公共人材管理者育成コース⑤

奈良県新しい公共支援事業
NPO 等人材育成塾
公共人材管理者育成コース⑤
実施日
2011年10月22日(土)13時30分~16時30分
会場
橿原公苑 小会議室
講師
水谷
綾(社会福祉法人大阪ボランティア協会 事務局長)
テーマ
NPOに必要なコーディネート力
配布物
講義用資料、大阪ガスグループCSRレポート
■ 前回講義内容のおさらいと講師紹介
■ 講師による解説
1. NPOの活動や組織の特徴を押さえる
・営利を目的としない民間組織
・営利でないミッションのための組織
・社会的な課題を解決したいという思い
「先駆性」
「自治性」
「行政では取り組めない課題」
「ミッション性」
2. 行政と企業、NPOの違い(強み・弱み)を知る
◇行政サービスとNPOサービスの違い
基本原則
基本財源
NPOのサービス
多様性・個別性
会費・寄付・サービスの対価など
行政のサービス
平等・公平性
税金
◇企業とNPOの違い
基本原則
NPO
・ミッションの実現を、営利を目的としないスタイルで追求
・利益を分配できない
企業
・ミッションの実現と利益の追求
・利益を分配できる
◇NPOの情報公開
・情報公開の義務
・市民の共感を得るため重要な意義がある
◇NPOの財源・組織運営
・多様な財源…会費 寄付 事業収入 助成金ほか
・ボトムアップによる組織運営
3. 行政との協働を考える
◇ワークショップ
①「行政との協働・支援で困っていること」とは何ですか? 厳選したひとつを書いてください。
②書き込み(3分)
③各人から発表
・事業化が難しい
・活動資金の不足
・補助金、助成金をもらうと色々な制限がある
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NPO 等人材育成塾
・複数課に関係する事業をする場合、横のつながりが悪い
・他の部課との調整や情報共有がない
・公共施設へのアクセスの悪さ
◇協働の手法の検討
①取組領域の確認
②事業目的…問題解決のために行政の力が必要か?
③協働を行う効果
行政の公金支出
・委託
事業実施主体:地方公共団体(行政)
成果・責任:地方公共団体(行政)
・補助
事業実施主体:補助金を受けるもの(NPO)
成果・責任:補助をうけるもの(NPO)
④強みを生かし、弱みを補い合える関係づくり
⑤市民参加の枠組みデザインと評価・見直し
◇協働の手法(まとめ)
①それぞれの個性を活かしながら、対等につなぐ
②「違い」を尊重しあった「つながり」作りの支援
③市民が作るわくわく感と柔軟さを生かせる枠組み
休憩
4. 企業との関係を考える
◇企業の動向や考え方を知る
①SR(社会的責任)→
持続可能な社会づくりを社会全体で考えていこうということ
・経営活動プロセルに社会的公正性、環境や人権などの配慮を組み込む
・社会的な商品・サービスや社会的事業の開発・推進
・経営資源を活用したコミュニティや市民活動の取組への支援活動
②SRのキー → 参加の創出
ISO26000(あらゆる組織の社会的責任の企画ガイドライン)
※持続可能な社会の実現に向けて、環境保護・人権の尊重といった普遍的な価値基準を世界の
あらゆる組織に浸透さすぇることを目的とした文書
③地域型社会貢献活動
【参考資料】大阪ガスグループCSRレポート
5. 支援者との関係構築
◇支援・協働者の獲得
① 組織を作る
② 支援者を特定する
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③ 関心を調査する
④ 様々な関係を構築する
⑤ 頼む、企画する
⑥ 様々な協力獲得
⑦ 感謝と報告
6. NPOに必要なコーディネート力
① 相手を知る
② 自分を知ってもらう
③ 団体としてのアピール、環境変化への対応
④ 仲間、ファンづくり、そして意思形成