スポーツを楽しむ全ての人にフェアプレー精神を

世界ト ッ プ レ ベ ル の 選 手 た ち が 国 の
こ の 夏、 年 に 度 の サ ッ カ ー
ワ ー ル ド カ ッ プ が 開 催 さ れ ま し た。
あるバナナを投げ入れることで、そ
まれたのです。これは、猿の好物で
チームの観客席からバナナが投げ込
ろうとした黒人選手の足元に、相手
いう横断幕が掲げられ、その制裁措
ONLY︵ 日 本 人 以 外 お 断 り ︶
﹂と
も 競 技 場 内 に﹁JAPANESE
を 受 け ま し た。 ま た、 そ れ 以 前 に
客の一人が、無期限の入場禁止処分
にとらわれることなく、かつ国籍や
たちは観戦する時に、誤った先入観
籍化・多人種化が進んでいます。私
サッカーに限らず、スポーツ界に
おいては選手の海外移籍など、多国
う立場を明確に示しています。
スポーツを楽しむ全ての人にフェアプレー精神を
威信を 懸 け 、 国 民 の 期 待 を 背 負 っ て
の黒人選手を猿と見なした人種差別
置として 試合を無観客試合とする
ら国籍 や 人 種 を 超 え て 行 わ れ て い る
代とな り ま し た 。 し か し 、 残 念 な が
今や 、 サ ッ カ ー 選 手 は 自 国 と い う
枠を超 え 、 世 界 を 舞 台 に 活 躍 す る 時
してい る の が 現 状 で す 。
選手の 約 半 数 が 海 外 の チ ー ム に 所 属
います 。 こ れ は 日 本 も 同 じ で 、 代 表
ラブチ ー ム に 所 属 し て い る 人 も 多 く
る選手 に は 、 普 段 は 自 国 で は な い ク
戦うこ の 大 会 。 し か し 、 出 場 し て い
に掲載し、差別反対を訴える動きが
べる写真を次々とインターネット上
手をはじめ、多くの人がバナナを食
間に、チームメイトなどサッカー選
た。この毅然とした態度に世界中の
なかったかのように試合を続けまし
この行為に対し、その選手は平然
とバナナを拾って食べると、何事も
的行為でした。
テ ン が 差 別 反 対 を 宣 言 し、﹁SAY
のセレモニーで両チームのキャプ
夏 の ワ ー ル ド カ ッ プ で も、 試 合 前
ための運動を展開しています。この
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このように顕在化する差別に対
し、サッカー界は人種差別をなくす
した。
厳しい処分が下されたこともありま
と い う、J リ ー グ 始 ま っ て 以 来 の
か考えてみましょう。
たず純粋にスポーツを楽しんでいる
です。今一度、思い込みや偏見を持
スポーツを観戦している私たちも
フェアプレー精神を持つことが大切
姿勢を見てその選手を応援できてい
人種に関係なく、技術やプレーする
NO TO RACISM︵人種差別
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など、サッカー界は差別と闘うとい
﹁人権のひろば﹂に対するご意見、
ご感想
を政策管理課までお寄せください。
しょうか。
的行為に無頓着になっていないで
るでしょうか。また、行われた差別
スポー ツ の 場 に お い て 、 差 別 的 行 為
広まっていったのです。
に〝 ノ ー〟 と 言 お う ︶﹂ と 書 い た 横
試合では、バナナを振りかざした観
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人が共感し、その対応を称賛。瞬く
が行わ れ て い る 実 情 が あ る の で す 。
これは遠い海外で起きた出来事
で す が、 日 本 も 例 外 で は あ り ま せ
断幕を掲げメッセージを読み上げる
に起き ま し た 。 コ ー ナ ー キ ッ ク を 蹴
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だいとう 平成 26(2014)年 11 月号
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ん。今年 月に行われたJリーグの
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その 事 件 は 、 今 年 月 に 行 わ れ た
サッカ ー の ス ペ イ ン リ ー グ の 試 合 中
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人
権
の
ひ
ろ
ば