観光スポットの紹介 質屋博物館(典當業展示館) 民政総署 公務を話し合うことを目的として1784年に建設されました。200年以上、 マカオの行政を司 1917年に完成し 「徳成按」 (タッセンオン=美徳と成功の質屋) と名付けられたこの質屋商 る中央庁舎としての役割も果たし、現在は市民生活を司る政府機関の本庁舎となっていま の建物はマカオの豪商・高可寧が所有していました。防火・洪水対策、盗難防止や強盗対 策が設計に盛り込まれていました。今日では質屋ビジネスそのものが過去の遺物となって す。当初、石とレンガの壁を持つ中国建築でしたが、1784年に2階建てに建て替えられまし しまいましたが、 マカオ特別行政区政府文化局がマカオの文化遺産として保護に努めてい た。台風による度重なる破損と被害を経て、1876年に新古典主義を打ち出した建物に生ま ます。マカオ政府はこの「徳成按」 を完成当時の状態に修復しました。地元市民ばかりでな れ変わり、 さらに1940年の全面改修などの修繕が度々実施されてきました。以降、外観に 手は加えられていません。 ことができます。 2002年1月1日からマカオ市民に行政サービスを提供する公務機関の民政総署が設立さ 所在地 No.396, Avenida de Almeida Ribeiro れ、建物もその歴史的かつ文化的価値から民政総署と改称されました。 開館時間 10:30∼19:00(毎月第1月曜休館) 入館料 5パタカ 所在地 No.163, Avenida de Almeida Ribeiro 開館時間 入場料 歴史をたどる旅 く、 この歴史的建物を訪れる旅行者もマカオの伝統的な質屋ビジネスの全盛期を垣間見る マカオ・ハーバー・クルーズ (ギャラリー)09:00∼21:00(月曜休館) (庭園)09:00∼21:00 遊覧クルーズの所要時間は約1時間。旧港である内港を出港し、媽閣廟、マカオタワー、西 灣大橋(マカオ8大景勝地のひとつ) 、 マカオ海事博物館を巡ります。快適でくつろぎに満ち 無料 たクルーズならではのマカオの眺望が楽しめます。 仁慈堂 仁慈堂は1569年、マカオに着任した初代司教ベルキオール・カーネイロが慈善事業のた めに設立した施設で「神聖な慈悲の館」 と命名されました。中国初の西洋式病院、ハンセン 病病院、老人ホーム、児童養護施設などを開設してきました。18世紀中頃に建てられ、 1905年に新古典主義の建築様式で様相を一新、現在に至っています。 出港時間 11:50、13:10、18:00 開館時間 入館料 乗船料 ブッフェ付クルーズ (大人:298パタカ、子供/シニア:120パタカ) 屋外デッキ80パタカ (博物館)10:00∼13:00、14:30∼17:30 大人5パタカ (学生と65歳以上は入館無料) 乗船地 内港12番埠頭(マスターズ・ホテルから50m) 所在地 セナド広場 (月曜休館) 聖ドミニコ教会 問い合わせ 2893 0013 ウェブサイト http://www.cruisemacau.com ※正確なスケジュール、料金などの最新情報は、マカオクルーズ開発社(澳門游船發展有限公司)へお問い合わせください。 中国初のドミニコ会の教会として1587年にドミニコ修道会によって建てられました。当初 は木造だったため中国の人々は「板樟廟」 (板張りのお堂) と呼んでいました。 また、 「バラの 聖母」にささげられる教会の意を込めて 「玫瑰堂」 (バラの教会) とも呼ばれています。全体 が荘厳な建物でバロック様式のエレガントで洗練された祭壇が設けられています。併設の 博物館にはマカオ・カトリック教会所蔵の300点を超える宗教美術品が収められています。 所在地 開館時間 入場料 聖ドミニコ広場 10:00∼18:00 無料 三街会館(関帝廟) かつてマカオで最も繁栄していた榮寧坊地区にあった古廟で、正面の扉の祭壇に彫られ た文字がそのことを物語っています。当初は商人たちの集会所として設計されましたが、集 会所はその後別の場所に移転してしまいました。 しかし、軍神、財神として崇められている 関羽の像があることから信者が後を絶たず、人気の古廟として現在に至っています。 所在地 開館時間 入場料 No.10, Rua Sul do Mercado de São Domingo 08:00∼18:00 無料 マカオ観光局日本地区マーケティング リプレゼンタティブ 〒102-0093 東京都千代田区平河町2-16-9 平河町KDビル7階 www.macautourism.gov.mo Tel: 03-5275-2537 Fax: 03-5275-2535 「エクスペリエンス・マカオ」 モバイルアプリ 「エクスペリエンス・マカオ」 モバイルアプリ (ANDROID) (iPHONE) 歴史をたどる旅 マカオの人々が新馬路(サンマァロゥ)(正式名称:亜美打利庇盧大馬路/Avenida de Almeida Ribeiro) と呼ぶ目抜き通りを中心にしたコースで、南灣大馬路や内港地区へ 通じています。新馬路は全長1.5kmほどですが、通り沿いには中国とポルトガルの影響 がうかがえる建物が並んでいます。 ルート 南灣大馬路との交差点から出発します。新馬路は趣のある街路灯と鉢植えの花々で彩 られ、 ポルトガル様式の石畳の歩道が印象的です。交差点の左側に中国銀行、右側には 大西洋銀行(1)があります。大西洋銀行の隣の住宅兼商業ビルは黄土色の壁と漆喰のレ リーフ、鉄製の手すりのバルコニーを特徴とする中国沿岸地方の典型的な建物です。通 りの右手にある石段はカテドラル(大堂)に続いています。 南灣大馬路 ↓ 郵政局 その先は郵政局で、時計台の鐘が時を知らせます。郵政局の通りをはさんだ向かい側の 建物が民政総署で、 その正面に白と黒の石を波模様に敷き詰めたセナド広場がありま す。仁慈堂はこの広場に面しています。仁慈堂の2階は博物館で、 その歴史を今に伝える 宗教関連の古文書や所蔵品などが展示されています。 ↓ 民政総署 ↓ 質屋博物館 仁慈堂の向かいにマカオ政府観光局のツーリスト・インフォメーション・カウンターがあ り、旅の情報を入手できます。 セナド広場 ↓ 聖ドミニコ教会 板樟堂巷/Travessa de S. Domingos通りにはレストランも多くポ ルトガル風のコーヒーとデザートが楽しめる店もあります。 セナド 広場をすすむと聖ドミニコ教会があります。教会の向かいには營 地街市という市場があります。1階から3階までが生鮮市場で、4階 は庶民的なフードコートです。 ↓ 三街会館(関帝廟) ↓ さらにすすむと地元の中国人商人たちが、かつて集会所として使 っていたという三街会館(関帝廟)に出ます。三街会館を背に左に 行くと營地大街/Rua dos Mercadores通りで、新馬路に通じてい ます。新馬路をすすむと右側にかつて質屋だった質屋博物館(典 當業展示館)があります。新馬路から庇山耶街/Rua de Camilo Pessanha通りを右に曲がるとペパーミントグリーン色の建物の 同善堂歴史史料館が見えます。 その先には上架行会館(木藝工 會)(2)があります。 質屋博物館 ↓ 同善堂歴史史料館 ↓ オピウム・ハウス 上架行会館 ↓ 新馬路に戻り、 その先の爐石塘巷/Travessa do Mastro通りを左 折した福隆新街/Rua da Felicidade通り(3)には様々な中国料理店 が軒を連ねています。土鍋で炊いたご飯や粥、軽い食事でも本場 の味が楽しめます。 デザートショップもあり、 どこも地元の人々や観 光客で賑わいをみせています。 爐石塘巷/Travessa do Mastro ↓ 福隆新街/Rua da Felicidade ↓ 清平戯院 郵政局 ↓ 白眼塘/Rua da Caldeira ↓ 内港 ↓ オピウム・ハウス ↓ オルタ広場(司打口) 想定所要時間:約1時間40分 (各スポットでの滞在予定時間は5∼10分) 民政総署 清平街/Travessa do Matadouro通りを左に曲がった先にかつての清平戯院(閉鎖中)(4)があります。福隆新街に戻り蓬萊新巷 /Travessa da Caldeira通りとの四つ角を過ぎると、内港北部地区のかつて台風避難所に使われていた白眼塘横街/Rua da Caldeira 通りに出ます。 この通りを終点まで歩き左折するとそこが火船頭街/Rua das Lorchas通りで、昔ながらの干した海産物を売る店が軒 を連ねています。魚の塩漬け、魚の内蔵を干したもの、干し牡蠣などの乾物はおみやげにも最適です。 右手に内港フェリーターミナルを眺めながらさらにすすむと、黄色い建物のオピウム・ハウスが見えてきます。かつてアヘンの貯蔵庫 だった建物で、現在は同善堂の第二診療所となっています。診療所の隣にはオルタ広場(司打口)(5)という開放的な広場があります。 (1)大西洋銀行(BNU)は1902年に創設されたポルトガルの在外銀行で、1926年に現在の場所に移転、1997年の改修を経て現在に 至っています。創建時の建物の一部を保存・再生しながら改修され、優雅な佇まいをみせています。 (2)1840年に設立されたマカオで最初の労働組合があった場所。 (3)かつて遊郭もあったマカオの有名歓楽街で、通り沿いの建物の紅く塗られたよろい戸や格子戸が当時の面影を伝えています。 (4)1875年に営業を開始した清平戯院は、 「平和(Cheng Peng) であってこその娯楽」 ということわざにその名の由来があります。マ カオ唯一の広東オペラ劇場であり、マカオ最古の劇場のひとつでした。 (5)元マカオ総督であったジョゼ・マリア・ダ・ポンテ・イ・オルタにちなんで命名されました。南灣に係留された大型商船から小型の 船に積み替えられたアヘンは、昔は海だった所でマカオ政府専用の出入口だったこの広場に降ろされていたそうです。
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