土壌医の会設立推進と土壌医資格登録者専用ウェブサイトの開設 土壌医資格登録者(土壌医、土づくりマスター、土づくりアドバイザー)は、資格取得後もレベ ルが低下しないよう継続的に研鑽を行っていくとともに、現場の課題解決力の強化を図ってい くことによってお客様の満足を得ることができ、社会的な信用を高めることができます。 このように、資格取得後のレベルの維持、強化対応が重要なことから、 (一財)日本土壌協 会(以下、協会)では本年 3 月 1 日から次のような対応を行います。 ①継続的に研鑽できる機会を多くするとともに、土壌医資格登録者間のネットワーク 形成により現場の課題解決力の強化を図る土壌医の会を組織化していきます。 ②土壌医資格登録者の情報交流活動を活発化するため、土壌医資格登録者間や協会と 情報交流できる登録者専用のウェブサイトを新たに協会内に設けます。 ③土壌医資格登録期間の延長カウント対象行事等を土壌医の会の行事等への参加と ともに、他にもメニューを設け延長できる機会を多くします。 主な内容は以下のとおりです。詳細は「土壌医の会と情報交流に関する要綱」をご覧下さい。 主な内容の説明 土壌医の会の設立 (趣 旨) 土壌医資格登録者の中には、土壌化学性診断、物理性診断、施肥、土壌病害等様々な分 野の専門家がいますとともに、職業も試験研究、普及、肥料販売、分析診断サービス、農業者 など様々な方がいます。土壌医資格登録者を中心として土壌医の会を組織化すれば、様々な 分野の専門家がいますので、そうした方が講師となって現地で問題になっていることなどの講習 会も開催しやすいし、現地見学会も行いやすくなります。 また、現地で問題が提起され、その対応が必要な場合にも、会員の中にその問題に詳しい専 門家がおられればその方に聞くこともできます。 土壌医の会の組織化はこうした専門家同士の情報交流活動を通じ指導力のレベルアップを図 っていくことを目的としております。 (仕組みと設立手続き) ♦地域土壌医の会と土壌医の会全国協議会 土壌医の会は、会員相互が研鑽し合い、指導力のレベルアップを図っていくための組織です。 そのため、都道府県段階を活動範囲とした組織が活動のしやすさ等から見て望ましく、当面、都 1 道府県段階の土壌医の会の組織化を推進していきます。都道府県段階の土壌医の会がある 程度設立されてくれば、全国的な交流も必要になってくることから土壌医の会全国協議会の設 立も推進していきます。 ♦設立認可と土壌医の会の名称 土壌医の会が土壌医資格登録者を中心とした相互研鑽の組織であることを社会的に認知し ていただくためには、第三者機関が会の規約等をチェックし設置を認可していく必要があります。 また、組織の名称として統一的に土壌医の会を冠することによって社会的認知も得やすく、信用 も増していくものと考えられます。こうしたことから、会の規約等をチェックし、認可条件を満たして いる場合には○○土壌医の会のように土壌医の会を会の名前の中に入れるようにします。 この設立認可は、設立予定している土壌医の会の申請に基づき協会が行ないます。(細部は 要綱をご覧下さい。) (会の構成) ♦正会員、準会員、賛助会員 土壌医の会が継続的に活動を行っていくためには、土壌医資格登録者を中心としつつ土壌 医資格取得を目指す方等会の活動を今後担っていく方も含めて活動を行っていくことが望まし いと言えます。また、企業等の支援や協力があればより活動が行ないやすくなります。 このため、土壌医の会の会員は次の 3 種類とします。 (1)土壌医資格登録者(正会員) (2)入会を希望する者(準会員) (3)土壌医の会の活動に協賛し、本会の発展、拡大に協力する企業、団体(賛助会員) (会 費) 土壌医の会に関する協会の設立認可や変更、後に述べます土壌医資格登録期間延長のカ ウント確認等の事務や活動支援を行うに当たっては運営費を必要とします。特に今後設立が予 定される土壌医の会全国協議会の運営に当たっては地域の土壌医の会との連携が重要で、協 会の活動支援の必要性が高いと考えられます。 このため、会員は年会費を納入していただくこととしております。複数の土壌医の会(今後設立 が予定される土壌医の会全国協議会など)に属している場合でも納入額は一か所分のみとしま す。 なお、地域の土壌医の会を運営していく上でも経費を必要とします。当面、会員数も少ない場 合が多いと思われますので、一般の任意組織で行われているように行事等の開催都度参加者 から参加費を徴収するような方法で運営していくのが望ましいと考えています。 ♦納入する年会費 正会員 10,000 円 準会員 3,000 円 2 賛助会員 一口 50,000 円以上 ♦会員の特典 会員となる最大のメリットは土壌医の会に属することによって継続的に研鑽できる機会が多く 得られ、土壌医資格登録期間延長の機会が増加することや、土壌医資格登録者間のネットワ ーク形成により現場の課題解決力の強化が図れることです。 それ以外にも次のような特典が得られます。 (1)正会員と賛助会員には最近の土づくり情報とともに、土壌医資格登録者の活動成果、活動 の動き、試験情報等が掲載された「土づくりとエコ農業」(隔月刊)が無償配布されます。 なお、 「土づくりとエコ農業」は本年 4 月以降土壌医関係情報を充実させ、リニューアルしま す。 (2)協会は土壌医の会が開催する講演会講師の斡旋等の支援を行うとともに、土壌診断や土 壌図活用の関係についての相談に応じます。 (3)正会員と準会員は、協会が事務局となって実施する講演会、シンポジウムの参加費の割 引を受けることができます。 (4) 土壌医の会の会員は協会内に設置される土壌医資格登録者専用のウェブサイトを通じ土 壌医の会が代表して一括して資格登録期間延長等に関する手続きを行うことができます。 土壌医資格登録者専用ウェブサイトの開設 (趣 旨) 土壌医資格登録者が抱えている土づくり上の問題の対策について相談したい場合、同一専 門分野の方が登録しているウェブサイトの方が的確な対応が得られやすい面があります。また、 土壌医の会の設立に向けて同一都道府県内におられる土壌医資格登録者を勧誘するとした 場合、個人情報に関わる部分があり、一般のウェブサイトでは情報交流しにくい面があります。 このため、土壌医資格登録者間や協会と情報交流できる登録者専用のウェブサイトを新たに 協会内に設けます。 (運 用) 土壌医資格登録者専用ウェブサイトは登録者と協会のみが利用でき、土壌医の会の設立に 向けた会員勧誘、地域土壌医の会が開催する土壌医登録期間延長のカウント対象行事の案 内、土づくりに関する課題解決等登録者同士の情報交流に用います。 当面、地域土壌医の会の設立に向けては、世話人、発起人が中心となって仲間づくりを行 っていく必要があり、そうした活動にこの土壌医資格登録者専用ウェブサイトは活用できます。 一方、協会においては後で述べます資格登録期間延長のカウント対象となる各種行事の開 催案内や資格登録期間延長のカウント対象となる協会の「土づくりとエコ農業」への投稿依頼、 講演会等の発表者の公募などに用います。 3 なお、土壌医資格登録者には専用ウェブサイトの中の交流サイトに参加するための ID 番号を お知らせします。 土壌医資格登録者の登録有効期間と期間延長カウント対象行事等の拡大 (趣 旨) 土壌医資格登録者は登録後も研鑽に努めレベルを維持していくことが、土壌医制度並び に土壌医資格登録者に対する社会的信頼を得ていくために重要です。こうしたことから土壌 医資格登録においては登録の有効期限を登録後 3 年としております。その間に土壌医資格 登録期間延長のカウント対象行事等に一度も参加していない場合には、登録を抹消し、資格 名が利用できなくなります。3 年間の有効期間後、土壌医資格登録期間を延長していくため には、登録有効期間年度内に行われた期間延長のカウント対象行事等に 1 回以上参加する 必要があり、それを満たした場合には登録期間が 1 年延長されます。従って 3 年間の有効期 間後、毎年期間延長のカウント対象行事等に参加していけば登録も継続されていきます。 これまで、協会が実施する研修会、講演会等に参加することが期間延長のカウント対象行 事等となっていましたが、これのみでは参加できる方も制限されます。今後は土壌医の会が研 鑽の場の中心になることを期待しておりますが、それでも近くに土壌医の会がない方にとっては 参加が制限されます。 このため、土壌医資格登録期間延長のカウント対象行事等のメニューを次のように増やす こととします。 (土壌医資格登録期間延長のカウント対象行事等) 土壌医資格登録期間延長のカウント対象行事等としては協会が実施する研修会、講演会、 シンポジウム等以外にも次のような期間延長カウント対象メニューを用意しております。 (1) 土壌医の会の開催する土づくりに関する講演会、講習会、研究会、見学会への参加 (2) 協会が刊行している雑誌である「土づくりとエコ農業」に土づくりに関する活動成果等が 投稿され、掲載された場合 (3) 各種機関、団体等が行う土づくりに関する講習会等の講師または発表者となった場合 (4)その他、協会と協議の上、客観的に土づくりに関して研鑽をしたと証明される場合 (土壌医資格登録期間延長のカウント確認) 土壌医資格登録期間延長のカウント確認は第三者が行なう必要があります。このため、土 壌医資格登録期間延長のカウント確認は申請に基づいて協会が行ないます。 なお、協会が実施主体となって行う行事等は申請から除きます。 (なお、細部は日本土壌協会のホームページで要綱をご覧下さい。) 4
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