第6期矢板市高齢者プラン

相互理解と協働による支え合い(=市民力)
安心と豊かさを実現する保健・福祉
「市民力」により、地域で安心して自立した豊かな生活を
平成 27年3月
矢
板
市
はじめに
わが国の高齢化は年ごとに進行しており、平成 25 年には
高齢化率が初めて 25%を超え、4人に1人が高齢者という、
超高齢社会を迎えました。他のどの国も経験したことがない
スピードで高齢化が進行し、10 年後には高齢化率が 30%
を超え、45 年後には約 40%に達するという厳しい未来像
が予測されています。
その中で、高齢者の皆様が、住み慣れた地域で自立した生
活を営むことができる社会をいかに構築できるかが、今後の
超高齢社会を支えるカギとなります。地域で健康で生きいき
と生活をするためには、医療・介護・予防の連携が必要不可欠であり、そのためにも現
在ある社会資源を最大限に活用していかなければなりません。
今後、更に増加する認知症高齢者に対応するため、地域において正しい認知症の理解
を深めることや、成年後見制度の整備も必要となります。
また、行政が直接、間接に提供するサービスでは届きにくい、いわゆる隠れたニーズ
に対応するためのサービス展開として重要なものが、ボランティアなどによる助け合い
などの支援の充実であります。
そのためには、ボランティアなどの更なる掘り起しをはじめ、それぞれの地域の高齢
者や弱い立場に置かれ支援を必要としている人たちへの、継続した見守り活動を実践す
るためのネットワークづくりなど、共助の精神を保ちながら「市民力」を生かした各地
域での活動が大変重要なものとなります。
その一方で、元気に社会に貢献して頂ける高齢者の方への社会活動の支援、健康の保
持増進などの支援も大切であると考えております。
そして、これらを総合的に推進し実践できる「地域包括ケアシステム」を、行政をは
じめ医療機関、介護事業者などの専門機関が手を携えて、構築していかなければならな
いと考えております。
この計画の趣旨を高齢者のみならず、多くの市民の皆様にご理解いただき、住み慣れ
た地域において、健康で生きがいを持ち、安心して自立した生活を送ることの出来る「地
域社会づくり」の実現に向けて市民の皆様と共に、取り組んでいきたいと思っておりま
す。
結びに、この度の計画策定にあたり、ご審議いただきました矢板市高齢者プラン策定
委員会委員の皆様をはじめ、アンケートにご協力頂きました市民の皆様に対しまして心
からお礼を申し上げます。
平成27年3月
矢板市長
遠藤
忠
目
次
第1部 総論
第1章
第6期プラン策定にあたって
1
1.第6期プラン策定の趣旨と背景
1
2.第6期プランの位置付けと性格
1
3.第6期プランの計画期間
3
4.第6期プランの策定体制
3
5.日常生活圏域ニーズ調査
4
第2章
高齢者を取り巻く現状と課題
10
1.高齢者人口・世帯の状況
10
2.高齢者の健康状態
15
3.高齢者の就労状況
19
4.地域活動の状況
20
5.介護の状況
23
6.要介護等認定者の状況
25
7.介護保険サービスの利用状況
26
第3章
第6期プランの基本的な考え方
28
1.矢板市の地域福祉像
28
2.第6期プランの基本理念
29
3.基本目標
30
4.保健・福祉エリアと日常生活圏域
31
5.施策の体系・新たな取組
34
第2部 高齢者保健福祉計画
第1章
健康づくりと質の高い生活づくり
36
1.保健事業の充実
37
2.生涯学習の推進
42
3.生涯スポーツの推進
43
4.シニアクラブの活動支援
46
5.就労の促進
47
6.社会活動への参加促進
48
7.交流の促進
50
8.敬老事業の充実
52
第2章
日常生活支援の充実
53
1.介護予防の充実
54
2.生活支援サービスの充実
57
3.家族等介護者支援の充実
59
4.孤立防止事業の充実
62
5.安全確保事業の充実
64
6.保健・福祉施設の活用
66
7.地域包括ケアシステムの構築
67
第3部 介護保険事業計画
第1章
地域支援事業の充実
69
1.介護予防事業の推進
70
2.包括的支援事業の推進
72
3.任意事業の推進
76
4.地域支援事業の見込み
77
第2章
介護サービスの充実
78
1.サービス体系の全体像
79
2.介護保険施設の整備
81
3.サービス必要量の見込み
82
第3章
介護保険事業の適切な運営
95
1.介護保険料の設定
95
2.介護保険事業を円滑に運営するための方策
99
第4部 高齢者にやさしいまちづくり
第1章
暮らしやすい環境づくり
102
1.暮らしやすい住環境の整備
103
2.暮らしやすい生活環境づくりの推進
104
3.福祉意識の醸成
105
4.情報提供の充実
106
5.相談事業の充実
107
6.権利擁護の推進
108
第5部 計画の推進
第1章
連携体制の強化
109
1.国・県との連携
109
2.庁内の連携体制
109
3.地域との協働体制
109
第2章
マンパワーの確保
111
1.ホームヘルパー等の養成・確保
111
2.保健・福祉専門職の確保
111
3.運営管理職員、相談職員の資質向上
112
4.住民活動・ボランティア団体等の人材確保支援
112
第3章
計画の評価・見直し
112
1.進捗状況の把握・評価
112
2.計画の見直し
112
資料編
1.介護保険事業費と保険料算出
114
2.矢板市高齢者プラン策定委員会設置要綱
119
3.矢板市高齢者プラン策定委員会委員
120
4.計画策定の経過
121
5.用語集
122
第1部 総論
第1章 第6期プラン策定にあたって
1.第6期プラン策定の趣旨と背景
日本では、世界に例のないスピードで高齢化が進んでおり、平成 25 年には高
齢化率が初めて 25%を超え、4 人に 1 人が高齢者(65 歳以上の方)という、他
のどの国も経験したことがない超高齢社会を迎えました。今後も一層の高齢化が
進行し、20 年後には国民の 3 人に 1 人が、45 年後には 2.5 人に 1 人が高齢者
ということが予測されていています。
一方、本市の高齢化率は全国平均と比べて高く推移していくものと推計されて
おり、急速な高齢化への対応が急務となっています。
本市では、平成 24 年度から平成 26 年度までの 3 年間を計画期間とする「第
5期矢板市高齢者プラン」を策定し、高齢者保健福祉施策を総合的に推進してき
ました。特に、平成 24 年の介護基盤強化のための介護保険法の一部改正により、
高齢者が地域で自立した生活が営めるよう、医療、介護、予防、住まい、生活支
援サービスが切れ目なく提供される「地域包括ケアシステム」の構築に向けた新
たな取組みを行ってきました。
平成 26 年に成立した、高齢化と人口減が進んでも維持できる医療や介護制度
を目指した、
「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法
律の整備等に関する法律」に基づき、
「第5期矢板市高齢者プラン」で取り組んで
きた、高齢者が地域で安心して暮らせる「地域包括ケアシステム」を構築するた
め、平成 27 年度から平成 29 年度までの 3 年間を計画期間とする「第6期矢板
市高齢者プラン」を策定しました。
2.第6期プランの位置付けと性格
第6期プランは、いわゆる団塊の世代(昭和 22∼24 年生まれの方)が介護を
必要とする 75 歳以上を迎える平成 37 年を見据え、第5期プランで開始した「地
域包括ケアシステム」実現のための方向性を承継しつつ、在宅医療・介護連携等
の取組を本格化していくことを目標とする計画となります。
(1)高齢者保健福祉計画
高齢者保健福祉計画(市町村老人福祉計画)は、老人福祉法第 20 条の 8 の規
定に基づいて策定するもので、高齢者の健康と福祉の増進に関する計画です。こ
1
の計画は、すべての高齢者を対象としており、介護保険事業や保健・福祉事業の
施策を総合的な視点にたって体系的に示すものです。
また、本計画では高齢者の健康づくりを一体的に行っていくという観点から老
人保健事業を盛り込みます。
(2)介護保険事業計画
介護保険事業計画(市町村介護保険事業計画)は、介護保険法第 117 条の規定
に基づいて策定するもので、市が行う介護保険事業の円滑な実施に関する計画で
す。市における介護保険の給付対象となる要援護高齢者数や、給付対象サービス
の事業量・事業費を示すとともに、円滑に介護保険事業を推進していくための施
策を体系的に示すものです。
2
3.第6期プランの計画期間
本計画は、団塊の世代が 75 歳以上に達する 2025 年(第9期計画)を見据え、
平成 27 年度から平成 29 年度までの 3 カ年を計画期間とします。
2025 年までの見通し
第6期計画
2015∼2017
第5期計画
第7期計画
2012∼2014
平成27年度
∼平成29年度
2018∼2020
第8期計画
2021∼2023
第9期計画
2024∼2026
2015
2025
団塊の世代が65歳に
団塊の世代が75歳に
4.第6期プランの策定体制
(1)矢板市高齢者プラン策定委員会
本計画の策定にあたっては、保健・医療・福祉の関係者、学識経験者、被保険
者の代表、公募による市民の代表などの参画により、
「矢板市高齢者プラン策定委
員会」を設置し、策定に関する検討と計画に対する意見や要望の集約を図ること
を目的として以下のとおり 3 回開催しました。
第1回:第6期プランの策定方針を審議(平成 26 年 10 月 21 日)
第2回:計画素案内容の検討及び審議(平成 26 年 11 月 19 日)
第3回:計画案の確定(平成 26 年 12 月 17 日)
(2)矢板市高齢者プラン策定委員会幹事会
庁内においては、
「矢板市高齢者プラン策定委員会幹事会」を組織し、関係各課
との連携を図り、策定委員会で出された意見を参考に、具体的な施策・事業につ
いて継続及び見直し等の検討・調整を行いました。
(3)パブリックコメント
矢板市高齢者プラン策定委員会による計画案に対する市民意見の募集として、
パブリックコメントを平成 26 年 12 月 26 日から平成 27 年 1 月 16 日までの
3週間実施しました。
意見等はありませんでした。
3
5.日常生活圏域ニーズ調査
(1)調査概要
調査は、厚生労働省の示す調査項目に基づき、圏域ごとの高齢者のニーズをよ
り的確に把握する手法として、日常生活圏域ニーズ調査を実施しました。
① 調査対象
市内にお住まいの 65 歳以上の要介護等認定を受けていない方(一般高齢者)
1,300 人と要支援 1 から要介護 5 までの方(要介護等認定者)200 人の計 1,500
人(無作為抽出)を対象としました。
② 調査期間
平成 25 年 12 月 1 日から 12 月 25 日まで
③ 調査項目
1.基本属性
2.家族・生活状況
3.運動・閉じこもり
4.転倒
5.口腔・栄養
6.物忘れ
7.日常生活
8.社会参加
9.健康
④ 回収率
有効回収率は、全体で 74.5%と高い値を示しています。
【全体】
圏域名
配布数
有効回答数
回収率
矢板地区
947 件
696 件
73.5%
泉 地 区
192 件
139 件
72.4%
片岡地区
361 件
283 件
78.4%
1,500 件
1,118 件
74.5%
合計
【一般高齢者】
圏域名
配布数
有効回答数
回収率
矢板地区
828 件
613 件
74.0%
泉 地 区
160 件
114 件
71.3%
片岡地区
312 件
243 件
77.9%
1,300 件
970 件
74.6%
合計
【要介護等認定者】
圏域名
配布数
有効回答数
回収率
矢板地区
119 件
83 件
69.7%
泉 地 区
32 件
25 件
78.1%
片岡地区
49 件
40 件
81.6%
200 件
148 件
74.0%
合計
4
(2)調査結果の概要
調査結果については、
「日常生活圏域ニーズ調査報告書」としてとりまとめていま
す。ここでは、回答者の属性、機能項目別評価結果、日常生活動作(ADL)、認知
症について記載します。
1)主な介護者と介護者の年齢
介護・介助が必要な方を主に介護・介助している方は、3割の方が配偶者で最も
多く、娘が 19.4%、子の配偶者が 17.6%と続いており、配偶者や娘、子の配偶者に
多くの負担がかかっていることがうかがえます。
また、介護・介助している方の年齢をみますと、半数の方が 65 歳未満となってい
ますが、45.5%の方は 65 歳以上の方で、老老介護状態にあり、今後ますます身体的・
精神的な負担が増すものと推察されます。
【主な介護者】
回答者数
(人)
構成比
(%)
配偶者(夫・妻)
51
30.9
息子
10
6.1
娘
32
19.4
子の配偶者
29
17.6
孫
2
1.2
兄弟姉妹
2
1.2
介護サービスのヘルパー
21
12.7
その他
12
7.3
無回答
6
3.6
165
100.0
全体
(%)
【主な介護者の年齢】
回答者数
(人)
構成比
(%)
65 歳未満
85
51.5
65∼74 歳
38
23.0
75∼84 歳
30
18.2
85歳以上
7
4.3
無回答
5
3.0
165
100.0
全体
(%)
5
2)家族構成
家族構成は、一般高齢者・要介護等認定者ともに「あなたとあなたの子供や孫な
どとの同居世帯」が最も多くなっています。
一方、
「ひとり暮らしの世帯」、
「夫婦のみの世帯」、
「あなたとその他の高齢者のみ
の世帯」のいわゆる高齢者世帯が、一般高齢者では 47.5%と約半数を占め、要介護
等認定者でも 30.5%と 3 割を超えています。
(%)
3)住まい
住まいは、一般高齢者・要介護等認定者ともに「持ち家(一戸建て)」が突出し
て多く、9 割以上を占めています。
(%)
6
4)健康
「とても健康」と「まあまあ健康」を合わせた『健康』は、一般高齢者では 77.0%
で約 8 割となっていますが、要介護等認定者では、37.1%と一般高齢者の半数以
下になっています。
一方、 「あまり健康でない」と「健康でない」を合わせた『健康でない』は、
要介護等認定者では、58.8%と約 6 割の方が健康でないと回答をしています。
(%)
5)外出の頻度
外出の頻度は、一般高齢者では、
「ほぼ毎日」が 34.9%と最も多く、
「週 1 日」
以上でみると 84.4%の方が、何らかの形で外出をしていることとなります。
一方、要介護等認定者では、「出かけない」が 62.8%で突出しており、「週 1
日」以上出かけると答えた方は、35.2%となっています。
(%)
7
6)要介護者の状況
①
利用している介護サービスについて
利用している介護サービスとしては、「通所介護(デイサービス)」が40.3%
と突出して多くなっており、次いで「短期入所(ショートステイ)」が16.9%、
「通所リハビリテーション(デイケア)」が8%、「訪問介護(ホームヘルプサ
ービス)」が5.4%となっています。
(%)
8
②
認定を受けた原因となった病気やけがについて
認定を受ける原因となった病気やけがとしては、「認知症(アルツハイマー病
等)」が16.2%と最も多く、次いで「高齢による衰弱」が14.1%、「脳血管疾
患(脳卒中、脳梗塞、脳出血等)」が11.4%となっています。
(%)
9
第2章 高齢者を取り巻く現状と課題
1.高齢者人口・世帯の状況
(1)総人口・高齢者人口の推移
矢板市の総人口は、減少傾向となっており、平成 26 年 10 月 1 日時点では
34,165 人です。一方、65 歳以上の高齢者は年々増加し、平成 26 年 10 月 1
日時点では 9,012 人となっております。高齢化率も増加しており、高齢者のなか
でも 75 歳以上は、平成 21 年から平成 26 年で、289 人の増となっています。
【総人口・高齢者人口の推移】
(単位:人)
平成21 年 平成22 年 平成23 年 平成24 年 平成25 年 平成26 年
総人口
35,823
35,821
35,395
34,952
34,566
34,165
40 歳未満
15,439
15,218
14,772
14,254
13,797
13,227
40∼64 歳
12,552
12,609
12,600
12,339
12,087
11,926
7,832
7,994
8,023
8,359
8,682
9,012
4,032
4,075
4,080
4,181
4,272
4,321
21.9%
22.3%
22.7%
23.9%
25.1%
26.4%
65 歳以上
75 歳以上
高齢化率
(2)将来人口推計
社会状況の変化を加味せず、国立社会保障・人口問題研究所の「日本の地域別
将来推計人口」
(平成 25 年 3 月推計)により推計しました。平成 29 年には、減
少傾向の推移により、33,867 人となるものと推計されます。
平成 32 年には 33,569 人に、平成 37 年には 32,387 人になると推計されて
います。
(人)
実績値
推計値
10
(3)高齢者人口の推移・高齢者将来人口推計
65 歳以上の将来人口は、増加傾向が続き、平成 29 年に 9,703 人、平成 32
年に 10,393 人、平成 37 年に 10,717 人となると推計されます。
高齢化率も同様に増加傾向を示し、平成 26 年の 26.4%から平成 29 年には、
28.6%に、平成 32 年には 31.0%に、平成 37 年には 33.1%となるものと推計さ
れます。
【総人口・高齢者人口の推計】
(単位:人)
平成 27 年 平成 28 年 平成 29 年 平成 32 年 平成 37 年
総人口
34,066
33,966
33,867
33,569
32,387
40 歳未満
13,004
12,780
12,557
11,889
10,886
40∼64 歳
11,820
11,713
11,607
11,287
10,784
9,242
9,473
9,703
10,393
10,717
4,438
4,556
4,673
5,025
5,985
27.1%
27.9%
28.6%
31.0%
33.1%
65 歳以上
75 歳以上
高齢化率
(人)
(%)
実績値
推計値
(4)第 1 号・2 号被保険者の推移・将来推計
第 1 号被保険者数は、増加傾向にあり、平成 26 年の 9,012 人から平成 29
年には、9,703 人に、平成 32 年に 10,393 人、平成 37 年に 10,717 人とな
ると推計されます。
一方、第 2 号被保険者数は、平成 22 年をピークに漸減傾向にあり、平成 29
年には 11,607 人に、平成 32 年に 11,287 人、平成 37 年に 10,784 人とな
ると推計されます。
11
実績値
(人)
推計値
12,609
9,473
第1号被保険者数
第2号被保険者数
(5)要介護等認定者の推移・将来推計
要介護等認定者数の推移は、増加傾向にあります。高齢者人口の増加とともに
増加傾向を示し、平成 26 年の 1,396 人から平成 29 年には、1,827 人に、平
成 32 年に 2,162 人、平成 37 年に 2,391 人となると推計されます。
(人)
実績値
12
推計値
(6)高齢者世帯の推移
平成 7 年以降、全世帯数に占める高齢者のいる世帯の割合は増えており、平成
22 年では 43.2%と、県の 39.1%、国の 37.2%よりも高くなっています。その
内訳としては、高齢者単身世帯の割合が増えており、平成 22 年では 16.7%とな
っています。
【世帯数の推移】
(単位:上段 世帯/下段 割合)
高齢者のいる世帯
総世帯数
平成
7年
高齢者
高齢者
その他の
単身世帯
夫婦世帯
世帯
矢板市
平成 12 年
398
400
3,074
35.2%
10.3%
10.3%
79.4%
4,346
575
562
3,209
37.5%
13.2%
12.9%
73.9%
4,816
712
896
3,208
40.2%
14.8%
18.6%
66.6%
5,368
899
874
3,595
43.2%
16.7%
16.3%
67.0%
291,165
52,870
53,040
185,255
39.1%
18.2%
18.2%
63.6%
11,604
平成 17 年
11,977
平成 22 年
栃木 県
3,872
10,985
12,438
平成 22 年
745,604
国
19,337,687 4,790,768
平成 22 年
4,339,235 10,207,684
51,950,504
37.2%
24.8%
22.4%
(世帯)
(%)
6,000
20
18.6
16.7
5,000
16.3
13.2
4,000
10.3
3,000
2,000
52.8%
16
14
14.8
12
12.9
10
10.3
3,872
18
4,816
4,346
5,368
8
6
4
1,000
2
0
0
H7年
高齢者のいる世帯数
H12年
H17年
高齢者単身世帯の割合
13
H22年
高齢者夫婦世帯の割合
高齢者の住まいの形態を見ると、矢板市では持ち家率が 92.6%と全体の9割以
上となっており、県の 90.1%、国の 82.4%よりも高くなっています。
【高齢者がいる住まいの形態】
計
(単位:上段 世帯/下段 割合)
持ち家
公営の借家
民営の借家
その他
5,368
4,975
164
192
37
100.0%
92.6%
3.1%
3.6%
0.7%
291,165
262,305
6,457
19,719
2,684
100.0%
90.1%
2.2%
6.8%
0.9%
19,337,687
15,917,247
931,615
1,938,674
550,151
100.0%
82.4%
4.8%
10.0%
2.8%
矢板市
栃木県
国
(7)高齢者人口・世帯の状況から見える課題
総人口の減少に対し、高齢者人口は増加傾向にあるため、高齢化が進行して
います。
今後も高齢者人口は、さらに増加することが見込まれ、平成 29 年には高齢
化率が 28.6%となり、平成 37 年には3人に 1 人が高齢者となる推計となって
います。
併せて高齢者のみ世帯の増加も予測されることから、ひとり暮らしの高齢者
や、高齢者のみ世帯の方が安心して地域で暮らせるよう、日常生活での声かけ
や見守り活動、災害時要援護者支援など、地域全体で高齢者を支え合う仕組み
づくりが重要となります。
14
2.高齢者の健康状態
(1)健康に関する意識
日常生活圏域ニーズ調査では、高齢者のQOL(生活の質)の指標ともなって
いる主観的健康感に関する回答結果を性別にみると、男性では「(とても・まあま
あ)健康」とする健康であるとの回答が 71.8%となっています。女性でも「(と
ても・まあまあ)健康」とする健康であるとの回答が 71.6%となっており、ほぼ
男性と同じくらいになっています。
また、年齢別にみると、男女とも「(とても・まあまあ)健康」とする健康であ
るとの回答率は、加齢に伴って低くくなる傾向がみられます。
【健康・疾病主観的健康感】
【男性(回答数498)】
と
て
も
健
康
ま
あ
ま
あ
健
康
あ
ま
り
健
康
で
な
い
【女性(回答数620)】
健
康
で
な
い
と
て
も
健
康
無
回
答
(%)
回答数
回答数
男性全体(498)
女性全体(620)
65∼69 歳(166)
65∼69 歳(163)
70∼74 歳(133)
70∼74 歳(137)
75∼79 歳(98)
75∼79 歳(114)
80∼84 歳(59)
80∼84 歳(71)
85 歳以上(42)
85 歳以上(135)
※
年齢別の集計では、年齢が無回答のものを除き集計しています。
15
ま
あ
ま
あ
健
康
あ
ま
り
健
康
で
な
い
健
康
で
な
い
無
回
答
(%)
(2)疾病の状況
日常生活圏域ニーズ調査で、
「高血圧、脳卒中、心臓病、糖尿病、筋骨格の病気、
がん」についてたずねたところ、現在治療中、または後遺症のある病気で最も有
病率が高い疾病は、一般高齢者・要介護等認定者とも「高血圧」と回答していま
す。
疾病の有病率をみると、一般高齢者では、「高血圧:42.6%」が最も高く、次
いで「目の病気:17.6%」「糖尿病:13.7%」「心臓病:10.1%」と続いていま
す。
要介護等認定者では、
「高血圧:42.6%」が最も高く、次いで「目の病気:29.1%」
「認知症:25.0%」「心臓病:17.6%」と続いています。
「高血圧」は、共通しどちらとも高い有病率となっています。
【疾病の有病率】(複数回答)※
疾
病
(単位:%)
一般高齢者
要介護等認定者
高血圧
42.6
42.6
脳卒中
2.9
15.5
心臓病
10.1
17.6
糖尿病
13.7
14.2
高脂血症
9.4
4.7
呼吸器の病気
4.9
11.5
胃腸・肝臓・胆のうの病気
9.8
12.8
肝臓・前立腺の病気
6.7
6.1
筋骨格の病気
9.7
17.6
外傷
2.2
8.1
がん
3.6
4.7
血液・免疫の病気
1.6
2.0
うつ病
0.7
4.1
認知症
0.5
25.0
パーキンソン病
0.4
5.4
目の病気
17.6
29.1
耳の病気
5.6
6.8
※複数回答(2つ以上選んでよい)のため原則、合計は 100%になりません。
16
【疾病の有病率】
要介護等認定者
17
一般高齢者
(%)
(3)介護・介助が必要になった主な原因
日常生活圏域ニーズ調査で、介護・介助が必要になった主な原因では、「高齢に
よる衰弱」を除き、「認知症」「脳卒中」が上位を占めています。
【介護・介助が必要になった主な原因】(複数回答)※
回答数
構成比
脳卒中
37
17.0%
心臓病
27
12.4%
がん
15
6.9%
呼吸器の病気
15
6.9%
関節の病気
17
7.8%
認知症
43
19.7%
9
4.1%
糖尿病
20
9.2%
視覚・聴覚障害
19
8.7%
骨折・転倒
28
12.8%
7
3.2%
高齢による衰弱
51
23.4%
その他
14
6.4%
3
1.4%
31
14.2%
パーキンソン病
脊椎損傷
不明
無回答
※複数回答(2つ以上選んでよい)のため原則、合計は 100%になりません。
(%)
(4)高齢者の健康・疾病状態から見える課題
加齢に伴って、「(とても・まあまあ)健康」とする回答の割合が低くなる傾向
にあり、高齢者自身が健康であるとの自覚も低くなっています。疾病では、高血
圧など生活習慣病のもととなる疾病にかかっている方が多く、その状態が悪化し
た脳血管疾患などで要介護等の認定を受ける方が多くいます。
さらに、認知症により、要介護等の認定を受ける方も多くいることから、元気
なうちから疾病の予防や生活習慣の改善など、健康づくりや体力維持のためのス
ポーツ活動への参加などを心がけていくことが重要となります。
18
3.高齢者の就労状況
(1)収入のある仕事をしている割合
高齢者の就業している方の割合を見ると、平成 22 年の国勢調査では 18.1%と
なっていましたが、日常生活圏域ニーズ調査では 17.7%と微減しています。
【収入のある仕事をしている割合】
回答数
構成比
はい
198
17.7%
いいえ
862
77.1%
無回答
58
5.2%
1,118
100.0%
全体
(%)
(2)暮らし向き
現在の暮らし向きについて、経済的にみてどのように感じているかをたずねた
ところ、「苦しい・やや苦しい」が 57.3%と回答者の半数以上に達しています。
【暮らし向き】
回答数
構成比
苦しい
178
15.9%
やや苦しい
463
41.4%
ややゆとりがある
397
35.5%
49
4.4%
ゆとりがある
無回答
全体
31
1,118
2.8%
100.0%
(%)
(3)高齢者の就労状況から見える課題
高齢者の約2割は収入のある仕事に就いている状況である一方、暮らし向きに
ついては、ゆとりを持てない方が半数以上もみられます。
そのため、労働意欲がある高齢者に対しては、高齢者になっても働ける雇用の
場の確保施策・事業による支援が重要となります。
19
4.地域活動の状況
(1)参加している地域活動
地域活動への参加状況は、「参加していない」が 43.7%で、参加している中で
は、「趣味関係のグループ」が 30.0%、「自治会・町内会」が 27.7%、「スポー
ツ関係のグループやクラブ」が 23.3%となっています。
【参加している地域活動】 (複数回答)※
(%)
※複数回答(2つ以上選んでよい)のため原則、合計は 100%になりません。
20
(2)市内の各種組織・団体の状況
①社会福祉協議会
社会福祉協議会では、矢板市から委託されている高齢者サービスなど、在宅福
祉サービスの展開を図っており、地域福祉を推進していくうえで中心的な役割を
担っています。
現在の主な活動内容
老人給食サービス事業
高齢者サービス
高齢者福祉機器貸出事業
紙おむつ等支給事業
心配ごと相談
ボランティアの育成
福祉まつりの開催
小中高生への福祉教育の活動支援
高齢者保健・福祉関係情報の提供(啓発広報紙の発行等)
その他
高齢者の権利擁護
総合的な地域福祉の推進
保健・福祉サービスの提供
家族介護支援
生きがいづくり支援
地域福祉推進のための啓発・教育事業、行事・仕組みづくり
②市内の組織等
ア)医師団
医師団では、矢板市との連携のもと、寝たきり高齢者への訪問診療、訪問看
護、居宅療養管理指導、機能訓練、リハビリ研修会、老人保健施設の設置、認
知症対応棟の設置、通所介護、通所リハビリテーション、短期入所、高齢者在
宅療養情報の提供等を行い、各医療機関の機能や能力を効果的に発揮していま
す。
また、介護認定審査会の円滑な運営や認定審査に必要となる意見書の提出も
行っています。
イ)歯科医師会
歯科医師会では、矢板市との連携のもと、在宅の寝たきり高齢者や老人ホー
ム入所者への歯科口腔衛生指導を行っています。
ウ)薬剤師会
薬剤師会では、適切な薬剤の提供のみならず、日常からの投薬をめぐる生活
21
指導等を行っています。
③市民団体等
ア)区長会
区長会では、行政情報の伝達を行うとともに、区域内のニーズの把握や相談
活動等を行っています。
イ)民生委員・児童委員協議会連合会
民生委員・児童委員協議会連合会では、区域内の生活実態に関する調査や相
談活動を行うとともに、矢板市との連携のもと、介護サービスに関する苦情受
付、生活指導・支援等に取り組んでいます。
ウ)シニアクラブ連合会
シニアクラブ連合会では、矢板市との連携のもと、ひとり暮らし高齢者等へ
の友愛訪問をはじめ、地域の清掃美化、シルバー祭及びシルバー作品展の同時
開催、シルバースポーツ大会の開催、長寿社会講演会の開催、世代間交流事業
の開催、障がい者(児)との交流、健康・交通安全教室の開催、地域文化の伝
承活動等を進めています。
エ)ボランティア連絡会
ボランティア連絡会では、矢板市及び社会福祉協議会との連携のもと、所属
する団体・各種グループ等が、地域のニーズに対応した円滑な活動ができるよ
う、計画的な連絡調整及び支援を進めています。
平成 26 年現在、ボランティア団体は 53 団体あります。
オ)その他各種団体等
ボーイスカウトや青年会議所の団体などの各種地域活動団体では、矢板市と
の連携のもと、地域における様々な活動を推進しています。
(3)地域活動の状況から見える課題
地域活動に参加している方は、高齢者の 2 人に 1 人という状況で、加齢により
不参加率は、増加する傾向にあります。
地域活動は、高齢者の生きがいづくりに繋がるだけではなく、地域での交流や
支え合いの仕組みづくりにも繋がります。
このようなことから、活動拠点や移動手段、情報提供体制などの整備に努め、
高齢者の社会活動への参加を維持・促進することが重要となります。
22
5.介護の状況
(1)介護の必要性
介護の必要性に関する設問に対する回答をみると、男性・女性とも年齢が上が
るほど「現在、何らかの介護を受けている」の割合が高くなっています。
【介護の必要性】回答数 1,118
【年齢別】
を現
受在
け何
てら
いか
るの
介
護
必介
要護
な ・
い介
助
は
無
回
答
回答数
在助何
はは ら
受必か
け要の
て だ介
いが護
・
な
い現介
、
在助何
はは ら
受必か
け要の
てだ介
いが護
・
な
い現介
、
必介
要護
な ・
い介
助
は
【認定状況別】
を現
受在
け何
てら
いか
るの
介
護
無
回
答
(%) 回答数
全体(1,118)
全 体
65∼69 歳(331)
70∼74 歳(270)
一般高齢者
75∼79 歳(211)
80∼84 歳(130)
要介護(支
援)認定者
85 歳以上(176)
(2)介護者
「介護を受けている」と回答した方の介護者は、
「配偶者(夫・妻)」が 30.9%
で最も高く、以下、「娘」(19.4%)、「子の配偶者」(17.6%)、「介護サービスの
ヘルパー」(12.7%)の順となっています。
介護者の年齢をみると、
「65 歳未満」が 51.5%で最も高く、以下、
「65∼74
歳」(23.0%)、「75∼84 歳」(18.2%)、「85 歳以上」(4.3%)の順となって
います。
「65∼74 歳」以降を合計すると、45.5%となり、いわゆる老老介護状態とな
っています。
23
(%)
【介護者】
【介護者の内訳】
【介護者の年齢】
4.3
(%)
(%)
(3)介護の状況から見える課題
介護者の内訳では、約 8 割は配偶者、息子、娘、子の配偶者、孫、兄弟・姉妹
などの親族が、家族の介護をしており、介護者の高齢化により老老介護状態とな
っています。
また、老老介護は、介護者の加齢により、身体的・精神的な負担や経済的な負
担が大きいことが問題としてあげられ、これらの負担が軽減できるよう、高齢の
家族介護者への支援も重要となります。
24
6.要介護等認定者の状況
(1)要介護等認定者の推移
要介護等認定者数の推移をみると、平成 24 年から増加傾向にあります。
【要介護等認定者の推移】
(単位:人)
平成 24 年
計
平成 25 年
平成 26 年
1,228
1,311
1,396
要支援1
75
97
100
要支援2
145
143
137
要介護1
178
201
269
要介護2
281
273
253
要介護3
200
204
238
要介護4
190
205
204
要介護5
159
188
195
(2)要介護等認定者の推計
将来の要介護等認定者数は、高齢者人口の増加とともに増加傾向を示し、平成
26 年の 1,396 人から平成 29 年には、1,827 人になることが推計されます。
また、平成 32 年には 2,162 人に、平成 37 年には 2,391 人になると推計さ
れます。
【要介護等認定者の推計】
平成 27 年
(単位:人)
平成 28 年
平成 29 年
平成 32 年
平成 37 年
1,498
1,648
1,826
2,162
2,390
要支援1
112
142
174
211
233
要支援2
130
130
131
148
152
要介護1
342
420
505
605
680
要介護2
231
216
206
238
268
要介護3
274
314
358
425
464
要介護4
204
209
215
251
275
要介護5
205
217
237
284
318
計
(3)要介護等認定者の状況から見える課題
高齢者の増加に伴い、認定者も増加傾向にあり、近年の認定率も漸増傾向で推
移しています。今後も認定者はゆるやかに増加していくことが予測されるため、
サービスの提供体制を整えていくことが重要となります。
25
7.介護保険サービスの利用状況
(1)サービス提供事業者の状況
現在、矢板市内で開設しているサービスの提供事業者数は以下の通りです。
【市内開設サービス事業者】
分
類
居宅サービス
サービス
訪問介護
7
訪問入浴介護
1
訪問看護
2
訪問リハビリテーション
2
居宅療養管理指導
1
通所介護
12
通所リハビリテーション
4
短期入所生活介護
6
短期入所療養介護
0
福祉用具貸与
3
特定福祉用具購入
3
居宅介護支援
地域密着型
サービス
施設サービス
その他
※
事業者数
11
認知症対応型共同生活介護
5
小規模多機能型居宅介護
3
地域密着型介護老人福祉施設
1
介護老人福祉施設
2
介護老人保健施設
2
介護療養型医療施設
0
地域包括支援センター
1
在宅介護支援センター
3
平成 26 年 10 月現在
26
(2)サービス利用状況
1か月あたりのサービス利用人数の推移を見ると、予防給付は減少し、介護給
付は増加しています。介護給付では、居宅サービス、地域密着型サービスが増加
しています。
1か月あたりのサービス給付費の推移をみると、予防給付は減少し介護給付は
増加しています。介護給付では、居宅サービス、地域密着型サービス、施設サー
ビスとも給付費が増加しています。
【1か月あたりサービス利用人数の推移】
平成 24 年度
人数(人)
平成 25 年度
構成比(%) 人数(人)
構成比(%)
予防給付
146
94.2
138
91.4
介護給付
501
59.4
594
61.6
予防給付
9
5.8
13
8.6
介護給付
96
11.3
102
10.6
予防給付
0
0
0
0
介護給付
247
29.3
268
27.8
予防給付
155
100.0
151
100.0
介護給付
844
100.0
964
100.0
居宅サービス
地域密着型サービス
施設サービス
計
【1か月あたりサービス給付費の推移】
平成 24 年度
金額(千円)
平成 25 年度
構成比
(%)
金額(千円)
構成比
(%)
予防給付
5,824
91.1
5,197
85.3
介護給付
65,306
44.2
71,358
44.5
予防給付
570
5.6
897
14.7
介護給付
19,613
13.3
20,441
12.8
予防給付
0
0
0
0
介護給付
62,865
42.5
68,533
42.7
予防給付
6,394
100.0
6,094
100.0
介護給付
147,784
100.0
160,332
100.0
居宅サービス
地域密着型サービス
施設サービス
計
27
第3章 第6期プランの基本的な考え方
1.矢板市の地域福祉像
「福祉」は、行政から与えられるものというイメージが強いものでした。
しかし、「社会全体による相互扶助」を掲げる介護保険制度のなかでは、「措置」
から「契約」へとサービス受給の仕組みが変わり、市民に利用しやすい制度になり
ました。さらに、相互扶助がうたわれたことから、行政によるサービス等だけでは
なく、高齢者を地域社会のなかで互いに助け合うことも必要となってきています。
特に、近年では高齢者のみの世帯が増加しており、日常生活での声かけや見守り
を行うなど、地域社会全体で支え合う仕組みづくりが求められています。
第6期プランにおいても、第5期プランの基本的な考え方を継承し、
「福祉」が特
別なものではなく、市民の日常生活のあらゆる場面で、自然で身近なものとして広
がっていくように「人がやさしい、人にやさしい、矢板」を目指すべき地域福祉像
とします。
− 矢板市の地域福祉像 −
「人がやさしい、人にやさしい、矢板」
市民の日常生活
人がやさしい
人にやさしい
28
2.第6期プランの基本理念
第6期プランは、超高齢社会を見据えた考え方に沿って、第5期プランまでの
基本理念を継承します。
高齢化が進行していくなかで、すべての高齢者が住み慣れた地域で、健康に生き
いきと、安心して自立した豊かな生活を送ることができる社会の実現は、重要な課
題です。
また、たとえ介護を要する状態となった場合でも、人間としての尊厳が保たれ、
可能な限り自分らしい生活を送ることができる環境をつくることも大切です。
矢板市では、このような社会の実現を目指して、第1期から第6期プランまで一
貫して「相互理解と協働による支え合い(=市民力)」、
「安心と豊かさを実現する保
健・福祉」を基本理念として、高齢者福祉を推進していきます。
今後、団塊の世代が高齢期を迎えることから、高齢者が増加するとともに、支援
が必要な高齢者も増えることが予測されます。そのため、地域におけるより一層の
相互理解と支え合いを促進していく必要があります。
以上のことから、第5期プランまでの基本理念を踏襲し、高齢者が地域で安心し
て自立した豊かな生活を送れるまちの実現を目指します。
地域で安心して自立した
人間としての尊厳、
豊かな生活の実現
可能な限り自分らしい生活
相互理解と協働による支え合い(=市民力)
安心と豊かさを実現する保健・福祉
∼「市民力」により、地域で安心して自立した豊かな生活を∼
第1期プランから第6期
地域におけるより一層の
プランまで一貫した理念の
相互理解と支え合いの促進
承継
29
3.基本目標
基本理念の実現に向けて、次の 6 つの基本目標を掲げます。
基本目標1
健康づくりと質の高い生活づくり
すべての高齢者が地域のなかで、生きがいを感じながら充実した生活を送れる
よう、健康づくり・生涯スポーツを推進するとともに、多様な社会参加・生涯学
習・交流機会の確保をはじめとした生きがいづくりの支援に努めます。
基本目標2
日常生活支援の充実
すべての高齢者が自分らしい自立した日常生活を続けられるよう、福祉施策の
充実に努めます。介護が必要になった場合でも状態の改善を図り可能な限り自立
した生活を送れるよう、身近に利用できるサービス提供体制の整備を図り、総合
的な日常生活の支援に努めます。
基本目標3
地域支援事業の充実
要介護状態になる前から介護予防を行い、地域において自立した生活を送れる
よう、総合的な相談業務や継続的な支援を行うためのマネジメント事業を行うな
ど、地域支援事業の充実に努めます。
基本目標4
介護サービスの充実
要介護状態になった場合でも、可能な限り自立した生活を送れるよう、多様な
サービス提供体制の整備を図るなど、介護サービスの充実に努めます。
基本目標5
介護保険事業の適切な運営
介護サービスを真に必要とする方が適切に利用できるよう、制度の普及啓発を
はじめ認定審査の運営の円滑化や介護給付適正化などを行い、介護保険事業の適
切な運営に努めます。
基本目標6
暮らしやすい環境づくり
すべての高齢者にとってやさしいまちづくり、住環境づくり、仕組みづくりを
推進していくため、市民の福祉意識の高揚や地域における福祉活動の支援・連携
などを進めます。また、住宅の整備などを行い、高齢者が暮らしやすい環境づく
りに努めます。
30
4.保健・福祉エリアと日常生活圏域
(1)保健・福祉エリア
高齢者が地域で安心して自立した豊かな生活を送るためには、身近な地域のな
かで、必要なサービスを受けられることが大切です。
矢板市では、きめ細かな地域密着型の地域保健・福祉の推進を図るため、
「全体
保健・福祉エリア」、「基本保健・福祉エリア」、「小域保健・福祉エリア」の3つ
の階層を持つ重層的なエリア設定を行い、それぞれの階層で保健・福祉の環境整
備に努めています。
○全体保健・福祉エリア
総合性や専門性の高い事業の推進や、矢板市全体に及ぶ調整などを想定し、
矢板市を1つのエリアとします。
○基本保健・福祉エリア
総合性・専門性と利便性・日常性の両方が要求される相談などの事業を想定
して区域を分け、基本エリアを設定します。各エリアは、中学校区を基本単位
とし、地域の人口配分等を考慮して設定します。
○小域保健・福祉エリア
小域保健・福祉活動など、総合性や専門性よりも利便性・日常性が重視され
る活動を想定して、基本エリアより細かなエリアを設定します。ただし、エリ
アごとに細かく分断されることはなく、関係者等と連携を保ちながら活動でき
るよう、確定的な境界は設けず、あくまで概念的なエリアとします。
総合性・専門性
全体保健・福祉エリア
(矢板市全体)
利便性・日常性
基本保健・福祉エリア
小域保健・福祉エリア
(中学校区程度)
(小学校区程度)
31
(2)日常生活圏域
日常生活圏域とは、高齢者が地域において安心して日常生活を送ることができ
るようにするため、地理的条件、人口、交通、その他の社会的条件、施設整備の
状況などを総合的に勘案して定める圏域です。
矢板市では、従来の基本保健・福祉エリア(中学校区に相当)を「日常生活圏
域」として3圏域を設定し、前述の保健・福祉エリアのような重層的なエリア設
定のなかで、更なる取組を進めます。
日常生活圏域においては、日常的な健康づくりや介護予防から要介護者への介
護・リハビリテーションまで、市民、民間事業者、行政がそれぞれの役割により
協働して、個々の高齢者の状態に合った支援を行っていけるよう体制の整備に努
めます。
■泉地区
面積:85.41 K ㎡
人口:3,971 人
基盤整備状況:
介護老人福祉施設
認知症対応型共同生活介護
小規模多機能型居宅介護
■矢板地区
面積:52.94 K ㎡
人口:22,470 人
基盤整備状況:
介護老人福祉施設
介護老人保健施設
地域密着型介護老人福祉施設
認知症対応型共同生活介護
小規模多機能型居宅介護
■片岡地区
面積:32.31 K ㎡
人口:7,724 人
基盤整備状況:
認知症対応型共同生活介護
小規模多機能型居宅介護
32
※
人口は平成 26年10月1日現在
【各階層ごとの保健・福祉の機能】
階層
主な調
整機関
・地域包括支援セ 矢板市
・施設サービス
ンター
・民間事業者が主体となって行う居
・保健福祉センタ
宅サービス
矢板市 ・保健事業など専門性の高い事業
ー
全体
・特別養護老人ホ
・様々な仕組みづくりや調整機能
ーム
・教育、情報提供、就労促進など様
々な支援事業
・訪問看護ステーシ
ョン
・通所サービス
・通所施設
矢板市
・地域活動、生きがい支援、交流活 ・在宅介護支援セ
中学校区
動支援
ンター
程度
・総合相談・支援
エリア
全体
保健・福祉
エリア
基本
保健・福祉
エリア
(日常生活
圏域)
小域
保健・福祉
エリア
主な内容
拠点
・市民による見守りや日常的な生活
小学校区
支援など
程度
・小地域での様々な福祉活動
・地域活動、生きがい活動、近隣交流
・公民館等の社会 社会福
教育施設
祉協議
・民間施設等
会
【保健・福祉エリアと日常生活圏域】
全体保健・福祉エリア
基本保健・福祉エリア
小域保健・福祉エリア
高齢者・家族
在宅介護
支援薬局
主治医
市民
健診、予防、診療、
生活指導
民生委員
ボランティア
健康・介護相談、
生活指導
見守り、相談・連絡、生活支援、
日常的交流・社会参加支援
介護保険
サービス事業者
医療機関
医療の提供
社会福祉協議会
介護予防・生活支援
サービス事業者
介護予防・生活支援
サービスの提供
介護サービスの提供
居宅介護支援事業者
介護予防支援事業者
在宅介護支援センター
サービス計画の作成
総合相談・支援、権利擁護
介護予防マネジメント
包括的・継続的マネジメント
地域包括支援センター
福祉高齢課高齢対策班
33
5.施策の体系・新たな取組
(1)施策の体系
施策の体系は、基本理念、基本目標、施策の展開により体系化します。第 5 期
高齢者プランの施策を継続して展開します。
○基本理念
◎施策の展開
●基本目標
<基本目標 1>
健康づくりと質の高
い生活づくり
<基本目標 2>
安心と豊かさを実現する保健・福祉
相互理解と協働による支え合い︵=市民力︶
日常生活支援の充実
<基本目標 3>
地域支援事業の充実
<基本目標 4>
介護サービスの充実
<基本目標 5>
介護保険事業の適切
な運営
<基本目標 6>
暮らしやすい環境づ
くり
34
1.保健事業の充実
2.生涯学習の推進
3.生涯スポーツの推進
4.シニアクラブの活動支援
5.就労の促進
6.社会活動への参加促進
7.交流の促進
8.敬老事業の充実
1.介護予防の充実
2.生活支援サービスの充実
3.家族等介護者支援の充実
4.孤立防止事業の充実
5.安全確保事業の充実
6.保健・福祉施設の活用
7.地域包括ケアシステムの構築
1.介護予防事業の推進
2.包括的支援事業の推進
3.任意事業の推進
4.地域支援事業の見込み
1.サービス体系の全体像
2.介護保険施設の整備
3.サービス必要量の見込み
1.介護保険料の設定
2.介護保険事業を円滑に運営する
ための方策
1.暮らしやすい住環境の整備
2.暮らしやすい生活環境づくりの
推進
3.福祉意識の醸成
4.情報提供の充実
5.相談事業の充実
6.権利擁護の推進
(2)新たな取組
基本目標を達成するとともに、第6期プランにおいては、介護保険制度の改正
への対応や、地域包括ケアシステムの構築に向けて、新たな取組を実施します。
○ 「介護予防・日常生活支援総合事業」の体制整備
○ 在宅医療・介護連携の推進
○ 認知症施策の推進
○ 生活支援サービスの体制整備
①「介護予防・
日常生活支援
総合事業」の
体制整備
○
予防給付として提供されている訪問介護及び通所介護
を地域の実情に応じた取り組みができる地域支援事業
へ移行し、
「介護予防・日常生活支援総合事業」として
実施するための体制整備を行います。
○ 介護予防事業、地域ケア会議、住民主体の通いの場等
へのリハビリ専門職等による助言等を取り入れます。
○
②在宅医療・介護
連携の推進
地域の医療・介護サービスの資源の把握を行い、在宅医
療・介護連携の課題の抽出と対応を協議します。
○ 在宅医療と介護の連携を支援する相談窓口を設置し、在
宅医療・介護サービスの情報共有、在宅医療・介護関係
者の研修、切れ目のない在宅医療・介護サービス提供体
制の構築等の支援を行います。
○
③ 認知症施 策の
推進
④生活支援サー
ビスの体制整
備
認知症の状態に応じた適切なサービスの提供の流れ
(認知症ケアパス)を作成し、広く市民に周知し、普
及啓発します。
○ 認知症の早期診断、早期対応に向けて、認知症初期集
中支援チーム、認知症地域連携推進員の設置を検討し
ます。
○
要支援者等軽度の支援が必要な高齢者の生活支援のニ
ーズに対応するため、協議体や生活支援コーディネータ
ーを設置します。
○ 生活支援サービスの担い手となるボランティア等を育
成します。
35
第2部 高齢者保健福祉計画
第1章 健康づくりと質の高い生活づくり
「健康づくりと質の高い生活づくり」の施策の展開は、8 つを基本施策とします。
施策・事業は、第5期プランの進捗状況評価を通して、一部事業の見直し等により、
施策・事業を継続して実施します。
●基本目標
健
◎施策の展開
1 保健事業の充実
(1)健康手帳等の交付
(2)健康教育
(3)健康相談
(4)健康診査
(5)訪問指導
(6)かかりつけ医の普及・啓発
(7)予防接種
(8)休日夜間診療
2 生涯学習の推進
(1)生涯学習の推進
(2)シルバー大学校への入校促進及び卒業
生への支援
3 生涯スポーツの推進
(1)生涯スポーツの普及
(2)健康ウォーキングの普及
(2)健康診査及び各種検診等
(3)体力測定の実施
(4)指導者の養成支援
(5)運動施設・公園等の整備
(6)民間施設との連携
4 シニアクラブの活動支援
(1)シニアクラブの活性化促進
(2)見守り・相互連絡などによるインフォ
ーマルケアの主体としての活動推進
5 就労の促進
(1)就労・就業相談・情報提供
(2)シルバー人材センターの支援・育成
6 社会活動への参加促進
(1)シルバーボランティアの育成・活動
支援
(2)指導者としての高齢者活動
(3)移動手段の確保
7 交流の促進
(1)世代間交流
(2)地域内交流・地域間交流機会の確保
(3)高齢者福祉施設等への訪問促進
8 敬老事業の充実
(1)功績者等の顕彰
(2)敬老行事の開催
康
づ
く
り
と
質
の
高
い
生
活
づ
○施策・事業
く
り
36
1.保健事業の充実
住み慣れた地域で要介護状態にならず、健康で生きいきと自立した生活を送るた
めには、日常の自己管理を基本としながら、健康維持・増進への情報提供や助言、
疾病の早期発見などが大切になります。
そこで、健康維持・増進、疾病等の予防・リハビリテーションを目的とした保健
事業を充実します。
(1)健康手帳等の交付
【1.施策・事業概要】
健康診査の記録や健康保持のために必要な事項を記載し、健康に関する意識の
高揚を図り、適切な医療が受けられるよう、40 歳以上 64 歳以下の方には「健康
手帳」を、65 歳以上の高齢者には「介護予防手帳」を生活習慣病健診の結果説明
会等で交付します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
高齢者の増加にあわせ、配布を徹底するとともに、配布冊数の拡充に努めます。
平成 24年度
平成 25年度
平成 29年度目標
健康手帳交付数
64 冊
89 冊
100 冊
介護予防手帳交付数
24 冊
55 冊
100 冊
(2)健康教育
【1.施策・事業概要】
生活習慣病の予防や介護予防、その他健康に関する事項について、正しい知識
の普及を図るとともに、
「自らの健康は自らが守る」という認識を高めるため、健
康維持・増進に関する栄養、運動、休養等の適切な指導を行います。
また、歯周疾患や骨粗しょう症、転倒予防等、同じ病態を共有する方に対して
集団健康教育を実施します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
参加の機会を増やすとともに、参加者数の増加を図ります。
平成 24年度
平成 25年度
平成 29年度目標
集団
実施回数
118 回
120 回
130 回
健康教育
参加者数
1,537 人
1,708 人
2,000 人
37
(3)健康相談
【1.施策・事業概要】
心身の健康について、市民の相談に応じて必要な指導や助言を行い、家庭での
健康管理に役立てることを目的として、医師・保健師・栄養士等による健康相談
を実施します。内容としては、一般的事項について総合的な指導や助言を行う総
合健康相談と、特に注意が必要な疾病についての指導や助言を行う重点健康相談
を行っています。
【2.5期実績・6期計画の取組】
開催の機会を増やすとともに、指導や助言の充実を図ります。
平成 24年度
平成 25年度
平成 29年度目標
総合健康相談開催数
70 回
62 回
80 回
重点健康相談開催数
110 回
117 回
130 回
(4)健康診査
①特定健康診査
【1.施策・事業概要】
脳卒中や心臓病などの生活習慣病の早期発見・早期治療のための健康診査とし
て、40 歳以上 74 歳以下の国民健康保険被保険者に対し、内臓脂肪症候群(メタ
ボリックシンドローム)に着目した特定健康診査を実施します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
普及活動により受診率の向上に努めます。
平成 24年度
受診率
33.1%
平成 25 年度
平成 29年度目標
34.1%
37.0%
②後期高齢者健康診査
【1.施策・事業概要】
後期高齢者医療被保険者を対象に、生活習慣病等の早期発見、健康の保持増進
のため、栃木県後期高齢者医療広域連合が保健事業として行う健康診査を受託し、
実施しています。
【2.5期実績・6期計画の取組】
今後も、高齢者が継続的に体調の自己管理ができるよう、引き続き健康診査を
実施する環境・体制の整備を推進し、受診者数の向上に努めます。
平成 24年度
受診者数
794 人
38
平成 25年度
863 人
平成 29年度目標
1,200 人
③がん検診
【1.施策・事業概要】
早期にがんを発見し治療に結びつけ、市民の健康を保持することを目的として
各種がん検診を実施します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
更なる制度の周知を徹底し、受診に向けた啓発や、市民にとって利用しやすい
実施体制をつくり、受診者数の向上に努めます。
胃がん検診受診者数
肺がん検診受診者数
大腸がん検診受診者数
前立腺がん検診受診者数
乳がん検診受診者数
子宮がん検診受診者数
※(
平成 24年度
平成 25年度
平成 29年度目標
2,257 人
2,327 人
3,500 人
(26.3%)
(26.5%)
(40.0%)
3,210 人
3,356 人
4,700 人
(36.7%)
(35.9%)
(50.0%)
3,011 人
3,208 人
4,100 人
(33.9%)
(35.2%)
(45.0%)
1,035 人
1,099 人
1,500 人
(32.4%)
(33.4%)
(45.0%)
1,731 人
1,810 人
3,000 人
(23.9%)
(24.7%)
(40.0%)
2,119 人
1,953 人
3,300 人
(25.9%)
(23.6%)
(40.0%)
)内は、対象者数に対する受診者数の割合(受診率)
④その他の健康診査
【1.施策・事業概要】
歯周疾患検診、骨粗しょう症検診など、必要と思われる健康診査を実施し、疾
病の予防及び早期発見を図ります。平成26年度から胃がんリスク検診を実施し
ています。また、平成27年度から、健康診査の一部として、認知症検査を実施
します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
制度の周知を徹底し、受診者数の向上に努めます。
歯周疾患検診受診者数
骨粗しょう症検診受診者数
肝炎検診受診者数
平成 24年度
平成 25年度
平成 29年度目標
34 人
47 人
80 人
499 人
482 人
600 人
25 人
39 人
60 人
胃がんリスク検診受診者数
未実施
未実施
500 人
認知症検査受診者数
未実施
未実施
3,000 人
39
(5)訪問指導
【1.施策・事業概要】
療養上の訪問指導が必要な方やその家族等を対象に、保健師、看護師等が自宅
を訪問し、心身の機能低下の予防や健康の保持増進を図るうえで必要な相談、指
導を行います。
【2.5期実績・6期計画の取組】
相談、指導の充実に努めます。
平成 24年度
訪問指導人数
48 人
平成 25年度
45 人
平成 29年度目標
60 人
(6)かかりつけ医の普及・啓発
【1.施策・事業概要】
疾病の予防、早期発見、効果的な処置等の適切な医療の提供を行っていくうえ
で、個人の日常生活を熟知した「かかりつけ医」がいることは非常に有効です。
高齢者の健康な生活を支えていけるよう、身近な地域において、診療から日常的
な健康管理・指導・相談までを行っていく「かかりつけ医」について普及啓発を
します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
普及啓発活動の推進により、普及率の向上に努めます。
(7)予防接種
【1.施策・事業概要】
感染性疾患やそれに起因する寝たきり・急性疾患の誘発を予防するため、予防
接種を受けやすい体制づくりに努めます。特に、インフルエンザ予防接種と肺炎
球菌ワクチン接種については、費用を市が一部負担し、高齢者の負担を軽減しま
す。
【2.5期実績・6期計画の取組】
予防接種を受けやすい体制づくりを継続し、予防接種者数の向上に努めます。
平成 24年度
インフルエンザ予防
接種者数
肺炎球菌ワクチン
接種者数
平成 25年度
平成 29年度目標
4,186 人
4,542 人
5,300 人
206 人
369 人
500 人
40
(8)休日夜間診療
【1.施策・事業概要】
医師団、歯科医師会との連携による休日診療・夜間診療により、高齢者の状態
が急変した際にも健康保持ができるよう努めます。
【2.5期実績・6期計画の取組】
高齢者の状態が急変した際に対応できる体制づくりに努めます。
41
2.生涯学習の推進
高齢期を豊かに過ごすには、自分らしく生きがいを持った文化的な生活を送るた
めの機会や場を整備していくことが求められます。
そこで、生涯学習施策と連携し、施設・自然環境・人材・情報・伝統文化など、
矢板市が持つ生涯学習資源を有効に活用していくとともに、それぞれの状態に合っ
た学習機会・方法等の開発・普及などにより、すべての高齢者の文化的生活の実現
に向け、生涯学習活動を推進します。
(1)生涯学習の推進
【1.施策・事業概要】
すべての高齢者が、生きがいを持ちながら豊かで質の高い生活を送れるように、
生涯学習について啓発するとともに、各自の状態にあった生涯学習の方法の紹
介・開発・普及に努めます。
【2.5期実績・6期計画の取組】
開催回数の維持・継続に努めます。
平成 24年度
歴史探訪、古文書教室、
書道教室、園芸教室等
の開催数(各公民館)
平成 25年度
平成 29年度目標
矢板 18 回
矢板 24 回
矢板 36 回
泉 41 回
泉 41 回
泉 40 回
片岡 17 回
片岡 17 回
片岡 30 回
1回
1回
1回
シルバー祭、シルバー
発表会の開催数
(2)シルバー大学校への入校促進及び卒業生への支援
【1.施策・事業概要】
高齢者の多様な学習、余暇ニーズに対応し、生きがいづくり支援と地域活動を
実践する高齢者の養成に努めます。
【2.5期実績・6期計画の取組】
今後も引き続き高齢者の社会活動参加への意識啓発、情報提供などを行い、入
校を促進していくほか、シルバー大学校を卒業した後も、シニアクラブなど地域
の団体の中で活躍できるよう支援します。
平成 24年度
シルバー大学校入校
者数
10 人
42
平成 25年度
19 人
平成 29年度目標
30 人
3.生涯スポーツの推進
健康づくりのためには、正しい運動習慣を身につけることが大切です。高齢者の
心身の健康づくりには、自分に合った適度な運動量で、楽しさや仲間との交流を目
的とした生涯スポーツが有効です。
そこで、スポーツ教室や運動行事を開催し、心身の状態に適した運動の普及に努
めるほか、身近なところでいつでも気軽に取り組めるような環境整備を行うなど、
生涯スポーツを推進します。
(1)生涯スポーツの普及
【1.施策・事業概要】
いつでも・どこでも・だれでも生涯にわたってスポーツができるよう、様々な
スポーツ・レクリエーションの機会を提供します。体育協会の加盟団体やスポー
ツ推進委員が運営している総合型地域スポーツクラブ等において、スポーツ教室
を実施したり、イベントを開催します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
今後も、実施団体と協議しながら、スポーツを通じた健康づくりに気軽に取り
組めるスポーツ教室等の普及・充実に努めます。
平成 24年度
平成 25年度
平成 29年度目標
生涯スポーツ教室
18 教室
18 教室
19 教室
参加者数
618 人
597 人
650 人
(2)健康ウォーキングの普及
【1.施策・事業概要】
健康ウォーキングは、健康づくりのために最も手軽で安全な運動であり、いつ
でもどこでも実施できるものです。
【2.5期実績・6期計画の取組】
健康ウォーキングの情報提供により参加者数の向上に努めます。
平成 24年度
参加者数
44 人
43
平成 25年度
55 人
平成 29年度目標
100 人
(3)体力測定の実施
【1.施策・事業概要】
体力測定の実施により、体力・運動能力を定期的に把握し市民の自己啓発を促
すなど、日常の適切な運動管理に役立てます。
【2.5期実績・6期計画の取組】
広報紙などを通じ開催日時等の情報提供を行い、積極的な参加を促進します。
平成 24 年度
体力測定実施回数
平成 25 年度
1回
平成 29 年度目標
1回
1回
(4)指導者の養成支援
【1.施策・事業概要】
身近なところで日常的な健康づくり活動を支えていくため、スポーツ指導者養
成講座「スポーツカレッジ」を開講します。
また、高齢者向けの健康維持活動や地域スポーツを活性化することを目的とし、
宇都宮大学と連携し、トレーニングやスポーツクラブ運営等の専門知識を持った
指導者を養成するスポーツトレーナー養成講座を開講します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
「スポーツカレッジ」を開講し、指導者の育成や健康づくり活動の維持継続に
努めます。
平成 24 年度
指導者養成人数
未実施
平成 25 年度
未実施
平成 29 年度目標
50 人
(5)運動施設・公園等の整備
【1.施策・事業概要】
身近なところで日常的・継続的に健康づくり活動に取り組めるよう、運動・余
暇、休養の拠点となる各種スポーツ・レクリエーション関連施設や公園を維持管
理します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
公園や各種スポーツ・レクリエーション関連施設の維持管理に努めます。
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 29 年度目標
都市公園数
21 箇所
21 箇所
21 箇所
運動施設数
19 箇所
19 箇所
19 箇所
44
(6)民間施設との連携
【1.施策・事業概要】
企業のグラウンドなどの民間スポーツ施設、入浴施設、保養施設等と連携し、
地域内の施設・資機材、人材、教育啓発機能等の有効活用を図り、健康づくり事
業を効果的・効率的に実施します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
総合型地域スポーツクラブ会員の確保に向けて、民間施設との連携をより強化
します。
平成 24 年度
民間施設との連携数
3 箇所
45
平成 25 年度
3 箇所
平成 29 年度目標
3 箇所
4.シニアクラブの活動支援
シニアクラブは、高齢者の地域活動や生きがい活動の場の提供など様々な活動を
通して、高齢者の健康で豊かな生活の実現に大きな役割を果たしています。また、
元気な高齢者は、地域福祉の担い手としても大きな期待が寄せられています。
そこで、シニアクラブが活動しやすい環境を整備するなど、活動を支援していく
とともに、地域の身近な福祉活動の主体としての活動を期待し、自主的な福祉活動
の啓発・リーダーの育成などに努めます。
(1)シニアクラブの活性化促進
【1.施策・事業概要】
活動場所、活動機会の提供や、シルバー大学校と連携したリーダーの育成など、
既存クラブのより一層活発な活動のための支援を行います。また、高齢者が加入
しやすい環境の整備や、新規クラブ立ち上げの支援を行います。
【2.5期実績・6期計画の取組】
高齢者人口の増加にもかかわらずシニアクラブへの加入者は減少傾向にありま
すが、生涯学習活動団体等と連携し、新たな出会いの場や気軽に参加できる入会
体験イベントなどを開催し、クラブ会員の拡充に努めるとともに、新規クラブ立
ち上げの支援を行います。
平成 24 年度
シニア
クラブ数
クラブ
会員数
平成 25 年度
平成 29 年度目標
24 クラブ
25 クラブ
27 クラブ
990 人
1,029 人
1,100 人
(2)見守り・相互連絡などによるインフォーマルケアの主体としての活動
推進
【1.施策・事業概要】
シニアクラブの主な活動の一つとして社会奉仕活動が位置付けられており、ひ
とり暮らし高齢者や高齢者世帯の閉じこもりがちな高齢者などに対する友愛訪問
や、地域福祉におけるその他のインフォーマルな活動の主体としても期待されて
います。
【2.5期実績・6期計画の取組】
市が中心となって他のボランティア団体との活動調整を支援するなど、シニア
クラブによる地域福祉活動の推進を図ります。
平成 24 年度
友愛訪問実施クラブ数
14 クラブ
46
平成 25 年度
18 クラブ
平成 29 年度目標
20 クラブ
5.就労の促進
就労は、高齢期の生活の経済基盤を築くうえで役立つとともに、生きがいづくり、
自己実現、社会参加・交流機会の確保など大切な役割を果たしています。
また、高齢者の就労は、生産年齢人口が減少しているなか、長年の経験や知恵を
還元することができ、活力ある地域づくりにも大きく貢献するものです。
そこで、関係機関と連携し、高齢者が就労しやすい環境の整備などを行い、就労
を通した高齢者福祉の促進に努めます。
(1)就労・就業相談・情報提供
【1.施策・事業概要】
高齢者の就労に関する疑問の解決や不安の解消などのため、国・県、関係機関
からの高齢者就労等に関する情報を、ポスター掲示やリーフレット等を活用し提
供します。また、とちぎ生涯現役シニア応援センター「ぷらっと」を周知し、活
用を図ります。
【2.5期実績・6期計画の取組】
高齢者の労働意欲を支え、張りのある生活を継続させていくため、シルバー人
材センターを活用し、高齢者の就労等に関する有益な情報の提供に一層努めます。
(2)シルバー人材センターの支援・育成
【1.施策・事業概要】
高齢者の能力やニーズに応じて、生きがいづくりと地域社会への参加等を目的
とし、高齢者の臨時的・短期的またはその他の軽易な就業の機会を確保するシル
バー人材センターの支援を行います。
【2.5期実績・6期計画の取組】
会員の増加にあわせた新規顧客・新規就業機会の確保に努め、高齢者の就業機
会の拡大に努めます。
平成 24 年度
シルバー人材センター
会員数
271 人
47
平成 25 年度
269 人
平成 29 年度目標
300 人
6.社会活動への参加促進
地域活動やボランティア活動などに参加することは、就労と同様に高齢者にとっ
て生きがいづくり、自己実現、社会参加・交流機会の確保など、大切な役割を果た
しています。
そこで、活動拠点や移動手段、情報提供体制などの整備に努め、高齢者の社会活
動への参加を促進し、地域の活性化を図ります。
(1)シルバーボランティアの育成・活動支援
【1.施策・事業概要】
高齢者が自らの知識・能力を活用しながら、質の高い豊かな生活を実現してい
くための一つの方法として、ボランティア活動や地域活動等が考えられます。そ
のため、シルバーボランティアの育成として、矢板市ボランティア連絡会への登
録や生涯学習館に掲示板を設置し、それぞれの団体の活動内容などを紹介する場
を確保するなど、広く市民が参加しやすい環境を整備します。
また、介護保険制度の改正に伴い、通所型サービス、訪問型サービス、生活支
援サービスを担うボランティアの育成が必要です。
【2.5期実績・6期計画の取組】
ボランティアの横のつながりを強化するなど、組織化、活動支援を行います。
「社会福祉協議会だより」のなかで、活動内容を紹介し、組織や活動を広く市
民に紹介するよう努めます。
ボランティア育成のための組織づくりと介護ボランティアポイント制度の導入
について検討します。
平成 24 年度
シルバーボランティア
37 人
育成数
平成 25 年度
43 人
平成 29 年度目標
50 人
(2)指導者としての高齢者活動
【1.施策・事業概要】
シルバー大学校の卒業生などをはじめ、豊かな経験・知識・技能を持った高齢
者を地域の貴重な人材と位置付け、生涯学習指導者をはじめ様々な指導者として
の活動を支援します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
活動の機会を設けるなど、高齢者が生きがいのある生活を送れるよう体制の整
備に努めます。
48
平成 24 年度
指導者育成数
未実施
平成 25 年度
未実施
平成 29 年度目標
10 人
(3)移動手段の確保
【1.施策・事業概要】
高齢者が気軽に外出し、日常生活圏を拡大しながら多様な社会参加の機会を確
保するためには、気軽に利用できる交通手段の整備が必要となります。そのため、
80 歳以上 85 歳未満で、世帯員全員が市県民税非課税の方及び 85 歳以上の高齢
者に対し、基本料金分のタクシー券を年間 24 枚(月 2 枚)交付します。この他、
市営バスの運行等により身近な交通手段の確保に努めます。
【2.5期実績・6期計画の取組】
今後、高齢者の増加に伴いタクシー券の発行等移動手段の確保への需要は増え
ることが予測されるため、より一層の充実を図ります。
平成 24 年度
タクシー券
平成 25 年度
平成 29 年度目標
申請者数
377 人
400 人
450 人
交付枚数
8,200 枚
8,582 枚
9,800 枚
4,706 枚
(57.4%)
4,953 枚
(57.7%)
5,700 枚
(58.2%)
利用枚数
(利用率)
49
7.交流の促進
高齢者が地域で孤立することなく安心して生活していくためには、近所付き合い
など地域における様々な交流が大切な役割を持っていますが、近年では、家庭や地
域の人間関係が希薄化し、交流の機会が少なくなっています。
そこで、学校教育・社会教育や市民団体などとの連携により、地域における様々
な交流機会を確保するとともに、その後の交流の拡大を促進します。
(1)世代間交流
【1.施策・事業概要】
高齢者と児童、青少年を含む多世代との日常的な交流を促進するため、地域の
高齢者が、小中学校などの行事において昔の遊びや地域文化の伝承、各公民館の
行事への参加などを行います。また、シニアクラブの活動のなかで、夏休み期間
などを利用した子ども達との交流の機会を提供します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
小中学校の年間プログラムを確認し、世代間交流需要が増えることが予測され
るため、より一層のプログラム内容の充実を図ります。
(2)地域内交流・地域間交流機会の確保
【1.施策・事業概要】
高齢者同士の交流など地域内でのつながりを確保し、高齢者が安心して生きい
きと暮らせる環境づくりに努めます。地域内交流については、シニアクラブへの
支援や気軽に集まれる集会所等の活用促進・整備により、高齢者同士の交流を含
む地域内でのつながりを確保します。他市町との地域間交流については、栃木県
老人クラブ連合会が主催する発表会などに参加します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
更なる交流機会の確保に向けて関係機関などとの連携・調整に努めます。また、
高齢者が楽しく集う場所として、高齢者サロン(きらきらサロン)の設置、活用
を推進します。
平成 24 年度
きらきらサロン設置数
未実施
50
平成 25 年度
未実施
平成 29 年度目標
15 箇所
(3)高齢者福祉施設等への訪問促進
【1.施策・事業概要】
施設で生活している外出が困難な高齢者等の交流機会を確保するため、施設に
おける行事を実施します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
市内の保育園・幼稚園・小中学校において、それぞれの年間プログラムに沿っ
て、老人福祉施設訪問を行うなど幅広い交流の実施に努めます。
51
8.敬老事業の充実
すべての高齢者が目的ある充実した高齢期を過ごし、長生きすることに価値観を
見出せるよう啓発していくため、地域に貢献した高齢者や文化的に功績のある高齢
者等を顕彰するなど、敬老事業の充実に努めます。
(1)功績者等の顕彰
【1.施策・事業概要】
身近な業績も含め、地域に貢献した高齢者や団体、文化的功績が認められる高
齢者等を顕彰し、高齢者のイメージを向上させながら高齢期の充実した生活につ
いて、広く啓発します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
他の顕彰制度との調整により、事業の見直しを検討します。
(2)敬老行事の開催
【1.施策・事業概要】
長年にわたり社会に貢献してきた高齢者の健康と長寿をお祝いするとともに、
市民一人ひとりが、高齢社会に対して理解と関心を深めるため、行政区の協力を
得ながら敬老会を実施します。また、敬老の日を中心とした老人週間の関連事業
として、慶賀訪問を実施します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
高齢化の加速により対象者が増加して事業費の増額が課題となっていますが、
対象者数を事前に推計し、事業費を計上して実施します。
平成 24 年度
敬老会の対象者数
慶賀訪問
平成 25 年度
平成 29 年度目標
4,052 人
4,169 人
4,500 人
82 人
102 人
120 人
52
第2章 日常生活支援の充実
「日常生活支援の充実」の施策の展開は、7つを基本施策とします。施策・事業
は第5期プランの進捗状況評価を通して、一部事業の見直し等により、施策・事業
を継続して実施します。
●基本目標
日
常
○施策・事業
◎施策の展開
1 介護予防の充実
(1)かかりつけ医の普及・啓発(再掲)
(2)予防接種(再掲)
(3)休日夜間診療(再掲)
(4)生活管理指導短期宿泊サービス
(5)介護予防教室
(6)運動指導事業
(7)高齢者実態把握事業
(8)介護予防プラン作成事業
2 生活支援サービスの
充実
(1)生活支援ホームヘルプサービス
(2)配食サービス
(3)生きがい活動支援通所事業
(4)寝具洗濯乾燥消毒サービス
(5)日常生活自立支援用具給付事業
3 家族等介護者支援の
充実
(1)認知症サポーターの養成
(2)介護者健康相談
(3)家族介護者会の充実
(4)介護手当の支給
(5)家族介護慰労金の支給
(6)紙おむつ等の支給
(7)介護費用の貸し付け
生
活
支
(1)はつらつ館生きがい活動通所事業
(2)ひとり暮らし高齢者・高齢者世帯等
訪問
(3)福祉電話の設置
(4)地域支え合い体制づくりの推進
援
の
4 孤立防止事業の充実
充
実
5 安全確保事業の充実
6 保健・福祉施設の活用
7 地域包括ケアシステム
の構築
53
(1)ひとり暮らし高齢者・高齢者世帯等
訪問(再掲)
(2)福祉電話の設置(再掲)
(3)緊急通報装置の貸与
(4)救急医療情報キットの給付
(5)高齢者火災安全システム
(6)防災・交通安全教室等安全啓発・教育
(7)災害時要援護者台帳等による災害時の
避難体制の整備
(1)保健福祉センターの活用
(2)城の湯やすらぎの里の活用
(3)きずな館の活用
(1)地域包括ケア会議の充実
(2)在宅医療・介護連携の推進
(3)認知症施策の推進
(4)生活支援サービスの体制整備
(5)高齢者の居住安定に係る施策との連携
1.介護予防の充実
介護保険の認定を受けていない高齢者のなかには、要介護状態になる可能性の高
い高齢者も含まれています。例えば、身体的に虚弱で自立した生活を継続するのが
難しい方や、心身は健康であっても日常生活の支援を行わないと将来的に要介護状
態になってしまう可能性のある方などです。
これらの方には、心身の状態が悪化したり要介護状態にならず自立した生活が継
続できるよう、介護予防事業の充実を図ります。
(1)かかりつけ医の普及・啓発(再掲)
40 ページ参照
(2)予防接種(再掲)
40 ページ参照
(3)休日夜間診療(再掲)
41 ページ参照
(4)生活管理指導短期宿泊サービス
【1.施策・事業概要】
介護保険の認定では自立と判定されたが、基本的生活習慣の欠如や対人関係の
不成立など社会適応が困難な高齢者を対象として、特別養護老人ホームの空きベ
ッドを利用して一時的な宿泊サービスを提供し、日常生活の指導や支援を行い、
要介護状態への進行の防止に努めます。
【2.5期実績・6期計画の取組】
直近の利用者はいませんが、新規ニーズを見込みサービス確保に努めます。
平成 24 年度
利用者数
0人
54
平成 25 年度
0人
平成 29 年度目標
3人
(5)介護予防教室
【1.施策・事業概要】
高齢者ができる限り要介護状態にならずに、健康で生きいきと暮らせるよう、
音楽活動や創作的活動を通した介護予防教室を行います。主にシニアクラブなど
を対象にしています。
また、認知症予防の普及啓発を図るため、認知症予防教室を開催します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
今後は、より幅広く参加者を増やすため、シルバーサポーターの充実強化を行
うなど、実施内容の充実と実施地区の拡充に努めます。
平成 24 年度
はつらつ
開催数
健康教室
参加者数
いきいき
開催数
体操教室
参加者数
平成 25 年度
平成 29 年度目標
8回
8回
8回
129 人
113 人
130 人
83 回
89 回
100 回
延 974 人
延 938 人
延 1,300 人
(6)運動指導事業
【1.施策・事業概要】
40 歳以上で健康診査や健康度評価等の結果により、運動指導が必要と判断され
た方を対象として行います。水中エアロビクス教室を開催し、生活習慣病のもと
となる肥満を改善するなど、生活習慣病になる危険性の軽減を図っています。
【2.5期実績・6期計画の取組】
ウォーキングなど新たな運動指導も行い、新規参加者の促進を図ります。
平成 24 年度
水中エアロビクス教室
34 人
参加者数
平成 25 年度
平成 29 年度目標
34 人
40 人
(7)高齢者実態把握事業
【1.施策・事業概要】
要援護高齢者や虐待などの早期発見を行うほか、介護ニーズに応じ、介護予防
サービスなどへの参加を促進します。実態把握は民生委員や在宅介護支援センタ
ーに依頼しています。
【2.5期実績・6期計画の取組】
連携体制の強化を図り、より的確な把握と支援を行うよう努めます。
平成 24 年度
高齢者実態把握数
457 人
55
平成 25 年度
353 人
平成 29 年度目標
500 人
(8)介護予防プラン作成事業
【1.施策・事業概要】
閉じこもり等により要介護状態になることを防ぐため、心身などの状況に応じ
て、適切なサービスが包括的かつ効果的に提供されるよう、必要な援助や調整を
行います。
【2.5期実績・6期計画の取組】
高齢者の増加に合わせ、サービスの確保に努めます。
平成 24 年度
介護予防プラン作成件数
1,724 件
56
平成 25 年度
1,655 件
平成 29 年度目標
1,800 件
2.生活支援サービスの充実
介護保険の認定において自立と判定され、介護保険給付の対象外となった方のな
かには、自立した生活を継続していくためサービスが必要となる場合があります。
また、介護保険の認定を受けた方でも、介護保険の給付対象サービスだけでは生活
全体の総合的な支援が受けられず、状態の悪化が見込まれる場合もあります。
そのようなことから、総合的な視点に立ち、サービスを必要とする高齢者に対し、
介護保険を補完するサービスを実施し、現状の生活水準を低下させることなく、在
宅での快適な生活を継続していけるよう、衣食住に渡る生活支援に努めます。
(1)生活支援ホームヘルプサービス
【1.施策・事業概要】
介護保険の認定において自立と判定されていても、日常生活を営むのに不安の
あるひとり暮らし高齢者や高齢者のみ世帯の方に、自宅で自立した生活を送るた
めにホームヘルパーを派遣して支援を行います。
【2.5期実績・6期計画の取組】
直近の利用者はいませんが、新規ニーズを見込み、サービス確保に努めます。
平成 24 年度
利用者数
0人
平成 25 年度
0人
平成 29 年度目標
10 人
(2)配食サービス
【1.施策・事業概要】
調理が困難なひとり暮らし高齢者や高齢者のみ世帯の方に、健康増進と定期的
な訪問による安否と健康状態の確認を行うため、ボランティアの協力により週1
回昼食を届けます。
【2.5期実績・6期計画の取組】
利用意向が増えているため、今後ボランティアの確保などを図り、要望に対応
できる体制づくりの拡充を進めます。
平成 24 年度
利用者数
88 人
57
平成 25 年度
101 人
平成 29 年度目標
100 人
(3)生きがい活動支援通所事業
【1.施策・事業概要】
介護保険の認定において自立と判定されていても、今後、要介護状態になる可
能性の高い高齢者に対し、施設を利用した生活指導、日常動作訓練、健康状態の
確認、入浴、給食を行います。
【2.5期実績・6期計画の取組】
利用者は少ない状況ですが、新規ニーズを見込み、サービス確保に努めます。
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 29 年度目標
生きがい活動
利用者数
1人
1人
5人
支援通所事業
利用回数
47 回
9回
150 回
(4)寝具洗濯乾燥消毒サービス
【1.施策・事業概要】
虚弱、心身の障がいなどの理由で、寝具の衛生管理が困難な高齢者に対し、寝
具の洗濯や乾燥消毒サービスを行い、清潔で快適な生活を支援します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
利用者は少ない状況ですが、潜在的な需要を見込み、今後も制度の周知を図り
利用促進に努めます。
平成 24 年度
利用者数
1人
平成 25 年度
1人
平成 29 年度目標
5人
(5)日常生活自立支援用具給付事業
【1.施策・事業概要】
介護保険の認定において自立と判定されていても、今後、要介護状態になる可
能性の高い高齢者に対し、シルバーカーや手すり、補聴器、火災報知機、自動消
火器等各種の用具を給付することにより、高齢者の日常生活を支援します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
利用者は少ない状況ですが、新規ニーズを見込み、サービス確保に努めます。
平成 24 年度
利用者数
1人
58
平成 25 年度
0人
平成 29 年度目標
5人
3.家族等介護者支援の充実
介護の長期化に伴い、家族等介護者の心身的な疲労が蓄積し、精神的・経済的な
負担が大きくなることに加え、介護者自身も高齢者であるという老老介護も多くな
るなど、介護者への支援は重大な課題となっています。
そこで、家族等介護者の負担を軽減するために、介護者のリフレッシュや健康の
保持、介護能力向上を図るための支援に努めます。
(1)認知症サポーターの養成
【1.施策・事業概要】
認知症を理解し、認知症高齢者及び家族を見守り、支援するための「認知症サ
ポーター」を養成します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
若年層のサポーターが不足しており、新規に認知症サポーターを養成して、地
域、警察、公共交通機関とのネットワーク体制の構築に努めます。
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 29 年度目標
111 人
42 人
150 人
認知症サポーター養成人数
(2)介護者健康相談
【1.施策・事業概要】
市と地域包括支援センターに相談窓口を設置し、介護者の不安や悩みの解消を
図るとともに、必要に応じ相談や看護師による訪問を実施するなど、フォローを
行います。
【2.5期実績・6期計画の取組】
今後もより一層事業を充実するため、相談窓口の周知に努めます。
平成 24 年度
訪問指導実施数
44 人
59
平成 25 年度
75 人
平成 29 年度目標
100 人
(3)家族介護者会の充実
【1.施策・事業概要】
介護者同士の情報交換や交流の場として、家族介護者会を組織し、定期的な開
催により不安の解消や知識の共有を行い、家族介護者の負担軽減などが図られる
よう努めています。
【2.5期実績・6期計画の取組】
家族介護者の負担軽減などが図られるよう実施回数と内容の拡充に努めます。
家族介護者会
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 29 年度目標
実施回数
5回
5回
6回
参加者数
37 人
29 人
50 人
(4)介護手当の支給
【1.施策・事業概要】
介護保険の認定において要介護4または要介護5と認定された方を、在宅で常
時介護している方に対し、月額 5,000 円を支給します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
今後も介護者の負担を軽減し、在宅生活の向上に努めます。
平成 24 年度
介護手当受給者数
123 人
平成 25 年度
130 人
平成 29 年度目標
150 人
(5)家族介護慰労金の支給
【1.施策・事業概要】
介護保険の認定において要介護4または要介護5の認定を受けている、住民税
非課税世帯の高齢者等で、過去1年間介護保険サービスの利用または入院が無か
った場合、同居で常時介護している方に対し、家族介護慰労金を支給します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
直近の利用者はいませんが、新規ニーズを見込みサービス確保に努めます。
平成 24 年度
家族介護慰労金受給者数
0人
60
平成 25 年度
0人
平成 29 年度目標
2人
(6)紙おむつ等の支給
【1.施策・事業概要】
加齢に伴う心身の機能の低下により、自らの排泄動作等に支障をきたす高齢者
に対し、紙おむつ、尿取りパット等を支給することにより、高齢者の在宅生活の
支援と介護者の負担の軽減を図ります。
【2.5期実績・6期計画の取組】
支給枚数の増加にあわせ、利用ニーズに見合うサービス確保に努めます。
平成 24 年度
紙おむつ等支給枚数
平成 25 年度
938 枚
923 枚
平成 29 年度目標
950 枚
(7)介護費用の貸し付け
【1.施策・事業概要】
栃木県社会福祉協議会が実施している介護費用の生活福祉資金貸付制度を、矢
板市社会福祉協議会を窓口として実施します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
直近の利用者はいませんが、新規ニーズを見込みサービス確保に努めます。利
用者増に向けた広報の方法を検討していきます。
平成 24 年度
貸し付け利用件数
0件
61
平成 25 年度
0件
平成 29 年度目標
2件
4.孤立防止事業の充実
閉じこもり等により地域・社会との接点を失い孤立することは、精神的に健康で
豊かな生活を失うばかりか、様々な不安を増長し、要介護状態につながることも考
えられます。
そこで、ひとり暮らし高齢者や、高齢者のみ世帯が、地域の身近な交流や援助等
を通して常に地域・社会との接点を保ちながら、安心して生きいきと暮らせるよう、
訪問活動や交流機会の創出、情報機器の活用などにより孤立の防止に努めます。
(1)はつらつ館生きがい活動通所事業
【1.施策・事業概要】
高齢者の生きがいと社会参加を促進し、閉じこもり防止等を図るため、はつら
つ館において軽い運動やレクリエーション等を行います。
【2.5期実績・6期計画の取組】
新規利用者の増加を図るために、利用しやすい環境整備に努めます。
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 29 年度目標
泉はつらつ館利用者数
1,931 人
1,994 人
2,100 人
木幡北山はつらつ館利用者数
3,755 人
4,063 人
4,300 人
(2)ひとり暮らし高齢者・高齢者世帯等訪問
【1.施策・事業概要】
ひとり暮らし高齢者や高齢者世帯の閉じこもりがちな高齢者に対し、シニアク
ラブ会員による友愛訪問などを実施し、安否確認や各種情報の提供を行い、高齢
者の孤立感の解消を図ります。
【2.5期実績・6期計画の取組】
ひとり暮らし高齢者・高齢者世帯の増加にあわせ、実施クラブの拡充に努めま
す。
平成 24 年度
実施クラブ数
14 クラブ
62
平成 25 年度
18 クラブ
平成 29 年度目標
20 クラブ
(3)福祉電話の設置
【1.施策・事業概要】
所得税が非課税であるひとり暮らし高齢者に対し、福祉電話を設置することに
より、連絡手段を確保し、日常生活における孤立感や緊急時に対する不安の解消
を図ります。
【2.5期実績・6期計画の取組】
直近の利用は、少ないですがひとり暮らし高齢者・高齢者世帯の増加にあわせ、
設置台数の拡充に努めます。
平成 24 年度
福祉電話設置台数
2台
平成 25 年度
2台
平成 29 年度目標
3台
(4)地域支え合い体制づくりの推進
【1.施策・事業概要】
行政区における地域支え合い体制づくりの支援、強化に努めます。また、警察
署、消防署との高齢者等見守り活動に関する協定に基づき、円滑に情報提供を行
い、連携して見守り活動を実施します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
地域の事業者との連携強化により、高齢者等見守りネットワークの構築を進め
ます。
平成 24 年度
地域支え合い体制づくり
取組み行政区数
43 行政区
63
平成 25 年度
50 行政区
平成 29 年度目標
全行政区
5.安全確保事業の充実
ひとり暮らし高齢者や高齢者のみ世帯での火事や災害など、緊急時の安全確保は
大きな課題となっています。
そこで、緊急通報装置の設置などを進めるほか、行政区や民生委員の協力のもと、
日常的な安否確認や非常時の安全確保体制の確立を図り、すべての高齢者が地域で
安心した日常生活を継続できるよう努めます。
(1)ひとり暮らし高齢者・高齢者世帯等訪問(再掲)
62 ページ参照
(2)福祉電話の設置(再掲)
63 ページ参照
(3)緊急通報装置の貸与
【1.施策・事業概要】
ひとり暮らし高齢者に対し、病気やけが等により緊急事態になった場合に速や
かな対応を行えるよう、ワンタッチ通報型緊急通報装置を貸与し、緊急時の安全
確保に対応します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
緊急連絡先となる協力者の確保が課題となっていますが、より一層制度を周知
し、緊急時の安全確保を図ります。
平成 24 年度
緊急通報装置貸与台数
86 台
平成 25 年度
91 台
平成 29 年度目標
120 台
(4)救急医療情報キットの給付
【1.施策・事業概要】
ひとり暮らし高齢者、高齢者世帯等に対し、病気やけが等により緊急事態にな
った場合に速やかな対応を行えるよう、救急医療情報キットを給付し、緊急時
の安心安全の確保に対応します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
制度を周知し、緊急時の安心安全の確保を図ります。
平成 24 年度
救急医療情報キット
給付数
未実施
64
平成 25 年度
139 件
平成 29 年度目標
100 件
(5)高齢者火災安全システム
【1.施策・事業概要】
要支援・要介護の認定を受けている高齢者に対し、日常生活自立支援用具給付
事業の一環として火災報知機を設置し、火災からの安全確保を図ります。
【2.5期実績・6期計画の取組】
直近の利用者はいませんが、利用者増に向けた広報の方法を検討し、新規ニー
ズを見込みサービス確保に努めます。
平成 24 年度
火災報知機設置台数
0台
平成 25 年度
平成 29 年度目標
0台
7台
(6)防災・交通安全教室等安全啓発・教育
【1.施策・事業概要】
高齢者に対して、災害・交通事故などを想定した安全教育を行い、自己防衛策
や緊急時の対処方法等について啓発を行います。また、単位シニアクラブなどを
対象として、各自治公民館などに交通指導員を派遣し、交通安全教室を行います。
【2.5期実績・6期計画の取組】
高齢者の交通事故は増加傾向にあるため、シニアクラブ以外の高齢者に対して
も交通安全教室への参加機会の拡充を図り、安全啓発に努めます。
交通安全教室
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 29 年度目標
実施回数
7回
7回
10 回
参加者数
111 人
95 人
150 人
(7)災害時要援護者台帳等による災害時の避難体制の整備
【1.施策・事業概要】
要援護者台帳、災害福祉マップにより、警察署、消防署、社会福祉協議会、行
政区などの関係機関・団体や介護保険関係施設と情報を共有し、高齢者等の災害
時の避難体制の整備を図ります。
【2.5期実績・6期計画の取組】
制度を周知し、災害時要援護者の登録を推進します。
平成 24 年度
災害時要援護者登録者数
301 人
65
平成 25 年度
351 人
平成 29 年度目標
400 人
6.保健・福祉施設の活用
高齢者が地域のなかで安心して自立した生活を送るうえで、また、市民やボラン
ティア等が地域において様々な活動を推進していくうえでも、拠点となる施設が大
きな役割を担っています。
そこで、総合的な保健・福祉の拠点となる保健福祉センターの活用、また、身近
にある公共施設や民間施設等の利用促進を図るなど、地域に密着した福祉拠点の活
用に努めます。
(1)保健福祉センターの活用
【1.施策・事業概要】
多様化する市民の健康・福祉ニーズに対応するため、総合的な保健・福祉の拠
点となる保健福祉センターを、各種健診や健康教室の場として活用します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
市民がさらに利用しやすい保健福祉センターとしていきます。
(2)城の湯やすらぎの里の活用
【1.施策・事業概要】
城の湯やすらぎの里には、城の湯温泉センター、ふれあい館、グラウンド・ゴ
ルフ場が設置されており、市民の憩いの場、世代間交流の場、温泉の効能を活用
した健康増進の場として機能し、福祉の向上・健康増進の一役を担っています。
【2.5期実績・6期計画の取組】
効率的・効果的な管理運営を行い、高齢者の憩いの場としての活用を図ります。
平成 24 年度
利用者数
187,059 人
平成 25 年度
167,255 人
平成 29 年度目標
200,000 人
(3)きずな館の活用
【1.施策・事業概要】
市民の幅広い交流・社会参加、自主的な市民活動など、市民がともに支え合う
地域活動の場として活用します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
市民に周知し、地域活動の場としてきずな館の活用を図ります。
66
7.地域包括ケアシステムの構築
地域で自立した生活が営めるよう、医療、介護、予防、住まい、生活支援サービ
スが切れ目なく提供される「地域包括ケアシステム」の構築に向け、実情に応じた
取組に努めます。
(1)地域包括ケア会議の充実
【1.施策・事業概要】
医療機関、訪問看護ステーション、社会福祉協議会、地域包括支援センター、
介護サービス事業者、担当課等が一堂に会する「地域包括ケア会議」において、
様々な課題について協議・検討を行い、地域包括ケアシステムの構築を進めます。
【2.5期実績・6期計画の取組】
24 時間対応の定期巡回・随時対応サービス、看護小規模多機能型居宅介護の導
入、生活支援サービスやボランティアなどの新しい仕組みづくりについて協議・
検討します。
(2)在宅医療・介護連携の推進
【1.施策・事業概要】
医師団、歯科医師会の協力を得ながら、介護サービス事業者等と、在宅医療・
介護連携のための体制づくりに取り組んでいきます。
【2.5期実績・6期計画の取組】
地域の医療、介護サービス資源の把握や課題の抽出・対応について話し合い、
在宅医療と介護の連携を支援する相談窓口の設置について検討します。72 ペー
ジを参照してください。
(3)認知症施策の推進
【1.施策・事業概要】
認知症の状態に応じた適切なサービス提供の流れを示す「認知症ケアパス」を
作成し、市民に周知啓発します。軽度認知症高齢者の早期受診・早期治療に向け
た取り組みを行っていきます。
【2.5期実績・6期計画の取組】
認知症初期集中支援チーム、認知症地域支援推進の設置に向け、人材の育成・
確保に努めます。74 ページを参照してください。
67
(4)生活支援サービスの体制整備
【1.施策・事業概要】
自立度の高い高齢者の社会参加のため、元気な高齢者による子育て支援や高齢
者サポート等を進めるボランティアを育成します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
元気な高齢者が、生活支援サービスの担い手となって活躍できるシステムづく
りに取り組んでいきます。75 ページを参照してください。
(5)高齢者の居住安定に係る施策との連携
【1.施策・事業概要】
地域で暮らしていくための住まいは重要であり、在宅で安心安全な生活を支え
る施策や、高齢者向けの住まいがニーズに応じて適切に供給される環境の整備に
取り組んでいきます。
【2.5期実績・6期計画の取組】
在宅での安心安全な生活を支えるため、住宅改修を促進していきます。また、
必要に応じて、認知症高齢者グループホームや老人福祉施設等の整備を行ってい
きます。
68
第3部 介護保険事業計画
第1章 地域支援事業の充実
「地域支援事業の充実」に係る施策の展開は、4 つを基本施策とします。第5期プ
ランの進捗状況評価を通して、施策・事業の充実に努め、地域包括ケアシステムを構
築していきます。
●基本目標
◎施策の展開
○施策・事業
(1)介護予防の普及・啓発
(2)介護予防事業の推進
1 介護予防事業の推進
(3)介護予防・生活支援サービスの
確保
地
(1)地域包括支援センターの機能強化
域
支
2 包括的支援事業の推進
(2)在宅医療・介護連携の推進
(3)認知症施策の推進
援
(4)生活支援サービスの体制整備
事
業
(1)介護給付等費用適正化事業
の
充
3 任意事業の推進
(2)家族介護支援事業
(3)その他の事業
実
4 地域支援事業の見込み
69
(1)地域支援事業の見込み
地域支援事業は、要支援・要介護状態になる前から介護予防を行い、地域において
自立した生活を継続できるような支援を、地域包括支援センターが中心となって展開
するものです。事業内容としては、介護予防事業、包括的支援事業(地域包括支援セ
ンターにて実施)、任意事業の3種類があります。
介護保険制度の改正により、従来予防給付として提供されている訪問介護及び通所
介護が地域の実情に応じた取り組みができる地域支援事業へ移行し、従来の介護予防
事業と合わせ、
「介護予防・日常生活支援総合事業」として実施するための体制整備を
行います。また、包括的支援事業は、在宅医療・介護連携の推進、認知症施策の推進、
生活支援サービスの体制整備に取り組み、更なる充実を図ります。
市では、地域包括支援センターを1か所設置しており、地域住民の心身の健康の保
持及び生活の安定のために必要な援助を行い、保健医療の向上及び福祉の増進を包括
的に支援しています。
運営にあたっては、保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャー等の専門職が相互に
連携・協働しながら、チームとして業務を実施します。
また、地域包括支援センターの設置、適切な運営、公正・中立性の確保等のために
設置している「地域包括支援センター運営協議会」において、運営状況や課題等につ
いて協議し、事業の円滑な実施のために必要な運営支援・評価等を行います。
1.介護予防事業の推進
(1)介護予防の普及・啓発
すべての高齢者を対象に、介護予防に関する知識の普及・啓発を目的として、
以下の事業を実施します。
事業名
①介護予防普及啓発事業
②認知症予防普及啓発事業
内
容
介護予防に関する基本的な知識
を普及啓発するため、パンフレット
の作成・配布、介護予防事業利用者
が実施の記録等を記載する介護予
防手帳の配布等を実施します。
認知症予防に関する知識を普及
啓発するため、パンフレットの作
成・配布、認知症予防教室等を実施
します。
70
平成 29 年度目標
400 件
すべての高齢者
(2)介護予防事業の推進
すべての高齢者を対象に、地域における自主的な介護予防に資する活動の育
成・支援、また、介護予防事業の対象となる「要介護認定には至らないが介護予
防の観点から支援が必要な高齢者」に対し、通所または訪問により、要介護状態
になることの予防または状態の悪化の防止を目的として、以下の事業を実施しま
す。
事業名
①地域介護予防活動
支援事業
②介護予防評価事業
③地域リハビリテー
ション活動支援事業
④介護予防把握事業
⑤通所型介護予防事業
⑥訪問型介護予防事業
内
容
介護予防に関するボランティア等の人材養成
のための研修や地域活動組織の育成・支援を推
進します。
一般高齢者に対する介護予防事業の事業評価
を実施します。
地域における介護予防の取組を機能強化する
ため、介護予防事業、地域ケア会議、住民主体
の通いの場等へのリハビリ専門職等による助言
等を取り入れます。
「要介護認定には至らないが介護予防の観点
から支援が必要な高齢者」や閉じこもり等の何
か支援を要する者を、健康診査の活用や訪問活
動を行う保健師、かかりつけ医等との連携によ
り把握し、介護予防活動へ繋げます。
「要介護認定には至らないが介護予防の観点
から支援が必要な高齢者」を対象に、通所によ
る介護予防を目的として、
「運動器の機能向上」、
「栄養改善」、「口腔機能の向上」等を一人ひと
りの状態と意向に合わせて実施します。
「要介護認定には至らないが介護予防の観点
から支援が必要な高齢者」のなかで、閉じこも
りやうつ病、認知症など心身の状況により通所
型介護予防事業に参加が困難な方に対して、保
健師等が訪問し、必要な相談・指導を実施しま
す。
平成 29
年度目標
16 回
1回
実施
実施
新制度へ
移行
新制度へ
移行
(3)介護予防・生活支援サービスの確保
介護保険制度の改正に伴い、従来予防給付として提供されていた訪問介護及び
通所介護が、地域の実情に応じた取り組みができる地域支援事業へ移行し、介護
予防・生活支援サービスとして提供されます。
要支援者等が適切な介護予防・生活支援サービスを受けられるよう、地域包括
支援センター等の職員に対する研修などの実施により、介護予防ケアマネジメン
トの適切な実施を支援します。
71
2.包括的支援事業の推進
(1)地域包括支援センターの機能強化
地域包括支援センターにおいて、地域の様々な相談・支援、保健医療サービスや
福祉サービスの調整を総合的に行い、一人ひとりに対する包括的・継続的なケアマ
ネジメントを行うことができるシステムの構築を目的として、以下の事業を実施し
ます。
事業名
内
容
平成 29
年度目標
高齢者の自立の保持のため、身体的・精神的・
①介護予防ケアマネ 社会的機能の維持向上を目標として、介護予防ケ
アマネジメントを行います。また、継続的な支援
ジメント事業
の観点から、要支援認定者に対する予防給付のマ
ネジメントも併せて行います。
40 件
②総合相談支援事業
介護保険サービスにとどまらない様々な形での
支援を可能とするため、以下の支援を行います。
①地域における様々な関係者とのネットワーク
の構築
②高齢者の心身の状況や家庭環境等についての
実態把握
③情報提供等の初期相談対応や継続的・専門的
な相談支援
400 件
③権利擁護事業
権利擁護の観点から、成年後見制度の活用や高
齢者虐待などの対応が必要な方への支援を行いま
す。
600 件
主治医、ケアマネジャー等との協働や、ケアマ
ネジメントの後方支援を行うことを目的として、
④ケアマネジメント 包括的・継続的なケア体制の構築を図ります。
①ケアマネジャーの資質向上と個別相談
支援
②ケアプラン作成の技術指導
③支援困難事例への指導助言等
100 件
⑤地域ケア会議の
充実
個別事例の検討を通して、多職種協働によるケ
アマネジメント支援を行うとともに、地域のネッ
トワーク構築につなげるなど、実効性のあるもの
として、地域ケア会議の定着・普及を図ります。
72
(2)在宅医療・介護連携の推進
医療と介護の両方を必要とする状態の高齢者が、住み慣れた地域で自分らしい暮
らしを人生の最後まで続けることができるよう、在宅医療と介護サービスを一体的
に提供するために、以下の事業を実施します。
事業名
内
容
平成 29
年度目標
①地域の医療・介護
地域の医療機関、介護事業者等のマップ等を作
サービスの資源の 成し、地域の医療・介護関係者や住民に広く公開
します。
把握
実施
②在宅医療・介護
地域の医療・介護関係者等が参画する介護を開
連携の課題の抽出 催し、在宅医療・介護連携の現状と課題の抽出、
解決策等の協議を行います。
と対応の協議
実施
地域の在宅医療と介護の連携を支援する相談窓
口の運営を行い、地域の医療・介護関係者、地域
連携に関する相談
包括支援センター等からの、在宅医療、介護サー
支援
ビスに関する事項の相談支援を行います。
実施
地域連携パス等の情報共有ツールや情報共有の
手順を定めたマニュアルを活用し、地域の医療・
介護関係者等の間で、事例の医療、介護等に関す
る情報を共有できるよう支援します。
実施
地域の医療関係者に介護に関する研修会の開
催、介護関係者に医療に関する研修会の開催等の
研修を行います。
実施
切れ目なく在宅医療・介護サービスが一体的に
提供されるよう、利用者等の急変時等の連絡体制
医療と介護の提供
も含めて、地域の医療・介護関係者の協力を得て
体制の構築推進
体制の整備を計画的に行います。
実施
在宅医療・介護サービスに関する講演会開催、
パンフレットの作成・配布等によって、地域住民
の在宅医療・介護連携の理解の促進を図ります。
実施
同一の二次医療圏内にある市町や隣接する市町
等と連携し、栃木県、県北健康福祉センター等の
連携に関する関係
支援の下、在宅医療・介護連携のために広域連携
市町との連携
が必要となる事項について協議します。
実施
③在宅医療・介護
④在宅医療・介護
サービスの情報
共有支援
⑤在宅医療・介護
関係者の研修
⑥切れ目のない在宅
⑦地域住民への普及
啓発
⑧在宅医療・介護
73
(3)認知症施策の推進
認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境
で暮らし続けることができる社会の実現を目指して、以下の事業を実施します。
事業名
①認知症ケアパスの
作成・普及
②認知症初期集中
支援チームの設置
③認知症地域連携
支援推進員の設置
内
容
平成 29
年度目標
認知症の状態に応じた適切なサービスの提供の
流れ(認知症ケアパス)を作成し、広く市民に周
知し、普及啓発します。
実施
認知症が疑われる人、認知症の人とその家族を
訪問し、認知症の専門医による鑑別診断等をふま
えて、観察・評価を行い、本人や家族支援などの
初期の支援を包括的・集中的に行い、自立生活の
サポートを行う、複数の専門職で組織する「認知
症初期集中支援チーム」の設置を検討します。
検討
地域の実情に応じて医療機関、介護サービス事
業所や地域の支援機関をつなぐ連携支援や認知症
の人やその家族を支援する相談業を行う「認知症
地域連携支援推進員」を設置します。
実施
74
(4)生活支援サービスの体制整備
要支援者等軽度の支援が必要な高齢者の生活支援のニーズに対応するため、ボラ
ンティアやNPOなど多様な主体による生活支援サービスの提供体制の構築を目的
として、以下の事業を実施します。
事業名
内
容
平成 29
年度目標
生活支援サービスの担い手の養成・発掘等の地
域資源の開発やそのネットワーク化などを行う協
議体を設置します。
実施
生活支援サービスの担い手の養成・発掘等の地
域資源の開発やそのネットワーク化などを行う生
活支援コーディネーターを設置します。
実施
生活支援サービスの担い手となるボランティア
やNPO等を育成します。
実施
生活支援サービスの担い手となるボランティア
ポイント制度の導 の育成の有効な手段の一つとして、介護ボランテ
ィアポイント制度の導入を検討します。
入
検討
①協議体の設置
②生活支援コーディ
ネーターの設置
③ボランティア等の
育成
④介護ボランティア
75
3.任意事業の推進
地域支援事業では介護予防の観点から、実情に応じた様々な事業を任意事業とし
て取り組むことが可能であり、矢板市では以下の事業を実施します。
事業名
内
容
必要な介護(予防)サービス以外に不要なサービスが
提供されていないかの検証、制度趣旨や健全な事業展開
①介 護 給 付 等
のために必要な情報提供、利用者への給付費の通知等に
費用適正化
より、利用者に適切なサービスを提供できる環境の整備
を図るとともに、介護給付費等に要する費用の適正化事
事業
業を行います。
・介護給付費等に要する費用の適正化事業
ア 家族介護教室
要介護高齢者を介護する家族等に対し、適切な介護
知識・技術を習得することを目的とした教室を開催し
ます。
イ 認知症高齢者見守り事業
地域における認知症高齢者の見守り体制を構築する
②家族介護支援
ため、認知症に関する広報・啓発活動、徘徊する高齢
事業
者を早期発見できる仕組みづくり、認知症高齢者に関
する知識があるボランティア等による見守りのための
訪問などを行います。
ウ 家族介護継続支援事業
介護による家族の身体的・精神的・経済的負担を軽
減するための事業を行います。
ア 成年後見制度利用支援事業
市町村長申立による、低所得の高齢者の成年後見制
度の申立てに要する経費や、成年後見人等の報酬の助
成を行います。
イ 福祉用具・住宅改修支援事業
福祉用具・住宅改修に関する相談・情報提供や住宅
改修費に関する助言を行うとともに、住宅改修費の支
給の申請に係る理由書を作成した場合の経費を助成し
③その他の事業
ます。
ウ 地域自立生活支援事業
高齢者の地域における自立した生活を継続させるた
め、以下のような事業を検討し整備します。
①高齢者住宅に対する生活援助員の派遣
②介護相談員の活動支援
③栄養改善が必要な高齢者に対する配食サービスを
活用したネットワークづくり
④家庭内の事故等による通報に 24 時間対応できる
体制の整備
76
平成 29
年度目標
2回
1回
認知症見守
りネットワ
ークの構築
リフレッシ
ュ講座等の
実施
3件
4.地域支援事業の見込み
(1)地域支援事業の見込み
予防給付から地域支援事業の介護予防・日常生活支援総合事業に移行する介
護予防訪問介護(ホームヘルプサービス)と介護予防通所介護(デイサービス)
のサービスに要する費用が賄えるよう、従前実績を勘案した見込みは以下のと
おりです。
(単位:千円)
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
73,000
79,000
133,000
25,000
27,000
地域支援事業に要する費用
介護予防事業に要する費用
介護予防・日常生活支援総合事
−
業に要する費用
包括的支援事業に要する費用
任意事業に要する費用
−
−
77,000
40,500
43,900
47,300
7,500
8,100
8,700
○介護予防事業費又は介護予防・日常生活支援総合事業費
介護予防事業又は介護予防・日常生活支援総合事業に要する費用の 50%を公費
(市 12.5%、県 12.5%、国 25.0%)、残り 50%を介護保険料(第1号被保険
者 22%、第2号被保険者 28%)で負担します。
○包括的支援事業費・任意事業費
包括的支援事業・任意事業に要する費用の 78%を公費(市 19.5%、県 19.5%、
国 39.0%)、残り 22%を第 1 号被保険者の介護保険料で負担します。
77
第2章 介護サービスの充実
「介護サービスの充実」に係る施策の展開は、3つを基本施策とします。第5期
プランの進捗状況評価を通して、施策・事業の充実に努めます。
●基本目標
◎施策の展開
○施策・事業
1 サービス体系の全体像
(1)居宅サービス
(2)介護予防サービス
(3)地域密着型サービス
(4)地域密着型介護予防サービス
(5)施設サービス
2 介護保険施設の整備
(1)小規模多機能型居宅介護
(2)認知症対応型共同生活介護
(3)地域密着型介護老人福祉施設
(4)介護老人福祉施設
3 サービス必要量の見込み
(1)居宅サービス
(2)地域密着型サービス
(3)地域密着型介護予防サービス
(4)施設サービス
介
護
サ
I
ビ
ス
の
充
実
78
1.サービス体系の全体像
施策・事業は、第5期プランを継続し、施策・事業内容を充実させ実施していき
ます。
介護度(重度)
(5)施設サービス
①介護老人福祉施設
②介護老人保健施設
③介護療養型医療施設
(1)居宅サービス
①訪問介護(ホームヘルプ)
②訪問入浴介護
③訪問看護
④訪問リハビリテーション
⑤居宅療養管理指導
⑥通所介護(デイサービス)
⑦通所リハビリテーション(デイケア)
⑧短期入所生活介護(ショートステイ)
⑨短期入所療養介護(ショートステイ)
⑩特定施設入居者生活介護
⑪福祉用具貸与
⑫特定福祉用具購入
⑬住宅改修
⑭居宅介護支援
(3)地域密着型サービス
市域
日常生活圏域
①夜間対応型訪問介護
②認知症対応型通所介護
③小規模多機能型居宅介護
④認知症対応型共同生活介護
⑤地域密着型特定施設入居者生活介護
⑥地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
(4)地域密着型介護予防サービス
(2)介護予防サービス
①介護予防認知症対応型通所介護
②介護予防小規模多機能型居宅介護
③介護予防認知症対応型共同生活介護
①介護予防訪問介護(ホームヘルプ)
②介護予防訪問入浴介護
③介護予防訪問看護
④介護予防訪問リハビリテーション
⑤介護予防居宅療養管理指導
⑥介護予防通所介護(デイサービス)
⑦介護予防通所リハビリテーション(デイケア)
⑧介護予防短期入所生活介護(ショートステイ)
⑨介護予防短期入所療養介護(ショートステイ)
⑩介護予防特定施設入居者生活介護
⑪介護予防福祉用具貸与
⑫特定介護予防福祉用具購入
⑬介護予防住宅改修
⑭介護予防支援
介護度(軽度)
79
○サービスの利用状況の比較(平成 24 年度実績)
第1号被保険者1人あたり、年間のサービス給付費を居宅サービス、施設サービ
スについて見ると、全国平均値(居宅 132.1 千円、施設 89.5 千円)を基準点と
した場合、栃木県(居宅 115.5 千円、施設 83.7 千円)及び矢板市(居宅 100.1
千円、施設 88.4 千円)はCの「サービス利用が少ない」に位置しています。矢板
市は居宅サービスについては、国及び県に比べ1人あたり給付費は少なくなってい
ますが、施設サービスについては、国より少なくなっていますが、県よりは多くな
っています。
【第 1 号被保険者 1 人当たりの年間給付費の状況】
(千円)
A 居宅サービスが多い
(在宅重視型)
B 居宅サービス施設
サービスともに多い
(サービス活用活発型)
国
居宅サービス
栃木県
矢板市
D 施設サービスが多い
(施設重視型)
C サービス利用が少ない
(サービス利用低調型)
施設サービス
80
(千円)
2.介護保険施設の整備
居宅での介護に重きが置かれている一方、居宅での生活が困難な重度の要介護者
の受け皿として、介護老人福祉施設などの整備も必要となります。
市では、本計画期間内に以下の地域密着型サービス等の合計 86 床の基盤整備を
行います。
(1)小規模多機能型居宅介護
平成 28 年度に小規模多機能型居宅介護(9 床)を公募により、整備を進めてい
きます。
(2)認知対応型共同生活介護
平成 28年度に認知対応型共同生活介護施設(グループホーム 2 ユニット(1 ユ
ニット 9 床))を公募により、整備を進めていきます。
(3)地域密着型介護老人福祉施設
平成29年度に地域密着型介護老人福祉施設(地域密着型特別養護老人ホーム:
29 床)を公募により、整備を進めていきます。
(4)介護老人福祉施設
平成 29年度に介護老人福祉施設(広域型特別養護老人ホーム:30床)を公募
により、整備を進めていきます。
81
3.サービス必要量の見込み
(1)居宅サービス
①訪問介護(ホームヘルプ)・介護予防訪問介護
【1.施策・事業概要】
訪問介護員(ホームヘルパー)等が自宅を訪問し、入浴や排泄、食事等の介護、
調理や洗濯等の家事など日常生活の支援を行うサービスです。
【2.5期実績・6期計画の取組】
第 5 期では、訪問介護の利用が見込みを下回って推移し、介護予防訪問介護の
利用も同様の傾向にあります。今後も必要なサービスの安定供給を図るとともに、
質の向上に努めます。
介護予防訪問介護は、平成 29 年度から、地域支援事業の介護予防・日常生活
支援総合事業に移行します。
【訪問介護】
(回/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
39,942
47,163
53,888
実績値
32,180
29,566
30,672
30,924
31,248
【介護予防訪問介護】
31,872
(人/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
936
1,164
1,404
実績値
520
494
456
480
600
※平成 26 年度実績は推計値
②訪問入浴介護・介護予防訪問入浴介護
【1.施策・事業概要】
要介護者等の自宅に入浴車等で訪問し、浴槽を家庭に持ち込み入浴の援助を行
い、身体の清潔保持や心身機能の維持を図るサービスです。
【2.5期実績・6期計画の取組】
第 5 期では、訪問入浴介護の利用が見込みを下回っており、介護予防訪問入浴
介護の利用はありませんでした。サービスの性質上利用が一部の方に限られるも
のですが、今後も必要に応じてサービス量の確保を図ります。
82
【訪問入浴介護】
(回/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
2,033
2,468
2,795
実績値
1,039
855
554
576
612
【介護予防訪問入浴介護】
648
(回/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
24
24
24
実績値
0
0
0
0
0
0
※平成 26 年度実績は推計値
③訪問看護・介護予防訪問看護
【1.施策・事業概要】
看護師、理学療法士、作業療法士等が主治医の指示により要介護者等の自宅を
訪問し、療養上の世話や必要な診療の補助を行うサービスです。
【2.5期実績・6期計画の取組】
第 5 期では、訪問看護の利用は増加傾向で推移しています。また、介護予防訪
問看護の利用は見込量を上回った値で推移しています。今後も、病院や近隣市町
の訪問看護ステーションの情報提供を行い、利用促進に努めます。
【訪問看護】
(回/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
2,719
2,856
3,032
実績値
1,323
2,686
3,408
5,088
7,932
【介護予防訪問看護】
11,052
(回/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
24
36
48
実績値
39
351
180
186
376
650
※平成 26 年度実績は推計値
④訪問リハビリテーション・介護予防訪問リハビリテーション
【1.施策・事業概要】
理学療法士や作業療法士等が、要介護者等の自宅を訪問して理学療法、心身の
機能の維持・回復のための作業療法その他必要なリハビリテーションを行うサー
ビスです。
83
【2.5期実績・6期計画の取組】
第 5 期では、訪問リハビリテーションの利用は見込み量を上回りました。一方、
介護予防訪問リハビリテーションについては、減少傾向となっており、今後もサ
ービスの安定供給に努めます。
【訪問リハビリテーション】
(回/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
1,620
1,620
1,682
実績値
3,181
3,625
4,056
4,956
7,836
【介護予防訪問リハビリテーション】
11,772
(回/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
180
216
252
実績値
576
531
252
312
348
528
※平成 26 年度実績は推計値
⑤居宅療養管理指導・介護予防居宅療養管理指導
【1.施策・事業概要】
医師、歯科医師、薬剤師等が要介護者等の居宅を訪問し、療養上の管理や指導
を行うサービスです。
【2.5期実績・6期計画の取組】
第 5 期では、居宅療養管理指導の利用は見込みを下回っていますが、増加傾向
にあります。介護予防居宅療養管理指導の利用はありませんでした。今後も近隣
の医療機関の協力を得ながら、療養上の管理や指導が行われるよう、必要なサー
ビスの確保に努めます。
【居宅療養管理指導】
(人/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
168
180
228
実績値
102
160
192
228
312
【介護予防居宅療養管理指導】
360
(人/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度
見込量
0
0
0
実績値
0
0
0
※平成 26 年度実績は推計値
84
0
0
0
⑥通所介護(デイサービス)・介護予防通所介護
【1.施策・事業概要】
要介護者等がデイサービスセンター等に通い、入浴、排泄、食事等の介護、日
常生活上の世話や機能訓練を受けるサービスです。
【2.5期実績・6期計画の取組】
第 5 期では、通所介護の利用は見込みより多く、増加傾向にあります。介護予
防通所介護の利用は、減少傾向にあります。今後も利用者の増加が見込まれるこ
とから、必要な供給量の確保とサービスの質の向上に努めます。介護予防通所介
護は、平成 29 年度から、地域支援事業の介護予防・日常生活支援総合事業に移
行します。
【通所介護】
(回/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
38,727
39,529
40,791
実績値
40,018
44,344
48,692
49,704
51,408
【介護予防通所介護】
53,484
(人/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
1,344
1,500
1,704
実績値
959
862
852
900
1,129
※平成 26 年度実績は推計値
⑦通所リハビリテーション(デイケア)・介護予防通所リハビリテーション
【1.施策・事業概要】
要介護者等が介護老人保健施設や病院等に通い、理学療法、作業療法、その他
必要なリハビリテーションを受けるサービスです。
【2.5期実績・6期計画の取組】
第 5 期では、通所リハビリテーションの利用は見込みを下回りますが、増加傾
向にあります。介護予防通所リハビリテーションの利用も増加傾向にあります。
今後も介護老人保健施設、医療機関を中心に、必要な供給量の確保を図るととも
に、利用者の身体状況に合った適切なサービスに努めます。
【通所リハビリテーション】
(回/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
12,276
12,660
13,070
実績値
8,468
9,794
12,024
85
14,544
17,928
20,364
【介護予防通所リハビリテーション】
(人/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
528
632
756
実績値
280
257
348
444
552
660
※平成 26 年度実績は推計値
⑧短期入所生活介護(ショートステイ)・介護予防短期入所生活介護
【1.施策・事業概要】
介護老人福祉施設等に要介護者等が短期間入所し、入浴、排泄、食事等の介護、
その他の日常生活上の世話や機能訓練を受けるサービスです。
【2.5期実績・6期計画の取組】
第 5 期では、短期入所生活介護の利用は見込みを下回りますが、増加傾向にあ
ります。介護予防短期入所生活介護の利用は見込みを大幅に下回って減少してい
ます。今後も利用ニーズの動向に対応した供給量の確保を図るとともに、近隣市
町の利用施設も併せ、サービスの確保に努めます。
【短期入所生活介護】
(日/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
13,662
15,250
16,285
実績値
11,002
12,290
14,832
15,816
18,768
【介護予防短期入所生活介護】
20,448
(日/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
432
472
601
実績値
189
77
60
84
132
204
※平成 26 年度実績は推計値
⑨短期入所療養介護(ショートステイ)・介護予防短期入所療養介護
【1.施策・事業概要】
介護老人保健施設、介護療養型医療施設に要介護者等が短期間入所し、看護、
医学的管理下における機能訓練、その他必要な医療及び日常生活上の世話を受け
るサービスです。
【2.5期実績・6期計画の取組】
第 5 期では、短期入所療養介護の利用は見込みを大幅に下回り、介護予防短期
入所療養介護の利用も見込みを下回りました。今後、近隣市町の利用施設も併せ、
サービスの確保に努めます。
86
【短期入所療養介護】
(日/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
396
396
396
実績値
280
358
132
156
168
【介護予防短期入所療養介護】
180
(日/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
24
28
36
実績値
0
12
0
48
96
144
※平成 26 年度実績は推計値
⑩特定施設入居者生活介護・介護予防特定施設入居者生活介護
【1.施策・事業概要】
指定を受けた有料老人ホーム、介護利用型軽費老人ホームやケアハウス等に入
所している要介護者等について、入浴、排泄、食事等の介護、その他日常生活上
の世話、機能訓練及び療養上の世話を行うサービスです。
【2.5期実績・6期計画の取組】
第 5 期では、特定施設入居者生活介護の利用は見込みを下回りますが、増加傾
向にあります。今後も高齢者の増加が想定されるため施設整備を行い、サービス
の確保及びサービス利用の促進を図ります。
【特定施設入居者生活介護】
(人/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
288
324
360
実績値
55
123
144
168
168
【特定介護予防施設入居者生活介護】
168
(人/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
12
14
15
実績値
23
7
0
※平成 26 年度実績は推計値
87
0
0
0
⑪福祉用具貸与・介護予防福祉用具貸与
【1.施策・事業概要】
日常生活上の便宜を図る用具や機能訓練のための用具を貸与するサービスです。
【2.5期実績・6期計画の取組】
第 5 期では、福祉用具貸与、介護予防福祉用具貸与ともに利用は見込みを下回
りますが、増加傾向にあります。今後も利用者への継続的な情報提供を行い、必
要な方への利用促進を図ります。
【福祉用具貸与】
(人/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
3,696
4,356
5,317
実績値
2,980
3,343
3,672
4,020
4,788
【介護予防福祉用具貸与】
5,352
(人/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
456
588
660
実績値
327
401
456
528
696
912
※平成 26 年度実績は推計値
⑫特定福祉用具購入・特定介護予防福祉用具購入
【1.施策・事業概要】
福祉用具のうち、貸与になじまない入浴や排泄のための用具を購入した場合、
その購入費の一部を支給するサービスです。
【2.5期実績・6期計画の取組】
第 5 期では、特定福祉用具購入は見込みを下回りますが、ほほ横ばいで推移し
ています。特定介護予防福祉用具購入は増加傾向にあります。今後も利用者への
継続的な情報提供を行うとともに、利用の促進を図ります。
【特定福祉用具購入】
(人/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
108
120
132
実績値
88
75
84
84
84
【特定介護予防福祉用具購入】
84
(人/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
36
44
48
実績値
13
20
36
※平成 26 年度実績は推計値
88
48
84
120
⑬住宅改修・介護予防住宅改修
【1.施策・事業概要】
生活環境を整えるため手すりの取り付けや段差解消、洋式便器への取り替えな
どの住宅改修を行った場合、その費用を補助するサービスです。
【2.5期実績・6期計画の取組】
第 5 期では、住宅改修の利用は見込みを下回りますが、ほぼ横ばいで推移して
います。一方、介護予防住宅改修の利用は、増加傾向にあります。今後も日常生
活動作に適用した改修となるよう、改修内容の相談に対しては、個別に対応する
など、利用の促進を図ります。
【住宅改修】
(人/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
72
84
84
実績値
50
50
60
72
96
【介護予防住宅改修】
120
(人/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
12
24
24
実績値
12
19
24
24
24
36
※平成 26 年度実績は推計値
⑭居宅介護支援・介護予防支援
【1.施策・事業概要】
居宅介護支援は、要介護者が居宅サービスを適切に受けられるよう、要介護者
の心身の状況、置かれている環境、意向等を勘案して居宅サービス計画(ケアプ
ラン)を作成するサービスです。
また、介護予防支援は、本人の主体的な活動と参加意欲を高めるために必要な
介護予防サービスを提供するための介護予防サービス計画を作成するサービスで
す。
【2.5期実績・6期計画の取組】
第 5 期では、居宅介護支援、介護予防支援とも利用は見込みを下回りますが、
増加傾向にあります。今後も要支援者・要介護者の状況に応じた適切なサービス
計画の作成に努めるとともに、安定したサービスの提供が図れるよう、事業者の
確保に努めます。
89
【居宅介護支援】
(人/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
6,600
6,900
8,232
実績値
6,255
6,533
7,080
7,440
8,220
【介護予防支援】
8,652
(人/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
2,076
2,376
2,772
実績値
1,748
1,665
1,680
1,776
2,148
2,640
※平成 26 年度実績は推計値
(2)地域密着型サービス
地域密着型サービスは、日常生活圏域のなかでの提供を基本としており、地域の
ニーズや事業者の参入意向を勘案しながら、市独自で整備方針を定めるものです。
国から配布されたワークシート及び第 5 期の給付実績を基に、第 6 期の平成 29
年度目標値を設定しました。
①小規模多機能型居宅介護
【1.施策・事業概要】
入浴、排泄、食事等の日常生活上の介護や機能訓練等を総合的に受けるサービ
スです。施設等に通所することが中心となりますが、心身の状況や希望などに応
じて、訪問や宿泊のサービスを組み合わせて利用することができ、どのサービス
も共通の職員が担当します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
第 5 期では、見込みを大きく上回り、増加傾向にあります。今後も利用が見込
まれるため、安定したサービス提供の実現に努めます。
【小規模多機能型居宅介護】
(人/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
310
312
321
実績値
566
654
756
※平成 26年度実績は推計値
90
816
876
876
②認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
比較的安定した認知症状態の要介護者等が、施設において 5∼9 人の少人数で
共同生活を送るもので、入浴や排泄、食事等の介護、日常生活上の支援、機能訓
練等を受けるサービスです。
【2.5期実績・6期計画の取組】
第 5 期では、見込みを上回り増加傾向にあります。。今後も認知症高齢者の増加
が予想されることから、新たな施設整備も含めサービス量の確保に努めます。
【認知症対応型共同生活介護】
(人/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
443
516
576
実績値
587
582
612
648
648
648
※平成 26年度実績は推計値
③地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
【1.施策・事業概要】
特別養護老人ホーム(入所定員 29 名以下)に入所して、日常生活上の介助や
機能訓練、健康管理などを受けることができるサービスです。
【2.5期実績・6期計画の取組】
第 5 期では、平成 26 年 9 月に開所したこともあり、見込みを下回りました。
今後の利用者ニーズが見込まれていることから、平成 29 年度に施設整備を行
い、サービス量の確保に努めます。
【地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護】
第 5 期計画
(人/年)
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
―
―
348
実績値
―
―
174
※平成 26年度実績は推計値
91
348
348
696
④地域密着型通所介護
【1.施策・事業概要】
要介護者が小規模なデイサービスセンター等に通い、入浴、排泄、食事等の介
護、日常生活上の世話や機能訓練を受けるサービスです。
少人数で生活圏域に密着したサービスであることを踏まえ、地域との連携や運
営の透明性の確保、また、市町村が地域包括ケアシステムの構築を図る観点から
整合性のあるサービス基盤の整備を行う必要があるため、地域密着型サービスに
位置付けられました。
【2.5期実績・6期計画の取組】
平成 28 年度から小規模な通所介護事業所が、地域密着型サービスへ移行しま
す。移行後は、利用者の増加が見込まれることから、必要な供給量の確保とサー
ビスの質の向上に努めます。
【地域密着通所介護(仮称)】
(回/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
22,032
22,920
実績値
(3)地域密着型介護予防サービス
地域密着型介護予防サービスは、日常生活圏域のなかでの提供を基本としており、
地域のニーズや事業者の参入意向を勘案しながら、市独自で整備方針を定めるもの
です。
国から配布されたワークシート及び第 5 期の給付実績を基に、第 6 期の平成 29
年度目標値を設定しました。
①介護予防小規模多機能型居宅介護
【1.施策・事業概要】
入浴、排泄、食事等の日常生活上の介護予防や機能訓練等を総合的に受けるサ
ービスです。施設等に通所することが中心となりますが、心身の状況や希望など
に応じて、訪問や宿泊のサービスを組み合わせて利用することができ、どのサー
ビスも共通の職員が担当します。
【2.5期実績・6期計画の取組】
第 5 期では、平成 24 年度と平成 25 年度で利用実績が見込みを上回りました
が、平成 26 年度では見込量を下回る見込みです。今後の利用が見込まれますの
で、サービス量の確保に努めます。
92
【介護予防小規模多機能型居宅介護】
(人/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
100
136
180
実績値
111
145
108
84
96
132
※平成 26年度実績は推計値
(4)施設サービス
国から配布されたワークシート及び第 5 期の給付実績を基に、第 6 期の平成
29 年度目標値を設定しました。
①介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
【1.施策・事業概要】
日常生活において常時介護が必要な方で、在宅では適切な介護が困難な高齢者
が入所し、日常生活上の世話や機能訓練、健康管理、療養上の世話などを受ける
施設です。
【2.5期実績・6期計画の取組】
第 5 期では、見込みを上回り増加傾向にあります。今後も、入所待機者の解消
を図るため、近隣市町の施設の利用も含め、必要なサービス量の確保に努めます。
【介護老人福祉施設】
(人/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
1,488
1,620
1,656
実績値
1,641
1,759
1,800
1,800
1,800
2,160
※平成 26年度実績は推計値
②介護老人保健施設
【1.施策・事業概要】
症状が安定し、入院治療が必要でなくなった高齢者が自宅に戻ることができる
よう、リハビリテーションや介護を行う施設です。
【2.5期実績・6期計画の取組】
第 5 期では、見込みを上回り増加傾向にあります。今後も近隣市町の施設の利
用も含めたサービスの確保に努めます。
93
【介護老人保健施設】
(人/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
1,200
1,296
1,296
実績値
1,239
1,377
1,392
1,404
1,404
1,404
※平成 26年度実績は推計値
③介護療養型医療施設
【1.施策・事業概要】
長期間の療養や介護を必要とする高齢者のための医療施設で、療養上の管理、
看護、医学的管理のもとにおける介護、その他の世話、機能訓練及び必要な医療
を受ける施設です。
【2.5期実績・6期計画の取組】
第 5 期では、見込みを上回り増加傾向にあります。
本施設は平成 29 年度末をもって廃止される予定です。医療の必要性が高い患
者を対象とした医療保険適用のみとなることから、利用者は横ばい傾向で見込ん
でいます。
【介護療養型医療施設】
(人/年)
第 5 期計画
第 6 期計画
平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 平成28 年度 平成29 年度
見込量
72
72
72
実績値
89
76
96
※平成 26 年度実績は推計値
94
84
84
84
第3章 介護保険事業の適切な運営
1.介護保険料の設定
(1)介護保険給付費の見込み
国から配布されたワークシート及び第 5 期の給付実績をもとに、介護給付費及び
予防給付費、特定入所者介護サービス費等給付額、高額介護サービス費等給付額、
高額医療合算介護サービス費等給付額、算定対象審査支払手数料を推計し、第 6 期
の標準給付費見込額を設定します。
●標準給付費見込額
(単位:千円)
平成27 年度
平成28 年度
平成29 年度
合計
2,251,674
2,552,959
2,752,093
7,556,726
103,825
107,635
120,052
331,512
38,092
40,758
43,612
122,462
高額医療合算介護サービス費等給
付額
3,894
4,595
5,422
13,911
算定対象審査支払手数料
2,968
3,176
3,398
9,542
2,400,453
2,709,123
2,924,577
8,034,153
介護給付費及び介護予防給付費
(一定以上所得負担の調整後)
特定入所者介護サービス費等給付
額(資産等勘案調整後)
高額介護サービス費等給付額
標準給付費見込額
(2)保険料の設定
第 6 期における1号被保険者基準額(月額)は、第 5 期の実績をもとに、居宅サ
ービスの伸び及び施設整備による事業費の増加を見込んで標準給付費見込額、地域
支援事業費等を推計し、保険料上昇を抑制するため、準備基金及び財政安定化基金
を取り崩すことにより、第 5 期の 4,500 円/月から 700 円増加の 5,200 円/月と
なります。
95
(3)所得段階別保険料額の設定
保険料額については、所得段階に応じた保険料の軽減を図るため、国の標準段階
のとおり設定します。
【所得段階別保険料額(年額)】
所得段階
対
象
27 年度
∼
29 年度
28 年度
基準額に
対する割合
者
27 年度
∼
29 年度
28 年度
保険料額
(円)
●生活保護受給者の方
第 2 段階
第 3 段階
第 5 段階
本人が住民非課税
︵世帯に住民税課税者がいる
第 4 段階
世帯全員が住民税非課税
第 1 段階
●老齢福祉年金※1 受給者の方
×0.45
×0.30
28,080
18,720
●前年の合計所得金額+課税年金収入額が
80 万円を超えて 120 万円以下の方
×0.75
×0.50
46,800
31,200
●前年の合計所得金額+課税年金収入額が
120 万円を超えている方
×0.75
×0.70
46,800
43,680
●前年の合計所得金額※2+課税年金収入額が
80 万円以下の方
●前年の合計所得金額+課税年金収入額が
80 万円以下の方
×0.90
56,160
●前年の合計所得金額+課税年金収入額が
80 万円を超えている方
×1.00
(基準額)
62,400
●前年の合計所得金額が
120 万円未満の方
×1.20
74,880
●前年の合計所得金額が
120 万円以上 190 万円未満の方
×1.30
81,120
●前年の合計所得金額が
190 万円以上 290 万円未満の方
×1.50
93,600
●前年の合計所得金額が
290 万円以上の方
×1.70
106,080
)
第 6 段階
第 8 段階
第 9 段階
本人が住民税課税
第 7 段階
※1 老齢福祉年金
明治 44 年(1911 年)4 月 1 日以前に生まれた方、または大正 5 年(1916 年)4 月 1 日以前に生まれた方
で一定の要件を満たしている方が受けている年金です。
※2 合計所得金額
収入金額から必要経費の相当額を控除した額で、雑損失・純損失の繰越控除前の金額です。
96
○基準額に対する段階別割合
【平成 27 年度∼平成 28 年度】
2.00
1.70
1.50
1.50
1.30
1.00
1.20
1.00
0.90
0.75
0.50
0.75
基準額
0.45
住民税世帯非課税
第1 段階
第2 段階
住民税本人非課税
第3段階 第4 段階
第5 段階
住民税本人課税
第6 段階
所得 120 万円
第7 段階
第8 段階
所得 190 万円
第9 段階
所得 290 万円
【平成 29年度】
2.00
1.70
1.50
1.50
1.30
1.00
1.20
1.00
0.90
0.70
0.50
基準額
0.50
0.30
住民税世帯非課税
第1 段階
第2 段階
住民税本人非課税
第3段階 第4 段階
第5 段階
住民税本人課税
第6 段階
所得 120 万円
97
第7 段階
第8 段階
所得 190 万円
第9 段階
所得 290 万円
○保険料の比較
矢板市の保険料は、制度開始当初から全国平均より低く、栃木県平均とはほぼ同
程度の保険料で推移しています。
【保険料の推移(月額)】
(円)
98
2.介護保険事業を円滑に運営するための方策
平成 12 年 4 月から開始した介護保険制度は、市民にとって一番身近な行政機関
となる市が保険者となり、保険料と税金を財源とする社会保険方式によって、高齢
者に対する介護サービスの提供を行う制度として実施されています。
今後の高齢化の進行を見据え、介護保険の基本理念である高齢者の自立支援や尊
厳の保持などを踏まえつつ、介護保険制度が高齢者をはじめとした市民の理解を得
て、円滑な制度運営ができるよう取り組むとともに、市民にとって利用しやすい制
度となるように事業の推進を行います。
(1)制度の普及啓発
制度をより浸透させるために、市の窓口だけではなく、幅広い媒体を活用して
制度全般についての普及啓発を行います。また、利用者がサービスを選択するう
えで必要な情報を入手できる助けとなるよう、情報提供を行います。
①啓発資料の作成・配布
②地域説明会など啓発行事の実施
③各種媒体による情報提供
(2)相談体制の充実
介護保険の資格・保険料・給付・要介護認定に関する問い合わせや相談に対し
て、保険者として適切な対応を行うほか、保険料に関する相談会を実施するなど、
高齢者本人や家族から相談しやすい体制づくりを進めます。
①相談マニュアルの作成
②説明資料の作成・収集
③相談員研修
④相談用件の蓄積・整理
⑤広域情報の収集・整理
⑥保健・医療との連携
⑦税務部門との連携
(3)認定審査の運営円滑化
認定審査を円滑に行うため、受付から居宅サービス計画作成に至るまでの体制
の充実を図るとともに、公平性・公正さが保たれるよう適切な運営に努めます。
①認定審査申請受付体制の整備
②訪問調査の円滑化
③主治医意見書の回収の円滑化
④認定審査の円滑化
99
⑤調査・認定審査の公平性の確保
⑥訪問調査員・認定審査員の資質の向上
⑦要介護認定適正化事業の推進
(4)ケアマネジメント体制の充実
利用者の意向に沿った、かつ効果的・適正な介護がなされるには、適正な調査
に基づいたサービス計画の作成及びその計画に沿って適正なサービス提供が行わ
れることが大切です。そのため、介護支援専門員の資質向上に努めるなど、ケア
マネジメント体制の充実を図ります。
①適正なサービス計画の作成
②サービス計画の評価
③ケアマネジメント体制の充実
④ケアマネジメントの評価
⑤ケアマネジャーの資質向上
⑥ケアマネジャー間及び市との連携
(5)要援護者の権利保障
介護保険制度では、利用者とサービス提供事業者の直接契約が前提であり、認
知症高齢者など立場の弱い高齢者の権利を擁護するため、社会福祉協議会などの
関係機関と連携を取りながら対応します。
①日常生活自立支援事業の活用(本人意向の反映等)
②成年後見制度・任意後見制度の活用(金銭・財産管理)
③市民後見人の育成、活用
(6)苦情処理体制の充実
苦情処理体制の整備として、利用者からの苦情・意見を受け付け、実態を調査・
評価し、問題がある場合には速やかに対応する一貫した体制の充実を図ります。
①認定審査不服申立て相談窓口の設置
②サービス苦情受付窓口の設置
③サービス内容・事業者の調査・評価・指導体制の整備
④改善指導後の実態調査
⑤民生委員や市民団体との連携による利用者訪問相談
⑥県・国保連合会との連携
100
(7)低所得者・未納者への対応策
低所得者については、保険料負担を軽減することができるよう、介護保険料を
9段階で設定することや、高額介護サービス費の支給などの制度により対応する
とともに、保険料の未納者については、収納体制の強化に努めます。
①高額介護サービス費の支給
②介護保険負担限度額の認定
③社会福祉法人等による利用者負担の軽減
④介護保険料9段階の設定
⑤高額医療合算介護サービス費の支給
⑥保険料収納体制の強化
(8)民間事業者等の参入・事業活動支援
利用者のサービス選択の幅を確保し、安定したサービスの供給を図るために、
多様な事業者の参入と事業活動の継続を図ります。
①地域密着型サービス事業実施法人等の公募
②事業所の介護保険事業への参入の誘導
③NPOの育成
(9)介護保険関係情報収集・提供体制の充実
介護保険制度は頻回な制度改正等もあり、制度に関する正確な知識普及が進ま
ない状況にあります。また、サービス提供の事業主体の多くが、民間事業者であ
るため、個人情報の管理にも細心の注意が必要となります。
これら様々な情報を正しく取り扱うため、介護保険制度に関する情報収集・提
供体制の整備に努めます。
①情報の一元化推進
②収集された情報の精査・蓄積
③情報提供の厳密化
④多様な媒体による情報提供
101
第4部 高齢者にやさしいまちづくり
第1章 暮らしやすい環境づくり
「暮らしやすい環境づくり」に係る施策の展開は、6つを基本施策とします。
第5期プラン進捗状況評価を通して、施策・事業の充実に努めます。
●基本目標
◎施策の展開
○施策・事業
1 暮らしやすい
(1) 高齢者住宅の整備促進
(2) 介護保険制度による住環境の整備
(3) 高齢化対策融資制度の広報
住環境の整備
2 暮らしやすい
生活環境づく
(1) 交通網の環境整備
(2) 公共施設のバリアフリー化
りの推進
暮
ら
し
や
3 福祉意識の
醸成
(1)
(2)
(3)
(4)
地域と連携した福祉教育
市民・ボランティア団体の活動支援
学校と連携した福祉教育
行政職員の教育研修
(1)
(2)
(3)
相談窓口等での情報提供
広報媒体の活用による多様な情報提供
情報のバリアフリー
(1)
(2)
(3)
(4)
保健師、民生委員等による訪問相談
職員研修の充実及び適正配置
相談内容の蓄積・整理
法律相談の実施
す
い
環
境
4 情報提供の
充実
づ
く
り
5 相談事業の
充実
6 権利擁護の
推進
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
人権擁護意識の普及・啓発
日常生活自立支援事業の推進
苦情受付・処理体制の整備
虐待の防止
サービス利用者及びその家族等の
プライバシーの保護
(6) サービス評価の仕組みづくり
102
1.暮らしやすい住環境の整備
高齢者が在宅で安心して暮らし続けるためには、生活の基盤となる住宅の整備や改
修も大きな課題となります。
高齢者のみ世帯への援助として高齢者住宅の整備を進めるなど、安心して住み続け
られるよう支援策の充実に努めます。また、自立した在宅生活を送るのに不安を持つ
高齢者に対しては、サービス付き住宅やグループホームの整備推進に努めます。
(1)高齢者住宅の整備促進
①高齢者住宅の確保
高齢者住宅については、平成 19 年度に上太田市営住宅 52 戸(シルバー対応型
14 戸、車いす対応やバリアフリー対応 38 戸)を供給しました。今後も、ひとり暮
らしの高齢者、虚弱な高齢者等、在宅での自立した生活に不安を持つ高齢者等が、そ
れぞれの状態やライフスタイルに応じて安心して暮らせるよう、バリアフリー、ユニ
バーサルデザインにも配慮して、住宅の整備促進に努めます。
②シルバーハウジングの整備促進
シルバーハウジングとは、高齢者にやさしい構造と設備を持つ集合住宅です。今後
も高齢者が安心して生活できる環境を提供するため、県営及び市営住宅が整備される
際には、シルバーハウジングの整備促進に努めます。
(2)介護保険制度による住環境の整備
①住宅の改修
住み慣れた自宅で安心して暮らし続けるために、介護保険制度における住宅改修サ
ービスの利用を促進します。
②グループホームの整備推進
家庭的な環境のもと、専門的な支援員による個別ケアを受けながら少人数の共同生
活を送るグループホームは、現在矢板地区に2施設、泉地区 1 施設、片岡地区に 2
施設があります。今後も、認知症高齢者が安心して充実した生活を送れるよう、グル
ープホームの整備に努めます。
③介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の整備
在宅での生活が困難な重度の要介護高齢者が、安心した生活を続けていくために、
介護保険制度における介護老人福祉施設の整備を図ります。
(3)高齢化対策融資制度の広報
県が高齢化対策として実施している、生活福祉資金貸与制度等の融資制度について、
活用を促進するため広報活動を積極的に行います。
103
2.暮らしやすい生活環境づくりの推進
虚弱な高齢者や要介護状態にある高齢者にとって、安心・安全に外出ができるよう
に、また、移動しやすい環境が整備されていることが、社会参加を促進するうえでも
大切な役割を持っています。
(1)交通網の環境整備
生活道路、商店街等における歩道の整備や段差解消、カーブミラー、防犯灯を設置
することにより、安全で安心な道路交通の環境整備に努めます。
さらに、移動しやすい交通手段を確保するため、公共交通機関として市営バスを運
行するほか、民間事業者による福祉有償運送等を活用するなど、高齢者が安全に移動
しやすい交通網の環境整備を推進します。
(2)公共施設のバリアフリー化
公共施設についてはスロープ、手すり、見やすい案内板、車いす用のトイレ等の設
置、障がい者用車両駐車場の確保により、バリアフリー化、ユニバーサルデザイン化
を率先して進めます。(片岡駅東西自由通路、駅エレベーター)
104
3.福祉意識の醸成
これからの超高齢社会を地域社会全体で支えていくためには、介護保険サービスな
どの公的なサービスだけでは十分とは言いがたく、自分の健康は自分で守るというセ
ルフケアと、地域住民の身近な支え合いなど、インフォーマルなサービスが重要とな
ってきます。
そのため、すべての地域住民が保健・福祉の主体であるという意識を自覚していく
よう啓発に努め、福祉意識の高揚を図ります。
(1)地域と連携した福祉教育
民生委員・児童委員協議会、身体障害者福祉会等福祉関係団体を通じた研修会や出
前講座の実施等、地域で高齢者と特に深い関わりのある方への説明会等を実施し、地
域における福祉教育の推進に努めます。(1回/年)
(2)市民・ボランティア団体の活動支援
生涯学習情報誌「まなび」等で出前講座やボランティア連絡会登録団体の情報を提
供するなど、市民・ボランティア団体等の活動が活性化していくよう、支援に努めま
す。(100 回/年)
(3)学校と連携した福祉教育
総合的な学習の時間で、施設見学や介護体験学習等を含めた高齢者との交流及び
小学校運動会への高齢者の招待など、福祉教育の推進に努めます。認知症サポータ
ー養成講座の対象者の拡充に努めます。(小中学校行事に従い実施)
(4)行政職員の教育研修
行政に携わるすべての職員に対し福祉教育研修を計画的に実施し、福祉に対する職
員の資質の向上を図ります。(1回/年)
105
4.情報提供の充実
すべての市民に共通する情報提供はもちろんのこと、高齢者が個別の事情に応じて
必要となる情報を、必要な時に入手できるような環境づくりが必要です。
そこで、広報活動や相談事業、各種訪問活動等を組み合わせながら、様々な方法で
情報提供の充実に努めます。
(1)相談窓口等での情報提供
市民の個別ニーズに対応した情報提供は、相談窓口等における口頭での説明が基本
となるため、説明資料の整備や職員の説明能力の向上を図り、情報提供の充実に努め
ます。
(2)広報媒体の活用による多様な情報提供
市が行っている事業の状況、サービス利用にあたっての留意事項など広く一般に提
供すべき情報については、
「広報やいた」や「矢板市ホームページ」、高齢者だより「ロ
ロ&ロラ」などに情報を掲載するとともに、すべての市民にとってわかりやすく情報
が提供できるよう努めます。
社会福祉協議会が発行する「矢板市高齢者等外出支援マップ」により、外出支援協
力店の情報提供を行います。
(3)情報のバリアフリー
高齢者にとって分かりやすく情報を伝えるため、文字の大きさや専門用語を使わず
平易な言葉で表現し、また、イラストや図表を用いることや、レイアウトや色使いな
どを工夫しながら、情報の提供に努めます。
106
5.相談事業の充実
高齢者やその家族が日常の悩みや不安を解消するためには、気軽に利用できる相談
場所があることが大切です。高齢者保健福祉に関する相談は、市役所等の窓口や電話
対応を中心に行っていますが、それだけでは実態等を正確に把握できない場合があり
ます。そのため、相談業務の連携強化等を図るとともに、市民が相談しやすい環境づ
くりに努めます。
(1)保健師、民生委員等による訪問相談
寝たきりなどで外出が困難な高齢者等については、保健師や民生委員による各種の
訪問活動等を活用し、本人の意向や状態を正確に把握するとともに、様々な相談に応
じられるよう努めます。
(2)職員研修の充実及び適正配置
相談窓口などにおける福祉サービスの向上を図るため、職員研修の充実及び適正な
配置に努めます。
(3)相談内容の蓄積・整理
市民の悩みやニーズの傾向を把握し、適切かつ効率的な対応ができるよう、相談内
容を蓄積・整理し、相談業務の効率化と職員の能力向上に努めます。
(4)法律相談の実施
社会福祉協議会において法律相談を行います。
107
6.権利擁護の推進
高齢者をはじめ、すべての市民の人権が尊重されることは最も遵守されなければな
らないものであり、介護を必要とする状態になった場合においても、尊厳を保ち、個
人の意思が尊重された暮らしが送れるよう、相談体制や権利擁護体制の整備などを図
ります。
(1)人権擁護意識の普及・啓発
高齢者・要援護者を含むすべての個人の尊厳が守られる社会を目指し、人権意識の
普及・啓発に努めます。
(2)日常生活自立支援事業の推進
社会福祉協議会が、高齢者や障がい者等を対象として、日常的な金銭管理、書類等
の預かり、様々なサービスの情報提供を行い、地域で安心して自立した生活が送れる
ように支援を行います。
(3)苦情受付・処理体制の整備
介護保険関係窓口において、常時苦情等の相談窓口を設け、内容に応じてサービス
事業者を訪問等し、その実態を確認するなど迅速な対応に努めます。
(4)虐待の防止
民生委員、地域住民、社会福祉協議会などの協力や高齢者実態把握事業などの活用
により、虐待・介護放棄などの早期発見・未然防止に努めます。
(5)サービス利用者及びその家族等のプライバシーの保護
サービス利用者及びその家族等のプライバシーが保護されるよう、日常的にその重
要性を認識するよう啓発に努めます。また、利用者等の個人情報の取り扱いについて
は、事業者や担当者等に注意を促すとともに、管理体制の強化指導を実施します。
(6)サービス評価の仕組みづくり
サービスの質の向上を図り利用者の権利を擁護していくため、サービスの質を客観
的に評価できるよう、その仕組みづくりに努めます。
108
第5部 計画の推進
第1章 連携体制の強化
1.国・県との連携
広域的な調整に関することなどは、国・県と必要な連携を図ります。
2.庁内の連携体制
本計画は、介護保険事業の円滑な運営とともに、高齢者の住み慣れた地域での生活
を支え、健康で生きがいのある生活を送ることができるよう、保健・福祉・医療分野
のみならず生涯学習、文化・スポーツ、都市基盤、生活空間などの総合的な支援に取
り組む方針を示しています。
そのため、計画の推進にあたっては、保健・福祉の分野を中心に、庁内関連部局と
連携すべく、庁内連絡会議等を発足し必要に応じて会議を開催し、各種施策・事業を
推進します。
3.地域との協働体制
本計画は、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活し続けられるよう、地域全体で
高齢者を支える体制を実現していくための計画でもあります。
そのため、行政はもちろんのこと、市民、団体や関連機関、企業等の事業者、地域
が相互に連携を図りながら取り組むことが重要となります。
役
割
高齢者等の保健・医療・福祉施策の充実や総合的な推進、施設の計
矢板市
画的な整備、人材確保への支援に努め、計画の運営管理を行います。
また、身近な地域での助け合いや見守りの啓発、ボランティア活動の
促進など、地域における福祉活動の支援に努めます。
生涯を通じて生きいきと健康に暮らせるよう、自らの健康への意識
を高めるとともに、趣味や生涯学習・スポーツ等の活動に積極的に取
市
民
り組み、生きがいを持って積極的に社会参加を行うことが望まれま
す。
また、地域福祉の担い手として、地域課題の解決に向けた福祉活動
へ積極的に参加・協力していくことが期待されます。
109
シニアクラブや民生委員・児童委員、ボランティア団体等において
は、ボランティア活動や交流活動、見守り活動、訪問活動などの福祉
活動を通じて、公的サービスのみでは対応が難しい地域の問題に積極
団体等
的に対応していくことが期待されます。
また、社会福祉協議会においては、ボランティア活動の調整役や、
福祉コミュニティづくりなど、地域福祉の推進役としての役割が期待
されます。
各企業等の事業者は、介護休暇制度など、介護者を支援する福利厚
生制度の充実、従業員による地域社会への貢献活動等を一層拡充する
ことが期待されます。また、定年制の延長や高齢者の特質を生かした
仕事の創出、さらに、多くの方が利用する建物については、バリアフ
リー化、ユニバーサルデザイン化に配慮することが求められます。
企業等
一方、介護保険のサービス提供事業者においては、サービス利用者
事業者
本人の意向を尊重し、家族との間に立って適切なサービスを選択でき
るよう、情報の提供や相談対応などのサポートをすることが求められ
ます。
また、矢板市と事業者間では、介護サービスの内容に応じて定期的
な連絡会や研修会を開催し、情報交換や資質の向上に努めるとともに
連携を強化します。
行政区等の住民組織を中心に、地域行事や健康づくり、生涯学習・
地
域
スポーツ活動、文化活動等を通じて、高齢者同士や世代間交流を図る
とともに、孤立や閉じこもりの防止、また支援を必要とする高齢者等
の見守り、在宅介護支援の体制づくりへの協力・連携が求められます。
110
第2章 マンパワーの確保
高齢者の自立生活を支援し、また、生きがい活動や社会参加などの多様なニーズに対
応していくには、公共の専門的な保健・福祉サービスとともに、地域住民等による身近
で日常的な活動も重要となります。
また、高齢者の多様なニーズとサービスとを結び付けて調整する機能や、人材の養成・
確保も重要となります。
そこで、市民が安心してサービスを利用できるよう、県や社会福祉協議会などの関係
機関と連携し、担い手となる専門的な人材を養成・確保するとともに、人材の定着化に
努めます。
また、高齢者自身を含め、より多くの市民が地域福祉活動の担い手となるよう、地域、
学校、事業者などへの働きかけを行うほか、各地域や市民団体等での人材確保に努めま
す。
1.ホームヘルパー等の養成・確保
虚弱な高齢者等の自立支援や多様なニーズに応えるため、長寿社会開発センター、
県、社会福祉協議会などの関係機関と連携しながら、ホームヘルパーや、日常生活自
立支援事業における生活支援員等、保健・福祉における人材の養成・確保に努めます。
また、高齢者の心身状態や生活の多様化に伴って、専門性を要するケースも多くな
ることから、地域や施設でのリーダーとなる、主任介護支援専門員(主任ケアマネジ
ャー)や介護職員実務者研修修了者(旧介護職員基礎研修修了者及び旧ホームヘルパ
ー1級)の養成・確保についても、関係機関と連携しながら推進します。
2.保健・福祉専門職の確保
高齢者介護が総合化・高度化していくなかで、介護支援専門員、保健師、訪問看護
師、理学療法士、作業療法士、管理栄養士、介護福祉士、社会福祉士等、保健・福祉
分野における専門職の重要性が高まっています。そのようなことから、増大する需要
に対し人材不足にならないよう、県及び専門学校と連携を図りながら人材確保に努め
ます。
111
3.運営管理職員、相談職員の資質向上
総合的な高齢者プランの推進のため、専門的な職員研修等を通じて、事業運営管理
や相談の対応等に携わる職員の資質向上を図ります。
4.住民活動・ボランティア団体等の人材確保支援
専門的なサービスとともに地域での見守りなど、市民による身近で日常的な支援が
非常に大切です。より多くの市民が地域福祉活動の担い手となるよう、地域、学校、
事業者などへの働きかけを行うほか、ボランティア連絡会などを通じて、各地域や市
民団体等での人材確保に努めます。
第3章 計画の評価・見直し
1.進捗状況の把握・評価
本計画に基づく事業の実施状況や効果、課題などについては、関係会議において報
告・協議し、事業が円滑に実施されるよう努めます。地域包括支援センターの事業に
ついては、地域包括支援センター運営協議会において、事業内容や事業の成果などに
ついて検討を行います。
また、そこで得られた評価や課題については、適正な事業実施を図るため、今後の
運営や計画の見直し時に反映します。
2.計画の見直し
計画の最終年度にあたる平成 29 年度は、第 7 期計画の策定年度にあたります。そ
のため、社会福祉制度をめぐる情勢の変化やそれまでに聴取した意見・提言を取り入
れ、必要な見直しを行い、市の高齢者福祉の更なる推進を図ります。
112
資料編
113
1.介護保険事業費と保険料算出
(1)各サービスの事業費
各介護サービスの事業費の見込みは次のとおりです。
①介護給付費
(単位:千円/年)
平成27 年度
平成28 年度
平成29 年度
(1)居宅サービス
①訪問介護(ホームヘルプ)
86,276
86,682
87,739
6,462
6,892
7,317
③訪問看護
28,859
45,706
64,099
④訪問リハビリテーション
13,718
21,600
32,433
1,949
2,682
3,022
⑥通所介護(デイサービス)
416,715
416,069
429,905
⑦通所リハビリテーション(デイケア)
125,097
153,287
170,547
⑧短期入所生活介護(ショートステイ)
135,473
159,650
170,987
⑨短期入所療養介護(ショートステイ)
1,604
1,654
1,775
⑩特定施設入居者生活介護
27,958
28,316
28,538
⑪福祉用具貸与
49,198
56,474
58,589
⑫特定福祉用具購入
2,330
2,332
2,364
⑬住宅改修
7,394
9,508
12,012
103,732
115,520
121,855
①小規模多機能型居宅介護
129,856
139,626
140,717
②認知症対応型共同生活介護
153,149
153,373
152,982
60,000
60,000
90,000
178,315
184,245
②訪問入浴介護
⑤居宅療養管理指導
⑭居宅介護支援
(2)地域密着型サービス
③地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
④地域密着型通所介護
(3)施設サービス
①介護老人福祉施設
445,721
444,859
534,285
②介護老人保健施設
360,431
359,735
359,735
26,088
26,038
26,038
2,182,010
2,468,318
2,697,184
③介護療養型医療施設
介護給付費計
113
(単位:千円/年)
平成32 年度
平成37年度
(1)居宅サービス
①訪問介護(ホームヘルプ)
89,597
91,556
8,264
10,160
116,259
188,658
50,629
70,897
4,250
4,865
⑥通所介護(デイサービス)
475,531
526,483
⑦通所リハビリテーション(デイケア)
182,696
189,325
⑧短期入所生活介護(ショートステイ)
230,037
302,504
⑨短期入所療養介護(ショートステイ)
2,959
4,884
⑩特定施設入居者生活介護
36,900
38,626
⑪福祉用具貸与
76,412
86,097
2,496
2,774
15,367
17,256
147,284
163,014
①小規模多機能型居宅介護
169,328
190,283
②認知症対応型共同生活介護
198,323
218,149
③地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
120,000
120,000
④地域密着型通所介護
203,799
225,635
①介護老人福祉施設
632,498
704,166
②介護老人保健施設
424,562
473,793
0
0
3,187,191
3,629,125
②訪問入浴介護
③訪問看護
④訪問リハビリテーション
⑤居宅療養管理指導
⑫特定福祉用具購入
⑬住宅改修
⑭居宅介護支援
(2)地域密着型サービス
(3)施設サービス
③介護療養型医療施設
介護給付費計
114
②予防給付費
(単位:千円/年)
平成27 年度
平成28 年度
平成29 年度
(1)介護予防サービス
①介護予防訪問介護(ホームヘルプ)
7,054
8,435
0
0
0
9,831
19,899
34,533
845
936
1,448
0
0
0
25,496
28,112
18,725
23,629
28,736
522
840
1,251
400
798
1,196
0
0
0
1,795
2,223
2,803
619
895
1,254
⑬介護予防住宅改修
1,795
2,028
2,270
⑭介護予防支援
7,531
9,112
11,204
3,937
3,804
5,179
0
0
0
②介護予防訪問入浴介護
③介護予防訪問看護
④介護予防訪問リハビリテーション
⑤介護予防居宅療養管理指導
⑥介護予防通所介護(デイサービス)
⑦介護予防通所リハビリテーション
(デイケア)
⑧介護予防短期入所生活介護
(ショートステイ)
⑨介護予防短期入所療養介護
(ショートステイ)
⑩介護予防特定施設入居者生活介護
⑪介護予防福祉用具貸与
⑫特定介護予防福祉用具購入
(2)地域密着型介護予防サービス
①介護予防小規模多機能型居宅介護
②介護予防認知症対応型共同生活介護
③介護予防地域密着型通所介護
0
予防給付費計
総給付費(介護給付費+予防給付費)
115
78,550
100,711
89,874
2,260,560
2,569,029
2,769,058
平成32 年度
平成37年度
(1)介護予防サービス
①介護予防訪問介護(ホームヘルプ)
②介護予防訪問入浴介護
0
0
68,476
114,857
2,534
3,902
0
0
35,401
36,492
2,382
3,867
2,393
4,386
0
0
⑪介護予防福祉用具貸与
3,413
3,626
⑫特定介護予防福祉用具購入
1,646
1,793
⑬介護予防住宅改修
2,619
2,800
13,781
14,964
6,899
7,603
0
0
139,544
194,290
3,326,735
3,823,415
③介護予防訪問看護
④介護予防訪問リハビリテーション
⑤介護予防居宅療養管理指導
⑥介護予防通所介護(デイサービス)
⑦介護予防通所リハビリテーション
(デイケア)
⑧介護予防短期入所生活介護
(ショートステイ)
⑨介護予防短期入所療養介護
(ショートステイ)
⑩介護予防特定施設入居者生活介護
⑭介護予防支援
(2)地域密着型介護予防サービス
①介護予防小規模多機能型居宅介護
②介護予防認知症対応型共同生活介護
③介護予防地域密着型通所介護
予防給付費計
総給付費(介護給付費+予防給付費)
116
(2)総給付費の見込み
総給付費は以下の通りです。
第1号被保険者の保険料は、総給付費や国からの調整交付金、保険料収納率、被保険
者数、所得段階別人数割合などを勘案して算出します。
(単位:千円)
合計
平成27 年度
平成28 年度
平成29 年度
2,400,453
2,709,123
2,924,577
8,034,153
2,251,674
2,552,959
2,752,093
7,556,726
103,825
107,635
120,052
331,512
高額介護サービス費等給付額
38,092
40,758
43,612
122,462
高額医療合算介護サービス費等給付額
3,894
4,595
5,422
13,911
算定対象審査支払手数料
2,968
3,176
3,398
9,542
73,000
79,000
133,000
285,000
2,473,453
2,788,123
3,057,577
8,319,153
平成32 年度
平成37年度
3,545,847
4,219,551
3,306,127
3,799,248
173,222
319,151
高額介護サービス費等給付額
53,426
74,933
高額医療合算介護サービス費等給付額
8,909
20,380
算定対象審査支払手数料
4,163
5,839
151,000
179,000
3,696,847
4,398,551
標準給付費見込額
(A)
総給付費
(一定以上所得負担の調整後)
特定入所者介護サービス費等給付額
(資産等勘案調整後)
地域支援事業費
(B)
総給付費見込額
(A)+(B)
標準給付費見込額
(A)
総給付費
(一定以上所得負担の調整後)
特定入所者介護サービス費等給付額
(資産等勘案調整後)
地域支援事業費
(B)
総給付費見込額
(A)+(B)
117
2.矢板市高齢者プラン策定委員会設置要綱
(目的)
第1条
本市が行う、老人福祉法(昭和38年法律第133号)の規定に基づく老人福祉
計画並びに介護保険法(平成9年法律第123号)の規定に基づく介護保険事業計画の
改定にあたり、基本となるべき事項について意見を求めるため、矢板市高齢者プラン策
定委員会(以下「委員会」という。)を設置する。
(所掌事務)
第2条
委員会は、その目的を達成するため、老人福祉計画及び介護保険事業計画全般に
ついて審議する。
(組織)
第3条
2
委員会は、別表第1の職にある者をもって構成する。
委員会に委員長を置き、委員の互選によってこれを定める。
(委員の任期)
第4条
委員の任期は、平成27年3月31日までとする。
(委員長の職務)
第5条
2
委員長は、会務を総理する。
委員長に事故あるときは、あらかじめ委員長が指名する委員がその職務を代理する。
(委員会)
第6条
2
委員会は、必要に応じて委員長が招集する。
委員会は、必要と認めるときは、委員以外の者の出席を求め、意見を聞くことができ
る。
(幹事会)
第7条
委員会の所掌事務を補佐するため、委員会に幹事会を置き、幹事長には福祉高齢
課高齢対策班長を充てる。
2
幹事会は、別表第2の推薦を受けた者をもって構成する。
3
幹事会議は、必要に応じて福祉高齢課高齢対策班長が招集し、会議を主宰する。
(庶務)
第8条
委員会の庶務は、福祉高齢課高齢対策班において処理する。
(委任)
第9条
この要綱に定めるもののほか、委員会の運営に関し必要な事項は、委員長が別に
定める。
附
則
この要綱は、平成26年6月1日から施行する。
118
3.矢板市高齢者プラン策定委員会委員
矢板市高齢者プラン策定委員会委員
◎は委員長、○は委員長職務代理者
番号
所
属
職
1
住民代表
公募
2
住民代表
3
名 等
氏
三
好 良
重
公募
村
上 正
幸
市議会
総務厚生常任委員長
中
村 久
信
4
市医師団
団長
池
田
斉
5
市シニアクラブ連合会
副会長
池
田
博
6
市女性団体連絡協議会
会長
中
嶋 加代子
7
市民生委員児童委員協議会連合会
高齢福祉部会長
大
谷 瑞
穂
8
介護老人福祉施設
施設長
守
田 宗
祐
9
介護老人保健施設
施設長代理
黒
﨑 由美子
居宅介護支援事業者
介護支援専門員
齋
藤 政
10
◎
名
○
子
※要綱第3条第1項の別表第1を兼ねる
矢板市高齢者プラン策定委員会幹事会委員
番号
所
属
職
名 等
氏
名
1
総合政策課
企画調整担当グループリーダー
村
上 治
良
2
福祉高齢課
社会福祉担当グループリーダー
齋
藤 昭
宏
3
健康増進課
健康増進担当グループリーダー
田
城 博
子
4
健康増進課
国保医療担当グループリーダー
星
哲
也
5
都市建設課
管理住宅担当副主幹
田
代 和
子
6
生涯学習課
まなび担当グループリーダー
細
川 智
弘
7
福祉高齢課高齢対策班
班長
石
﨑 五百子
8
福祉高齢課高齢対策班
高齢福祉担当グループリーダー
加
藤 清
9
福祉高齢課高齢対策班
介護保険担当グループリーダー
阿 久 津
美
功
※要綱第7条第2項の別表第2を兼ねる
119
4.計画策定の経過
委員会等
時
期
内
日常生活圏域ニーズ 平成 25 年 12 月 1 日
調査
∼12 月 25 日
第1回
策定委員会幹事会
と、要介護等認定を受けている 200
人の計 1,500 人を対象として実施
ケジュールについて
○第 6 期計画の概要と介護保険制度
の改正案について
第1回
策定委員会
65 歳以上の一般高齢者 1,300 人
○第 6 期計画の位置づけと今後のス
矢板市高齢者プラン 平成 26 年 10 月 14 日
矢板市高齢者プラン
容
平成 26 年 10 月 21 日
○人口及び認定者の推計について
○第 6 期計画における施設整備につ
いて
第2回
○第 6 期矢板市高齢者プラン(素案)
矢板市高齢者プラン 平成 26 年 11 月 19 日
策定委員会幹事会
について
○高齢者ボランティア育成と活動支
援について
第2回
矢板市高齢者プラン 平成 26 年 11 月 25 日
策定委員会
第3回
○第 6 期矢板市高齢者プラン(原案)
矢板市高齢者プラン 平成 26 年 12 月 12 日
策定委員会幹事会
について
○介護保険料について
第3回
矢板市高齢者プラン 平成 26 年 12 月 17 日
策定委員会
パブリックコメント 平成 26 年 12 月 26 日
の実施
市の計画や事業に反映させるため
∼平成 27 年1月 16 日 に、市民の意見や情報を広く求めた
120
5.用語集
あ行
● インフォーマル/インフォーマルケ
ア/インフォーマルなサービス
国や市などの公式(フォーマル)なも
のではなく、隣近所の人やボランティア
等が行う、非公式(インフォーマル)な
取り組みをさす。
インフォーマルケアは、非専門家によ
る自然発生的で強制力を伴わないケアを
指す。例えば、高齢者の居宅介護の場合、
家族による介護は代表的なインフォーマ
ルケアである。
インフォーマルなサービスとは、それ
らの隣近所の人やボランティア等が行う
助け合いなどの援助のこと。介護保険制
度などの公的なサービスに対する対語。
● NPO
Nonprofit Organization(ノンプロ
フィット オーガナイゼーション)の略
で、広義では、非営利での社会貢献活動
や慈善活動を行う市民団体のこと。
NPOの活動例として、まちづくり、
障がい者や児童への支援、健康づくりの
取り組みなどがある。
か行
● 介護給付
要介護認定者の介護サービス利用に関
する保険給付。
● 介護サービス
高齢者や障がい者等の移動・食事・排泄・
入浴等の日常生活の援助を実際に提供す
るもの。
● 介護福祉士
法に基づく福祉専門職。日常生活を送
る上で支障がある方に対して、入浴、排
泄、食事その他介護を行い、また、家族
介護者等からの介護に関する相談に応じ
る人。
● 介護ボランティアポイント制度
介護ボランティア活動を行った場合に、
「ポイント」を付与し、たまった「ポイ
ント」に応じて換金などができる仕組み
● 介護予防
元気な人も、支援や介護が必要な人も、
生活機能の低下や重度化をできるだけ防
ぎ、自分らしい生活を実現できるように
すること。
例として、体操や、筋力トレーニング
など、日頃から健康管理を行い高齢期に
あった健康づくりを行うことなど。
● 管理栄養士
病院や特別養護老人ホーム等で、栄養
の指導や、栄養管理、食生活指導などを
行う人。
● 協働
パートナーシップの訳語で、市民と行
政など、立場の異なる人々が、それぞれ
の役割を果たしながら共通の目的に向か
って連携すること。
● ケアハウス
生活相談や食事など、日常生活上必要
なサービスを行うことによって、自立し
た生活が継続できるよう工夫された施設。
対象者は、原則 60 歳以上の人または、
夫婦のどちらかが 60 歳以上である夫婦。
利用者が日常生活上の援助や介護を必要
とするときは、在宅保健福祉サービスを
活用できる。
121
● ケアプラン
介護保険サービス利用の際に必要な、
介護サービス計画のこと。利用者のニー
ズ、心身の状態等を把握した上で作成す
る。ケアプランの作成は、専門職だけで
なく、利用者本人や家族も関わることが
できる。
ている家族が、身近な地域で専門家に相
談し、必要なサービスが総合的に受けら
れるよう、調整が行われる施設のこと。
原則として 24 時間体制をとる。老人福
祉施設の1つで、老人福祉法上は老人介
護支援センターと規定されている。
● ケアマネジメント(居宅介護支援)
要介護者等のサービス利用者の要望に
応えるため、計画に基づく介護サービス
の提供が確保されるよう、サービス事業
者等との連絡調整を行うこと。
● 作業療法士
法に基づいた国家資格。身体または精
神に障がいのある人に対して、動作能力
などの回復のために、手芸や工作、豆を
箸でつかむなどの作業等により治療(作
業療法)を行う人。
● ケアマネジャー(介護支援専門員)
要介護者等からの相談に応じて、適切
な介護保険サービスを受けられるよう、
事業者等との連絡調整を行い、ケアプラ
ン(介護サービス計画)を作成する人。
● 歯周疾患
歯肉炎や歯周炎など歯ぐきの病気の総
称で、歯周病ともいう。40 歳以降で歯
を失う原因の大半がこの歯周疾患による。
喫煙、食生活などが影響する。
● 高齢者
65 歳以上の人。65 歳から 74 歳まで
を前期高齢者、75 歳以上を後期高齢者
という。
● 社会福祉士
法に基づく福祉専門職。身体的・精神
的障がいなどで日常生活を送ることに支
障がある人に対し、福祉に関する相談・
助言・指導などの援助を行う。
● 骨粗しょう症
長年の生活習慣などにより、骨が弱く
なる病気で、骨の変形や骨折を起こしや
すい状態のこと。高齢者、特に閉経後の
女性に多くみられる。
さ行
● サービス付き住宅
障がい者や高齢者が、自立生活を送り
ながら、必要な時に介護が受けられる住
宅。
● 在宅介護支援センター(老人介護支援
センター)
在宅の寝たきり高齢者等の介護を行っ
● 生涯学習
暮らしを良くしたり、仕事の能力を身
につけたり、豊かな人生を歩むことを目
指し、必要に応じて、自分にあった学習
方法を自分で選び、生涯を通じて行うこ
と。いつでも、どこでも、だれでも行う
ことができ、スポーツ活動、文化活動、
趣味、ボランティア活動などの中でも行
われるもの。
● シルバーサポーター
介護予防に関わるボランティア。
● シルバー人材センター
122
定年退職者等の会員が、企業・行政・
一般家庭から有料で仕事を請け負う。例
として、庭木の剪定や賞状・宛名書きな
ど。
就業の機会の確保・提供を目的として
おり、仕事量や内容により分配金として
会員に報酬が支払われる。
● 生活習慣病
従来成人病といわれていたもので、脳
卒中・心臓病・がん・糖尿病・肝疾患・
骨粗しょう症などの病気の総称。食事・
運動・休養・喫煙・飲酒等の生活習慣に
よって、発症や進行に影響を受ける。
● 成年後見制度
認知症や、知的障がい、精神障がいな
どの理由で判断能力が不十分な人を保
護・支援する制度。
財産管理や契約などを家庭裁判所によ
り選任された後見人等が本人の意思を尊
重し、その法律行為の同意や代行などを
行う。
● セルフケア
自分自身で自分の健康に対する注意・
心がけなどを日常的に行う健康管理。例
として、カロリーやバランスを考えた食
生活を送ること、適正体重維持のため毎
日体重計に乗ることなど。
● 総合型地域スポーツクラブ
地域の住民が主体的に運営し、子ども
から高齢者まで様々な人が、種目や年齢
にかかわりなく誰もが自由に活動するス
ポーツクラブ。
た行
● 地域支援事業
要支援・要介護状態になる前から介護
予防を行い、地域の中で自立した生活が
送れるような支援をするもの。事業内容
としては、介護予防事業、包括的支援事
業、任意事業の3種類がある。
介護保険制度の改正により、予防給付
の通所介護及び訪問介護が地域の実情に
応じた取り組みができる地域支援事業に
移行し、従来の介護予防事業と合わせ、
「介護予防・日常生活支援総合事業」と
なる。
● 地域包括支援センター
高齢者等の健康づくり・介護予防や、
日常生活の支援、相談事業など、高齢者
福祉の中で地域の中心的な役割を果たす。
①介護予防ケアマネジメント事業、②
総合相談支援事業、③地域包括ケア体制
整備(包括的・継続的マネジメント事業)、
④高齢者の虐待の防止・早期発見及び権
利擁護事業の4つの基本的な事業からな
る、地域支援事業を一体的に実施する。
保健師、社会福祉士、主任ケアマネジ
ャー等が中心となって業務を行う。
● 地域密着型サービス
高齢者が要介護状態となっても、でき
る限り住み慣れた地域で生活を支えるた
めのサービスで、グループホームなどが
該当する。
身近な市町村で提供され、原則として
その市町村の住民のみが利用できる。提
供するサービス内容等は市町村がその地
域の特性を考慮して定める。
● 超高齢社会
全人口に占める 65 歳以上人口の割合
が7%を超えると高齢化社会、14%を超
えると高齢社会、21%を超えると超高齢
社会と定義されている。
123
● 特定健康診査
平成 20 年度から始まった生活習慣病
予防のための健康診査。
特定健康診査(特定健診)は、メタボリ
ックシンドロームに着目した健診。特定
健診の結果から、生活習慣病を発症する
おそれが高いメタボリックシンドローム
該当者とその予備群の方に対して生活習
慣を見直すサポートを行う。
(特定保健指
導)対象者は 40 歳から 74 歳。
うえで、障壁(バリア)となるものを取
り除くという意味。
スロープを取り付けたり道路の段差を
なくすなどの物理的バリアを取り除くこ
とだけでなく、より広い意味で、社会的、
制度的、心理的なバリアを取り除いてい
くことにも用いられる。
● 福祉事業
健康で文化的な最低限度の生活を維持
するための事業。
な行
● 認知症
脳や身体の疾患を原因として、記憶・
判断力などの障がいが起こり、普通の社
会生活が送れなくなった状態のこと。
単なる物忘れと違い、物忘れを自覚で
きなかったり被害妄想や虚言などを伴う
場合もある。また、治療を行わない場合
比較的短期間で悪化していく。
● 認知症サポーター
認知症を正しく理解し、認知症の人や
家族を温かく見守る応援者として日常生
活のなかで支援する人。厚生労働省が、
地域・企業・学校などで開催する養成講
座を受講した人に対して認定する。
は行
● 福祉有償運送
交通手段がないなど、移動が困難な人
を対象に、通院や買い物などの移送サー
ビスを安価で行うこと。営利を目的とし
ないNPO法人等が、乗り降りが簡単に
できる機能がある車両等を使って実施す
る。
● 保健事業
健康づくりや中高年者の生活習慣病予
防などを目的とした事業。
ま行
● マネジメント
管理・経営のこと。
● マンパワー
人間の労働力、人的資源。
● パブリックコメント
市が政策等を決めるときに、その案を
広く住民の皆さんに公表し、市民の意見
や情報を広く収集する制度。
また、収集した意見等を案に取り入れ
られるどうかを検討し、その検討結果と
ともに寄せられた意見等に対する市の考
え方を併せて公表していく。
● 民生委員・児童委員
地域の中で困っている人の相談に乗っ
たり、高齢者や障がい者、児童がいる家
庭など、援助が必要な人を支援する人。
厚生労働大臣が委嘱し、社会福祉事業
者や関係行政機関の業務への協力も行う。
● バリアフリー
障がいのある人が社会生活をしていく
● メタボリックシンドローム(内臓脂肪
症候群)
124
腹囲が男性で 85cm、女性で 90cm
以上の人のうち、 ①脂質異常(中性脂肪
値 150mg/dL 以上、または HDL コレ
ステロール値 40mg/dL 未満) ②血圧
高値(最高血圧 130mmHg 以上、また
は最低血圧 85mmHg 以上) ③高血糖
(空腹時血糖値 110mg/dL)の3項目
のうち2つ以上を有し、生活習慣病にか
かる可能性が高い状態のこと。
や行
● 友愛訪問
ひとり暮らし高齢者や高齢者のみ世帯
の閉じこもりがちな高齢者に対し、シニ
アクラブ会員による訪問などで、安否確
認や情報提供を行い、高齢者の孤立感の
解消を図る活動。
● 有料老人ホーム
高齢者が入居する、①入浴・排泄・食
事の介護の提供、②食事の提供、③洗濯・
掃除等の家事、④健康管理のいずれかを
行う施設。介護付き、住宅型、健康型が
ある。
● ユニバーサルデザイン
高齢者や障がい者などを特別な対象と
するのではなく、すべての人にとって使
いやすいよう製品、環境、情報などをデ
ザインするという考え方。
例としては、安全に配慮された自動ド
ア、文字だけでなくイラストも併記した
案内板(トイレのマークなど)など。
よって生じた人。
● 要介護状態
要介護1∼5のいずれかに該当する人
の状態。身体上または精神上の障がいに
より、入浴・排泄・食事等の日常生活に
おける基本動作の全部または一部につい
て、6か月にわたり継続して常時介護が
必要な状態。
● 予防給付
要支援認定者の介護サービス利用に関
する保険給付。
ら行
● ライフスタイル
行動様式や価値観、暮らしぶり、習慣
などを含む生活様式。
● 理学療法士
法に基づく国家資格。基本的動作能力
の回復のために、治療体操などの運動や、
電気刺激、マッサージ、温熱などによる
治療を行う人。
● 老人週間
老人の日(9月 15 日)から1週間。
● 要介護者
①要介護状態にある 65 歳以上の人。
②要介護状態にある 40 歳以上 65 歳未
満の人で、その原因である身体上や精神
上の障がいが特定疾病(65 歳以上で発
生しやすいとされる 16 種類の疾病)に
125
第6期
矢板市高齢者プラン
平成 27 年3月
編集・発行
矢板市福祉高齢課高齢対策班
〒329-2192 栃木県矢板市本町5番4号
電話 0287-43-3896