固定タイプハウジング形管継手 I-009J-JPN

I-009J-JPN
施工要領書
固定タイプハウジング形管継手
スタイル009J
警告
•• Quickonector配管製品の施工を始める前に、全ての指示を読んでご理解ください。
•• Quickonector製品を施工・撤去・調整する前に、配管システムの減圧・排水を行って下さい。
•• 保護メガネ、ヘルメット、安全靴を装着して下さい。
スタイル009Jハウジング形管継手
の施工手順
ボルトパ
ッド
留意点
警告
•• スタイル009Jハウジング形管継手は湿式
消火配管システム専用です。
•• ガスケットには潤滑剤を塗布する必要があ
ります。以下、手順2.を参照してください。
鉱物油系(グリース、切削油など)の潤滑剤
はガスケットを劣化させるおそれがありま
すので絶対に使用しないでください。
ボルトパ
ッド
•• スタイル009Jハウジング形管継手の仮取
付けは行わないでください。仮取付けを行
った場合、落下する危険があります。
•• グルーブ配管/フィッティング端部を管継
手に差込む際、手を挟まないよう注意して
ください。
メタルセン
ターリング
この管継手を分解したり、メタルセンターリン
グをガスケットから取り外したりしないでくだ
さい: スタイル009Jはそのまま施工できます。
この継手は施工時にボルト・ナットを取り外さな
くて済むように設計されています。施工者はグル
ーブ配管/フィッティング端部を管継手に直接差
込むことで容易に施工できます。ガスケットはメ
タルセンターリング付きです。メタルセンターリ
ングを取り外すとガスケットの機能が損なわれ
ますのでご注意ください。
1. グループ配管/フィッティング端部の確認:
グルーブ配管/フィッティング端部からグル
ーブ(溝)まで外面は滑らかで凹み、溶接シー
ムを含めた突起、ロールマークがない状態で、
漏れなく密着できることを確認してください。
油脂類、汚れは全て取り除いてください。グルー
ブ配管/フィッティング端部の外径がフレア部の
許容最大寸法を超えないようにしてください。
フレア部の許容最大寸法については管端加工
寸法を参照してください。
ガスケット内
側のシール面
2.潤滑剤の塗布:ガスケット内側のシール面のみ
にQuick-Lube又はシリコン系潤滑剤を薄く塗布
してください。鉱物油系(グリース、切削油など)
の潤滑剤は使用しないでください。鉱物油系の
潤滑剤はガスケットを劣化させるおそれがあり
ます。潤滑剤塗布後、ガスケットに汚れやごみが
付着しないように注意してください。注意: パイ
プ条件が不良の場合、潤滑剤を塗布してもシー
リング性能は向上しません。パイプ条件とパイ
プ加工については製品施工要領書に記載の要
件を順守する必要があります。
ハウジング
の爪部
注意
•• メタルセンターリングがガスケットの中央
に位置していることを確認してください。
メタルセンターリングがガスケットの中
央部にしっかり固定されていない状態で、
ハウジング形管継手を取り付けますと、
接合部より漏水する恐れがあります。
3.配管接続:グルーブ配管/フィッティング端部
をハウジングの両開口部に差込み接続してくだ
さい。グルーブ配管/フィッティング端部がガス
ケットのメタルセンターリングに接触するまで
差込んでください。ハウジングの爪がグルーブ
配管/フィッティングのグルーブ(溝)上にある
ことを確認してください。
TM
REV_C
製品
I-009J-JPN_1
I-009J-JPN
施工要領書
固定タイプハウジング形管継手
スタイル009J
ットレンチ等の使用が可能です。インパクトレン
チを使用する際は、P.4の「インパクトレンチ使
用ガイドライン」を参照してください。
注意: スタイル009Jハウジング形管継手には
Quickonector以外のフィッティングは使用しな
いでください。スタイル009Jハウジング形管継
手をNo. 60(キャップ)と接続する際は、キャッ
プ端部がガスケットのメタルセンターリングに接
触していることを確認してください。
良い
警告
ボルトパ
ッド
•• Q
uickonector固定タイプ ハウジング
形管継手は角度付きボルトパッドがメ
タルタッチし、完全にずれるまでナット
を交互に均等に締め付ける必要があり
ます。ナットの締め付けによりボルトパ
ッドが、これ以上ずれないときにハウジ
ングが完全にずれたことになります。
ボルトパ
ッド
•• Quickonector固定タイプ ハウジング形
管継手は、ボルトパッドが均等にずれる
必要があります。
悪い
•• ナット締結時、ハウジング形管継手の
開口部に手を挟まないよう注意してくだ
さい。
4.ナット締付け:角度付きボルトパッドがメタル
タッチし、ハウジングが完全にずれるまで交互
に均等にナットを締めてください。ナット締結に
よりボルトパッドが、これ以上ずれないときにハ
ウジングが完全にずれたことになります。ハウジ
ングの爪がグルーブ(溝)と完全に噛み合い、ボ
ルトパッドが均等にずれていることを確認してく
ださい。これは強固な接続を確保するために必
要です。注意: ナットの過剰な締付けによりハウ
ジングが必要以上にずれることはありません。
ガスケットのゴム噛みを防ぐためにナットを均
等に締めることが重要です。ボルトパッドをメタ
ルタッチさせるために、インパクトレンチやソケ
5.ボルトパッドがメタルタッチし、ハウジングが完
全にずれていることを確認してください。ナット締
結によりボルトパッドが、これ以上ずれないとき
にハウジングが完全にずれたことになります。
留意点
施工後の点検が重要になります。異常が確認された場合、システムが稼動する前に、スタイル009Jを取外し、施工要領書に基づき改めて施工し直
してください。
良い施工例
悪い施工例
悪い施工例
悪い施工例
正しい施工
メタルタッチ且つ外側
へのオフセット(ずれ)
間違った施工
オフセット(ずれ)なし
間違った施工
内側へのオフセット(ずれ)
間違った施工
メタルタッチしていない
•• ナットが均等に締められていないと、片締めになり、ボルトパッドが内側へずれる可能性があります。一方のナットの締付けが過剰となり、
もう一方のナットが締付け不足となります。また、両方のナットの締付け不足により内側にオフセット(ずれ)する場合があります。角度付きボル
トパッドの向きはサイズによって異なります。
TM
I-009J-JPN_2
製品
REV_C
I-009J-JPN
施工要領書
固定タイプハウジング形管継手
スタイル009J
スタイル009Jハウジング形管継手
の再施工手順
スタイル009Jのハウジングは初回施工時にグ
ルーブ配管/フィッティング外径に合わせてい
るため、再施工時にグルーブ配管/フィッティン
グをハウジングに直接差込めない場合があり
ます。この様な場合は、以下に示す再施工の手
順を参照してください。
注意
•• メタルセンターリングがガスケットの中央
に位置していることを確認してください。
メタルセンターリングがガスケットの中
央部にしっかり固定されていない状態で、
ハウジング形管継手を取り付けますと、
接合部より漏水する恐れがあります。
1.ハウジング形管継手を取外す前に、減圧し完
全に排水してください。
2.P.1の手順1に従ってください。注意: スタイル
009Jを再施工する場合は、ハウジング爪部の歯
によるグルーブ配管シール面の凹みの長さが
3 mm/1/8 inchを超えないようにしてください。
ガスケットの
メタルセン
ターリング
8.ハウジング取付け:「スイングオーバー」機能
を利用して、ハウジングをガスケットの上にかぶ
せます。ハウジングの爪がグルーブ(溝)にきっ
ちりと噛み合うように取り付けて下さい。
配管端部
ガスケット
メタルセンタ
ーリング
3.メタルセンターリングが、ガスケット円周上の
中心に位置していることを確認してください。
5.ガスケットの取付け:グルーブ配管/フィッティ
ング端部の一方が、ガスケットのメタルセンター
リングと接触するまで差し込みます。
9.残りのボルト/ナットの取付け: 残りのボルト
を取付け、ナットを手で締めます。楕円形のボル
ト首部がハウジングのボルト穴に正しくはめ込
まれていることを確認してください。注意: ボル
トパッドを2,3回接触させ、ガスケットとのなじみ
を良くしてください。
ガスケット
シール面
ガスケッ
ト外面
4.スタイル009Jハウジング形管継手の再施工:
施工を容易にし、ガスケットのゴム噛みを防ぐ
ために、潤滑剤を塗布する必要があります。
Quick-Lube又はシリコン系潤滑剤を次のいず
れかの方法により薄く均一に塗布してください。
1) 配管端部のシール面全体とハウジングの内側
に潤滑剤を塗布します。2) 上図のように、ガス
ケットの内外面に潤滑剤を塗布します。ガスケッ
トに鉱物油系の潤滑剤(グリース、切削油など)を
塗布しないでください。鉱物油系の潤滑剤はガ
スケットを劣化させるおそれがあります。潤滑剤
塗布後のガスケットに汚れやごみが付着しない
ように注意してください。
6.グルーブ配管/フィッティングの接続:接続す
るグルーブ配管/フィッティングの両端の管芯を
合わせます。接続するグルーブ配管/フィッティ
ング端部がガスケットのメタルセンターリングに
接触するまで差込んでください。 注意: ガスケ
ットがグルーブ配管/フィッティングのグルーブ
(溝)にかかっていないことを確認してください。
10. ナット締付け: P.2の手順4と5に従って組立
を完了してください。
インフォメーション
管サイズ
管外径
ミリメータ
ボルトサ
イズ
mm
ソケットサ
イズ
mm
65A
76.3
M10
M17
80A
88.9
M10
M17
100A
114.3
M10
M17
125A
139.8
M12
M22
150A
165.2
M16
M27
JIS
7. ハウジングの組立:ハウジングにボルト1本
を差込み、ナットをゆるく締めて、上図のように
「スイングオーバー」機能が利用できるように
します。注意: ナットとボルトの端を揃えてくだ
さい。
TM
REV_C
製品
I-009J-JPN_3
I-009J-JPN
施工要領書
固定タイプハウジング形管継手
スタイル009J
インパクトレンチ使用ガイドライン
警告
•• ボ
ルトパッドがメタルタッチし、ハウジングが完全にずれるまでナットを交互に均等に締めてください。固定タイプハウジング形管継手はボルト
パッドが均等にずれていることを確認してください。これは強固な接続を確保するために必要です。
•• 目視により施工完了が確認された後は、インパクトレンチでナットを締め続けないでください。
インパクトレンチを使用する際は、組立速度に十分注意し、施工完了まで、ナットが交互に均一に締められているか確認してください。
インパクトレンチを使用しますと、ナットの「締付け感覚」等が利用できません。インパクトレンチの中には高出力のものもあるため、施工中にボルト
やボルトパッド部を破損させないように取扱いには十分注意してください。目視により施工完了が確認された後は、インパクトレンチにてナットを締め
続けないでください。
試験的にソケットレンチなどの手工具を使用し、インパクトレンチでの締付け状態を確認してください。定期的な確認をお願いします。
インパクトレンチを安全かつ適切に使用するために、常にインパクトレンチメーカーの取扱い説明書を参照してください。また、ハウジング形管継手の
施工に適した正しいソケットが使用されていることを確認してください。
TOZEN
116-0014
550-0014
984-0032
815-0032
064-0805
460-0011
2-40-3
1-5-14
10
125
3-2-12-101
5
1299-36-205
12
3-40-28
(03)3801-2091(
(06)6578-0310(
(022)288-2701(
(092)511-2091(
(011)518-8170(
(052)243-2092(
)
)
)
)
)
)
(03)3801-2258
(06)6578-0312
(022)288-2703
(092)561-0074
(011)518-8171
(052)243-2082
I-009J-JPN 5982 REV C 更新日 06/2012 TM
I-009J-JPN
製品