デジタルテレビネットワーク機能仕様 接続診断機能仕様書

デジタルテレビネットワーク機能仕様
接続診断機能仕様書
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1.0
5.1 2009
Diagnosis Specifications for Networked Digital TV
デジタルテレビ ネットワーク機能仕様 接続診断機能仕様書
目次
1.
2.
はじめに .................................................................................................................................... 3
1.1.
本書の位置づけ .................................................................................................................... 3
1.2.
モデル ................................................................................................................................... 3
1.2.1.
ネットワーク構成 ......................................................................................................... 3
1.2.2.
接続診断を行う範囲...................................................................................................... 3
1.2.3.
ユースケース ................................................................................................................ 3
1.3.
仕様範囲 ............................................................................................................................... 4
1.4.
本書記載範囲を実装するネットTVブラウザ識別のための定義........................................... 4
1.5.
用語集 ................................................................................................................................... 4
1.6.
参考文献 ............................................................................................................................... 6
接続診断機能用機器の要件........................................................................................................ 7
2.1.
2.1.1.
ネットワーク接続 ......................................................................................................... 7
2.1.2.
ICMP ............................................................................................................................ 7
2.2.
3.
4.
5.
接続診断機能対応端末の要件............................................................................................... 7
接続診断機能対応ルーター装置の要件 ................................................................................ 7
2.2.1.
ICMPへの応答 .............................................................................................................. 7
2.2.2.
ネットワーク状態表示ページ ....................................................................................... 7
2.2.3.
HTML仕様.................................................................................................................... 7
接続診断機能対応ルーターへのアクセス .................................................................................. 8
3.1.
手動設定 ............................................................................................................................... 8
3.2.
自動発見 ............................................................................................................................... 8
接続確認 .................................................................................................................................... 9
4.1.
データリンク層の接続確認 .................................................................................................. 9
4.2.
IP層の接続確認 .................................................................................................................... 9
4.3.
アプリケーション層の接続確認 ......................................................................................... 10
動作確認 ...................................................................................................................................11
5.1.
データリンク層の接続確認 ................................................................................................ 11
5.2.
ネットワークの接続確認操作............................................................................................. 11
5.3.
アプリケーションでの動作確認操作.................................................................................. 11
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デジタルテレビ ネットワーク機能 接続診断機能仕様書
6.
付録.診断手順例.................................................................................................................... 13
Confidential
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デジタルテレビ ネットワーク機能 診断機能仕様書
1. はじめに
1.1. 本書の位置づけ
ネットワーク設定パラメータの間違いや、物理的な障害、例えば Ethernet ケーブルの接続忘れ
や断線などにより、ネットTVブラウザからインターネット上のコンテンツの閲覧ができなくな
る場合がある。このような状況に陥った場合、ネットTV端末の設定確認や、ネットTV端末と
ルーター間の通信状態の確認などの接続診断操作を行うことにより、原因の特定が可能な場合が
ある。
ネットTV端末を操作するユーザが、上記の接続診断操作を行うための機能を接続診断機能と呼
び、本書ではネットTV端末の接続診断機能を規定する。また、接続診断機能対応ネットTV端
末が接続診断を行う際、通信対象となる機器(ルーター)の要件を規定する。
1.2. モデル
1.2.1. ネットワーク構成
本書では、以下のネットワーク構成を前提とする。
z
ネットTV端末は、LAN に接続される
z
LAN に接続される機器(ネットTV端末、ルーター)は TCP/IP による通信を行う
z
LAN は1つのサブネットで構成される。
z
ネット TV 端末の物理層は特に規定しない。
z
ルーターは、ネット TV 端末が接続された LAN を、他のネットワークに接続する
z
ネット TV 端末が接続された LAN には、ルーターは1台のみ
z
LAN に接続された機器のデフォルトゲートウェイは、ルーターの IP アドレスである
z
ネットTV端末の IPv4 アドレスは、手動もしくは自動的に付与される。自動的に取得す
る手段は、DHCP を用いる。
1.2.2. 接続診断を行う範囲
本書では、ネットTV端末を使用して接続診断を行う範囲は、ネットTV端末自身およびネ
ットTV端末と同じ LAN 上のルーター間の接続のみに限定する。
1.2.3. ユースケース
ネットTV端末の接続診断機能が対象とするユースケースは、以下の4つとする。
z
ユーザーが、ネットTV端末のネットワーク設定情報を確認する
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z
ユーザーが、ネットTV端末とルータ間の通信状態を確認する
z
ユーザーが、ネットTV端末と外部ネットワーク上にあるサーバ間の通信状態を確認す
る
z
ユーザーが、ルーター内の接続診断に関する情報をネットTVブラウザで確認する
1.3. 仕様範囲
本仕様書で定義するネットTV端末の接続診断機能を以下に記述する。
z
ネットTV端末自身のネットワーク設定情報を表示する設定表示機能
z
ネットTV端末と、ルーター間の接続を TCP/IP パケットの送受信によって確認するた
めの LAN 接続確認機能
z
ネットTV端末と、外部ネットワーク上にあるサーバ間の通信状態をネット TV ブラウ
ザを用いて確認する WAN 接続確認機能
z
ルーター内の接続診断に関する情報をネットTVブラウザを用いて表示するルーター情
報表示機能
また、2番目と4番目の機能が必要とするルーターに対する要件についても本書に記述する。
3番目のサーバに対する要件は記述しない。
1.4. 本書記載範囲を実装するネットTVブラウザ識別のための定義
本書記載範囲の機能名称を Diag とする。Option は用いない。バージョンは表紙に記載の
Document Version とする。詳細は「デジタルテレビ ネットワーク機能仕様 ネット TV ブラウ
ザ仕様書」を参照すること。
1.5. 用語集
用語
受信機端末
ネット TV ブラウザ
ネット TV 端末
ネット TV コンテンツ
接続診断機能対応端
末
接続診断機能対応ル
ーター
ネットワーク・インタ
ーフェース
ネットワーク状態表
示ページ
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本書での定義
デジタル放送受信機などの映像機器。
ネット TV 仕様にしたがった HTML コンテンツをブラウズする機能を備
えたソフトウエア。
インターネットに接続可能でネット TV ブラウザを備えた受信機端末。
ネット TV 端末向けに作成された HTML コンテンツ。
本仕様に従ったネット TV 端末。
家庭内に設置される、本仕様に従った、WAN 接続機能を持ち、LAN 側
にその接続機能を提供する機器。
ネット TV 端末に搭載されるネットワークに接続するためのインターフ
ェース。
LAN 側、WAN 側のネットワークの状態を表示するネット TV コンテン
ツ。
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WAN
LAN
Wide Area Network。家庭のより外、つまり、ルーターより外側のネッ
トワークを表す。
Local Area Network。家庭の内側のネットワークを現す
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デジタルテレビ ネットワーク機能 接続診断機能仕様書
1.6. 参考文献
[1]
デジタルテレビネットワーク機能仕様受信機端末仕様書 1.0 版
デジタルテレビ情報化研究会
[2]
デジタルテレビネットワーク機能仕様ネット TV ブラウザ仕様書 1.0 版
デジタルテレビ情報化研究会
[3]
2008
2008
デジタルテレビネットワーク機能仕様ネット家電操作機能仕様書 X.X 版
デジタルテレビ情報化研究会
Confidential
2009
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デジタルテレビ ネットワーク機能 診断機能仕様書
2. 接続診断機能用機器の要件
2.1. 接続診断機能対応端末の要件
2.1.1. ネットワーク接続
本仕様に準拠した端末はネットワークの物理的な接続状態を表示する機能を持たなければな
らない。
2.1.2. ICMP
本仕様に準拠した端末は、外部からの ICMP に応答するのが望ましい。ただし、セキュリテ
ィを考慮し、診断モードなど特定の状態の時のみ応答するようにしても良い。
2.2. 接続診断機能対応ルーター装置の要件
2.2.1. ICMPへの応答
2.2.2. ネットワーク状態表示ページ
接続診断機能対応ルーターは、ネット TV 端末で表示可能なネットワークの状態を表示する
ページを持つことが望ましい。その際、ユーザーの利便性を考慮して、直接該当ページにアク
セスできるのが良い。
2.2.3. HTML仕様
接続診断機能対応ルーターが Web ページをネット TV 端末で表示させる場合、そのページの
HTML はデジタルテレビネットワーク機能ネット TV ブラウザ仕様に従わなくてはならない。
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3. 接続診断機能対応ルーターへのアクセス
ネット TV 端末から接続診断機能対応ルーターにアクセスするためには、接続診断機能対応
ルーターの URL をアクセスする手段を持たなければならない。
3.1. 手動設定
接続診断機能対応ルーターで指定された URL をネット TV ブラウザに入力して接続診断機能
対応ルーターのネットワーク状態表示ページにアクセスできなければならない。この場合、ネ
ット TV 端末はユーザーが URL を入力できる手段を備えなければならない。
3.2.
自動発見
UPnP を搭載したネット TV 端末では、接続診断機能対応ルーターを自動的に発見し接続す
ることがのぞましい。この方式の仕様はデジタルテレビネットワーク機能仕様ネット家電操作
機能仕様 X 版を参照のこと。
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4.
接続確認
4.1. データリンク層の接続確認
接続診断機能対応端末は、利用者に対して物理的な接続状態を簡便に表示しなければならな
い。物理的な接続状態とは、個々のネットワーク・インタフェースに関する、現在のデータリ
ンク層の状態を表す。例えば、以下のような接続状態パラメータが挙げられる。
z 電源 ON/OFF 状態
z リンクアップ/リンクダウン状態
z データリンク速度
z MAC アドレス
z 有線インタフェースの場合は、ケーブル等の結線状態
z 無線インタフェースの場合は、アクセスポイント発見の有無
z 無線インタフェースの場合は、電波強度
接続状態パラメータは、インタフェース種別によって異なるが、利用者がデータリンク層の
接続確認を行うのに十分なパラメータを取得できなければならない。
物理的な接続状態の表示手段は、ネットワーク・インタフェースごとに設けた LED ランプ等
の表示装置によって、常に表示し続けることが望ましい。しかし、端末の物理的・配置的な制
約により、専用の表示装置を設けることが難しい場合は、ネットワーク設定 GUI 等を用いて、
物理的な接続状態を表示してもよい。接続診断機能対応端末の物理的な接続状態の表示に GUI
を用いる場合は、その端末の定常状態から、利用者が簡潔な対話操作で呼び出せるようにする
のが望ましい。
また、端末の制約により、リアルタイムに物理的な接続状態を表示し続けることが困難な場
合は、利用者のボタン操作に反応して、対話的に表示を更新してもよい。
4.2. IP層の接続確認
接続診断機能対応端末は、利用者に対して IP 設定状態を簡便に表示しなければならない。IP
設定状態とは、個々のネットワーク・インタフェースに関する、現在の IP ネットワークの設定
を表す。例えば、以下のような IP 設定パラメータが挙げられる。
z IP アドレス
z ネットマスク
z デフォルトゲートウエイ
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z DNS サーバアドレス
z アドレス設定方法
z 自動 IP 設定の場合は、DHCP サーバアドレス
IP 設定パラメータは、LAN 環境や IP プロトコルバージョンによって異なるが、利用者が IP
層の接続確認を行うのに十分なパラメータを取得できなければならない。
接続診断機能対応端末の IP 設定状態の表示は、少なくとも IP アドレスを表示しなければな
らない。
接続診断機能対応端末の IP 設定状態の表示に GUI を用いる場合は、その端末の定常状態か
ら、利用者が簡便な対話操作で呼び出せるようにするのが望ましい。
4.3. アプリケーション層の接続確認
接続診断機能対応端末は、利用者に対してアプリケーションの設定状態を、簡便に表示しな
ければならない。アプリケーションの設定状態とは、ネットワーク対応アプリケーションにお
ける固有の設定状態である。例えば、以下のようなアプリケーション設定パラメータが挙げら
れる。
z プロキシに対応している場合、プロキシ ON/OFF 状態
z
プロキシに対応している場合、プロキシサーバの IP アドレス
z
プロキシに対応している場合、プロキシサーバのポート番号
アプリケーション設定パラメータは、端末に搭載されているアプリケーションによって異な
るが、利用者がアプリケーション層の接続確認を行うのに十分なパラメータを取得できなけれ
ばならない。
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5. 動作確認
接続診断機能対応端末から接続診断機能対応ルーターへ通信して確認する方法について規定
する。
5.1. データリンク層の接続確認
端末は、デフォルトゲートウェイの IP アドレスに対し、ICMP ECHO_REQUEST パケット
を送信し、その応答を確認することで、動作確認を行える。
送信する ICMP ECHO_REQUEST パケットは、以下の運用で利用することが望ましい。
z パケットサイズは、56Byte
z
1 回の動作確認に対し、連続的にパケットを送信する場合、送出間隔は 1 秒以上、回数
は 4 回以下
なお、この機能を実現するための、端末 UI での実現方法等については規定しないが、診断
結果についてユーザーに提示することが望ましい。
5.2. ネットワークの接続確認操作
接続診断機能対応端末は、ユーザーの操作で接続診断機能対応ルーターなど外部機器にアク
セス可能かどうかを確認する手段を提供すべきである。確認する手段としては、ルーターに
PING を投げる、DNS を引くなどの方法が考えられるが、本仕様では規定しない。
5.3. アプリケーションでの動作確認操作
接続診断機能対応端末は、アプリケーションのレベルでネットワークアクセスが可能かどう
かユーザ操作により確認できる手段を提供すべきである。接続診断機能対応ルーターがあれば、
該当機器のネットワーク状態表示ページを表示するのが望ましい。そのためには、
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接続診断機能対応ルーターへのアクセスで規定する接続手段を提供する必要がある。
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6. 付録.診断手順例
この診断手順例では、次の 2 つを前提としている。
z ルーターは、DHCP サーバーなど LAN の自動設定機能を有している。
z
ネット TV 端末は、DHCP などによりネットワークの設定を自動で行う機能を有してい
る
外部ネットワークのサーバ上のコンテンツが表示できない。
どのサーバのコンテンツも表示できない。
①インターフェース接続の確認
(1)有線ネットワークインターフェースの場合(例:Ethernet)、
ネットワークの線が抜けていないか?
(2)無線ネットワークインターフェースの場合、電波が受信で
きているか?
(3)PLC の場合
コンセントに接続されているか?
N
ケーブルを再接続する
電波を受信できるように改善する
コンセントに再度接続する
①データリンク層の確認
物理レベルでの接続を表示する
Ethernet の端子に LED がある場合=点灯しているか
接続状態を提示する
N
1.
ハブなどの中間機器の電源 ON を確認
→機器の再起動
2.
ケーブル自身の不具合を確認
→ケーブル交換を促し再施行
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②IP 層の設定確認
ネット TV 端末のネットワーク設定が正しいか?
ネットワーク設定情報を表示する
- IP アドアレス、ネットマスク、デフォルトゲートウエイ、DNS、
アドレス設定法(DHCP/マニアル)
DHCP:値が取れているか確認
N
取れていない場合各機器を再起動。
マニアル:DHCP に設定を変更。
③アプリ層の確認
ブラウザの設定確認
HTTP Proxy 情報の表示
-Proxy サーバ、ポート番号
N
設定内容が妥当でなければ訂正
④DTV からルータへの接続確認
ルータの設定ページの表示
- UPnP の presentation URL のオープン
- http://(ルータの IP アドレス)を手打ち
N
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URL が正しいか確認。
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⑤ルータの設定ページ表示内容の確認
当該 IP アドレスの
- DHCP リース情報
-の内容について②との一致性確認
N
当該 IP アドレスのログ(リース
の履歴)を参考に原因解析
⑥ルータの設定ページ表示内容の確認
WAN 側の IP アドレス、DNS アドレスの確認
N
当該 IP アドレスの WAN 側の通信
パケット情報(主にエラー情報)も
参考に、契約プロバイダへ問合せ
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