自 設立の日 至 平成 25 年 9 月 30 日 平成 24 年度 特定非営利活動法人 事業報告書 婦人科腫瘍の緩和医療を考える会 概 況 設立初年度は、組織基盤の確立を主とし、法人の活動内容についての積極的な広報活動、 及び本法人の周知と会員の拡大を目指した活動を行った。 特定非営利活動に係る事業については、婦人科腫瘍の緩和医療に関する調査及び研究に 係る活動を中心として、平成 24 年 11 月には設立総会と共に「第 1 回学術集会」を単独開 催し、平成 25 年 7 月には日本婦人科腫瘍学会、塩野義製薬株式会社の協力を得て、臨時総 会開催と共に「イブニングセミナーの開催に至った。また、ウェブサイトの構築やメーリ ングリスト運営等を達成し、医療情報の普及及び啓発に係る活動を行った。さらに、翌年 度にむけた研究会情報誌「JSGPM レター」の発行に関する事業や、臨床研究に関する計画策 定・情報収集等に着手し、婦人科腫瘍の緩和医療に係る医療の発展を目指した活動の始動 に至った。 Ⅰ <総務部門>学術集会、研究会の開催事業 (特定非営利活動事業) 1. 第1回学術集会 第1回学術集会を平成 24 年 11 月 24 日(土)に岡山国際交流センター(岡山県)にて、 単独主催として開催した。本会の発足趣旨についても学術集会にて述べ、活動の目的と共 に、本会が担う役割や解決すべき課題についての貴重な意見交換の場となった。参加者は 48 名となり、当初の計画をはるかに上回る参加人数となった。学術集会では、設立発起 人を中心とした 7 テーマの演題の発表があり、終了時刻を 30 分以上延長するも足りない 程、参加者による活発なディスカッションが行われた。 開催日程 平成 24 年 11 月 24 日(土)17 時~19 時 35 分 開催場所 岡山国際交流センター 3F 研究室(岡山県) ※プログラムは別紙1を参照 2. 緩和医療イブニングセミナー 緩和医療イブニングセミナー平成 25 年 7 月 20 日(土)にホテルグランパシフィック(東 京都)にて、日本婦人科腫瘍学会及び塩野製薬株式会社との共催として臨時総会と共に開 催した。 「- 今、婦人科腫瘍の緩和医療を考える -」と題し、本会で計画する臨床研究の 紹介と基調講演、症例検討を行った。日本婦人科腫瘍学会と同会場で開催したことが大き な宣伝効果となり、当初の予定を大きく上回り、100 名以上の参加人数となり、塩野義製 薬株式会社が準備した軽食が不足する事態となった。 開催日程 平成 25 年 7 月 20 日(土)17 時 30 分~19 時 30 分 開催場所 ホテルグランパシフィック LE DAIBA(東京都) ※プログラムは別紙2を参照 Ⅱ <広報部門>(特定非営利活動事業) 本会のウェブサイトを、 「学会・研究会.jp」のシステムを利用して開設し、より広く本 会の情報が提供できる仕組みを構築した。公開は 9 月末であり、システムを利用した会員 登録の申込み受付けが可能となり、ウェブ上での会員登録を実施した。ウェブサイトでは、 研究会・学術集会の報告や、本会の情報の掲載を行った。また、会員専用および役員用の メーリングリストの運営を開始し、本会からの情報発信システムの構築を行った。また、 来年度以降のバナー広告掲載へ向けての準備をすすめた。 本会ウェブサイト URL:http://jsgpm.kenkyuukai.jp/ Ⅲ <編集部門>会報誌発行(特定非営利活動事業) 本会の機関誌である JSGPM Letter 刊行について、12 月の Vol.1( No.1)発行に向けて 内容の企画と編集を行った。初回は全 6 ページ、そのうち 4 ページは本会の活動情報、2 ページは協賛企業からの広告掲載を予定している。 Ⅳ <渉外部門>協賛募集(特定非営利活動事業) 本年は設立当初ということもあり、企業からの寄付受け入れについては製薬協や公正取 引委員会等の審査があり、協賛依頼活動が主軸となった。そのうち、JSGPM Letter につ いては、4 社(株式会社大塚製薬工場、第一三共株式会社、大鵬薬品工業株式会社、ノバ ルティスファーマ株式会社)からの広告掲載が確定した。さらにウェブサイトのバナー広 告掲載に関する協賛依頼を開始した。 Ⅴ <学術部門>調査、研究事業(特定非営利活動事業) 設立初年度より、本領域に関する医師主導臨床試験の計画について、以下の3テーマで 積極的に進められた。臨床試験開始のタイミングとしては、試験施設の選定と調整や研究 資金調達等の条件が揃い次第、本会のネットワークを活用して実施することを計画し、い くつかのテーマについては来年度のスタートが現実的となった。各テーマにおける推進担 当者と、進捗状況は以下の通りである。 1.婦人科がん緩和治療に関する実態調査 研究代表者:二神真行(弘前大学医学部 産婦人科) 進捗状況:主施設 IRB 承認申請中 2.婦人科がん患者におけるがん性疼痛に関する多施設調査研究 研究代表者:佐藤慎也(鳥取大学医学部 産婦人科) 進捗状況:研究実施計画書 調査報告書最終作成中 3.婦人科がん患者における神経障害性疼痛の発現状況とオキシコドン塩酸塩水和物徐 放錠の有効性・安全性に関する研究 研究代表者:戸澤晃子(聖マリアンナ医科大学 産婦人科) 進捗状況:研究実施計画書作成済み Ⅵ 最終確認中 <管理部門>収支、会員数の増減(特定非営利活動事業) 設立時は資金 0 円のスタートとして開始し、H24 年度の活動において、会費収入、寄付 収入、研究会参加費収入、銀行預入利子として、合計 630,351 円の収入となった。支出面 においては、研究会開催費、ウェブサイト構築費、法人管理費を主として、783,860 円の 支出となった。不足分は個人借入の 1,000,000 円にて補填した。(添付資料3 収支決算 書参照) 初年度会員数増減については、以下の表の通り。 H24 H25 (人) 11 月 12 月 1 月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 入会 27 0 0 0 0 0 0 0 8 0 5 退会 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 合計 27 0 0 0 0 0 0 0 8 0 5 H24 年度末 会員数(H25.9.30 現在) 40 Ⅶ <総務部門>理事会、総会等開催(特定非営利活動事業) 第 1 回総会(11 月)では本会の 2 年度分の事業計画、収支予算、役員一覧について審 議・承認された。7 月には臨時理事会、臨時総会を開催し、H25 年度の事業計画と予算の 見直しと、役員の増員について、審議・承認された。 以上 別紙1 第 1 回 総会・学術集会 日時:平成 24 年 11 月 24 日(土)17 時~19 時 35 分 場所:岡山国際交流センター 3 F 研修室 プログラム 総合司会 鈴木 直 聖マリアンナ医科大学 産婦人科 開会の挨拶 平原 史樹 横浜市立大学附属病院長 特定非営利活動法人 婦人科腫瘍の緩和医療を考える会 理事 議題 1. 本会の設立理念、事業内容、役員構成等報告 2. 第 1 回学術集会について 3. その他 学術集会 座長 藤村 正樹、宮城 悦子 本会の設立へ向けた思いと本 NPO に期待されるミッション 藤村 正樹 東京医科大学 茨城医療センター 産科婦人科 婦人科癌と緩和医療 2012 村上 優 社会福祉法人相模更生会 総合相模更生病院 産婦人科 婦人科がんの緩和ケア 今井 雄一、助川 明子、宮城 悦子 横浜市立大学附属病院 産婦人科 抗癌剤を中止して BSC に移る時期は? 鍔本 浩志 兵庫医科大学 産婦人科 婦人科腫瘍に対する精神腫瘍学的アプローチ 鈴木 直 聖マリアンナ医科大学 産婦人科 1) 婦人科がん終末期医療のプロファイルに関する単施設後方視的検討 佐藤 慎也 鳥取大学医学部 生殖機能医学 2) 婦人科がん緩和医療における臨床研究推進への試み 島田 宗昭 鳥取大学医学部 生殖機能医学 閉会の挨拶 紀川 純三 鳥取大学医学部附属病院がんセンター長 特定非営利活動法人 婦人科腫瘍の緩和医療を考える会 監事 別紙2 緩和医療イブニングセミナー 「- 今、婦人科腫瘍の緩和医療を考える -」 場所:ホテルグランパシフィック LE DAIBA 日時:平成 25 年7月 20 日(土) 17:30〜19:30 プログラム 開会の挨拶 婦人科腫瘍の緩和医療を考える会理事長 藤村正樹 臨床試験の紹介 「婦人科腫瘍の緩和医療における多施設共同研究の試み」 座長:鳥取大学 島田宗昭 先生 演者:聖マリアンナ医科大学 戸沢晃子 先生 基調講演 「婦人科がん患者の疼痛治療」 座長:横浜市立大学 宮城悦子 先生 演者:昭和大学病院 緩和医療科 樋口比登実 先生 座長:聖マリアンナ医科大学 鈴木 直 先生 症例検討 兵庫医科大学 鍔本浩志 アドバイザー:昭和大学病院 緩和医療科 先生 樋口比登実 先生 症例1:「幼い子供とともに闘病し、そして逝った、若年子宮頸癌の一例」 演者:名古屋大学 梅津朋和 先生 症例2: 「尿管子宮内膜症との鑑別を要し、疼痛緩和に苦慮した後腹膜平滑筋 肉腫の1例」 演者:東京大学 閉会の挨拶 織田克利 婦人科腫瘍の緩和医療を考える会理事 先生 村上 優
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