1. ILAS(アイラス)の策定 総務省では、インターネット上のリスクに対応するために、全ての青少年の 習 得 が 望 ま れ る 能 力 を 明 ら か に し 、 こ れ を I L A S (Internet Literacy Assessment indicator for Students)と名付けた。 ILASは、 (1) インターネット上の違法コンテンツ、有害コンテンツに対処できる能力、 (2) インターネット上で適切にコミュニケーションできる能力、 (3) プライバシー保護や適切なセキュリティ対策ができる能力 の3つの能力を柱として定め、それぞれの柱の下に 7 つの能力を定め、各能力 を計測し、指標化することを目的としている。 ILASの3つの柱として掲げられた能力及びその下の7つの能力は、前述 の本調査研究にて整理したインターネット上のリスク分類(3つの大分類、7 つの中分類、13の小分類)のうち、大分類と中分類に対応している。 青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標 ‐ILAS (Internet Literacy Assessment indicator for Students)‐ インターネットリテラシーに関して、本指標及びテストで測定しようとする能力は、知識基盤社会、 高度情報通信社会を生きる力のひとつとして重要な、安全に安心してインターネットを活用でき る能力のことであり、スマートフォンが急速に普及し、インターネットがますます青少年にとって 身近になる中、義務教育修了時までに、全ての青少年に身につけて欲しい能力である。 1.インターネット上の違法コンテンツ、有害コンテンツに適切に対処できる。 a.違法コンテンツの問題を理解し、適切に対処できる。 b.有害コンテンツの問題を理解し、適切に対処できる。 2.インターネット上で適切にコミュニケーションができる。 a.情報を読み取り、適切にコミュニケーションができる。 b.電子商取引の問題を理解し、適切に対処できる。 c.利用料金や時間の浪費に配慮して利用できる。 3.プライバシー保護や適切なセキュリティ対策ができる。 a.プライバシー保護を図り利用できる。 b.適切なセキュリティ対策を講じて利用できる。
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