地方金融機構債について - 地方公共団体金融機構

地方金融機構債について
「地方の、地方による、地方のための」
2016年1月
1.JFMの役割
地方公共団体金融機構(JFM)は、地方金融機構債の発行により資本市場から
資金を調達し、地方公共団体に対し、長期かつ低利の資金を融資する地方共同
の資金調達機関です。
○全ての地方公共団体が出資
→長い歴史を有する公営企業金融公庫の高い信用力及び強固な財務基盤を承継
○特別の法律に基づく公的機関(地方共同法人)
→地方公共団体金融機構法に基づき設立
■JFMの歴史
年 月
1957. 6
出資者
公営企業金融公庫 設立
国
全ての権利・義務を承継
2008.10
地方公営企業等金融機構 業務開始
全地方公共団体
貸付対象を一般会計事業にも拡大
2009. 6
地方公共団体金融機構に改組
-1-
全地方公共団体
2.JFMの基本的な仕組み(1)
※2015年3月末現在
資金調達
金融・資本
市場
JFM
貸 付 け
(貸付残高23.4兆円)
(債券発行残高19.5兆円)
金利変動準備金
(一般勘定)
1.54 兆円
地方公共団体
長期・低利
(注)
国内・海外
公庫債権金利変動準備金
(管理勘定)
2.01 兆円
(一般勘定)
・貸付デュレーション:8.98年
地方公共団体健全化基金
・調達デュレーション:7.83年
・デュレーションギャップ:1.15年
運用益などで
利下げ
0.92 兆円
(ALM管理目標:2年以内)
出資・経営参画
出資金
166 億円
(注)2008年度から10年間で毎年2,200億円ずつ振替え(合計2.2兆円)
-2-
公営競技納付金
公営競技(競馬、競
輪、オートレース、競
艇)の収益金の一部
3.JFMの基本的な仕組み(2)
市 場
○地方共同の資金調達機関
○非政府保証の地方金融機
構債(一般担保付債券)を
発行
○強固な財務基盤
→ 金利変動準備金等 約3.6兆円
地方公共団体健全化基金 約0.9兆円
調達
○償還確実性の担保
償還
→ 機構法において、機構解散時に、その財産をもって債務を
完済することができないときは、完済するために要する費
用の全額を地方公共団体が負担するとされている。
(機構法第52条第1項)
J F M
○地方公共団体の債務不履行が生じない
ような仕組み
○地方公共団体にのみ融資
(これまで貸倒れは1件もない)
→ 国又は都道府県に同意・許可された
地方債のみに対して貸付け
(機構法第28条)
→ 民間金融機関では提供困難な長期・
低利資金を融資。
融資
返済
→ 地方財政計画の歳出と歳入を均衡させることにより、
マクロベ-スでの財源保障。
→ 個々の地方公共団体の財源不足額に地方交付税を
交付し、 ミクロベ-スでの財源保障。
→ 「元利償還費」や「決算収支の赤字」が一定水準以上
となった場合は、地方債の発行に許可を要することと
する早期是正措置。
→ 「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」による、
財政の早期健全化・再生。
地方公共団体
-3-
4.地方債計画とJFM
(億円)
200,000
《地方債計画額(当初)》
その他民間等資金
市場公募資金
機構資金
公庫資金
137,340
140,301
136,878
39,100
35,291
33,948
政府資金
158,976
150,000
141,844
50,996
124,776
47,474
100,000
32,197
45,046
36,700
34,000
50,000
129,827
43,000
21,590
122,064
29,664
44,400
44,400
42,600
40,000
18,930
21,740
21,720
20,500
19,710
42,000
11,230
2,100
32,400
18,330
39,340
43,390
37,310
38,870
36,810
34,530
32,690
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
36.1%
33.5%
32.1%
28.5%
25.2%
24.8%
24.8%
24.3%
25.9%
27.0%
30.6%
31.6%
32.4%
32.8%
32.8%
9.0%
1.7%
12.9%
13.6%
13.8%
15.5%
15.9%
9.0%
15.8%
16.1%
26.0%
27.7%
27.3%
27.2%
27.7%
26.9%
26.6%
26.8%
2008
2009
2010
2011
2012
※2012年度以降の数値は、通常収支分と東日本大震災に関連する事業分の合計
2013
2014
2015
0
《資金別構成比》
100%
80%
60%
27.2%
40%
20%
0%
-4-
5.貸付額の推移と状況
(億円)
25,000
臨時財政対策債
その他
東日本大震災関連の借換債
公営企業債
一般会計債
旧臨時地方道路整備事業
公営企業借換債
21,270
■団体別貸付状況(2015年3月末残高)
企業団・組合等
都道府県、市区町村の事務の一部を
共同処理する特別地方公共団体
町村
1兆7,278億円
7,107億円
7%
20,000
18,329
19,255
18,864
総額
23兆4,376億円
6,998
7,378
10,000
7,014
4,488
1,992
政令指定都市
4兆2,117億円
52%
市及び特別区
12兆1,831億円
12,907
11,088
243
1,359
3,614
3,961
671
225
592
5,032
1,583
393
5,473
4,776
1,047
■事業別貸付状況(2015年3月末残高)
水道(3兆6,589億円)
その他(3兆839億円)
13%
5,000
7,494
6,836
都道府県
4兆6,043億円
18%
7,296
7,062
7,662
20%
18,300
18,041
6,922
15,000
3%
6,382
5,886
6,317
6,287
6,482
6,511
5%
総額
23兆4,376億円
0
2012
2013
2014
2015
(計画)
・一般会計債:公営住宅、地方道路、防災対策、学校教育施設、社会福祉施設などに充てられる地方債
・公営企業債:水道事業、交通事業、下水道事業、病院事業などに充てられる地方債
・臨時財政対策債:地方財政収支の不足額を補てんするため、特別に発行を認められた地方債
-5-
交通
(1兆2,136億円)
17%
臨時財政対策債
(3兆9,748億円)
(年度) 2008
2009
2010
2011
※単位未満四捨五入により計が一致しないことがある
16%
9%
旧臨時地方道路整備事業
(2兆1,514億円)
公営住宅
(3,805億円)
2%
3%
病院
(7,578億円)
35%
下水道
(8兆2,167億円)
6.地方金融機構債の特色
国債と同等の格付
高い信用力
・R&I : AA+
・S&P : A+
・Moody’s : A1 ⇒ 国内の公共債発行機関では最高位の発行体格付
・BISリスクウェイト10%(円建ての場合) ※外貨建てまたは海外の投資家に関しては各国規制当局の確認による
BISリスクウェイト0%の地方公共団体のみに貸付け
資産の安全性
・国又は都道府県の同意・許可を受けた地方債に対してのみ貸付け
・地方交付税制度、地方財政健全化法で債務不履行が生じない仕組み
・機構法に、機構解散時に債務を完済できないときは、完済費用の全額を地方公共団体が負担する旨の規定
高い流動性
多彩な商品性
国内最大級の発行体として多様な年限の債券を発行
・10年債、20年債、5年債は、四半期毎に起債計画を公表し計画的に発行
・スポット債、FLIP債、国外債等を需要に合わせて発行
・フレックス枠の活用により、各種機構債の増額や追加発行等、機動的に起債
市場環境に即した利回りの設定
有利な運用
・主幹事方式を基本とし、マーケット動向を踏まえた弾力的な起債運営
・地方債と同等の信用力ながら、高い運用利回り ⇒ 上位地方債+1.0bp(平成27年12月10年債で比較)
・DEALWATCH AWARDS 2013
地方債部門:Local Government Bond Issuer of the Year受賞
・キャピタル・アイ Awards “BEST DEALS OF 2013” 地方債等部門:BEST DEAL OF 2013 及び BEST ISSUER OF 2013受賞
スーパー地方債としての性格を有する地方金融機構債
・NOMURA-BPI、DBI及びNIKKO BPIは、機構債券を地方債に分類
-6-
7.資金調達額の推移
(単位未満四捨五入)
(億円)
30,000
29,533
政府保証債
地方公務員共済組合連合会等の引受けによる債券
機構法附則第14条に基づく
国庫帰属見合分(※2)
長期借入金
財投機関債
25,000
25,263
(6,500)
地方金融機構債
(3,500)
19,410
20,000
20,332
20,519
12,800
20,783
(3,000)
10,300
7,332
15,000
14,515
7,100
6,300
(6,800)
7,200
8,200
3,000
3,000
455
3,000
4,000
10,000
10,147
(4,200)
3,000
100
3,855
300
4,000
11,963
5,000
1,270
20,855
(6,300)
7,210
9,000
13,278
10,119
11,383
9,800
1,499
0
1,599
2008 (※1)
2009
2010
2011
2012
2013
※1 2008年度は公営企業金融公庫と地方公営企業等金融機構の合算額
※2 機構の業務が円滑に遂行されており、公庫債権金利変動準備金等の合計額が公庫債券管理業務を将来にわたり
円滑に運営するために必要な額を上回ると認められるときに、公庫債権金利変動準備金の一部を国に帰属させる仕組み
※3 2015年度資金調達計画については、平成27年11月に20,200億円から20,855億円に見直ししている。
-7-
2014
2015
(計画)
(年度)
8.2015年度資金調達計画
1.公募債等
(単位未満四捨五入)
債券の種類
2014年度実績
2015年度計画(当初)
10年債
20年債
5年債
スポット債
FLIP
国外債
長期借入
フレックス枠
合 計
3,550億円
1,350億円
300億円
400億円
2,910億円
2,873億円
100億円
-
11,483億円
2,700億円
1,000億円
200億円
-
2,200億円
2,200億円
-
1,700億円
10,000億円
11月までの実績
1,750億円
950億円
200億円
-
2,335億円
1,185億円
250億円
-
6,670億円
12月以降の予定額
800億円
300億円
-
250億円
200億円
1,330億円
-
250億円
3,130億円
※ フレックス枠については、各種国内債、国外債の増額、スポット債の発行、長期借入等に活用。実績額には、各種債券の額にフレックス枠充当分が含まれている。
※ 2015年度の計画については、2015年11月に10,000億円から9,800億円に見直している。
2.地方公務員共済組合連合会等の引受けによる債券
債券の種類
2014年度実績
地共連引受債(10年)
地共済引受連(10年)
地共済引受連(20年)
合 計
3,000億円
-
-
3,000億円
2015年度計画(当初)
3,000億円
-
-
3,000億円
11月までの実績
2,150億円
40億円
60億円
2,250億円
12月以降の予定額
850億円
300億円
455億円
1,605億円
※ 地共連引受債は、地方公務員共済組合連合会の引受けによる債券。地共済引受債は、地方公務員共済組合(地方職員共済組合、公立学校共済組合、警察共済組合、
東京都職員共済組合)、全国市町村職員共済組合連合会及び地方公務員共済組合連合会の引受けによる債券。
※ 2015年度の計画については、2015年11月に3,000億円から3,855億円に見直している。
3.政府保証債
債券の種類
2014年度実績
2015年度計画
10年債
8年債
6年債
合 計
4,300億円
-
2,000億円
6,300億円
5,000億円
1,000億円
1,200億円
7,200億円
- 8-
11月までの実績
3,400億円
500億円
1,200億円
5,100億円
12月以降の予定額
1,600億円
500億円
-
2,100億円
9.地方金融機構債(10年債)のスプレッド推移
(%)
2.00
(bp)
20.0
1.80
回号
条件決定日
発行額
(億円)
利率
(%)
対 国 債
SP(bp)
対地方債
SP(bp)
1.60
第77回
平成27年 10月17日
150
0.491
16.0
1.0
第78回
平成27年 11月12日
200
0.491
16.0
1.0
第79回
平成27年 12月18日
200
0.484
16.0
1.0
1.40
対一般地方債スプレッド
18.0
対国債スプレッド(カーブ比)
16.0
地方金融機構債(%)
14.0
1.20
12.0
1.00
10.0
0.80
8.0
0.60
6.0
0.40
4.0
0.20
2.0
0.00
0.0
10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月
H24年度
H25年度
H26年度
(注) 地方金融機構債(10年債)は、原則として10年国債入札の1週間後に条件決定を行っている。
カーブ比(bp)は機構が独自に算出した理論値。
「一般地方債」は、同月に条件決定をする地方債のリーディング銘柄の発行実績による。
-9-
H27年度
10.地方金融機構債(20・5年債)のスプレッド推移
5年債
20年債
回号
条件決定日
発行額
(億円)
利率
(%)
対 国 債
SP(bp)
対地方債
SP(bp)
回号
条件決定日
発行額
(億円)
利率
(%)
対 国 債
SP(bp)
対地方債
SP(bp)
第46回
平成27年 9月18日
150
1.189
3.0
0.0
第16回
平成26年10月 9日
150
0.175
3.5
1.5
第47回
平成27年10月17日
100
1.138
3.0
0.0
第17回
平成27年 4月08日
100
0.150
5.0
1.0
第48回
平成27年12月18日
200
1.121
3.0
0.0
第18回
平成27年10月17日
100
0.110
6.0
1.0
(%)
(bp)
2.00
12
(%)
(bp)
0.50
10
対一般地方債スプレッド
1.75
10
1.50
8
1.25
8
地方金融機構債(%)
0.30
6
0.20
4
0.10
2
6
1.00
4
0.75
2
0.50
対国債スプレッド(カーブ比)
0.40
10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月
H25年度
H26年度
0
0.00
10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月
H25年度
H27年度
(注) カーブ比(bp)は機構が独自に算出した理論値。
- 10 -
H26年度
H27年度
0
11.柔軟な起債運営(FLIP)への取組み
年限や発行額など投資家ニーズに柔軟かつ迅速に対応して起債する機構独自の仕組み
■ 2015年度発行概要
発行計画額
2,200億円程度
1回の発行額
30億円以上
債券の年限
2年~40年の範囲内(原則、満期一括固定利付債の場合は、5、10、20年を除く)
FLIPディ-ラ-
・SMBC日興 ・岡三 ・ゴールドマン・サックス ・シティグループ ・しんきん ・大和 ・東海東京
(FD)
・野村 ・みずほ ・三菱UFJモルガン・スタンレー(★) ・メリルリンチ日本 ・モルガン・スタンレーMUFG
(五十音順)
※ ★はアレンジャー兼務(プログラムの取りまとめを担当)。FD以外の証券会社から発行することがある。
■ 発行実績
2013年度
2014年度
2015年度(12月末)
回数
発行額計
回数
発行額計
回数
発行額計
2年~10年
10 1,160億円
8
955億円
9
860億円
年
11年~20年
38 1,494億円
36 1,530億円
19
840億円
限
21年~40年
10
500億円
9
425億円
16
635億円
100億円未満
51 2,044億円
47 1,910億円
39 1,435億円
発
行 100億円~200億円未満
3
310億円
2
200億円
1
100億円
額
200億円以上
4
800億円
4
800億円
4
800億円
合 計
58 3,154億円
53 2,910億円
44 2,335億円
区 分
備 考
2013年度:最短3年,最長30年(加重平均 13.4年)
2014年度:最短7年,最長30年(加重平均 14.8年)
2015年度:最短2年,最長40年(加重平均 16.5年)
2013年度:最小30億円,最大200億円
2014年度:最小30億円,最大200億円
2015年度:最小30億円,最大200億円
■ 過去の事例
回号
F53
F185
F198
F211
F244
発行月
平成23年 2月
平成25年 7月
平成25年11月
平成26年 2月
平成26年 7月
年限
9年
20年
25年
30年
19年
発行額
150億円
110億円
70億円
100億円
100億円
発行債券
変動利付債
ディープディスカウント債
アンダーパー発行
変動利付債
変動利付債
発行価額
100円
76.60円
99.88円
100円
100円
※詳細:http://www.jfm.go.jp/ir/bond_nongov_report.html#flip
- 11 -
利率等
利率:6ヶ月ユーロ円ライボー+0.022%
利率:0.50%
利回り:2.180%(単利)、1.914%(複利)
利率:1.735% 利回り:1.741%(単利)、1.740%(複利)
利率:3ヶ月ユーロ円ライボー+0.16%
利率:3ヶ月ユーロ円ライボー+0.10%
12.FLIP・スポット債発行状況
■ FLIP発行状況(平成27年10月以降発行分)
■ スポット債発行状況
発行額
(億円)
利率
(%)
発行価額
(円)
F296 平成27年10月16日 11年 5か月
60
0.555
100
F297 平成27年10月16日 18年 4か月
30
0.983
100
F298 平成27年10月16日 19年 4か月
30
1.064
100
F299 平成27年10月20日
4年 6か月
50
0.107
100
F300 平成27年10月20日
7年 0か月
80
0.177
100
F301 平成27年10月20日
8年11か月
200
0.409
100
F302 平成27年10月20日 11年 5か月
30
0.550
100
F303 平成27年10月20日 14年 0か月
30
0.673
100
F304 平成27年10月20日 18年 0か月
30
0.958
100
F305 平成27年10月20日 25年 0か月
30
1.330
100
F306 平成27年10月22日 12年 5か月
30
0.605
100
F307 平成27年10月22日 23年 5か月
30
1.282
100
F308 平成27年11月13日 21年 4か月
30
1.192
100
回号
条件決定日
年限
発行額
(億円)
利率
(%)
7年債 第1回 平成24年 8月
200
0.446
100
2.5
15年債 第1回 平成25年 1月
150
1.334
100
2.0
3年債 第1回 平成25年 8月
200
0.170
100
3.0
15年債 第2回 平成25年12月
200
1.161
100
9.0
15年債 第3回 平成26年 1月
150
1.176
100
8.0
2年債 第1回 平成26年 2月
500
0.135
100
5.0
30年債 第1回 平成26年 6月
150
1.864
100
19.0
2年債 第2回 平成27年 3月
250
0.100
100
-
※2
年限
回号
発行月
発行価額 対国債SP
(円)
(bp)※1
※1 対国債SPはカーブ比(bp)での表記。カーブ比については機構が独自に算出した理論値。
※2 日本銀行当座預金の付利金利と同水準、またはスプレッドT+4.0bpのいずれか高い利回り
を表面利率とした。
- 12 -
13.外債発行計画と実績
■ 2014年度発行実績 6件 2,873億円相当
■ 2015年度発行計画 2,200億円相当
■ 2015年度発行実績 3件 1,286億円相当
※資金調達計画(当初):2,200億円相当
≪ベンチマーク債≫
市場
通貨
発行額
グローバル 米ドル
年限 利率(%)
10億ドル
(1,185億円相当)
7年
発行日
2.000 2015.4.21
条件(bps)
MS+38
【参考】2015年4月の発行ドル建てSSA銘柄7年ゾーンの発行条件
条件決定日
2015/4/8
発行体
IADB
発行額
Aaa/AAA 30億ドル
利率(%)
1.750
条件(bps)
MS+1
2015/4/9
NWB Bank
Aaa/AA+ 12.5億ドル
1.875
MS+16
5億ドル
*
1.875
MS+2*
10億ドル
2.000
MS+38
2015/4/10
2015/4/14
格付
Rentenbank Aaa/AAA
JFM
*Rentenbankの起債年限は8年
A1/AA-
*格付けは発行時のもの
■ MTNプログラムの概要
区 分
発行体
保証
発行限度額
内 容
地方公共団体金融機構
非政府保証
3兆円
通貨
マルチカレンシー
発行市場
グローバル市場
準拠法
上場
・DEALWATCH AWARDS 2014受賞 Offshore Bond of the Year (第45回債 7年 10億ユーロ)
・キャピタル・アイ Awards “BEST DEALS OF 2014” 受賞 外債部門 BEST ISSUER OF 2014
・Finance Asia Japan Achievement Awards 受賞 BEST DCM DEAL (第45回債 7年 10億ユーロ)
≪ベンチマーク債≫
市場
通貨
ユーロ
ユーロ
発行額
年限 利率(%)
10億ユーロ
(1,372億円相当)
グローバル 米ドル
10億ドル
(1,170億円相当)
7年
発行日
条件(bps)
0.875 2014.9.22
MS+21
10年 2.375 2015.2.13
MS+48
【参考】2015年1-2月発行のドル建てSSA銘柄10年債の発行条件
条件決定日
2015/1/6
発行体
Rentenbank
2015/1/15
格付
Aaa/AAA
発行額
20億ドル
利率(%)
2.000
条件(bps)
MS+9
IADB
Aaa/AAA
20億ドル
2.125
MS+9
2015/1/13
ADB
Aaa/AAA 12.5億ドル
2.000
MS+9
2015/2/3
JBIC
A1/AA-
10億ドル
2.125
MS+31
2015/2/3
EIB
Aaa/AAA
30億ドル
1.875
MS+5
2015/2/5
JFM
A1/AA-
10億ドル
2.375
MS+48
*格付けは発行時のもの
≪プライベート・プレイスメント債≫
・2件 合計 155百万豪ドル 10y(146億円相当)
英国法
・1件
ロンドン証券取引所(規制市場)
※ 発行する債券の通貨、年限、償還期限等は、個別の債券発行の際に決定。
- 13 -
90百万米ドル 10y( 91億円相当)
14.外債の発行状況
*すべて非政府保証債
**円換算は条件決定時の為替レートによる
■ 2015年度発行分
種類
ベンチマーク
個人向け売出債
個人向け売出債
発行日
2015/4/21
2015/12/21
2015/12/21
2015年度
年限
発行通貨
発行額
現地通貨(mm)
発行額
円換算**
発行価格
(%)
利率
7年
5年
5年
USD
USD
AUD
計
1,000
13
95
3本
1,185億円
16億円
85億円
1,286 億円
99.391
99.99
99.99
2.000%
2.01%
3.06%
10年
10年
3年
7年
10年
10年
AUD
USD
NZD
EUR
AUD
USD
計
70
1,000
105
1,000
85
90
6本
65億円
1,170億円
93 億円
1,372 億円
81 億円
91 億円
2,873 億円
100.00
99.611
99.980
99.293
100.00
99.055
3.600%
2.375%
3.860%
0.875%
5.092%
3.250%
5年
5年
5年
7年
5年
1.5年
5年
5年
USD
AUD
USD
USD
USD
USD
AUD
USD
計
1,000
110
1,500
100
100
200
100
105
8本
1,018 億円
102 億円
1,494 億円
99 億円
100 億円
205 億円
101 億円
105 億円
3,224 億円
99.892
99.980
99.855
100.00
100.00
100.00
100.00
99.952
2.125%
4.200%
2.500%
3mL+65bp (変動債)
3mL+50bp (変動債)
3mL+17bp (変動債)
3mBBSW+83bp (変動債)
1.375%
■ 2014年度発行分
PP
ベンチマーク
個人向け売出債
ベンチマーク
PP
PP
2015/3/18
2015/2/13
2014/11/20
2014/9/22
2014/5/1
2014/5/1
2014年度
■ 2013年度発行分
ベンチマーク
個人向け売出債
ベンチマーク
PP
PP
PP
PP
PP
2014/3/6
2013/11/26
2013/9/12
2013/7/22
2013/7/11
2013/5/28
2013/5/21
2013/4/18
2013年度
- 14 -
15.起債概要①
(2015年4月発行:7年米ドル建てベンチマーク債)
発行概要
地域別販売先
機構として初の米ドル建て7年債
であり、2月の米ドル建て10年債と
合わせてクレジットカーブ伸長を
サポート
中東
2%
地方公共団体金融機構
発行体:
米州
15%
フォーマット:
Japan Finance Organization for Municipalities
(”JFM”)
144A / Reg.S
(GMTNプログラムからのドローダウン)
イースター休暇後の良好な
市場環境を選択し、
安定かつ順調な起債運営を実現
A1 / AA- (Moody’s / S&P)
欧州
43%
アジア
15%
債券格付:
*発行時の格付
年限:
発行額:
絶対値2%を確保することで、欧州の
主要な中央銀行など新規投資家を
取り込み、16億ドル超の最終需要
日本
25%
7年
10億米ドル
条件決定日:
2015年4月14日
発行日:
2015年4月21日
償還日:
2022年4月21日
投資家タイプ別販売先
保険・年金
16%
ファンド・
投資顧問
17%
リオファースプレッド:
利率:
発行価格:
上場取引所:
銀行
31%
中央銀行・公的
36%
- 15 -
ジョイント・ブックランナー:
MS+38bp
2.000%
99.391%
ロンドン証券取引所
BofAML / Daiwa / Morgan Stanley
16.起債概要②
(2015年2月発行:10年米ドル建てベンチマーク債)
発行概要
地域別販売先
非政府保証債として初となる
10年米ドル建て債
中東
6%
地方公共団体金融機構
発行体:
米州
21%
欧州
21%
フォーマット:
144A / Reg.S
(GMTNプログラムからのドローダウン)
A1 / AA- (Moody’s / S&P)
債券格付:
ボラティリティが高い環境の下、
適切なタイミングでの起債に成功
*発行時の格付
年限:
長期年限の投資家層を取込み、
10年ゾーンの投資家基盤を構築
Japan Finance Organization for Municipalities
(”JFM”)
アジア
26%
日本
26%
発行額:
条件決定日:
投資家タイプ別販売先
その他
3%
保険・年金
29%
償還日:
2025年2月13日
利率:
上場取引所:
中央銀行・公的
34%
- 16 -
2015年2月5日
2015年2月13日
発行価格:
銀行
2%
10億米ドル
発行日:
リオファースプレッド:
ファンド・
投資顧問
32%
10年
ジョイント・ブックランナー:
MS+48bp
2.375%
99.611%
ロンドン証券取引所
Barclays / Goldman Sachs / J.P. Morgan
17.起債概要③
(2014年9月発行:7年ユーロ建てベンチマーク債)
地域別販売先
その他
米国オフショア
1%
11%
非政府保証債としては初の
ユーロ建て債の起債に成功
アジア
13%
これまで機構ドル建て債の購入
実績がない投資家が多数参加、
投資家層の大幅拡充を達成
日本
2%
欧州
73%
発行概要
発行体:
Japan Finance Organization for Municipalities
フォーマット:
債券格付:
銀行
25%
発行日:
2014年9月22日
償還日:
2021年9月22日
利率:
上場取引所:
ジョイント・ブックランナー:
- 17 -
10億ユーロ
2014年9月11日
発行価格:
中央銀行・公的
29%
7年
条件決定日:
リオファースプレッド:
ファンド・
投資顧問
38%
Aa3* / AA- (Moody’s / S&P)
*発行時の格付
発行額:
投資家タイプ別販売先
その他
保険・年金 4%
4%
Reg.S
(GMTNプログラムからのドローダウン)
年限:
20億ユーロ強の最終需要を集め、
当初予定の7億5000万ユーロから
10億ユーロに増額発行
地方公共団体金融機構
MS+21bp
0.875%
99.293%
ロンドン証券取引所
Barclays / BNPP / BofAML / Nomura
連絡先
資金部資金課
■住所:〒100-0012 東京都千代田区日比谷公園1番3号 市政会館内
■電話:03-3539-2696
■FAX :03-3539-2615
■E-mail: [email protected]
■URL:http://www.jfm.go.jp/
(日比谷 市政会館)
- 18 -
ご購入時等の留意事項
当機構の資金調達計画を含めた将来的な見通しは、現時点で
当機構が得ている情報に基づくものであり、潜在的なリスクと不確
実性を含んでいるため、マーケットの動向や経済状況、法令といっ
た様々な要因により、将来の状況は今回ご説明した見通しとは異
なる可能性があります。そのため、投資家の皆様におかれましては、
慎重に判断し、リスク等に十分に留意した上でご購入等されること
をお奨めいたします。