ヨーロッパのカフェとバールを訪れて コペン-①

ヨーロッパのカフェとバールを訪れて コペン-①
カフェグッズでは、2009.10 の展示会 Host2009(イタリア・ミラノで2年毎に開催)の見学を兼ねて、
デンマークのコペンハーゲンと、イタリアのローマ・フィレンツェ・トリノ・ミラノのカフェとバール
を視察して参りました。今後何回かに分けて、その報告をホームページに掲載いたします。
第1回はコペンハーゲンから。
(1) コペンハーゲン
WBC の優勝者を輩出するコペンハーゲンで、そのトップのカフェやコーヒーショップのコーヒーは、
スペシャルティコーヒーとカップオブエクセレンスの世界でした。もともとデンマークに近い北欧は、
世界で最も多くコーヒーが飲まれている地域です。一人当たりの年間消費量統計によれば、フィンラン
ド 12.01kg、デンマーク 8.75kg、スエーデン 8.19kg に対して、アメリカ 4.13kg、日本 3.41kg(数字
は 2007 年・ICO 統計)となっています。ここコペンハーゲンは一人当たりで日本の 2.5~3 倍のコーヒ
ーを消費していることになります。統計ではスペシャルティやコマーシャルコーヒーなどの区分けに配
慮はありませんが、嗜好品ですからたくさん飲む方にスペシャルティ志向が根ざしたら心強い。
コペンハーゲンでは WBC というイベントを通じて、多くの優勝者が次々とコーヒービジネスの新し
い展開にチャレンジしています。カフェのバリスタとしてお客様を啓蒙し、次を担う新人バリスタの教
育プログラムを実践し、ロースターとしてダイレクトに産地と連携してゆく。決してスペシャルティコ
ーヒーやカップオブエクセレンスが自社の宣伝や売らんがための存在ではなさそうです。振り返って常
にカップオブエクセレンスの5割を買い付ける国のコーヒーが、その豊かな香りで消費者に歓迎され、
市場の広がりに寄与しているのかどうか、比較して考えざるを得ませんでした。
① BARESSO COFFEE (現地時間 10/19、15:30)
デンマークのスタバとも称されるスタンダードなコーヒーショップですが、バリスタの存在を忘れて
はなりません。NORDIC BARISTA CUP2009 で優勝したチームデンマークのリーダーKAREN DYSTEDは、
BARESSO COFFEEのヘッドバリスタです。店舗ではカップにスリーブを巻いているのが印象的でした。
ホットはもとよりコールドドリンクにも
巻いているのです。コールドはフレッシ
ュジュースの冷蔵ショーケースにスタン
バイしている時からスリーブを巻いてい
ます。冬の寒さの厳しさ故に、アメニテ
ィとしてコールドカップにスリーブを使
う。カフェグッズのソフトスリーブと同じコンセプトですが、こちらのカップスリーブはカップの中央
でなく下部に巻いています。持ちやすいのか、それともデザイン上、この方がバランスが良いのでしょ
うか。紙コップは赤ベタに焙煎の炎を白抜きしたデザインが印象的です。スリーブも同じデザインです。
それにしても大きなカップです。16 オンスがスタンダードサイズのように見えてしまう。さすがに世界
有数のコーヒー消費大国デンマーク、飲む量が半端じゃない。
(次回は COFFEE COLLECTIVE です)
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