技術:PCa梁位置決め装置

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技術:
PCa梁位置決め装置
(特許出願中)
簡便なサポート装置で、PCa梁取付時間を大幅短縮
■クレーンをすぐに解放
PCa梁
高層RC建築などに採用されるプレキャストコンクリート
(PCa)工法では、鉄筋の継手として機械式継手が多用され
ています。しかし、機械式継手は位置決め精度が要求され
るため、特にPCa梁の施工において、クレーンの拘束時間
が長くなる傾向があります。
本「PCa梁位置決め装置」による工法は、だいたいの位置
にPCa梁を仮置きした後、クレーンはすぐに解放して次の部
材を取りに行きます。この間、本装置で梁をわずかにジャッキ
アップして梁が少し動く状態にして、正確な位置決めと機
械式継手の繋ぎ込みを行うもので、PCa梁の取付サイクル
時間を大幅に短縮できます。
ジャーナルジャッキ
ネジ継手
スライドテーブル
アルミサポート
PCa柱
概要図
PCa梁部材の脱落・転倒等の心
配はありません。柱筋と梁筋が
交差しているため。
また、通常、
別途、
支保工が存在します。
●サイクル時間比較(梁1ピース当たりの施工サイクル時間)
0
10
21分
在来工法
20
25分
在来工法実測データ
59ピース/20.5時間
PCa梁取付時間
40%短縮
本工法
13分
本新工法実測データ
25ピース/5.5時間
■PCa梁位置決め装置
現在PCa梁位置決め装置は、
写真のように、
サポートにジャー
ナルジャッキを取り付けただけの非常に簡便な装置になっ
ており、設置、運搬などの取り扱いが大変容易です。スラ
イドテーブルが付いていないタイプでも、微妙な梁の位置
決め調整は問題なく実施できます。
●仕様
◇サポート:アルミ製 耐荷重 100kN 自重7kg
◇XYスライドテーブル:可動範囲 XY共±15mm
◇ジャッキ:揚力 100kN 自重6kg ストローク80mm
■床段差乗り越え台車
スライドテーブル付き
PCa梁位置決め装置 設置状況
スライドテーブル無し
最近の床仕上がり面のバリアフリー化によって、コンクリート躯体の床
に多くの段差が発生する傾向にあります。
これを考慮して、「床段差乗り越え台車」を装備したPCa梁位置決め装置を
提供することも可能です。
なお、この「床段差乗り越え台車」は、資材の水平搬送の障害となる床
の段差の影響をあまり受けずに資材を運搬できる装置として、応用性・発
展性のある有用な技術です。
床段差乗り越え台車付きタイプ
床段差乗り越え状況(上り段差の場合)
■関 連 資 料… リーフレット「PCa梁位置決め装置」(建築本部)
※このリーフレットは、再生紙を使用しています。