2015 年9月 2015 年秋冬のトレンドは ファッションではキメすぎず、メイクでは目もとを強調 株式会社カネボウ化粧品 2015 年の秋冬はどのようなファッション&メイクがト レンドになるのでしょうか。カネボウ化粧品美容研究所のメ イクアップアーティストであり、トレンドリサーチャーでも ある平尾清香(ひらお すみか) が、ポイントをご紹介します。 ■ファッション■ ~キメすぎずシンプルなアイテムを自分らしく~ 春からのトレンドである“70 年代要素” (レトロな色&柄、 ヒッピーデザインなど)や、キメすぎない“エフォートレス” ひ ら お すみ か 平尾清香 カネボウ化粧品美容研究所所属。メイク アップアーティストとしてイベントな どのメイクを行う他、10 年以上にわた りトレンド分析を担当。女性意識とメイ ク変遷にも詳しい。 なファッションは継続します。 そこに新たに加わるのが、“ノージェンダー”というキーワード。メンズ、レディース、 年齢などの枠を超え、自分に合うものをチョイスし、シンプルなアイテムを自分らしく着 こなすファッションがトレンドになります。 【無理なくイマドキ感が出る!簡単ファッションポイント】 ① “ノージェンダー”に着こなす ・女性でも、あえてメンズ服を組み合わせて着こなす ・素材やシルエットなどで、男性的な要素を取り入れる。男性的要素の代表例は、厚みの あるウール素材や、シルエットの大きなアイテム(ポンチョ、ワイドパンツなど)。 ② “70 年代要素”を取り入れる ・チェック柄、プリーツ、ラッフル(襟もとなどのフリル、ひだ)、ボウタイといったアイ テムを取り入れる ③ トレンドカラーを意識する ・この秋冬は、茶、ベージュ、カーキ、ワイン、ネイビーなどがトレンド。例えばシンプ ルな形のニットでも、トレンドカラーを選ぶだけで今っぽくなります。 ■メイク■ ~目もと強調メイクと“抜け感”のある肌~ 日本では、2013~14 年は、太眉と赤みのある口もとに代表されるように、 「眉」と「口 もと」にポイントを置き、 “血色”を感じさせるメイクが主流でした。それがより女性らし い雰囲気へと変化し、この春夏にかけては、ほのかに色っぽいメイクがトレンドになりま した。 2015 年秋冬も、ほのかに色っぽいメイクの傾向は続きますが、 「目もと」のメイクバラ ンスがグッと強くなります。例えばアイラインを目尻よりも長めに引いたり、深みのある 色のアイシャドウをまぶたにのせたりと、これまでよりも目もとを印象的に見せるメイク がトレンドになります。アイラインは目頭からひかず目尻側だけに入れる、ラインをぼか す、ブラウン系のアイライナーを使うなどすると、単に目もとが強調されるだけでなく色 気も演出できます。 ポイントメイクを強くする時には、適度にゆるさを感じさせる“抜け感”の演出も大切 です。アイメイクが主張するこの秋冬は、作り込みすぎない自然なツヤ肌で“抜け感”を 演出し、口もとは素の唇と同じくらいのトーンの自然な色みに仕上げると、顔全体のメイ クバランスがよくなります。口紅では煉瓦色のようなカラーも注目ですが、こうした深い 色は唇の輪郭をラフにとったり、つけすぎに注意するなどして特に“抜け感”を出すこと を意識しましょう。 【無理なくイマドキ感が出る!簡単アイメイクポイント】 ・目もとを強調しつつほのかな色気を出すためには、アイラインを目尻より1㎝程度長く ひくのがおすすめです。アイラインをアイシャドウでぼかしたり、ブラウン系のアイラ イナーを使うなどすると、目もとが強調されながら も自然で違和感のない目もとに仕上がります。アイ ライナーを使わず、アイシャドウの締め色をライン 的に使うのも、ラフさが出て良いですね。 ・アイラインを長めにひいたら、眉尻も長めに描くと 好バランス。眉は下側を描き足すようにし、ストレ ート眉に仕上げるとイマドキ感が出ます。 ・グレイッシュな色(灰色みを帯びたブラウンなど) や、赤みのあるブラウン(ワイン、ボルドーなども 含む)のアイシャドウやアイラインを選ぶのもおし ゃれ。赤みのあるカラーは血色を感じさせるため、 【イマドキ!アイメイク】 長めのアイラインとストレート気味の眉がポイント。 アイラインを1㎝長くしても、ぼかぜば自然。目もと を強調しながらもほのかな色気を演出できる。 目もとにしのばせることでさりげなく色気を演出することにもつながります。 例えば、いつも単色アイシャドウを使っている人なら、複数色を使ってまぶたに陰影を つくる、普段とは質感の異なるアイシャドウを塗る、アイラインを丁寧に入れてみる・・・ などいつもと少し違うアイメイクにトライしてみてはどうでしょうか?新たな自分の魅力 を発見できるかもしれません。 ★参 考 ★ 女性のメイクを楽しむ気分や メイクへの期待が高まっている! リーマンショックや東日本大震災を経験し、社会不 安や人との絆の重要性を再認識した日本では、2011 ~12 年頃、他人受けのよい“自然な美しさ”をいかし たメイクがトレンドになりました。頬にはふんわりと した血色感があり、目もとはカラーレスで、不要なも のを省いたやさしさのある仕上がりが特徴で、楽しん でメイクをするという雰囲気はあまり感じられません でした。 しかし最近のカネボウ化粧品の調査からは、“メイ クを楽しむ”気分が高まっていることがわかっていま す。また、欠点カバーや異性からの印象アップなど、 “メ イクへの期待”も高まっており、総じてメイクへの関 心が高まっていることが読み取れます。こうしたこと から、女性たちのメイクへのチャレンジ意欲も高くな っていると考えられます。 Q.メイクをする意味は?(複数回答) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 (%)身 だ し な み 2012春 女 性 で あ る こ と を 楽 し む お し ゃ れ を 楽 し む 明 る い 気 持 ち に な る 自 信 が 持 て る フ ァ ッ シ ョ ン の 一 部 2013春 2014春 2015春 気 様 若 幸 違 大 ト 分 々 々 せ う 人 レ を な し な 自 っ ン リ 自 く 気 分 ぽ ド フ 分 み 分 に く 感 レ を せ に 変 み を ッ 演 る な 身 せ 表 シ 出 る る 現 ュ カネボウ化粧品 カラー・メイク嗜好調査「2015 年春」 2015 年4月 n=271 欠 点 カ バ ー 異 性 か ら 見 た 印 象 楽 し い 気 分 に な る 気 が 引 き 締 ま る 自 己 表 現 美 し さ の 追 求 同 性 か ら 見 た 印 象
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