石狩市民図書館だより No. 83 発行日:平成22年11月5日 発 行:石狩市民図書館(石狩市花川北71) Tel(0133)722000 / Fax(0133)739120 E-mail:[email protected] HP:http://www.ishikari-lib-unet.ocn.ne.jp/ 新着案内 最近受け入れた資料の一部をご紹介します 熊 人類との「共存」の歴史 ベルント・ブルンナー 著 / 伊達 淳 訳 / 白水社(489.5ブ) 有史以来、熊と人は、他の動物とは異なる特別な関係を結んできた。世界各 地の神話、宗教、伝承、文学、科学などにおいて、熊はどう描かれ、語られ、 解釈されてきたのか。その歴史を辿りながら、熊と人の「共生」への道を探る。 おいしいきのこ毒きのこ 大作 晃一 ほか著 / 主婦の友社(657.8オ) きのこ採りをするときに役に立つおいしいきのこ140種と注意したい毒き のこ60種を、近縁種をまとめて科別に紹介。じょうずなきのこの見つけ方、 採り方、おいしい料理や保存法も掲載する。 風流 江戸の蕎麦 鈴木 健一 著 / 中央公論新社(P383.8ス) 現在の私たちが知る蕎麦が広く食されるようになったのは江戸時代初期。蕎 麦が江戸の人々にとって欠かすことのできない食べものになっていく様子を、 川柳、歌舞伎、落語などから愉しく探る。 自立と孤独の心理学 新版 加藤 諦三 編/PHP研究所 (159カ) 評伝 大村はま ことばを育て人を育て 苅谷 夏子 著/小学館 (289.1オ) もしドラえもんの「ひみつ道具」が実現したら 藤野 英人 著/阪急コミュニケーションズ (330.4フ) 幽霊学入門 河合 祥一郎 編/新書館 (388ユ) 蝶コレクターの黒い野望 ピーター・ラウファー 著/河出書房新社 (486.8ラ) 地球最後の日のための種子 スーザン・ドウォーキン 著/文芸春秋 (615.2ド) 剣豪という生き方 本山 賢司 文・画/東京書籍 (789.3モ) 宮沢賢治と幻の恋人 沢田キヌを追って 沢村 修治 著/河出書房新社 (910.2ミ) 海を渡ったアイヌ 先住民展示と二つの博覧会 宮武 公夫 著/岩波書店 (H382.1ミ) 行儀作法の教科書 横山 験也 著/岩波書店 (Y385.9ヨ) 3Dの時代 雪と建築 日本建築学会 編/技報堂出版 (524.9ユ) 渡辺 昌宏 ほか著/岩波書店 (X007.1ワ) この他の資料は、館内OPAC(検索用パソコン)や図書館のホームページでご確認ください わたしのオススメ本 市内の様々な方にオススメ本を紹介していただきます 石狩市民図書館だより No. 83 『人生が変わる!ウォーキング力』(デューク更家 著/青春出版社/P498.3デ ) 最近メタボリックと並んで「ロコモティブシンドローム(運動 器症候群)」もよく取り上げられるようになってきました。これ は骨・関節・筋肉・神経などの運動器に起こる疾患の総称で、予 防には適度な運動が大切なようです。 私も運動不足が気になっていて、ウォーキングでもと考えてい た時に出会ったのがこの本です。著者のデューク更家さんは、特 徴ある歩き方で有名なので、最初は単なるその解説本だろうと思 って手に取りました。が、目から鱗の連続で、かなり真剣に読ん でその後の生活が変わるきっかけにもなったのです。 特に驚かされたのは「ヘタな1万歩より、正しい300歩」の 項で、わざわざ歩く時間を作るのではなく、1日わずか300歩 を意識して正しい姿勢で歩けばOKなのだそう。300歩はたった200mで、買い物などの他、 家の中での10歩・20歩を足したものでも良いとのこと。これなら毎日できそうだと思いませ んか? 「正しく歩くことは身体ばかりでなく心のバランスも整え、さらには人生までも変える」とい うのも読み進めていくと納得できます。 健康に関心のある方ばかりでなく、何か行き詰っていることがある方にもぜひ読んでほしい新 書です。 石狩市民図書館厚田分館 杉本 ひとみ 『まってる。』 (デヴィット・カリ セルジュ・ブロック 共著/こやまくんどう 訳/千倉書房/726.6カ ) モノトーンの絵とは対照的に、どのページにも登場する赤い糸が 際立って目を引き、効果的に描かれています。日本語表記の他にフ ランス語の原文も載っていてしゃれています。 シンプルな言葉がまっすぐにストンと心の奥の一番深いところに 響いてくるような、そんな絵本です。 一本の赤い糸は、人生を織り成す時間の流れでしょうか?人は期 待に胸を膨らませて、あるいは悲しみに耐えて、時には無意識に何 かを待っていることがあります。 お兄ちゃんと呼ばれるのを待っている少年。赤い糸を思いっきり 引っ張っています。「はやくきて、はやくきて!」とでも言いたげ に・・・。少年は大人になり、愛する人と運命がつながる日を待ち ます。二人の間で赤い糸がこんがらがってしまう場面では、思わずクスリとしてしまいます。時 は流れて、最愛の人に「ありがとう、さようなら」と言わなくてはならない日が訪れます。それ でも春を待ち、やがて訪れる新しい家族を「まってる。」ひとりの少年の人生が味わい深く描か れています。 絵本の形も横長になっていてユニークです。この絵本そのものが赤い糸そのものを表している のでしょうか。何度も読み返してみたくなる一冊です。 石狩市民図書館厚田分館 美馬 康子 みなさんからの声 −その2− 石狩市民図書館だより No. 83 今月も利用者の皆さんからいただいた声(ご要望など)の中から、ご要望を紹介さ せていただきます。皆さんのご理解をいただきながら、私どもも精一杯のサービスに 心がけてまいりたいと思います。 【ご要望】 □閲覧スペースでの飲食について 「本を読みながら、または自習しながら飲料水を飲んでいる人が いる。そのため、他の図書館と比べ本が汚れている。エントランス 以外での飲食は禁止すべき。」 「本は飲み物を飲みながら読むようなものではない。図書 館ではマナーを守らさせるようにしなければならない。守れない小中学生の将来は不安。本 が汚れたらどうするのか。」 <現 状> 閲覧スペースでの飲み物については、慢性疾患 で定期的な水分補給を必要とする方々から、館内 で飲み物を飲むことができるよう求める声が、開 館以来寄せられていました。 検討した結果、食べ物は禁止とし、飲み物に限 っては制限をしないことといたしました。 病気などで、どうしても水分の補給を必要とす る方々に限定する方法もありますが、判断、判別 の困難さが課題となることや、何より誰もが自由 に使えるバリアフリーの図書館にしたいと考えて います。 ついては、制限を設けず、飲み物を飲む場合の マナーについては、利用者の全ての皆さんにご理 解をいただくことといたしております。 なお、本や資料などを誤って汚してしまった場合は、職員までお知らせください。 今後とも皆さんのご理解、ご協力をいただきますようお願いいたします。 石狩市民図書館 順位 人数 1 70 2 予約TOP10(10/29しらべ) 書名 著者名 出版社 分類 夜行観覧車 湊 かなえ 双葉社 913.6 ミ 67 カッコウの卵は誰のもの 東野 圭吾 光文社 913.6 ヒ 3 62 告白 湊 かなえ 双葉社 913.6 ミ 4 60 1Q84 Books1 村上 春樹 新潮社 913.6 ム 5 59 往復書簡 湊 かなえ 幻冬舎 913.6 ミ 6 58 小暮写真館 宮部 みゆき 講談社 913.6 ミ 7 57 新参者 東野 圭吾 講談社 913.6 ヒ 8 56 プラチナデータ 東野 圭吾 幻冬舎 913.6 ヒ 9 50 1Q84 Books3 村上 春樹 新潮社 913.6 ム 10 48 1Q84 Books2 村上 春樹 新潮社 913.6 ム 図書館ニュース 石狩市民図書館だより No. 83 最近の図書館のできごとをお伝えします 10月5日(火)∼23日(土) テーマ展 「イシカリのかたち」 石狩まるごと地図月間「地図を見よう・石狩を知ろう」 の一環として、砂丘の風資料館・石狩浜海浜植物保護セン ター・石狩市民図書館を会場に、3館連携テーマ展が行わ れました。図書館会場では、北海道立図書館からお借りし た貴重な地図を展示したほか、17日(日)にフォーラム 「地図を巡る冒険」を開催し、地図から石狩の歴史をひも ときました。 10月16日(土) 「こどもまつり子育てメッセ」 に参加しました 子育てネット会議が主催するこどもまつり子育てメッセ が花川北コミュニティセンターで行われ、昨年に引き続き 図書館も参加させていただきました。職員やボランティア のおはなし会、布の絵本と布のおもちゃコーナー、赤ちゃ ん絵本の紹介などで図書館らしさをアピール。800人が 詰めかけた会場で、子ども達のにぎやかな声がこだまして いました。 10月30日(土)∼31日(日) 第11回 図書館まつり 11回目となる図書館まつり!今年は、せかいのむかし ばなしをテーマに運営委員会で4月から企画しました。 オープニングで1日図書館長(4名)が就任したほか、 藤女子大学生のおはなしの部屋、アニメ映画上映会、大型 紙芝居など、どのプログラムもたくさんの子どもで賑わい、 過去最高の5,646人の来場となりました。 (写真:司書(カウンター)体験をする1日館長) 【11月の開館日】 ※網掛けが休館日 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 ∼館長の小部屋∼ 今年、第11回を迎えた図書館まつりは、2日間で開催 された「まつり期間中の入館者数」としては、過去最高の 5,646人を記録しました。 ボランティアや関係機関、団体の皆さんが、半年にわた り準備をしていただいたこと、また、当日、多くの皆さん がご参加、ご協力いただいたことに、心から感謝申し上げ ます。 さて、カレンダーも残り2枚(月)となりました。のん びり秋を過ごしてはいられない、なんて方も多いかもしれ ませんが、生活の中に本を、そして、時間がありましたら 是非、図書館にお越しください。風邪にお気をつけくださ い! 石狩市民図書館長 百井宏己
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