東京情報大学 浅沼 環境リモートセンシング EIS_HDFView 1.HDFView HDFView は、NCSA の HDF4 及び HDF5 の表示また編集を目的に開発されたプログラムであり、Java ツ ールをベースとする。HDFView は HDF 構成の3つの最上位のレベルから読み取り、HDF 構成に従って順 にまた必要に応じてデータを抽出する。HDFView の編集機能としては、HDF の構成要素及び属性の編集機 能を持つ。 下の図は、HDFView のクラス別パッケージの構成を示す。メイン・ウインドウから、ファイルの入出力機 能を持つ共通オブジェクト、及び HDF の閲覧機能を持つグラフィカル・ユーザ・インターフェイス(GUI) のアクセスが可能である。共通オブジェクト及び GUI に対して、ユーザの要求に応じた機能追加が可能で ある(右側のボックス)。 HDFView のクラス別パッケージ (1) 表示機能 GUI モジュールによる表示機能、 netCDF ファイルの読取、表示機能 3D 画像のアニメーション HDF5 数値データの表示 文字データセットの表示 合成データセットの表示 画像輝度の変更 HDF4 あるいは HDF5 ファイルの多重オープン HDF ファイル構造表示とオブジェクトへの移動 HDF ファイル属性表示 ラインプロファイル、ヒストグラムの表示 画像の拡大、縮小、倒置 画像パレットの操作 その他 EIS_HDFView 1 東京情報大学 浅沼 (2) 編集機能 HDF5 オブジェクトのリネーム HDF5 合成データの編集 HDF グループの追加削除 データセットのアスキーテキストファイル出力 画像の JPEG ファイル出力 JPEG ファイルの HDF4/HDF5 ファイルへの変換 その他 (3) インストレーション Java 仮想環境用と Java プログラムをバンドルした独立環境用の2種類のダウンロードファイルがある。 サポートするプラットフォームは Windows、Linux など各種用意されている。 2.HDFView の準備 (1) ファイルのダウンロード ① D:/TEMP/HDFView のフォルダを作成する。 ② Y:/ENV/ASANUMA/HDFView/hdfview_install_windows_vm.exe を①へコピーする。 ③ インストールプログラムをダブルクリックで起動する。 ライセンス合意画面 ④ インストールする場所の指定:D:/temp/HDFView とすること。 3.HDFView の起動 『D:¥TEMP¥HDFView』の「HDFView」をダブルクリックし、起動する。 (1) HDFView 初期画面 EIS_HDFView 2 東京情報大学 浅沼 ① ファイル・メニュー ②ウインドウ・メニュー ③ツール・メニュー (2) サンプルファイルの表示 ① 「File」→「Open」→「samples」 ② ラスター画像のサンプル annras.hdf を開く ③ HDF ファイル「annras.hdf」の中に二つのラスターファイルが含まれる。 ④ annras.hdf のメタデータ・タグに注目(画面下部の Metadata をクリックする)。 メタデータに、この HDF ファイルの構造、含まれるデータに関する記述がある。グループサイズ=2(二 つのデータファイル)、属性件数=2(1987 年 9 月 21 日から 30 日の期間合成、AVHRR パスファインダーのデ ータ) 、データプロダクト=陸域 10 日間ブラウズデータ、グラニュール・サイズ=0.350、フラッグ=g、昼・夜 フラッグ=D(昼)、グラニュール・バージョン=1。 ラスター画像#0:NDVI(正規化植生指数) ラスター画像#1:地表面温度(273K(0℃)から 315K(42℃) ) ⑤ Raster Image #0 の表示 「Raster Image #0」をクリックすると、NDVI の画像が表示される。 ヒストグラム:画像中の領域を指定し、ヒストグラム・ ボタンを押すと、指定領域の統計量が与えられる。中国大 陸沿岸部及び中央部ゴビ砂漠からチベット高原の植生指 数のヒストグラムを求めよう。ヒストグラムの平均値が、 色によって示されるカラーバーと同様な値であるか確認 しよう。 ヒストグラム計算領域は、 「シフトキー」を押しながら、「カ ーソール」で領域を パレット:画像表示のカラーパレットを変更する。 EIS_HDFView 3 東京情報大学 浅沼 (3)サンプルファイルの表示(その2) ① 「 サ ン プ ル ( Samples ) フ ォ ル ダ 」 か ら 「hdf5_test.h5」を選択する。 ② 4つのグループを持つサンプルファイルの構 造が示される。 ③ 『Open As』から、 「image」を選択し、 「カラ ーパレット」を「Default」とし、2次元整定 数配列(/arrays/2D_int_array)を表示する。 50 カラム×100 ラインの画像、 10 枚から構成される。 ページ送りで指定画像を表示する。 ④ 『Open As』から、 「images」 (画像フォルダ ー)の中の「Iceberg」(氷山画像)を開く。 ⑤ ピクセル・インターレース(ピクセル間引き) とプレーン・インターレース(面面間引き) EIS_HDFView 4 東京情報大学 浅沼 (4) ① サンプル画像の表示(その3)と JPG ファイルへの出力 サンプルデータ「fppOL1998July_map.hdf」の選択。 ② カラーパレット(Rainbow)を選択して表示 ③ パレットの変更(画像の上側のパレット・ボタンから) ③ JPEG 画像としての保存 「Image(画像)」ボタンから、 「Save Image As JPEG」をクリックする。 EIS_HDFView 5 東京情報大学 浅沼 2.Multispec による HDF ファイルの表示 (1) サンプルデータのダウンロード Y:ドライブ→env→asanuma→HDFsample から次のファイルをダウンロードする。 fppOL1998July_map.hdf (2) Multispec の起動 ① Open Image → (1)の ファイルを選択する。 ② Display の Type を”1-Channel Thematic” とする。 ③ Set Histogram Specifications を経て、表 示する。 EIS_HDFView 6 東京情報大学 浅沼 ④ 表示された画 像を Edit → Copy image に より、表示され ている画像を バッファーへ コピーし、パワ ーポイントへ 貼りつける。 課題 この画像は、1998 年 7 月の全球の基礎生産力(どれだけの無機炭素が光合成により有機物となる量)を示 す図である。JPEG の画像をパワーポイントに張り付け、読み取れることを記入して、提出せよ。 1998 年 7 月月平均基礎生産力 (mgC.m-2.day-1) データ:1998 年 7 月月平均基礎生産力 コメント: 学籍番号: 氏名: 提出方法:プリンとし、提出する。 EIS_HDFView 7
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