電気事業法における太陽光発電 に係る規制について

電気事業法における太陽光発電
に係る規制について
(自家用電気工作物2,000kW以上の太陽光発電所向け)
平成27年6月
中国四国産業保安監督部
電力安全課
1
目
次
1.電気事業法の保安規制について
2.電気主任技術者の選任について
3.保安規程の届出について
4.工事計画の届出について
5.使用前自主検査について
6.使用前安全管理審査について
7.立入検査について
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1.電気事業法の保安規制について
電気事業法とは、電気工作物の工事、維持及び運用
を規制することにより、公共の安全を確保し、環境の
保全を図ることを目的とした法律。
太陽光発電所を設置する場合は、その規模に応じ、
電気事業法の保安規制を受ける。
(主な規制内容)
・電気工作物の技術基準適合維持義務
・保安規程の届出・遵守義務
・主任技術者の選任義務
・工事計画等の届出義務
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太陽光発電設備の安全規制体系
設置者
保安規程の作成・届出
電気主任技術者の選任・届出
工事計画の届出
工事段階
工事計画変更命令
使用前自主検査
使用前安全管理審査
運用段階
電気主任技術者、保安規程の変更届出、
出力変更の届出、事故報告
保安規程に基づく自主保安
保安規程変更命令
技術基準への適合維持義務
計画段階
国
立入検査・報告徴収
技術基準適合命令
発電所の廃止届出
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主な保安規制の内容について
① 技術基準への適合
電気工作物の設置者は、経済産業省令で定める技術基準(電気設備に関する
技術基準を定める省令)に適合するように電気工作物を維持することが義務づけら
れている(電気事業法(以下、「法」という。)第39条)。
② 電気主任技術者の選任及び届出
電気工作物の設置者は、電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の
監督をさせるため、電気主任技術者を選任し、届出することが義務づけられている
(法第43条)。
③ 保安規程の届出
電気工作物の設置者は、保安規程を定め、届出するとともに、これを遵守する
ことが義務づけられている(法第42条)。
④ 工事計画届出
電気工作物の設置者は、国による工事計画の事前審査を受けることが義務づけ
られている(法第48条) 。
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※電気工作物は、以下の種類に分類される。50kW以上の太陽光発電所は、
自家用電気工作物に分類される(ただし、電力会社などは、電気事業の用に供する
電気工作物に分類)。
事業用電気工作物
一般用電気工作物以外の電気工作物
電気事業の用に供する電気工作物
(例)電力会社等の発電所、変電所、送電線路、配電線路等
電気工作物
自家用電気工作物
事業用電気工作物のうち、電気事業の用に供する電気工作物以外のもの
(例)工場・ビル等の発電所、変電所、送電線路、配電線路及び600Vを
超えて受電する需要設備
一般用電気工作物
600V以下で受電、又は一定の出力未満の小出力発電設備で受電
線路以外の線路で接続されていない等安全性の高い電気工作物
(例)一般家庭、商店、コンビニ、小規模事務所等の屋内配線
一般家庭用太陽光発電
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(1)技術基準への適合
電気工作物の設置者は、「電気設備に関する技術基準を定める省令」(以下
「技術基準」という。)に適合するように電気工作物を維持することが義務付けられて
いる。(法第39条)
技術基準には、次の要件を求めるように定められている。
○人体に危害を及ぼし、又は物件に損傷を与えないようにすること
○他の電気的設備等の機能に電気的又は磁気的な傷害を与えないようにする
こと
○電気工作物の損壊により、一般電気事業に係る電気の供給に著しい支障を
及ぼさないようにすること
なお、技術基準は、原則として性能規定化されており、技術基準への適合を維持
するための具体的な方策(設備の設計、工事、運転・保守・点検、改修等)は、設置
者の創意工夫に基づく自主的な判断に委ねる「自主保安」を原則としている。
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「電気設備に関する技術基準を定める省令」の一例
• 電気設備の必要な箇所には、・・・接地その他の適切な措置を
講じなければならない。(省令第10条)
• 電気設備に接地を施す場合は、電流が安全かつ確実に大地に
通ずることができるようにしなければならない。(省令第11条)
• 太陽電池モジュールの支持物は、支持物の高さにかかわらず
日本工業規格JIS C 8955(2004)「太陽電池アレイ用支持物
設計標準」に規定される強度を有するものであること。
また、支持物の高さが4mを超える場合には、・・・・。
(電技解釈第46条)
(具体的な内容は、「電気設備に関する技術基準の解釈について」に記載)
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(2)電気主任技術者の選任及び届出
自主保安を補完するもう一つの仕組みとして、電気工作物の設置者は、
電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督をさせるため、電気
主任技術者を選任し、届出することが義務づけられている(法第43条)。
○電気主任技術者
電気工作物の設計、工事、運転・保守・点検、改修等を行う際に、感電、
火災、電気的・磁気的障害、波及事故等を起こさないように技術基準適合
を維持するためには、電気工学系の専門知識を有する技術者が保安の監
督を行うことが不可欠と考えられるためである。
電気主任技術者には、電気工作物の工事、維持及び運用に関して、電気
の専門の立場から、電気設備の技術基準への適合性や保安規程の遵守を
確保するよう保安の監督を行うことが求められている。また、工事計画届出
や法定検査の対象設備に関しては、申請内容の技術基準適合性の確認や
検査の適切かつ確実な実施を確保することが期待されている。
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※2,000kW以上の太陽光発電所の場合、電気主任技術者免状の交付を受けて
いるものから選任することとなる。電気主任技術者免状で監督出来る範囲は、
以下のとおり。
【第3種電気主任技術者】
電圧5万V未満の事業用電気工作物(出力5,000Kw以上
の発電所を除く)の工事、維持及び運用
【第2種電気主任技術者】
電圧17万V未満の事業用電気工作物の工事、維持及び
運用
【第1種電気主任技術者】
事業用電気工作物の工事、維持及び運用
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(3)保安規程の届出
自主保安を補完する仕組みの一つとして、電気工作物の設置者は、保安規程を定め
届出するとともに、これを遵守することが義務付けられている。(法第42条)
保安規程に記載すべき事項は、次のとおりである。
○業務を管理する者の職務及び組織に関すること
○従事者に対する保安教育に関すること
○保安のための巡視、点検及び検査に関すること
○事業用電気工作物の運転又は操作に関すること
○発電所の運転を相当期間停止する場合における保全の方法に関すること
○災害その他非常の場合に採るべき措置に関すること
○保安についての記録に関すること
○法定事業者検査に係る実施体制及び記録の保存に関すること
○その他保安に関し必要な事項
保安規程は、発電設備の使用の開始前(工事計画届出が必要となる発電設備の設置
工事に関しては工事の開始前)までに届け出ることが求められ、設置者は、電気主任
技術者の保安監督とともに、これに沿って電気工作物を工事、維持及び運用すること
となり、発電設備が設置・運転される期間にわたって、自主保安確保の要となっている。
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(4)工事計画届出等
電気工作物の設置者は、国による工事計画の事前審査を
受けることが義務づけられている。
出力2,000kW以上の太陽光発電所を設置する場合におい
ては、工事計画届出が必要となる。
工事計画では、
・発電所の名称、位置、出力等の記載事項
・太陽電池モジュールの支持物の強度計算書等の資料
などを提出する必要がある。
また、工事計画は、届出に係る工事を開始する30日前まで
に提出する必要があります。
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(参考)保安規程届出・電気主任技術者選任・
工事計画届出の手続き一覧
以下に、2,000kW未満を含めた太陽光発電所を設置する場合の主な保安規制
に係る手続きを示す。
出力等条件
保安規程届出
電気主任技術者選任
工事計画届出
2,000kW以上の太陽光発電所
要
要
要
〇電圧が600V超又は最大出力50kW以上で
2,000kW未満の太陽光発電所
〇太陽光発電所の他に同一構内に他の発電設備があり、
電気的に接続されている場合は、発電設備の合計最大
出力が50kW以上
要
要
不要
不要
不要
不要
電圧が600V以下で最大出力50kW未満の太陽光
発電所(同一構内に他の発電設備があり、電気的に
接続されている場合は、発電設備の合計最大出力が
50kW以上となる場合は除く)
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2.電気主任技術者の選任について
【原則】 2,000kW以上の太陽光発電所の場合、電気主任技術者免状の交付を
受けた者を設置者の従業員から選任する必要がある。
※但し、一定の条件を満たせば、以下のとおり選任・兼任が可能。
選任を行った際には、遅滞なく、国に届出を行う必要がある。
(1)外部選任・・・保安上の意見を尊重する旨の契約を締結するなどを条件に、
電気主任技術者を設置者の従業員以外(派遣労働者等)から選任
根拠規程: 「主任技術者制度の解釈及び運用(内規)」
(2)みなし設置者からの選任
・・・電気工作物の維持・管理の主体であって、技術基準適合義務を果たす
ことが明らかな場合、電気主任技術者を見なし設置者の従業員から
選任
(3)兼任承認・・・国の承認を受ければ、電気主任技術者の複数の兼任が可能
(ただし、6つ以上かつ設備最大電力が2,000kW以上の兼任承認は
不可)
根拠規程:施行規則第52条第3項及び「主任技術者制度の解釈及び運用(内規)」
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(1)外部選任
自家用電気工作物を設置する者については、一定の条件の下、従業員でない者
を電気主任技術者として選任(外部選任)が可能
【一定の条件】 ※詳細は、「主任技術者制度の解釈及び運用(内規)」参考
①自家用電気工作物であること。
②電気主任技術者の資格を有していること。
③「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等
に関する 法律」第2条第2号に規定する派遣労働者等であること。(保安の
監督に係る業務を委託する場合を含む。)
また、同法第26条に基づく労働者派遣契約に次の事項を約すこと。
・設置者は、保安確保に関し、電気主任技術者の意見を尊重。
・電気設備の保安に従事する者は、電気主任技術者の保安に関する指示に
従う。
・電気主任技術者は、保安の監督の職務を誠実に行う。
④電気主任技術者は、選任する事業場に常時勤務すること。
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(2)みなし設置者からの選任
みなし設置者とは、設置者から電気工作物の工事・維持・運用に関する保安監督に係る
業務の委託を受けており、
電気主任
①電気工作物の維持・管理の主体
電気主任
電気主任
技術者
技術者
技術者
選任
②技術基準に適合するよう維持する義務を果たす
選任
選任
再委託
委託
ことが明らかな者。
みなし
設置者
設置者
再委託者
みなし設置者から電気主任技術者を選任することが可能となりますが(ただし、みなし設置
者から更に委託を受け、電気工作物の維持管理の主体となる者からの選任は出来ない。)、
下記の項目が確認できる、設置者とみなし設置者との間で契約書を交わす必要がある。
①みなし設置者が維持・管理の主体であること
②みなし設置者が電気設備の技術基準に適合するために必要な措置をとる
権限を与えられている
③「主任技術者制度の解釈及び運用(内規)」1.(1)①イ、ロ、ハが記載されているか
④電気設備に係る点検・試験をきちんと行うようになっている
⑤電気保安に関する権限・義務・責任の区分が明確である
ただし、保安責任は、設置者も負うことになる。
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「みなし設置者」の判断
【設置者】
電気事業法に関する全ての権限、義務、責任を果たす場合。
電気事業法に関する全ての権限、
義務、責任を持つ
設置者
【みなし設置者】
「当該自家用電気工作物の維持・管理の主体であって、当該自家用電気工作物について法第39条
第1項の義務を果たすことが明らかな場合」であるが、技術基準維持のための設備の大改修等、
「設置者」が判断・実施する部分があるもの。
技術基準維持のための設備の
大改修等、判断・実施する部分がある
・電気工作物の維持・管理の主体
・技術基準維持義務を果たすことが明らか
設置者
みなし
設置者
【「設置者」又は「みなし設置者」になり得ない】
電気設備の保安の確保にほとんどかかわらず「当該自家用電気工作物の維持・管理の主体で
あって、当該自家用電気工作物について法第39条第1項の義務を果たすことが明らかな場合」に
ないもの。電気事故が予想される状況で電気設備を自らの判断において使用中止できない者など
を指す。
・電気工作物の維持・管理の主体でない
・技術基準維持義務を果たすことが明らかでない
・自らの判断で使用中止できない
設置者
みなし
設置者
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(3)兼任承認
自家用電気工作物を設置する者については、一定の条件の下、国の認可を受けることに
より電気主任技術者として兼任が可能
ただし、既に他の発電所・事業場で選任されている場合においては、電圧7,000Vを超え
て連系する又は2,000kW以上の太陽光発電所を兼任することは不可。
【一定の条件】 ※詳細は、「主任技術者制度の解釈及び運用(内規)」参考
①兼任が6つ未満であること。
②兼任する事業場がいずれかの条件を満たしていること。
(親会社又は子会社の事業場、同一の親会社の子会社の事業場 などいずれかの条件
に該当しているか)
③電気主任技術者の資格を有していること。
④兼任する電気主任技術者の執務状況が一定の条件を満たしていること。
(常時勤務する事業場から2時間以内に到達できること など)
⑤常時勤務しない事業場であれば、電気工作物の工事、維持及び運用のために
必要な事項を電気主任術者に連絡する責任者が選任されていること。
※この他、一定の条件を満たせば、電気事業法施行規則第52条第1項の表第6号による
統括事業場としての選任も出来る。
詳細は、「主任技術者制度の解釈及び運用(内規)」参考
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3.保安規程の届出について
自主保安を補完する仕組みの一つとして、電気工作物の設置者は、保安規程を定め
届出するとともに、これを遵守することが義務付けられている。(法第42条)
保安規程の構成は、次のとおりである。
(電気主任技術者が設置者である場合の雛形)
第1章 総
則
【目 的】
自家用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安を確保
【効 力】
電気関係法令及びこの規程を遵守
【細則の制定】
必要と認められる場合の細則の定め
【規定等の改正】
細則の制定・改正による電気主任技術者の参画のもとに立案
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第2章 保安業務の運営管理体制
【保安業務の組織】
〇電気工作物の工事、維持及び運用に関する責任の所在
〇指揮命令系統及び連絡系統
〇電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安業務を遂行する組織構成
【設置者の義務】
〇電気工作物に関する保安上重要な事項を決定又は行おうとするときの電気主任技術者の意見の求め
〇電気主任技術者の電気工作物に係る保安に関する意見を尊重
〇法令に基づいて所管官庁に提出する書類の内容が電気工作物の保安に関係のある場合の
電気主任技術者の参画
〇所管官庁が法令に基づいて行う検査を行う際の電気主任技術者の立会
【電気主任技術者の義務】
法令及び保安規程を遵守し、電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督の職務を誠実に行うこと
【従事者の義務】
電気工作物の工事、維持又は運用に従事する者は、電気主任技術者がその保安のためにする指示に従うこと
【電気主任技術者不在時の措置】
〇不在時の業務代行を行う者(代務者)の指名
〇電気主任技術者の不在時における、代務者の電気主任技術者に指示された職務を誠実に行うこと
【電気主任技術者の解任】
電気主任技術者の解任条件
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第3章 保安教育
【保安教育】
電気工作物の工事、維持又は運用に従事するものに対する、電気工作物の保安に
関し必要な知識及び技能の計画的な教育
【保安に関する訓練】
電気工作物の工事、維持及び運用に従事する者に対し、事故その他非常災害が
発生したときの措置に係る訓練
第4章 工事の計画及び実施
【工事計画】
〇電気工作物の設置、改造等の工事計画を立案に対する電気主任技術者への
意見の求め
〇電気工作物の安全な運用を確保するための電気工作物の主要な修繕工事及び
改良工事(補修工事)の年度計画を立案
【工事の実施】
電気工作物に関する工事計画の実施にかかる事項
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第5章 保
守
【巡視、点検、測定】
〇電気工作物の保安のための巡視、点検及び測定に係る事項
〇巡視、点検又は測定の結果、法令に定める技術基準に適合しない事項が判明したときの取扱い
【法定事業者検査の体制】
法定事業者検査における電気主任技術者の監督の下の体制に係る事項
【事故の再発防止】
事故その他異常が発生した場合の処置及び原因究明・再発防止に係る事項
第6章 運転又は操作
【運転又は操作等】
電気工作物の運転または操作の基準
【発電所の長期間の運転停止】
発電所を相当期間停止する場合の取扱い
【発電所の運転開始】
発電所を相当期間停止の後における運転を開始に係る点検、試運転等保安の確保に万全を
期すための事項
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第7章 災害対策
【防災体制】
〇台風、洪水、地震、火災、その他の非常災害に備えて、電気工作物に関する保安を確保するための
防災思想の従業者への徹底、応急資材の備蓄、災害発生時の措置に関する体制整備、関係機関との
協力体制及び連携体制を整備
〇電気主任技術者の非常災害発生時における電気工作物に関する保安を確保するための指揮監督
〇電気主任技術者は、災害等の発生に伴い危険と認められるときの停止措置
第8章 記
録
【記録等】
電気工作物の工事、維持及び運用に関する記録、保存期間
第9章 責任の分界
【責任の分界点】
電気事業者との保安上の責任及び財産分界点
第10章 整備その他
【危険の表示】
受電室その他高圧電気工作物が設置されている場所等であって、危険のおそれのあるところには、
人の注意を喚起する表示の施設
【測定器具類の整備】
電気工作物の保安上必要とする測定器具類の整備、適正に保管
付
保安規程の施行日
則
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保安規程で設置者とみなし設置者の業務区分を明らかにする必要がある。
なお、設置者は、以下の責任・権限を持つ必要がある。
〇技術基準に適合するように維持する(「設置者」と「みなし設置者」間の契約等による
「みなし設置者」の責任範囲外)
〇保安規程の策定
〇工事計画の作成・届出
〇使用前自主検査の実施等
〇使用前安全管理審査の申請・受審等
〇報告徴収、立入検査の対応
〇事故報告
〇公害防止に関する資料作成・届出
〇発電所出力変更及び発電所の廃止に関する資料作成・届出
〇上記のほか保安規程に記載されていない電気工作物に係る業務
あくまでも、みなし設置者の責任・権限で実施出来ることは以下の事項に限られる。
〇技術基準に適合するように維持する(「設置者」と「みなし設置者」間の契約等による
「みなし設置者」の責任範囲内)
〇電気主任技術者の選任
〇保安規程、電気主任技術者選解任の届出
〇設置者から業務委託を受けた範囲内での電気工作物の工事・維持・運用
※みなし設置者から電気主任技術者を選任する、みなし設置者から保安規程の届出を
行うことなどお考えの場合は、必ず、事前に当部へご相談下さい。なお、当部において、
みなし設置者と判断するのに時間を要することからも、出来るだけ早めにご相談下さい。
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4.工事計画の届出について
電気事業法施行規則別表第2の発電所の項では、工事の種類に
応じて3分類。
当該分類に該当するか否かで、工事計画の届出を要するか否かを
判断。
1.上欄 一 設置の工事
中欄 (4)太陽電池発電所の設置
下欄 (8)出力2,000kW以上の太陽電池発電所の設置
2.上欄 二 変更の工事 (一)発電設備の設置
中欄 (4)太陽電池発電所の発電設備の設置
下欄 (8)太陽電池発電所の出力2,000kW以上の発電設備の
設置
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3.上欄 二 変更の工事 (二)発電設備の設置の工事以外の変更
の工事 1 原動力設備(4)太陽電池設備 太陽電池
下欄 1.出力2,000kW以上の太陽電池の設置
2.出力2,000kW以上の太陽電池の取替え
3.出力2,000kW以上の太陽電池の改造であって、
次に掲げるもの
(1)20%以上の電圧の変更を伴うもの
(2)支持物の強度の変更を伴うもの
4.出力2,000kW以上の太陽電池の修理であって、
支持物の強度に影響を及ぼすもの
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3.上欄 二 変更の工事 (二)発電設備の設置の工事以外の変更
の工事 2 電気設備(9)逆変換装置
下欄 太陽電池発電所における出力2,000kW以上の発電設備
に係る逆変換装置の設置、取替え又は改造であって、20%
以上の電圧若しくは出力の変更を伴うもの
3.上欄 二 変更の工事 (二)発電設備の設置の工事以外の変更
の工事 3 附帯設備(1)発電所の運転を管理するための
制御装置
下欄 出力2,000kW未満の太陽電池発電所以外の発電所に
係る制御装置の改造であって、制御方式の変更を伴うもの
※17万kV以上の場合には、変圧器、遮断器等の設置、改造を行う際に、
工事計画届出対象となる場合もある。
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【別表第2中の用語の定義】
・設置
新規に設置(新設)する場合、又は既設の設備を撤去した上
で新設する場合(ただし、「取替え」に当たる場合を除く。)
・取替え
既設の設備を撤去した上で新設するが、材料、仕様等が
全く同一のものを新設する場合
・改造
既設の設備の一部を利用し、構造、機能、強度等を変更し、
従前と同じ範ちゅうの設備とする場合
・修理
設備を部分的に手直しし、同一の構造、機能に復元する
場合
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1.上欄 一 設置の工事
中欄 (4)太陽電池発電所の設置
下欄 (8)出力2,000kW以上の太陽電池発電所の設置
新規に設置する場合、又は既設の設備を撤去した上で新設する
場合。いわゆる新設を行う場合は、工事計画の届出を要する。
2.上欄 二 変更の工事 (一)発電設備の設置
中欄 (4)太陽電池発電所の発電設備の設置
下欄 (8)太陽電池発電所の出力2,000kW以上の発電設備
の設置
既設の発電所の変更の工事であるが、当該工事だけで発電所
になり得る一体の工事であり、太陽電池、逆変換装置の設置を
伴う工事。いわゆる増設を行う場合は、工事計画の届出を要する。
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工事計画届出等又は環境アセスメントの要否の判断に係る
「同一発電所」及び「同一工事」に該当するか否かの判断の目安について
発電事業への新規参入者増加・再生可能エネルギー発電設備普及
等の状況変化により、同一発電所、同一工事に該当するか否かの
判断が難しい事例が散見。このため、工事計画届出等の手続きが
適正に行われるよう、判断の目安を周知。(平成25年4月4日周知)
(同一発電所判断目安)
・同一構内又は設備の近接性
・管理の一体性
・設備の結合性(補完的要素)
(同一工事判断目安)
・工事に連続性
個別案件において、判断が難しい
場合には、産業保安監督部に
ご相談下さい!!
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【同一発電所、同一工事に該当する場合の一例】
〇私道を挟んで1,990kWの2つのサイトをフェンスで囲う。
〇2つのサイトの管理主体が同一の者。
〇2つのサイトは、電力会社の配電系統へそれぞれ接続
〇Bサイトは、Aサイト工事開始後、工事重複を避けるため、3ヶ月後に工事開始
電力会社配電系統
Aサイト工事開始
3ヶ月後に工事開始
私 道
Aサイト
1,990kW
Bサイト
1,990kW
管理会社Xにて管理
※同一発電所及び同一工事に該当
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3.上欄 二 変更の工事 (二)発電設備の設置の工事以外の変更
の工事
既設の発電所の変更の工事で、当該工事だけでは発電所に
なり得ない工事内容。いわゆる発電設備ごとの工事で、以下の工事
は、工事計画の届出を要する場合がある。
太陽電池パネル、架台(基礎部分も含む)、パワーコンディショナー
などの設置、取替え、改造等
例えば、
〇太陽電池パネルを取替えを行うことにより、電圧が20%以上
(太陽電池パネルの直流電圧が300Vから440Vへ変更する等)
変更する
〇架台の材料一部を変更(支柱をアルミから鋼材へ変更する等)
する改造を行うことにより、支持物の強度を変更する
場合などは、工事計画の届出を要する。
※制御装置を改造し、随時巡回方式から随時監視制御方式へ変更
した場合などは、工事計画の届出を要するので注意が必要。
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制御方式
太陽光発電所を監視する方法により、必要な措置を行う必要がある。
詳細については、電気設備の技術基準の解釈第47条を参照。
必要な措置の概要※
監視
方法
随時巡回方式
●技術員が適当な間隔で
発電所を巡回 し、運転状態
監視
●変圧器の使用電圧が
17万V以下
必要な措置
●発電所に異常が生じた場合、
電力会社の需要場所が停電
しない
●発電所の運転・停止により、
電力会社の電力系統電圧・
周波数に支障を及ぼさない
●他冷式の特高変圧器冷却
装置の故障・温度異常上昇
時の逆変換装置自動停止
装置の施設
※
随時監視制御方式
●技術員が必要に応じ
発電所に出向き、運転状態
監視・制御等必要な措置
の実施
●変圧器の使用電圧が
17万V以下
●技術員への以下の警報
装置の施設
・発電所内での火災発生
・他冷式の特高変圧器
冷却装置の故障・温度
異常上昇
・ガス絶縁機器の絶縁ガス
圧力異常低下
・逆変換装置運転異常の
自動停止
・遮断器の異常遮断
遠隔常時監視制御方式
●技術員が制御所に常時駐在 し、
運転状態監視・制御を遠隔操作
●制御所への以下の警報装置の施設
・発電所内での火災発生
・他冷式の特高変圧器
冷却装置の故障・温度異常上昇
・ガス絶縁機器の絶縁ガス圧力
異常低下
・逆変換装置運転異常の自動停止
・遮断器の異常遮断
●制御所へ以下の装置の施設
・発電所運転・停止の監視・操作
・使用電圧が10万Vを超える変圧器を
施設する場合、遠隔操作可能な
遮断器の開閉監視装置
・使用電圧が10万Vを超える変圧器を
施設する場合、遠隔操作可能な
遮断器の開閉操作装置
施設状況によっては、措置が不要となる場合がある。また、監視方法に着目した必要な措置のみ記載しているので、
注意が必要。また、監視方法には、技術員が発電所又は発電所同一構内において常時監視する方法もある。
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工事計画への記載事項及び添付資料の構成は、次のとおりである。
ただし、設備構成等により、異なる場合がある。
(工事計画の記載事項)
〇発電所の名称及び位置
〇発電所の出力及び周波数
〇太陽電池の種類、出力、開放電圧、短絡電流及びモジュールの個数
〇変圧器の種類、容量、電圧(1次、2次、タップ数等)、相、周波数、結線法、冷却方法、
保護継電装置の種類
〇遮断器の種類、電圧、電流、遮断電流、遮断時間、保護継電装置の種類
〇逆変換装置の種類、容量、電圧、電流、相、周波数、結線法、個数、保護継電装置の種類
〇制御方式
(工事計画の添付書類)
〇送電関係一覧図
〇発電所の概要を明示した地形図
〇主要設備の配置の状況を明示した平面図及び断面図
〇単線結線図(接地線の電線の種類、太さ、接地の種類も併記)
〇発電方式に関する説明書
〇支持物の構造図及び強度計算書
〇短絡強度計算書
〇三相短絡容量計算書
〇逆変換装置の用途に関する説明書
〇制御方法に関する説明書
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5.使用前自主検査について
電気工作物の設置者は、工事計画を届出を行った太陽光発電所について、その
使用開始前に、自主検査を行い、その結果を記録し、保存しなければならない。
(法第51条第1項) 。【使用前自主検査】
太陽光発電所の使用開始後、再度、工事計画を届出を行い、工事を行った場合も、
使用前自主検査を行う必要がある。
使用前自主検査は、
〇工事の計画に係る一部の工事が完成した場合であって、その完成した部分を
使用しようとするとき
〇工事の計画に係るすべての工事が完了したとき
に行う必要がある。
『工事の計画に係る一部の工事が完成した場合であって、その完成した部分を
使用しようとするとき』とは、例えば、発電所がAサイト、Bサイトの2つのサイトあり、
工事が完了したAサイトを使用する場合などが考えられる。
Aサイトを先行して使用したい場合には、
Aサイトに係る使用前自主検査を実施
する必要がある。
Aサイト
工事完了
Bサイト
工事中
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使用前自主検査では、
〇工事計画に従って行われたものであること
〇電気設備の技術基準に適合するものであること
を確認する必要がある。 (法第51条第2項)
『工事計画に従って行われたもの』の確認は、届出した工事計画に従って
行われたものを確認することに加え、電気事業法施行規則別表第2に該当
しない工事の変更であれば、届出を行う必要はため、軽微な変更として、
この変更部分も確認する必要がある。
使用前自主検査の確認方法としては、
〇電気事業法施行規則第73条の4に定める使用前自主検査の方法の解釈
が示されている。
なお、確認方法として十分な保安水準の確保が達成できる技術的根拠あれば、
これに従って実施しなくても良い。
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『電気事業法施行規則第73条の4に定める使用前自主検査の方法の解釈』
に記載されている検査項目
〇外観検査
〇接地抵抗測定
〇絶縁抵抗測定
〇絶縁耐力試験
〇保護装置試験
〇遮断器関係試験(操作用駆動源の付属タンクがある場合に実施)
〇総合インターロック試験
〇制御電源喪失試験
〇負荷遮断試験
〇遠隔監視制御試験(遠隔常時監視制御方式の場合に実施)
〇負荷試験(出力試験)
〇騒音測定(指定地域で特定施設があれば実施)
〇振動測定(指定地域で特定施設があれば実施)
なお、保護装置試験、総合インターロック試験、制御電源喪失試験、負荷遮断試験
(現地で実施する場合に限る)は、併せて行える場合は、複数の試験を同時に実施
することができる。
具体的な確認方法及び内容については、『電気事業法施行規則第73条の4に定め
る使用前自主検査の方法の解釈』を参照。
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【検査項目における注意点(一部)】
※概要のみを記載しているため、詳細は、『電気事業法施行規則第73条の4に定める使用前自主検査の方法の解釈』及び
『電気設備の技術基準』を参照
〇絶縁耐力試験
使用電圧が低圧の太陽電池モジュールは、工場試験の適合結果をもって、
現地での絶縁耐力試験は省略できる。
使用電圧が低圧のパワーコンディショナーは、JEC‐2470の「6.2一般試験」の交流
耐圧試験により絶縁耐力を有していると確認したものについては、常規対地電圧
を電路と大地との間に連続して10分間加えて絶縁に異常がないことを確認
すれば良い。
〇負荷遮断試験
必要な負荷運転での現地試験の実施が困難であった場合は、工場試験の結果
から判断して支障がないと認められるものについては、記録により確認すること
が出来る。
〇負荷試験(出力試験)
変圧器についてはJEC‐2200により、パワーコンディショナーはJEC‐2470により、
温度上昇試験を実施したことを確認できたものは、現地での負荷試験は省略
できる。
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【使用前自主検査の記録及び保存】(電気事業法施行規則第73条の5)
使用前自主検査の結果の記録は、以下の事項を記録する必要がある。
①検査年月日
②検査の対象
③検査の方法
④検査の結果
⑤検査を実施した者の氏名
⑥検査の結果に基づいて補修等の措置を講じたときは、その内容
⑦検査の実施に係る組織
⑧検査の実施に係る工程管理
⑨検査において協力した事業者がある場合には、当該事業者の管理に
関する事項
⑩検査記録の管理に関する事項
⑪検査に係る教育訓練に関する事項
使用前自主検査の結果の記録は、以下のとおり保存する必要がある。
〇①~⑥については、工事の計画に係るすべての工事が完了ときに使用前
自主検査を行った後、5年間
〇⑦~⑪については、国から使用前安全管理審査の評定結果の通知を受ける
までの期間
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6.使用前安全管理検査について
電気工作物の設置者は、工事の計画に係るすべての工事が完了して使用
前自主検査を行う時期に、国が行う審査を受ける必要がある。
(法第51条第3項) 。【使用前安全管理審査】
使用前自主検査を行う時期と使用前安全管理審査の流れ
使用前自主検査
使用前安全管理審査申請
文書審査(国が実施)
実地審査(国が実施)
使用前安全管理審査
使用前安全管理審査
評定通知(国が実施)
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使用前安全管理審査では、電気工作物の安全管理を旨として、
(法定審査6項目)
〇使用前自主検査の実施に係る組織
〇検査の方法
〇工程管理
〇検査において協力した事業者がある場合には、当該事業者の管理に関する
事項
〇検査記録の管理に関する事項
〇検査に係る教育訓練に関する事項
について審査する。 (法第51条第4項)
使用前安全管理審査の法定審査6項目の審査基準は、
〇使用前・定期安全管理審査実施要領(内規)
(平成24年9月19日付け20120919商局第67号)
添付資料1-1(1号組織:いわゆるシステム審査)
添付資料1-2(2号組織:いわゆる個別審査)
が示されている。
※太陽光発電所の場合は、2号組織による受審が多いことから、以降は2号組織を中心に記載
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使用前自主検査の流れ
使用前自主検査計画策定
検査員の確保
検査実施体制の構築
協力事業者の管理
・必要な数・配置
・教育・訓練・経験の明確化
・組織
・協力事業者の管理
・検査の方法 ・記録の管理
・工程管理
・教育・訓練
・評価及び改善
検査方法の規定
・要求事項の明確化
・業務内容の検証
工程管理
・検査の要領
・検査に必要な測定機器等
記録の作成及び保管
・検査の適合性確認の明確化
評価・判定
審査・承認
協力事業者
工程毎の検査、次工程への引渡し
使用前自主検査の実施
・外観検査
・接地抵抗測定
・絶縁抵抗測定
・絶縁耐力試験
・保護装置試験
・総合インターロック試験
・制御電源喪失試験
・負荷遮断試験
・負荷試験
・その他必要な試験
再検査
各項目の検査
【検査方法】施行規則第73条の4の解釈
【判定基準】技術基準及び組織が定め基準
使用前自主検査記録の作成
不適合
不適合品管理
審査・承認
使用前自主検査実施報告策定
使用開始
記録の保存
使用前安全管理審査の受審
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使用前安全管理審査の法定審査6項目の審査基準に適合しない場合
の取扱いは、
〇使用前・定期安全管理審査実施要領(内規)
(平成24年9月19日付け20120919商局第67号)
添付資料2
が示されている。
現地審査終了後、評定通知がおこなわれるまでの流れ
審査基準に適合
審査基準に適合しない
重大
軽微
改善計画・報告(設置者)
評定委員会(国)
評定通知(国)
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【重大】
次にいずれかに対応するもの
〇法令に対する違反又は保安に重大な影響を与えうる可能性がある事項を
自ら検出できずに、適切な処置がなされていない場合
〇審査基準に照らし、検査実施体制の複数の運用・維持面での欠落、又は不履行
が検出された場合
〇審査基準に照らし、検査の確実な実施を行う能力について客観的証拠から重大
な疑義があると判断された場合
【軽微】
次のいずれかに対応するもの
〇審査基準に照らし、設置者が作成した「検査マニュアル」又は「検査実施要領」の
維持・運用において弱点を示す所見が検出されたものであって、検査実施体制
の能力に重大な影響を与えないもの
〇審査基準に照らし、当該法定事業者検査実施組織による技術基準適合性確認
の結果には影響を与えないが、将来的に改善を要するもの
※なお、審査において、技術基準への適合について、疑義が生じた場合は、使用前
安全管理審査とは別に、立入検査(法第107条)、報告徴収(法第106条)、技術
基準適合命令(法第40条)等の処置を講じる場合はある。
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【安全管理審査での主な審査基準に適合しない事項】
〇検査要領書で、検査実施組織における役割分担、責任及び権限が
明確に定められていない。
〇検査要員に必要な教育・訓練・経験が、検査要領書に明確に規定されて
いない。
〇検査要員に必要な教育・訓練・経験を実施したことが確認出来ない。
〇絶縁耐力試験(使用電圧が高圧であるパワーコンディショナー、使用電圧
が高圧であるパネル~パワーコンディショナーの間)が実施されていない。
〇変圧器の負荷試験が実施されていない。
〇使用前自主検査の結果の記録に検査を実施した者の氏名が記載されて
いない。
〇工事計画に係る一部の工事が完成した場合であって、その完成した部分
を使用するために使用前自主検査を行っているが、一部検査が実施
されていない。
〇工事計画にある太陽電池支持物の構造図どおり施設されていない。
〇検査計画で決めた検査がすべて完了していることを確認していない。
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7.立入検査について
立入検査は、法第107条に基づき、国が電気工作物の設置者に対して行う検査。
【当監督部が実施している立入検査】
〇通常の立入検査
年度当初に実施計画を作成し、それに基づき実施する検査。
〇臨時立入検査
事故や社会的影響を及ぼした事象が発生した発電所に対し実施する検査。
【立入検査での主な確認事項】
〇保安規程に基づく工事、維持、管理の状況
〇電気主任技術者の職務遂行状況
〇法手続状況(工事計画、保安規程、電気主任技術者選解任の届出等)
〇点検記録(接地抵抗測定、絶縁抵抗測定等)
〇教育・訓練の実施状況
〇記録の保存状況
〇太陽光発電所の施設状況
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通常の立入検査の流れ
立入検査通知(国)
立入検査実施
※立入検査時に確認事項が
なかった場合は、ここで終了
立入検査確認書交付
※約30日以内に
改善計画・報告(設置者)
※計画がすべて終了し、
最終報告をもって終了
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【立入検査での主な確認事項】
※太陽光発電所以外の事例も含む
〇保安規程に基づく巡視・点検が実施されていない。
〇保安規程に基づく年次点検が実施されていない。
〇保安規程に基づく工事中又は工事終了時の巡視・点検の
記録が確認できない。
〇保安規程が実態に即していない。(実際に行っている巡視
点検と保安規程に定める点検基準との整合がとられて
いない)
〇主任技術者が適切に選任されていない。
〇発電所の出力が工事計画届出値を超過している。
〇非常時の措置に関する訓練が実施されていない。
〇日常巡視及び保安に関する訓練の記録がない。
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