私たちの仕事 1 「病院が生まれ変わる」 髙井が「独立行政法人 国立大学

私たちの仕事
1
「病院が生まれ変わる」
髙井が「独立行政法人
国立大学財務・経営センター」(略称財経センター)の理事長に
就いて半年が過ぎてしまいました。このページをご覧になって、「まだこの独法があったの
ですか!」とおっしゃる方が居られるかもしれません。私たちの組織は行政改革の荒海の
中で、もみくちゃになりながら、全国42国立大学附属病院の「再開発、施設整備・拡充」
に目的を定め今は業務に務めております。これまでの実績のお陰で,国立大学附属病院長
会議、全国立大学・大学共同利用組織の協議会:国立大学協会(略称:国大協)の厚いご
支援を戴き、今日までその機能を存分に発揮してきております。今また新たな行革の動き
に伴い、組織の行く末は???です。財経センターがこれまでに果たして来た機能が失わ
れるなどと言うことは考えられませんが、先行きは混沌としております。これまでの業務
を続け、国立大学附属病院が果たす役割である、医学教育、診療、研究,地域貢献・社会貢
献、国際化、を支えて行きたいと願っております。その結果が病院経営への強力な支援と
なり、国民の「安心」に繋がることでしょう。
*
「独立行政法人
国立大学財務・経営センター」の果たす役割は、設置法令によります
と、『国立大学法人等(大学共同利用機関法人、国立高等専門学校機構を含む)の財務及び
経営に関する調査及び研究、職員の研修等を行うことにより教育・研究を振興すること』
となっています。詳しくはセンターのホームページをご覧ください。この法律はまだ生き
ております。実は財経センターが果たすべき役割は附属病院に限らず高等教育そのものの
あり方、大学のあり方にまで力を傾注するように,と記されております。しかし今は病院
再開発・設備更新のための施設費貸付事業、施設費交付事業、旧特定学校財産の管理処分、
承継債務償還,の業務を行っています。
*
病院の建物は時代とともに古びていきます。
ぴかぴかだった建物も時代を経るととも
に「どんより」とし、手狭になり、院内の環境は悪化します。病院の環境改善のために、
再開発は必須事業です。再開発を機会に新鋭の医療装置を導入するためのスペースや新し
いユーティリティを設けることもできます。病院に働く人々の環境が改善されることは患
者様にとっても快適な治療環境となります。医師、看護師、理学療法士等、病院に勤務す
る人々と患者様との良好な関係こそが患者様の QOL(生活の質)の向上へと繋がるでしょ
う。もちろん学生の「医術を学ぶ場」である病院が気持ちよければ、医術を学び、医療に
尽くそうという意欲も高まるというものです。
平成25年11月
1日