牛 久 史 談 会 で 報 告

2013 年 8 月 27 日
週刊新社会牛久版
1998 年1月 18 日第三種郵便物認可
(1)
杉森弘之後援会広報委員会発行
481号
2013 年 8 月 27 日
〒300-1235 牛久市刈谷町 1-41-8
℡・Fax:870-0335
携帯:090-5587-7693
Mail:[email protected]
牛久史談会で報告
牛久史談会で 8 月、杉森議員は「科
学の暴走の歴史」と題して報告しま
した。以下に紹介します。
産業革命以降
稲敷広域事務組合議会
消防車・救急車を更新
稲敷地方広域市町村圏事務組合議会臨時
会が 7 月 29 日に開催され、新河分署(3129
万円)と桜東分署(3990 万円)の消防ポン
プ車、牛久署の高規格救急自動車(約 3060
万円)を更新するための新車の取得、が提案
され可決されました。
また、事務組合職員の給与の臨時特例に関
する条例の制定について、専決処分の承認も
可決されました。
その後、全員協議会が開催され、稲敷広
域・阿見町消防等広域化、消防救急無線のデ
ジタル化、(仮称)江戸崎・美浦統合消防署
の建設、新年度の消防吏員採用について報告
があり、質疑応答がおこなわれました。なお、
杉森議員は文書での報告を求めました。
かつて、科学は人類の進歩を示し、
科学の発展は人々の生活を豊かにし
便利にするものと考えられてきた。
そして、産業革命以降、自然科学の知識と手
法を応用することで、技術は科学技術へと進
化し、科学技術と生産力の飛躍的な発展につ
ながった。しかしその結果生まれたものは、
豊かで便利な生活だけではなかった。科学技
術・生産力の水準は、科学技術・生産力の発
展を野放図に許しておけば、人類・地球環境
を致命的に破壊する段階にまで到達したのだ。
「科学の暴走」という危険性が高まり、規制・
制御が必要になった。
1、
「科学」という用語
一般的には、自然科学、人文科学、社会科学
「科学」という用語は、広義には体系化さ
に分類されるが、狭義には自然科学だけを指
れた知識や経験の総称として使われている。
して使用される。
2、科学の発達の歴史
牛久市議会第 3 回定例会の案内
先史時代には、石器=道具を作成・使用し、
火を使用し、火を起こし、言語を使用するよ
うになった。紀元前 3000 年ころから古代エジ
プトやメソポタミアでは、ピラミッドやジッ
杉森議員の一般質問の日程と内容は以下
グラトと言った巨大建築物が建設され、測量
の通りです。ぜひ傍聴にお越しください。
予約不要で、誰でも傍聴できます。
技術や数が、天文学医療の発達が顕著である。
さらに紀元前 7-6 世紀の古代ギリシアから、
【日時】9月10日(水)午後2時ごろ
ヘレニズム、古代ローマ、中国の科学など、
【内容】
当日は、科学の発達の歴史を簡単に振り返っ
1、シンジェンタ社の遺伝子組換え作物栽培
2、ハートフルクーポン券
た。(以上、「ウィキペディア」より)
3、障害者の職員採用
3、科学の暴走の歴史
4、市内の放射線対策
科学の暴走の具体例として、経済恐慌、公
杉森議員の一般質問
(2)
2013 年 8 月 27 日
週刊新社会牛久版
1998 年1月 18 日第三種郵便物認可
害、合成化学物質、原子力技術、遺伝子組み
換え技術、ナノ技術、医療技術、情報通信な
どを紹介した。
<公害>
人類は古代においても、都市国家を維持す
るために、燃料の木材を得るために森林伐採
による森林の減少や荒廃により、洪水の発生
や土壌の流出を招き、繁栄を続けていくこと
ができなくなった。
産業革命以降の公害の特徴は、イギリスに
おける工場排煙による大気汚染(ロンドンス
モッグ)に始まり、工場・交通手段等が発生
させる有害物質・有害事象によるものである。
日本では、高度成長期の 1950-1970 年代に
表面化した、四大公害病(水俣病、新潟水俣
病、四日市ぜんそく、イタイイタイ病)が有
名である。
報道より)
原発は原爆の開発の中で生まれ、いまや全
世界で 432 基が存在し、それらが稼働を続け
ることによって、毎日大量の低レベル放射性
廃棄物(1 基当たり 1 年間でドラム缶 1 千本)
を排出し、日本でもすでに 25 万本に達し、管
理不能状態に至っている(小出裕章)。広島の
原爆で燃えたウランは 800 ㌘で、広島の街が
壊滅し、10 万人以上の人が死んだ。100 万 kw
の原発は、1 年間に1㌧のウランを燃やす。
毒ガスなどの化学兵器や火薬の開発が戦後、 チェルノブイリ原発事故で出た放射性物質は
農薬・化学肥料・殺虫剤などの開発につなが
広島原爆の 800 発分。福島第一原発事故でも
り、界面活性剤・合成保存料・合成着色料な
すでに 80 発分以上の死の灰が飛び散ったと
ども含めた合成化学物質の開発と大量生産・
言われるが、現在でも大量の放射性物質を出
大量消費が自然界を破壊し、人類の健康と生
し続けている。
命に脅威を与えている。
レイチェル・カーソンは名著『沈黙の春』
で、
「第二次世界大戦で、人を殺す研究の中か
科学技術開発に対する法律的・制度的規制、
ら合成殺虫剤が生まれた。戦前の無機系の殺
行動規範と共に、科学者に対する倫理的規制
虫剤とちがうのは、生物学的に大きな影響を
(新たな倫理観)、新たな哲学が必要である。
及ぼす点にある。体のうちでも直接生命と影
その際、最も必要な観点は「予防原則」であ
響がある部分に入り、時には死に至る変化を
る。
「予防原則」とは、水俣病などの大規模公
巻き起こす。いまでは化学薬品の汚染を蒙ら
害の反省から出されたもので、1992 年にリ
ない所など殆どない。
(北極、南極を含めて)」 オ・デ・ジャネイロで開催された「環境と開
と指摘。食物連鎖によるDDTなどの生物濃
発に関する国連会議」で採択された「環境と
縮の仕組みも解明している。
開発に関するリオ宣言」の第 15 原則で、この
考え方が環境全体に拡大された。そこでは「環
境を保護するため、予防的方策は、各国によ
原子力の開発は、原爆という莫大な破壊
り、その能力に応じて広く適用されなければ
力・殺傷力をもつ核兵器開発の歴史である。
ならない。深刻な、あるいは不可逆的な被害
そして、この核兵器は、世界 11 か国、1 万 7
のおそれがある場合には、完全な科学的確実
千発以上の核弾頭が保有され、地球上の生物
性の欠如が、環境悪化を防止するための費用
を何度も死滅させるほどの殺傷力・破壊力を
対効果の大きい対策を延期する理由として使
持つまでに暴走しているのである。(2013CNN
われてはならない。」と規定している。
<合成化学物質>
「予防原則」が重要
<原子力技術>