福岡県公安委員会活動状況＜定例会の主な議題及び要旨＞平成２８年９月１日（木）【報告事項】１平成２８年度警察車両総合監査の実施結果について（総務部）警察本部から「平成２８年４月２０日から７月２８日までの間、平成２８年度警察車両総合監査を実施した。監査結果では、主な良好事項として、業務の合理化・効率化を図るため、公務従事車両証明書の月報自動作成システムを構築している所属があった。同システムについては、全所属に反映させることとしている。指摘事項として、車両の定期点検漏れ、簿冊の記載漏れ等があった。また、車両管理、簿冊記載等の不備についても指導を行っている。」旨の報告があった。公安委員から「公務従事車両証明書のシステムについては、所属の係員が自助努力で構築したとのことであるが、以前から「業務の合理化・効率化」と言っている中で、組織的に管理できるシステムは、もっと早く構築すべきものではなかったのか。このように効率化できる業務は、まだ残っているのではないか。」旨の発言があり、警察本部から「委員御指摘のとおりであり、１枚１枚、交付執行する性質上、アナログ的な取扱いで問題がなかったことからそのまま推移していた。今後は、システムの良い点を取り入れ、管理に不備のないように努めてまいりたい。また、現在、業務の効率化について全体的な見直しを行っているところであり、今後も、幹部がしっかり把握し、鋭意取り組んでいきたい。」旨の説明があった。公安委員から「車両の定期点検漏れがあるが、車検や定期点検については、所属毎ではなく本部で一括管理すれば、現場の効率化につながり、点検漏れ等も発生しなくなるのではないか。」旨の発言があり、警察本部から「車両の台数が膨大な量となるため、車検等の重要な部分は本部で管理し、警察署には車両整備士を配置していることから、日々の点検や定期点検は所属で行うこととしているが、今後、管理のやり方について検討していきたい。」旨の説明があった。公安委員から「民間でも電子化、効率化が命題となっている。故障や事故につながらないということが一番重要なことであり、個々の警察官が工夫したものを吸い上げて、総合的な効率化を進めていただきたい。」旨の発言があった。２警察用船舶による水上警察活動の推進について（地域部）警察本部から「警察船舶は、港湾、河川等の水上において常に警戒体制を保持し、博多臨港警察署に３隻、門司警察署に２隻の体制で、救命胴衣未着用等の指導・取締り活動や密漁事件の検挙等、すべての警察事象に即応する活動を行っている。」旨の報告があった。公安委員から「海上保安庁や税関など、関係機関との役割分担の中で連携し、効率的な取締りを進めていただきたい。」旨の発言があった。３糟屋郡須惠町における殺人事件被疑者の逮捕について（刑事部）警察本部から「粕屋警察署及び捜査第一課は、糟屋郡須惠町で、子ども４人の遺体が発見された事件について、自宅で長女の首を絞めて殺害したとして、平成２８年８月２２日、無職の女性を殺人で逮捕した。」旨の報告があった。４拳銃加重所持事件の検挙について（暴力団対策部）警察本部から「早良警察署、博多警察署及び薬物銃器対策課は、拳銃２丁及びこれに適合する実包７２発を保管していた事件について、平成２８年８月２日、福岡市西区居住の無職の男性を銃砲刀剣類所持等取締法違反で逮捕した。」旨の報告があった。５米国人運び屋による覚醒剤密輸事件の検挙について（暴力団対策部）警察本部から「福岡空港警察署は、福岡空港税関支署と連携し、韓国から福岡空港へ入国する際、営利の目的で覚醒剤を隠匿して持ち込み、輸入した事件について、平成２８年８月９日、米国人の男性を覚せい剤取締法違反で逮捕した。」旨の報告があった。公安委員から「現状として、覚醒剤は増えてきているのか。」旨の発言があり、警察本部から「全国的に覚醒剤に関する検挙人員は、ほぼ横ばいである。一方、覚醒剤の押収量は増加しており、輸入量が増加していると見ている。また、昨年から今年にかけての傾向として、若い人の大麻使用が増加している。覚醒剤使用者の平均年齢は上がっており、中高年の再犯が多いという状況である。」旨の説明があった。