VUR95 VAV ユニットワイヤレスリモコン

一般仕様・取扱説明書
Issue Date
Rev.3
12/2013
VUR95
VAV ユニット ワイヤレス リモコン
概要
VUR95 VAVユニット ワイヤレス リモコンは,VAV制御
を行う際にVAVユニットコントローラーと共に利用される
端末器です。無線規格のIEEE802.15.4 (ZigBee®)に
準拠しています。
VUR95は,VAVシステムを適用している空調スペース
の温度表示,および温度設定の操作・表示を簡単操作
で実現します。
VUR95は,無線で使用するリモコンです。
重
要
本製品は,電波法に基づく特定無線設備として,
工事設計認証を受けております。
ご使用の際は,次の点にご注意ください。

分解・改造しないでください。分解・改造は法
律で禁止されています。

本製品は,日本国内の電波法に適合してい
ます。日本語表示ですので日本国内でのみ
ご使用ください。
VUR95
特長
― 特長 ―
□
VAVユニットの発停や状態監視を容易に行えます。
□
室内温度の設定・計測のほかネットワークを介して外気温度表示が可能です。
□
操作禁止の場合,ネットワーク上から手元操作禁止の設定入力が可能です。
□
節電モードでの運転時には省エネマークを表示します。
□
電池不足マークを表示します。
□
お客様による電池交換が可能です。
© 2013 Johnson Controls, K.K.
Product Bulletin J1J2C20
1
仕様
コード番号
形名
VUR95
適用システム:
当社METASYS総合ビル管理システム
適用調節器:
VAVユニットコントローラー VAV16
VUR95はVAV16コントローラーと1対1
のワイヤレス接続となります。
親機(ZFR1810),ルーター(ZFR1811)
が必要となります。
表示部:
液晶表示部7セグメント4桁
操作部:
操作キー 最大4個(仕様により異なりま
す)
[運転],[暖かく],[涼しく],[切替表
示]
ZFRワイヤレス
通信:
無線モジュール:ZigBee通信モジュー
ル
ご注文の際は、「形名+仕様コード」のコード番号を指
定してください。
[例] VUR95-1101*A
形名
仕様コード
内
VUR95
・・・・・・・・・・・・・
VAVユニット ワイヤレス
リモコン
温度センサー
-1 ・・・・・・・・・・
内蔵
操作キー
0 ・・・・・・・
1 ・・・・・・・
設定方式
0 ・・・
1 ・・・
色
1 ・・
スタイル
*A・
容
ON/OFFキーなし
ON/OFFキー付き
主設定方式
オフセット設定方式
ホワイト(ロゴあり)
スタイルA
使用周波数:2.4GHz帯
出力:10mW
無線到達距離
45m以下(室内での見通し距離)
15m以下(室内実用距離)
アドレス:
DIPスイッチ:199~207
(工場出荷時設定:199)
室内温度計測:
検出器:NTCサーミスタセンサー
機能
1.
・ 室内温度(0~40℃)
・ 室内温度設定
・ VAV 運転状態
測定範囲:0~40℃
・ 外気温度
精度:±0.4℃
取付姿勢:
壁面取り付け[JIS連スイッチボックス]
壁掛け
供給電源:
電池:単3アルカリ電池 2本
電池寿命:3年以上(注1)
作動環境条件:
・ 電波強度
2.
操作機能
・ VAV ユニット発停(ON/OFF)
ビル管理システムからの操作も可能です。
周囲温度:0 ~ 50℃
・ 室内温度設定(温度設定範囲:18~30℃)
ビル管理システムからの操作も可能です。
周囲湿度:20~85%RH(結露なきこと)
保存環境条件:
表示機能
周囲温度:-20 ~+70℃
周囲湿度:10~85%RH(結露なきこと)
材質:
カバー,ケース:ABS 樹脂
3.
室内温度計測機能
ブラケット:亜鉛メッキ鋼板
・ 温度センサー
色:
ホワイト(マンセルN9.5 相当)
・ 測温素子:NTC サーミスタセンサー
質量:
120. g(電池と取付金具付き:205g)
・ 温度検出範囲:0~40℃
付属品:
ブラケット(1枚),取付ネジ(1個)
・ 精度:±0.4℃
(注1)
電池寿命は、無線通信環境、設置環境が共に
良い場合の、標準的な期間です。電池寿命を保証
するものではありません。
2
4.
内部パラメーター変更機能
・ リモコン本体から温度センサー使用有無等の設
定の変更が可能です。
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取り扱い
1.
(4)
製品が届きましたら
VUR95 VAV ユニット ワイヤレス リモコンがお手元に
届きましたら外観の確認を行い,損傷の無いことをご
確認ください。また,本体に有る製品銘板に記載され
ているコード番号がご注文通りであることを御確認く
ださい。
2.
(5)
(6)
PAN ID,MS/TP アドレスを設定します。(設定は,
対応する ZFR1811 や VAV ユニットコントローラーと
合わせてください)
取付プレートに本体を差し込みます。
付属の本体取付(M3)ネジで取付プレートに固定し
ます。
取り付け
2.1. 取り付けに際しての注意
取り付けの際,次の点に配慮してください。
(1)
放熱器,熱風,温水,冷水の配管の近くは避け
てください。
(2)
雨水のかかる場所,および結露する恐れのある
場所での使用は避けてください。
(3)
直射日光が当たる場所には絶対に設置しない
でください。
(4)
振動,衝撃の多い場所は避けてください。
(5)
できるだけ清浄な屋内に設置してください。シン
ナー,アセトン,ホルマリン,亜硫酸ガスなど有
機性ガスの充満する屋内での長時間使用は避
けてください。
(6)
(7)
(8)
リモコン表示部の視野方向を,表示部センター
より上側から見下げられる位置(床上 1.5m 以
下)に設置してください。
空気の流動性が妨げられない場所で,平均温
度を示す床上 1.2~1.5m の壁面に取り付けてく
ださい。また,温度の変化が激しい所,窓際,ド
ア近くですきま風や熱放射の影響のある場所は
避けてください。
リモコン前面に表示確認,操作を行える十分な
スペースをとってください。
図 1. 壁面への取り付け
JIS ボックスでの取り付け
(1)
取付プレートを壁内のボックスカバーに M4 ネジ
(別途手配)で取り付けます。
(2)
対応する ZFR1811 や VAV ユニットコントローラ
ーの電源が投入されていることを確認します。
(3)
極性表示を確認して正しい方向に単 3 電池を 2
本入れます。
(4)
PAN ID,MS/TP アドレスを設定します。(設定
は,対応する ZFR1811 や VAV ユニットコントロ
ーラーと合わせてください)
(5)
取付プレートに本体を差し込みます。
(6)
付属の本体取付(M3)ネジで取付プレートに固
定します。
! 注 意
・火災,爆発事故防止および機器故障防止のために,可燃
性,爆発性のガス,または蒸気のある場所では機器を作
動させないでください。
・LCD 部に直射日光が当たらない場所に設置してください。
2.2. 取付手順
VUR95 の取付方法は,壁面への直接取り付けと JIS ボ
ックス取り付けの 2 つの方法があります。取付条件や使
用環境などを考慮した上で適切な方法で正しく取り付け
てください。
図 2. JIS ボックスでの取付
壁面直接取り付け
(1) 取付プレートを壁面に適切な方法で取り付けます。
(2) 対応する ZFR1811 や VAV ユニットコントローラー
の電源が投入されていることを確認します。
(3) 極性表示を確認して正しい方向に単 3 電池を 2 本
入れます。
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操作説明
1.
表示部
モード状態表示
現在のモード状態(冷房/暖房/送風)を表示します。
運転状態表示
省エネ表示
現在の運転状態(運転/停止)を表示します。
省エネ運転中に表示されます。
表示温度
温度単位表示
表示されている温度の種類(設定/室温/外気)
を示します。
表示されている温度の単位を示します。(℃/°F)
無線送信状態表示
無線データを送信中に表示されます。
温度/時刻表示
電池電圧低下表示
通常時、温度を小数点第一位まで表示します。
電池電圧が低下した場合に表示されます。
操作禁止表示
リモコン操作が禁止されている場合に
表示されます。
2.
運転/停止操作
4.
設定温度の変更操作
VUR95 の運転/停止操作を行います。
設定温度の変更を行います。
運転
暖かくキー
す。
運転キー
ON
OFF
▲
UP
▼
,または涼しくキー
DOWN
を 1 回押しま
設定表示が点滅し,設定変更状態になります。
を押します。
続けて,暖かくまたは涼しくキーを押します。
暖かくキーを 1 回押す毎に,0.5℃ずつ設定温度が上
がります。(30℃まで)
風量は,運転 OFF から運転 ON に切り換わる時に自
動モードとなります(リモコン接続時のみ)。
涼しくキーを 1 回押す毎に,0.5℃ずつ設定温度が下
がります。(18℃まで)
停止
設定操作を 3 秒間行わなかった場合,自動的に設定
変更状態は解除されます。
運転キーを押します。
3.
表示切替操作
画面表示の切り替えを行います。
5.
内部パラメーター変更操作
DIP スイッチ SW8 の 1 番を ON にして、暖かくキー
表示切替 DISPLAY キー
DISPLAY
を押す毎に,
設定温度→室内温度→外気温度→電波強度
▲
と涼しくキー
に入ります。
UP
▼
DOWN
を同時に押下するとテストモード
の順に表示が切り替わります。
外気温度は,外気表示機能が設定されている場合の
み表示できます。
電波強度は、電波強度表示機能が設定されている場
合のみ表示できます。
設定項目は表示切替 DISPLAY キー
られます。
DISPLAY
で切り替え
暖かくキーと涼しくキーで値を変更して表示切替
DISPLAY キーを押すと設定が確定します。
DIP スイッチ SW8 の 1 番を OFF にして、暖かくキー
▲
と涼しくキー
に戻ります。
UP
▼
DOWN
を同時に押下すると通常モード
詳しくは FUR9xVUR9x 内部変更パラメーター変更操
作説明書をご覧下さい。
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6.
す。
内部設定
出荷時工場で設定されています。変更の際は,当社
にお問合わせください。不用意に変更しますと,当初
の制御機能を損なうことがありますのでご注意くださ
い。
7.
保 守
+
(1)
表示部の汚れを定期的に確認してください。
表示部の汚れがひどい場合,乾いた布で軽く拭
き取ります。
(2)
フレームの汚れを定期的に確認してください。
フレームの汚れがひどい場合,水で薄めた中性
洗剤に柔らかい布を浸し,固く絞ってから汚れを
拭き取り,乾いた布で仕上げます。
・フレームを拭き取る際,硬いものでこすったり,たたいたりし
て表面をきずつけないでください。
・フレームをシンナー,ベンジン,アルコール,有機溶剤など
で拭いたり,揮発性溶剤をかけたりしないでください。ひび
割れや変色の原因になります。
・化学ぞうきんを使用する際は,必ずその注意事項に順じてく
ださい。
(2)
(3)
(4)
! 注 意
・乾電池を使用する際は,極性(+/-)を確認して正しい方向
に取り付けてください。
・乾電池を短絡したり,充電させないでください。また異なる
種類・銘柄の電池,新旧電池を混ぜて使用しないでくださ
い。発熱,破裂,発火につながり危険です。
・使用済みの乾電池を火中に投じたり,そのまま廃棄しない
で地方自治体の条例に従って処理してください。
電池交換
表示部に電池電圧低下のマーク
池を交換してください。
(1)
本体裏面
図 3. 電池交換
注 記
8.
+
-
が表示されたら,電
ドライバーなどを使って本体底部にあるネジを取り外
します。取付プレートから本体を取り外します。
本体裏側の電池カバーのツメを下に押し込んで蓋を
開け,極性表示を確認して新しい単 3 電池 2 本を正し
い方向に入れます。
電池カバーを元の位置に戻します。
本体を取付プレートに取り付け,ネジで固定させま
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修理・お問い合わせ
万一故障を生じた場合,お買い上げの当社本支店,営
業所にご連絡ください。フィールドでの分解,修理は行
わないでください。
また,この製品についてのご意見・ご質問は,もよりの当
社,本支店・営業所へお申しつけください。
5
外形図
1.
VUR95 本体(ON/OFF キー付き)
単位:mm
2.
6
本体裏面・底面
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3.
取付プレート
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7
! 安全に使用するための御注意
・ご利用の前に取扱説明書をよくお読みの上,正しくお
使いください。
・安全のために本製品の取り付け・結線は電気工事,計
装工事などの専門の技術を持つ方が行ってください。
・この製品は,人命に関わるような状況下で使用される
機器,あるいはシステムに用いられることを目的とし
て設計・製造されたものではありません。
・本製品の故障や異常がシステムの重大な事故を引
き起こす場合,事故防止のために外部に適切な保
護回路を設置してください。
・当社サービスマン,もしくは認定された人以外,
機器内部にふれないでください。
ジョンソンコントロールズ株式会社
www.johnsoncontrols.co.jp
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Printed in Japan
記載内容はお断りなく変更することがありますのでご了承ください。
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