ハワイ旅行中に契約したリゾートホテルのタイムシェア 【相談

-消費生活相談-
広報わのうち
11月号
ハワイ旅行中に契約したリゾートホテルのタイムシェア
【相談内容】堺市立消費生活センターより
ハワイに行き、現地でリゾートホテルの物件を見学することが条件だが、格安でリ
ゾート地のバカンスを楽しめるツアーを見つけて参加した。バスでリゾート地を案内
され、現地販売業者の日本人担当者から不動産付きリゾートクラブ会員権(以下、タ
イムシェア)について説明を受けた。
・リゾートホテルのオーナーの1人(会員)になると、1 年おきに 1 週間、自分の部
屋としてゆっくり滞在できるシステム。
・タイムシェアはグループ会社内の別のホテルの利用権と交換もできる。
・利用しなければ、グループ会社内のポイントや航空券などと交換できる。
とても得だと思い、販売業者とタイムシェアの売買契約を締結した。
契約金額は、約 250 万円(日本円換算)、頭金約 38 万円をクレジットカードで支
払い、残りは別のカードを使って 10 年ローンで支払う説明を受け、指図されるまま
に分厚い契約書に署名した。7 日間はクーリングオフできると聞いた。
日本に戻って冷静に考えると、いろいろと不安になってきた。クーリングオフでき
るか?
(30 歳代 女性
給与生活者)
【どんな問題点がある?】
リゾートホテル利用権の契約というより、不動産所有権の契約である。よって、税
金や管理費の負担も発生する。米ドル建ての分割払い契約は、為替変動により日本円
による返済計画が立てにくくなる。
ハワイで締結した契約は、日本の法律が及ばないので、クーリングオフは適用外で
ある。消費者センターが調べたところ、クーリングオフできることがわかったが、各
州法により異なり、3~15 日の幅がある。ハワイ州は 7 日間であった。
【事例の結果概要】
日本語書面にはクーリングオフ期間は 7 日間と記載があるが、「英文の書類に署名
して送ること。原文と翻訳文の相違がある場合には原文が優先」とも記載されていた。
英文の分厚い契約書面には、1 枚だけクーリングオフに関する書面があり、ハワイ
での契約日とクーリングオフの最終日が記載されていた。間に合うことを確認し、販
売会社へクーリングオフの国際ファックスを送り、原本を国際郵便で発送するよう助
言。クレジット会社にも支払い停止の手続きをとった。後日、クーリングオフの処理
がなされ、すべてキャンセルとなったので、相談終了とした。
 岐阜県県民生活相談センター
058-277-1003
 輪之内町消費生活相談窓口(住民課) 69-3111,050-5808-9600