます。 [2] 人間環境大学 学生後援会会報〈松韻〉 平成16年4月1日発行 No.8 第1回生として卒業をむかえて 横田千晴 (神奈川県出身) に、幾度となく勇気付けられました。 4年前の4月、初めて、大学の長く、急な階段を目の前に このように、多くの人々と出会い、様々な問題を解決して し、まだ見ぬ学生生活に、期待と不安を感じながら一段一段 いく日々の中で、私は、一人でこなさなければならない時も のぼり、入学式に臨んだ日が、懐かしく思い出されます。 あるけれど、共に力を合わせなければ乗り越えていけない時 振り返ると、この4年間、多くのことがありました。 もあるということを実感しました。大学に入学する以前は、 初めての一人暮らし、知る人のいない学生生活、慣れない ただがむしゃらに、一人で多くのことをこなしていくことが 環境の変化に、とまどいや不安を感じることも多くありまし 大切な事だと考えていました。その背景には、人を信じるこ た。そんな時、両親の電話口からの気遣いと、新しくできた とが怖く、壁を作ってしまう私の弱さもありました。しかし、 友人からの励ましの声が、何度もくじけそうになった私の心 その壁を越えて私に触れてくれた人との出会い。そして、そ を、暖かく包んでくれました。 の人に応えたいと感じた私自身の内面の変化。これは、4年 私たちは、一期生ということもあり、自分達の力で、大学 間の人間環境大学での学生生活が与えてくれた大きな贈り物 の行事や部活動など、新しく築きあげていく機会にも恵まれ であると私は考えています。 ました。その中で、茶道部を結成した私は、代表という責任 きっと、私たち一人一人の4年間を振り返れば、もっと多 ある役につき、手探りではありましたが、様々な行事をこな くの人々との出会いや、様々な変化があったことと思います。 しながら、部をまとめていきました。時に、問題が発生し、 それぞれの思い出と、この大学で出会った多くの方々、そし 部の代表であることを重荷に感じることもありましたが、そ て、私たちを育み、見守ってくださった父や母への感謝の念 れ以上に、なし遂げたときのやりがいや充実感は大きいもの を胸に抱き、私たちはこの人間環境大学を卒業します。 でした。それは、共に活動してきた部員や、先生方、その他 私たちは、それぞれ別の地で生まれ育ちながら、多くの偶 多くの方々に、助けられたおかげであると思います。 然の重なりによって、4年間を共にこの大学で過ごしました。 また、心理学を学んでいこうと考えていた私は、副専攻制 そして、これからは、就職、進学、留学、そのほか様々な道 度を採っているこの大学に入学したことで、心理学以外にも に、それぞれ分かれ進んでいきます。学生生活は長い人生の 異なった分野や、今まで知ることのなかった学問にも触れる 中において、とても短い期間ではあるかもしれません。けれ ことができました。そのため、一つの視点だけでは決して気 ど、私たちはこの大学で過ごすことができ、多くの人々と出 づけず、考えることのできなかったことを学び、広い視野で 会うことができました。この先、それぞれの道で様々な困難 もって物事を見ていく姿勢を身につけることもできました。 にぶつかることがあっても、この人間環境大学で培い、身に 大学生活の集大成でもある、卒業論文の執筆にあたっては、 つけてきたことが今後の人生の助けとなり、心の支えになる 辛く、厳しい時もありましたが、先生方は時には厳しく、時 と信じています。 には温かく見守りながら、根気良く指導して下さいました。 今まで、多くのことを教え導いてくださった先生方、私た そして、学問を学ぶこと以外でも、日々、多くの先生方が、 ちが過ごしやすいようにと、学生生活を支えてくださった事 真剣に私たちの話に耳を傾け、相談に乗ってくださるその姿 務職員の皆様方、4年間、本当にありがとうございました。 4年間の大学生活をふりかえって 服部 裕 (広島県出身) 論文で大変苦労し、たくさんの方に迷惑をかけたが、それで 今日、私は人間環境大学記念すべき第一期生として卒業で もみんなが支えてくれたからこそ卒業を迎えることができた。 きることを大変誇りに思う。大学を卒業し、はれて社会人に 約1ヶ月半、毎日毎日徹夜で卒業論文を書くのは大変な作業 なるわけだが、ここまでこれたことをまず両親(父:猛 母 であり、何度ももうやめたいと思った。が、みんなが頑張っ :ゆかり)に感謝する。そして私は出会いに恵まれ、出会い ているのを見て、自分も決して満足のいく完壁な論文が書け の大切さを知った。 たとは思ってないものの、何とか頑張り完成させることがで 私は、この大学で4年間、部活動に、勉強に、就職活動に きた。しかし、今思うと辛くて大変だったあの約1ヵ月半が、 としっかり励んでいたので、意味のある4年間であったと思 私にとっては4年間で一番充実した大学生活であったと思う。 う。しかしそれは大学の先生方、生徒、職員と大学関係者な 勉強もし、楽しかったと思えた貴重な時間であった。あの時、 らびにこの4年間で出会った人たちが私を支えてくれたから 一緒にゼミ室において、時にはパソコンに向かい、時には飯 こそ卒業を迎えられる今の自分があると思っている。 を食いながら話し、ともに頑張った方たちにはとても感謝し その中でも一番思い出となるのは、卒業論文を書いている ている。 ときの地域・都市計画論ゼミの方たちと、ゼミ室でともに睡 私はこれから、社会に出てまたたくさんの人と出会うこと 魔と格闘し、徹夜で一生懸命頑張ったことである。私は卒業 となるだろう。そこでも出会いを大切に生きていこうと思っ No.8 平成16年4月1日発行 人間環境大学 学生後援会会報〈松韻〉 [3] ている。そして、そう思えるのは人間環境大学で4年間過ご 判は益々大きく広がっていることを実感しています。 させていただいたからこそである。 主専攻である環境保全論の倉田亮教授には、1年生時から 大変お世話になりました。突然質問をしに部屋を訪れても、 中垣邦美乃 (愛知県出身) いつも教えてくださいました。それだけでなく、質問に対す 私はこの大学で学生生活を過ごせたことを、とても嬉しく る詳しい情報を、学内で会った時にくださいました。いつ会 思い、誇りに思っています。幼い頃から、緑に囲まれた空間、 うかもしれない学生のために、資料を準備し、持ち歩いてい 自然の空間が大好きでした。高校3年の時、自分が進みたい てくださっていたのかと思うと嬉しくて、さらに勉学に励み と思える「環境」をテーマにした大学を見つけられずにいま ました。学生のやる気を熱心に受けとめてくれる教授でした。 した。ある日、大学の情報誌をパッと開いたページに記載さ 学生フォーラムの際もアドバイスをしていただきました。私 れていたのが人間環境大学でした。こうして私は人間環境大 も教授のように、いつまでも目を輝かせ、生き生きとした人 学と運命的な出会いをし、入学しました。 生にします。 私達が第一期生であることに加えて、最も興味のある分野 小さな大学であったため、友達も、先生方も、事務の方も を学べるということで、まさに私のためにできた大学なのだ 顔見知りが多く、たくさんの方と話しました。卒業して会え とすら思いました。自然に囲まれ、山の頂上にある人間環境 なくなることが、淋しくてしかたがありません。人間環境大 大学は、私の理想そのものでした。窓から見える景色は四季 学での思い出や得た知識はいつまでも忘れません。 折々の変化を見せてくれました。朝は霧がうっすらと掛かり、 「4年間お世話になりました。ありがとうございました。」 静寂の美しさが漂いました。夕方になると空が橙から紺へと きれいなグラデーションを見せてくれました。雨があがると 宮脇 友基 (富山県出身) 山に大きな虹が2つ掛かることもありました。大学から見え この大学4年間で私は「人として」の成長を強く自覚しま る景色は自慢の1つです。 す。その成長するきっかけとなったのは二つ。2年と3年の 2つ目の自慢は、私たち第一期生から始まり、今も行われ 間の四国のお遍路経験と、4年間知り合った「いいやつ」ら ている「自然に出てくる挨拶」というすばらしい習慣です。 との出会いだと思います。改めて4年間を振り返ることはな シャトルバスの乗り降りの際にも、一人ひとり運転手さんに んだかとても難しいのでここでは四国のお遍路経験の帰って 「おはようございます!」、「お願いします!」「ありがと きてからまとめた文章の一部を書きたいと思います。 うございました!」と挨拶をします。学内でもいたるところ 2年のころに漠然と自分自身に不安を抱き「自分を造るこ で挨拶が交わされます。人間環境大学が居心地よく、過ごし と、精神的に強くなりたい!!」と考えました。春休みをどう やすかった理由は、打ち解けたこの雰囲気だと思います。こ 過ごすかを木村局長、白井先生、川口先生に相談しました。 れは、誇りでもあります。 目的はやはり、精神鍛錬。川口先生からお遍路の勧めを受け 4年間はあっという間でした。1年生の時、基礎ゼミでバ ました。「絶対に成長する!」とのこと。 ーベキューをしたり、サークルを立ち上げたり、大学祭の準 出発・・・これからの野宿生活に不安があったのかいささ 備をしたり、新しくバイトを始めたり、毎日忙しく活動して か緊張の中、岡崎を出発。順調なバイクの旅でその日の夜の いました。月∼土曜日まで、1∼5時間目まで講義をとれる うちに徳島に入り、トラックステーションにて人生初の野宿。 だけとっていました。この頃はまだ土曜日にシャトルバスが 翌日朝、一番寺の霊山寺本堂の前に立つ。 走っておらず、毎週なが∼い階段を、息を切らしながらのぼ 道中・・・四国には「お接待」という独特の文化がありま っていました。2年生では人間環境大学奨学生に選ばれ、親 す。お遍路に食べ物やお金のお世話をしてくださいます。実 孝行を少しだけすることができました。また、岡崎市商工会 際、僕も何度もたくさんの優しさに触れました。すれ違って 議所が主催する「学生フォーラム」に参加して研究成果を発 からわざわざ引き返してきて「栄養つけろよ」とお金をくだ 表するという貴重な体験をし、さらに大賞を得て、自分に自 さったり、居酒屋で知り合ったおじさんの家で一晩どころか 信を持つことができました。3年生では採水実験を行い、専 仲良くなって二晩もお世話になったりしました。話せばキリ 門知識をつけました。就職活動では人間的に成長し、強くな がないくらい。その「お接待」を通じて、何を感じるかは人 りました。4年生は単位を取り終えてしまっていたので、週 それぞれでしょう。私の場合は「感謝の気持ち」を強く感じ 3日しか通いませんでしたが、単位互換生として他大学の講 ました。「感謝の気持ち」っていうとよく耳にする言葉で、 義を受けたり、資格講座を積極的に受講し、社会で役立つ資 今まで何度か聞いた事はありました。しかし、肌で感じたの 格や知識を得たりしました。 は初めて。歩き始めて二日目、十一番目のお寺で、ある御夫 入学時には2号館までだった教室も、今では5号館までに 婦がふかしたお芋を買ってくださいました。全くの見ず知ら 増えました。生徒の数も増え、食堂も混み合うようになり、 ずの私に優しくしてくださったその御夫婦に、心から感謝の どんどん大きくなりました。いろんな変化を共に見てきたた 気持ちを感じました。それからはなんでもないようなことに めか、同窓生に強く仲間意識を感じています。同窓生は、み 感謝できるようになりました。実家の家族はもちろん、大学 な行動力があり、自分をしっかりと持っていて、頼もしかっ の友人にも、私の先祖にも。先祖がいたから自分がいるん たです。だからこそ、全て初めての大学生活を共に一から作 だ!! その日の日記にも同じようなことが書かれています。 り上げられたのだと思います。小さな大学ですが、名前と評 私は生きているのではなく、「生かされている!!」。 [4] 人間環境大学 学生後援会会報〈松韻〉 平成16年4月1日発行 No.8 死ぬ気で歩いている人もいました。一度人生を捨て、名前 ている」ことをアピールし続けていました。本当に実力があ も家族も財産も捨て新しい人生を始めようとしている人も。 る人間には肩書きや年齢などは関係なく、認めてもらえると 彼らは生きる姿勢が違います。自殺をしようとして、そのい 考えたからです。今では、私の発言のときには真剣に聞いて ざという間際に考え直し、今は坊さんになっている人からこ くれている方が増えていることを実感しています。 んな話を頂きました。「死ぬ日を決めて生きなさい。そうす 大学で私は、環境保全について学んできました。4年間、 ればその日まで精一杯生きることができる。」今の自分では 環境保全について学んできて、いかに環境のことを知らなけ それを実行するには不安です。 ればいけないかを感じていました。そこで私は、小・中学生 寝床は主にバス停。小屋みたいなのがあるバス停があれば を対象にしたセミナーの企画、地域のイベントで環境の情報 最高です。そこで一晩休ませてもらいます。寝ていると寒さ などの提供する企画を行いました。セミナーの内容、プレゼ で何度も目が覚めたり、荷物を盗まれたりしないかという不 ンテーションの作成、配布する冊子の作成を全て自分で行い、 安でゆっくりと眠れないことが多く、起きてもベンチの堅さ どうしても人手の要るときは友達にお願いしたりしました。 で腰や背中が痛い!! 「布団で眠れる」ことは本当に幸せな 大学の講義などもあり自由な時間がない日が続くなど、負担 ことです、はい。食事に関しては、バス停から連想するよう は大きかったですが、その過程は確実に自分の糧になりまし な具合です。風邪をひかなかったのが不思議でならないくら た。 いです。 私はこの1年間で、学生としての可能性は自分が求めるだ 帰ってきてから・・・普段の生活をしていると、体で感じ けあると感じました。今の自分の立場や社会との関係は特殊 た「感謝の気持ち」を忘れてしまいそう。さらに無事帰って なものであることは確かです。しかし、地域や社会が求める きてから友人、先生から誉められる。冷静に自分を見つめな のなら誰にでもできることだとも考えます。今、岡崎では学 いと自信過剰になってしまいかねません。一時、自分は周り 生と地域の関係を深めようとする動きが多くあります。おそ からの称賛の声から「歩き遍路」という事実以上に自信を持 らく、私のような学生が増えると思います。私はそのような っていた。友人で常に冷静に自身を顧みている人がいます。 学生が増えること、その学生が自分の可能性を貪欲に求めて 彼と話をして自信過剰な自分に気づきました。私の場合、歩 いき自らのスキルを研いでほしいと思います。 いているとき以上に、帰ってきてからの方が自身を見つめ直 私は社会に出ても、この学生時代のように常に何かに立ち していました。 向かって生きたいと思います。 こんな具合で私は大学生活では「人として」成長できた、 井上 彰文 (三重県出身) いえ、させてもらいました。大学に行かせてくれた両親に 「ありがとう」。いつも心配させてすみませんね。 この大学は今一番良い環境になろうとしていると思ってい 四国のお遍路経験を勧めてくださった川口先生には改めて ます。 「感謝」です。 私が入学してから変わらない良さもありますが、それに増 して良いところが出てきています。それは、この大学の専攻 石川 征嗣 (愛知県出身) が自由に選択出来ることであり、さらに多種多様な学問を学 私にとってこの大学生活は、今後の人生において重要な糧 ぶことができるということです。 となるものでした。特に4年次の経験はそういえると思って 私が1期生だったということもあり、当初は何もわからず、 います。 ただいろんな学問が学ぶことができるから、いっぱいやれる 私は、岡崎商工会議所から岡崎市の商店街の空き店舗の活 だけやろうと、主専攻の心理分野の科目は一通り授業を受け 用を任され、4年次の1年間地域と一緒に商店街活性化のた ました。さらに、環境・歴史分野などさまざまな分野の授業 めに活動してきました。空き店舗では有志の学生を本学で募 を受けることができるのもこの大学の一番の変わらない良さ り、運営してもらっています。私は主に店舗の広報活動や商 であると思います。 店街の会議などに参加していました。それに加えてイベント そして、増してきた良さというのは、時間とともにわから の企画、広報、実行をしていました。 なかったことがしっかりとした基盤のように体系付けられて 商店街の会議では、商店街のメンバーで行うイベントの実 きたことです。つまり言い換えるなら、1年から、自分の目 行委員として参加もしていました。そこでは岡崎に対する様 標や目的を持つことで、さまざまな可能性を手にすることが 様な思いを持った方々と出会い、活性化のために議論しまし できるということです。 た。そこで、社会人との接し方を学んだこともあります。そ 特にこの4年間で大きく変化してきたというのは教職課程 もそも、商店街の方々は社会人であり、近く自分も社会人に だと思います。初めは、英語と社会(公民)だけだったもの なる上でそのような経験は、学生時代には貴重な経験だった も、今では国語なども追加され、やれることが増えたと思い と思っています。しかし、時には「学生のくせに…」という ます。その分、勉強量は大変になりますが、その分のやりが 発言を受け、腹を立てたこともたくさんあります。自分では いはあると思います。また私は、心理を学びながら教職課程 学生という立場には甘えていないつもりでも他から見れば、 も勉強し、さらにはSA(スチューデント・アシスタント) そう見えてしまうことに腹を立てていました。私はこのよう という、今の情報化社会に必要な仕事もこの大学でさせても な思いを糧に、会議などで「対等な立場でこの会議に参加し らいました。その仕事というのは、放課後に学内のパソコン No.8 平成16年4月1日発行 人間環境大学 学生後援会会報〈松韻〉 [5] 教室にてパソコンのメンテナンスをしたり、パソコン使用に の試合の間中、チャンスに走りつづけてくれました。その部 おいての質問や相談を受けることで、またオープンキャンパ 長の信頼に答えることの出来るパスを通せたことが何よりも スでの高校生向けへの対応など、自分の好きなことを仕事と 満足の行くものでした。試合はペナルティスロー戦で勝利を して学内でさせていただき、さらに知識などを得ることがで 収めることができ、有終の美を飾ることができました。 きました。また、それに関連して、初級シスアドというパソ 私は、仲間に支えられてここまで来ることができました。 コン管理者のための国家資格があるのですが、そのための対 信頼し続けてくれた仲間に応える事ができたあのパスは、私 策講座を受け、自分の可能性を最大限に引き出すこともでき のハンドボール人生の中で誇りとして残っていきます。 ました。 私の大学生活は幸せでした。私を幸せにしてくれた家族、 でも今、後悔していることがあります。それは、もっと勉 友人、後輩、教授、大学の職員に多大なる感謝をしています。 強したかったということです。これから社会に出ても勉強は ありがとうございました。 していきますが、大学生として勉強はできなくなると思うと 兜 千尋 (岩手県出身) 少し残念な感じがします。それだけ、この大学では学びたい ことが多かったからです。4年間短かく感じるでしたが、そ これからの期待や不安、様々な思いを抱え、岩手から岡崎 の中で得られたことは言葉で表せないくらい多くあり、有意 に来たのはもう4年も前のことになる。 義な4年間でもありました。この大学で勉強できたことを誇 なぜそんな遠くからわざわざ来たのかと思うだろうが、と りにしたいと思います。 にかく知っている人が誰もいないようなところで4年間やっ てみたかった。それと専攻してみたい科目があったことと、 義正 (大分県出身) 何でもできそうな大学だったからこの大学に入学を決めた。 私は大学生活を楽しく過ごすことができました。 実際入学して、本当に何でもできるということを実感した。 入学式の日、私は緊張しながらあの階段を上りました。あ 例えば午前中は心理を勉強し、午後は化学実験を行う。他の れから4年もの月日が経とうとしています。 大学ならこんな時間割はあり得ないかも知れないが、この大 大学の授業では数多くの教授の力を借り、自分の成長につ 学は文系で入学しようが、理系で入学しようが関係ないので、 なげることができました。部活動にも力を入れ、夜遅く帰る 興味のある授業を文系・理系に関係なく好きなように履修で 日も少なくありませんでした。長い期間とは言えませんがア きる。勿論、先生方にも恵まれた。私は決してよい生徒とは ルバイトも経験しました。本当に数え切れないほどの思い出 言えなかったが、たくさんの先生方にお世話になった。特に があります。 吉野先生と奥田先生には、授業以外にも個人的にお世話にな その中でも特に思い出の深いものとして、部活動でハンド り本当に感謝している。 ボールに力を注いだことがあります。 それから、友達にも恵まれた。恥を忍んで告白するが、こ 私は大学に入学するまでは、自ら進んでスポーツに取り組 の4年間で最も勉強したのは後にも先にも、大学院入試のた むことはありませんでした。しかし、大学1年生の秋にハン めに勉強した数ヶ月であるし、あんなに毎日学校に通ったの ドボール部に入部しました。未経験者であり、最初は右も左 も4年間の大学生活の中で初めてだったかもしれない。その もわからない状態でした。そんな私に、部長をはじめ数多く 期間を乗り越えられたのも、一緒に机を並べ、勉強した友達 の仲間たちが指導してくれました。基本から教わりながら、 のおかげである。 徐々に実力を身につけていきました。そして練習試合や岡崎 私はずっと小学校の先生になりたかった。今もその思いは の大会への参加と活動を広げていきました。初めての試合は 変わらないが、実際に取得予定の許状は高校公民である。4 緊張していました。そのためあまりよく覚えていませんが、 月からまた学生をする私にとって小学校来の夢を叶えるには それまでの人生では感じたことのない、熱い気持ちと躍動感 当分時間はかかりそうである。これからのことなんてどうな ははっきりと覚えています。その後、様々な相手と試合を行 るか分からないし、思い通りになることなんてほんの一握り い、勝つことも負けることも経験しました。負けた試合を糧 なのだろう。初志貫徹と言うのは簡単だが、それを実行する に一段と強くなりました。 のは難しい。そのことを私は4年かけて様々な経験から学ん そして、最後の試合の日を迎えました。私はレギュラーで だ。たくさんの寄り道や回り道をしながら前に進んでいく。 はなく控えとして出場機会を待ちました。そして最後の試合 そういう進み方もあるのだ。一見無駄に見える道も実は、こ の後半戦よりコートに立ちました。私はゴールキーパーであ れからの人生において大切なものとなると私は信じている。 り、常に攻めることを考えながら守りました。試合は一進一 時間は有限であり、長いと思った4年間も振り返ればもう 退の攻防戦となりました。私がシュートを止められずに失点 終わってしまう。離れ離れになるのは惜しいと思う大切な人 となった分の点を仲間達は取り返してくれました。言葉では たちはたくさんいるが、それぞれに新しい生活が待っている。 言い切れないほど感謝しました。そしてラスト1分、1点差 「新しい生活が上手くいきますように…」と願いつつ私の岡 で負けていましたが、すぐに部長が1点を取り返しました。 崎での、人間環境大学の学生としての4年間の生活を締めく 守りきって速攻、これが最後の勝負でした。失点は出来ない くる。 状況下で敵が放ったシュートは、私の手の中に収まりました。 すぐに速攻で駆けていく仲間へパスを渡しました。部長はこ [6] 人間環境大学 学生後援会会報〈松韻〉 平成16年4月1日発行 No.8 平成15年度人間環境大学卒業論文題目一覧 主専攻学科目 氏 名 環境保全論(倉田)浅野 由子 池田 良 石川 征嗣 尾山 正樹 神田 浩 北山 翔太 熊谷 歩美 熊切 郁美 佐藤 誠司 清水 大輔 田中 一輝 徳留 真悟 中垣邦美乃 中西 正樹 中山 雅道 野澤 咲子 深澤 子 牧野 哲也 松澤裕美子 水谷 和史 溝口 隼平 柳 久美子 山本 寛 環境法制論(西村)上原 博之 大屋 典子 川手 佑介 玉置 泰伸 松野 麻王 門馬 由季 環境倫理学(内藤)島 康子 瀬戸 智裕 田中 智子 平居久未子 藤本 零 環境アセスメント論(片山) 安心院裕子 宇野 貢 江藤 桂 芹澤 史子 平山 和裕 広瀬 朗 藤井 芳一 三澤 敏之 武藤 広樹 八木明日美 山勢 未来 湯之上慎一 森林環境学(小橋)足立 歩美 大先 直子 工藤 博之 佐藤 知絵 清水 正哲 中野 幹子 長浜 愛 中山 舞 松山 奈央 三井 武士 山梨 絵里 冨田 あすか 森林環境学(片山) 一見 香菜 新美 文香 福島 弥生 地域・都市計画論(青井) 大橋映理佳 草野 晋一 佐野 美喜 高橋美保子 服部 裕 地域経済論(藪谷)伊藤 貴範 川南憲一郎 早 由起 平田 良隆 卒業論文題目 西の湖内湖の生態 環境運動から見た環境問題 地域で行う環境教育について 自動車の排ガスによる大気汚染の現状とその対策及び新エネルギーの導入」について 環境保全分野における政府・企業・NGOの関係 岡崎市周辺の水域に生息する微生物群の計数調査 日本のODAと開発問題 遺伝子組み換え食品についての問題点と考察 日本の水制から見る河川環境の管理と生態 ビオトープの自然特性による解析・比較 日本の地下水の現状と問題点について ある事例研究によるビオトープの評価−農業との共生を目指して− 水質汚濁と生活排水−私たちの暮らしと向き合う− 藤前干潟の重要性と今後の課題 諏訪湖の生態系と環境政策 東三河の河口域におけるプランクトンから見た河川の水質汚濁状況と三河湾の影響 日本の風力発電の現状と今後の導入拡大について 過去の日本の川と現在の川の比較と問題点∼常願寺川の今と歴史的背景∼ 三河湾におけるプランクトンの季節変動 微生物の生物学的機能の分析 日本におけるダム撤去事業の諸問題と方向性∼国外との事例比較による考察∼ 付着性水生生物の生態 矢作川水系の水質状況 臓器移植に関する諸問題と死の定義 原子力発電所の安全性と必要性 愛知万博における環境問題について 焼却処理とエネルギー回収の必要性 東京大気汚染訴訟−自動車メーカーの責任− ODA事業における住民参加−タイの住民参加を事例に− 景観の変貌とわれわれの生の在り方について アニミズム的思想から見る世代間倫理の可能性 東京都のディーゼル車対策から車社会における人間の生き方について 動物実験廃止論について 現代における自然観と人間の在り方 ラグーナ蒲郡の実態調査によるアセスメントの評価 膜浄水技術に関する基礎的研究 NF膜における多価イオン阻止特性に関する研究 猿田池での窒素およびリンの挙動 矢作川流域の懸濁物質の元素組成 三河湾汽水域での溶存化学種の挙動 森林内の物質循環におけるケイ酸塩鉱物の役割 森林内でのソターによる元素の還元 樹木の成育環境と年輪内の重金属分布 三河湾汽水域での懸濁物質の挙動 豊川源流から三河湾にいたる水質の変化 矢作川流域での窒素およびリンの挙動 登山道の重要性と不自然さ 間伐材の利用と課題 光と土壌環境からみたタカノツメの分布に関する研究−コナラ二次林の常緑化がタカノツメに与える影響について− 大学演習林のきのこについて 学内におけるソメイヨシノの生育とその環境条件について 山村の発展と環境保全との両立 持続的農業について 里山林(額田町)の萌芽更新について 演習林のシダ分布 日本庭園における灯籠の役割について 森林の機能と木材生産 里地の立地条件による植物分布の違いについて 茶園での窒素およびリンの挙動 猿田池の水質 森林生態系での降水の水質変化 高校生の行動観察による、岐阜市玉宮通りの街並み整備推進事業の研究 旧東海道赤坂地区における伝統的町家の現状と変容過程に関する研究 コミュニティ・ゾーン整備事業の効果と問題点に関する調査研究−岡崎市の取り組みを事例として− 人間環境大学キャンパスにおけるバリア・フリーの現状とユニバーサルデザインの可能性 島しょ部を含む市町村合併の現状と課題に関する研究∼呉市と下蒲刈町の合併を事例として∼ 日本における原子力政策について 劇団経営と文化政策−劇団はビジネスとなりえるのか− 現代日本の食問題−スローフードの視点から− 日本と海外における市民風車の比較 主専攻学科目 氏 名 地域経済論(藪谷)広金 麻美 矢野 秀 環境政策論(佐野)新嘉喜長健 安東 真希 石川 剛也 磯貝 賢幸 大西 良美 岡本 佳織 神谷 理恵 佐原 友美 柴田麻千子 田 大輔 田村 重喜 林 瑠美 福山 一成 資源循環型経済社会論(吉野) 赤堀 秀憲 遠藤 優介 兜 千尋 田中千映子 丹羽 崇博 羽多野裕未 松岡 美絵 村井慎太郎 マーケティング論(岡本)青山 修士 石川 裕太 宇井 文崇 何盛 陵子 野 友香梨 福田 俊裕 三浦 智恵 村上 和範 山口 愛 財務会計論(磯貝) 石川 綾美 大石 聡子 大竹 里佳 小川 宏樹 清水 佳和 鈴木 美香 鷹野 純 宮脇 友基 環境経済学原論(山根) 伊藤 大介 鳥丸 東吾 精神環境学原論(総田) 足立 春奈 井上 彰文 岡本 宣弘 奥山 千春 小林 文 佐藤 良美 鈴木真夕子 長井麻紀子 中塚 貴之 永山 雅子 長谷川 望 羽田野 綾 平野 雅子 松本 未来 南 順子 基礎心理学(芳賀)石川 雅 小林 千紘 近田 覚 柴田弥寿彦 杉本 裕輔 鈴木栄之介 中野 雄太 吉村 弘二 臨床心理学(渡辺)小桐 友広 奥田 智美 小野寺美紀 笠井 悠一 亀井 裕子 卒業論文題目 産業革命を軸とした静岡県浜松地域の工業発展とその風土 着物から考える伝統文化−着物は普段着になりえるのか− 西表島エコツーリズムからみた沖縄観光の展望 環境政策における行政評価−北九州市を事例として− 日本から中国への環境ODA−日本の環境ODAの現状と展望− 「碧南市環境基本計画策定における課題と展望」 遺伝子組み換え作物について∼表示義務と消費者意識∼ フェアトレードの現状と課題∼NGOの動向をふまえて∼ リサイクルの是非 −西尾市の場合− 住宅用太陽光発電導入促進事業(補助金)のあり方 日本の林業の展望 低コスト林業への移行と政策 日本の飲料容器廃棄物に対する提案−ワンウェイからリターナブルへ− 排出権制度の展望−日本版排出権制度の普及の見込みについて− ヴェネツィア地盤沈下 ∼崩れゆく地盤、水没の危機∼ 人間の生活における身近な動物保護−捨て犬、捨て猫の減少を目指して− 環境経営におけるISO14001の役割と課題 江戸におけるごみの処理とリサイクルの実態についての一考察 わが国における自然エネルギーの利用実態と今後の展望 環境との共生をめざすライフスタイルの創造−グリーンコンシューマー運動の視点から− 岐阜県揖斐郡大野町のごみ問題と展望 わが国における家電リサイクル法の課題と展望 岡崎市の分別収集と住民意識について リサイクルシステムの変遷と今後の展望 移動体通信の情報化戦略∼携帯電話およびその市場における変遷と今後の動向∼ 小売業におけるディスプレイの有効性 我が国のコンビニエンス・ストアに関する一考察 広告について 現代の企業におけるカラー・マーケティングの実際 不動産業界における新事業とマーケティング戦略 女性インナーウェア業界の現状と課題 スーパーマーケット業態におけるマーケティング戦略−スーパーマーケット業態の多角化戦略を中心に− 化粧品業界の流通と動向 時価主義会計論−有価証券の時価評価に関する考察− 退職給付会計論 税効果会計論 企業による環境情報開示についての考察 企業結合会計論−日本の会計基準を中心とした比較考察− 経営分析論−株式会社ダイエーを中心としたGMS業界の分析− 環境会計−環境会計ガイドラインの発展と課題− ブランド価値評価についての理論的考察 道徳的感情と経済活動の関連について スロー経済学(豊かな社会・生活についての考察) 言語表現作品に見る児童期の心性発達 夢の発生とその要因 身体的側面から 外傷性ストレス障害における記憶の問題 幼児虐待における母親の心理 色彩が動物の行動に影響する心理的効果について 虚言現象における自己愛の病理 精神障害者における社会復帰 ペットロスに対する心理的反応 音の心理的効果 集団非行と単独非行の特性の比較 被虐待児における心理 過食症と拒食症の「食(食べること)」に対する意識の違いについて 「動機なき殺人」の心理について うつ病者の対人関係 インフォームド・コンセントにおける信頼関係の形成 視覚的注意に及ぼす背景テクスチャーとディストラクター配置の影響 刺激の反復提示と事後質問の回数が目撃証言の確信度と正答率に及ぼす影響 映像刺激提示時の自己感情評定と生理反応との相関関係の分析 飲料水の色が味覚の評定に及ぼす影響 社会的活動において大学生が抱くジェンダー・ステレオタイプについての研究 方向定位課題における空書行動の機能について 緊張感についての自己評定と認知課題における成績との相関関係 保持時間の長短及び“区切り”が展望的記憶に及ぼす影響 遺書から見た自殺の心理 宗教家の病跡学的研究 “境界例患者における治療構造の考察 神経症・境界例・精神病の比較・検討より” 「中年期の末期癌患者における死の受容」 青年期における身体的違和感をめぐって−事例を通しての考察− No.8 平成16年4月1日発行 主専攻学科目 氏 名 臨床心理学(渡辺)小林 秀次 彩木 綾子 佐々木孝尚 杉山乃梨子 鈴木 芳美 曽我 智範 高柳 圭介 中江 梓 長瀬 綾子 西川 博子 細見奈緒子 松井 良将 松永 博史 三宅希代子 横田 千晴 柴田 誠之 鈴木 梨紗 佐野 有紀 寺西 佳代 鈴木 雅博 臨床心理学(米倉)伊佐治優子 大石明日香 桑ヶ谷はる美 小泉 靖英 佐野 直 志井 浩順 義正 竹内 一喜 田中 亜季 中澤 瑞 萩 省吾 教育心理学(田畑)足助 ゆかり 吾妻 里美 太田万紗子 岡 美里 奥村 美保 加藤 幸恵 加藤 由貴 倉橋有美江 小枝 亜紀 榊原 千晴 坂本 真也 櫻井 麻貴 柴田 裕穂 中西 範勝 西川真由美 長谷川弥生 幅口 史子 山内 景子 山 律子 精神病理学(片田) 安立 浩章 池戸 梢 石川 雄一 大河内絵梨奈 大滝 千尋 奥山 瞳 小澤 明子 加世田奈央子 神谷 知呂 作田真季子 佐々木 直 清水 真美 新田 清信 鈴木 彩見 鈴木 美帆 瀧澤 逸 辻森 あゆみ 福谷 学 古田 章善 別所 宏紀 堀川 美喜 水野友朋子 宮内 昭徳 森本 美和 人間環境大学 学生後援会会報〈松韻〉 卒業論文題目 青年期における余暇活動とメンタルヘルスの関係についての考察 戦争時における精神障害について 共時性について心理学的研究 ヴァン・ゴッホの病跡学的研究 「阿部定」の心理学的考察 村上春樹の変容と成熟 現代の少年犯罪と少年法−少年犯罪の光と闇− 「自閉」することの意義をめぐって−事例を通しての考察− 少年犯罪の心理学的理解−少年たちの声を通して− ひめゆり学徒隊の集団自決にみる「死」についての考察 アンネ・フランクの自己成長の心理学的考察−隠れ家生活において「自然」が果たした役割から− 名字の変更におけるアイデンティティーの危機の考察 明析夢の心理学的考察 裁きについての臨床心理学的考察−ウィニコット的視点からみた「母による映し返し(mirroring)」としての裁き− 青年期における「居場所」についての心理学的考察 酒鬼薔薇聖斗少年が起こした事件から見る臨床心理学的視点−正常と異常の境界線− 日本における「死の世界」の心理学的考察−平安時代をめぐって− 「笑い」による治癒力の考察 死と向かい合うBさんから学ぶ−終末期における生と死の心理について− 恋愛の臨床心理学的考察−青年期の失恋体験における自己成長をめぐって− 携帯電話の移行対象としての使いかたについて 少年犯罪の特徴と共通点 解離性同一性障害と心的外傷事例の治療過程についての一考察 ターミナルケアのあり方についての一考察 本当の自分の存在と、 その可能性について 心理学と東洋的思想及び宗教にみる個性化の過程・自己実現について 現代のヒーロー像について 自傷行動について 現代における自己愛的傾向の変化−事例検討からの考察− 少年犯罪と時代背景・文化の関係 自殺論 高機能広汎性発達障害児への支援に関する一考察 かくれんぼうにおける「鬼」の心理的役割 中学生が教師・親・友人に期待すること−質問紙調査による一研究− 学校のもたらす光と影−現代における学校教育と教師の在り方をめぐって− 子どもの虐待−現状と課題− 親・教師のほめ言葉・叱り言葉−子どもへの影響− 高齢者における「あそび」の役割−心理的援助について− 里親における親子関係について 摂食障害−その背景から治療の実際まで− 瀬戸内寂聴の出家をめぐる一考察−死と再生の観点から− 青年期における「同一性感覚」と「ヤマアラシ・ジレンマ」の関連−質問紙調査法による一考察− 母親の養育態度と家族関係∼養育態度の背景にある家族との関係性∼ 子どものPTSDによる影響とそのケアについての一研究 スクールカウンセラーの在り方についての一考察 子どもの気質と愛着形成−乳児期の母子関係を通して− 出生順位が友人関係におよぼす影響∼質問紙法による一研究∼ 「学校に行きたくない気持ち」について−中学生への質問紙調査から− アニマルコンパニオンと人間の関わり−アニマルセラピーを通して− 遊びと意欲に関する一研究 小学生への質問紙調査から 覚醒剤依存症患者と統合失調症患者の犯罪の比較 自己愛の病理 解理性同一性障害の社会的要因 自殺者の心理状態の分析 喪と殺人 社会背景からみた摂食障害 「母殺し」の病理 児童虐待の問題の本質 「精神鑑定における諸問題」 「子どもの心理的発達における父性の影響」 「火」の夢の分析 醜形恐怖症の病理 少年犯罪の病理 「ひきこもりの病理」 大量殺人犯の病理 性衝動と攻撃衝動の関係 性倒錯の病理 プロファイリングの精神分析的視点からの考察 精神分析療法の適応と限界 子どものうつ病 自傷行為の心理学 対人恐怖と日本人の精神性 心身症について 家族の構造変化と社会的要因 主専攻学科目 氏 名 精神病理学(片田) 山下 研一 神取理恵子 芸術療法論(亀井)有馬知永子 遠藤 誠浩 大谷 早香 香取 優介 川崎 真充 神田 聡 江夏 友裕 竹川 有香 立松 昌憲 廣瀬英梨沙 藤田 律子 望月 信吾 森 貴洋 山中 政範 山梨 貴子 社会・文化環境論(石上) 勝亦 佑子 中島 友美 身体環境論(鈴木(孝)) 末永 亘 田中 聡一 中澤 美貴 長谷川久美 森田 睦美 言語基礎論(早川)池谷 雄介 川合 令子 コミュニケーション論(岡) 西村悠二朗 姫野 由衣 矢岸 利佳 言語人間学(森) 金山 育世 認知言語学(小早川) 鵜飼奈緒子 演劇言語論(日比野) 大石奈津子 川 友花 黒野明日香 宗教言語論(伊藤)植村 裕也 大霜 真 比較日本文化論(吉田) 小泉 礼子 萩 賢一 渡辺 沙織 日本の言語と文学(奥村) 上田 恵利 日本近世教育史(川口) 後藤 優幸 角田 誠治 山縣 直樹 伊藤 高浩 日本史(川口) 糟谷 貴範 日本語教育(文野) 早川 重史 芸術と工芸(井尻) 岡田 里美 小川裕美子 丹野 雄治 本田 博理 山田 寅晴 茶道文化論(神谷)川崎 恵美 多久和里香 増田 睦 庭園文化論(小橋)石川 千里 川道 有佳 川本 真矢 行田 由香 久米 美幸 酒井 奈緒 志村 晃代 鈴木亜矢子 鈴間 洋介 内藤 慎介 野田 好 尾藤 幸子 堀井 夕紀 前田 貫之 景観文化論(守村)白 遼水 伴戸 健史 日本美術文化論(菅原) 高橋 聖子 山 有希子 渡邊 裕予 大見 吉洋 [7] 卒業論文題目 集団心理の分析 解離性同一性障害のメカニズム 身体表現としての踊り(ダンス)を考える∼音楽行動学の見地からと自己体験に基づく一考察∼ 遊びに現われる反応についての考察−事例からみる幼児期の反応とその実際− 物に対する愛着 スーパースターボブ・マーリーとカート・コバーンにおける心理的背景の研究 窯制作における諸作業の遊び性に関する一考察 フリーダ・カーロの自画像に関する研究 The Beatlesの楽曲「Let It Be」の魅力とその背景についての心理学的考察 投映描画法における動物画の必要性−HTP描画テストとの比較− 触覚によるイメージ生起過程と向性について−粘土・コラージュ表現から− 表現することについて∼障害児音楽療法における表現活動の変化過程より∼ 集団体験学習による仲間形成 「火」の象徴性とそのイメージ−火のある場面をめぐった描画から− 「粘土遊びにおける表現の自由度について」∼制作用具有無によるイメージ表現の諸相∼ 粘土・コラージュ表現における内的体験過程の感覚についての検討−YG性格検査を用いて− 若者社会の表現 グラフィティアートについて 女子高校生の制服着用にみられる自己表現 「現代人と仮面」というテーマで、現代社会の中で仮面がはたす役割を仮面の分類などを通して考察する。 虐待 世代間伝達について 学校医の現状と今後の展望 小学校における肥満の推移 プライマリーケアにおける患者の不安と現在の医療環境 「プライマリケア」受給者の医療環境の理解と医学的知識 特にインフルエンザの受診行動をめぐって 英和辞典における訳語の変遷 英和辞典における訳語の変遷∼特に部屋に関する語彙∼ 第2言語教育における習得活動およびコミュニケーションの発達 方言から見る地域異文化コミュニケーション インターパーソナルコミュニケーションにおける自己開示 キャンバス∼自分色∼ 日本語類別詞「つ」の認知言語学的研究 現代のミュージカル映画 落語について アカデミーフランセーズと17世紀の演劇について ゴーゴリ『肖像画』における宗教性 ブーバーの「我と汝」におけるコミュニケーションについて 平安仏教における観−とくに源信の場合− 日本文化における製鉄とその宗教性−タタラ製鉄を中心に− ラフカディオ・ハーンの日本理解再考 絵巻物の絵と詞書の関係について−『伴大納言絵巻』を中心に− 村瀬藤城における人的ネットワークの形成とその特質 横井小楠の開国論について−その手紙の分析を中心として− 橋本左内の開国論∼書簡の分析を中心とするその変遷の研究∼ 新選組の研究 台湾民政長官時代の後藤新平について−植民地教育を考える− 「ほめ」言葉の返答スタイル 「美しい竹林の存在する日本へ」の一考察−竹の現代的利用と文化的利用の両立をめざして− 光琳「紅白梅図屏風」の表現にみられる日本人の心性−写実性と装飾性の矛盾と共生− 銹絵染付「金彩絵替土器皿」の雪図についての一考察−絵付け体験から乾山の世界を見る− 「竹籠」から「籠花入」への飛躍を探る−わびのまなざしについての一考察− 酒井抱一「葛」の表現についての一考察 名物茶道具と所持茶人の変遷 茶碗が語る茶の湯の美学について 茶事の流れ 「モネの庭園について」 公園のバリアフリー化の現状と今後の課題について∼岡崎市東公園を事例として∼ 草木灰の効果 花・アレンジメントの様式について アロマテラピーと植物 ヒートアイランドと緑地について 安全・安心な公園とユニバーサルデザイン バラの系統・育種の歴史と今後の展望 屋上緑化の歴史と現状について セキュリティを考えた公園設計 里山における環境教育について 『本宮山の特質と歴史的背景』 イングリッシュガーデンの成立とわが国での動向 河川敷公園の現状と課題∼木曽三川をケーススタディとして∼ 小川治兵衛(植治)の庭園における水の使われ方 大名庭園にみる四季の演出 人物(踊る)埴輪の謎 日本の装飾文化とカスタム・カルチャー−現代アメリカのサブ・カルチャーにみる異形の装飾イメージ− 鳥獣人物戯画に登場するウサギは何故人間に見えるのか 「利休ねずの再現と黒川紀章の建築」 [8] 人間環境大学 学生後援会会報〈松韻〉 学 通 信 SYOIN 2004.4.1 大 平成16年4月1日発行 No.8 秋から春にかけて学生の課外活動記録として学生課に届けのあったものは以下のものです。 ☆☆☆ 野 球 部 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆ 愛知大学野球秋季5部リーグ戦優勝 陸上競技部 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 8 額田戦国駅伝大会(平成16年2月4日開催) クラス別4位、総合8位 ☆☆☆ No. 弓 道 部 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 区間新記録 宇佐見和也(第4区)、鳥丸東吾(第7区) 東海学生弓道秋季リーグ戦第5部Bブロック優勝 入れ替え戦の結果、平成16年度は4部に昇格 ★ 大学の情報はホームページにてもご紹介しております。(http://www.uhe.ac.jp) 一期生、就職に、進学に大健闘!! 文部科学省、厚生労働省の発表によると、大学卒業予定者 名古屋大学大学院、神戸大学大学院をはじめ、国公立大学大 の就職内定率は調査以来の2番目の低さ(平成16年2月1日 学院に10名が合格するなど大健闘をみせた。 現在82.1%)を記録し、全国的に大卒就職希望者が苦戦を強 就職・進路相談室では、早期化する企業の採用活動を睨み、 いられている中、本学一期生は着実に内定を獲得し、就職内 3年生の前半から十数回にわたり就職ガイダンスを実施し、 定率92.4%(3/15現在)を達成した。特に男子の活躍は目 企業人事担当者を招いての講演会を実施するなど、他大学で を見張るものがあり、内定率98.7%と全国平均を大きく上回 は例を見ないガイダンス内容を企画し、早期から就職意識を った。 向上させることに努めてきた。 内定を獲得した企業をみても、製造業、流通業、サービス さらに、就職希望者全員との個別面談や模擬面接など小規 業、教育関連、環境関連など多岐にわたっており、幅広い業 模大学ならではの徹底した個別指導を行ってきた。 界から高い評価を得ていることが窺える。 これにより早期から学生の就職意識が高まったとともに、 「一期生は就職に苦労する」という定説をよそに、みごと スタッフが学生個人の能力、興味、適性などを見極め、適切 人間環境大学を社会に大きくアピールしてくれた。 な進路アドバイスを行ってきたことが好結果につながった。 また、公務員についても、入国警備官、愛知県警など6名 現在は、二期生が先輩に続けとばかりに就職活動で奮闘し が難関を突破し、大学院進学においても北海道大学大学院、 ている。 学人 生間 後環 援境 会大 会学 報 ︿ 松 韻 ﹀発 - 行 / 人 間 環 境 大 学 学 生 課 内 人 間 環 境 大 学 学 生 後 援 会 〒 4 4 4 3 5 0 5 愛 知 県 岡 崎 市 本 宿 町 上 三 本 松 6 番 2 <大学院進学実績> <おもな内定実績> 大 学 院 北 海 道 大 名 古 屋 大 学 学 大 大 研 究 科 学 学 学 研 究 業 種 院 農 科 製 院 経 済 学 研 究 科 商 神 戸 大 学 大 学 院 国際協力研究科 流 神 戸 大 学 大 学 院 企 業 名 造 業 トヨタ自動車、カネ美食品、名古屋製酪 通 業 ユニー、西友、サークルケイジャパン、セブンイレブンジャパン 社 日産プリンス名古屋、ホンダプリモ 宅 名古屋セキスイハイム、富士ハウス、フジケン 住 農 サ ー ビ ス 遠鉄観光、デニースジャパン 横 浜 国 立 大 学 大 学 院 環 境 情 報 学 府 教 育 アビバジャパン、秀英予備校、NOVA、明倫ゼミナール 豊 橋 技 術 科 学 大 学 大 学 院 工 科 環 境 アサンテ、石川マテリアル、サンエー工業、額田町森林組合 高 崎 経 済 大 学 大 学 院 経済経営研究科 保 険 第一生命、日本生命、明治安田生命 愛 農 福 祉 福祉施設、病院 媛 大 学 大 学 院 富 山 医 科 薬 科 大 学 大 学 院 学 学 学 研 研 研 究 究 科 科 医 学 系 研 究 科 など など 編 集 後 記 <公務員、教員合格実績> 入国警備官 愛知県警察本部 少年警察補導員 地方公務員 私立高等学校教員 究 平成16年3月に人間環境大学1期生を送り出すことができました。 今回はそれを記念して特集号としました。人間環境大学はこれで 完成年度をむかえ、また新たな一歩を踏み出すことになります。 次号は平成16年10月発行予定です。ご意見、ご要望、また会 報に掲載したい内容がございましたら学生課内、人間環境大学 学生後援会会報編集係までお寄せください。 (E-mail:[email protected]) TEL.0564-48-7811 FAX.0564-48-7814 総合人間科学研究科 京 都 府 立 大 学 大 学 院
© Copyright 2024 Paperzz