1994 年 4 月「ティーボール・オフィシャルガイド&ルールブック」より 健康・野球・ソフトボール・ゴルフ 副会長 吉村 正 ティーボールは、IBA(国際野球連盟)と ISF(国際ソフトボール連盟)の合同プロジェクト の研究成果として誕生したものです。 本協会も、アメリカと同様に、日本野球連盟と日本ソフトボール協会の多大なるご支援を 得て発足しました。そのため、日本野球連盟の山本英一郎会長代行と日本ソフトボール協 会大浦辰男会長には、本協会の特別顧問にご就任頂きました。野球とソフトボールの底辺 拡大に努力したいと考えています。 更に、本協会では、野球とソフトボールの協力体制に加えて、ゴルフと健康というファク ターを取り入れました。それは、ゴルフがティーアップしたボールを打つ競技であり、こ のティーボールと類似した側面が多大であると判断したためです。現在の我が国では、多 くのプロゴルファーが、野球やソフトボールの出身者であることも、見過ごせない事実で す。 そして、人間の健康です。 人間誰もが一生涯健康でありたいと願っています。子どもが「野球肘だ」、「テレビゲーム のやり過ぎで目が悪い」などと言われると、とても悲しい思いがします。同様に、女性や 中高年は、家事や仕事に追われ「余暇を楽しむ時間と場所がない」、 「成人病だ」、 「肥満だ」 と言われると、これも残念です。 本協会では、国民総ての健康を考えながら、日本独自のティーボールを完成しました。本 協会のティーボールは、幼児や児童だけでなく、女性や中高年が、比較的狭い場所で、安 全に楽しくプレーできるようになっています。ルールを成文化する過程で、東京医科大学 学長の伊藤久雄教授や世界保健機構日本センター長岩根久夫教授に、健康面からのアドバ イスを頂戴しました。両先生には、最高顧問に就任頂いております。 本協会には、もう一つ大きな特徴があります。それは元プロ野球選手や監督であった方々 が顧問や理事などの役員として多数参加されていることです。顧問には国民栄誉賞の王貞 治氏と衣笠祥雄氏を初め、元監督の鶴岡一人氏、吉田義男氏、古葉竹識氏等多士済々です。 これはティーボールが"ニュースポーツ"だから可能になったのです。野球のようなプロとア マの壁は全くありません。 我々は、幼児や児童にティーボールを普及させるだけでなく、女性や中高年も対象として、 野球やソフトボールやゴルフの持つ「打つ」「捕る」「走る」といった運動の基本動作を楽 しく、安全に、そして健康的に指導していきたいと考えています。 さあ皆さん、ティーボールを私たちと一緒にやってみませんか。 (早稲田大学教授・健康科学)
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