SGH News Letter No.3 平成 28年4月8日発行 愛媛県立松山東高等学校 SGH 事業における本校生徒の Global Works 目次 ◆松山東 Global Works ◆縁がつなぐ SGH 事業 ◆2015 年度報告 ◆成果発表会報告 ◆2016年度予定 ◆2年生課題研究 ◆おわりに 平成 26 年度に SGH 事業が始まって、三度目の春を迎えました。この 2 年間で本校生徒が海 外へ行く機会は飛躍的に増加し、海外関係先を世界地図に表すと下のようになりました。これを 見ると、世界中と関わってきたことがよくわかります。本年度も、新たな一歩を多くの生徒たち に踏み出してもらいたいと思います。 (※図のうち、青字は受け入れ留学生) アジア FW 韓国(10)、中国(18)、フィリ ピン(5)、インドネシア(12) 留学 中国(1)、 シンガポール(1) インドネシア(1) ヨーロッパ FW ドイツ(5) 留学 イタリア、スイス、フランス、 ベルギー、オランダ、 ノルウェー(各1) 南北アメリカ アフリカ FW ウガンダ(8) オーストラリア 留学 オーストラリア(1) 留学 アメリカ(ハワイ)(29) アメリカ(1)カナダ(2) その他 アメリカ(ロサンゼル ス)(99)、アメリカ(4) “縁”がつなぐ SGH 事業 世界地図にあるひとつひとつの星を見ていると、それぞれの地でお世話になった方々、期待に胸を膨らませて出発し、多くのも のを得て、大きく成長して帰国した参加した生徒の皆さんの顔が昨日のことのように思い出されます。 海外フィールドワークや課題研究は、大学の先生方や企業の方等、大勢の方々の協力なしに実施することはできません。この協 力関係をどのようにして短期間で築いてきたのかというと、ほとんどすべてが個人的なお願いから始まっています。大学では、教 育学部社会科の先生方と国際連携機構の職員の方々、企業ではいよぎん地域経済研究センターが起点となり、そこから”知り合い” を紹介していただく形でどんどん増やしていき、川の流れが上流から下流に向けて次第に川幅を増すように、SGH 事業に関わって いただく人が増えていきました。この恵まれた“縁”があったからこそ、現在の SGH 事業が成り立っているといっても言っても 過言ではありません。 世界との関係を拡げようとしたら、愛媛・松山での人の縁が拡がっていった。これは、この2年間の活動を通じて多くの方から 聞いた「世界を知るためにはまず日本を知らなければならない」というグローバル化の命題と同じです。ひとたび流れ出した川の 水は、海にたどり着くまで留まることはありません。これからも多くの人とのよき“縁”を結びながら、大海にむけて進み続けた いと思います。 2015年度 取組のご報告 2015 年度 SGH 事業研究成果発表会 の報告 日時:平成 28年3月3日(木)13:40~16:30 会場:本校 体育館・アリーナ・第1教練2階 内容:13:40~13:50 開会行事(開幕演奏・校長挨拶) 13:50~14:05 ドイツ FW 発表・質疑応答 14:05~14:20 代表生徒 14:30~15:50 ポスターセッション 16:00~16;20 ウガンダ FW 発表・質疑応答 16:20~16:30 閉会行事(指導講評・教頭挨拶) 研究成果発表・質疑応答 ご参加いただいた方より以下のようなご意見を賜りました。 多様な内容で、しかも比較的深く調べられ 外での異文化との出会いが日本 ていた。また、ポスターに見事にまとめら 国内の multiculture に気付くき れていているものがほとんどで、SGHの っかけになればまた一段とまた 学習成果に手応えを感じた。資料や文献は 一段と研究が飛躍するのではな インターネットを入口にしてもう少し専門 いでしょうか。 的な文献を加えてもよいのではないか。 とても充実した発表会に感服した。今後の課 題として、それぞれのポスターセッションの 自分たちの高校時代からは考えら 連関性、関係性に着目して、ここでの学びの れないような教育の機会がある中 成果をもう一次元上昇させる活動の時間が で、それぞれの大きな夢を実現して 工夫できたらいいなと思った。これらの活動 ほしいと思った。 を他の活動と有機的に結びつけていく知恵 を東高から出してもらえればと思う。 ベストポスター賞 成果発表会において、実施されたベストポスター賞の投票の結果は、以下の通りでした。 (昨年度の学年で紹介しています。 ) 受賞したみなさん、おめでとうございます! 1年生 1位(21 票) 難民キャンプに「明日につながる学校」を!! 生徒氏名:和田幹 1位(21 票) 桑原明日美 生徒氏名:村上智則 3位(18 票) Our 宮﨑観央 1位(34 票) 坂根咲花 青野沙耶 宇都宮修太 長友豊 棟田健斗 蔭谷岳明 松本直樹 村上凜太郎 西岡信 原畑政宏 向井俊太 シークヮーサーの各部位における抗アレルギー効果とその有効利用に関する研究 生徒氏名:山下智大 3位(25 票) 髙市桃子 毛髪中の水銀濃度から見た水銀汚染の現状-私たちの生活が汚染されている- 生徒氏名:高橋諒汰 1位(34 票) 箱崎紗樂 Life , Our Medicine 生徒氏名:宇都宮雅 2年生 村上愛歩 "Everything for the good of the shine future" ~シリア難民の子どもたちのヒーローになろう!~ 生徒氏名:樽岡由里香 3位(18 票) 白方みのり 水から生まれる名曲の数々~私たちと 近現代と 水と~ 福田和海 細胞膜タンパク質解析法を学ぶ- Cullin3 タンパク質がシェディング活性に及ぼす影響 – 生徒氏名:久保香織 関家滉太 兵頭美咲 2016年度予定 本年度は以下のようなスケジュールで、SGH 事業に取り組む予定です。 月 1年生(全生徒) 2年生(SG コース) 講演(校歌指導) 4 課題研究 講演(県内企業) 講演(佐藤和教授) 5 企業訪問報告会 保健講座Ⅱ 海外FW(台湾・フィリピン) ハワイ大学語学研修 ハワイ大学語学研修 海外FW報告会 9 研究論文発表会 課題研究 開始 保健講座Ⅲ 11 海外FW(ドイツ) 中間発表会 12 3 開始 修学旅行(ロサンゼルス班) 県内企業訪問 8 課題研究 保健講座Ⅰ 松山市内フィールドワーク 6 開始 3年生(SG コース) 海外FW(ウガンダ) 研究成果発表会 研究成果発表会 2年生 課題研究 担当講師および研究テーマ 4月から始まる2年生の課題研究は以下の講師・研究テーマで実施します。 No 氏 名 1 佐藤 和 2 楢林 建司 3 所 属 課題研究テーマ 慶応義塾大学商学部 愛媛の企業がグローバル化を進めるための課題とその克服方法について 愛媛大学法文学部 世界における国際連合の役割 (外国人講 師複数名) 愛媛大学教育・学生支援機構 英語教育センター Collaborative Research Project 4 松浦 真也 愛媛大学大学院理工学研究科 スウェーデンと日本の比較分析 5 今井 祐記 6 小林 直人 7 全 邦釘 8 羽藤 堅治 9 小林 修 10 嶋村 美和 元京都大学東南アジア研究所研究員 見知らぬ世界に飛び込んでみよう~フィールドワーク入門~ 11 梶原 春菜 元京都大学法学研究科助教 外交問題について考えよう 愛媛大学大学院医学系研究科 プロテオサイエンスセンター 愛媛大学医学系研究科 総合医学教育センター 愛媛大学大学院理工学研究科 愛媛大学農学部施設生産システム学 専門教育コース 愛媛大学国際連携推進機構 アジア・アフリカ交流センター 骨粗鬆症の病態理解とその克服へ向けた研究 グローバルな医学研究論文を英語で読んでみよう! パスタブリッジを通して理解する世界のインフラ構造物の現状と課題 植物の生体情報の計測および解析 アジア・アフリカ諸国に共通する持続可能なライフスタイルの探求 おわりに 2 年前まで、本校は海外とのつながりをほとんど持っていませんでした。それは、県内 随一の歴史と伝統を誇る進学校として、それまでのルーティンを行っていれば、求められ ている役割を果たすことができ、海外とのつながりを持つ必要に迫られていなかったから です。そこへ SGH という黒船が現れて開国し、昨年度はのべ 161 人の生徒が海外の地を 踏んでいます。 愛媛県立 松山東高等学校 〒790-8521 愛媛県松山市持田町2-2-12 今年度は、入学式直前に突然「松山東高が SGH に指定、1 年生から対象」と新聞に発 表され、何のことかわからないまま高校生活がスタートした生徒たちがいよいよ卒業する 年です。この1期生 360 人の皆さんは、急激な開国への対応にもたつく教員を尻目に、早 い段階で順応して何度となく私たちを助けてくれました。この 1 期生たちがどのような将 来を描き、どのような進路を選択するのか、いずれにしても大きく羽ばたく 1 年になって ほしいと心から願っています。 学校 HP http://matsuyamahigashi-h. esnet.ed.jp/cms/ 発行元:SGH 事業課
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